目次
- 中途採用の適性検査は意外な落とし穴! 傾向を押さえよう
- 新卒時と何が違う? 中途採用の適性検査の3つの基本情報
- 新卒就活との違い:実施する目的が違うケースが多い
- 試験の難易度:新卒就活時と大きく変わらないケースが多い
- 対策の重要度:適性検査の結果も合否に影響する
- 何を見られる? 中途採用の適性検査で企業側が確認しているポイント
- 性格検査:ミスマッチがないか自社との相性を測る
- 能力検査:基礎的な学力や業務遂行能力があるかを測る
- 中途採用で使われやすい7種の適性検査! テスト内容も合わせて解説
- ①SPI
- ②玉手箱
- ③CAB・GAB
- ④クレペリン検査
- ⑤CUBIC
- ⑥V-CAT
- ⑦YG性格検査
- 中途採用の適性検査のテスト方式とそれぞれの対策法
- ①Webテスティング:過去問題や模擬テストを繰り返し解いて問題形式に慣れる
- ②ペーパーテスト:時間配分を意識しながら基本的な計算力や言語力を反復する
- 問題への慣れが大切! 中途採用の適性検査に向けた対策方法4ステップ
- ステップ①志望先でどのような試験が実施されるか把握する
- ステップ②対策本を解いて問題に慣れる
- ステップ③苦手分野があれば重点的に勉強する
- ステップ④模擬試験を受ける
- 落ち着いて臨もう! 中途採用の適性検査を突破するための3つのコツ
- ①時間配分に気をつける
- ②性格検査は正直に回答する
- ③受検前にリラックスすることを意識する
- 中途採用の適性検査は対策すれば突破可能! 今すぐ動き出そう
中途採用の適性検査は意外な落とし穴! 傾向を押さえよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの今井です。
中途採用の適性検査を受ける人からこのような相談を受けることがあります。

中途採用でも適性検査を実施する企業は実際あります。
新卒採用とは異なる部分もあるため、過去支援してきた人のなかでも苦戦している人を多く見てきました。侮らず、しっかり対策して臨むことが大切です。
この記事では、中途採用の適性検査のテスト内容、対策法などについて解説していきます。不安なく適性検査に臨んで突破できるように、一緒に確認していきましょう。
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新卒時と何が違う? 中途採用の適性検査の3つの基本情報


求職者
内容に大きな違いはありませんが、企業側の実施する目的が変わります。いくつか新卒と異なる点を説明しますね。
ここからは、中途採用の適性検査を受ける前に知っておきたいことについて解説します。新卒採用との違いを理解して、しっかり準備できるように押さえていきましょう。
新卒就活との違い:実施する目的が違うケースが多い
中途採用の適性検査は、新卒採用とは企業の実施する目的が違うケースが多いです。
新卒採用の場合、企業によっては非常に多くの応募があるため、書類と合わせて次の選考に進む対象者を絞るのが適性検査の主な目的です。
一方で中途採用は、性格検査を重視する、能力検査でクリアしてほしい基準を見るなど、企業ごとの見たいポイントに合わせて実施されます。
- 新卒採用:仕事に対する考えやストレス耐性などを見つつ、高得点の応募者を抽出する
- 中途採用:企業との性格的な相性を測りながら能力についても確認する
実施する目的が違うため、新卒採用のときの対策がそのまま通用すると思わず、中途採用のための準備をすることが大切です。
試験の難易度:新卒就活時と大きく変わらないケースが多い
中途採用の試験の難易度は、新卒採用のものと大きく変わらないケースが多いです。
SPIをはじめとする適性検査は、一部中途採用向けのものも開発されていますが、問題や質問の形式は新卒用とほぼ同じです。
検査内容は、仕事の進め方や価値観、協調性などをチェックする性格検査と、国語的な言語分野、数学的な非言語分野の力を確認する能力検査に分けられます。
新卒は能力検査で8割以上の正答率が必要となるケースがありますが、中途採用は実務経験が重視されるためそこまでの正答率が求められないことが多い傾向にあります。
対策の重要度:適性検査の結果も合否に影響する
中途採用では適性検査の結果も採用の合否に影響するため、対策は必須です。広く利用されているSPIの能力検査は中学から高校の学習レベルとされていますが、初見では解くのに時間がかかる問題も含まれます。
テスト形式に慣れた方が確実に解答スピードは上がるので、事前に企業でどのテストが実施される可能性が高いか情報収集して対策することが大事です。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!面接と適性検査、どっちの対策を優先する?
面接対策が最重要! そのうえで適性検査対策も並行しよう
中途採用でもっとも最優先にするべき対策は、面接対策となります。しかし、だからといって適性検査の対策をおろそかにしてはよくありません。企業が適性検査をおこなうということは、何らかの目的をもって実施しているはずだからです。
ただ、仕事をしながら転職活動をする場合には適性検査の対策に十分な時間が確保できないこともあるかと思います。そのようなときは、希望する会社が採用時に実施している適性検査の種類を事前に調べておくことが有効です。会社は基本的に前年と同じ適性検査を使用する場合が多いためです。
種類を絞って全体の流れや苦手分野を重点的に対策しつつ、面接対策を最優先にすることが大切です。中途採用では、社会人として基礎的なマナーや、これまでの業務への携わり方などを重視しています。そのなかでも適性検査の対策をきちんとおこなっていることも見られている可能性があるため、対策は怠らないようにしましょう。
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何を見られる? 中途採用の適性検査で企業側が確認しているポイント


求職者
自分が中途採用の適性検査を受けるときに、どのような点を見られているのかが気になります。
主には企業に合う人材かどうかという点ですが、性格検査と能力検査によって見ているポイントは異なります。
ここからは、中途採用の適性検査で企業側が確認しているポイントについて解説していきます。企業の意図を理解して対策を進めましょう。
性格検査:ミスマッチがないか自社との相性を測る
企業が中途採用で性格検査をおこなうのは、応募者とのミスマッチがないか自社との相性を測るためです。
企業側としては長く貢献してくれる人材を採用したいので、性格検査を参考に自社に合う人物かを判断します。
企業が懸念するのは、仕事をこなすスキルがあったとしても、社風に合わない場合、短期間でまた転職してしまう可能性があることです。そうしたミスマッチを避けるために、活用されるのが性格検査です。
面接では応募者が会社に合うと良いところをアピールしたいので、合わない部分は確認しづらいです。そのため、企業と応募者のお互いの理解を深めるために性格検査が重要な役割を担っています。
能力検査:基礎的な学力や業務遂行能力があるかを測る
中途採用の能力検査で企業が確認するのは、基礎的な学力や業務遂行能力があるかという点です。
履歴書に書かれた学歴からある程度は判断できますが、実際にどのくらいの能力があるかを見ます。
営業やマーケティング、総務や経理など、どのような部署でも基本的な計算や読解力は必要とされます。苦手分野があって得点が低いと、企業から実務上の能力を疑問視される可能性がありますよ。
- 言語分野が苦手:周囲とのコミュニケーションに問題はないだろうか
- 非言語分野が苦手:データの分析や問題解決に向いていないのではないか
キャリアアドバイザーが読み解く!中途採用の能力検査通過の目安は?
3〜4割の正答率であることが多い
中途採用における適性検査の能力検査では、一般的に3〜4割の正答率で通過できるケースが多いです。新卒採用の際に必要な正答率が8割程度とされていることを考えると、決して高くはない数字かと思います。
しかし、企業によって大幅に差があることも事実です。人気企業や大企業、コンサルティング業界などでは能力検査の得点が高いことが採用の前提となっているケースもあります。自分が希望している企業の業態や特性などを事前にしっかりと把握したうえで対策することが重要です。
通過正答率が3〜4割の場合、対策にはそれほど時間をかけず苦手分野の復習などをメインにおこなうとよいでしょう。ただし、適性検査が実施されるタイミングは書類選考と同時であることが多いです。企業が設定している最低ライン以下の得点ではそもそも面接にたどり着けない可能性もあるため、能力検査の対策はおろそかにせず、効率的に取り組みましょう。
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中途採用で使われやすい7種の適性検査! テスト内容も合わせて解説

求職者
中途採用で実施される適性検査はどのようなものがありますか。
SPIが多いですが、他にも利用されているものがあります。いくつか紹介しますね。
ここからは、中途採用で使われやすい7種の適性検査について解説していきます。志望先の企業でどの適性検査が導入されているか、調べるときの参考にしてください。
①SPI
SPIは新卒採用と同様に中途採用でも幅広く導入されている適性検査です。
リクルートマネージメントソリューションズが開発した試験で、同社の公式サイトによると、2024年3月期の実績で年間利用社数約16000社、受検者数約230万人に上り、「国内で最も利用されている適性検査」とされています。
- 性格検査:40分・300問
- 言語能力検査:30分・40問
- 非言語能力検査:40分・30問
- 性格検査:30分
- 言語能力検査:15分
- 非言語能力検査:20分
SPIの能力検査は二語の関係や語句の意味、長文読解などが出題される言語分野、推論や速度算、確率などの非言語分野があり、時間が足りなくなることもあります。公式を覚えるなど速く解くための対策が重要になります。
SPIの一種で、中途採用の試験にも使われるSPI3の対策方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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SPI3は早めに具体的な対策をすることで高得点が狙え、選考を有利に進めることができますよ! この記事ではSPI3の具体的な対策法、高得点を取るための勉強法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 問題例17選も参考に出題パターンを押さえましょう。
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②玉手箱
玉手箱は日本エス・エイチ・エル(SHL)が扱っている適性検査です。Webテスティングで新卒採用試験で導入している企業が多いですが、中途採用で活用しているところもあります。
性格検査と言語分野、非言語分野(計数)に加えて、英語を実施する企業もあります。
- 性格と意欲の検査:68問20分
- 論理的読解:32問15分または52問25分
- 趣旨判定:32問10分
- 趣旨把握:10問12分
- 四則逆算:50問9分
- 図表読取:29問15分または40問35分
- 表推測:20問20分または35問35分
- 論理的読解:24問10分
- 長文読解:24問10分
玉手箱の対策方法については、こちらの記事を参考にしてください。
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玉手箱とSPIの違いは? 難易度や優先順位を徹底検証|各3つの対策
玉手箱とSPIは適性検査の一種ですが、取るべき対策は異なります。 この記事では検査内容の違いから、対策方法、難易度や勉強の優先順位などについてキャリアアドバイザーが解説します。 それぞれの違いを理解し、どちらが実施されても高得点を目指せるよう対策を進めましょう。
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③CAB・GAB
CABとGABも日本エス・エイチ・エル(SHL)が扱っている適性検査です。Webテスティング、マークシート方式、テストセンター方式の3つの方法で実施されます。
- 暗算:50問9分
- 法則性:30問12分
- 命令表:15問36分
- 暗号:30問16分
- 性格検査:68問30分
CABは性格検査と非言語分野のみで言語分野がありません。命令表と呼ばれるプログラミング言語テストを含み、難易度が高いとされています。
CABは四則演算の暗算や図形に関する問題が多く出題されます。命令表に基づいて左右反転などの変化を経て導かれる図形を答えるものなど、CABならではの問題に慣れておくことが重要です。
- 言語理解:52問25分
- 計数理解:40問35分
- 性格検査:68問制限時間なし
GABは性格と言語分野、計数分野を測定します。言語分野は国語のテストのような長文読解、計数分野はグラフや表を元に倍率や割合などを求める計算問題が出題されます。
計数問題では電卓の使用が可能ですが、かけられる時間は1分未満のためスピードを意識した対策が必要です。
Web-CABの対策方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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Web-GABの対策方法については、こちらの記事を参考にしてください。
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④クレペリン検査
クレペリン検査は「内田クレペリン検査」が正式名称で、日本で開発されたものです。受検者に作業をさせて、その遂行具合や結果から性格を判定します。
クレペリン検査は、横に並んだ1桁の数字をひたすら足し続けるのがテスト内容です。並んでいる116個の数字を左から右へ順に足していきます。隣り合う2つの数字を足した数を間に書き込んでいき、解が2桁の場合は下1桁だけを書きます。
たとえば、1、4、3、8、5と数字が並んでいたら、間に書くのは5、7、1、3という具合です。
- 前半と後半15分ずつ、間に5分間の休憩がある
- 1行1分の制限時間で時間が来たら次の行に移る
1分ごとの計算量の変化から、正確性や時間帯によるミスの発生率などを分析し、性格診断につなげます。
計算自体はシンプルな足し算ですが、初見だとやり方に戸惑う可能性があるため、何度か練習して慣れておくことが大切です。
クレペリン検査の対策ついては、こちらの記事を参考にしてください。
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⑤CUBIC
CUBICはe-人事株式会社が販売している適性検査です。同社の公式サイトによると、5000社超の企業で導入されています。採用適性検査(性格検査)と能力検査があり、Webテスティングとペーパーテストの2つの形式があります。
- 20分を目安に123の質問に答える
- 20分を超えた場合でも最後の質問まですべて回答する
- 「信頼係数」の指標があり、回答の矛盾度を調べている
- 言語:語句の意味や長文読解
- 数理:四則演算やデータの読み取り
- 図形:立体図形の展開図などの形態知覚
- 論理:理詰めの論理的思考力
- 英語(10分):基礎的な英単語、長文読解
能力検査の英語以外は基礎編、応用編、総合編の3つのレベルに分けられており、試験時間も5〜25分の幅があります。
実施する科目やレベルは企業が選択します。範囲が広いため、できるだけ幅広くどの分野も対策することが大切です。
CUBICの対策については、こちらの記事で詳しく解説しています。
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⑥V-CAT
V-CATは株式会社日本能率協会マネジメントセンター(JMAM)が提供している性格検査です。
受検者の持ち味とメンタルヘルスを把握する検査で、どのような場面で持ち味を発揮できるのか、ストレス耐性がどのくらいあるのかを測定します。
- 時間:50分
- 内容:連続加算法による作業検査と設問回答
- 試験方式:ペーパーテスト
V-CATではクレペリン検査と同様の隣り合う数字の足し算をします。1500万人以上のデータの蓄積があり、専門の担当者が回答用紙を目視でチェックすることで筆跡や訂正箇所の分析など、細部まで調べる特徴があります。
クレペリン検査と同様に計算の方法に慣れておくことが鍵となります。
⑦YG性格検査
YG性格検査は、アメリカの南カリフォルニア大のギルフォード心理学教授が考案した性格検査を元に、京都大の矢田部教授らが改良を加えて実用化した検査です。
神経質、活動性など12の尺度についてその強弱を分析し、性格を大きく5つのタイプに分類します。検査の時間は約30分で、120問のマークシート方式です。
- A型:バランスのとれた思考
- B型:感受性が強く、活動的
- C型:協調性があり、状況に適応
- D型:明るく開放的
- E型:集中して取り組める
キャリアアドバイザーが読み解く!中途採用の適性検査で出やすいのは?
適性検査ではSPIと玉手箱が採用されやすい
中途採用の適性検査でもっとも採用されているものは、近年でも安定してSPIだといえます。そのなかでも自宅のPCで受検する「Webテスティング」が主流となっています。専用会場のPCで受検する「テストセンター」、企業でマークシートを使用する「ペーパーテスト」などもありますが内容としては同じです。
SPIに次いで多く採用されている検査が玉手箱です。その他、クレペリン検査などは事務職の採用活動に使用されている傾向が強いです。検査の性質上、ペーパーテストとなるため一次面接の際におこなわれることが多いのも特徴だといえます。
また、企業のオリジナル問題が採用されている場合もあります。志望企業に対する口コミサイトやOB・OG訪問などを通じて、出題傾向を把握しておくことが大切ですね。特殊な職種を志望している場合でない限り、基本的にはSPIか玉手箱の対策をしておくことがおすすめです。
SPIを対策なしで臨むのは危険!
本番の問題を解いてみよう
SPIは「対策しなくても点数がとれるだろう」と油断していると、慣れない問題形式にとまどってしまう場合も。
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中途採用の適性検査のテスト方式とそれぞれの対策法


求職者
中途採用の適性検査の方式は、新卒採用のときと変わりますか。
基本的にはWebかペーパーテストで新卒採用と同じです。それぞれの対策法について説明しますね。
ここからは、中途採用の適性検査のテスト方式とそれぞれの対策法について解説していきます。テスト方式の違いから、どのような解き方が効果的かを理解して、対策を進められるように押さえていきましょう。
①Webテスティング:過去問題や模擬テストを繰り返し解いて問題形式に慣れる
中途採用の適性検査方式の一つは、Webテスティングです。パソコンを使って回答していく形式で新卒採用にも広く導入されています。
自宅で受検する場合は実際に使うパソコンやマウスを用意して模試を受けるなど、問題に慣れることが大切です。
- 個人のPC:自宅など好きな場所で受検可能
- テストセンター:専用の会場で受検する
- インハウスCBT:企業が用意した会場で受検する
転職の場合、仕事をしながらだと適性検査の対策に十分な時間をかけられないこともありますが、そのようなときは電車の移動時にアプリで問題を解くなど、スキマ時間をうまく活用するのがおすすめです。
Webテスティングの対策法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事
Webテスティングで落ちる3つの原因|実施の意図から対策まで解説
Webテスティングの対策は、出題される問題形式を把握し、問題を繰り返し解くことが大切です。今回は企業がWebテスティングを実施する意図を知るとともに、主要なWebテストについて解説していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、Webテスティングで落ちる原因や突破するための対策も紹介しているので、Webテスティングに自信がない人はチェックしてみてください。
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②ペーパーテスト:時間配分を意識しながら基本的な計算力や言語力を反復する
中途採用の適性検査の主な形式のもう一つは、ペーパーテストです。
ペーパーテストは試験が始まったら問題の全体像を把握できるのが特徴です。時間配分とスピードを意識することが高得点の鍵となります。
対策として、1問あたりの解く時間を意識しながら、問題演習を繰り返して基本的な計算力や言語力を上げていきましょう。
- 最初に問題の全体を確認する
- わかる問題から解いていく
- わからない問題は時間をかけず後回しにする
- マークシートのズレがないか適宜チェックする
SPIのペーパーテストの対策法については、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事
SPIのペーパーテスト突破は慣れが鍵! 高得点を狙える4つの対策
SPIのペーパーテストは、事前に出題範囲や制限時間などを把握しておくことが高得点の鍵となります。この記事では、spiにおけるペーパーテストの特徴や解き方のコツ、効率的な勉強法などを解説します。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!中途採用の適性検査で何が出るかわからないときは?
SPIと玉手箱対策を積み重ねて「基本」に慣れておこう
希望する企業が実施する適性検査方式がわからない場合には、もっとも採用率の高いSPIと玉手箱の対策をおこなうことをおすすめします。企業がオリジナルの問題を採用している際にも、応用できることが多いからです。実際に手を動かして計算などの勘を取り戻すことも大切ですよ。
問題の構成として圧倒的に多いパターンは、判断推理と数的推理で構成されているケースです。この場合、代表的に対策するべきSPIや玉手箱と出題形式や内容などが共通しています。そのため、学生時代に使用していた対策本を活用して計算や読解問題に慣れておくこともとても有効だといえます。
企業によっては、時事問題などがプラスで出題されているケースもあります。時事問題に関しては最新の情報が必要となるため、対策本を新たに購入することも検討しましょう。また日頃からニュース、できれば新聞にも目を通すことを意識しておきましょう。日々のニュースに関心をもっていれば解答できる内容が数多くみられる傾向が強い問題でもあります。
明日が受検本番でも大丈夫!
WEBテスト模試ならスマホで対策が完結
WEBテスト本番が近づくと、今のままで対策が十分か不安になりますよね。 問題集で勉強はしたものの、ちゃんと点数がとれるのか自身がない人も多いはず。
今すぐ手軽に対策したい人におすすめなのが、「WEBテスト模試」です。言語と非言語の問題を網羅的に収録しているので、間違えたところを解説をもとに対策すれば、自信を持って本番に望めますよ。
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問題への慣れが大切! 中途採用の適性検査に向けた対策方法4ステップ


求職者
検査内容などはしっかり理解できました。さっそく対策を始めたいのですが、具体的に何から手を付ければいいのでしょうか?
まずはリサーチから始めましょう。中途採用の適性検査に向けた対策の手順を説明しますね。
ここからは、中途採用の適性検査に向けた対策方法の4ステップについて解説していきます。新卒採用の試験から時間が経過していて問題を解く感覚が鈍っていることも考えられるので、中途採用に向けて改めて対策をしましょう。
ステップ①志望先でどのような試験が実施されるか把握する
中途採用の適性検査に向けては、まず志望先でどのような試験が実施されるかを把握することが大切です。
知らないテスト形式の場合、慌ててしまったり、初見で解くのが難しかったりする可能性があるためです。
- 企業の募集要項を確認する
- SNSや口コミサイトで過去の実施試験を調べる
- 企業説明会で採用担当者にテストの種類を質問する
実施されるテストが変わったとしても、問題集を解いて基本的な計算力や読解力を磨いておけば対応することは可能です。
ステップ②対策本を解いて問題に慣れる
次に対策本を解いて問題に慣れておきましょう。回答のスピードを上げるためには慣れが必要だからです。
適性検査の問題は中学から高校の学習レベルのものが多いですが、問題を解くことで忘れていた公式や解き方を思い出せるはずです。
- まず対策本の問題を一通り解く
- 間違えた問題をチェックする
- もう1周同じ対策本の問題を解く
- 間違えた箇所を正答できたか確認する
転職で時間がないときは対策本の問題の種類ごとに10問ずつ解いていくというように、数を決めて取り組む方法もあります。
ステップ③苦手分野があれば重点的に勉強する
一通り問題に慣れたら、苦手分野を重点的に勉強して克服しましょう。苦手分野をそのままにしておくと、高得点につながらず、企業からの評価にも影響する可能性があるからです。
対策本を解いていくなかで間違えた問題をチェックし、再び解いたときにまた間違えた箇所は苦手分野の可能性があります。どの種類の問題が間違えやすい傾向があるか、把握して対策しましょう。
- 苦手分野の問題が多い別の対策本を解く
- アプリで苦手分野の問題を選択して解く
- 対策本の解説を読んで回答パターンを覚える
ステップ④模擬試験を受ける
最後に模擬試験を受けて中途採用の適性検査に向けた準備を万全にしましょう。
Webテスティングかペーパーテストか志望先の方式に合わせて、実際の環境に近い状況を自分で作って対策することが大切です。
- Webサイトの模試を利用する
- ペーパーテスト用の対策本の模試を使う
模試を受ける場合には、Webテスティングで実際に使うパソコンを用意する、ペーパーテストの場合は空欄のマークシートを用意するなど、本番に近い環境を作ることも大切ですよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!中途採用の適性検査対策にはどれくらいの時間がかかる?
適性検査の対策には約1〜3カ月の期間が必要
一般的に適性検査の対策には最低30時間が必要といわれています。希望する企業が求めるボーダーにもよりますが、この時間は6〜7割の正答率をめざす場合と考えられます。つまり一日一時間、対策の時間を確保するとして1カ月ほどが目安となる計算です。
中途採用の適性検査対策にどのくらい時間をかけるか判断する際には、まず志望企業の業態や過去に使用されている適性検査の種類と通過正答率の目安を見極めましょう。8割以上の正答率が必要だと判断される場合は、40〜50時間必要です。対策本の問題を一通り解答したうえで、間違えた問題の対策をおこない再度解くという反復練習がおすすめですよ。
3〜4割の正答率で十分な場合には、30時間未満で対策ができる可能性もあります。一度、対策本を一通り解答したのち苦手分野だけを重点的に復習しておくという方法が効果的ですね。適性検査の対策は、企業の求めるレベルに左右されますが、1〜3カ月を目安に考えるとよいでしょう。
落ち着いて臨もう! 中途採用の適性検査を突破するための3つのコツ


求職者
中途採用の適性検査を突破しやすくなる方法はありますか。
これをすれば必ず突破できるというものではありませんが、意識することで突破の可能性を高められることはいくつかあります。
ここからは、中途採用の適性検査を突破するための3つのコツについて解説していきます。時間配分やテスト前に落ち着くことなど、基本的なことが大事になるので押さえておきましょう。
①時間配分に気をつける
適性検査を受検する際は、時間配分に気をつけましょう。性格検査で時間が足りなくなるケースは少ないですが、能力検査は時間が足りなくなることもよくあります。
特に能力検査ではスピードを意識して解いていくことが大切です。
- 性格検査:1問あたり8秒(制限時間40分、問題数300)
- 能力検査(言語問題):1問あたり45秒(制限時間30分、問題数40)
- 能力検査(非言語問題):非言語問題1問あたり1分20秒(制限時間40分、問題数30)
SPIのWebテスティングは1問ずつ制限時間があり、時間になると次の問題へ進む仕組みです。
時間配分に慣れるためには本番と同じ試験時間で模試を解いたり、1問あたりの時間を意識して対策本の問題を解くことが重要です。
②性格検査は正直に回答する
適性検査のうち、性格検査は正直に回答することが大切です。面接の質問の材料や、入社後の配属、将来の異動にもかかわる可能性があるからです。
性格検査は正直に回答せず矛盾があると、信頼性が低いといったマイナス評価につながることがあります。
また、本来の自分の考えとは異なる回答をした場合、面接でその内容について詳しく質問された際に説明に困ることが考えられます。
企業に良く見られたいという思いもよくわかりますが、性格検査はじっくり考えすぎて未回答が多い場合も評価が下がるケースがあるため、直感で回答を進めましょう。
③受検前にリラックスすることを意識する
適性検査を受検する前はリラックスすることを意識しましょう。直前まで対策したい気持ちもわかりますが、焦って本来の力を発揮できなくては元も子もありません。
これまでの自分の努力を信じて、直前はリラックスすることに集中するのがおすすめですよ。
- 好きな音楽を聞いて集中を高める
- 体を動かして緊張をほぐす
- 少し問題を解いてウォーミングアップする
受検日を自分で決める、または企業から設定されたら、その日に向けて睡眠時間を確保するなど、体調を整えることも大事ですよ。
中途採用の適性検査は対策すれば突破可能! 今すぐ動き出そう
中途採用の適性検査は、応募者が企業に合う人材かどうか判断することを主な目的に実施されます。特に性格検査は重要な選考材料として、面接で質問される内容や、入社後の配属や異動につながる可能性も考えて正直に回答することが大切です。
新卒採用は人数を絞る目的が強かった適性検査ですが、中途採用では企業が見たいポイントが異なることを理解して、しっかり対策をして臨みましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

適性検査をするのは新卒採用だけかと思っていました。中途採用だと何が変わりますか。