目次
- 10年後の自分を考えるには深い自己理解が不可欠! 5つの方法でイメージしよう
- まず押さえたい! 企業が「10年後の自分」を聞く理由とは
- ①事業内容をきちんと理解できているか知りたい
- ②どんなスピード感で成長したいと考えているか知りたい
- ③スペシャリスト・ゼネラリストどちらを目指しているのか知りたい
- ④「10年後の自分」を自社で実現できるかを知りたい
- ⑤将来のビジョンを描く能力を知りたい
- 自分の理想像を知ることが重要! 「10年後の自分」を考える5つの方法
- ①キャリアアンカー:自分のキャリアの軸を知る
- ②モチベーショングラフ:過去から自分の価値観を知る
- ③業界・企業研究:志望企業の動向や理念から考える
- ④OB・OG訪問:理想的なロールモデルを探す
- ⑤目標から逆算:人生の最終目標から考える
- 「10年後の自分」を面接で回答する際の5ステップ
- ステップ①「10年後どうなりたいか」を結論から話す
- ステップ②なぜそうなりたいのか理由を伝える
- ステップ③目標のために現在している努力を述べる
- ステップ④志望企業で実現したい理由を述べる
- ステップ⑤10年後の自分が企業にどう貢献するのか明確にする
- 要チェック! 「10年後の自分」を答える際の注意点
- 冗長な回答をしない
- 企業と関係ない目標にしない
- プライベートの話にしない
- 曖昧な回答でごまかさない
- 混同しないように注意! 「10年後の自分」と似た質問と差別化しよう
- キャリアプラン:長期目標だけでなく中期目標も明確にする
- 「5年後の自分」:時間軸に変化をつける
- 職種・業界別! 「10年後の自分」の回答例文11選
- 例文①:営業
- 例文②:事務
- 例文③:企画
- 例文④:販売
- 例文⑤:商品開発
- 例文⑥:研究
- 例文⑦:金融業界
- 例文⑧:製造業界
- 例文⑨:サービス業界
- 例文⑩:医療業界
- 例文⑪:教育業界
- 「10年後の自分」についてよくある質問に回答!
- 「10年後の自分」はキャリアの指標! 自己理解を深めて選考突破を目指そう
10年後の自分を考えるには深い自己理解が不可欠! 5つの方法でイメージしよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「10年後の自分を具体的にイメージすることができません。」
「10年後の自分の回答でアピールする方法を教えてください。」
といった質問をよく受けます。10年後の自分をなかなかイメージできず困っている学生や、どうしたら効果的にアピールできるか知りたい学生もいるでしょう。
この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、「10年後の自分」を考える5つのポイントを例文つきで解説します。
面接で魅力的に回答するうえで押さえておきたい、「10年後の自分」を質問する企業の意図や注意点もあわせて解説しているので、最後までしっかり確認してくださいね。
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まず押さえたい! 企業が「10年後の自分」を聞く理由とは
- 事業内容をきちんと理解できているか知りたい
- どんなスピード感で成長したいと考えているか知りたい
- スペシャリスト・ゼネラリストどちらを目指しているのか知りたい
- 「10年後の自分」を企業で実現できるか知りたい
- 将来のビジョンを描く能力を知りたい
キャリアアドバイザー
就活生
それは知りませんでした!
キャリアアドバイザー
だからこそ、面接で聞かれたときのために事前対策が必須です。回答を考えるうえでは、まず企業がなぜこの質問をするのか、その意図を知ることが大切ですよ。
企業がなぜ10年後の自分についてを聞くのか、その意図を把握しておくことで的確に自分のことをアピールできるようになります。回答を考えるための足掛かりとして、まずは企業が「10年後の自分」を聞く理由を詳しくチェックしていきましょう。
①事業内容をきちんと理解できているか知りたい
企業が「10年後の自分」を聞くのは、学生が事業内容をきちんと理解したうえで志望しているのか確認するためです。たとえば海外に関連する事業をしておらず、今後も海外展開する予定のない企業を志望しているのに、
就活生
10年後は海外で活躍していたいです。
と答えたとします。この場合、事前に企業研究をしっかりしているとは考えられず、就活への本気度や企業への志望度が感じられませんよね。こうした学生を採用しても、内定辞退や早期退職のおそれがあります。
だからこそ企業は、事業内容の理解度を確認するために「10年後の自分」を聞くことがあるのです。
②どんなスピード感で成長したいと考えているか知りたい
どんなスピード感で成長したいと考えているのか知ることも、企業が「10年後の自分」について聞く理由です。
社員に対して少しずつ経験を積みながらじっくり着実に成長することを求めるのか、早い段階から難易度の高い仕事に挑戦しスピーディーに成長することを求めるのかは企業によって違います。
企業と学生それぞれが考える成長スピード感が合わないと、入社後にその学生が周りについていけなかったり、反対に物足りなさを感じたりしてしまう可能性がありますよね。
キャリアアドバイザー
企業側がもとめる10年後の姿と学生が思い描く10年後の姿が一致しているかを確認しているのです。
③スペシャリスト・ゼネラリストどちらを目指しているのか知りたい
企業が「10年後の自分」を聞く理由として、スペシャリストとゼネラリストのどちらを目指しているのか確認したいという意図もあります。
入社後にどのようなキャリアパスをたどるのかは企業によって異なります。ジョブローテーションを経験し、ゼネラリストとして広くさまざまな知識・経験を積むパターンもあれば、初めから特定の分野・職種を極めスペシャリストとしての道を歩むパターンもあります。
途中から方向性を変えることが難しい場合もあるため、学生の志向と企業が提供するキャリアパスが一致しているかを「10年後の自分」を通じて見極めているのです。
④「10年後の自分」を自社で実現できるかを知りたい
学生が自社で理想とする「10年後の自分」を実現できるかも、企業が確認したいと思っているポイントです。たとえば将来学生が携わりたい分野に対して、企業は今後縮小していく予定だった場合、10年後にその分野で活躍することは難しいでしょう。
自分がやりたいことを実現できないとなると、入社後に離職することにもつながりかねません。ゼロから育成した社員が退職してしまうのは企業としても痛手なので、学生のやりたいことが自社で実現できるのかを選考の段階で見極めたいと考えているのです。
⑤将来のビジョンを描く能力を知りたい
「10年後の自分」を聞く質問には、「将来のビジョンを描く能力」を確認するという意図も含まれています。
将来のビジョンを具体的に描ける学生は、理想や目標に向かってしっかり努力していけそうですよね。反対に、将来のビジョンを描けない学生は仕事に慣れてくると惰性的な働き方になる可能性があります。
10年という遠い未来のビジョンを描くには、自分の性格や思考について深く理解していなければならず、そこを企業は確認したいと思っています。
キャリアアドバイザー
自己分析能力のある学生なら、社会人になってからも自分の置かれた状況や弱み・強みを冷静に判断し、着実に成長していけると企業も判断するわけです。
キャリアビジョンを聞かれた際の回答例文はこちらの記事で確認してください。
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キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
「10年後の自分」を回答する際は、企業が求めている「10年後」と、自分が思い描く「10年後の自分」にギャップがないかが重要です。そのためには、企業が求めている10年後の姿を知る必要があるため、企業研究や職種研究を徹底することがもとめられます。
企業理解を深めるのに特に効果的なのは、入社10年目くらいのOB・OGの元へ訪問し、現在のポジションや仕事内容についてインタビューすることです。入社後10年間でどのような成長があったのか、任される仕事や人脈の変化などを知ることができれば、自分と置き替えてイメージもしやすくなるでしょう。
ほかにもインターンで先輩社員とランチをしながらさまざまな話を聞くことができたという学生もいます。話を聞いていくうちに自分の将来も明確になったケースもあるので、積極的に先輩社員と交流を図って10年後の自分のイメージを確立させましょう。
自分の理想像を知ることが重要! 「10年後の自分」を考える5つの方法
「10年後の自分」は遠い先のことなのでそう簡単にはわからないという学生も多いでしょう。確かに、ただ漠然と「10年後の自分」を考えるだけではイメージが湧かないのも無理はありません。
そんな悩みを解決する術として、ここからは「10年後の自分」を考える方法を5つ解説します。まずは1つずつ試してみて、自分に合った方法を見つけていきましょう。
①キャリアアンカー:自分のキャリアの軸を知る
「10年後の自分」を考える方法としてまずおすすめなのが、キャリアアンカーを用いて自分の軸を知ることです。キャリアアンカーはキャリア選択における8つの軸をまとめた概念で、アメリカの心理学者エドガー・シャインが提唱しました。
- 管理能力:マネジメントを担うことで成長するタイプ
- 技術的・機能的能力:エキスパートを目指すタイプ
- 安全性:リスク回避と継続性・安全性を重視するタイプ
- 創造性:創造的な仕事を好むタイプ
- 自律と独立:自分なりの方法で仕事を進めたいタイプ
- 奉仕・社会献身:他人や社会に貢献したいタイプ
- 純粋な挑戦:困難にチャレンジするのが好きなタイプ
- ワークライフバランス:生活スタイルを重視するタイプ
キャリアアドバイザー
自分にとって重要なのはどの軸か、企業が重視するのはどの軸かを考えて「10年後の自分」を思い描いてみてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント川﨑 瑛久プロフィールをみる
キャリアアンカーはキャリアを考えるうえでの指針となります。「アンカー」とは船のイカリのことで、アンカーは海で船を安定させ、特定の場所に固定する役割を果たします。世界中のさまざまな海の中から、自分という船がどこの海に合っているのかを考えてみる考え方がキャリアアンカーです。
人間は、それぞれ優劣のつけられない個性や大切にしたいものがあります。たとえば、部活動では勝利することが部全体の目標だったとしても、面白みや喜びを感じるポイントは人によって異なるでしょう。個人技を極めることにやりがいを感じる人、相手チームを分析することに面白みを感じる人など、感性は人それぞれです。また、チームの雰囲気も上下関係が明確なチームを好む人もいれば、学年は関係なくフラットな関係を好む人もいるでしょう。
このように自分の価値観や強み、働く動機などを明らかにして、自分に合った職種や社風の企業を見つけるのに適しているのがキャリアアンカーです。キャリアアンカーがあれば就活で迷った際も原点に戻ることができるので、ぜひ自分が大事にする価値観はどれか考えてみてくださいね。
②モチベーショングラフ:過去から自分の価値観を知る
「10年後の自分」を知るには、過去を振り返ることで自分の価値感を知ることができるモチベーショングラフの活用もおすすめです。モチベーショングラフとは、今までの人生の中でどのようにモチベーションが変化していったかをグラフで表したものです。
- 周りと競争することで実力が伸びる
- 競争より協力する環境が安心する
- 褒められることでやる気が上がる
過去にどのような出来事がありそのときにどのようなモチベーションになったのかを分析することで、自分が人生やキャリアにおいて重視したいものが見えてきますよ。
キャリアアドバイザー
洗い出した価値観・特徴と企業の社風や理念などが一致するか確認するのもポイントですよ。
モチベーショングラフの詳しい活用方法はこちらの記事で解説していますよ。
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③業界・企業研究:志望企業の動向や理念から考える
業界・企業研究は、「10年後の自分」を考える際にも役立ちます。志望企業がどのような理念を持っているのか、今後どのように事業展開していく予定なのか、社員に対してどのようなマインドセットを求めているのかを分析してみてください。
その中に共感できる部分があれば、それを軸として10年後の自分を描くことができます。業界・企業研究をもとにして10年後の自分を考えれば、志望企業とマッチしない答えを出してしまうことも防げますよ。
企業研究の進め方はこちらの記事を参考にしてください。
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業界研究を進めるうえでは、こちらの記事を参考にノートを作って進めるのがおすすめですよ。
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業界研究ノートは就活成功に近づくツールです!今回は周りと差をつける業界研究ノートの作り方を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、業界研究ノートに書くべき7つの項目や業界研究ノートの例も紹介しているので、業界研究ノート作成の参考にしてください。
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④OB・OG訪問:理想的なロールモデルを探す
「10年後の自分」を考えるには、OB・OG訪問で10年後この人のようになっていたいというロールモデルを探すのも手です。
そのOB・OGがこれまでどのような仕事や生き方をしてきたのか知れば、理想の自分を実現するための道筋も描きやすくなるでしょう。
しかし、このOB・OGのようになりたいと思うだけでは単なる模倣となりオリジナリティがありません。「将来のビジョンを描けている」とも言えないため、そこに自分らしさを加える工夫が必要です。
キャリアアドバイザー
憧れるOB・OGを見つけたら、どこに、なぜ憧れたのか、自分の強みとどうマッチするのか考えてみてください。
OG・OB訪問を選考突破に役立てるコツはこちらの記事で解説しています。
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⑤目標から逆算:人生の最終目標から考える
もう少し大きな視点で、仕事における人生の最終目標を考えるのも、10年後の自分を考える際に効果的です。
- 業界の権威と呼ばれる立場になる
- 年収◯◯万円を達成したい
- 志望企業を引っ張る経営層になりたい
学校を卒業してから定年まで働くとすると、仕事をする期間は約40年です。そこから逆算すると、10年後までにどのようになっている必要があるか見えてきますよ。
キャリアアドバイザー
どのようになっていれば自分が満足できるのかは、その人によるものであり、正解はありません。有意義な仕事人生を送るためにも、しっかり考えてみてください。
将来の自分という考え方でイメージを膨らませるなら、この記事の解説が参考になりますよ。
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「10年後の自分」を面接で回答する際の5ステップ
「10年後の自分」について面接で聞かれた際、単に「このようになっていたいです」と答えるだけでは十分とはいえません。回答した内容が実現可能なのか、まったくわからないままでは説得力に欠けてしまうからです。
話す順番や要素を押さえた回答をすることで、内容に説得力が生まれ、面接官を納得させることができます。具体的な回答の作り方を5つのステップに分けて解説するので、流れに沿って回答を考えてみてください。
ステップ①「10年後どうなりたいか」を結論から話す
ビジネスや面接では、最初に結論を述べることで相手に意思を伝えることが重要です。
就活生
10年後には新規事業を立ち上げ、自分のアイディアで社会に貢献できる人材になりたいです。
のように、できるだけ簡潔に答えましょう。
先に結論を話さずに理由から始めてしまうと、面接官は結局何が言いたいのかわからないまま話を聞くことになり内容が伝わりづらいです。どんなに良い内容を話していても、面接官に十分に理解してもらえないのはもったいないので、「10年後どうなりたいのか」を明確に伝えましょう。
ステップ②なぜそうなりたいのか理由を伝える
結論を述べたら、次になぜそうなりたいのか理由を伝えます。
過去の経験や日頃の興味・関心などを理由に挙げると、自分の性格や志向が面接官に伝わりやすいですよ。この際、具体的なエピソードを交えることでオリジナリティや説得力を増すことができます。
就活生
なぜなら、発明家の〇〇さんの書籍を読んで、深い感銘を受けたからです。しかし、自分はアイデアを出すのは好きですが、科学的な興味は薄いため、発明ではなく事業で夢をかなえたいと思いました。
このように、単に事実としてのエピソードを伝えるだけでなく、そこからどのような気付きや考え方の変化を受けて「10年後このようになりたい」と思ったのか説明すると、より深みのある回答になります。自分の中でしっかり考えを深掘りしてくださいね。
ステップ③目標のために現在している努力を述べる
続いて、目標を達成するために現在している努力も述べてください。
「10年後このようになりたい」という理想があるにもかかわらず、現在何もしていないとなると、面接官に「本当にそうなりたいのか」「主体性や危機感を持って物事に取り組めないのではないか」などと思われかねません。
就活生
10年後の自分をかなえるために、サークル活動では代表を務め、メンバーのさまざまな意見を聞き、そこから皆の要望をかなえるアイディアを出す訓練をしてきました
このように答えると、実際に努力していることがわかります。このとき、10年後に目標を達成するためには何が必要で、今何をすべきなのか逆算して考えてくださいね。そうすることで、面接官から「なぜその努力をしているのか」と追加の質問をされてもしっかり答えられますよ。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
「10年後の自分」のために現在努力していることがない場合は、今から始めるのでも遅くありません。その際はがむしゃらに始めるのではなく、目標から逆算して今できる小さなことを考えるようにしましょう。
たとえば「卒業までにビジネス書を20冊読む」「資格取得に挑戦する」「アルバイト先で、卒業までに3つの改善を提案する」など、自分の生活の範囲や興味あることで問題ありません。
また、自力で考えることができないという学生は、大学のキャリアセンターや就職エージェントと一緒に考えるのもおすすめです。これまで多くの学生と接しているということもあって、ヒントになる話がもらえるかもしれません。何もないからといって、あきらめるのではなく、見つけ出そうとする努力が大切ですよ。
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面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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ステップ④志望企業で実現したい理由を述べる
掲げた目標を、なぜ志望企業で実現したいのか述べることもポイントです。
面接官は面接全体を通して、企業と学生とのマッチ度や学生の志望度を確認しています。そのため「10年後の自分」がほかの企業でも実現できるものであれば、面接官は「うちじゃなくてもいいのではないか」と疑問を感じてしまうため、志望度の高さを伝えることが難しいでしょう。
伝えるうえでは、以下のようにその企業だからこその理由を交えることが大切です。
就活生
御社では、社員や社会から多様な意見を募り、新しい価値を生み出すことを重視されています。さらに、社会生活に根付いたサービスに注力されているため、御社であれば社会に貢献したいという私の目標を実現できると思いました。
このほか、企業理念や今後の事業計画、社風などと絡めて、なぜその企業で目標を達成したいのか明確に説明してくださいね。
ステップ⑤10年後の自分が企業にどう貢献するのか明確にする
最後のポイントは、10年後の自分が企業にどう貢献するのか明確に示すことです。
企業は利益を出して存続していくものであり、事業を通して「人々が抱えるこのような課題を解決したい」「社会にこのような利益を提供したい」という目標を掲げています。そのため、企業の存続や目標達成に貢献できる人材を求めています。
就活生
10年後は私の行動力と発想力を活かし、社会から求められている〇〇の分野に関する新規事業を立ち上げ、御社に貢献していきたいと考えています。
このように「自分の10年後の目標はこうで、その目標を達成することで企業にこのように貢献できる」とアピールすると、企業側に魅力的な学生だと思ってもらえますよ。
キャリアアドバイザー
企業理念や企業のミッションなどを調べて、どう貢献できるか考えてみてくださいね。
要チェック! 「10年後の自分」を答える際の注意点
面接で「10年後の自分」を答える際には、注意点もあります。これらの注意点を踏まえず回答してしまうと、面接官に言いたいことが上手く伝わらなかったり、「質問の意図をわかっていない」と思われるおそれがあるので、しっかり把握しておきましょう。
冗長な回答をしない
「10年後の自分」を回答する際にまず重要なのは、冗長な回答をしないことです。
面接では、自分のことを精一杯アピールしようとしてつい長々と話してしまうケースもあるでしょう。特に「10年後の自分」の回答では、漠然としたイメージを延々と話してしまうことで、結局何が言いたかったのかわからなくなる場合があります。
限られた面接時間の中でほかにも質問事項があるのに、1つの質問に対して長々と回答するのは得策ではありません。また、冗長でまとまりのない回答は理解しにくいため、聞き手である面接官に対しても親切とは言えませんよね。
キャリアアドバイザー
「10年後の自分」の可能性をすべて伝えることはできません。必要なことは伝えつつも、簡潔な回答になるよう心掛けましょう。
企業と関係ない目標にしない
「10年後の自分」を回答する際は、企業と関係ない目標にしないことも重要な注意点です。
企業は学生に「10年後の自分」を聞くことで、事業内容の理解度や仕事における成長のスピード感、企業への貢献性などを確認したいと思っています。
それにもかかわらず企業と関係ない目標を答えてしまうと、面接官は上記の点を確認できませんよね。こうした点から「質問の意図がわかっていない」「自社にはマッチしない」と思われるリスクもありますよ。
キャリアアドバイザー
「10年後の自分」を回答する際には、どこでも通用する内容ではなく、企業ならではの内容となっていることを確認しましょう。
プライベートの話にしない
「10年後の自分」はプライベートの話にしないことも重要です。プライベートな目標は企業とは関係ないため「質問で確認したいことが確認できない」と面接官に思われるおそれがあります。
- 仕事と結婚や育児を両立させて頑張りたい
- 仕事を頑張って収入を上げ、マイホームを建てたい
- 仕事で知識と経験を積み、自分の趣味につなげたい
プライベートに重点が置かれた内容では、企業の事業そのものに対して使命感ややりがいを感じているようには思えません。企業とのマッチ度や志望度が伝わらないので、プライベートの話は避けるようにしましょう。
キャリアアドバイザー
もちろんプライベートな内容が絶対にだめなわけではありません。どうしてもプライベートについて述べたいのであれば「将来は仕事とプライベートを両立したいので、何年目までにこの役職につきたい」など、目的と具体例を明確にしましょう。
曖昧な回答でごまかさない
曖昧な回答でごまかさないことも大切です。10年後は遠い未来なので、なかなか断言しにくい部分もありますよね。しかし、企業側も学生の回答を聞いて「10年後絶対にこうなってくれるなら採用しよう」と考えるわけではありません。
企業側が見ているのは「現時点でどれだけ真剣かつ具体的に将来のことを考えているか」「どれだけ自分の将来を見すえて、この企業を志望しているのか」という点です。
今考えている10年後を話せば良いのであって、「10年後必ずこうなります」と宣言するわけではないので、自分の考えに自信を持って回答してくださいね。
就活での嘘とそうでないことの境界線はこちらの記事で解説しています。
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39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しよう!
やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。
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混同しないように注意! 「10年後の自分」と似た質問と差別化しよう
就活生
「10年後の自分」と、将来について聞かれるほかの質問で答える内容は同じでもいいですか?
キャリアアドバイザー
将来についての質問は確かにいくつかありますよね。ただ一辺倒な回答では、せっかくのチャンスを活かすことができません。それぞれの違いをしっかり理解し、質問の意図に合わせて回答を変えることが大切ですよ。
将来についての質問では、10年後の自分以外にも、キャリアプランや5年後の自分について聞かれることがあります。どれも将来のことについての質問ですが、質問する企業側は、それぞれに少しずつ異なる意図を持っていることを理解しておきましょう。
キャリアプラン:長期目標だけでなく中期目標も明確にする
キャリアプランの質問では、企業は目標達成までの道筋を立て、それに沿って努力できる計画性や実行力の有無を確認したいと思っています。
そのため、「10年後よりもさらに先の目標を伝える」「より明確に目標達成までの道筋を答える」という2点を意識してください。これらが「10年後の自分」との大きな違いです。
「10年後の自分」は、「キャリアプランにおける中期目標の1つ」とも言えますね。先のことすぎて想像できないという場合は、志望企業の今後の展望とリンクさせて考えることがおすすめです。
キャリアアドバイザー
OB・OG訪問などで先行している先輩の話からイメージしてみるのもいいですね。
面接でのキャリアプランの答え方はこちらの記事を参考にしてください。
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面接でキャリアプランを聞かれたときは、最終的な目標と、目標を叶えるための計画、達成に向けてすべき努力について述べましょう。今回はキャリアプランを考えるメリットやキャリアプランの評価基準を解説していきます。またキャリアアドバイザー監修のもと、キャリアプランの考え方や面接での伝え方も例文付きで紹介しますよ。
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「5年後の自分」:時間軸に変化をつける
「5年後の自分」について聞かれた際には、時間軸に変化をつけて回答することを意識してみましょう。
会社員でいうと10年目はある程度経験を積んで1人前になった状態ですが、5年目はまだ若手と言われることもある段階です。そこで、「10年後の自分」よりはもう少し、今の自分から想像できる姿を思い描いてみましょう。
このとき注意すべきなのは、向上心をアピールしようとするあまり、大きなことを言い過ぎないようにすることです。5年では実現できないような大きなことを言いすぎると、「現実的に先のことを考えられない」「自信過剰で客観性に欠ける」などと思われるおそれがありますよ。
3年後の自分について聞かれることもあるので、そのための対策もこちらの記事を参考に進めておきましょう。
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「3年後の自分」は長期的な理想から逆算するとより説得力のあるものになります。 この記事では「3年後の自分」を聞く理由や理想像の作り方、魅力的な伝え方についてキャリアアドバイザーが解説します。 職種別の例文も紹介するので、自分の回答を作ってみましょう。
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キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
上述したさまざまな将来の質問を考えておくことは、自分の将来をより具体的にイメージするのに役立ちます。たとえば「10年後の自分」は思いつかないけれど、直近「こうなりたい」というイメージがあったとします。そういう場合は1年後、3年後、5年度など少しずつ自分のキャリアを考えていくと10年後やより長いキャリアプランも見えてくるケースもあるでしょう。
また、学生の中にはライフイベントも重視したい人もいますよね。そういった場合は自分の理想とする人生設計を考えることで、その節々でどのような仕事や立場になっているべきかが見えてきますよ。
このように将来の質問を考えるのはただ面接で回答するためだけでなく、将来のイメージを具体的に持つことにも役立ちます。自分の人生を生き生きと過ごすためにも、さまざまな角度から将来について考えてみましょう。
職種・業界別! 「10年後の自分」の回答例文11選
就活生
「10年後の自分」の回答方法や注意すべき点がわかりました! さっそく10年後の自分について考えてみたいのですが、参考になる例文はありますか?
キャリアアドバイザー
もちろんありますよ! 志望職種・業界別に「10年後の自分」の例文を11個紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。
「10年後の自分」を考える際は例文を参考にするのもおすすめです。「10年後の自分」の回答例文を希望職種・業界別に紹介していくので、志望職種・業界はもちろん、ほかの例文もあわせて確認してみてくださいね。
例文①:営業
私は10年後、御社の海外営業部で積極的に新規顧客の開拓をし、御社のサービスを世界に届ける人材になっていたいです。
私は大学時代にアメリカに留学し、さまざまな国から来た留学生たちと交流しました。その中で、もちろん個人差もありますが国によって初対面の人との信頼関係の構築方法が少しずつ違うことに気付きました。
この気付きを得てからは、多くの留学生とスムーズに良好な関係を築けるようになり、この強みを今後海外展開に力を入れていく御社で活かしていきたいと考えました。
そのため現在は英語力のさらなる向上に努めています。入社後はまず国内で営業の基礎や御社サービスの魅力を学びつつ、海外マーケットの情報収集・英語力の向上に努めます。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
キャリアアドバイザー
経験から得た自分なりの気付き、強みを踏まえて10年後の自分を語ることで、オリジナリティや説得力が出ていますね。現在している努力も明確に述べており、努力家な一面も見えます。
営業職の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。
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営業職は競争が厳しいので、具体性と意欲をアピールした志望動機で差別化を図ることが重要です。 この記事では営業職の志望動機の書き方や例文、アピールになる4つのスキルなどをキャリアアドバイザーが解説します。 動画も参考にぜひ自分なりの志望動機を作ってみてくださいね。
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例文②:事務
私は10年後、御社の営業事務のリーダーとして、部下たちを指導しまとめる立場になっていたいです。
私は幼い頃から縁の下の力持ちとして動くことが得意で、学生時代の部活動では運動部のマネージャーを務めていました。地道な作業も苦にならず、丁寧に仕事をこなしながらも広い視野で相手の状況や気持ちを読み取り、サポートすることが得意です。
こうした強みを活かして御社で経験を積み、10年後にはリーダーとして部下たちの教育・指導をしたいです。そして、業界の中で圧倒的な実績を誇る御社の営業の方々に質の高いサポートができる社員を増やしたいです。
まずはそうした先輩方のもとで学び、自分の強みをさらに磨いたうえで後進の育成に携わりたいと思います。
キャリアアドバイザー
企業にとって、部下の教育指導をしてより良い人材を増やす社員は重要です。教育指導をすることでどう企業に貢献できるのかも明確に示せており、自分を採用するメリットを伝えられていますね。
事務職で評価される自己PR方法はこちらの記事で読んでください。
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例文③:企画
私は10年後、御社の企画部の中心的存在として、御社の躍進の立役者となっていたいです。
私は幼い頃から組織を大きく成長させることに興味があり、学生時代にはメンバーの少ないサークルに入り活動計画を練って実行することで、大幅にメンバーを増やすことに成功しました。
御社は今後10年を「躍進の期間」と掲げられており、企業の社会貢献性の向上・知名度アップを目標とされています。
そのような環境の中で、今後業界や社会からもとめられる企業の姿・事業とは何かを考え、企画部として御社の成長に貢献したいです。
そのために現在、さまざまな企業の経営戦略や軌跡について勉強しています。入社後はより実践的な学び・経験を重ね、御社の企画部の中心人物に成長します。
キャリアアドバイザー
企業の今後の方針と絡めた内容にすることで、企業とのマッチ度や自分を採用するメリットを効果的にアピールできています。自分なりのエピソードを盛り込むことで、オリジナリティと説得力も出ていますね。
企画職の仕事内容やもとめられるスキルはこちらの記事で確認しておきましょう。
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例文④:販売
私は10年後、御社の販売部でトップセールスとして活躍していたいです。
私は人と話したり人に良いものを勧めたりすることが好きで、なおかつ順位をつけられるとモチベーションが上がる性格なので、この性格を活かして販売職としてトップに立ちたいと考えるようになりました。
御社は顧客への丁寧な接客を重視しており、しっかり納得していただいたうえでお買い上げいただくという方針を取っておられます。「ただ結果が出ればそれで良いわけではない」という自分の考えとマッチすると考え、御社でこの目標を達成したいと思いました。
接客に活かすため今は大学で心理学を学んでいます。御社での学びや経験も踏まえて質の高い接客をし、多くの顧客から信頼されるトップセールスになりたいと考えています。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー
事業が重要視している価値観に共感することで、企業とのマッチ度をアピールできています。このような自分の価値観は、モチベーショングラフなどから見つけられるので試してみてくださいね。
販売職のやりがいはこちらの記事で解説しています。
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例文⑤:商品開発
私は10年後、御社の商品開発部で社会に貢献できる商品の開発をしていたいです。
御社は新型コロナウイルス感染症が拡大していた際、健康問題に関心を持つようになった人々に向けた商品を開発し大ヒットしました。急激に変化した社会や人々のニーズをいち早く的確に把握し、迅速に商品を開発した柔軟性に感動し、私も社会や人々が「まさに今」もとめる商品を作り出したいと考えるようになりました。
入社後少しでも早く成長できるよう、今は世の中の動きや出来事に関する情報を政治・経済・エンタメ・ビジネスなどの観点から収集し、そこでもとめられるモノ・サービスは何か考えています。
また、世の中の商品がどのような経緯で開発されたかも学んでいるところです。入社後も積極的にさまざまなことを吸収し、社会貢献性の高い商品開発をしていきたいです。
キャリアアドバイザー
この例文のように、企業の強みから「自分もこうなっていたい」という姿を考えるのも良いですね。実際に働き始めたときのことを想定した実践的な取り組みをしている点も、意欲が感じられて好印象です。
例文⑥:研究
私は10年後、環境問題に貢献できる生産技術の研究・開発に貢献していたいです。
これまでもさまざまな業界・企業が環境問題に対応する商品や生産技術の開発に注力してきましたが、異常気象を肌で感じることが増えた昨今、一般消費者の環境問題に対する意識もこれまで以上に高まっています。
そうした中で、環境問題に貢献できる生産技術の研究・開発の重要性は増しており、これまで大学で学んできたことを活かしてこの問題に貢献したいと考えました。
中でも御社は各研究員の自由な発想を尊重しており、個性的なメンバーたちが集うことでユニークな研究につながることも多いとお聞きしています。そうした中でさまざまなことを吸収し、環境問題という世界規模の問題に貢献する研究をしたいと思います。
キャリアアドバイザー
企業の方針だけでなく、社会的な流れを汲んだ内容を答えるのも良いですね。解決したい社会問題に取り組める環境がこの企業にはある、という形につなげることがポイントです。
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例文⑦:金融業界
私は10年後、御社でM&Aアドバイザーとして多くの企業の競争力強化、生産性の向上などに貢献したいです。
私は経営に興味があり大学では経営学を学んでいます。中でも企業の成長戦略に大きな影響力を持つM&Aに関心を持つようになりました。そして、M&Aアドバイザーとしてさまざまな企業の成長とそれにともなう社会貢献性の向上を実現したいと考えるようになりました。
御社はこれまでの実績から、大規模なM&Aも多くサポートしてこられました。私もやるからには影響力の大きな仕事をしたいと考えています。〇〇社のサポートが一番安心できるといってもらえるようなM&Aアドバイザーになるべく、努力していきます。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
面接を突破できる質問の回答例がわかる「面接質問リスト&回答集」
キャリアアドバイザー
大規模な事業をしている企業に対しては、「やるからには徹底的にやって10年後こんな姿になっていたい」と伝えると、価値観の面で企業とのマッチ度をアピールできますよ。
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例文⑧:製造業界
私は10年後、生産管理のプロフェッショナルとして御社で活躍していたいです。
具体的には、御社の〇〇さんのように、深く的確な需要予測とそれに基づく生産計画を立てられる人になりたいです。
以前OB・OG訪問で〇〇さんにお会いした際、生産管理の魅力と奥深さ、重要性をお聞きしました。〇〇さんは日頃、「自分だからこそ出せる価値」を意識して働いておられるとのことで、私も〇〇さんのように実力を認められて「あなただから任せたい」と言われる人になりたいと思いました。
今は業界のマーケット情報を分析する練習をしています。製造のコスト・品質・納期を管理し、御社にとっても顧客にとっても利益のある生産活動をサポートできるよう努力します。
キャリアアドバイザー
具体的にはOBの〇〇さんのようになりたいということで、企業側にイメージを明確に伝えやすくなりますよ。仕事の意義を考えてどう企業に貢献するか伝えている点もポイントです。
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例文⑨:サービス業界
私は10年後、御社で教育指導に携わっていたいです。
私はいつも「人に教えられるくらいしっかりできるようになろう」と考えて物事に取り組み、成長してきました。そのため、社会人になってもプレイヤーから教育指導に携わる立場へのステップアップを目指したいと考えています。
中でも御社はお客様ファーストの徹底した教育指導で有名です。私もそのような教育指導を任せてもらえるホテリエになり、ノウハウをほかのスタッフに伝える役割を果たしたいと思いました。
今は「ホテル実務技能検定試験」に向けて勉強しています。入社後はまず「日本一のホテル」を体現するホテリエになるべく精進してまいります。
キャリアアドバイザー
自分の原動力を理由に「10年後の自分」を話すのも説得力がありますね。また、資格必須の職種でなくても関連する資格の取得を目指していると伝えると、目標に対する行動力をアピールできますよ。
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例文⑩:医療業界
私は10年後、病院やクリニックの先生に多様な情報提供ができる、頼れるMRになっていたいです。
以前御社の会社説明会で、MRは薬を買ってもらえるよう営業するだけでなく、先生に何か価値提供できる存在になることが重要であり、パートナーとして認めてもらえるのが一流のMRだとお聞きしました。
実際に御社のMRは豊富な知識を持つプロフェッショナルとして有名で、私もそのような環境で厳しく自分を高めていきたいと思いました。
私は文系で医療関係の知識は少ないので、今はOBの方に教えていただいた書籍で勉強しています。
入社後は御社のMRとして恥ずかしくないよう、努力していきます。
※この回答例は面接回答集から抜粋しました。
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キャリアアドバイザー
企業の説明会での話を踏まえて「10年後にこうなりたいと思った」と伝えると、企業の価値観や方向性と合っているとアピールできますね。企業が社員に目指してほしいと考えている姿もチェックしてみてください。
医療業界の志望動機で高評価を得る方法はこちらの記事で解説しています。
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例文⑪:教育業界
私は10年後、グローバルに活躍する人材輩出を得意とする講師になっていたいです。
私は留学中に現地企業のインターンシップにも参加しました。そこで「今は日本人のメンバーが少なくなっている。ほかのアジア圏出身者の方が印象が強く、ほかの企業でも同様の話を聞く」と聞き、世界のビジネスシーンで日本人の存在感が薄いことに危機感を覚えました。
私自身がグローバル人材として海外で働くことも考えましたが、強みである「人に教えることが得意」という点を活かし、グローバル人材を増やす役割を担った方が良いのではないかと考えました。
そこで、グローバル人材の教育に力を入れている御社にて、語学力以外のスキルも身につけた人材の排出に貢献したいと思いました。
キャリアアドバイザー
過去の経験から自分なりに問題意識を持ち、それに対して自分が一番貢献できる方法を考えている点がポイントです。自分で考える力や課題発見能力も感じられ流転もポイントですね。
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大切なのは10年後の自分を正確に想像することではなく、自分の理想や価値観を企業側に伝えることなので、今の自分が思う10年後の自分を考えるようにしてくださいね。
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「10年後の自分」の回答がありきたりになってしまうときはどうしたらいいですか?
「10年後の自分」の回答がありきたりだと感じるなら、「自分の強みを活かした将来像を考える」「なぜそのような理想像を掲げるのか、理由の部分を深掘りする」ことがおすすめです。自分の強みを活かした将来像なら、「〇〇の経験が豊富」「〇〇で受賞歴がある」など印象に残りやすいエピソードを盛り込みやすくなります。
また、たとえ「10年後このようになりたい」という理想像がほかの学生と被ったとしても、なぜそのように思ったのか、きっかけとなった経験や根底にある価値観は人それぞれです。そのため、自分がその理想像を思い描く理由の部分を徹底的に考えることもおすすめです。
「10年後の自分」はキャリアの指標! 自己理解を深めて選考突破を目指そう
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実は面接において「10年後の自分」はよく聞かれる頻出質問であることを知っていましたか?