目次
- 介護業界の志望動機は仕事内容を理解することが大切
- 介護業界の業界理解を深めよう
- 介護業界のビジネスモデル
- 介護サービスの種類
- 介護業界を目指すうえで押さえておきたい業界トレンド
- 高齢化による市場拡大
- 介護業界は慢性的な人手不足
- 政府も業界支援に積極的
- 種類別に解説! 介護業界の4つの職種
- ①介護福祉士
- ②ケアマネジャー
- ③生活相談員
- ④介護補助員
- 施設だけじゃない! 介護業界で働くときの場所
- 入所型の介護施設
- 通所型の介護施設
- 利用者の自宅(訪問型)
- 介護業界の仕事内容を理解しよう
- 入所型の介護施設の場合
- 通所型の介護施設の場合
- 訪問型の場合
- 介護業界で求められる人材とは?
- ①相手に寄り添うホスピタリティを持っている人
- ➁明るく元気な人
- ③体力に自信のある人
- ④利用者だけでなくその家族にも気配りができる人
- 介護業界で働くうえで知っておきたい注意点
- 給与水準が低い
- 夜勤や土日勤務もある
- 救急対応をする場合がある
- 介護業界の志望動機に役立つ! 7つのコツを解説
- ①志望動機は簡潔で分かりやすく書く
- ②なぜ介護業界を志望するのかを伝える
- ③介護業界のなかでその企業でなければダメな理由を伝える
- ④入社後にどのようになりたいかのビジョンを伝える
- ⑤過去の経験が志望動機に結びついているか
- ⑥企業と共通する価値観はあるか
- ⑦入社後どのように貢献できるか
- 【職種別に紹介】介護業界の志望動機OK・NG例文
- ①介護福祉士の志望動機例
- ②ケアマネジャーの志望動機例
- ③生活相談員の志望動機例
- ④介護補助員の志望動機例
- 介護業界を把握したうえで志望動機をブラッシュアップしよう
介護業界の志望動機は仕事内容を理解することが大切
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「介護業界を受けるときの志望動機ってどうやって作ればいいの?」
「介護業界の志望動機を作る上での注意点はありますか?」
介護業界を目指している学生からこのような質問を受けることがあります。高齢化が進み成長が見込まれる一方で、人手不足を背景に決して楽な仕事ばかりではない業界です。
人手不足な業界だからといって、何の対策もなしではエントリーシート(ES)・面接といった選考を通過することは難しくなります。さらに、介護業界の仕事内容や特徴を押さえておかなければ「介護業界でしたいことは何か」という志望動機が弱くなってしまいます。
この記事では、介護業界の特徴や仕事内容から、志望動機の作り方、例文までを徹底解説。読み終えれば、あなたの個性を活かした志望動機が書けるはずです。
介護業界の業界理解を深めよう
就活生
キャリア
アドバイザー
介護業界は他の業界と違って行政とも深くかかわりがある業界と言えます。
就活生
え、そうなんですね。知りませんでした!
キャリア
アドバイザー
まずは介護業界のビジネスモデルやサービスの種類について理解を深めましょう。
志望動機について解説する前にまずは介護業界の特徴を理解する必要があります。介護業界の理解を深めておくことで、志望動機を伝えた際に「本当に介護業界で働きたいんだな」と面接官に思ってもらえるような熱意を伝えやすくなります。
介護業界のビジネスモデル
介護業界のビジネスモデルは他の業界と違って少し特殊です。通常のビジネスであればサービスの提供を受けた人がその提供者に対してサービスの対価を支払いますが、介護業界では第三者である行政がかかわってきます。
まず介護サービスを利用したい人は行政に介護認定の申請をおこない認定を受けます。要介護認定を受けることで介護サービスを利用した際の本人負担額は1割で済み、残りの9割を行政が負担する流れとなっています。
さらに、介護報酬については厚生労働省が法律に基づいてサービス内容によって決めるため、介護業界の企業は収益構造の差別化が図りにくい特徴がある点は理解しておきましょう。
介護業界について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。
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介護業界のビジネスモデルは他の業界と大きく異なります。サービスごとに定められた介護報酬が収入の大半で、費用負担は9割が行政です。サービス内容によって収支差率のばらつきが大きくならないよう3年に一度介護報酬の見直しがおこなわれるため、事業内容によっては大きな影響を受けることもありますよ。
このように国の介入度合いが大きく特殊な介護業界ですが、行政がそれほどまで支援する介護業界は国にとって必要不可欠な事業と捉えることもできますね。介護業界に携わる人は社会の重要な役割を担っているということです。
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介護サービスの種類
介護報酬は介護サービスによって決められていますが、実際にどのような種類の介護サービスがあるのでしょうか。まず、大きく分けて介護保険が適用されるサービスと適用されないサービスがあります。
まとめると上記の通りですが、公共型は地方自治体や社会福祉法人などしか運営できません。民間企業が参加できるサービスとできないサービスがあることも介護業界の特徴だと言えますね。
介護業界の理解を深めるにあたり、介護と近しい福祉業界についても知っておくと良いでしょう。
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介護業界を目指すうえで押さえておきたい業界トレンド
就活生
介護業界の今後のトレンドってどうなんでしょうか?
キャリア
アドバイザー
日本では人口の高齢化が進んでいることもあって、実は介護業界って成長産業なんですよ。詳しく解説しますね。
介護業界への理解を深めるために、今後のトレンドについても押さえておきましょう。トレンドが分かっていれば志望動機の内容を膨らませやすくなりますし、介護業界への熱意が伝わりやすくなりますよ。
高齢化による市場拡大
介護業界がなぜ成長産業と考えられているかというと、今後高齢化社会が進むなかで人口に占める65歳以上の割合が大きくなっていくと見込まれているからです。
実際に、1990年時点における人口に占める65歳以上の割合は12.1%だったのに対して、2020年には28.6%に増加し、さらに2070年には38.7%まで上昇が見込まれています。(内閣府の「令和5年版高齢社会白書」参照)
そのため、これからの日本は人口の3~4割が65歳以上の高齢化となることから、介護サービス受給者はますます増えていくことが予想されます。よって、介護市場の需要は大きく、当分拡大を続けていく業界だと言えるでしょう。
介護業界は慢性的な人手不足
人口構成の高齢化を背景に介護需要が急速に拡大している一方で、介護業界は慢性的な人手不足に悩まされています。実際に、2025年度末には245万人の介護人材が必要になるのに対し、現状から約55万人も不足していることがわかっています。(厚生労働省の『介護分野の現状等について』参照)
また、介護業界の有効求人倍率は2018年時点で3.9倍と1人に対して約4社の求人がある超売り手市場になっていることからも、人手不足の深刻さが伝わりますね。そのため、介護業界の各社は他業界と比べても採用を積極的におこなっている企業が多いと言えるでしょう。
政府も業界支援に積極的
介護需要の増加と人手不足という課題を背景に、業界や企業だけでなく政府も介護業界を積極的に支援しています。政府は介護人材の定着を図るために「介護離職ゼロ」という施策を打ち出し、積極的に介護職員や仕事環境などの待遇改善を進めています。
たとえば、介護福祉士を目指す学生に対する修学資金貸付の拡充や介護現場に介護ロボット導入を支援するなどして業務負荷を下げる取り組みを実施。人手不足な介護業界において介護人材の重要が増えていく限り、今後も介護業界への支援は拡充されていく可能性は高いと言えるでしょう。
- 必要なサービスの確保
・都市部を中心とした在宅・施設サービスの整備の加速化・支援の拡充
・離職した介護職員の再就職支援、介護福祉士を目指す学生等に対する支援
・地域医療介護総合確保基金(介護分)を活用した介護人材対策の加速化
・介護ロボットやICTの導入促進及び効果的な活用方法の検討等 - 働く環境改善・家族支援
・認知症施策の推進
・仕事と介護の両立支援策の推進
・労働政策審議会における検討を踏まえ介護休業給付の給付率の引上げ(40%→67%)を実施
また、介護職の仕事はAIなどに置き換えることが難しいため、今後も需要が高まり続けていく可能性があるという特徴も押さえておきましょう。今後もなくならない仕事についてはこちらの記事が参考になりますよ。
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①介護福祉士
介護福祉士は国家資格が必要な職種で、介護のプロフェッショナル的存在です。仕事内容としては身体的・精神的な障害のある人に対しての介護や生活支援をおこないます。
さらに、身体的な介護だけでなく利用者及びその家族からの相談を受けて助言をすることも重要な役割です。ほかにもヘルパーの指導や介護計画の作成をおこなうのも介護福祉士の仕事となります。
- 着替え・食事・入浴・トイレ・寝返り・歩行補助などの身体介護
- 調理、食事の準備、部屋の掃除、身の回りの整理整頓、洗濯、買い物等の生活援助
- 話し相手になる、レクリエーションなどを催すなどのメンタルケア
- 介護方針の相談、介護用具を使う際の指導、自宅介護での注意点を助言など
- 職場のチームリーダーとして、メンバーへの指導、士気向上などのチームマネジメント
②ケアマネジャー
ケアマネジャーは要介護認定の申請代行や訪問調査などの事務的なサポートをおこなう職種となります。介護サービスを受けるためには行政からの要介護認定を受けることが必要ですが、利用者から申請を受けたあとにケアマネジャーが訪問調査をおこなうことで要介護認定が決定されます。
ケアマネージャーになるためには「介護支援専門員実務研修受講試験」に合格しなければいけません。試験に合格したあとに、研修を受講して修了することでケアマネジャーとして勤務が可能となります。
- 介護保険サービスを提供
- 生活困窮者の生活保護申請の補助
- 生活困窮者への配食
- 施設の利用者とその家族の仲裁
- 高齢者へ地域活動参加を促進
- ケアプランの作成
③生活相談員
生活相談員は主に特別養護老人ホームなどの介護福祉施設で活躍する職種です。施設サービスを利用したい人やその家族との相談や施設への入所手続きなどが業務内容となります。
生活相談員は施設との調整業務が多くなるため他の職種比べて他部署と事務的な連携や調整が多くなる仕事です。生活相談員の仕事は資格などが不要なため、多くの施設では生活相談員も介護業務を並行しておこなっているケースもありますよ。
- 施設の入退所の手続き
- サービスの利用開始や中止に関する手続き
- 利用者および家族に対する相談援助
- ケアマネジャー、地域、他機関との連絡、調整業務
- 施設内における連絡、調整業務
- 介護スタッフのサポート
- 苦情などの対応、窓口業務
- デイサービス等の個別援助計画の作成、ケアプラン作成の援助
④介護補助員
介護補助員は介護福祉士のサポートをおこなう仕事です。介護補助員は介護福祉士と違って資格が不要なので、経験が浅い人でもなることができます。
介護福祉士には専門的な介護業務に専念してもらうために、施設利用者の部屋の整備や利用者の話し相手などは介護補助員が担当するケースが多いです。介護補助員がいるかどうかで、人手不足である介護現場での仕事が円滑に進むかどうかを左右すると言っても過言ではありません。
「介護職には興味があるけど資格を持っていない」という人にも比較的始めやすい職種の1つと言えるでしょう。
- 介護福祉士のサポート
- 介護施設利用者の部屋の整備
- 介護施設利用者の話し相手
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
介護福祉士は国家資格保有者として豊富な知識が必要となるため、勉強熱心な人が向いています。また、被介護者に合わせた臨機応変な対応も求められますよ。ケアマネジャーは「要介護認定を決定すべきか否か」を判断する立場のため、冷静な判断力が必要となるでしょう。
生活相談員は相談や調整をおこなうことが多いため、傾聴力がある人向きの仕事です。介護補助員は、被介護者の身体に直接触れる介護がおこなえないため「排せつの介助などはまだ自信がないけど介護の世界に飛び込みたい」人にぴったりですよ。
介護の仕事全般にいえることは、被介護者の家族やほかのスタッフ、医療関係者などと連携してやりとりすることが多いため、コミュニケーション能力のある人が向いています。特に被介護者の心身の変化に気づいた際、家族へ適切に伝えるスキルが必要となります。被介護者の病状などが悪化していても、家族は気が付かないケースもあるからです。
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施設だけじゃない! 介護業界で働くときの場所
介護業界の働く場所と聞くと介護施設を思い浮かべる人もいるかもしれませんが、実はそれだけではありません。働く場所によって仕事内容も変わってくるため、働く場所を把握した上でそれぞれの仕事内容を理解するようにしましょう。
入所型の介護施設
介護業界の働く場所としてもっとも多いのが「入所型」の施設です。入所型とは特別養護老人ホームや介護老人保健施設・介護療養型医療施設・介護付き有料老人ホームやグループホームなど、要介護状態の高齢者が多数入所している施設となります。
また、要介護状態ではない自立した高齢者が生活するサービス付き高齢者向け住宅などの自立型施設でも介護スタッフの常駐が求められるため、介護業界の働く場所となります。
通所型の介護施設
入所型以外には「通所型」の施設で働く場合があります。高齢者が施設に入って生活をおこなう入所型と違って、通所型はデイサービス(通所介護)、デイケア(通所リハビリテーション)など、高齢者が日中の間だけ訪れる施設となります。
要介護状態の高齢者が多い入所型の施設と違って、通所型の施設は要介護状態とまでは認定されていない高齢者を受け入れることが多いです。
利用者の自宅(訪問型)
介護を必要としている高齢者のすべてが施設に入所や通所しているわけではありません。自宅に介護スタッフを呼んで介護を受ける高齢者もいて、その場合は訪問型として介護サービスを利用する人の自宅が働く場所となります。
訪問介護事業所や病院・クリニックなどに所属をして、高齢者が暮らす自宅を訪問する仕事スタイルです。
介護業界の仕事内容を理解しよう
就活生
介護業界の働く場所はわかりましたが、どういう仕事をしているのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
介護という同じ仕事でも、働く場所が変われば仕事内容は異なります。それぞれの特徴を理解しましょう。
介護業界の働く場所を3つ紹介しましたが、場所によって仕事内容は異なります。それぞれの仕事内容まで押さえておきましょう。
自分に合った仕事内容を知りたい人はこちらも見てくださいね。
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入所型の介護施設の場合
入所型の施設で勤務する場合は、施設に入所している高齢者の日常生活をサポートします。具体的には介護施設での食事や着替えから、入浴やトイレ、さらには寝返りに至るまでの身体介護としてのサポートが大きな役割となっています。
また、介護施設では日中だけでなく夜もサポートをする必要があるため24時間体制の勤務シフトを組んで働くことが多いです。
さらに、施設によっては身体介護以外にも認知症予防のためのレクリエーションの企画・実行をしたり、家族の訪問を受け入れたり、話相手になったり、と心身ともに健やかに過ごせるようにコミュニケーションを図っていくことが求められるでしょう。
通所型の介護施設の場合
通所型の施設で勤務する場合は、日中のみ施設に通う高齢者のサポートをおこないます。具体的には、食事・入浴・トイレのサポートはもちろんのこと、自宅に引きこもりがちな高齢者に社会とのつながりを感じてもらうような取り組みを企画します。
そのため、通所型の介護スタッフとして勤務する場合は自宅と施設の往復送迎から日常生活のサポート、レクリエーションの提供など高齢者にリフレッシュしてもらうことがメインの仕事なので、相手に寄り添った対応が求められる職場だと言えるでしょう。
訪問型の場合
訪問型の介護スタッフとして働く場合は、施設ではなく住み慣れた自宅で生活をしたいという高齢者のために入浴やトイレ、料理や家事などのサポートが必要となります。
訪問型の介護スタッフの場合は、訪問介護事業所に所属することになりそこから各家庭に派遣されることになります。基本的に夜勤はなく、日曜休みの事業所が多い一方、限られた提供時間の中で効率よくサービスをおこなうことが求められます。
介護業界で求められる人材とは?
介護業界の選考を突破するためには介護業界で求められる人材を理解した上で、あなた自身が相応しい人物だと思われることが大切です。いくら人手不足の介護業界であっても、当然誰でもいいというわけではありません。
また、そもそも介護職に向いていない人であればすぐに辞めてしまうことにつながりかねませんので、自分自身が介護業界に合っているか確認するようにしましょう。
①相手に寄り添うホスピタリティを持っている人
まず介護業界で求められる人材としては「相手に寄り添うホスピタリティを持っている人」という点があげられるでしょう。
高齢者向けの介護の場合、お年寄りになれば以前までできていたことができなくなるので相手の気持ちに寄り添ってサポートする姿勢が求められます。
また、高齢者の小さな変化やその日の気分に敏感になり、細やかな気配りができるホスピタリティも大切です。自分の目線だけで考えずに、相手に寄り添う気持ちを大切にできる人が活躍できることでしょう。
➁明るく元気な人
「明るく元気な人」も介護業界で求められる人材と言えます。介護業界の仕事の多くは高齢者と接する仕事なので、大きく声を張って話すことも必要です。また、要介護状態の人と接する時は必ずしも相手が元気な状態であるとは限りません。
たとえば、認知症の人や寝たきり状態の人を介護する際は、相手との意思疎通が難しい場合やこちらの言うことを聞いてくれない場合もあります。そのような時にくよくよと落ち込んでしまっていては精神的に持ちません。
相手を元気づけるためには、辛い状況でも自分自身が明るく元気でいることが大切です。周りを元気づけられるくらい明るく元気な人が向いていると言えますね。
③体力に自信のある人
体力が求められる場面が多い介護業界では「体力に自信のある人」を求めています。特に介護施設で勤務する場合、24時間の介護体制を敷く必要があることから交代制の勤務体系となることが多いです。
そのため、勤務時間は日中に限らず早朝や夜間に働くことも珍しくないため、不規則な勤務時間のなかで働くことのできる体力が必要とされます。
また、体が不自由な人を介護する場合は寝返りやお風呂のサポートをする際に体を持ち上げなければなりません。人を持ち上げたり、体を支える必要があるため体力が必要になるのです。
④利用者だけでなくその家族にも気配りができる人
介護業界では「利用者だけでなくその家族にも気配りができる人」も求められています。介護の仕事では利用者に寄り添ったサポートをするのは当然ですが、それだけでは不十分です。
介護サポートの利用者だけでなく、その家族に対しても気配りすることが求められています。利用者とその家族が安心して介護サポートを利用してもらえるように、状況に応じて適切にコミュニケーションを図ることが介護業界で働く上では重要と言えるでしょう。
家族に気配りをすることによって信頼関係築き、家族を含めた全員が安心して利用できるように気配りすることが求められますね。
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介護業界で働くうえで知っておきたい注意点
介護業界に求められる人の特徴を見て「自分には介護業界が合っているな」と感じた人も多いのではないでしょうか。もちろん、求められる特徴に当てはまっている場合、介護業界が向いている可能性は高いです。
しかし、どんなに向いている業界だとしても、その業界で働く上で知っておきたい注意点は理解しておきましょうね。
給与水準が低い
介護業界で働くうえで知っておきたい注意点の一つが給与水準が低いということです。厚生労働省がまとめたデータによると、全国の平均賃金が月額30.7万円に対して介護業界が含まれる「医療・福祉」は正社員でも月額29.6万円、非正社員だと月額20.7万円とどちらも全国平均を下回っています。(厚生労働省「令和元年賃金構造基本統計調査の概況」参照)
介護業界の給与水準が相対的に低い理由の一つとして、無資格者の給与が低いということがあります。介護業界で給与水準を上げていくためには資格取得が必要不可欠なので、介護業界を目指している人は積極的に資格を取得していくとよいでしょう。
夜勤や土日勤務もある
入居型の施設で勤務する場合は、夜勤や土日勤務もある点はしっかりと認識しておきましょうね。要介護者が入居する介護施設では日中だけでなく、夜間もサポートをする必要があるため24時間体制を取っています。
そのため、そこで働く場合はシフトによっては夜勤をしなければなりませんし、世間が休みである土日もシフトによっては働くことが多いです。
独身のときはあまり気にならないかもしれませんが、家族を持った場合不規則な勤務体系だと都合が悪いケースもあるため、その点は理解しておきましょう。
救急対応をする場合がある
普段は要介護者の生活をサポートする仕事であっても、利用者の体調が急変する可能性もあります。特に高齢の利用者の場合、転んでけがをしたり、容態が急変したりと、いつ何が起こるか予想がつきません。
そのため、介護業界で働くということは要介護者の生活をサポートするだけではなく、救急対応をする場合があることは理解しておきましょう。
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介護業界のデメリットを紹介しましたが、デメリットを打破するメリットも多くやりがいのある仕事です。たとえば、通所者の独身時代にしていた仕事と似た作業を施設でお願いしたら、通所を楽しみにしてくれるようになり家族から感謝されたという人がいました。本人やその家族から直接的に感謝の気持ちを伝えてもらえるやりがいのある仕事ですね。
働き方においても、シフト制のため休みの融通が利きやすいというメリットがあります。人手不足の業界なので、転職先も多いです。デメリットは裏を返せばメリットになることも多いので、自分にとってメリットの多い業界の可能性もありますよ。
介護業界の志望動機に役立つ! 7つのコツを解説
ここからは志望動機を作成するにあたって重要なポイントを解説していきますね。いくら介護業界が人手不足だからといって志望動機の内容が不十分であれば、志望企業に対する熱意が伝わらないため内定は難しいでしょう。
志望動機を考えるにあたってはこれから紹介する7つのコツを押さえることが重要です。
- 志望動機は簡潔で分かりやすく書く
- なぜ介護業界を志望するのかを伝える
- 介護業界のなかでその企業でなければダメな理由を伝える
- 入社後にどのようになりたいかのビジョンを伝える
- 過去の経験が志望動機に結びついているか
- 企業と共通する価値観はあるか
- 入社後どのように貢献できるか
志望動機全体に関するコツについてもっと詳しく知りたい人はこちらも見てくださいね。
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①志望動機は簡潔で分かりやすく書く
志望動機を書く際に必ず押さえたい点として、簡潔で誰が読んでも分かる内容を書くということです。いくら熱意が伝わる内容となっていたとしても、言いたいことがよく分からない志望動機は評価されることはありません。
そのため、志望動機を考える際は必ず初めに一番伝えたいこと、つまりは「結論」を述べるようにしましょう。ただ、結論を先に述べたとしても、その後が長々と述べられていては評価されることはないため、志望動機全体を簡潔にまとめることが大切です。
志望動機をシンプルで分かりやすい内容にするために、以下の流れでまとめてみてください。
- 結論を先に述べる
- その理由を説明するための具体的なエピソードに触れ
- 最後にもう一度結論を述べる
②なぜ介護業界を志望するのかを伝える
介護業界の志望動機を書く際には、「なぜ介護業界を志望するのか」をしっかりと明記することが大切です。志望動機は仕事に対する意欲を伝えることが重要ですので、介護業界で働きたい理由を伝える必要があります。
介護業界を目指す理由はさまざまでしょうが、介護業界は今後高齢化が進展する日本においては高齢者が安心して暮らすために必要不可欠な仕事です。
そのため、介護を通じて「高齢者が活き活き過ごせるようにサポートしたい」など、高齢者の生活を支えるという観点でアピールするのがおすすめですよ。
③介護業界のなかでその企業でなければダメな理由を伝える
介護業界を志望する理由を明記できれば、次は介護業界の中でも「なぜその企業なのか」という点を伝えなければいけません。介護業界と言っても多くの企業があり、企業ごとに特徴や仕事領域は異なっています。
たとえば、同じ介護施設で働く仕事であっても生活のサポートのみをおこなう企業もあれば、生活サポートに留まらず、高齢者が楽しく過ごすための取り組みに力を入れている企業もあります。
このように同じ仕事でも企業によって方針が異なるため、企業研究をおこなって企業ごとの特徴を理解することが大切です。志望する企業ならではの特徴を踏まえて「なぜその企業なのか」という理由を説明し、志望度の高さをアピールしましょう。
④入社後にどのようになりたいかのビジョンを伝える
志望動機を書く際には、その業界・企業を志望する理由を明記することが大切ですが、それと同時に入社後どのようになりたいのかのビジョンを明記することも重要です。
多くの就活生は志望動機を伝える際に「貴社で働く人の魅力に惹かれている」「貴社の事業内容に魅力を感じている」など、魅力について伝えがちですが、これでは「自分が何をやりたいか」というビジョンが伝わりません。
志望動機を伝える際には「その企業の仕事を通して自分がやりたいこと/なりたい姿」を伝えることが大切であり、将来のビジョンが伝わるように志望動機を考えることがポイントです。
- やりたい仕事・職種
- 叶えたい目標・なりたい姿
- 将来のキャリア
- 活かしたい専門性
以下の記事では将来の目標について解説しています。ビジョンを考える際のヒントにしてくださいね。
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Will・Can・Mustの視点を持とう
「仕事を通して自分がやりたいこと/なりたい姿」を伝えるためには、自分の将来のビジョンを「Will・Can・Must」の視点で考えることが重要です。これら3つの視点を持つことで、「やりたいこと」・「できること」・「すべきこと」が明確になり、将来について考えやすくなるので参考にしてみてください。
- Will:やりたいこと(こんなキャリアを歩みたい/こんな仕事をしたい/こんな人間になりたい)
- Can:できること(自分のできること=自分の能力や強み)
- Must:すべきこと(企業側が求めること/社会人としてやるべきこと)
志望企業を見つけるには、自分で考えた「Will・Can・Must」のすべてが満たされる企業を選択することが最良の選択になりやすいということを覚えておきましょう。
⑤過去の経験が志望動機に結びついているか
志望動機の内容が説得力のあるものになっているかどうかは非常に重要なポイントです。そのため、「こんなことをやりたい」という将来ビジョンだけを伝えるのでは不足していて、「なぜやりたいのか」まで説明する必要があります。
「なぜやりたいのか」という理由を説明する際には、過去の経験を結びつけて説明することが効果的です。
たとえば「仕事を通じて高齢者から信頼をされるようなホスピタリティを発揮できる人間になりたい」という目標がある場合、その目標を持つに至った理由を過去の経験に結びつける必要があります。
具体例としては「部活のマネージャー経験を通じて、選手一人ひとりから信頼を得るためには状況に応じたサポートの重要性を実感した」という経験を結びつけると志望動機に説得力が生まれますね。
⑥企業と共通する価値観はあるか
自分の「価値観」と企業の「価値観」に共通点があるかどうか、という点も志望動機を考える際には大切なポイントです。自分の「価値観」は自己分析をおこなうことで明確になりますが、企業の「価値観」は企業理念であったり、企業が今後目指す方向性や方針を社員に確認する必要があります。
自分と企業の「価値観」が合っていれば、その企業を志望する理由が明確になることに加え、説得力を持たせることができますし、企業からも「自社にマッチした人材」という評価をされやすいでしょう。
自己分析のやり方はこちらの記事で詳しく解説しています。
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⑦入社後どのように貢献できるか
志望動機の締め方として、入社後にその企業でどのように活躍したいかを伝えると良い印象を与えられるのでおすすめです。こうした視点は、仕事内容や仕事の特徴を理解していなければ考えるのは難しいですよね。
そのため、「入社してどう活躍したいか」を考える際には企業研究が必要不可欠であり、インターンシップや企業セミナーなどを通して企業の仕事内容や特徴を把握することが有効的です。
これらの企業研究で把握した企業の仕事内容や特徴を踏まえて、自分が具体的にどのように働いて活躍したいのかをしっかりと考えておきましょう。
熱意の伝わる志望動機の締め方について詳しく知りたい人はこちらを見てみてくださいね。
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熱意が伝わる志望動機の締め方|作り方・伝え方を例文付きで解説
志望動機のしめの文では、入社してやりたいことをしっかりと伝えることで面接官に熱意を伝えることができます! 今回は熱意の伝わる志望動機のしめ方をOK例文とNG例文とともに紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、魅力的なしめを作るポイントも紹介するので参考にしてみてください。
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介護業界の志望動機だからこそ付け加えたいポイントは「長く働きたいこと」と「ビジネスマンとしての視点もあること」です。
介護は離職率が高いので、長く働いてくれる人材を求めています。そのため、長期的に働きたい意欲を示しましょう。また、どんなに良い介護を実践していても、それが世間に知られていないと被介護者はサービスを利用してくれません。被介護者とその家族をサポートするためには、自社の介護体制の魅力を世間に伝えて利用してもらうことが必要です。
そのため、より良い介護をする姿勢とともに、それを世間に知らせて利用者を増やすビジネスマン的視点もアピールできると良いですね。
【職種別に紹介】介護業界の志望動機OK・NG例文
最後に例文を使って介護業界の志望動機について解説していきますね。介護業界と言っても職種によって仕事内容や役割が大きく変わります。
そのため、職種ごとに当然志望動機も異なってくるので、介護福祉士・ケアマネジャー・生活相談員・介護補助員、それぞれの志望動機のOK・NG例を紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。
①介護福祉士の志望動機例
それでは介護福祉士を目指す場合の志望動機例を見ていきましょう。「なぜ福祉士なのか・なぜその企業なのか」ということに加えて、介護福祉士に必要な国家資格を持っている人であれば自分の活かせる強みをアピールできるとさらに良いですね。
また、介護施設ごとに介護に対する方針や考え方が変わってくることもあるため、希望する介護施設の特徴や理念をよく調べて、やりたいことがマッチしているのか確認しておくことも大切です。
OK例文:介護福祉士として人の役に立ちたい
私は人の役に立つ仕事をしたいと考え介護福祉士として貴社で働くことを志望しています。介護福祉士以外にも人の役に立つ仕事はたくさんありますが、相手の気持ちを考えて寄り添うサポートができるのは介護職ならではの働き方だと考えています。
私は学生時代、ボランティアの一環で介護施設でのイベントを企画したところ、高齢者の方から感謝をされて非常に好評でした。この経験から介護の仕事をしたいと強く思うようになりました。
貴社では入所されている高齢者の生活サポートはもちろんのこと、入所者がリラックスして生活を送れるようにするために積極的にレクリエーションイベントを企画されています。
このことから、私の経験と相手に寄り添う姿勢を活かして貴社の事業に貢献できると考えたため貴社を志望します。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
この例文は、介護職として人の役に立つ仕事をしたいという思いに至った理由を学生時代の経験から伝えているため説得力がありますね。また、自分の経験と志望企業の特徴をリンクさせて貢献したいという姿勢を見せているのは好印象につながるでしょう。
NG例文:人手不足の解消に向けた一助となりたい
私は慢性的な人手不足である介護業界の役に立ちたいと考え貴社を志望しています。今後日本では、高齢化社会がさらに加速していくなかで介護福祉士として働く人がいないと多くの高齢者が困ってしまいます。
そのような状況を少しでも回避できるように、私自身が貴社で働くことによって人手不足解消の一助となればと考え、貴社を志望しました。
この例文は一見、介護業界の人手不足という大きな問題に対して当事者意識を持っているので良い例文と思ってしまいがちですが、そうではありません。
たしかに問題意識は素晴らしいですが、志望動機はあくまでも「なぜその企業なのか」「その企業での仕事を通じてどうなりたいか」という目的を示すことが大切です。しかし、この例文ではその目的が触れられていないためNGとなっています。
②ケアマネジャーの志望動機例
次にケアマネジャーを志望する場合の志望動機例を見てみましょう。さまざまな職種がある中で「なぜケアマネジャーになりたいのか」という視点が大切になります。
特にケアマネジャーは直接的に介護をするわけではなく、要介護者が介護サポートを受けられるように調整をしたり、要介護者のケアプランを作成する仕事なので事務的な作業を請け負うシーンも多いです。
こうした特徴をしっかりと踏まえて、自分が貢献できる点についてアピールしていくとよいでしょう。
OK例文:利用者やその家族に安心感を与えたい
私は介護が必要な方とその家族が安心して介護サポートが受けられるようにするためにケアマネジャーとして貴社で働くことを志望しています。
学生時代の塾講師のアルバイト経験から、生徒の成績を上げるためには不明点を教えることよりも目標達成のための勉強プランを一緒に考えてあげることが重要だと考えました。
介護でも要介護者に丁寧な介護を実施することも大切ですが、どのように介護をしていくかのケアプランを立てることが利用者およびその家族が安心して介護を利用するためにはより重要だと考えています。
塾講師のアルバイト経験で培った一人ひとりに合わせたプランを立てる計画力を活かして、ケアマネジャーとして要介護者とその家族が安心して利用できるように貴社で貢献していきたいです。
この例文では介護職のなかでもなぜケアマネジャーを志望するのかがしっかりと書かれているのでよいですね。
利用者一人ひとりに合ったケアプランを立てることの重要性を理解した上で志望しているので「ケアマネジャーとして働きたい」という意欲が伝わります。
NG例文:ワークライフバランスを重視
私は貴社でケアマネジャーとして働くことを志望しています。なぜなら貴社は介護業界のなかでも規模が大きくワークライフバランスを保って仕事ができる企業という点に魅力を感じているからです。
介護業界は不規則な就業体系が多い中、土日が休みであることは公私にメリハリをつける点をとても重要視しています。また、ケアマネジャーは介護福祉士と異なって肉体労働よりも事務作業がメインなため、そのような働き方もとても魅力に感じています。
オンオフのメリハリをつけること、利用者のケアプランを立てる事務作業面から心のこもったサポートができると考えているため、業界の中でもワークライフを保てる貴社を志望します。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
この例文ではなぜケアマネジャーなのか視点がないためNGとなります。また、仕事のことではなくワークライフバランスを全面的に重視している点もあまりよい印象を与えないので注意が必要ですね。
③生活相談員の志望動機例
次は生活相談員です。生活相談員の仕事は利用者やその家族が抱える問題に対して相談を受けることが主な仕事です。そのため、生活相談員には多くの悩みや相談が寄せられます。
生活相談員を目指すのであれば志望動機には聞き上手な点や親身になって寄り添える姿勢などをアピールするとよいでしょう。
OK例文:相手に寄り添って親身になる
私は生活相談員として貴社で働くことを志望しています。生活相談員の仕事は利用者やその家族が抱える悩みに対して親身になって相談にのることが大切だと考えています。
私は学生時代、就活支援団体に所属して多くの就活生の相談に乗っていました。抱える悩みや不安はさまざまでしたが、その人に合った提案を心掛けることで就活生が納得して就活を進められるようにサポートをしました。
この経験で培った傾聴力と寄り添って考えられる性格を活かすことで、生活相談員として利用者やその家族の悩みに対して寄り添って相談を受けられる人になりたいと思います。
入社後は、介護を必要とする方が安心してサポートを受けられるよう貢献したいと思います。
この例文では生活相談員で求められる能力を示したうえで、過去の経験から自分がその能力があることを説明しているので、説得力のある志望動機になっています。
生活相談員に必要な傾聴力や親身になって寄り添う姿勢をアピールできている点は高い評価につながるでしょう。
NG例文:人の話を聞くのが好き
私は生活相談員の仕事を志望しています。高齢化社会が進展するなかで介護業界の重要性はこれからも増すことになると考えており、介護業界を志望していますが、そのなかでも利用者の悩みの相談を受ける生活相談員として働きたいと思っています。
私は人の話を聞くのが好きなため、生活相談員の仕事が合っていると感じています。生活相談員として貴社に貢献したいと考えたため、貴社を志望します。
この例文では「人の話を聞くのが好きなため、生活相談員の仕事が合っている」と述べていますが「人の話を聞くのが好き」というのはあくまでも主観となっているため、説得力に欠けた内容になっています。
志望動機に説得力を持たせるためには、具体的なエピソードを述べるようにしましょう。
④介護補助員の志望動機例
最後は介護補助員の志望動機を見てみましょう。介護補助員の仕事は資格が不要なので初心者にとっては始めやすい仕事と言えます。
介護に興味をもったきっかけや、最初は介護補助員として働いて将来的にどうなりたいのか、などの視点を持ってアピールすると良いでしょう。
OK例文:介護職としてのキャリアイメージを持つ
私は介護補助員として貴社で働くことを志望しています。私が介護補助員になりたいと思った一番のきっかけは、祖母の介護を経験したことです。
祖母が介護が必要となった際、貴社の介護サービスを利用しときにスタッフの方が非常に親身になって対応してくれました。サポートを受けたことで祖母も生き生きとして過ごすことができるようになり、私も将来は介護の仕事を通じて多くの人を笑顔にしたいと思うようになりました。
貴社は教育制度や研修制度がしっかり整っており、貴社の介護補助員としてキャリアをスタートさせることでゆくゆくは介護福祉士・ケアマネジャーなど、ステップアップをしていきたいと考えております。
このような目標を持って成長していきたいと考えているため、ぜひ貴社で働きたいと強く希望しております。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
この例文では介護業界を目指すようになった過去の経験と、将来のキャリアを見据えた上でその企業を志望していることが述べられているので、熱意が伝わって良い志望動機と言えます。
教育制度や研修制度を重視する理由が、将来のキャリアを見据えたものなので好印象を与えられることでしょう。
NG例文:文章が読みづらい
祖母が要介護状態になったとき、貴社のサービスを利用しました。貴社のサービスを利用していくうちに祖母も徐々に生き生きと生活することができるようになったため、私は介護職に憧れを抱きました。
未経験者でも介護補助員からスタートし経験を積むことで成長ができ、教育制度や研修制度が充実している貴社で働くことができれば介護福祉士・ケアマネジャーの資格も取れるようになりと考えました。
このように貴社に入れば初心者からでも成長できると感じたため、貴社を志望します。
この例文では背景説明からスタートしており結論が先に述べられていないため、読みづらい志望動機になっています。
多くの志望動機を読む採用担当者にとっては「評価できない志望動機」の典型です。志望動機を書く際は結論ファーストを意識して書くようにしましょう。
介護業界を把握したうえで志望動機をブラッシュアップしよう
今回は人事に刺さる介護業界の志望動機のコツについて解説しました。高齢化社会が進む日本では今後ますます介護業界の需要は高まることに加えて慢性的な人手不足なため内定を狙いやすい業界でしょう。
ただ、対策をせずに選考を通過することは難しく、介護業界の仕事内容や特徴を押さえておかなければ「介護業界でしたいことは何か」という志望動機が弱くなります。
そのため、介護業界を目指す人は、今回紹介したように介護業界の特徴・仕事内容・志望動機のコツなど介護業界の全てを把握したうえで志望動機をブラッシュアップするようにしましょう。
介護業界ってあまりイメージがないですが、どんな業界なんでしょうか?