目次
- サービス業界の志望動機は「人と話すのが好き」だけでは不十分
- ちゃんと知ってる? サービス業界の基礎知識
- サービス業に属する職種をおさえよう
- サービス業界の現状
- サービス業の将来性
- サービス業の仕事のやりがい
- ①直接感謝の声が聞ける
- ②さまざまな人や価値観と出会える
- ③個人のスキルが評価されやすい
- サービス業界での業務で必要なスキル
- ニーズを察する能力
- 臨機応変な対応力
- 体力
- サービス業の志望動機の書き方
- そのサービス業を志望する理由を述べる
- サービス業の中でその企業を志望する理由を明確にする
- 志望理由を裏付けるエピソードを盛り込む
- サービス業を通して実現したいビジョンを述べる
- ライバルと差別化できる!サービス業の志望動機のポイント
- 志望動機は「人にどんな価値を提供したいか」で考えよう
- 売上貢献をイメージできるエピソードも入れよう
- 参考にできる!サービス業の志望動機の5つの例文
- 例①ホテルスタッフ
- 例②教育サービス
- 例③介護スタッフ
- 例④美容部員
- 例⑤郵便局員
- サービス業の志望動機のNG例文
- 例①そのサービス業でなくても当てはまる志望動機
- 例②利益に貢献するイメージにつながらない
- 例③将来のビジョンがあいまい
- サービス業界はそれぞれの職種にあった志望動機を作成しよう
サービス業界の志望動機は「人と話すのが好き」だけでは不十分
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「サービス業の志望動機をどう書いたらいいかわからない」
「人と話すのが好きなのはサービス業の志望動機になるのかな」
という就活生の声を聞きます。サービス業というだけでは職種も幅広く、どんな志望動機を書けばよいのかわからない人も多いのではないでしょうか。
また「人と話すのが好き」という理由からサービス業を志望している人も多いですが、それだけでは浅い志望動機になってしまいます。志望する職種の特徴を押さえて、熱意が伝わる志望動機を作成することが、就活成功へのカギとなります。
この記事では、志望動機の書き方や例文だけでなく、サービス業界に関する基礎知識から必要なスキルまで紹介していきます。サービス業界の志望動機が考えられないという人は、ぜひ読んでみてくださいね。
ちゃんと知ってる? サービス業界の基礎知識
就活生
キャリアアドバイザー
サービス業界について、ちゃんと知っていますか?
業界の知識がなければ、具体性のある志望動機は書けませんよ。
就活生
言われてみれば、ちゃんと調べたことがないので、なんとなくしか知らないかもしれません。
キャリアアドバイザー
まずは業界について知って、自分の価値観とマッチするポイントを探すことが、志望動機を書くための第一歩ですよ。サービス業界の基礎知識を身に付けていきましょう。
内閣府の「サービス生産性レポート」によると、日本のGDPの約7割はサービス産業が占めています。普段から、サービス業界の仕事は身の回りにあるため、知っているような気がしてしまう人も多いのではないでしょうか。
「なんとなく」の知識では、採用担当者が納得する志望動機を書くことはできません。まずはサービス業界の職種、現状や将来性を知って志望動機を書くための知識を得ましょう。
サービス業に属する職種をおさえよう
「サービス業=接客」というイメージがあるかもしれませんが、サービス業には他の業種も幅広く含まれます。サービス業とは「顧客にサービスを提供する業種」です。どの業種にも共通するのは「形のないもの」をサービスとして提供し、その対価として金銭を得る点です。
たとえば、飲食業であれば顧客に対して食事を提供するとともに、丁寧な接客やレストランという空間による「満足度」も提供します。そして、その対価をもらって利益を成立させます。教育サービスにおいても、教育という無形財産を提供することで利益につなげます。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
サービス業は接客業以外の職種もあるので、自分に合ったものを見つけましょう。サービス業とひと口にいっても分野の幅は広く、高齢者を介護する介護護サービス業もあれば子どもの安全を守り教育する幼稚園教諭の仕事もあるからです。
自分に合った業界や職種を見つけるためには、将来なりたい姿について考えましょう。美容スキルを身につけたいから美容スタッフ、料理のプロフェッショナルになりたいなら調理人など、なりたい自分になれそうな職種に絞り込んでいきます。
仕事内容は詳細まで調べることがミスマッチを防ぐカギ
なりたい将来像がまだぼんやりしている方もいますよね。そういう方は、自分の「好きなこと」や「やりがいを感じること」から絞り込むこともできますよ。議論が好きなら弁護士、人に教えることにやりがいを感じるから塾講師などと考えやすくなります。ただ、それらの職種の仕事内容をイメージだけで決めつけているのは危険です。
入社後にミスマッチを起こさないように、該当職種の仕事内容を詳しく調べることをおすすめします。販売職といっても商品を売るだけでなく、在庫管理や商品管理など裏方の仕事も多いからです。さまざまな仕事のなかから自分の希望にマッチする職種を見つけてくださいね。
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サービス業界の現状
2020年までは、サービス業界は順調にすべての分野で成長してきた業界です。特に、訪日観光客の増加により、ホテルやレジャー施設の需要は増加してきました。また、インターネットサービスや介護業界なども、成長率が高く拡大傾向にある業界です。
しかし、2020年3月より感染拡大が始まった新型コロナウイルスのサービス業界における影響は大きいもので、あらゆる分野が大打撃を受けました。一方2023年現在では、新型コロナウイルスの影響は落ち着き、人出も増加。「TDB景気動向調査(2023年4月)」によれば、個人消費関連を中心に改善したという結果も出ており、インバウンド需要を含めた人出の増加により、打撃を受けた飲食サービスや観光サービスも回復基調にあるといえます。
サービス業の将来性
人材、広告、レジャー、ウェディングなど、事業を展開しているリクルートホールディングスのように、さまざまな分野を手がけている企業が多いことがサービス業界の特徴になっています。
新型コロナウイルスの影響により、飲食業や宿泊業は大打撃を受けましたが、アフターコロナとなり、ワクチンの接種が進んだ今、国内・海外ともに人出が増えてきています。一時期厳しい局面もありましたが、サービス業は決して需要がなくなることはない業界といえるでしょう。
サービス業界の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます
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サービス業の仕事のやりがい
サービス業界の職種は幅広いですが、仕事のやりがいは共通する点もあります。やりがいを踏まえて、それを将来のビジョンや仕事をするうえでのモチベーションとして盛り込めば、入社後の成長意欲が伝わる志望動機になるでしょう。
①直接感謝の声が聞ける
サービス業界の仕事は、顧客と直接接する機会が多いです。顧客が困っていることや求めているものを提供するため、直接感謝の声が聞けることは大きなやりがいの1つでしょう。たとえばブライダル業界などでは、顧客の人生の忘れられない思い出に携わることができ、一人ひとりの顧客から感謝の声を聞けるはずです。
顧客に喜んでもらえるようにサービスを提供し、目の前で喜ぶ姿が見れるサービス業は「人の役に立った」と実感できるでしょう。
②さまざまな人や価値観と出会える
サービスの対象が幅広いことも、サービス業の特徴の1つです。事務職などオフィスワークの場合、業務のなかで関わる人は、限られます。一方でサービス業の職種の場合、日々の業務の中で、さまざまな立場や出会える人は幅広く価値観が広がります。
また、接客業では毎日同じ顧客と接するわけではないので、改善に対してもさまざまな反応を得られるため業務に飽きることはないでしょう。
③個人のスキルが評価されやすい
個人のスキルが顧客の満足度に直結するのが、サービス業の特徴です。接客は個人が担当するものの、担当者はその企業の名前を背負っています。顧客の満足度は企業の利益にもつながるため、個人のスキルが評価されやすいのです。
メーカーなどの自社製品を販売する職業の場合、企業の評価はその商品の品質によって左右されます。しかし、サービス業は「形のないもの」を提供する職種も多いため、個人のスキルがその企業のサービスの質として評価されるのです。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
サービス業のやりがいのひとつに、その分野に詳しくなれるということも挙げられます。毎日、提供するサービスの商品に触れているので、自然と知識が身についてくるからです。「顧客によりよいサービスを提供したい」という気持ちから、自主的に勉強したり業界情報にアンテナをはったりするようになる人もいますよ。
たとえば、マーケターなら担当している分野のトレンドに詳しくなりますし、ファイナンシャルプランナーなら税制やローンなどに詳しくなります。知識が身につくことで「この場合はどうしたらいいか」と自分で考えることができるようにもなってきます。
知識があればプロとして質の高いサービスが提供できるようになる
自分で考えて行動することで、自分ならではのスタイルをつくりやすくなりますよ。個性を仕事に活かしやすくなり、自分の存在価値も感じやすくなります。ときには「あなただからこの商品を買う」と言ってくれる顧客が現れることもあるかもしれません。
自分の好きな分野を選んでいると、プロとして知識を深めていく日々に、やりがいを感じることが多くなるでしょう。
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サービス業界での業務で必要なスキル
サービス業界の職種は幅広いですが、「人と接すること」はどの職種にも共通します。そのため、コミュニケーション能力や敬語などのマナーを備えていることは前提としてお話ししていきますね。
ニーズを察する能力
ニーズとは、理想と現実のギャップを解消したいという欲求を指します。顧客が求めている商品やサービスではなく、「なぜそのサービスが必要なのか」を突き詰めることで見えてくるのがニーズです。
サービス業とは、顧客が求めるものを提供して利益を得る仕事です。そのため「顧客が何を欲しているのか」を察する能力がなければ、満足度を提供することは難しいでしょう。
顧客がもともと欲しいと考えていた商品やサービスを提供するのでは、驚きは少なく満足度はあまり高くなりません。顧客ニーズを察して幅広い選択肢を提示することで期待以上のサービスを提供できるでしょう。
相手の立場に立って考える力について説明している記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
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臨機応変な対応力
臨機応変な対応力とは、その場の状況に合わせて柔軟に行動し、適切な対応ができる力を指します。また、考え方も必要に応じて変えられることも臨機応変さに当てはまるでしょう。
サービスの対象が「人」である以上、突発的なトラブルやクレームが発生します。それらにうまく対応するためには、その時々で必要なことを把握し行動に移す必要があるのです。臨機応変な対応力は入社後に身についてくるスキルでもありますが、今までの経験から強みとしてアピールできると評価されるでしょう。
臨機応変に対応できることの強みについて詳しく説明している記事もあるので、参考にしてみてくださいね。
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体力
サービス業の職種の多くは、立ち仕事が中心になります。なかでは、労働時間が長い場合や、夜勤などがあって生活が不規則になる可能性もあるため、体力は求められます。
接客を伴うサービス業であれば、立ち仕事で疲れても笑顔で丁寧な対応が求められます。また、介護職は立ち仕事であることに加えて、腕力なども必要になってくるでしょう。そのため、体力がなければ働き続けるのは難しいかもしれません。
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サービス業でそのほかに求められる能力は「記憶力」です。顧客のニーズや好みなどを覚えておく必要があるからです。
たとえば、ラグジュアリーブランドの販売職の場合、ご愛顧いただいている顧客の服のサイズや好み、名前、NGな話題などを覚えていなくてはいけません。顧客が来店したと同時に出迎え、顧客の求めている商品を顧客に合うサイズで持ってくることが望ましいからです。「シューズが欲しい」ということであれば、顧客の足のサイズに合うシューズをすぐ出すことが理想です。
顧客情報を暗記しておくとニーズにマッチしたサービスを提供できる
ブランドの販売職以外でも、サービス業に就いているなら顧客のニーズを覚えてそれに即したサービスの提供が求められます。名刺の裏やメモ帳などに顧客情報を記入してカンニングペーパーのようにすることもできますが、ニーズにマッチしたサービスをすぐ提供するためには記憶力が勝負です。よりよいサービスを提供するには、接客中以外にも顧客が喜ぶ商品はないかアンテナをはります。
顧客が欲しいサービスを提供するには、顧客のニーズや趣向を暗記しなくてはいけません。そのため、サービス業に従事するには、記憶力が求められるのです。
サービス業の志望動機の書き方
志望動機をいざ書こうと思っても、何から書き始めればいいかわからない人もいるかもしれませんね。これから紹介する4STEPを参考にして、それぞれの要素を考えて組み立てれば志望動機は簡単に作成できますよ。
「その仕事をしたい」「その企業で働きたい」という熱意を伝えることが、もっとも重要になるということを念頭において志望動機を書いていきましょう。
そのサービス業を志望する理由を述べる
サービス業の中には幅広い業界が含まれるため、志望する職種だからこそ働きたいという理由を述べましょう。業務内容の特徴と自分の就活の軸と照らし合わせて、当てはまる点をまずは書き出して整理してみると良いでしょう。
たとえば、ホテル業界を志望している人の就活の軸が「顧客にとって思い出に残る特別な体験を提供したい」であればマッチしていますよね。
キャリアアドバイザー
業界の特徴と自分の「やりたいこと」がマッチしていなければ、説得力に欠ける志望動機になるので注意しましょう。
サービス業の中でその企業を志望する理由を明確にする
志望動機で必須な要素が「なぜその企業でなければならないのか」という点です。どの業界にも必ず複数の競合他社が存在します。そのなかで、応募企業で働きたい理由を明確に伝えることで、熱意のある志望動機になるのです。
企業研究をしっかりとおこない、その企業の強みや特徴を把握しましょう。競合他社との違いから特徴を見出すこともおすすめですよ。下記の要素を調べてみると、志望動機に通じる企業の特徴が見つかるでしょう。
- その企業が提供するサービスの詳細について
- 企業が掲げる理念
- 事業を通して実現できること
志望理由を裏付けるエピソードを盛り込む
理由には根拠がなければ説得力がありません。自己分析をしながら、なぜその職種を志望するのかを深掘りしてエピソードを用意しましょう。エピソードは、より具体的なほうが説得力があります。
どのように考え、行動し、その結果何が起こったのかを述べると具体的なエピソードになります。志望動機につながるきっかけや、志望するに至った経緯を詳細に伝えると、採用担当者も読みながら納得できる志望動機になるでしょう。
サービス業を通して実現したいビジョンを述べる
「将来のビジョン」があることで、入社後のイメージまでできているという熱意が伝えられます。目標がなければ、成長できません。企業は新卒社員には「入社後に成長して企業に貢献してくれること」を期待しているため、成長できる人材だと伝えることは重要です。
また、入社後に実現したいことから、企業とのマッチ度を図ることもできます。将来実現したいことと企業の方針がマッチしていれば、モチベーションを持って働き、企業に貢献する人材だと判断されるでしょう。
- 一生の思い出に残るホテルステイを提供したい
- 心身ともに心地よく過ごせるような介護サービスを提供したい
- その企業の商品の良さをより多くの人に伝えたい
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
サービス業の志望動機を書くコツは、自分のキャリアプランで最後を締めくくることです。サービス業界の企業は「こんな事業所を作っていきたい」という将来の展望を描いています。それに沿ったキャリアプランを伝えることで「自社とマッチしている」という印象につながりやすくなるからです。
キャリアプランは企業のビジョンにマッチさせよう
企業によっては「家のようなやすらぎを感じるホテルにしたい」「親のような目線で生徒を教育できる塾にしたい」などと、さまざまな目標が立てています。その場合「顧客にリラックスしてもらえるようホスピタリティマインドを持ったホテルマンになりたい」「子どもが志望校に合格した後のことも考えられる講師になりたい」といったキャリアプランで志望動機をまとめるのもいいですね。自分の夢と企業の夢をマッチさせるようにしましょう。
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ライバルと差別化できる!サービス業の志望動機のポイント
就活生
志望動機の書き方はわかったのですが、サービス業を志望する理由の考え方やどんなエピソードを盛り込んだら良いのかわかりません。
キャリアアドバイザー
サービス業の志望動機は「人が好き」という理由だけでは不十分だとお伝えしました。志望動機やエピソードを考えるうえで重要なポイントを紹介していくのでぜひ参考にしてみてください。
どんなに熱意のある志望動機や、具体的なエピソードでもサービス業という観点より的外れでは評価対象にはならないかもしれません。サービス業ならではのポイントを押さえて、魅力的な志望動機を作成していきましょう。
志望動機は「人にどんな価値を提供したいか」で考えよう
サービス業の場合、「人のために働きたい」を志望理由にする人は多いかもしれません。しかし、人のためにならない仕事はありません。人のために働きたいという志望動機では、どんな業界の職種にも当てはまるため「サービス業でなくてもよいのではないのか」と思われる可能性があります。
キャリアアドバイザー
サービス業の志望動機を考えるときは、人にどのような価値を提供したくて、なぜその企業なのかを伝えるとより説得力は増しますよ。
売上貢献をイメージできるエピソードも入れよう
サービス業の特に販売・接客業では、お客様を大切にする精神だけでは不十分です。サービス業もビジネスであるため、利益を出すことが大切です。ただ人当たりがいいだけではなく、きちんと売上に貢献できるイメージにつながるエピソードを盛り込むと良いでしょう。
たとえば、アルバイトで売上を伸ばすことができたというエピソードを志望動機に盛り込むのであれば、明確な数字を伝えましょう。また、どのような工夫をして売上に貢献したのか、その経緯を伝えることも大切です。
顧客目線の体験談を盛り込むのもあり
志望企業のサービスを利用した経験がある場合、その体験を志望動機に盛り込むのもエピソードに具体性が増すでしょう。実体験を盛り込むことで、より説得力のある志望動機が作成できます。
- 以前ホテルを利用したときのスタッフの質に感動した
- 商品を使ったら今まで悩んでいた肌トラブルが解決された
- もともとその塾に通っていて進路選択の幅が広がった
- その企業が経営するレストランのスタッフのサービスが良かった
参考にできる!サービス業の志望動機の5つの例文
接客業だけではなく、幅広い業種のサービス業の志望動機の例文を紹介していきます。志望動機の作り方やポイントがわかっても、まだイメージができない人は例文を参考にして実際に考えてみてください。
例①ホテルスタッフ
私は貴社の常に顧客の期待以上を提供し続けるサービスに惹かれたため、志望しています。
大学受験の際に、貴社のホテルを利用しました。東京に1人で来るのも初めてだっため、本番前にリラックスできるようにと、サービスが充実したホテルを母がとってくれました。滞在中は、一人で緊張している私にスタッフの皆さんはとても親しげに話しかけてくださり、緊張がほぐれました。最も感動したのは、受験当日にホテルに忘れてしまったお守りをスタッフの方が会場まで届けてくださったことです。直前で緊張していた私に「頑張ってくださいね」と笑顔でお守りを渡してくださったスタッフの方のおかげで緊張が和らぎました。結果、志望校にも合格し、大学でホスピタリティについて学ぶことができました。
私が忘れられない思い出になったように、貴社のスタッフが「期待以上」のサービスを提供している点に大変魅力を感じました。以前対応してくれたスタッフの方のように、一人ひとりのお客様に特別な時間を届けて一生の思い出づくりに貢献できるようになりたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
顧客目線のエピソードが入っているため、説得力のある志望動機になっています。エピソードが丁寧に細かく書かれているため、イメージしやすいですね。質の高いサービスを提供したいという、将来のビジョンが明確であるため熱意が伝わります。
以下の記事でホテル業界についてや志望動機の作り方についても解説しています。ホテル業界への就職を考えている学生は併せて参考にしてみてください。
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例文12選|ホテル業界の志望動機は4ステップで簡単にできる!
ホテル業界の選考では「なぜホテル業界なのか」という具体的な志望動機作成することが必要不可欠になります。この記事では、キャリアアドバイザーがホテル業界ならではの志望動機の作成方法やコツについて解説しています。是非参考にしてみてください。
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例②教育サービス
貴社がリモート授業や教材などをいち早く導入しつつも、一人ひとりに丁寧な授業をおこなう個人授業を重視する2つの軸に魅力を感じたため、志望しています。
私は、もともと人に教えることが好きで、学生時代から友人に勉強を教える機会が多々ありました。将来も漠然と「人に教える仕事がしたい」と考えるようになり、教育学部に進学しました。教員になることも一度は考えましたが、集団で教えるよりは一人ひとりに寄り添った教育に携わりたいと考えているため、塾講師を志望しています。
日本で最初に進学個別指導を始めた貴社の、一人ひとりに合った「Only One」のカリキュラムを組んで生徒と一緒にゴールを目指す教育に感銘を受けました。私も、貴社で自分の夢を追いかける生徒に必要なことを教えて、その夢を叶える手伝いができるようになりたいと考えています。
キャリアアドバイザー
塾と学校の違いを明確にしたうえで、塾を志望する理由が盛り込まれていたり、企業の特徴を捉えたうえでの志望動機であるため、説得力があります。「人に教える」という仕事は、さまざまなのでその職種の特徴を捉えて志望動機を書きましょう。
例③介護スタッフ
私は、貴社の入居者ひとりひとりに寄り添ったサービスを提供する点に、魅力を感じたため志望しました。
アルバイトのカフェで接客業を経験し、お客様の笑顔を見るたびに心からやりがいを感じていました。「人のために働く」という点が働くうえでの自分の軸になるのではと考えたため、老人ホームのボランティアに挑戦しました。入浴や食事の補助をするなかで、入居者の方から「いつもありがとうね」と言われるようになり、人の役に立つ仕事をしたいと強く感じました。
新しい技術を取り入れつつ、入居者の方に寄り添ったサービスを提供する貴社で、社会貢献度の高い仕事をしたいと考えるようになりました。接客業で磨いたコミュニケーション能力を活かして、全ての入居者の方が心地よく過ごせるような介護サービスを提供したいと考えています。
キャリアアドバイザー
将来のビジョンが明確であることが、この志望動機の良いポイントです。ただ「人の役に立ちたい」と言うだけでなく、自分のスキルと提供したい具体的な価値が伝えられているので、入社後の活躍がイメージできます。
例④美容部員
私は、貴社の製品を利用したときにその質に感動し、多くの人に届けたいと考えています。
昔から、乾燥肌で肌トラブルが続いてしまうことが悩みでした。大学生になってメイクをするようになってからも、肌トラブルのせいでメイクができないこともあり、すっぴんで登校しなければならないことがとても嫌でした。そんなときに、友人に進められて貴社の肌診断に行きました。美容部員の方から自分の肌に合った基礎化粧品を教えてもらい、使ってみたところ、乾燥肌が軽減され、周囲からも「肌きれいになったね」と褒められるようになりました。貴社の製品のファンになり、私もより多くの人に合った商品を紹介して笑顔が見たいと思うようになりました。
美容部員による肌診断とそれに基づいてマッチした基礎商品の提供に特化し「美を通じて人々の気持ちを豊かに」というコンセプトに共感したため、貴社を志望しています。ひとりひとりのお客様に合ったサービスを提供することで、化粧品を通じて貴社の「美」をより多くのお客様に提供できるスタッフになりたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
企業の商品を多くの人に広めたいというのも、立派な志望動機です。実体験を含めると、より説得力が増します。エピソードを含めるときは、結果だけでなくその経過も具体的に書いてくださいね。
美容部員を目指す学生はこちらの記事も参考にすると良いでしょう。
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例⑤郵便局員
私は人々の生活に密接に携わり、支える仕事がしたいと考えているため、郵便局の仕事をしたいと考えています。情報化社会が進んでも、郵便はなくなることのない「文字の文化」だと思います。デジタルのテキストでは伝えられること以上のことが、手書きの文字からは伝えられるからです。
私の祖母は、高校生の時の文通から始まり、今でもクリスマスプレゼントのやり取りをするような60年来のドイツ人の友人がいます。私もドイツを訪問した際に、お世話になったりと今では家族ぐるみの付き合いになっています。顔も見たことのないような時からの手紙のやりとりから、何十年も関係を深めて来られたのは「郵便」があったからこそです。文字だけのやりとりをつないで、国境も超えて人をつなげる郵便というサービスの可能性に感銘を受けました。
人と人とのつながりを支えてきたサービスを提供する貴社で、私も思いをつなぐ仕事がしたいと思い志望しました。ひとりひとりの大切な思いを確実に届けられるよう、今後も愛されるサービスを提供する貴社に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
郵便局にまつわるエピソードが具体的であるため、「人々の生活を支えたい」という志望動機の明確な根拠となっています。郵便局員は公共サービスを提供する特殊な職種であるため、社会インフラであるというやりがいを志望動機に入れられており良いですね。
郵便局の志望動機についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。志望動機作成時のポイントや例文も紹介していますので、あわせて参考にしてみましょう。
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郵便局の志望動機を作成する時、どのようなことを書けば良いのか、どうすればほかの学生と差別化できるのかが気になるポイントですよね。この記事では、キャリアアドバイザーが郵便局の志望動機作成のコツについて解説していきます。例文も紹介しているので、参考にしながら魅力的な志望動機を作成しましょう。
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サービス業の志望動機のNG例文
NG例文を参考にすれば、サービス業の志望動機のポイントを深められれるでしょう。また、自分の志望動機と照らし合わせて、当てはまるポイントがないか見直してみてくださいね。
例①そのサービス業でなくても当てはまる志望動機
歯科衛生士は患者の「歯の健康」を守る職種であるとともに、歯科医をサポートする仕事でもあります。人のためになる仕事をしたいと考えているため、歯科衛生士を志望しています。
私は、昔から人のために行動して「ありがとう」という感謝の言葉を聞くことに、喜びを感じていました。そのため、人がやりたがらないことも積極的におこなうようになり、その性格からクラス委員にもよく推薦されていました。どんな面倒な仕事でも、「誰かの役に立つ」と思えば、全く苦ではなく、むしろやりがいを持っておこなうことができました。
歯科保健志望や歯科予防措置に重きを置いており、「人々の歯の健康を守る」という理念に心から共感しているため、貴院を志望しています。歯科衛生士として、正しい口内ケアの方法を伝えて、歯で悩む人のために働きたいと考えております。
キャリアアドバイザー
どんな仕事でも基本的には人のためになるため、「人のために働く」という志望動機では不十分です。この志望動機では、歯科衛生士を目指したきっかけなどのエピソードを加えて、どのような価値を提供したいのかを伝えると、歯科衛生士ならではの個性のある志望動機になるでしょう。
例②利益に貢献するイメージにつながらない
人と接することと食べることが好きであるため、「食」を通じて人を幸せにすることができる飲食業界を志望しています。
大学1年からやっているカフェのアルバイトでは、お客様に寄り添った接客を心掛けています。さまざまなカスタマイズで自分の好きなドリンクを作ることができるのですが、ドリンクを悩んでいるお客様には、なるべく無料でできるカスタマイズをおすすめしていました。「有料のカスタマイズをおすすめするように」という期間も定期的にありましたが、無料でのカスタマイズのほうが、お客様の満足度が高いと考えたため、無料でできてドリンクをさらにおいしくできるおすすめを考え続けました。
私は、貴社の「いつでも人を笑顔にする食事を」という理念が、食を通じて人々を幸せにしたいという自分の理想とマッチしたため志望しました。おいしい食事に付加価値を与える質の高いサービスを提供できるようになりたいと考えております。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
サービス業は、顧客の満足度も重要ですが、その先にある企業利益も重要視されます。このエピソードでは、店舗の利益に貢献しようという意識は伝わりません。サービスの質も重要ですが、販売・接客の場合は、売上貢献のエピソードがあったほうが好印象でしょう。
例③将来のビジョンがあいまい
私は企画力を活かして、顧客のサービスをより多くの人に知ってもらうためのマーケティングサービスを提供したいと考えているため、志望しました。
大学ではサークル長をつとめ、どうすればメンバーの活動参加率が上がるかを考えました。サークル長になった時点では30%程度の参加率だったため、なぜ参加率が低いのかを分析しました。その結果、活動日を減らしてしまったためメンバー間の交流が減り、サークル内に親しい人があまりいないと感じているメンバーが多いことがわかりました。そのため、オンラインでのイベントを頻繁に開催し交流の機会を増やしたところ、実際の活動日の参加率が60%になりました。
現状と課題を分析し、人の注意を集めるための企画を間がるマーケティングの仕事がしたいと考えるようになりました。貴社は、ポスターなど紙媒体だけでなくデジタルマーケティングにも強みを持つ貴社で、企業のビジネスをより効率的にできるようなサービスを提供したいと考えています。
キャリアアドバイザー
この志望動機の最後のビジョンは、他の職種にも当てはまるため、あいまいだと言えるでしょう。将来のビジョンは、自分がどのような人材になりたいか、提供したいサービスの価値を含めて、より具体的に書いてくださいね。
サービス業界はそれぞれの職種にあった志望動機を作成しよう
サービス業界では、さまざまな価値を提供する職種が存在します。それぞれの職種に合った志望動機でなければ、志望度が低いと判断されるかもしれません。「どんな価値を提供したいのか」を軸に志望動機を考えて、他の就活生との差別化を図りましょう。
企業研究と自己分析を丁寧におこない、価値観が伝わるあなたらしい志望動機の作成が、内定へのカギとなるはずです。
サービス業界の志望動機を書きたいのですが、全然思いつきません。