ガクチカ作成で今からできること10選|ゴールからの逆算が大事

この記事のアドバイザー

焦らなくても大丈夫 ガクチカを作るために今からできること10選!

目次

  1. ガクチカがない人でも今からできることはある! 自分の状況に合わせた行動がカギ
  2. 今からガクチカを作りたい人へ! 最初に押さえるべき2つの基礎知識
  3. 企業がガクチカで知りたいのは「その人らしさ」と「再現性」
  4. 無理して新しくつくる必要はない場合もある
  5. 時期によって異なる! ガクチカを作るために今からできることを確認しよう
  6. ①大学1~2年:長期スパンで経験できることに取り組むのがおすすめ
  7. ②大学3年春~秋:3カ月程度で結果が出ることに取り組むのがおすすめ
  8. ③大学3年冬以降:今までの経験からガクチカを発掘するのがおすすめ
  9. 【大学1〜3年秋までの学生向け】新しく挑戦するガクチカを決める際に重要なこと3つ
  10. ①理由を明確にする
  11. ②志望業界に近い活動を選ぶ
  12. ③結果を具体的に示せる活動を選ぶ
  13. 納得のいくガクチカを作るために! 今から挑戦できる具体例10選
  14. ①ボランティア活動に参加する
  15. ②インターンシップに参加する
  16. ③本気で勉強に打ち込む
  17. ④コンテストに応募する
  18. ⑤クラウドファンディングに挑戦する
  19. ⑥趣味を活かしたイベントに参加する
  20. ⑦勉強会を主催する
  21. ⑧独自の目的を設定した長期旅行をする
  22. ⑨ゼミを活性化させるための取り組みをおこなう
  23. ⑩現在のアルバイトを目標を立てて取り組む
  24. 今日から行動しよう! 魅力的なガクチカを作る3ステップ
  25. ステップ①何に挑戦すべきか決める
  26. ステップ②挑戦するための行動を開始する
  27. ステップ③挑戦のなかでPDCAを回す
  28. 後悔しないために! ガクチカ作りに挑戦するにあたって注意すべきこと3選
  29. ①「行動すること」を目的としない
  30. ②就活と両立する
  31. ③試行錯誤~結果が出るまで経験できるものを選ぶ
  32. 【大学3年冬以降の学生向け】今までの経験からガクチカを見つける際の心構え2つ
  33. 「人より優れた結果を出していなければダメ」を捨てる
  34. あなたの価値観や人柄を伝えられるエピソードを選ぶ
  35. お宝エピソードを掘り起こす! 過去の経験からガクチカを発掘するためのロードマップ
  36. ①「自分史」で過去のエピソードを思い出す
  37. ②「自分なりに考えて行動したこと」を探す
  38. ③「自分のこだわり」を探す
  39. ガクチカは今からでも十分つくれる! できることに取り組んで巻き返しを図ろう!

ガクチカがない人でも今からできることはある! 自分の状況に合わせた行動がカギ

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から、

「ガクチカが本当にありません」
「ガクチカを今から作るにはどうしたらいいでしょうか」

という相談をよく受けます。実際、ガクチカがなくて焦っているという学生は多いです。さまざまな事情で活動的な学生生活を送れなかった人もいるでしょう。

しかし、過剰に心配する必要はありません。今からでもできることはあります。まずは自分の状況に合わせて行動指針を立ててから動き出すことがポイントですよ。

この記事では、今からガクチカを作る際の基礎知識や挑戦を選ぶ際のポイント、注意点まで詳しく解説しています。ガクチカのために今何ができるかを一緒に確認し、納得のいくガクチカをつくって選考突破を目指しましょう。

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今からガクチカを作りたい人へ! 最初に押さえるべき2つの基礎知識

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就活生

学生時代に力を入れたことが正直思いつかなくて……。なんとなく過ごしてきてしまったというのが正直なところです。今からガクチカを作ることってできるのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

もちろん可能です。ただし、時間は限られているなかで闇雲に行動するのはおすすめしません。ガクチカを作るなら知っておいてほしいことがあるので、解説しますね。

今からガクチカを作りたいと考えているすべての人に、必ず押さえておいてほしい2つの基礎知識があります。間違った方向性で行動し、時間を浪費してしまうことを防ぐためにも、最低限押さえるべきところを一緒に確認していきましょう。

ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ魅力的なガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

企業がガクチカで知りたいのは「その人らしさ」と「再現性」

そもそも、企業がガクチカで知りたいこととは何でしょうか。「目を惹くエピソードが必要だろう」と考える学生は多いかもしれませんが、実はそうではありません。

企業が知りたいのは、「その人らしさ」と「再現性」です。一つずつ解説していきます。まず、「その人らしさ」とは、「その人の考え方や価値観」を指します。

企業は仲間を迎えるにあたって、その人がどんな信念を持っているのか、何をモチベーションにして動くのか知りたいと考えます。なぜなら、「その人らしさ」が企業の社風とマッチしていれば、長く働いてくれる可能性が高いからです。

「再現性」とは、ガクチカで経験したことを、入社後も同じようにできるかということです。どれだけ目を惹く活躍をしていても、たまたま結果が出ただけだと入社後も活躍してくれるかはわかりませんよね。そのため、企業はガクチカに再現性があるかどうかを図ります。

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キャリアアドバイザー

企業が知りたいこの2点をまず押さえておくことが大切です。

無理して新しくつくる必要はない場合もある

ガクチカがないと焦ったときこそ覚えておきたいのは、「必ずしも今からガクチカを作るのだけが最善ではない」ということです

取り組み始める時期や忙しさ、置かれている状態によって、過去の経験からガクチカを見つけた方が良い人もいます。

自分では「過去の経験にガクチカはない」としか思えない人でも、過去を詳細に振り返ったり、振り返る視点を変えたりすると見つかるケースがあります。

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キャリアアドバイザー

もし今ガクチカがないと思っているけれど、過去を丁寧に振り返ってみたことがない人がいれば、記事後半で解説している過去の振り返り方についても確認してみてください。

成瀬 遼

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時間がない状態での新たなガクチカ作りは要注意

就活解禁まで時間がない状況で、新たにガクチカを作ろうと考えている人は注意が必要です。企業はガクチカを通して就活生の個性や考え方を知ろうとします。そのときに見るのはどれくらい頑張ったのかという「量」、どのように頑張ったのかという「質」、そしてどのような考えで取り組んだのか、また取り組んだ結果どのようなことを学んだのかという「思考」などです。

短期間で取り組むときは「質」と「思考」でアピールしなければなりません。たとえば「3年間ボランティア活動に取り組んだ」であれば、3年間という量だけでその人の継続性や思いが伝わります。

しかし量がなければその分、取り組んだ時の工夫の仕方や、取り組んだ理由、そして学びなどを、しっかり考えて深める必要があります。面接で深掘りされたときに、面接官に「それ、本当にやりたかったことなの?」や「一生懸命取り組んで学んだことってそれくらい?」と感じさせてしまうと、選考通過のアピール材料になるどころか、逆にマイナス評価の要因になりかねません。短期間でガクチカを作るのであれば、「質」と「思考」の部分をしっかりアピールできるように意識しましょう。

時期によって異なる! ガクチカを作るために今からできることを確認しよう

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就活生

僕は今大学3年生で、あと半年で4年生になってしまいます。今からガクチカを作りたいのですが、大丈夫でしょうか……。

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置かれた時期によって、どのように動けば良いかは異なります。一緒に確認していきましょう。

今からガクチカを作りたい人のなかには、就活を目前にして良いエピソードがなくて焦っている人や、まだ時間が十分あるけれど効率的にガクチカを作りたい人などさまざまな状況の人がいると思います。

実は、時期によって取るべき行動は異なります。時間を有効的に使うためにも、時期別の動き方を確認していきましょう。

①大学1~2年:長期スパンで経験できることに取り組むのがおすすめ

大学1〜2年のあなたは、ガクチカをつくる時間はまだ十分あります。そのため、1年以上の長期で経験できることに取り組むのがオススメです。

なぜなら、試行錯誤などのプロセスの部分に時間をかけて取り組むことで、エピソードに深みが増し、面接の受け答えもスムーズにいきやすいからです

急ぐ必要はありませんが、逆にやりたい仕事や業界が見えにくいのが大学1~2年生という時期です。目の前のことに全力で取り組むのも良いですが、今から挑戦したい業界などを考え、活かせそうな経験を積むことで、ほかの学生より一歩進んだガクチカが作れますよ。

②大学3年春~秋:3カ月程度で結果が出ることに取り組むのがおすすめ

大学3年の春~秋に該当する人は、就活解禁まであと少しの状況に置かれていますよね。就活が解禁されると、企業説明会や面接対策に取り組まねばならず、十分な時間を確保するのが難しくなります。

そのため、それまでに経験できる、短期間で終わることに取り組みましょう。目安としては、3カ月程度で結果まで確認できるものがおすすめです

ただ、インターンシップ(インターン)にしろ、ボランティアなどにしろ、短期で結果が出るもののなかには、決まったプログラムをこなすようなものも多いです。そういったプログラムにおいては、とりあえず参加さえすれば「行動している感」が出るため安心してしまいがちです。

しかし、与えられたプログラムをただこなすだけではガクチカにはなりません。目的意識を持って取り組むようにしましょう。

③大学3年冬以降:今までの経験からガクチカを発掘するのがおすすめ

大学3年生の冬以降になると、就活の本格解禁まであと少しです。今からガクチカをつくることも不可能ではないですが、就活の解禁までに準備するとなると非常に短期で経験できることに限られてしまいます。

今から全く新しいことにチャレンジするのはリスクが高いかもしれません。では、大学3年冬以降の人はガクチカを諦めるしかないのでしょうか。

結論、そんなことはありません。今までの経験をじっくり振り返り考えを深めれば、十分良いガクチカはつくることができます。

短期でやるべきことを詰め込みすぎてパンクしてしまったり、就活が遅れてしまうよりもは、思考を深め、自分の経験を深く掘り下げていくことで、自分の言葉で経験を語れる良いガクチカをつくっていきましょう

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今までの経験からガクチカを発掘する方法は、「今までの経験からガクチカを見つける際の心構え2つ」で解説しています。参考にして納得のいくガクチカをつくっていきましょう。

コピペで使えるガクチカがかんたんに作れます

ガクチカ作成ツール ガクチカ作成ツール

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、特別なエピソードがなくてガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ魅力的なガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

【大学1〜3年秋までの学生向け】新しく挑戦するガクチカを決める際に重要なこと3つ

新しく挑戦するガクチカを決める際に重要なこと

大学1~3年秋までの間から準備を始める人は、新しいことに挑戦してみることがおすすめです。

ただし、何も考えず何となく挑戦を決めることは避けましょう。とりあえず行動してはみたけれど、振り返ってみるとガクチカに書ける経験にはならなかった……ということになると、人生経験としては良かったとしても、就活でのガクチカでは活かしにくいかもしれません。

ここからは、新しいことに挑戦するとき重要になってくることを3つ説明していきます。参考にして、新しい挑戦を充実した時間にしていきましょう。

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もちろん、何となく挑戦してみたことに夢中になることができ、ガクチカにも使えるエピソードになればそれは何より素晴らしいことです。ここでは、あくまでも戦略的にガクチカを作る際に重要なことを解説していきますよ。

①理由を明確にする

最も重要なことは、今から挑戦する内容を選んだ理由を明確にすることです。なぜそのガクチカを選んだのか理由が明確でないと、活動の背景や意図が曖昧になってしまい、ガクチカとして話したときに説得力が不足してしまいます。

自分のどんな価値観や考えに基づいて挑戦したのか語れるよう準備してから臨みましょう。

たとえば、こどもの食育に関するボランティア活動なら「自分が学んだ栄養学を通してこどもを助けたいと思った」や、個人経営の飲食店アルバイトなら「お客さま一人ひとりへに対する丁寧な接客を学びたかった」などです。

なお、なぜその理由に至ったか、過去の経験と結びつけることができれば説得力が増します。

たとえば、前述の例であれば「自分も学生時代極端な偏食で体調を崩したことがあった」や「幼いころよく利用していた個人経営のレストランがあり、店員と客の垣根を超えた交流があった」などです。

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何か行動を起こそうと考えたときに、「これが良いな」と思うのには理由があるはずです。なぜ良いなと思ったか、挑戦してみたいなと思ったのかを掘り下げて考えておきましょう。

②志望業界に近い活動を選ぶ

志望業界がある程度絞れている人は、志望している業界の実務と近い経験ができるものを選ぶと、実際に働くイメージを持ってもらいやすいです。また、実務に近い経験ができるものがなくとも、志望業界で求められる資質が発揮できる活動を選ぶと良いでしょう

たとえば、出版業界志望なら大学のフリーペーパーを作成するサークルに所属したり、コンサルティング業界志望なら課題解決型のインターンに参加したり、などです。

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キャリアアドバイザー

志望業界で求められる資質については、業界研究することで理解を深められます。挑戦することを選ぶ前に、業界研究から初めてみるとより効率的です。

業界研究の方法については、下記の記事に詳細が載っています。気になる人は参考にしてみてください。

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吉川 智也

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最初から業界を絞るのはおすすめしない

大学1〜2年生のうちは明確な理由があって「どうしてもこの企業がいい」と決めているわけでなければ、まずは範囲を広げ、さまざまな業界を見ていくことをおすすめします。範囲を絞ることは後からでもできますが、広げる方は後になればなるほど難易度が高くなります。後になると募集を締め切られていることもあり、そもそも応募できる枠が少なくなること、そして早い段階から業界・企業研究をしている人たちと競わなければならないからです。

最初から業界を絞っている就活生の話を聞くと、限られた情報や何となくのイメージで決めてしまっていることがよくあります。たとえば「海外でも仕事をしたい」ということから「総合商社かな」と決めうちしているケースです。しかし海外でも仕事ができる業界や企業は他にも山ほどあります。

社会にはたくさんの業界があります。まずはそれぞれの業界はどういう仕事をしているのか、大まかでもいいので概要を理解したうえで、最終的に興味のあるものを2〜3つ選び、具体的な企業を探していくのがおすすめです。

③結果を具体的に示せる活動を選ぶ

挑戦した結果が必ずしも良い結果である必要はありませんが、どんな結果が得られたのかはっきり具体的に示せる活動を選びましょう。良い結果であれ悪い結果であれ、具体的な結果が語れる状態であれば、熱意を持って取り組んだことが伝わります

たとえば、ボランティアに参加した結果が「たくさんの人に喜んでもらえた」では、あまりにも抽象的です。何人にボランティアをおこない何を提供できたのかなど、具体的にわかるようなものを意識しましょう。

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面接では結果から何を学んだかを必ず聞かれます。企業は入社後のあなたがガクチカで学んだことを活かして活躍することを期待しているためです。そのため、何を学べるかも意識しておくと良いでしょう。

特別なエピソードがなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的なガクチカが完成します

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ魅力的なガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

納得のいくガクチカを作るために! 今から挑戦できる具体例10選

ガクチカのために挑戦できること10選
  1. ボランティア活動に参加する
  2. インターンシップに参加する
  3. 本気で勉強に打ち込む
  4. コンテストに応募する
  5. クラウドファンディングに挑戦する
  6. 趣味を活かしたイベントに参加する
  7. 勉強会を主催する
  8. 独自の目的を設定した長期旅行をする
  9. ゼミを活性化させるための取り組みをおこなう
  10. 現在のアルバイトを目標を立てて取り組む
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どうやって新たな挑戦を選べば良いかはわかりました! でも具体的に何をすべきか、なかなか思い浮かびません。

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急に新しいことに挑戦するとなると、アイデアを出すのが大変ですよね。ここに具体例を載せておきます。参考にしてくださいね。

ここまで、新たな物事に挑戦するための基礎知識やポイントを解説してきました。そこで気になるのは、どんなことに挑戦すれば良いのか、ということですよね。挑戦することに正解はありません。明確な目的をもって取り組むことができるものを選びましょう。

ここからは、なかなかアイデアが浮かばない人のために具体例を10個紹介します。ぜひ参考にしてくださいね。

①ボランティア活動に参加する

ボランティア活動には、「週に2回」などアルバイトのように頻度を決めて長期間参加するものや1日〜1週間など単発のもの、海外へ渡航してホームステイしながら活動するものなどさまざまな種類があります。

近頃ではオンライン参加できるものもあります。自分の状況や目的によってどれに参加するかを決めましょう。下記でボランティア活動の例を紹介しているので、ボランティア活動に興味がある人は参考にしてくださいね。

ボランティア活動の例
  • オンラインフリースクールを立ち上げるボランティア
  • まちづくりに携わるボランティア
  • NPO法人の広報ボランティア

ボランティアでは、普段かかわりのない人たちとのコミュニケーションの経験や、チームワークを発揮する経験を積むことができます。ガクチカには適した経験であると言えるでしょう。

なお、ボランティア活動は、結果を数値で表すのが難しい傾向にあります。もちろん必ずしも数値で示せるような結果が必要なわけではありませんが、どんな結果が得られたか、自分なりに工夫して取り組んだことは何かを語れる状態にしておきましょう。

ボランティア活動を伝えるときのポイントについては、以下の記事で解説しています。参考にしてください。

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ボランティア経験を伝えるときは目的や学んだことをアピールしよう

ボランティアで学んだ事は就活で自分の強みをアピールする際のエピソードとして役立ちます。 この記事ではボランティアで学んだ事を就活でアピールする場合のコツや注意点、例文をキャリアアドバイザーが紹介します。 伝え方を工夫して、あなたの人柄や価値観を企業に伝えましょう。

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②インターンシップに参加する

インターンもボランティア同様さまざまな形態があり、1日限定の短期のものや、アルバイトに似た形で働く長期インターンなどがあります。

短期間のインターンは、短いワークショップや企業説明などを通して企業理解を深めるものが多いです。一方、長期インターンは実務に近い経験が積めることが多く、より実践的であると言えるでしょう

たとえば、営業であれば実際にテレアポして顧客に営業活動をおこなったり、マーケティングであればSNSの運用をしたりすることができます。基本的なビジネスマナーも身に付けることができますよ。そのため、志望業界がある程度絞れている人におすすめです。

ただし注意点として、拘束時間が長いためにサークルや勉学との両立が難しくなってしまうことがあります。企業によって必要な出勤日数は違います。自分に合った無理のないものを選ぶようにしましょう。

なお、長期インターンを成功させる方法は以下の記事で解説しています。挑戦してみたい人は参考にしてください。

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③本気で勉強に打ち込む

目の前の勉強に本気で打ち込むことも、ガクチカになります。資格の取得やゼミでの発表で高評価を得るなど目標を設定したうえで勉強に励みましょう。

その際、課題に直面した際どう対処したかや、効率的な学習のためにどんな工夫をしたかを詳しく説明できるようにしておきましょう。勉強に本気で打ち込むことで、問題解決や批判的思考、時間管理の経験を積むことができます。

なお、勉強をガクチカにする注意点として、個人で打ち込むものが多いため周囲と協力する経験が少ない点があります。そのため、完全に個人で完結するのではなく、周りに協力を仰いだり積極的に相談するなどして人とかかわったエピソードも入れ込むのがおすすめです。

④コンテストに応募する

コンテストには、広告やイラスト、写真、ビジネスに関するものなど幅広く存在します。個人で応募するものもあれば数名〜団体で応募できるものもあります。

コンテストでは、課題を設定・解決する力を鍛えることができます。また、ユニークな発想を求められることも多いため、企画職やクリエイティブ職志望の人には実績にもなる点から特におすすめです

コンテスト例
  • 学生向けのビジネスアイデアコンテスト
  • まちづくりコンテスト
  • 動画制作コンテスト
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コンテストだと落選してしまった場合を心配される方が多いかもしれません。確かに結果がついてくれば素晴らしいです。しかし、あくまでもプロセスが説明できれば良いので、心配しすぎないで大丈夫です。

⑤クラウドファンディングに挑戦する

クラウドファンディングとは、「目標を実現させるために、おもにインターネットを利用して不特定多数の人々から少しずつ資金を集める仕組み」のことです。

実現したい目標はさまざまで、「こんなモノを作りたい」といった内容から「好きなアイドルの応援広告を出したい」「海外旅行がしたい」など個人的なものまで自由です。

クラウドファンディング企画例
  • 街おこしのショートムービーを作りたい
  • 全国旅行をしたい
  • キッチンカーで路上販売に挑戦したい

資金を集めるためにはただサイトに掲載をすれば良いというものではなく、熱意が伝わるよう工夫したりSNSなどで拡散をしたりする必要があります。プロジェクト企画やSNSマーケティングの経験、問題解決の経験を積むことができるでしょう。

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身近で誰でも挑戦しやすいこともメリットですね。

⑥趣味を活かしたイベントに参加する

マラソンが好きなら大会に参加したり、創作が好きならフリーマーケットに出てみるなど、趣味を活かしたイベントに参加することもガクチカになります。インターネットやSNSなどで検索してみましょう。

趣味を活かしたイベント例
  • ハンドメイドの出展イベント
  • 読書会
  • トレッキング大会

ポイントとしては、受動的に参加するのではなく、目標を立てて積極的に参加することです。多くの人に自分の作品を見てもらうために工夫をしたり、大会で上位を取るために練習をしたりなど主体的に動くことは、魅力的なガクチカになりますよ。

⑦勉強会を主催する

学生という身分を活かして、自発的に勉強会を主催してみるのも一つの手です。普段同じ授業を取っている仲間に呼びかけ、テスト対策のための勉強会や学んだ内容を活かしたフィールドワークを企画しても良いかもしれません。

勉強会の例
  • 必修の授業のテスト対策
  • 授業で学んだ小説の舞台に訪れる会
  • 授業で学んだ内容を活かしてフィールドワークをおこなう会

ポイントとしては、一回のみではなくある程度継続的に開催し、内容の改善や創意工夫する体験を積むことです

勉強という本来個人で完結しがちな内容でありながら、周りを巻き込んで行動する経験を積むことができます。

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なお、クラウドファンディングはお金が関係してくる活動です。責任感を持って進められる人向きの活動だと言えるでしょう。難易度は高いですが、その分挑戦する人は多くないのでユニークな経験を積むことができます。

⑧独自の目的を設定した長期旅行をする

あなたが旅行が好きなら、長期旅行に出るというのはいかがでしょうか。もちろんただの旅行では遊びになってしまうので、目的や目標をしっかり設定することが必要です

たとえば、「日本の伝統を学ぶ旅」をテーマとして設定し、日本古来の文化が残る地域を回るなども、自発的に学びを深められた経験としてガクチカになるかもしれません。

目的を設定した長期旅行の例
  • 地方の民俗と伝統を学ぶ旅
  • 日本の中にある外国人コミュニティを学ぶ旅
  • 原子力発電所を訪れ持続可能エネルギーについて学ぶ旅

経験したことをレポートにしたり、動画にまとめるなどしてSNSやブログに発信したりすれば、よりアピールしやすくなりますよ。

⑨ゼミを活性化させるための取り組みをおこなう

活動的なゼミに加入しているなら良いですが、大人数で淡々と研究発表をおこなって終了してしまうゼミもありますよね。そのようなゼミに所属している場合は、主体的に動く経験は積みにくいかもしれません。

そんなときは、ゼミを活発にするための取り組みに自らチャレンジするのもおすすめです。環境改善のために動き出した経験は、まさしく「学生時代に頑張った経験」ですよね。

ゼミを活発にするための活動例
  • 学生にアンケートを取り、結果をもとに授業内容の提案をする
  • グループワークを提案する
  • ゲストを呼ぶ

ポイントとしては勉強会と同じで、単発ではなく一定の期間継続して取り組むことです。アンケートを取るにしても、回数を重ねるなかで質問項目のブラッシュアップなどもできるかもしれません。

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目標を設定し、継続して取り組み、改善や工夫を重ねていった経験は企業としてもとても魅力的に感じますよ。

⑩現在のアルバイトを目標を立てて取り組む

現在アルバイトをしている人は、今の仕事に目標を立てて取り組むだけでもガクチカになります。明確な目標を立てたら、それに向かってどうすればいいのかを考えるようになり、仕事がそのまま「頑張った経験」になりますよ。

目標の立て方のポイントは、自己満足で終わるようなものではなく、なるべく全体に貢献できるような目標にすることです。そうすることで、ガクチカとしても協調性など自分の強みのアピールにつなげやすくなります。

アルバイトの目標例
  • 今より皿洗いを5分早く終わらせて周りのフォローに入る
  • 商品の棚卸作業を1時間以内で終わらせて後輩の育成に力を入れる
  • 誰よりも床掃除に力を入れ、常に綺麗な状態を保てるようにする

ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ

学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。

そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけ採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。

ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。

今日から行動しよう! 魅力的なガクチカを作る3ステップ

魅力的なガクチカを作る3ステップ
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就活生

何に挑戦するか決まったら、行動するのが楽しみになってきました。でも、具体的にどう動けば良いものでしょうか?

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それはよかったです!ただし、手当たり次第に動き始めると時間がかかってしまう場合もあります。どう動けば良いのが、具体的にステップに当てはめながら説明していきますね。

挑戦することが決まっていても、実際に動き出そうとするとどうすればいいのかわからなくなってしまうことは多いですよね。そこでここからは、魅力的なガクチカをつくるための3stepを解説していきます。

このステップに当てはめて行動することで迷わず進められるようになるので、ぜひ参考にしてください。

ステップ①何に挑戦すべきか決める

まずは、自分はどんなことに挑戦したいのか、どんな経験を積むべきかを決めます。何に挑戦するかは人それぞれです。

志望企業の実務経験に近い経験ができたり、短期間で結果が出るものだったりと自分なりに選ぶ基準を決めて決定しましょう

挑戦の決め方の例
  • 志望企業の求める人物像が「課題解決能力のある人」だったため、地域の課題解決型のインターンに参加する
  • 就活の解禁まで3カ月しかないため、3カ月で完結するボランティアに参加する

その際重要になってくるのは、情報収集です。インターネットはもちろん、学生課に置いてある資料やチラシも参考にしてみてください。学生課にあるものであれば、予約や申し込みなどのサポートが受けられる場合もありますよ。

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また、住んでいる場所の市役所を訪れてみるのも手です。地域密着型のボランティアやイベントの募集が出ていることもあります。

ステップ②挑戦するための行動を開始する

目標が決まったら、さっそく行動を開始しましょう。イベントに参加するなら応募をしたり、アルバイトや学業で目標を立てたなら今日からスケジュールを切っていきましょう。

大切なのはすぐに行動を起こすことです。後でやればいい、明日から始めよう、そう考えていると先延ばしにし続けてしまう可能性があります。

ガクチカは選考においてとても重要な質問です。対策には時間をたくさんかける必要があるからこそ、今から行動をおこして時間を有効的に活用していきましょう。

ステップ③挑戦のなかでPDCAを回す

ただチャレンジをしていくだけでなく、自分なりに仮説を持ち、創意工夫して取り組むこともぜひ意識しておきましょう。ガクチカとして選考でアピールするためには、挑戦するなかでのエピソードなども必要になるため、こうした「過程」の部分も意識をしておくことが大切です。

過程を工夫していくうえで最も簡単に実行できる方法は、「PDCA」を回すことです。PDCAとは、Plan・Do・Carry・Actionの頭文字取った言葉で、物事を改善するためのフレームワークのことです。

PDCAの内容と具体例
  • Plan:(計画) 例:今日の夕飯のメニューと調理法を決める
  • Do:(実行) 例:実際に夕食をつくる
  • Carry:(評価) 例:家族からの評価を募る
  • Action:(改善) 例:調理法を変える、食材を変える

このPDCAサイクルを何度も繰り返すことができれば、自ずと主体的に物事に取り組めているはずです。逆にこれを怠ると、「なんとなく参加してしまった」という事態に陥りがちです。PDCAを回すことだけは怠らないようにしましょう。

後悔しないために! ガクチカ作りに挑戦するにあたって注意すべきこと3選

ガクチカ作りに挑戦するにあたって注意すべきこと
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挑戦することも決まったし、どう動くかもわかりました! 早速行動してみます!

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ちょっと待ってください。行動する前に、注意すべきことを押さえておきましょう。

実際に挑戦する前に、最低限注意しておくべきことを知ることが重要です。陥りがちな落とし穴やありがちなミスを事前に知っておくことで、失敗する確立を下げられますよ。

ここからは具体的に3つの注意点について説明するので、参考にしてください。

①「行動すること」を目的としない

「とりあえず行動してみれば何かが学べるはず」と深く考えず動くのはやめましょう。そういった人のなかには「行動することそのもの」を目的としてしまい、行動をしたという事実だけで満足してしまう人もいます。

行動することを目的としてしまった人の例
  • とりあえず長期インターンに参加して、与えられた課題をなんとなくこなした
  • なんとなくボランティアに参加して与えられた役割をこなした

その場合、振り返ってみると何のために挑戦したか、どう創意工夫したのかが曖昧で、ガクチカにも書きにくい経験になっている場合が多いです。そのため、「行動すること」そのものを目的とするのはやめましょう。

今から行動することはあくまでもガクチカを作成するための手段であって、目的ではありません。行動したなかでどのように考えたかや改善を試みたかに重点をおいて活動に励んでみてください

②就活と両立する

今からガクチカを作ろうと思っている人のなかには、もう就活を始めている人もいるかもしれません。その場合、ガクチカに力を注ぐあまり就活をおろそかにしないよう注意が必要ですよ。

なぜなら、まったく就活をせずに2カ月、3カ月と過ごしてしまうと、その時期にしかできない重要な対策をしそびれてしまう可能性があるからです。

特に、人気企業の個別説明会などは定員が設けられている場合も多く、参加を逃してしまうと企業理解を深める機会を逃してしまうため大変もったいないです。ガクチカを作るための活動がどれだけ忙しくても、最低限の情報収集や面接対策は怠らないようにしましょう

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キャリアアドバイザー

面接対策などを重ねることにより、どんな経験を積むと良いのかの理解が深まり、ガクチカでの行動をよりブラッシュアップさせることができますよ。

③試行錯誤~結果が出るまで経験できるものを選ぶ

挑戦する内容は、きちんと自分で考え、工夫し、結果が出るものを選ぶようにしましょう。試行錯誤ができない内容だとガクチカとして十分な厚みを持ったエピソードにできないからです

たとえば、1日限定で終わってしまうなどあまりに短いものや、与えられたプログラムを必ず決められた形でこなさなければならない、作業的な性質が強いものなどは、就活におけるガクチカとしてはアピールしにくいかもしれません。

たとえばあまりに期間が短いものは、座学や説明を聞くだけなど内容が受動的なものになりがちです。PDCAサイクルを十分に回す時間も確保できません。また、作業的な性質の強いものだと創意工夫する余地が多くない可能性があります。

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キャリアアドバイザー

せっかく今からガクチカを選ぶなら、試行錯誤や創意工夫をしながら進められるもの、かつしっかりとPDCAを回すことができる時間があるものを選ぶようにしましょう。

堀内 康太郎

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就活はガクチカとの両立が大事

新卒一括採用をおこなう多くの企業は、毎年ある程度決まったスケジュールに沿って採用活動をおこないます。そのため、学生もそれに合わせて動く必要があります。一般的に就職活動は大学3年生の4~6月頃からスタートする人が多いです。夏頃にはサマーインターンが開催され、11〜1月頃には冬のインターンもあります。就活をスタートして半年くらいはインターン参加と並行して自己分析と業界研究をおこなう時期です。

年が明けると、企業説明会やプレエントリーなども開始されます。3年の10~12月はこういった、エントリーをどんどんしていく時期になります。4年生になると本格的に選考がスタートします。6月1日以降にどんどん内々定が決まり、9月時点ではほとんどの学生の結果が出揃うことになります。

就活は段階を踏んで進めていく必要があり、一連の流れがあります。数カ月間就活から離れると、一連の流れがストップしてしまい、その分まるまる就活の動きが遅れてしまいます。自己分析が浅いままインターンを受けることになったり、企業分析が不十分なままエントリーしなければならなくったりするのは困りますよね。十分に対策して焦らず臨むためにも、就活はガクチカと両立させながら進めていくのが重要です。

【大学3年冬以降の学生向け】今までの経験からガクチカを見つける際の心構え2つ

ガクチカを見つける際の心構え

大学3年の冬以降にガクチカをつくりたい人は、今までの経験を掘り下げることで良いガクチカをつくっていきましょう。

必ずしも今から新しいエピソードを作るのが正解なわけではありません。焦って良い経験を詰めないまま時間だけ消費し、就活が遅れてしまう場合もあります。

ここからは、過去の経験からガクチカを見出すための心構えを解説します。一緒にチェックしていきましょう。

「人より優れた結果を出していなければダメ」を捨てる

「ガクチカは、ほかの人より優れた結果を出したエピソードじゃないとダメ」と思い込んでしまう人も多いですが、そんなことはありません。企業は輝かしい結果を学生に求めているわけではないからです。

企業が求めているのは、あくまでもあなたがどう考え、行動し、課題に対してどう向き合ってきたかです。その点が伝わるエピソードであれば、結果が失敗で終わったとしても、大きな成果が上げられていなくても問題ありません。

また、「頑張ったことがそもそもない」という人もいるでしょう。そういった人は自分の頑張りを知らず知らずのうちに他人と比べてしまっているかもしれません。

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キャリアアドバイザー

ガクチカにおいて他人との比較は必要ありません。あくまでの自分基準で考えて、「自分のなかでは比較的力を入れていたこと」を考えてみてください。

あなたの価値観や人柄を伝えられるエピソードを選ぶ

企業が求めているのはあなたの価値観や人柄を知ることです。「成果を出したエピソード」ではなく、「あなたなりの価値観や人柄がはっきり伝わるエピソード」を選ぶよう心掛けましょう。

たとえば、一度挫折したが諦めず地道に努力をしていることや、チームで人間関係が悪化した際にみんなの相談に乗った、などです。

結果よりも、何を大切にしどんなことをモチベーションにして動くのかが伝わるものを探しましょう。また、行動した際にどんな気持ちだったのかも一緒に伝えると、より面接官にあなたの価値観や人柄が伝わりやすくなりますよ。

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キャリアアドバイザー

たとえば、「一度は失敗を恥ずかしく思ってやめてしてしまったが、どうしてもモヤモヤが残っており、自分を高めるためにもう一度行動を起こした」のように当時の自分の気持ちも説明すると、正直で信念がある人柄がよく伝わりますよ。

お宝エピソードを掘り起こす! 過去の経験からガクチカを発掘するためのロードマップ

過去の経験からガクチカを発掘するためのロードマップ
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就活生

なんだか良いエピソードが発掘できるような気がしてきました。でも、過去のことだし良いエピソードをスムーズに思い出せるかな……。

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キャリアアドバイザー

昔のことを思い出すのは難しいですよね。では、効果的な方法をいくつか紹介します。

過去の経験からガクチカを発掘するためには、単に過去を思い起こすだけでなく発想の転換が必要になります。

ここからは、どんな視点で過去を振り返ると良いのかを解説していきます。参考にして、自分の過去にじっくり向き合ってみてください。

①「自分史」で過去のエピソードを思い出す

まずは、過去の経験を書き出してみましょう。過去の経験を網羅的に思い出すには、「自分史」を使うと便利です。自分史とは、小学時代、中学時代、高校時代……など時系列順に自分の人生を書き出したものです。

頭のなかだけで考えていると、思わぬ抜け漏れがある場合があるため、実際に書き出して目で確認できるようにしておきましょう。また、なるべくノートやスケッチブックなど実際に手を動かすのがおすすめです。芋づる式に記憶が蘇ることがあります。

書き出すエピソード例
  • 自分が今までの人生のなかで熱を持って取り組んだこと
  • どうしても頑張れなかったこと
  • 楽しかったこと
  • つらかったこと
  • 時間をかけて取り組んだこと

こういったエピソードは、自分の価値観を明確にしてくれます。なかなか思い出せない場合は、カメラロールやスケジュール帳、アルバムなどを時系列順に見てみましょう。友人や家族に聞いてみるのも良いですね。

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キャリアアドバイザー

SNSを使って人に相談したり、自分の感情を投稿することが多い人は、当時の感情や考えを思い出すためにもSNSを遡ってみても良いかもしれませんね。

自分史の詳しい作り方については、以下の記事に解説しています。参考にしてください。

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②「自分なりに考えて行動したこと」を探す

網羅的に書き出せたら、そのエピソードのなかから自分なりに考えて行動したことはなかったか振り返ってみましょう。日常生活のことでも問題ありません。大事なのは、自分なりに仮説を持って行動したことや創意工夫したことです

自分なりに考えたこと例
  • アルバイトで新人が多くやめていくのが気になり、よく話を聞いて改善のために動いたこと
  • テストまで時間がなかったため、効率的な方法を考えて仲間と共有していたこと

また、たとえ最初は人から指示されたり強制されてやり始めたことだとしても、「もっと効率的にできないか」や「もっとうまくできないか」と工夫をしたことはないでしょうか。そういった創意工夫も、掘り下げてみるとガクチカになりますよ。

③「自分のこだわり」を探す

さらに、「自分はどんなところにこだわりがちなのか」という観点でも過去を振り、そのこだわりを抽象化してみましょう。

自分のこだわり
  • 焦るのが嫌なので課題は期限の1日前に提出する
  • 団体で話すときには誰かが孤立していないか気を配り、孤立していそうなら声をかける
  • 授業を代わりに出てほしいという要請には応じない

思いつかない場合は、友人や家族に、こだわっているなと思ったことがないか聞いてみるのも良いでしょう。自分がこだわっていることは、自分ではそうは思っていなくても周りから見れば十分に「頑張って取り組んでいる」と言える経験かもしれません。

過去の自分の経験を振り返り、ガクチカになるエピソードを探すうえでは、「自分のこだわり」を軸に考えてみるのもおすすめです。

上村 京久

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過去の経験を掘り下げての実績を考えるためにはSTAR法がおすすめ

自分が行ってきた過去の実績を効果的に掘り下げるときはSTAR法を活用するのが便利です。この方法を用いると、自分が過去に何を課題としどう行動したのかが明確になるのでガクチカ作りにも役立ちます。

STAR法は4ステップでできています。第1ステップはSituation(状況)で、当時どのような状況に置かれていたかを振り返ります。第2ステップはTask(課題)でその状況でどのような課題があったかを整理しましょう。第3ステップはAction(行動)で、課題に対してどのような行動をとったかを思い出します。最後、第4ステップはResult(結果)で、行動してどのような結果が出たをまとめます。

例:サークルの人数が集まらないという状況(Situation)があった。勧誘活動で魅力を伝えきれていないという課題(Task)を発見し、メンバーと週1回の会議を行って魅力の発信方法を練り上げた(Action)。翌年には20人の入会につながった(Result)

STAR法を使うときの注意点

STAR法を使うとき、気をつけてほしいのは数字を用いて考えることです。「頑張った」「色々やった」のような抽象的な言葉を使うのは避けましょう。数字を用いることで具体性が出て、実績を効果的に伝えることができます。

「過去を振り返っても、何だか表面的でガクチカに使えそうにない」という人もいるかもしれませんね。このSTAR法を使えば、自然と深い振り返りができ、ガクチカに活用することができます。是非試してみてくださいね。

ガクチカは今からでも十分つくれる! できることに取り組んで巻き返しを図ろう!

良いガクチカがなく、焦ったり悩んだりしていた人もいるかもしれません。しかし、自分の置かれた状況に合わせて適切に行動することで、今からでもガクチカは十分つくることができます。

今から新しいことにチャレンジする人は、きちんと計画を練って自分に合う活動に挑戦することが大切です。また、過去の経験からガクチカをつくる人は、思い込みを外し、いろいろな視点から過去を振り返ってみることが大切ですよ。

ガクチカは、面接官に自分の人柄や価値観を伝える良い機会です。今の自分にできることを適切におこなって、就職活動でも胸を張って話せるガクチカをつくり、選考突破を目指しましょう。

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