目次
- 早期選考に勝ち抜くことで心に余裕のある就活が可能!
- 早期選考とは
- 早期選考とは3月以前から始まる選考のこと
- 早期選考の主な4つのルートを押さえよう
- ①インターンシップ経由
- ➁逆求人サイトでのスカウト
- ③早期選考イベントへの参加
- ④第三者からの紹介
- 早期選考が増加傾向にある背景
- 経団連の指針の撤廃
- 早期に優秀な人材を確保したい企業の思惑
- 早めに就職先を確保したいという学生の思惑
- 早期選考を受ける4つのメリット
- ①早く内定をもらえると余裕を持って就活ができる
- ②就活を早くから体験できる
- ③落ちても自分の弱点を見直して第一志望に挑める
- ④優秀な仲間と交流ができる
- 早期選考を受ける4つのデメリット
- ①準備不足になりがち
- ②優秀な学生と勝負することになる可能性がある
- ③競争率が高くなることもある
- ④オワハラを受ける可能性がある
- 早期選考を受ける5つの方法
- ①インターンシップに参加して評価を上げる
- ②リクルーター面談からの案内
- ③OB・OG訪問での紹介
- ④早期選考イベントに参加して応募する
- ⑤逆求人サイトを利用する
- 早期選考を勝ち抜くための対策
- 早めから自己分析や業界研究をおこなう
- インターンシップに積極的に参加する
- グループワーク対策イベントに参加する
- 早めに面接の練習をしておく
- 早期選考をおこなう主な業種
- 外資系コンサル
- 外資系IT
- 外資系メーカー
- 外資系金融
- 日系商社・金融
- ベンチャー
- 早期選考の内定をもらっても返事を待ってもらえる?
- 企業のスタンスによって変わる
- 早期選考に取り組んで就職活動を有利に進めよう!
早期選考に勝ち抜くことで心に余裕のある就活が可能!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「早期選考に興味があるのですが、どのような準備をしたら良いのかがわかりません」
「早期選考を受けるメリットとデメリットが知りたいです」
といった質問を受けます。就活で自分の第一希望の企業から内定を獲得するために早期選考を受けようと思っている人も多いでしょう。早期選考に勝ち抜くことで心に余裕のある状態でその後の就活に挑むことができます。
この記事では、早期選考とは何か、早期選考の受け方とメリット・デメリットについて、また早期選考を円滑に進めるために必要な準備についてお伝えします。この記事を読むと早期選考のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、早期選考に臨むことができるようになりますので、ぜひ参考にしてください。
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早期選考とは
就活生
キャリア
アドバイザー
そうですね。就活のルールが設けられていますので、公の解禁は3月となっています。しかし、実際には3月以前から選考を始めている企業もあるんですよ。
通常よりも早いタイミングで実施される早期選考には有利な点も多くありますが、注意すべき点もあります。まずは早期選考とは何か、理解するようにしましょう。
早期選考とは3月以前から始まる選考のこと
2021年春入社向けの就活以降、就活ルールについての主体は経団連から政府に移っています。政府主導の就活解禁日というと通常は広報活動開始の3月1日を指しています。各企業の採用広報ページがオープンしたり、説明会が開始されています。
しかし、ベンチャー企業や外資系企業、日系の企業のうち商社や金融系企業などではこの3月1日以前に早期選考を実施している企業が多くあります。
一般的には6月1日以降に開始される選考も、早期選考の場合はもっと早い時期から始まり、早めに内定を出すという企業もあります。経団連による就活ルールが撤廃される前には、早期選考で獲得した内定のことを早期内定と呼んでいました。
早期選考が始まる時期は?
早期選考も3月1日に一般の就活が解禁されるのと同様に、ある時期に一斉に始まるのかというと、そうではありません。
実は、早期選考の開始月は業界によって異なります。早期選考だけではなく、スケジュールそのものが早い業界が存在します。その代表例が「マスコミ業界」です。マスコミ業界の選考は大学3年の秋から始まることが多いと言われています。
そのほかにも選考を早めに開始する傾向があるのは外資系企業、ベンチャー企業が挙げられます。このような早期に選考を開始する業界・企業を志望する学生は、早めに就活の準備をおこなうことを心掛けるようにしましょう。
早期選考の主な4つのルートを押さえよう
早期選考とは何かが理解できたところで、次は早期選考に参加するためのルートについて紹介します。早期選考に参加するためのルートは主に4つです。
学生であれば誰しもできるだけ早く内定を獲得して心身共に落ち着きたいと願っていることでしょう。早期選考に参加することは、いち早く内定を獲得することにつながります。
ここからはそれぞれの参加方法と特徴について解説します。
①インターンシップ経由
まずはインターンを経由して早期選考に参加する場合について解説します。インターンに参加した特典として参加者全員に早期選考の案内をする企業や、インターン内で高い評価を得た人だけが早期選考に参加できる企業など、設定の仕方はさまざま異なります。
また、外資系企業ではそもそもインターンに参加することが本選考の必須条件になっている場合もあり、インターンの位置づけが日系企業とは違う場合もあるでしょう。
キャリア
アドバイザー
インターン経由の早期選考に参加した場合は、早ければ大学3年生の夏~秋頃に内定を獲得しているということもありえます。
インターンから採用につながる可能性についてはこちらで解説しています。
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インターンから採用ってあるの? 実は知らない業界別の位置づけも解説
インターンからの採用がある企業は実際あります。ただ、すべての企業がそうというわけではないため、採用を狙って参加するなら事前リサーチが欠かせません。この記事ではキャリアアドバイザーがインターンに参加することによる採用へのリアルな影響を解説します。
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➁逆求人サイトでのスカウト
- 学生が自分の強みをアピールし、企業側は魅力的だと思った学生に対してスカウトをおこなう採用活動
このように学生が自らのプロフィールやアピールポイントを掲載するときに利用するのが「逆求人サイト」です。逆求人サイトは登録無料で活用することができ、自分の情報を入力するだけで、さまざまな業界からオファーが届くのが学生にとってのメリットです。
一般的に企業からのスカウトが来る時期は就活解禁より少し早めの1〜3月がピークですが、動き出しの早い企業では9月頃から早期選考のスカウトを送っている場合もあります。
キャリア
アドバイザー
企業を探す手間を省くことができるので、早めに登録をしておくと良いでしょう。
③早期選考イベントへの参加
他にも、早期選考イベントへ参加することで各企業の早期選考へのチケットを獲得することができます。早期選考イベントは就活支援会社が開催しており、具体的には次のようなものがあげられます。
- DYM主催「Meets Company」
- キャリア教育支援NPO en-courage主催「Circuit」
これらの就活イベントでは、グループワークに参加した後に、複数の企業とカジュアルに面談できる場合があります。このようなイベントに参加することで、早期選考を実施している企業とのつながりをもつことができます。
また、イベントに参加することでグループディスカッションの練習や企業分析もできるため、就活全体に与えるメリットも大きいと言えるでしょう。
④第三者からの紹介
企業の採用担当者からの直接のスカウトではなく、OB・OG等の紹介で早期選考に参加できる場合もあります。最近ではリファラル採用といって、企業の社員などが会社に人材を紹介することで、選考に参加できるという採用形態をとる企業も増えてきています。
普段からかかわりのある先輩を頼ってみたり、自分の感心がある業界や企業について自己開示するとチャンスが広がるかもしれません。
また、学生に企業を紹介する就活エージェントを頼ることもできるでしょう。就活エージェントが独自の情報網で集めた非公開求人を紹介してくれる可能性もあります。
それ以外にも相談に乗ってくれるなどの就活のサポートを受けることができます。ぜひ、活用してみてください。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
早期選考にはさまざまなルートがありますが、なかでも一番メジャーなものはインターンシップ経由での選考です。逆求人サイトでのスカウトやリファラル採用も近頃注目されつつありますが、どちらかというと中途採用で使われることが多い採用手法のため、新卒採用において力を入れている企業がまだそこまで多くはないのが現状です。一方で、インターンシップ選考は新卒採用で地位を確立しており、とくにここ数年注目を浴びている採用手法です。取り入れている企業数も毎年増加しているため、参加しておくに越したことはありません。
企業のなかには、早期から就活に対して積極的に動き出す優秀な学生を確保するために、インターンシップ経由の選考で採用枠をほぼ埋めてしまうこともあります。「必ず受けたい」と思う業界や企業があれば、いち早くインターンシップ選考の有無を確認し、早い段階から動き出せるように準備をしておきましょう。
早期選考が増加傾向にある背景
就活生
そもそも、どうしてこのように早期選考をおこなう企業が増えているのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
そうですね。主な理由はいくつかありますが、企業が早期に優秀な人材を確保したいと思っており、加えて学生も早めに就職先を確保したいと思っていることがもっとも大きいでしょう。
就活生
なるほど。学生にとっても企業にとっても、メリットがあるのが早期選考なのですね。
キャリア
アドバイザー
早期選考を受ける前にどうして早期選考が増えているのかがわかると、対策も立てやすくなりますね。
早期選考に挑戦したいと考えている人は、そもそも早期選考が増えた背景を押さえておくことが大切です。早期選考に臨むにあたって、この背景を押さえるのとそうでないのとで対策も変わってくるので、まずは背景を理解しておきましょう。
経団連の指針の撤廃
2018年の10月9日、経団連は2021年の春以降に入社する新卒者を対象とした就活・採用のルールを撤廃しました。1953年の就職協定以降約70年間、経団連が定めてきた就職・採用活動の目安がなくなったのです。
経団連が発表していた採用選考に関する指針では学生が本分である学業に専念する十分な時間を確保し、公正・公平な採用活動を促すためのものでした。
しかし、実際には大半の企業が経団連の定めるルールを守ることなく採用活動をおこなっており、以前から形骸化してしまっていたのです。
今は政府が主導してルールを定めていますが、経団連の指針が撤廃されたことで、新卒の一括採用というスタイルからより自由度の高い採用スケジュールへと変化していくことが予想されます。
早期に優秀な人材を確保したい企業の思惑
これまで、日本の就活は企業の採用枠数に対して学生の応募数の方が少ない「売り手市場」でした。つまり、競争率が低く、応募する学生に対して有利な状況だったのです。
一方、企業側としても限られた枠の中でできるだけ優秀な人材を確保したいという思いが強くなります。そのため、早期選考を実施して早めに囲い込みをしておこうという企業が増えていると言えます。
早めに就職先を確保したいという学生の思惑
早期選考にメリットを感じているのは企業だけではありません。新型コロナウイルス感染症など不確実性の高まりによる採用数の変動がおこる状況では、学生側もできるだけ早いうちに内定をゲットして、就職先を決めておきたいという気持ちが強くなります。
また、仮に早期選考でうまくいかなかったとしてもその経験を活かして、エントリーシート(ES)や面接での内容をブラッシュアップすることで、通常通りのスケジュールで進む就活に自信をもって臨むことができます。
新型コロナウイルス感染症の影響でさらに加速
早期選考は企業側にとっても学生側にとってもメリットがあるため、増加傾向にあります。そして、この流れは新型コロナウイルス感染症の影響でさらに加速しました。その理由としては主に次の3つです。
- 多くの企業の採用がオンライン形式に変わった
- 企業が採用数を絞ったことでさらに内定獲得が難しくなった
- 学生は今まで以上に内定を獲得できるか神経質になっている
新型コロナウイルス感染症拡大により企業側としては不確実性が増え、一過的に採用数を抑制するなどの動きが加速しました。これまで大手と言われていた企業でも業績悪化などの影響を受けているため、企業側にとっても学生側にとっても与えた影響は大きいといえるでしょう。
キャリア
アドバイザー
また、選考の方法が対面形式からオンライン形式に変わったことで日本全国どこにいても面接に参加できるようになったことで、早期選考に参加できる学生が増えたとも言えます。
Web面接対策についてはこちらで詳しく解説しています。
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早期選考をおこなう背景を理解しておくことで、早期選考での通過率が高くなる可能性もあります。企業が早期選考を実施する理由として「優秀な人材を確保したい」という思いがありますが、実際に早期選考を受ける学生は意欲的な傾向にあります。このような背景を知らずに「とりあえず受けておこう」と軽い気持ちで選考に臨むと、準備不足でうまくいかなくなってしまう可能性が高いです。せっかく早期選考を受けるのであれば、内定を勝ち取ることができるように準備を重ねてから挑みたいですね。
早期選考を受けることで本選考に向けての練習にもなる!
また、3月以降の本選考に向けて練習ができるといった学生側のメリットもあります。早期選考を受けることで自分の課題が明確になるため、本命の企業を受けるまでにブラッシュアップすることが可能になります。こういった改善意識をもって早期選考に挑むのと何も考えないで受けるのでは、大きな差が生まれるでしょう。また、仮に早期選考がうまくいかなかったとしても、改善期間だと思えばあまり落ち込まずに済むこともあります。
このように、企業側と学生側それぞれ早期選考をおこなう背景を理解しておくことで、早期選考をより効果的に進められることにつながると言えるでしょう。
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早期選考を受ける4つのメリット
ここまで、早期選考とは何か、早期選考に参加するためにはどうしたら良いのかということについて、解説してきました。早期選考を実施している企業が増えていることからも、早期選考にメリットを感じる企業が多いことがわかると思います。
もちろん、早期選考を受けることで学生側にとってもメリットがあります。それぞれについて詳しく解説していきますね。
①早く内定をもらえると余裕を持って就活ができる
早期選考のメリットの1つ目は、内定を早く獲得できるということです。これは学生にとっては最大のメリットと言えるでしょう。
第一志望の企業の早期選考に参加し、内定を獲得できれば、他の学生が就活に費やしている時間を大学での学習や余暇の時間に充てることができます。これは、学生生活を充実させることにつながるでしょう。
もし仮に内定先が第一希望の企業ではなかったとしても、「内定をすでにもっている」という安心感は、何物にも変えられないものです。その安心感があると、本命の企業の選考にも精神的な余裕をもって臨めるでしょう。
②就活を早くから体験できる
就活では、数をこなすごとに面接での受け答えをスムーズにおこなうことができるようになります。
敬語の正しい伝え方や自己PRの仕方も面接の回数を重ねることで徐々に良くなっていきます。第一志望の企業の面接で過度な緊張をしなくて済むように、早期選考に参加していち早く就活に慣れておくことも大切です。
キャリア
アドバイザー
あまり興味がない企業でも、本命企業の採用選考に向けた練習と位置付けて応募するのも1つの手です。もし仮に早期選考で内定を獲得できなかったとしても落ち込まず、その結果をもとに反省して改善をするのに役立てるようにしましょうね。
③落ちても自分の弱点を見直して第一志望に挑める
早期選考では、結果に対してあまり深刻に受け止める必要はありません。なぜならば、一般的な選考スケジュールは3月以降に本格化するので、早期選考で応募した企業で1つも内定を獲得できなかったとしても、自分の弱点を見直しして第一志望に挑戦するための足がかりとすることができるからです。
早期選考に参加するまでに事前の準備や対策はおこなうことになりますが、どんなに準備をしても実際の選考の場にならないと気付くことができない課題もあります。
たとえば、
- 面接になると、つい敬語がうまく使えない
- 結論から話すことが苦手で冗長になってしまう
- 自己PRの根拠が弱い
といったことです。実際に選考を受けて振り返りをすることで、より本選考への準備が万全なものになるでしょう。
早期選考を受けたら本選は受けられない企業もある
早期選考で落ちてしまった場合に本選考にもエントリーができるかどうかは企業によって異なります。
なかには早期選考で落ちてしまうと、その後に開始される本選考を受けることはできないと定めている場合もあるので、特に志望度の高い企業の早期選考を受ける場合はしっかりと選考の対策をする必要があるでしょう。
もちろん、本選考の練習で早期選考に参加するという場合や、早期選考の結果がふるわなくても本選考に参加できるという企業の場合は早期選考はメリットが大きいと言えます。
④優秀な仲間と交流ができる
早期選考に参加をする学生は、就活に対するモチベーションも高く、早くから熱心に活動をしているため、意欲的な学生と言えます。
また、同じ早期選考に参加しているということで、就活の方向性といった共通点が見つかることも多いと予想できます。早期選考を通して、就活のライバルとして、また良き仲間として互いに励まし合うことのできる関係性を築ける可能性もあります。
キャリア
アドバイザー
早い時期から優秀な仲間と交流を持つことで情報共有をすることができるだけでなく、他の学生と比較することで自分の立ち位置や強み、改善すべき点なども明らかになりますよ。
早期選考を受ける4つのデメリット
早期選考のメリットについて説明をしてきました。一方で早期選考には事前に把握をしておくべきデメリットもあります。それぞれについて解説していきますので、事前に対策をするようにしましょう。
①準備不足になりがち
早期選考に挑む人のなかには就活を始めて間もない人もいるため、どうしても準備不足になりがちです。実際に自己分析や企業研究といった就活の基盤となる準備ができないまま、早期選考に臨む学生も多くいるのも事実です。
早期選考は応募する学生の数が本選考よりは多くありませんが、応募する学生の数が少ないからといって、不十分な準備で内定を獲得できるほど甘いものではありません。
先ほど述べたように、企業によっては早期選考に参加したら本選考には参加できない場合もあるため、きちんと準備をおこなったうえで早期選考に参加するようにしましょう。
②優秀な学生と勝負することになる可能性がある
次のデメリットは、同じ早期選考に参加している学生の質の問題です。早期選考を受けている学生は、就活に対しての熱量があり、情報感度も高い可能性があります。
その分、早期選考で自分と比較されるのは優秀な学生であり、その中で勝負に勝ち抜いていく必要があるのです。もちろん、早期選考に参加している学生の中には、第一志望の企業ではなく、あくまでも本選考の練習用に受けているという学生もいるかもしれません。
キャリアアドバイザー
ただし、他の学生の志望度は誰にもわからないものです。周りがどんなに優秀な学生であったとしても、自分の実力をきちんとアピールできるように選考対策を進めるようにしましょう。
③競争率が高くなることもある
早期選考は応募する学生の数が少ないので、競争率が低いと思う人もいるかもしれません。確かに学生の数は少ないのですが、それと同時に採用される学生の数も絞られているため、競争率が低いというのは間違いです。
また、企業によっては、限られた採用枠以上に早期選考に参加する学生の数が多い場合もあり、競争率が高くなる場合もあります。早期選考だからといって、必ずしも選考のハードルが低くなるという油断は禁物です。競争率の高低にかかわらず、企業にとって自分の魅力を十分に伝えることができるかどうかを考えていく必要があるといえるでしょう。
④オワハラを受ける可能性がある
- 内定を出した学生が他社の選考を受けないように内定を承諾させて就活を終了するように迫るハラスメントのこと
早期選考を受けるデメリットとしては「オワハラを受ける可能性がある」ということが挙げられます。早期選考で内定を出した学生は企業にとっては優秀な人材だと判断されているはずです。
そのため、自社に入社してほしいがために他の企業に目移りしないようにオワハラをおこなう可能性もある点は理解しておきましょう。
オワハラについてはこちらで詳しく解説していますので、併せて参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーコメント清水 沙也香プロフィールをみる
早期選考にもデメリットはいくつかありますが、それでも早期選考に臨むべき人は、本選考の倍率が高い企業が第一志望群の人です。ESや面接の質を上げるには、どうしても場数が必要になります。どのようなESが好まれるか、評価されやすいエピソードは何か、など経験を積まないとわからないこともあります。面接の場合はその場で最善の回答をする必要がありますが、最初のうちは緊張や不慣れから臨機応変に対応できないことも多いでしょう。しかし場数を踏むことで次第に慣れが生じ、うまく選考をこなせるようになるものです。本命の企業で力を最大限に発揮できるように、早期選考を受けて選考に慣れておくのも一つの手です。
他にも、受けたい企業の選考が早く終わる場合も必ず早期選考を受けるべきです。企業によっては早期選考で採用枠がほぼ充足することもあり、3月の就活解禁前には募集を締め切ることもあります。それを知らずに3月解禁と同時に就活を始め、受けたい企業の採用が終わっていた、といった話は毎年耳にします。このようなミスは非常にもったいないです。受ける企業の選考時期は早めに確認しておき、早期選考がある場合は積極的に受けていきましょう。
早期選考を受ける5つの方法
早期選考のメリット・デメリットをしっかりと理解したうえで、早期選考に参加したいという思いが強くなった方もいることでしょう。次は、実際に早期選考を受けるための5つの方法について解説します。自分に合った方法で早期選考へ応募してみましょう。
①インターンシップに参加して評価を上げる
そもそも、インターンに応募している時点で、企業から見たら「興味関心をもってくれている学生だ」と位置付けられています。
企業にとっては「早期に優秀な学生との接点をもつ」ためにインターンを実施するという目的があるため、インターンの期間中にしっかりと自分の役割を果たしたり熱意や強みをアピールすることができれば、一般の選考前に個別に連絡が来て、個別に早期選考の案内をもらえる可能性があります。
インターンは就活の第一歩と位置付けてぜひ効果的に活用できるように準備をしていきましょう。
インターンで好印象を残すためにはお礼メールがおすすめですよ。
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グループワークで成果をあげる
インターンではグループワークを実施する企業が多くあります。グループワークで成果をあげることで、実際に入社後も活躍するイメージにつながるため、インターンの評価を上げることができます。
他者の考えを受け止めて自分の考えを伝えることや、相対的な関係の中で自分の能力を見極めて仕事をしていく力は社会人として欠かせないものです。
グループワークで成果をあげるために、次の内容に気を付けましょう。
- 時間配分をおこなう
- 役割分担をする
- テーマと方向性を確認する
- 意見をまとめて、ブラッシュアップする
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積極的に質問して顔と名前を覚えてもらう
インターンでは終了後に人事部が企業のインターン担当者に参加した学生の「評価シート」を配ることが多くなっています。
これは、担当者がインターン生を評価するために活用され、人事部はこのシートを基にその学生の働きぶりを見ています。その評価次第で、早期選考に声をかけてもらえるかどうかが変わってくるでしょう。
インターンの業務の中ではわからないこともあり、失敗してしまうこともあるかもしれません。わからないことをそのままにしてしまうのではなく、積極的に質問をすることで、担当者に仕事に対する熱意を伝えることができます。
②リクルーター面談からの案内
早期選考を受けるためにはリクルーター面談で案内をしてもらうこともできます。リクルーター社員は、人事部からの依頼を受けて採用に関する補助的な役割を果たします。
インターンに参加をしていない学生でも、ESや一次面接の内容次第で企業がリクルーターからの案内をおこなう場合があります。
リクルーター面談はカジュアルな雰囲気でおこなわれることも多いため、フランクな会話がしやすいですが、リクルーターによる評価がおこなわれることがほとんどですので、しっかりとした受け答えを心掛けるようにしましょう。
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③OB・OG訪問での紹介
他にもOB・OG訪問での紹介で早期選考に進むこともできます。OB・OG訪問は学生にとっては企業理解を深める場の1つですが、企業側にとっては、早いうちに採用候補者を集めるという目的があります。
実際に企業で働くOB・OGから生の情報が得られるだけではなく、OB・OGから良い評価を得ることができるとインターンと同様に早期選考への案内がもらえる可能性があります。中にはリクルーターがついて内定が確約される場合もあります。
OB・OG訪問をする時期としてはできるだけ早いうちに動き出しをした方が良いので、まだおこなっていないという方はすぐに動き出すことをおすすめします。
OB・OGと接点をもつ方法はさまざまありますが、心当たりの先輩がいないという方は大学のキャリアセンターで紹介をしてもらったり、OB・OG訪問用のアプリを活用するといった方法もあります。
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④早期選考イベントに参加して応募する
さらに、早期選考イベントに参加して応募をすることも可能です。早期選考イベントでは早期選考を実施している企業を多数見つけることができます。
早期選考イベントの中には、選考直結型のイベントもあります。早期選考イベントでは一度に複数社の企業が参加している会場に学生が赴いて、説明会と選考をセットで受けることができるのです。
早ければ大学3年生の2〜3月頃には内定を獲得できる場合もあります。他にも次のようなイベントがあるので、興味があれば調べてみてください。
- 就活エージェントとの就活相談会
- ミーツカンパニー(スカウトイベント)
- キミスカライブ(スカウトイベント)
⑤逆求人サイトを利用する
逆求人サイトを利用することで早期選考に参加できる場合もあります。逆求人サイトでは、プロフィールを登録しておくことで、企業からスカウトを受けることができます。企業側が学生の経歴や人柄、自己PRを確認して興味をもった学生にだけスカウトが届くという仕組みです。
学生側はプロフィールを登録していれば後はスカウトが届くのを待っていれば良いので、企業を探す手間を省くことができます。
また、企業が興味をもった学生を選考に招待しているので、学生との相性が良い企業が見つかりやすいともいえるでしょう。
早期選考を勝ち抜くための対策
就活生
大学のサークルの先輩の紹介で早期選考に参加できることになりました。
キャリア
アドバイザー
それは良かったですね。それでは、早期選考を勝ち抜くための準備をする必要がありますね。
早期選考に臨むにあたっては対策は必要不可欠です。特に就活を始めて間もない時期は、自己分析や業界研究はまだまだ深掘りする余地があるため、一度やっている人もきちんと対策をする必要があります。
早期選考を勝ち抜くために対策をおこない、万全の状態で臨みましょう。
早めから自己分析や業界研究をおこなう
早期選考に向けての準備をするために、まずおこなうべきことは自己分析や業界研究です。これはできるだけ早いうちに進めておくことをおすすめします。
なぜならば、自己分析と業界分析の精度が今後の就活の軸を確立するために非常に大切なことだからです。自己分析については、自分がやりたいことは何か、自分の強みはなにか、自分がやるべきことは何かを見つけるためにおこないます。
業界分析では自分がやりたいことを踏まえて、それを実現できる業界の方向性を定めていきます。インターンや早期選考に応募する前には済ませておきましょう。
自己分析のやり方はこちらで解説しています。
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業界研究を進めるにはぜひ業界研究ノートを活用してみましょう。
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大学3年の5月頃から準備を進める
具体的に自己分析や業界分析を始める時期としては、大学3年生の5月頃をおすすめします。大学3年生の5月頃には8・9月の夏季インターンの説明会やエントリーが始まるため、それに向けた準備として5月がおすすめです。
また、早期選考へ応募するための方法はさまざまあり、どの方法が一番適しているか、どの企業の採用選考を受けるべきかということについては、徹底的な情報収集が必要になります。
つまり、早めに動き出せば動き出すほど、得られる情報も多くなり、有利に進められるようになるのです。
インターンシップに積極的に参加する
早期選考を勝ち抜くための対策2つ目は積極的にインターンに参加することです。これは
- インターンにできるだけ応募するということ
- 参加したインターンで自ら進んで仕事に取り組む
という2つの意味があります。
そもそもインターンに参加を希望する時点で、学生は企業に対する興味関心を示すことができます。第一志望の企業や、動向が気になる業界があれば、まずはインターンに参加してみると良いでしょう。
また、インターンに参加しているときには、担当者から与えられた仕事以外にも自分から提案をするなど、自主的な態度を心掛けるようにしましょう。そうすることで、企業への関心度が高いことを示せるため、企業側の印象に残ることが多くなるはずです。
グループワーク対策イベントに参加する
インターンのプログラム内容は企業によってまちまちですが、ほとんどの企業でグループワークが設けられています。それは、どの企業でも自分1人ではなくチームで成果を出せる人材を求めているからです。
このグループワークで成果を出すことで早期選考への道が開けやすくなるため、評価を上げるためにはインターン中に他者との協調性を示すことが大切です。そこで、インターンのグループワークで好印象を残すためにも、グループワーク対策ができるイベントに参加するのがおすすめですよ。
- Meets Company(ミーツカンパニー)
- ジョブコミットチャレンジ
- キミスカLIVE
- 出会いの場
- Job Tryout
早めに面接の練習をしておく
早期選考は本選考前に実際の選考過程同様にESの提出や面接といった一通りの流れが経験できます。
もちろん、早期選考に参加する企業の志望度によって、対策にどの程度力を入れるかは変わってくると思いますが、本番の選考と同様に、きちんと面接の練習をしておくようにしましょう。
キャリア
アドバイザー
ただし、面接回数をこなすだけでは不十分で、事前の準備をしっかりとおこない、面接後に自分自身の良かった点や改善点を振り返ることで、次第にブラッシュアップしていくようにしましょうね。
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
自己分析や業界研究も重要ですが、同様に企業研究も必ず取り組みましょう。面接では、同じ業界でも「なぜこの企業なのか」を問われることは非常に多いです。業界の中での位置付けやとくに注力している事業など、同じ業界でも企業によって異なる点はたくさんあります。ある程度規模の大きい企業であればIR資料も公開されているため、得られる情報にはなるべく目を通し、志望動機を固めましょう。
選考中の座談会や面談などには積極的に参加しておこう
また、早期選考中に社員や内定者との座談会の案内があれば、積極的に参加しましょう。座談会は参加必須のものもあれば、任意のものもあります。任意でも参加することで「企業への関心が高い」と評価されることもありますよ。さらに座談会のなかには、質問をする姿勢まで見ている場合もあるため、ただ参加するだけでなく積極的に質問することも重要です。また積極的に質問をする姿勢は、同時に企業理解にもつながります。座談会ほど企業にフランクに質問できる機会はなかなかないため、企業を知ることができる貴重なチャンスとも言えます。座談会で得た情報を志望動機などに組み込むことで、しっかりと企業研究をしていると感じてもらいやすくなるでしょう。
早期選考をおこなう主な業種
早期選考を取り入れている企業はたくさんありますが、傾向としては次のような業種の企業が早期選考をおこなっています。
- 外資系コンサル
- 外資系IT
- 外資系メーカー
- 外資系金融
- 日系商社・金融
- ベンチャー
自分の志望する企業が早期選考をおこなっている場合は、情報をしっかり収集して、チャンスを活かすようにしましょう。また、これらの業種を志望していない方も、早期選考は本選考の前哨戦として自身の就活にプラスの影響を与える可能性があります。
自分の就活スケジュールに無理のない範囲で応募を検討してみてくださいね。
外資系コンサル
外資系コンサルの仕事は、クライアント企業の経営上の課題を発見し解決することです。あくまでも第三者として課題解決のためのプロジェクトを立ち上げ、チームのメンバーや期間などを決定していきます。
クライアントとなる企業は大手企業から教育機関、政府機関と多種多様です。早期選考のスケジュールとしては、早ければ大学3年生の9月頃には内定を獲得できることがあります。
大学3年生の5月頃から早期選考のエントリーが開始されることもあり、夏頃に実施されるジョブ選考の通過が必須です。情報収集と対策を早めにおこなうようにしましょう。
- マッキンゼー・アンド・カンパニー
- ボストン コンサルティング グループ
- べイン・アンド・カンパニー
- アクセンチュア
こちらの記事では、コンサルBIG4について詳しく解説しています。志望動機の書き方のポイントや例文も紹介しているので是非参考にしてみてくださいね。
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外資系IT
外資系IT企業は大きく次の4種類に分類できます。
- メーカー
- ベンダー
- Webサービス
- コンサルティング
それぞれ海外製のソフトウェアやシステム、Webサービスなど海外で作られたものを日本向けにカスタマイズして販売するのが主な仕事になります。
- Amazon
- 日本マイクロソフト
- インテル
- Yahoo
外資系メーカー
外資系メーカーには、食品や飲料・洗剤・化粧品のような消耗品や、医薬品や医療機器を取り扱うヘルスケアメーカーなどが含まれます。また、家庭用の電化製品などを扱うメーカーも外資系メーカーです。
外資系メーカーの特徴としては入社時点で営業職・マーケティングなど、担当の職種が決められているということが挙げられます。選考が進むのが早いため、10月中にESを提出して10月中に内々定が出ることもあります。
また、本選考の前にインターンの実施がある場合が多いので、インターン情報もきちんと押さえておきましょう。
- 日本コカ・コーラ
- 日本ロレアル
- P&G
外資系金融
外資系金融とは、外資系企業のうち「投資銀行」「証券会社」「保険会社」「クレジットカード会社」のことを指します。企業や機関投資家、個人を顧客として資金を調達したり金融商品を売買、アドバイスなどをおこなう企業です。
早期選考のスケジュールは外資系コンサルと同様で、早ければ大学3年生の9月頃に内定を獲得できます。
外資系金融企業には年収が高いイメージをもっている方もいるかもしれませんが、実際に20代で年収1000万円を超える人もいます。給与体系がベース給に加えてインセンティブ給が支払われる仕組みになっており、インセンティブ給の割合が高いです。
- モルガン・スタンレー
- クレディ・スイス証券
- ゴールドマン・サックス
日系商社・金融
ここまで、外資企業を中心に早期選考のスケジュールを提示してきましたが、日系の企業でも、商社や金融系の企業は早期選考を実施しています。
日系の企業は政府が提示するスケジュールに沿った選考活動を進めることが多いので、大学4年生の6月頃に内定が出るのが一般的です。
しかし、大学3年生の6月頃からインターンをおこなっている企業もあり、このインターンが早期選考のチケットになる場合もあります。第一志望が外資系企業ではないからとはいえ、早期選考がないとは決めつける必要はありません。しっかりと情報を収集するようにしましょう。
- 三菱商事
- 三井物産
- 住友商事
- 伊藤忠商事
- 三井住友銀行
- 三菱UFJ銀行
ベンチャー
ベンチャー企業の場合は、一般の日系企業とは異なり、少し早めに内定を獲得できる場合があります。具体的な時期としては、大学3年生の12月頃です。ベンチャー企業の場合はインターンへの参加と本選考の境界を明確に設定していない企業もあります。
インターンの参加後、評価が高かった学生には定期的に面談を重ねる企業が多くあり、その場合には特にESの提出がなく本選考の面接を組む、という流れも想定されます。
メガベンチャー・ミドルベンチャーと呼ばれる企業になると若いうちから幅広い業務内容に裁量権をもって携わることができると志望する学生も多いです。インターンに応募する前から自己PRを精査して入念に準備をおこないましょう。
- サイバーエージェント
- じげん
- メルカリ
- ZOZO
ベンチャー企業についてはこちらで解説しています。
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早期選考の内定をもらっても返事を待ってもらえる?
早期選考が円滑に進み、内定が獲得できた場合、その企業が第一志望の企業であれば内定を受諾することで就活を無事に終えることが可能です。
一方、早期選考で内定を獲得した企業以外に本命の企業がある場合、内定受諾の返事を待ってもらえるのか不安になりますよね。
早期選考の内定承諾を待ってもらえるかについて解説していきます。
企業のスタンスによって変わる
早期選考でも本選考でも、内定を獲得した際には「内定承諾書」の提出を求められる場合があります。この内定承諾書の内容としては、
就活生
今後の就活を停止して、内定承諾書を提出した企業への入社を約束します!
という条件のものです。
また、内定承諾書の取り交わしはなくても、口頭で内定承諾をする場合があります。内定を獲得した後に、内定を承諾するか、内定を辞退するかの返事を保留できる期間は企業によってさまざまです。
多くの場合には期日を示されることが多いですが、学生側から電話やメールで内定を保留できる期日の確認をすることもできます。 企業側の反応を確認しながら慎重に進めましょう。
ただし法的な拘束力はないので承諾後の辞退は可能
ここで理解してもらいたいのは、早期選考時期の内定承諾には法的拘束力があるものではない、ということです。署名があれば損害賠償責任を負うことになる可能性もありますが、訴訟に至ることは珍しいでしょう。法的には入社予定日の2週間前であれば、内定を辞退することが可能です。
もちろん、企業は採用計画に基づいて選考を進めていますので、内定を受諾した後に内定を辞退することは、企業側にとっては迷惑な行為であることは事実です。
そのため、内定を辞退すべきとわかった時点でできるだけ速やかに人事部や採用担当者に伝えるようにしましょう。また、内定保留の期日までに返答ができない場合は正直に企業側に伝えるのも1つの方法と言えるかもしれません。
マナーを押さえた内定辞退の方法はこちらで解説しています。
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