目次
- ガクチカでアルバイト経験を話すには? ポイントを押さえて他者と差別化しよう
- キャリアアドバイザーに聞く! そもそもガクチカで「アルバイト経験」はあり?
- アルバイト別ガクチカの例文5選
- ①飲食店
- ②カフェ
- ③塾講師
- ④スーパー
- ⑤アパレル
- 5ステップで完成! アルバイトを軸にしたガクチカの書き方
- ステップ①結論:何に取り組んで何が得られたのか
- ステップ②理由:取り組みの裏にどういう課題があったのか
- ステップ③プロセス:どのように取り組んだのか
- ステップ④結果:結果はどうだったか
- ステップ⑤学び:その経験から何を学んだか
- 題材選びも重要! ガクチカで押し出すアルバイト経験の選び方
- ①数字を用いてわかりやすく結果が説明できる経験か
- ②企業での業務において活きそうな経験か
- ③学びや成長につながった経験か
- ④企業が評価するポイントを押さえたうえでエピソードを話せるか
- ガクチカでアルバイト経験を書くときの注意点
- 具体的な企業名は出さない
- 専門的な用語の多用は避ける
- 一つのアルバイト経験に絞る
- ガクチカでアルバイト経験を話す際のポイントを押さえて内定獲得に近づこう!
ガクチカでアルバイト経験を話すには? ポイントを押さえて他者と差別化しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「アルバイト経験はガクチカになるのか不安です」
「ガクチカでアルバイト経験をアピールするときのコツはありますか?」
といった質問を受けます。アルバイト経験をガクチカとして押し出していいのか、どう伝えればいいのか悩む気持ちはよくわかります。
アルバイト経験にフォーカスしたガクチカはもちろんアピールになりますが、ただ単に経験だけを伝えるのではなく、そこから何を学んだかを伝えることが重要になります。
この記事では、ガクチカでアルバイト経験を書くコツと他者と差別化できるポイントを解説します。アルバイト経験をガクチカとして魅力的にアピールするための情報が満載なので、最後までチェックしてくださいね。
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キャリアアドバイザーに聞く! そもそもガクチカで「アルバイト経験」はあり?
ガクチカとは「学生時代力を入れたこと」の略称です。そのため、「学生時代に力を入れたことは学業であるべきなのではないか」という疑問を抱く人もいるでしょう。
ここで、学生たちが抱きがちな疑問に対して、キャリアアドバイザーに率直な意見を聞いてみました。
また、「ガクチカでアルバイトの経験を選んだとしても、ほかの学生も話しているだろうしありきたりかも」と思ってしまう人もいますよね。
この点についても、キャリアアドバイザー目線ではどう思うのかを確認してみましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!仕事内容の深掘りで「ありきたり」から脱却!
仕事内容を具体的にできると企業からの見られ方が変わる
アルバイトについての経験が「ありきたり」になってしまうことは確かにあります。そのため、どのような仕事内容だったのかを具体的に話せるよう、学生と一緒に深掘りすることが多いです。
たとえば、居酒屋のアルバイトでも、個人経営のお店と大手チェーン店では、任される仕事や求められる役割が大きく異なる場合があります。そこで、「具体的にどのような業務を担当し、何を意識して取り組んでいたのか」といった点から、ほかの学生と差別化を図れるようサポートすることが多いです。
仕事内容を具体的にすることにより、企業側は「この学生は自分自身を客観的に見つめ直し、それを言葉で表現できる人材だ」と評価します。その結果、企業からの見られ方や評価が変わり、ほかの学生との差別化にもつながりますよ。
アルバイト別ガクチカの例文5選
実際にガクチカでアルバイトの経験を話そうと思うと、「どのように話を展開していけば、内容をうまく伝えられるのだろう」と気になりますよね。
ここでは、アルバイト別でガクチカの例文を5つ解説します。例を参考にすることによって、実際に話すときのイメージも付きやすく、自分の経験にも置き換えやすくなりますよ。
①飲食店
飲食店は学生がアルバイトをしやすい業種の一つです。接客経験だけでなくチームワークなどもアピールしやすいテーマといえるでしょう。
飲食店での経験をガクチカでアピールする際は、顧客視点に立ち相手のニーズを満たすこと・臨機応変な対応力・指導力・リーダーシップ・チームワーク・コミニュケーション能力などをアピールできると良いでしょう。
私が学生のときに力を入れて取り組んだことは、レストランのアルバイトでの顧客満足度向上です。この経験から、データ収集と、それを共有することの大切さを学びました。
アルバイト先のレストランでは顧客満足度が上がらないことによりリピーターの獲得ができていないという課題がありました。その課題を解決するために、お客様の声を聞いて店舗の課題を洗い出すためのアンケートを導入しました。
アンケートから抽出された店舗の課題点を店舗スタッフ全体に共有化を図り、改善に努めることで徐々に顧客満足度も良くなり、リピーター率も当初の5%から25%まで向上させることができました。
この経験から、課題点を抽出するためには客観的なデータを集めて、それを全体で改善するための共有化をおこなう重要性を学びました。この経験を活かし、貴社の事業発展に貢献していきたいと考えています。

キャリア
アドバイザー
課題解決に向けて取り組んだことで結果がどうなったのかを定量的に述べられているのは読み手からするとイメージが湧きやすいですね。
②カフェ
カフェでの経験も飲食店と同様に、接客経験だけでなくチームワークなどもアピールしやすいテーマといえます。特にカフェはアルバイト社員主体で店舗を運営していくチェーンも多くあるため、主体性をアピールすることも可能です。
カフェでの経験をガクチカでアピールする際は、主体性だけでなく顧客視点に立ち相手のニーズを満たすこと・臨機応変な対応力・指導力・リーダーシップ・チームワーク・コミニュケーション能力などをアピールしていきましょう。
私が学生のときに力を入れたことは、カフェのアルバイトでレシピマニュアルの可視性を向上することです。私がアルバイトをしているカフェでは約100種類ものドリンクがあるため、新しく入る人にはすべてのレシピを覚えるハードルが高く、入ってもすぐに辞めてしまうという課題がありました。
その課題を解決するために、文字だけのレシピマニュアルにイラストや写真をつけてドリンクを作る工程の可視性を上げました。そうすることで文字だけでは覚えにくかったレシピも、頭の中でもイメージしやすくなり、「ドリンクのレシピを覚えるハードルが下がった」との言葉をもらうことができました。
結果、アルバイトの定着率が40%から80%に上がり、店舗が人材募集時に掛けていた広告宣伝費を下げることに貢献できました。この経験から、新人の立場になり、わかりにくい点を明確にしたうえで可視化することの重要性を理解しました。私がアルバイトで学んだ経験を活かして貴社でも貢献していきたいと考えています。

キャリア
アドバイザー
マニュアル作りはよくある事例ですが、その取り組みにオリジナリティが出ている内容で差別化できる例文となっていますね。
③塾講師
塾講師のアルバイトも学生に人気のアルバイトですが、個別指導塾か集団指導かで得られる経験やアピールできる能力も異なることが考えられます。
個別指導塾の場合は、生徒一人ひとりに合った授業にするために相手の立場で考える力やゴールから逆算した授業計画を立てる力が養われるでしょう。
一方、集団指導の場合は、授業を予定通り進める遂行力や指導力はもちろんのこと、ついてこれていない学生に対してフォローする対応力が求められます。
私が学生時代に力を入れたことは、塾講師のアルバイトで担当生徒の学力向上に取り組んだことです。そこでは、担当生徒がテストでなかなか高得点が取れないという課題がありました。
次のテストで高得点を取れるようにするために、どこでつまずいているのかを分析し、解けるようになるまで解き方のコツを教えました。難しい場合はイラストを書いてわかりやすくしたり、オリジナルの問題文を作って反復させたりしました。
その結果、次のテストで目標だった点数を15点も上回る高得点を取ることができました。この経験から、弱い部分を分析し、向上のためにはどうしたら良いか考えることの重要性を学びました。この経験で学んだことを活かして貴社に入社しても貢献していきたいです。

キャリア
アドバイザー
生徒の課題を分析したうえで行動に移せていることがきちんと書かれているため、良い例文といえますね。
④スーパー
スーパーでのアルバイト経験はレジ打ちだけではなく、品出しや棚卸しなどさまざまな経験ができます。また、学生のアルバイトだけではなく、パートタイムで働いている人や正社員など働く人の立場もさまざまです。
スーパーではこうしたさまざまな立場の人と協力しながら仕事を進める経験を得られるので、その点をアピールすると良いでしょう。
私が学生時代に力を入れたことは、スーパーのアルバイトで業務の改善をおこなったことです。3年間スーパーのアルバイトをしていたのですが、社員が少なく学生かパートタイマーで働く人がメインの店舗でした。
レジのシステムが変わった際に、使い方に慣れないことからミスが頻発するという課題が出てきました。お客様に迷惑をかけることにつながりかねないと考え、ミスの再発防止に向けて、ミスした事例を全員で共有するためのノートを作成しました。
それぞれがミスをする度にその内容や原因などを記録に残しておくことで、自分だけでなく他の人のミスを防ぐことにもつなげられました。この結果、全体のミスが減りお客様にも迷惑をかけずに済みました。私はこの経験から、ミスが起きたら悲観するだけではなく、改善するための対策が重要だと学びました。

キャリア
アドバイザー
社員が少ないなかでも工夫して改善に取り組んだ姿勢は評価につながることでしょう。
⑤アパレル
アパレルは直接的に顧客と接することが多いため、接客スキルやコミュニケーション能力を養うことができます。そのため、アパレルでのアルバイト経験はそのままアパレル業界にも活きますし、他の小売業界やサービス業界にも活かせるでしょう。
私が学生のときに頑張ったことは、アパレルのアルバイトで売上向上に注力したことです。百貨店のアパレルショップで勤務していた際、他店に比べて思うように売上が伸びない時期がありました。
アルバイトの立場でもできることはないかと考え、商品ディスプレイの配置を工夫したり、季節ごとに店内の装飾を変えたり、さまざまな取り組みを実施しました。また、それまで接客時の積極的な声掛けは控えていましたが、お客様のニーズを掴むために積極的に話しかけるようにしました。
その結果、伸び悩んでいた売上を前年度からプラス10%で推移させることができました。この経験から、発想力や相手に寄り添う姿勢を学んだため、貴社でも活かしたいと考えています。

キャリア
アドバイザー
売上の伸び悩みという課題に対して自らが率先して取り組んだことが述べられている点が良い例文ですね。
こちらの記事ではガクチカの例文を紹介しています。いろいろな例文を参考にしてみたいという人は確認してみてくださいね。
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5ステップで完成! アルバイトを軸にしたガクチカの書き方


就活生
実際にアルバイト経験のガクチカを書くときは、どのような構成で作成すれば良いのでしょうか。

キャリア
アドバイザー
そのようなときは、5つのステップに沿って書くと書きやすいですよ。
アルバイト経験のガクチカを作るうえでは、まず全体の構成を把握することが大切です。
具体的には5つのステップに分けることができるので、これから解説する一つずつのステップをしっかり確認していきましょう。
ステップ①結論:何に取り組んで何が得られたのか
まずは何を言いたいかすぐにわかってもらいやすくするため、説明から入るのではなく結論から書き始めることが大事です。
反対に、結論が先に来ていないガクチカは、採用担当からすると「結局何が言いたいのだろう?」と捉えられるので評価につながりにくい恐れがあります。
そのため、「どのようなアルバイトをしていたのか」「そこでどのような取り組みをしたのか」ということを始めに書くと、面接官が今後の展開をつかみやすくなるでしょう。

キャリア
アドバイザー
はじめに結論を提示できると、「論理的に伝える力がある」ことも同時にアピールできますよ。
ステップ②理由:取り組みの裏にどういう課題があったのか
結論に至った理由や動機に説得力を増すため、結論の後は必ず理由を書くようにしましょう。「アルバイトにおいてどういう課題があったのか」「なぜその課題に取り組んだか」の理由を書くことで、面接官にあなたの課題認識と取り組むにあたってのモチベーションを伝えられます。
アルバイトは実際の仕事に近い体験をできる機会です。取り組みにおいて、自発的に行動したのか、周りの影響を受けて行動せざるを得なかったのかによっても、面接官が抱くイメージは変わります。
そこから仕事への捉え方も測ることもできるため、ガクチカでアルバイト経験を書く際は自らが感じた課題点に対する取り組みを書くようにしましょう。

キャリア
アドバイザー
エピソードに課題の説明が加わると、取り組みの意義が伝わりやすくなりますよ。
ステップ③プロセス:どのように取り組んだのか
プロセスを書くことで、話に具体性が増します。何よりもあなたがアルバイトにおいて工夫して取り組んだことは、誰とも被らないオリジナリティのある内容になるはずです。また、プロセスを客観的に書くことを意識すると、面接官に取り組みの全貌を想像してもらいやすくなります。
直面した課題に対して、あなたなりの工夫や対策、具体的に行動したことを伝えることで、人柄や行動特性を理解してもらいやすくなるでしょう。

キャリア
アドバイザー
取り組んだ内容について詳しく説明することで、ほかの学生と差別化するポイントにもなりますよ。
ステップ④結果:結果はどうだったか
結果については良い結果が出ていればそれに越したことはありませんが、必ずしも良い結果が出るとは限りません。その点は噓をつかずに正直に結果を述べるようにしましょう。
良い結果であれば、プロセスが良かったということになるため、成功体験を具体的に数値などを用いて伝えるようにしましょう。反対に結果がともなわなかったのであれば、プロセスに反省点があったということになります。
しかし、結果を踏まえて「次は〇〇を改善したい」というように前向きに捉えることで良い印象を持ってもらうことは可能です。
仕事は、失敗を繰り返しながら成功へ近づくものです。たとえアルバイトで良い結果が出てなくても、伝え方を工夫すれば「どのような状況でも努力できる学生だ」と面接官に認識してもらいやすくなりますよ。

キャリア
アドバイザー
結果があることで、ストーリーとしても説得力が増します。「結局どうなった?」と思わせないためにもきちんと結果を伝えましょう!
ステップ⑤学び:その経験から何を学んだか
面接官は学生の学びを踏まえて、「自社で活躍できる人物かどうか」を見ているといっても過言ではありません。そのため、アルバイトを通して学んだことをしっかりとアピールして締めましょう。
また、学んだことに触れるだけで終わるのではなく、学んだことを社会人になってからどのように活かし、その企業に貢献していくのかまで触れることが大切です。ここまで伝えることで、その企業に対する熱意や仕事に対する熱意を伝えられるようになりますよ。

キャリア
アドバイザー
経験から何を学びととらえるかは人それぞれです。だからこそ、学びを通じてあなたの個性や人柄を伝えるチャンスになりますよ。
ガクチカをエントリーシート(ES)などに書く際に、文字数が決められている場合もありますよね。これらの記事を参考に、文字数別の展開方法を学んでみましょう。
16例文|200字のガクチカは4段構成を意識! 作成法を図で解説
例文16選|400字のガクチカは4構成でストーリーを押し出そう
題材選びも重要! ガクチカで押し出すアルバイト経験の選び方

就活生
ガクチカの基本的な書き方を理解できました! 次はアルバイトの経験を選ぶ段階ですが、どのようなものを選べば良いのでしょうか……

キャリア
アドバイザー
どのような経験を選べば良いのか、その基準を一緒に確認していきましょう!
アルバイト経験をガクチカとして話すと決めても、アルバイトのどの場面を取り上げればいいのかは悩むポイントですよね。複数のアルバイトをしていたら、どれをエピソードとして選ぶかで迷うこともあるでしょう。
重要なのは何を話したいかという点に加えて、企業側がどう受け取るか、という点にフォーカスをして選ぶことです。
ここからはガクチカとして取り上げるのにぴったりなアルバイト経験の特徴を3つ解説するので、一つずつ理由をチェックしていきましょう。
①数字を用いてわかりやすく結果が説明できる経験か
おすすめの基準として、具体的な数値を用いて結果を説明できるか、という観点で取り上げるアルバイト経験を選ぶというのが挙げられます。
客観的な数値と合わせて話すことができるなら、内容に説得力も生まれ、魅力的なガクチカとして話せます。
たとえば、カフェでのアルバイトで売上を伸ばした経験について話す場合、以下のどちらのほうがよりわかりやすく、成果を実感することができるでしょうか。
- 昨年よりも売り上げを伸ばすことができました。
- 昨年対比でプラス12%の売上を出すことができました。
①の例文よりも、②の例文のほうがより具体的に成果が伝わりますよね。ガクチカにわかりやすさや説得力を持たせるためにも、数値を用いることのできる経験かを考えてみてください。
②企業での業務において活きそうな経験か
アルバイト経験を選ぶときは、実際に業務に活かせそうなバイト経験に絞って話すのもおすすめです。
業務に活きそうな経験を話せると、企業理解ができていることのアピールになり、入社熱意も伝わりやすくなります。
「志望企業にはどのような業務があるのか」「自分がやりたいと思っている業務にはどのような力が求められるのか」ということを考えたうえで、ガクチカとして話すアルバイトの経験を選んでみてください。

キャリア
アドバイザー
志望企業の具体的な業務内容をきちんと把握することで、自分の経験から「業務に活かせるエピソード」を見つけるカギになりますよ。
志望企業の特性を知るためにも、企業研究は欠かせません。この記事を参考に、企業研究のやり方を学びましょう。
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③学びや成長につながった経験か
ガクチカで押し出すバイト経験の選び方としては、「学びや成長につながった経験か」も一つの軸となります。
ガクチカはただ頑張ったことを伝えるものではなく、そこから何を学び成長につなげたのか、というアピールにつなげるのが基本です。
また実際企業も単に頑張ったこと事実を聞きたいのではなく、学生なりの考えや学んできたものからその人の内面を測ろうとしているため、質問に意図に合わせた回答を考えるとしても「学びや成長につながった経験か」は有用な指針となります。

キャリア
アドバイザー
あなたのポテンシャル をアピールし、企業に「入社後も成長し続けてくれるだろう」という期待を持ってもらえるような経験を選ぶのがコツです。
「学生時代に学んだことはおろか、力を入れたことすらも思い付かない……」という人は、この記事で解説している3つの方法を試してみてください。
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④企業が評価するポイントを押さえたうえでエピソードを話せるか
そもそも企業がどういった点を選考で評価しているのか、企業側の視点に立って考えるのも、ガクチカとしてどのアルバイト経験を話すかを決める有用な指針になります。
- ①将来性:自社で活躍してくれそうか
- ②継続性:長く働いてくれるか
- ③成長性:困難を乗り越えていけるか
- ④協調性:チームで物事を進められるか
- ⑤価値観:モチベーションの源泉はなにか
上記のような観点でエピソードを選べば、企業側の評価基準にマッチする人材であるとアピールすることができますよ。
⑤の価値観に対しては、「企業の価値観」のみならず「あなたが仕事に対して抱く価値観」も理解せねばなりません。この記事からあなたなりの価値観を見つけてみましょう。
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ガクチカが思いつかない就活生は、ツールを使うのが一番おすすめ
学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)は、自己PRや志望動機と差別化するのが重要です。とは言え、ガクチカで話せるネタがなく悩む人も多いでしょう。
そこで活用したいのが「ガクチカ作成ツール」です。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけで採用担当者に魅力が伝わるガクチカが完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
ガクチカでアルバイト経験を書くときの注意点

就活生
これで自信を持ってアルバイト経験のガクチカを作成できそうです!

キャリア
アドバイザー
自信がついて良かったです! ただ、ガクチカでアルバイト経験について話すにはいくつか注意すべきポイントもあるんですよ。それも押さえたうえで、制作に取り掛かってみましょう。
ガクチカでアルバイト経験を書くときにはコツがあるように、当然注意点もいくつかあります。
思わぬところで面接官からの評価を落としてしまわないように、まずはここで紹介する注意点を頭に入れてから経験を書いてみましょう。そうすることで、選考に落ちてしまうリスクをグッと下げることができますよ。
具体的な企業名は出さない
アルバイト経験を話すなら具体的な企業名を出したほうが面接官にイメージしてもらいやすいと考えがちですが、話の内容によっては、アルバイト先の機密情報や、顧客の情報を漏洩してしまうことにつながりかねません。
また、企業名に焦点を絞りすぎると「どこでアルバイトをしていたのか」ということが面接官の頭に残ってしまい、具体的なエピソードが薄れてしまう可能性があります。
そのため、明確な意図がない限りはアルバイト先の企業名を出すことはなるべく避けたほうが良いでしょう。
専門的な用語の多用は避ける
アルバイト先によっては、専門的な用語を使用して仕事をしているところもあるでしょう。しかし、その用語を聞く人すべてが理解しているとは限りません。
専門用語をそのままガクチカの中に入れてしまうと、伝えたい内容がかえってわかりにくくなってしまいます。そのため、専門用語は誰にでも理解できる用語に言い換えるようにしましょう。
- バッシング⇒食器の片付け
- アイドルタイム⇒空いてきた時間帯
- アピアランス⇒身だしなみ
- アニキ⇒古い食材
- 弟⇒新しい食材
一つのアルバイト経験に絞る
複数の場所でアルバイトをしていたり、力を入れた経験がいくつも思い当たったりする人もいるかもしれません。その場合でも一つに絞って書くことをおすすめします。
一つの経験に絞ることで、それだけに注目して掘り下げられ、内容が濃くなり、あなたの人柄が伝わりやすくなります。また、一つのアルバイトをきちんとやり遂げられている責任感や継続性のアピールにもつながるのでおすすめです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!一つのアルバイト経験に絞ることは特に大切
面接官が知りたいのは「バイトへの取り組み方」
複数のアルバイトを経験していたり、一つのアルバイトを長く経験していたりすると、「伝えたいことがいくつかある」という人も多いのではないでしょうか。しかし、アルバイト経験は一つに絞るほうが無難です。
ESでは文字数が限られていますし、面接では時間が限られています。そのため、複数のエピソードを説明するのは非常にハードルが高いです。また、面接官が知りたい内容は、具体的に「どのようにバイトへ取り組んだか」ということですよね。
たとえば「学生時代に力を入れたことは、飲食店のバイトで新メニューの提案とチームワークの強化です」というような例は、複数のエピソードを伝えないと、本質が面接官に伝わりにくいでしょう。そうすると、それぞれのエピソード内容を深く伝えることができなくなってしまいます。バイトで取り組んだことを詳しく伝えるためにも、いずれか一つを選ぶことが大切です。
経験が豊富な学生ほど、企業が求めている人材をアピールできる経験がどのようなものかを考え、一つの経験に絞って伝えるようにしましょう。
ガクチカでアルバイト経験を話す際のポイントを押さえて内定獲得に近づこう!
ガクチカでアルバイト経験をアピールするには経験した内容だけを伝えるのではなく、その経験から何を学んだのかを伝えることが大切です。
また、具体的にどのような過程を踏んで学びを得たのか、どのような成果を出せたのかを提示できると、ありきたりだと思われがちなアルバイト経験でのガクチカも、オリジナリティあふれるものにできます。
この記事で解説したように、ガクチカでアルバイト経験を伝える際のコツや注意点、書き方などのポイントを押さえたうえで、面接官に自分の経歴を十分にアピールして選考を勝ち抜きましょう。
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キャリアアドバイザーが読み解く!ガクチカでアルバイト経験を話すのは問題ない!
キャリアアドバイザー
上原 正嵩
プロフィールをみる主体的に行動したことや成果を出した経験は高評価
ガクチカとしてアルバイト経験を語ることはまったく問題ありません。良い内容としては、たとえば「売上向上に貢献した」といった、具体的な成果を伴う経験です。アルバイトは、学生にとって社会人としての働き方を疑似体験できる貴重な場であり、そこで責任感を持って自発的に行動し、成果を出した経験は高く評価されます。
反対に、派遣の単発アルバイトなどは、ガクチカとして使いにくい場合があります。短期的なかかわりが多く、主体的に何かを考えて行動した経験や、深い思考力を伴う経験として捉えられにくいからです。「とりあえずお金を稼ぎたいから、空いている時間に短期で働いた」という印象を与えてしまう可能性があります。
もし単発アルバイトの経験を話したい場合は、主体的に働きかけた経験や、よく考えて行動した経験を思い返してみると良いでしょう。