目次
- 「飲食店アルバイト」でガクチカを作る際のポイント!
- ①業務のなかで工夫した点を伝える
- ②周囲の人と連携したエピソードを盛り込む
- ③経験を通して「身についたスキル」を伝える
- 内定者の例文5選|キャリアアドバイザーの解説付き
- 【内定者例文①】アルバイトリーダー
26卒駒沢女子大学 教育業界 - 【内定者例文②】ホールスタッフ
26卒明治大学 IT業界 - 【内定者例文③】カフェ店員
26卒学習院大学 専門商社 - 【内定者例文④】新人教育
26卒立正大学 小売業界 - 【内定者例文⑤】キッチン
26卒岩手県立大学 販売・小売業界 - NG例文|キャリアアドバイザーによる添削付き
- ①「笑顔」や「元気」ばかりをアピールしている
- ②専門用語を使っている
- ③役職に頼りすぎている
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生から、「ガクチカは、飲食店のアルバイト経験でも大丈夫ですか?」と聞かれることが多くあります。
結論、まったく問題ありませんが「ただ真面目に働きました!」というだけのガクチカでは評価されません。
そこでこの記事では、実際に「飲食店アルバイト」を題材に内定を獲得した26卒学生のガクチカを紹介。あわせて、キャリアアドバイザーの視点から意識すべきポイントや注意点について解説していきます。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
ガクチカで「アルバイト経験」を効果的にアピールする方法は以下の記事でも解説しています。
ガクチカで「アルバイト」を軸にした例文集|26卒内定者のES実例
バイト経験のガクチカ作成5ステップ|例文付きで刺さる伝え方を伝授
「飲食店アルバイト」でガクチカを作る際のポイント!
①業務のなかで工夫した点を伝える
「ただ与えられた業務をこなした」というエピソードは、評価されません。 企業が知りたいのは、「業務上の課題に対してどうアプローチし成果を得たか」というプロセスです。
- 回転率が悪かったので、片付けの動線を変えた
- 客単価を上げるため、セットメニューの提案方法を変えた
- 発注を調整して、廃棄ロスを月間〇%削減した
②周囲の人と連携したエピソードを盛り込む
飲食店はキッチンとホールなど、チーム同士で連携して働くことが多いですよね。採用では自分一人が頑張った話ではなく、「周囲と協力し合い成果を得た」経験を話せると高評価につながります。
多くの企業では入社後チームで働くことになります。ガクチカを通してチーム業務への高い適性を示せれば、採用担当者に好印象を残せますよ。
周囲を巻き込んで仕事をする力をアピールしたい人は以下の記事も参考にしてください。
人を巻き込む力とは|自己PRで高評価を得る4つのポイントと例文
③経験を通して「身についたスキル」を伝える
ガクチカではただエピソードを伝えるだけでは不十分。なぜなら、企業が知りたいのは「その経験が、入社後どのように活かせるのか」だからです。
「○○という経験をしました」だけではもったいないです。 「この経験を通して○○力を培いました」まで言語化して、初めて採用担当者の心が動きます。
内定者の例文5選|キャリアアドバイザーの解説付き
【内定者例文①】アルバイトリーダー
26卒駒沢女子大学 教育業界
私は飲食店でのアルバイトリーダーとして、店舗の回転率向上とチームの組織力強化に取り組みました。
当時、店内には空席があるにもかかわらず、ご案内までにお客様をお待たせしてしまう「オペレーションの滞り」が常態化していました。私はこの原因を、新人スタッフのスキル不足とチーム間の連携不足にあると分析し、「空席時の待ち時間ゼロ」を目標に2つの施策を実行しました。
1つ目は、教育制度の刷新です。業務を細分化して可視化し、ステップごとの習熟度を確認する仕組みを導入しました。勤務前後のフィードバックを徹底することで、新人が自信を持って働けるようサポートしました。
2つ目は、風通しの良い環境作りです。2週間に1度の意見交換会を定例化し、キャリアや年齢の壁を越えて意見を出し合える場を設けました。
この結果、目標であった「空席時の待ち時間ゼロ」を達成し顧客満足度が向上しただけでなく、チームとしての一体感も醸成されました。この経験から、課題の原因を見つけ出し、周囲を巻き込んで解決する重要性を学びました。貴社でも組織の課題解決に貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「精神論」ではなく「仕組み」で勝負している点が強い
指導を「根性」ではなく「業務の可視化・ステップ化」という「仕組み」で解決している点が素晴らしいです。「新人スタッフのスキル不足」という課題に対して、「後輩を一生懸命指導しました」というアプローチをしてしまう学生が多いなかで、このガクチカは目を引きます。
ビジネスでは「誰がやっても同じ成果が出る仕組み」を作れる人が重宝されます。「頑張った」ではなく「どう工夫して仕組みを変えたか」に焦点を当てると、一気に評価が上がりますよ。
【内定者例文②】ホールスタッフ
26卒明治大学 IT業界
私は居酒屋でのアルバイトにおいて、繁忙期のチームビルディングに注力しました。
冬の繁忙期は業務過多によりスタッフ間の余裕がなくなり、険悪な雰囲気が接客品質の低下を招くという悪循環に陥っていました。そこで私は、朝礼のアナウンス担当に立候補し、「心理的安全性の高い職場作り」によるサービスレベルの向上を目指しました。
具体的には、「感謝の言葉を伝える」「笑顔での声掛け」といった行動目標をバックヤードに掲示し、意識の統一を図りました。また、朝礼で「昨日のナイスプレー」を共有する時間を設け、ポジティブな行動を称賛する文化を根付かせました。私自身も誰よりも笑顔でコミュニケーションを取ることで、周囲を巻き込んでいきました。
その結果、スタッフ間の連携が円滑になり、業務上のトラブルが昨対比で大幅に減少しました。チームの士気が顧客対応の質に直結することを実感したこの経験を活かし、貴社でも周囲と協調しながら成果を最大化できる人材になりたいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!定性的な課題は「論理」と結び付けよう
「職場の雰囲気を良くしました」というアピールは、一歩間違えると「仲良し活動」に見えてしまう可能性も秘めています。しかしこの例文は、「雰囲気が悪い→業務トラブル・顧客対応の低下」という「ビジネス上のリスク」と結びつけているのが秀逸です。
「職場の雰囲気の改善」といった抽象的な施策をアピールする場合、必ず「それによって組織の生産性やミス率がどう改善したか」まで語ってください。感情の話を論理に着地させることで、ただのムードメーカーではなく「企業に利益を生む人材」として映ります。
【内定者例文③】カフェ店員
26卒学習院大学 専門商社
学生時代頑張ったことは、カフェでのアルバイトです。
お客様と接するなかで、「お客様にとっての心地よい空間作り」を徹底しました。スーパーでの接客経験から、単なる作業ではなく「心の通った対応」こそが価値を生むと考えていたからです。
具体的には2点に注力しました。1点目は「個に寄り添う接客」です。常連様には事前準備でお待たせしない工夫をし、初来店の方には目を見て安心感のある対話を心掛けるなど、相手に合わせた対応を徹底しました。
2点目は「チーム連携による提供スピード向上」です。混雑時はインカムで密に連携を取り、役割分担を明確にすることで、お客様の時間を奪わないよう努めました。
その結果、あるお客様から店舗宛に「あなたの接客で元気をもらえた」という感謝のメールをいただき、私の接客が店舗のファン獲得に貢献できたと実感しました。このホスピタリティと効率性を両立させる力は、貴社の業務においても発揮できると確信しています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「質」と「量」を両立させている点が素晴らしい
この例文は「丁寧な接客」と「効率化」という一見相反する2つを両立している点が素晴らしいです。「お客様一人ひとりに時間をかけました」というエピソードは接客業のガクチカでありがち。ただ、それだけでは企業側は「お店は回るの?効率悪くない?」といった懸念を持ってしまいます。
また、「他者からの評価」が盛り込めている点も評価ポイント。「私は頑張りました」と自分で言うより、「お客様から感謝メールが届きました」と言うほうが説得力がありますよね。
顧客や同僚から貰った言葉などの客観的な事実をエピソードの結びに持ってくると、説得力が段違いになります。
【内定者例文④】新人教育
26卒立正大学 小売業界
私が学生時代に最も力を入れたことは、4年間勤務した飲食店での新人教育です。
当初は全員に同じマニュアル通りの指導をおこなっていましたが、新人の習熟度にバラつきがあるという課題に直面しました。そこで私は「相手の視点に立つこと」を徹底し、新人一人ひとりの個性や能力に合わせた指導をおこないました。 具体的には、マニュアルの説明だけでなく、実際に私が手本を見せてポイントを補足したり、その人が理解しやすい手順を一緒に模索したりするなど、個別の工夫を凝らしました。
その結果、新人が業務を習得するスピードが向上し、早期に戦力として活躍してくれるようになりました。 この経験から、相手の立場に立って柔軟に行動することの重要性と、周囲と信頼関係を築きながらチームで成果を出す力を養いました。この力は貴社の業務にも活かせると考えております。
キャリアアドバイザーが読み解く!「失敗」から学びを得る姿勢が盛り込まれており好印象
この例文の良いところは、「最初はマニュアル通りの指導をして失敗した」という反省から入っている点です。
多くの学生はうまくいった部分だけを見せようとしがちですが、採用では「失敗から何を学び、どう修正したか」という修正能力こそが重視されます。
「マニュアルをベースに個人に合わせての指導をおこなった」という失敗から立ち上がったプロセスが描かれているため、「この学生は入社後も壁にぶつかったら自分で工夫して乗り越えられるな」という再現性を面接官に感じさせることができます。
「失敗から学んだこと」を伝える方法については以下の記事で内定者例文とともに解説しています。
「失敗から学んだこと」の例文|26卒内定者の実例とNG添削!
【内定者例文⑤】キッチン
26卒岩手県立大学 販売・小売業界
私が学生時代に力を入れたのは、飲食店の厨房業務における「全体最適を考えた連携強化」です。
私が担当していたキッチンでは、繁忙期になるとテイクアウトと店内注文が殺到し、提供遅れが頻発するのが課題でした。この課題に対し、私は個人の作業スピードを上げるだけでなく、チーム全体の流れを整えることが必要だと考えました。
まず、司令塔である社員の動きを観察し、優先順位の判断基準を自分のなかに落とし込みました。そのうえで、自分の手元の作業だけでなく、レジや調理場の状況を常に俯瞰し、「今、何が最優先か」を周囲のスタッフと声に出して共有・連携するようにしました。
その結果、チーム全体で冷静な判断ができるようになり、提供時間の短縮とミスの削減を実現しました。貴社でも、常に周囲の状況を見渡し、チームの成果に貢献する働き方を約束します。
キャリアアドバイザーが読み解く!自分のことだけでなく全体を見渡す視野を持てている
多くの学生はガクチカで「自分がいかに頑張ったか」を語ってしまいますが、仕事はチーム戦です。この例文の優れた点は自分の作業だけではなく、店全体の流れを見るという俯瞰で業務をマネジメントした経験が描かれていることです。
ガクチカでは、トラブルに面した際に「自分の作業」だけでなく「チーム全体のボトルネック」に目を向けた経験を盛り込めるとグッド。「自分が頑張る」段階から「周囲を動かして全体を回す」段階への成長を示すと、将来のリーダー候補として期待感を抱かせますよ。
NG例文|キャリアアドバイザーによる添削付き
①「笑顔」や「元気」ばかりをアピールしている
カフェのアルバイトで、私は「常に最高の笑顔と元気」をモットーに接客しました。
忙しいときや、クレーム対応で精神的につらいときでも、決してお客様には暗い顔を見せず、誰よりも大きな声で「いらっしゃいませ!」と挨拶することを心がけました。
その結果、お客様から「あなたの笑顔を見ると元気がもらえる」と言葉をいただき、非常にやりがいを感じました。この経験で培ったつらいときでも周囲を明るくする持ち前の明るさと精神力は、貴社の営業職においても、チームの雰囲気を良くするために必ず役立つと考えています。
「笑顔・元気」は前提条件であり、アピール材料としては弱い
「元気に笑顔で接客する」というのは良い心がけである一方で、飲食店で働くうえでは当然のこととも言えます。
ガクチカでは「笑顔・元気」だけではなく、業務のなかでどのような工夫をしたのかに言及する必要があります。
カフェのアルバイトで、客単価の向上に注力しました。
当初、セットメニューの注文率が伸び悩んでいました。私は「ただ笑顔で接客する」だけでなく、お客様の様子を観察し、疲れていそうな方には甘いものなど、相手の状況に合わせたプラス一品の提案をおこないました。また、この「提案型接客」を後輩にも指導し、店全体で取り組みました。
結果、セット注文率は前年比120%を達成し、店舗の売上記録を更新しました。相手の潜在ニーズを汲み取り、提案によって成果を出す力を貴社で活かしたいです
「笑顔」はガクチカの題材ではなく、長所として伝えるのがおすすめです。笑顔を効果的にアピールする方法は以下の記事で解説しています。
笑顔を長所に挙げるのは危険? 笑顔をアピールするときの4つのコツ
②専門用語を使っている
居酒屋のホール業務において、デシャップのコントロールとラウンドの効率化に努めました。
ピーク時はハンディのオーダーが殺到し、パントリーがパンクすることが課題でした。そこで私は、ランナーに対して優先順位を指示し、ドリンカーとの連携を強化しました。また、中間バッシングを徹底することで、シルバーの不足を防ぎ、回転率を上げました。
店長からは「君がいるとデシャップが安定する」と評価されました。この経験で培った現場の状況判断能力とオペレーション管理能力は、貴社の業務でも活かせると確信しています
素晴らしい経験でも伝わらなければ意味がない
長く勤務しているとお店独自の専門用語や言い回しがついつい当たり前になってしまい、そのままガクチカに使ってしまうことも。
しかし、採用担当者はあなたの働いていた店に関する知識はゼロ。ガクチカではまったく知識がない人でも理解できるよう最大限配慮した伝え方を意識しましょう。
居酒屋のホール業務で、店舗全体の作業効率化に取り組みました。
混雑時に厨房とホールの連携が取れず、料理提供が遅れることが課題でした。そこで私は、司令塔の役割を自ら担い、ホールの状況を厨房に伝えるとともに、配膳スタッフへ優先順位を明確に指示する仕組みを作りました。また、空いた皿を下げるタイミングをルール化し、次のお客様を案内する時間を短縮しました。
その結果、平均提供時間を5分短縮し、回転率の向上に貢献しました。組織全体を見渡し、ボトルネックを解消する力を貴社で発揮したいです。
③役職に頼りすぎている
焼肉店で、学生ながらバイトリーダーという責任ある役職を任されました。
当店はスタッフが30名以上いる大型店で、そのまとめ役として店長から指名されたことは自信になりました。リーダーの業務は非常に多岐にわたり、新人教育からシフト管理、クレーム対応、現金の精算業務まで、普通のアルバイトでは経験できない重要な仕事を任されていました。
プレッシャーもありましたが、持ち前の責任感で最後までやり遂げました。この「リーダーとしての自覚」と「責任感」は、貴社に入社した後も必ず活かせると考えています。
役職者として「課題解決」した経験を語ろう
アルバイトリーダーなどを務めていた人のガクチカにありがちなのが「リーダーをしていました!」という事実の紹介にとどまってしまっているもの。
企業が知りたいのは「あなたの役職」ではなく「あなたの行動」です。役職者という立場でどのような工夫をしたのか必ず伝えるようにしてくださいね。
焼肉店のリーダーとして、新人スタッフの早期離職率の改善を実現しました。
焼き肉店では業務が忙しく、新人が放置されがちで「孤独感」を感じて辞めてしまうのが課題でした。そこで私は、新人一人ひとりに専属の教育係をつける「メンター制度」を導入し、業務外でも相談しやすい環境を作りました。また、感覚に頼っていた指導内容をマニュアル化し、教える質のバラつきをなくしました。
「人が辞めない仕組み」を作り、組織力を底上げしたこの経験は、貴社のチームマネジメントにおいても再現できると確信しています。
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「課題→行動→結果」といった形であなたの工夫の一連の流れを明確に伝えられると採用担当者には評価されやすいです。