目次
- 特技「料理」は履歴書に書ける! 例文を参考に魅力的な伝え方を知っておこう
- NG例も紹介! 履歴書の特技欄に料理を書く際の例文7つ
- 例文①飲食業界向けの例文
- 例文②飲食以外のサービス業向けの例文
- 例文③それ以外の業界・職種向けの例文
- 例文④料理以外の特技と組み合わせた例文
- NG例文①抽象的すぎて伝わらない
- NG例文②企業との関連が弱い
- NG例文③プライベートすぎてビジネスへの活かし方が見えない
- 「料理」を特技として履歴書に書くときの3つのポイント
- ①料理から何を学んだのかをはっきり伝える
- ②エピソードは具体的に伝える
- ③仕事でどう活かすのかを明示する
- 料理を特技にした履歴書の例文を参考に自分らしさをアピールしよう
特技「料理」は履歴書に書ける! 例文を参考に魅力的な伝え方を知っておこう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。履歴書を書き進めるなかで、特技欄の書き方に悩んでいる学生から、こんな質問を受けることがあります。
「履歴書の特技欄に料理と書くときの例文を知りたいです」
「趣味レベルの料理でも魅力的にアピールできる例文はありますか?」
企業が履歴書の特技欄から読み取ろうとしているのは、学生の人柄や価値観。そう考えると、ただ「料理が得意です」というだけの内容では十分なアピールにはなりません。
そこで大切なのが、「段取り力」「継続力」「気配り」といった、ビジネスシーンでも活かせる具体的なスキルをエピソードとともにアピールすること。
この記事では、特技欄に「料理」を記入する際の具体的な例文とNG例文を比較しつつ、効果的に自分の魅力を伝えるためのポイントを詳しく解説します。あなたらしい強みがしっかり伝わるよう、ぜひ参考にしてくださいね。
NG例も紹介! 履歴書の特技欄に料理を書く際の例文7つ

就活生
特技欄に「料理」って書いても良いのですか? ほかの人はもっとビジネスで活かせる強みになるような特技を書いているので不安です……。

キャリアアドバイザー
たしかに不安に思う人も多いですが、料理は実はビジネススキルに直結する側面もあるんです。伝え方を工夫すれば、十分アピールになりますよ。

就活生
具体的には、どんなふうに伝えれば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
業界や職種ごとに、企業が求めている能力を意識して「料理とどうつながるか」を意識して表現すると、より魅力的な内容になりますよ。
ここからは、履歴書に「料理」を特技として書く際の例文を7パターン紹介します。好印象を残す伝え方に加え、ありがちなNG例も取り上げるので、実際に文章を作る際のイメージをつかんでくださいね。
例文①飲食業界向けの例文
飲食業界では、調理技術そのものだけでなく「顧客を思いやる心」「衛生管理や段取りへの意識」などが重要です。自分の料理経験をどのように業務へ活かせるか、具体的に言及できているかが評価の分かれ目です。
私の特技は料理です。週末には旬の食材を使った創作料理に挑戦し、レシピノートを作成しています。味のバランスや盛り付けの工夫だけでなく、誰にとっても「また食べたい」と思ってもらえるよう、相手の好みに合わせた工夫をしています。貴社でも、顧客の立場に立ってサービスを考える姿勢を活かしたいと思っております。

キャリアアドバイザー
料理のこだわりや創意工夫だけでなく、「相手視点」という飲食業界に欠かせない視点が盛り込まれていて好印象です。
飲食業界を目指している場合は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。
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例文②飲食以外のサービス業向けの例文
料理を誰かにふるまう際にはホスピタリティが大切なため、サービス業との相性が非常に良い特技と言えます。「相手の期待に応える」「工夫を凝らす」といった視点を盛り込めば、より高評価につながります。
私の特技は料理です。特に「相手のため」に作ることを意識しています。たとえば、家族が疲れているときには消化の良い食材を選んだり、好みをリサーチして喜んでもらえる工夫をしたりしています。こうした気配りや想像力は、接客業でも顧客の満足度を高める接遇につながると考えています。

キャリアアドバイザー
おもてなしや観察力といった接客業に活かせる力が、具体的なエピソードと結びついている点が評価されます。
サービス業界を志望している場合は、こちらの記事も参考になりますよ。ぜひチェックしてみてください。
サービス業界を徹底研究! 業界動向から職種別志望動機例も紹介
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例文③それ以外の業界・職種向けの例文
特技を料理とする場合、実践的なビジネススキルにつながる部分をピックアップして言語化すると評価されやすくなります。志望する業界に直接関係がなくても、汎用スキルとして表現すればアピールは十分に可能です。
私の特技は料理です。毎日の料理で特に意識しているのは、限られた時間と材料のなかで効率良く料理を完成させることです。複数の品目を同時に調理するためには段取りを考え、優先順位を決めて進める力が必要です。この経験は、仕事におけるタスク管理や生産性向上にも役立つと感じています。

キャリアアドバイザー
「段取り力」や「制約のなかでの工夫」は、多くの業界で求められる汎用的なスキルです。それらが料理を通して身に付いたことが伝えられており、魅力が伝わってきますね。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ料理を通してビジネススキルはアピールできる?
さまざまなスキルをアピールすることが可能
料理という特技は一見ビジネスには結びつかないように見えますが、実はさまざまなビジネススキルと通ずる部分があります。
たとえば技術職を目指すとしたら、必須のスキルである手先の器用さをアピールすることにつながるでしょう。また長く続けているのであればどんな仕事においても大切な継続力をアピールできるほか、誰かのために作ることが多いのであればホスピタリティ精神といった人柄も示すことができます。
例文④料理以外の特技と組み合わせた例文
特技が複数ある場合は、関連性を持たせてアピールすると独自性が際立ちます。とくに、デザイン職や広報・マーケティング職などでは効果的です。
私の特技は、料理と写真撮影です。完成した料理をSNSにアップするため、盛り付けや色彩バランス、ライティングを研究しています。こうした創意工夫や発信力を、情報発信やデザインをともなう仕事にも活かしていきたいと考えています。

キャリアアドバイザー
2つの特技をかけ合わせて、視覚的センスや伝える力といった具体的なスキルにつなげている点が魅力的です。
料理以外の特技をアピールしたいけれど何も思いつかないという際には、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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NG例文①抽象的すぎて伝わらない
「特技を聞かれているのだから、シンプルに得意なことを伝えれば良い」と考える人もいるかもしれませんが、履歴書に記載する以上はアピールにつなげる意識が必要です。その点でただ「料理が得意です」だけの内容だと、内容が薄くあなたの魅力が伝わりません。
履歴書であっても、できるだけ自分の魅力をアピールすることが内定獲得を目指すうえでの大前提。企業の意図としても特技欄から人柄を知ろうとしている場合が多いので、その視点で内容を考える必要がありますよ。
料理が得意です。楽しく作れるので、よくやっています。

キャリアアドバイザー
「得意」「好き」といった主観的な言葉だけでは、読み手には具体的な能力や人物像が伝わりません。経験から何を学び、どう活かせるかを明記しましょう。
NG例文②企業との関連が弱い
ユニークな趣味でも、「仕事にどう関係するか」が伝わらなければ評価されません。企業は学生の特技を通して「仕事に活かせる力」を知りたいと思っているため、その点を意識しましょう。
料理が趣味で、最近は自家製味噌や梅干し作りにハマっています。

キャリアアドバイザー
企業にとって「採用したくなる材料」にならなければ、特技欄としては不十分です。個人的な楽しみで終わらせず、「仕事への応用」を必ず添えるようにしてくださいね。
NG例文③プライベートすぎてビジネスへの活かし方が見えない
いくら特技欄といっても、あまりにも内容がプライベートすぎると、ビジネスパーソンとしての視点が欠けている印象になりかねません。
食べる相手への思いやりや、長期にわたって料理を続けている継続力など仕事に通じる要素はあるはずなので、個人的な話から「何を学んだか」や「仕事にどう活かすか」に視点を移す工夫が必要です。
恋人のために毎朝お弁当を作っています。かわいくデコるのが得意です。

キャリアアドバイザー
微笑ましい内容ですが、プライベート要素が強すぎて「ビジネスにどう役立つか」が見えません。応募先の立場に立って、仕事につながる強みに変換して伝えましょう。
「料理」を特技として履歴書に書くときの3つのポイント


就活生
例文を参考に、特技欄を書いてみようと思います! 特に意識すれば良いことがあれば、教えてください。

キャリアアドバイザー
ポイントは、料理を通じて得たスキルや姿勢をどう伝えるかです。具体的なエピソードとともに、応募職種との接点を意識して書くことで、あなたらしい魅力がしっかり伝わりますよ。
ここからは、特技として「料理」を履歴書に書くときに押さえておきたいポイントを3つ紹介します。どれも読み手にあなたの強みが伝わる重要な視点なので、例文と照らし合わせながら確認してみてくださいね。
①料理から何を学んだのかをはっきり伝える
ただ「料理が得意です」と書くだけでは、採用担当者にあなたの強みが伝わりません。料理そのものの技術を強調するのではなく、その経験から得たスキルや価値観に焦点を当てることが重要です。
- 段取り力
- 継続力
- 探究心
- 衛生管理への意識
- 相手への気配り
このように、料理をするなかで自然と培われる力は、職場でも重宝されるものです。特に、応募先の業界や職種で求められる能力とリンクさせて記述すれば、読み手に「この人は仕事でも活躍できそうだ」とイメージしてもらいやすくなります。
企業が求める人物像についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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②エピソードは具体的に伝える
「料理が得意です」だけでは伝わる情報が少なく、印象にも残りづらくなってしまいます。そのため、できる限り具体的なエピソードを盛り込むことが大切です。
- どんな料理を作っているのか
- どのくらいの頻度で作っているのか
- 誰のためにどんな思いで料理しているのか
- どんな工夫やこだわりを持って取り組んでいるのか
たとえば「週に3〜4回自炊をしており、栄養バランスや時短を意識した献立を工夫している」といった表現は、実行力や継続力を裏付ける材料にもなりますよ。

キャリアアドバイザー
具体的なエピソードは、あなたらしさをアピールできるチャンスでもあります。
履歴書や自己PRでアピールできるエピソードについては、こちらの記事でも詳しく解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
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③仕事でどう活かすのかを明示する
履歴書の特技欄で評価されるためには、「その特技が仕事にどう活かせるのか」を明確に伝えることも欠かせません。
- 段取り力を活かしてマルチタスクを効率的にこなせる
- 相手のニーズに合わせた対応力につながる
このように、業務と結びつけた表現を意識しましょう。実際には趣味レベルで取り組んでいるだけでも、それをそのまま伝えるのはもったいないです。

キャリアアドバイザー
履歴書を書き終わったら、採用担当者が「この人は当社の業務にも役立ちそうだ」と納得できる内容になっているか、という視点で全項目を見直してみてくださいね。
履歴書の書き方についてはこちらの記事が参考になりますよ。
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料理を特技にした履歴書の例文を参考に自分らしさをアピールしよう
料理は一見趣味のように思われがちですが、伝え方次第で「段取り力」や「気配り」「継続力」など、仕事に活かせるスキルをアピールできる特技になります。
大切なのは、自分が料理を通じて得た経験を具体的に言語化し、応募する企業や職種にどう活かせるかを明確に伝えることです。
今回紹介した例文やポイントを参考にしながら、自分らしさが伝わる特技欄を目指してみてください。あなたの魅力をいっそう引き立てる内容にきっとできるはずですよ。
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キャリアアドバイザーの体験談料理を特技として話す人はどのような印象?
キャリアアドバイザー
酒井 栞里
プロフィールをみる自立している印象や計画性を感じる
面接で料理を特技として話すのは、面接官に好印象を残せる可能性が高いと思います。料理という特技からは自立している印象や、計画的な印象を感じ取ることができまるためです。
ほかにも、レシピを見て書かれている通りに再現する能力は仕事の初期段階で求められる「指示を正確に理解し実行する力」と通じる部分があります。面接内でそこまで掘り下げて説明できれば、非常に効果的な自己アピールになると思います。