意欲が伝わるインターンシップのESの書き方|例文付き

この記事のアドバイザー

インターンシップのESは 〇〇を意識しよう

目次

  1. インターンシップのESで参加意欲を伝えよう
  2. 企業がESを求める3つの理由を整理しよう
  3. 効率よく選考をおこなうため
  4. 応募者の熱意を確かめるため
  5. 優秀な学生に出会うため
  6. ESと履歴書の違い
  7. ES:選考のために使用
  8. 履歴書:応募者の基本情報を確認するために使用
  9. 絶対に押さえておきたいESの4つの評価ポイント
  10. ①インターンシップに対する熱意
  11. ②自社やマッチした人材か
  12. ③インターンシップへの目的意識
  13. ④簡潔で分かりやすい内容かどうか
  14. 絶対に用意してきたい! インターンシップのESで頻出の質問
  15. 応募者の人間性を把握する質問
  16. 学生時代の経験を知る質問
  17. 志望動機を聞く質問
  18. 魅力が伝わるESを書く際のポイント
  19. ①結論から書く
  20. ②企業の求める人物像にマッチしていることをアピール
  21. ③履歴書と内容が被っても気にしない
  22. OK例文・NG例文あり! ESの回答
  23. 自己PR
  24. 学生時代力を入れたこと
  25. 志望動機
  26. 趣味・特技
  27. 郵送の場合は添え状は必要か
  28. 企業の評価ポイントを理解してインターンのESに臨もう!

インターンシップのESで参加意欲を伝えよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

就職活動を開始する前にインターンシップの参加を検討する学生は多いと思いますが、無条件で参加できるわけではなく高倍率の選考を勝ち抜かなければなりません。

高倍率の選考を勝ち抜くためには、エントリーシート(ES)を突破することが最初の難関となりますが、「ESの書き方がわからない」と不安を抱える学生は多くいます。

インターンシップのESを攻略するには参加意欲を伝えることが重要です。今回はインターンシップの選考を勝ち抜くために必要不可欠なESの書き方を詳しく解説します。

これからインターンシップに応募しようと考えている人はぜひ最後まで読んで参考にしてみてくださいね。

英語を用いるインターンにも興味のある学生はこちらの記事を参考にしましょう。インターンの具体的な内容や応募する際の注意点について解説しています。

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企業がESを求める3つの理由を整理しよう

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就活生

インターンの応募でES提出を求められました。人生初のESです。

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キャリアアドバイザー

そうですよね。企業が求める理由をしっかり押さえておくことで、良いESが書けますよ。企業の立場も考えながら読んでみましょう。

選考を勝ち抜くためのESの書き方を理解するには、なぜ企業はインターンシップ選考でESを求めるのかを把握することが大切です。企業側の意図を正しく理解することで「企業の目に止まるES」に仕上げることができます。

企業がESを求める意図を汲み取り、「ぜひ会ってみたい」と思わせるようなESを作成していきましょう。

効率よく選考をおこなうため

企業がESを求める理由の1つに「効率よく選考をおこなうため」という点が挙げられます。インターンシップへ応募する学生数は年々増加しており、マイナビによる2023年卒大学生インターンシップ・就職活動準備実態調査(6月)では94.0%と非常に多くの学生がインターンシップへの参加意欲を示していることがわかります。

企業側としてはできるだけ多くの学生に自社のインターンシップに参加してもらいたいと考えていますが、定員を超える応募に対しては選考をしなければなりません。さらに人気企業のインターンシップとなれば応募が殺到するため、応募者全員を選考の場に呼ぶことは現実的に難しいと言えます

効率よく選考をおこなう第一ステップとしてESを学生側に提出させることで、インターンシップに対する熱意や自社が求めている学生かを判断していることを理解しておきましょう。

応募者の熱意を確かめるため

企業がESを求めるのは「応募者の熱意を確かめるため」という意味合いが一番大きいと言えるでしょう。受け入れ定員が決まっているインターンシップであれば企業は意欲的な学生や自社への志望度が高い学生に参加してほしいと考えています。

ESを作成するのに時間が掛かることは企業側は当然理解しており、だからこそ面倒なESを課すことで「インターンシップに参加したい」と熱意を持って本気で思っている人だけに集まってほしいと考えています

ESでは志望動機や自己PRといった項目を使って、その企業のインターンシップに参加したいと思っている熱意を最大限伝えることがアピールには有効と言えるでしょう。

優秀な学生に出会うため

内定者のインターンシップ参加状況(2024年度)

企業はできるだけ優秀な学生にインターンシップに参加してもらいたいと考えているため、優秀な学生かを見極める方法の1つとしてESを利用しています。

そもそもインターンシップを採用目的で実施していない企業だとしても、参加学生の中で印象に残っている学生であれば、本選考でもポジティブな印象を持って選考をできるため、結果としてインターンシップが採用に影響を与えることもあります

また実際のデータからも、8割以上の企業で内定者に自社のインターンシップの参加者がいることがわかります。(リクルートキャリアの就職みらい研究所による就職白書2024

このように企業にとってしてみれば、インターンシップ参加してくれた学生は入社する確率が高いため、少しでも優秀な学生に自社のインターンシップに参加してもらいたいと考えていることが理解できるでしょう。

ES通過には近道がある!
大手企業に内定した先輩のESを参考にしよう

一からESを作ろうと苦労していませんか?
就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、ESだけに時間をかけてはいけません。

そんな時は大手企業に内定した先輩達のESを見れる「ES100選」を参考にしましょう。この資料を見れば、あらゆる業界と職業100種類のES回答例がわかります

無料で見れるので、書き方を参考にしながらES作成に役立ててください。

ESと履歴書の違い

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就活生

そもそもESと履歴書って違いがあるのでしょうか?

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キャリア
アドバイザー

ESは選考にのみ使うものですが、履歴書は入社後も保管される公的な書類と理解しましょう。

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就活生

そんな違いがあるんですね。

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キャリア
アドバイザー

違いを把握し、ESの意味合いを理解することで効果的なアピールにつなげることが可能になります。

インターンシップや就職活動で企業に応募する際にはESや履歴書の提出を求められるのが一般的です。一見、両方ともただの応募書類と思われがちですが役割は少し異なります。

インターンシップのESの書き方を理解するためには、履歴書との意味合いの違いを理解した上で、書くようにしましょう。それではESと履歴書についてそれぞれ解説していきますね。

ES:選考のために使用

ESは企業が選考のために使用する資料です。そのため、ESの設問項目は「志望動機」「学生時代頑張ったこと」「自己PR」など、企業側が選考をおこなうために知りたい事項について問われます。

ESの設問を通じて、応募者の人柄や熱意、そして自社とのマッチング度合いを確認するのがESの主な目的ですので、このような設問が用意されていると理解しておきましょう。

企業によって設問項目は異なる場合が多いですが、どのような質問であってもその意図は「人柄や熱意、そして自社とのマッチング度合いを確認するためのもの」という視点を忘れずに回答するのが重要です

履歴書:応募者の基本情報を確認するために使用

履歴書は選考の場で使用する資料ですが、選考が終わった入社後もデータが保管されるケースが多くなっています。履歴書は応募者の基本情報を把握することが主な目的で、項目としては氏名や生年月日、住所、連絡先、学歴などの個人データがメインなっています。

履歴書は公的な書類となるため、記載事項には虚偽がないように気をつけなければなりません。インターンシップ選考の場合はそこまでのことはありませんが、虚偽内容が発覚した場合は「私文書偽造」とされ、不採用・解雇につながる可能性があります。記載する内容に嘘がないように、正直に書くようにしょう。

絶対に押さえておきたいESの4つの評価ポイント

インターンシップ選考を突破するためにはESで人事が見ているポイントを押さえるのが有効です。

ESで見られているポイントや、本選考とは違ったインターンシップ選考ならではの視点を把握することで、高い評価につなげていきましょう。

ESで人事が評価している4つのポイント
  1. インターンシップに対する熱意
  2. 自社にマッチした人材か
  3. インターンシップへの目的意識
  4. 簡潔で分かりやすい内容かどうか

①インターンシップに対する熱意

まずESではインターンシップに対する熱意を見られています。企業側が設けられる参加枠は限られているため、企業は優秀でやる気のある学生にインターンシップに参加してもらいたいと考えていますが、その熱意をまずはESで確認しているのです。

ESを通じて積極的でやる気に満ちた学生かを判断しているため、インターンシップへの熱意をアピールすることが重要になってきます。また、ESの中で「学びを得て成長したい」という姿勢を示すことも熱意を伝えるには有効な手段です

ESの自己PRや志望動機の欄で意欲的で主体的な姿勢をアピールしていくことで、インターンシップに対する熱意を示すことができるでしょう。

熱意は意気込みとも言い換えられます。好印象な意気込みの伝え方についてはこちら記事でも確認できますよ。

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キャリアアドバイザーコメント

塩田 健斗

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経験と企業の狙いを合致させよう

どんなに情熱的なESを書いても、相手が興味を示す内容でなければ空回りで終わってしまいます。では「興味を示す内容」とは何かと言うと、「共通項」や「共感ポイント」があるかどうかが鍵になります。そしてそのためには、実体験に基づく内容を盛り込むことが重要です。

まずは企業のインターンシップ内容を読み、企業の狙いを自分なりに想像しましょう。その過程で、インターンシップをおこなっている自分の姿が想像できて、「こんな経験ができそう」というアイディアが湧いてくると思います。

アイディアが湧いたら、「なぜそのような想像ができたのか」というプロセスに着目します。そこにはおそらく過去の自分の経験に基づく理由があるはずです。「昔このような経験で悔しい思いをしたからリベンジをしたい」「昔から〇〇を学ぶことがすきなのでアウトプットをしたい」など、理由は一人ひとり異なるでしょう。

この「異なる過去の経験」こそが大切になります。単に「あなたに興味があります」という熱意を伝えるのではなく、その熱意の背景に説得力を持たせることで、企業が就活生に共感をしたり興味を持ったりするようになるでしょう。

②自社やマッチした人材か

「業界・仕事の理解促進」に加えて、自社に入社したら活躍できそうな優秀な学生を見つけることが、インターンシップを実施する主な目的です。

人事は自社のビジョンや求める人物像にマッチする人材かどうかを、ESに書かれている内容をもとに応募者の価値観や人間性を見て判断しています。いくら優秀な学生であっても、自社のビジョンや考え方に合わなければ活躍するのは難しく、最悪の場合は早期離職につながってしまいます。

また自社にマッチする価値観や人間性を持った学生を優先してインターンシップに参加させる傾向も強いです。このように人事はインターンシップ選考でも自社とのマッチするかを重視して学生を探している場合もあるので、応募する企業のビジョンや求める人物像などの情報を把握した上でESを考えるようにしましょう。

企業研究で差別化を図ろう

インターンシップ応募時は周りのライバルも含めてなかなか企業研究が進んでいないのが実態です。そのため、インターンシップ応募時は志望動機やインターンシップへの目的意識が弱い人が多くいます。

だからこそ、インターンシップに応募する時点から企業研究をしっかりとしておくことで、ライバルたちと差別化を図ることができ受かる秘訣になることを理解しておきましょう

企業研究のやり方
  • 企業ホームページから企業情報や事業内容を確認
  • OB・OG訪問を通じて社員の生の声をきく
  • 企業セミナーや企業説明会に参加
  • IR情報の中期経営計画を参照して企業の方向性を確認

キャリアアドバイザーコメント

上原 正嵩

キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる

情報の深掘りをすることが差別化につながる

まずは当然ですが、HPやニュースサイトを使い、インターンシップ先の企業についての基本情報(従業員数、沿革、主力事業、経営理念など)には必ず目を通しましょう。 

その上で、自分がどの情報に目を引かれたのかという自分の感情に向き合うことが大切です。HPを探せば誰でも同じ情報にたどり着くことができますが、単に「従業員数が〇人だ」という基本情報のインプットではなく、「〇〇だからアットホームな社風かもしれない」「ということは、自分には向いているだろうか。社員の雰囲気に注目してみよう」などといった深掘りをすれば、自分がインターンをする際に注目をしたいポイントが明確になってくるはずです。

 自分が気になるポイントがわかったら、その軸を基準とした類似の企業を調べて比較をしていきましょう。すべての企業情報をインプットすることは大変だと思います。それよりも、自分が大切にしたいポイントをしっかりと深めていくことで、差別化をはかることができるはずです。

③インターンシップへの目的意識

人事はESを通じてインターンシップへの目的意識を見ています。企業側は「就活を有利に進めるためにインターンシップに参加した」と考えている学生よりは、「インターンシップ通じて得たいこと・学びたいこと」など明確な目的を持っている学生を評価します。

明確な目的意識を持っていれば、その企業のインターンシップに対する熱意を伝えることができるためアピールすることが可能です。ESの志望動機を書く際には「なぜインターンシップに参加したいのか」という目的を明確にし、「インターンシップを通して自分の強みを活かして自己成長を実現したい」とアピールしていくのも有効と言えるでしょう

④簡潔で分かりやすい内容かどうか

ESが簡潔でわかりやすい内容になっているかも人事はチェックしています。「自分の魅力をアピールしなければ」と、ついついESに情報を詰め込みたくはなってしまいますが、アピール内容はもとより相手が理解できる内容になっているかどうかが重要です。

人事は一度に多くの学生のESを読む必要があるため、事前情報なく初めて見る人が読んでも「伝わるか」という点を重要視します。読んですぐに理解できない内容のESであれば、内容が良くても高い評価をされることはありません。

大切なのは相手に伝わりやすい論理的な文章構成になっていることです。ビジネスの場では論理的な文章を作成するスキルは重要視されているので、自分のことを知らない相手にもわかりやすくて論理的な文章を作成する意識を持ちましょう。

ESを作るのが不安なら、内定者ESを参考にしよう

ESを作るのは簡単ではありませんよね。ただ、ESを疎かにしては書類選考を突破することはできません。

そんな時は「ES100選」を参考にしましょう。この資料を見ればあらゆる企業の出題例を知れるので、ESで何を書いたら良いのかがわかります

100種類のESが無料で読めるので、ぜひ手に入れてください。

絶対に用意してきたい! インターンシップのESで頻出の質問

インターンシップのES対策をするためには、ESでどのような質問項目があるのかを理解しておくことが重要です。あらかじめインターンシップのESで頻出の質問の対策をしておくことが、選考突破に向けた鍵となります。

インターンシップだけでなく本選考にも役立つ内容ですので、ここで紹介する質問を参考に事前の準備を必ずしておきましょう。

応募者の人間性を把握する質問

インターンシップのESでよく聞かれる質問の1つに、応募者の人間性を把握する質問が挙げられるでしょう。企業は自社にマッチした人材かどうかを把握するために、応募者の人間性を確認しています。

具体的によく聞かれる質問内容としては「自己PR」となりますが、自己PRを確認することによって、候補者が自分の人間性を客観的にどのように捉えているのかをチェックしています。自己PRを通して人間性を把握することで自社にマッチするかを確認しているのです

自己PRでは企業の求める人物像に合致した自分の強みを最大限アピールしていくことが重要と言えるでしょう。たとえば「自ら積極的に挑戦できる人物」を求めている企業に対しては「主体性」や「行動力」といった強みをアピールするのが効果的です。質問の意図を理解した上で効果的にアピールするようにしましょう。

自己PRの方法について詳しく知りたい人はこちらも見てみてくださいね。

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学生時代の経験を知る質問

企業は応募者の人となりや行動特性を把握するために、必ず学生時代の経験を知るための質問もします。学生時代の経験は候補者一人ひとりの特徴を理解するには一番の質問ですので、必ず聞かれると思って準備をしておきましょう。

学生時代の経験を知るための質問としてよくあるのが「学生時代頑張ったこと」という質問です。これはインターンシップのESだけでなく本選考の際のES、さらには面接でも必ず聞かれる質問ですので、インターンシップの時期からブラッシュアップしていくことをおすすめします

その他は「アルバイト経験」や「ゼミの活動」なども聞かれる場合もあるので準備しておきましょう。いずれの質問も学生時代の経験から、「どのような人か」「どういった行動をする人か」を把握するために聞く、という点を理解しておくと良いでしょう。

学生時代頑張ったことが思いつかない人はこちらからもヒントを得られるので見てみてくださいね。

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また「学生時代に最も打ち込んだことは何ですか」という聞かれ方をする場合もありますが、こちらの記事も参考にして万全の対策をしましょう。

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志望動機を聞く質問

インターンシップのESで必ず聞かれる質問の中に、志望動機を聞く質問があります。企業はインターンシップに対する熱意を持った学生に参加してもらいたいと考えているため、ESではインターンシップに対する熱意を確かめる目的で志望動機を聞きます。

インターンシップ時点で熱意があれば本選考でもエントリーしてくれる確率が上がるため、企業としては自社に対して熱意のある人に参加してもらいたいと考えているのです

そのため「なぜ応募したのか」という理由だけでなく、インターンシップを通じて「その企業でしか得られない経験」という視点を志望動機に盛り込みましょう。また、「インターンシップを通じて成長したい」という姿勢も示すのもアピールにつながるのでおすすめです。

志望動機の書き方について詳しく知りたい人はこちらも見てみてくださいね。

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キャリアアドバイザーコメント

長尾 美慧

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自分の言葉で話すことを大切に

自分のことを書くときに「リーダーをやっていなければいけない」「規模は大きければ大きいほどいい」と思い込みすぎて、「でも自分にはそんな経験はない」と落ち込んでしまう人もいるでしょう。

しかし、あなたの周りにはそういう経験をした人しかいないでしょうか。それ以外にも、陰ながらしっかりとサポートをしてくれる人、調整能力に長けている人、思いやりがある人など、様々な「個性」を見てきているはずです。

自分をよく見せようとして上辺だけの文章で書かれたESは読むとすぐにわかってしまいます。それよりも、自分の言葉で、自信を持って書いていく姿勢を忘れないようにしてくださいね。

魅力が伝わるESを書く際のポイント

ここからは実際にESを書く際のポイントを解説していきます。ESで問われる質問項目は「自己PR」「学生時代頑張ったこと」「志望動機」などに分かれますが、ここで紹介するポイントは全てに共通していることです。

インターンシップ選考を勝ち抜くために、ESの書き方をしっかりと理解した上で作成に取り掛かりましょう。

①結論から書く

まずESを書く上で一番のポイントは結論から書くということです。これはどの質問項目にも当てはまることになります。文章を書く時はつい背景から説明したくなりますが、ESでは端的に結論を先に書く方がよいでしょう。

人気企業の場合、担当者一人で何百枚ものESを読んでいるケースもあり、結論が明確でないと最後まで読まれないこともあるため注意が必要です。

結論から書かれた文章は「最後まで読まれるES」にするためには必要不可欠な要素ですので意識しておきましょう。まず初めに結論を述べることによって、話の全体像が見えてくるに加え、そこで最も伝えたいことの印象を強めることができます。

ESを書く際は結論を先に述べるとグッと魅力的な文章にパワーアップするので、ぜひ試してみてくださいね。

PREP法

PREP法

ESに限った話ではありませんが、文章を書く際は「PREP法」という手法を意識して書いてみると、読み手にとって分かりやすい文章となります。

「PREP法」を意識をして文章作成をすることで、論理的で説得力のある内容となるので意識的に書いてみるようにしましょう。

②企業の求める人物像にマッチしていることをアピール

ESに書く内容がその企業の求める人物像にマッチしたものになっているかどうかも重要なポイント点です。企業側としては応募者全員をインターンシップに参加させることは難しいため選考を実施しますが、そのなかで、「求める人物像にマッチしている」ことを重要視しています。

そのため、応募する企業のビジョンや求める人物像を理解した上で、ESを考えることが大切になってきます。これは自己PRはもちろんですが、志望動機においても「自分と企業がマッチしているところ」を自分なりに考えてアピールしていくのがよいでしょう

企業の求めていることを把握した上で、それに合致した内容を考えるのが効果的なアピールにつながっていきますよ。インターンシップに参加したい企業の特徴を理解して、ESに書く内容を考えていきましょう。

③履歴書と内容が被っても気にしない

ESと履歴書、両方の提出を求められた場合に「同じ内容を書かない方がよいのでは? 」と疑問を抱く人も多いでしょう。しかし、解説した通りESは「選考のために使用」することを目的としている一方で、履歴書は「応募者の基本情報を確認」することを目的としています。

そのため書かれている内容が重複していたとしても問題はありません。履歴書は記入欄が少ない一方でESの記入欄が多いからといって内容を変える必要はなく、記入欄の少ない履歴書は要約版としESは詳細に書くということを心掛けましょう

逆にESと履歴書の内容に相違があれば違和感があるので、内容は統一しておいた方が良いと言えますね。

OK例文・NG例文あり! ESの回答

最後にESでよく聞かれる質問の例文を解説します。インターンシップのESで頻出の質問に関する回答例文なのでぜひ参考にしてみてくださいね。

自己PR

インターンシップのESでよく聞かれる質問の典型として「自己PR」があります。これは応募者の強みや特徴を知ることで、自社の求める人物像にマッチしているかを把握するためにする質問です。

自己PRを回答する時のポイントは過去の経験や普段の生活を思い返した際に共通して表現できる自分の行動特性をアピールすることです。この行動特性を具現化した上で、それを裏付ける具体的なエピソードを伝えることで説得力を持たすことができます

またアピールする行動特性が「その企業とマッチングしているか」も大切なポイントです。企業の求める人物像やインターンシップの内容をよく理解しましょう。その上で企業やインターンシップのプログラムで求められる行動により近いエピソードを選ぶと、印象的な自己PRとなるはずですよ。

インターンシップの自己PRについて詳しく知りたい学生はこちらも見てみてくださいね。

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OK例文:課題発見力

例文

私の強みは「課題発見力」です。所属する体育会サッカー部の取り組みでこの強みを発揮しました。チームに所属するメンバーの能力は高かったのですが、試合終盤に競り負けることが多くありました。

他のメンバーは「気持ちで負けている」「練習不足だ」という意識を持っていましたが、私はチームの課題を正確に抽出するために試合映像を分析した結果、「後半残り10分の体力の低下」が主たる原因と考えました。そこで、監督に徹底的な基礎体力作り中心の練習内容を提案して、走り負けないチーム作りを目指しました。

その結果、走り負けることが減ったことで全国大会に出場する強豪に成長することができました。私の課題発見力を活かすことで、「顧客の課題を解決するためのコンサルティング」を実施する貴社のインターンシップでも貢献できると考えております。

この例文ではインターンシップに応募した企業の特徴を踏まえた上で、その企業に最適な強みを選択してアピールにつなげている点が好印象につながりますね。強みの課題発見力に説得力を持たすための具体的なエピソードも分かりやすい内容となっているので読み手もイメージしやすいと言えるでしょう。

NG例文

例文

私の強みは「実行力」です。大学時代は学園祭実行委員会に所属しており、イベント運営を任されていました。そこで私は学園祭の目玉に大物アーティストに参加してもらいたいと考えて行動しました。

具体的には決められた予算の中で呼べるアーティストを探して、知名度の高いアーティストに参加してもらうべく、先方と粘り強く交渉をおこないました。その結果、私たちの想いに賛同してくれたアーティストが学園祭に参加してくれました。

この経験から、私は自ら行動してやり切る力が身に付きました。この強みを活かしてインターンシップに貢献したいと考えています。

この例文は自分の強みをインターンシップでどのように活かしたいのかというポイントが触れられていません。そのため、まとまった文章であっても「うちでなくてもいいのでは? 」と捉えられてしまう可能性のある、どこの会社でも通じるような内容となっているのでNGと言えるでしょう

学生時代力を入れたこと

インターンシップのESで必ず聞かれると言っても過言ではない質問が「学生時代に力をいれたこと」です。学生時代の取り組みを聞くことの意図は、その人の特徴や人柄を判断しやすいためです

学生時代力を入れたことで企業が見るポイントは以下の3つです。

  • 学生時代に困難を乗り越えた経験をしているか
  • 取り組んだプロセスから把握できる学生の行動特性は何か
  • 学生の行動特性が自社にマッチしているか

ESで「学生時代に力を入れたこと」を聞かれたら以下のポイントに沿って回答するようにしましょう。

学生時代に力をいれたことの回答時のポイント
  • テーマ設定(取り組んだ内容を簡潔に述べる)
  • 課題を克服するために自らが主体的に取り組んだプロセス
  • 自らが取り組んだことでどう変わったか

学生時代力を入れたことについてのポイントについて関して詳しく知りたい学生はこちらも見てみてくださいね。

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OK例文:飲食店のアルバイト

例文

私が学生時代に力を入れたことは飲食店のアルバイトです。私の勤めるアルバイト先は、売上低下による収益が赤字という点が課題としてありました。そこで私はアルバイトの中でも中心となって「年間売上15%向上」という目標を立てて取り組みました。

まず売上を向上させるためにおこなったことは、現状の店舗課題を把握するためのお客様アンケートの導入です。お客様の生の意見を参考にして、指摘されている悪い点を改善するのはもちろんのこと、良い意見は店舗の強みとして伸ばしていくように店舗メンバーに働きかけました。

こうした改善を積み重ねていくうちにリピーター率も当初の10%から30%まで向上し、店舗売上は前年比+17%と目標を達成することができました。

この経験から、課題に直面した際の「現状分析の重要性」と「主体的に働きかけること」の大切さを学ぶことができました。

この例文では課題に対して「年間売上15%向上」という目標を明確に設定できている点と、その課題解決に向けて自分が起こした行動が記載されているので良いですね。きちんと取り組んだプロセスが書かれている場合、あなた自身の行動特性をアピールすることができるので覚えておきましょう

NG例文

例文

私が学生時代に力を入れたことはカフェのアルバイトです。アルバイトを始めた当初はコーヒーのレシピをなかなか覚えられませんでしたが、アルバイト外でもレシピを覚える努力をした結果、アルバイトを始めて2ヶ月で全てのレシピをマスターすることができました。

社員の方からは「アルバイトなのに2ヶ月でレシピをマスターするのはすごい」という言葉をもらうことができました。

私はこの経験から、どんな難しいことでもコツコツ努力すれば乗り越えられるということを学ぶことができました。

この例文はカフェのアルバイトで課題点が何で、どのように目標設定をしたのかが全く書かれていません。冒頭に結論が無いので最後まで読んでもらえない可能性の高い文章です。さらに内容も自分一人にフォーカスしたものなので、集団の中でどのような行動特性を発揮するのかが見えずアピールとしては弱いと言えるでしょう

志望動機

インターンシップのESでも「なぜその企業のインターンシップに参加したいのか」を聞くために志望動機を聞かれると思いますが、企業が志望動機を聞くのは「インターンシップに対する熱意を見極めたい」という意図があるからです。

志望動機を答える際はインターンシップに参加しようと思ったきっかけや選んだ基準、学びたいことを盛り込みましょう。このように答えることで、「その企業のインターンシップを選んだ理由と意欲」が伝わります。

特に学びたいことを伝えるには、事前にインターンシップの詳細はもちろん、企業の事業内容や特徴についても調べておく必要があります。「なぜこの企業のインターンシップがいいのか」を言語化することが大切です。

志望動機の書き方について詳しく知りたい学生はこちらも見てみてくださいね。

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インターンシップの志望動機は目的意識が重視されるので、そこを明確にすると魅力的な内容になりますよ。 この記事では、本選考との違い、ポイント、魅力的な伝え方などをキャリアアドバイザーが解説します。 動画や人気業界の例文も参考にして選考を通過してくださいね!

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OK例文:プログラミング

例文

私は学生時代に独学でプログラミングを学んだことから、社会の中でプログラミング技術がどのように活かされているのかを学びたいと考え、貴社のインターンシップに応募しました。

なかでも、貴社は幅広い業界向けに次世代のIT技術を提供する事業を展開していることや、特徴としてアメリカ西海岸のスタートアップ企業と組んで積極的に革新技術を開発しようとしていることから、貴社でインターンシップを経験したいと考えました。

プログラミング技術を駆使して、世の中に役立つIT技術を生み出している貴社でインターンシップを経験することができれば、自分が学んでいるプログラミング技術が将来どのような形で活かせるのかを学ぶことができると考えております。

この例文では自分の興味・関心からインターンシップに応募したきっかけが書かれています。また数ある企業の中でもその企業を選んだ理由も明確に書かれているため、その企業のインターンシップに参加したいという思いが伝わる良い内容になっています。学ぶ姿勢もアピールできているので良い例文と言えるでしょう。

NG例文

例文

私は〇〇業界のリーディングカンパニーである貴社のインターンシップに参加したいと考えています。私はかねてより、社会の生活基盤を支えている〇〇業界に興味があり、その中でも業界No.1である貴社がどのような思いや使命感を持って働かれているのかを知りたいと考えています。

貴社のインターンシップに参加させて頂くことができれば、〇〇業界を志望する私にとっては貴重な経験になることは間違いないと確認しております。ぜひ、貴社のインターンシップに参加する機会を頂ければ嬉しく思います。

この例文は志望動機ではなく、志望したきっかけ部分しか触れられていないためNGです。企業が知りたいのはきっかけというより「何を学びたくて」インターンシップに参加するのかという動機や意欲になります

趣味・特技

これまでの3つの質問ほどではありませんが、なかにはESで趣味・特技を聞く企業もあります。趣味や特技でとのようにアピールすればよいか悩む人も多いかもしれませんが、趣味や特技をアピール材料としたいと思うのであれば、その役割を考える必要があります。

企業は趣味や特技から次のようなことを知りたいと考えています。

  • 人柄を知りたい
  • 志向や個性を知りたい

このように「自分の趣味や特技が相手にどのような印象を与えるか」ということを意識して回答するのが良いでしょう。相手に伝えたい人物像を持った上で趣味や特技欄を考えることによって、アピールにつなげていきましょう

キャリアアドバイザーコメント

長尾 美慧

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それぞれの好きの理由を考えてみよう

同じ趣味でも、なぜそれが好きなのかの理由は人それぞれ異なります。
たとえば、「サッカー観戦が趣味」という人が2人いると仮定しましょう。1人は「みんなと盛り上がることが好きだから」、1人は「自分が監督だったらどうするかを考えるのが好きだから」と答えたとします。趣味は同じでも、それぞれの理由から違った人柄が見えてきますね。

もしも趣味がわからないという人は、逆に「こういう状態になっていることが好き」という発想をしていくことをお勧めします。「毎日おこなっていないから趣味ではない」、「人に語れるほどの知識はないから趣味ではない」などと決めつけずに、企業が就活生の趣味を知りたい理由を忘れずに回答してみてくださいね。

ESの趣味や特徴の書き方について詳しく知りたい学生はこちらも見てみてくださいね。

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OK例文:音楽鑑賞

例文

私の趣味は音楽鑑賞で、なかでも特にクラシック音楽が好きです。なぜクラシックかというと伝統と歴史のある音楽を静かに集中しながら聴くことができる音楽のため、リラックスして気分転換をするためには最適だからです。

たとえば、多くの音楽は生で聴くとなると大勢の観客が盛り上がっている中で音楽を聴くことになりますが、クラシックはコンサートに訪れても静かに聴くことができる音楽です。

そのため、リラックスして気分転換を図るためにはクラシック音楽が最適なため、私は音楽鑑賞の中でもクラシック音楽が好きです。

この例文ではPREP法を意識した文章構成になっていることに加えて、音楽鑑賞という趣味から「気分転換がうまい人」という印象を与えることができています。企業はストレスコントロール力を重視していることからも、気分転換をうまくできる人を求めている場合もあります

音楽鑑賞については下記の記事で詳しく紹介していますので、深掘りしたい人はぜひ読んでみてくださいね。

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音楽鑑賞が趣味の場合、アピールポイントがジャンルで変わります。クラシックではリラックス方法をアピールしたり、洋楽では語学への関心をアピールすることができるのです。今回はジャンル別の例文を紹介するとともに、キャリアアドバイザーが担当者の目に留まるESの書き方も伝授します!

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NG例文

例文

私の趣味は読書です。私はインドア派なので休日になれば基本的に家にいることが多いため、時間を忘れて没頭できる読書が好きになりました。

好きなジャンルはミステリー小説で毎月15冊は読んでいます。読書で培った集中力は仕事でも活かせると考えています。

この例文はネガティブな印象を与える可能性があるためNGです。インドア派が決して悪い訳ではありませんが、「基本的に家にいる」など少し消極的な印象を持つ人はいると思うので表現の仕方は注意しましょう

郵送の場合は添え状は必要か

Webで回答するESが多いため知られていないですが、ESを郵送する場合は添え状が必要になるので知っておきましょう。添え状とは書類を送る際に「誰が、誰に、何を、何枚」送ったかを分かるようにする書類です。送付状と呼ばれる場合もありますね。

ビジネスの世界では書類を送付する際に「添え状」を添えるのは当然のマナーとして認識されていますので、インターンシップのESを郵送で送る場合は以下を参考にしてみてくださいね。

添え状の書き方

エントリーシートの郵送方法について詳しく知りたい学生はこちらもみてくださいね。

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企業の評価ポイントを理解してインターンのESに臨もう!

インターンシップに参加するためには高倍率の選考を突破しなければなりません。その上で最初の関門となるESをどう攻略するかが重要になります。

そのためには、企業がESを求める理由や評価ポイントを理解することが非常に大切です。今回は回はインターンシップの選考を勝ち抜くために必要不可欠なESの書き方を詳しく解説したので、ぜひ何度も読んで参考にしてみてください。

ブラッシュアップを重ねて、インターンシップに対する熱意をアピールしましょう。

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