大学指定の履歴書は就活に有効！ 使ったほうがいい理由と注意点

有効活用できれば大学指定の履歴書はメリットが多い

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「一般の履歴書と大学指定の履歴書、どっちを使おうか迷っています」
「大学指定の履歴書のほうが好印象を与えられそうな気がします」

といった声を聞きます。多くの大学でオリジナルの履歴書を用意していますね。大学で簡単に手に入れられるので特に何も考えずに使っているという人もいるかもしれませんが、うっかり書き損じてしまったときなど、一般の履歴書を使うと企業からの印象が下がってしまうのか、心配な人もいるでしょう。

この記事では、それぞれの履歴書のメリットや、大学指定の履歴書を有効に使うためのポイントについて紹介します。

一般的な履歴書と大学指定の履歴書の違い

応募先企業からの指定がない限り、履歴書は自分で用意します。「履歴書なんてみんな一緒なのでは」と思いがちですが、見比べてみると意外にバリエーションがあることがわかります。

一般的な履歴書と大学指定の履歴書ともなると、いくつかの大きな違いがあります。まずはその点を理解してから選びましょう。

一般的な履歴書：幅広い状況に対応できる

コンビニエンスストアや文具店などで市販されている一般的な履歴書のメリットは、幅広い状況に対応できることです。メーカーによって違いはあるものの、とても汎用性の高い作りになっています。

もっとも多い形式としては、左に学歴と職歴を書くスペースがあり、右に資格や自己PR、志望動機、資格について書く欄があること。通勤にかかる時間、扶養家族の人数を記す欄なども細かく作られています。

読まれる履歴書を書く方法について、こちらの記事で解説しています。

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大学指定の履歴書：新卒の就活に特化している

大学指定の履歴書の場合には、新卒の採用試験に特化した作りになっているのが特徴です。新卒者の場合にはさほど必要のないと思われる余計な記入欄が省略されています。たとえば「扶養家族欄」「配偶者欄」が省かれていることが多いです。

もちろん、学生結婚している人もいますが、多くの就活生にとっては必要のない欄となっているため、大学指定の履歴書にはないのが一般的です。

大学指定の履歴書かどうかは合否に影響する？

一般の履歴書と大学指定の履歴書について、就活で使うときのそれぞれの影響は気になるところですよね。企業はどういう目で見ているのか、合否に関係するのかどうかも含めて解説します。

履歴書の種類自体は合否に関係ない

大学指定の履歴書を使う学生が多いため、一般の履歴書を使うと「なぜ、大学指定の履歴書を使わなかったのですか」と聞いてくる企業も確かにあるようですが、合否には関係ないと思っておいて大丈夫です。

採用担当者が書類選考でチェックするのは、あくまでも書かれている内容です。大量の履歴書が送られてくる中で、履歴書を製造販売しているところがどこかなどは、気にしていない採用担当者も多いでしょう。

書類選考の通過率を上げる対策についてはこちらの記事で確認しましょう。

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ただし市販の履歴書の場合は自己アピールを念入りに

大学指定の履歴書でも、一般の履歴書でも選考には関係ないと言いましたが、それはあくまでも「履歴書を製作、販売しているのがどこかというのはあまり関係ない」ということです。お伝えしたように、一般の履歴書は新卒の就活生に特化したものではないため、使う際には注意点があります。

それは、自己アピールを念入りに書く必要があるという点です。一般の履歴書は汎用性を高めるために記入欄が多くなっている分、自己アピール欄が小さめに作られています。そのため、大学指定の履歴書を使った場合よりも、どうしても自己アピールの内容が薄くなりがちです。

少ない文字数でもしっかりとアピールできるように、内容を精査し、しっかりと言いたいことを伝えきれるようにしましょう。

履歴書の長所の書き方はこちらの記事で解説しています。

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大学指定の履歴書を使うメリット

大学指定の履歴書を使っても合否には影響しないとはいえ、使ったほうが良いと言えるメリットがあります。

大学によって履歴書の仕様が異なるため一概には言えませんが、多くの大学指定履歴書に共通する使い勝手のメリットについて解説していきます。

大学名がすぐわかる

大学指定の履歴書には大学名と校章が印刷されています。受け取った採用担当者は、ひと目でどこの大学の学生からのものであるか判断できます。

採用担当者はたくさんの履歴書に目を通す必要があり、大学名だけでもすぐにわかると、その学生についてスムーズに理解を進めやすくなります。大学名をアピールしたいときにも、使うメリットがあるといえるでしょう。

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不要な記入欄がない

大学指定の履歴書では学生にとって必要のない欄が省かれているため、書く手間が省けます。1社だけに履歴書を送るのであれば余計なことを書くのも手間には感じませんが、何社もとなると省略したくなるでしょう。また、パート・アルバイト用とはいえ、希望シフト欄などがあると、書き込まないままにしておいて良いのか悩んでしまうものです。

その点、新卒用に特化した大学指定の履歴書であれば、余計なことで悩まずに済みます。学歴などをせっかく丁寧に書いてきたのに、履歴書の最後のほうにある学生にとっては不要な記入欄で書きミスをしてやり直しになることもありますが、そのような心配もありません。

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自分をアピールできる記入欄が多い

余計な欄を省いたことで生まれたスペースには、学生にとってあると便利な欄が設けられています。たとえば、以下のような欄が設けられています。

大学指定の履歴書では、項目に従って記入するだけで、自身の強みや学生時代の実績などがしっかりと記せるようになっています。自己PRや志望動機の欄も一般の履歴書より大きく作られているので、内容を膨らませて自分についてより深く伝えることが可能です。

ただし、大学によって履歴書の内容は異なるようです。たとえば志望動機と自己PRは面接でも必ず聞かれることから、どちらか一つだけ欄があるという大学もあります。他の大学指定の履歴書にどんな記入欄があるのかを知っておくと、不足しているところを意識的に補完しやすくなります。

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大学指定の履歴書の入手方法

大学指定の履歴書のほうが良いと感じたなら、次に知りたいのが入手方法です。大学指定の履歴書を入手するには、大きく2つの方法があります。それは、直接大学から製品化されたものを購入する方法と、Web上からダウンロードする方法です。

それぞれの入手方法について解説していきましょう。

大学のキャリアセンターや生協で購入する

大学指定の履歴書を販売している場所は大学によってさまざまです。もしキャリアセンターや生協などで見当たらなければ、販売スタッフに聞いてみてください。

大学によってはコロナ禍の影響もあり、通信販売に応じている大学もあります。大学の就活用ページからメールなどで発注ができます。ただし、届くまでに少し時間が必要となるので注意してください。履歴書の購入を申し込む際には、在籍している学部名や学生番号などが必要となることがあります。

履歴書の書き方を別途用意している場合もあるので、手に入れておくと便利です。

大学の公式ホームページなどからダウンロードする

大学指定の履歴書をダウンロードするためには会員登録が必要となる場合もあるので注意しましょう。

Excelやpdf形式が選べる場合もあるので、使いやすいほうを選択します。パソコン上で書き込むのであればExcel、印刷するのであればpdfのほうが書式を崩さずに済み便利です。

ただし印刷する際に注意したいのが用紙です。家庭で使われるコピー用紙は、薄くて見栄えも悪くなりがちです。できれば専門の用紙を使用してください。気になるようであれば印刷を請け負っている店舗に持ち込むのも手です。コンビニエンスストアも厚みのある紙を使っていることが多いので、確認してみてください。

大学指定の履歴書を使う際の注意点

学生にとっては大学指定の履歴書のほうが便利です。一般の履歴書は近所のコンビニエンスストアでも買えるという便利さはありますが、大学指定の履歴書も講義を受けにおこなったついでに購入できます。

また、ここまで解説した通り、大学指定の履歴書は新卒の就活生に特化した内容であるため、よりアピールしやすくなります。

ただし、大学指定の履歴書を使用する際にも注意しなくてはいけない点がいくつかありますので慌てないように確認しておきましょう。

品切れに備えて早めに購入する

大学指定の履歴書は多くの学生が同じ時期に購入するため、うっかりすると品切れになって買えないことがあります。注文することもできますが、入荷まで待たなくてはならず、提出期限に間に合わないということにもなりかねないので、早めに購入するようにしましょう。

大学によっては購入し損ねた場合には、ダウンロードという方法を選択できることもあります。しかし、家に良いプリンターがない場合にはお店に印刷しに行かなくてはいけないという手間がかかるので、できれば早めに準備をするようにしてください。

予備まで用意しておくと安心

手書きの場合に心配なのが書き損じです。下書きも書き、どんなに丁寧に書いたつもりでも間違えるのはよくあることです。そこで、予備までしっかりと購入しておくのがおすすめです。

「書き間違えたときに、あらためて買いにいけばいい」と思っていても、いざおこなってみたら品切れになっているかもしれません。いざというときに慌てずに済むよう、少し多めに用意しておくと安心です。

履歴書の書き損じについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてください。

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大学指定の履歴書が最も適切とは限らない

学生の使い勝手を考えて作られている大学指定の履歴書ですが、必ずしも最適ではないという場合もあります。

たとえば、面接で必ず聞く内容だからという理由で志望動機欄を設けていない大学指定履歴書もありますが、企業によってはやはり書いて出したほうがよいという場合もあります。エントリーシートに志望動機を書く欄があるかを確認し、両方にない場合には、他の履歴書に切り替えるのもひとつの手段です。

また、履歴書を購入する際、チェックしたいのがサイズです。履歴書はA4サイズが主流が、企業によっては、B5サイズを指定してくる場合もあります。その場合は大学でB5サイズを販売しているか確認してみてください。

大学指定の履歴書を上手く活用して就活に臨もう

一般と大学指定の履歴書のどちらを選んでも書類選考に影響はないとされています。ただし、大学指定の履歴書のほうが新卒での就活には必要のない欄が省かれ、一方で自己アピールができる欄が大きくとられているため、学生にとってはとても使い勝手が良くなっています。

大学指定の履歴書はダウンロードができるほか、生協などで購入ができますが、就活の時期にはあっという間に売り切れという事態も考えられます。大学指定の履歴書のメリットを理解して、早めの準備をするようにしましょう。