目次
- 人の話を聞く仕事は多種多様! 希望の深堀りで自分に合う職種を見極めよう
- まず押さえたい! 人の話を聞く仕事は聞くだけでなく「課題解決」がもとめられる
- 特徴とあわせて紹介! 人の話を聞く仕事20選
- ①営業
- ②販売・接客
- ③窓口対応業務
- ④キャリアアドバイザー
- ⑤カスタマーサポート
- ⑥コンサルタント
- ⑦ファイナンシャルプランナー
- ⑧リサーチャー
- ⑨心理カウンセラー
- ⑩産業カウンセラー
- ⑪シニアピアカウンセラー
- ⑫メンタルトレーナー
- ⑬児童指導員
- ⑭システムエンジニア
- ⑮Webマーケター
- ⑯Webプランナー
- ⑰記者・ライター
- ⑱ソーシャルワーカー
- ⑲家庭裁判所調査官
- ⑳地方公務員
- 自分の理想の「人の話を聞く仕事」を深掘りするための3つの視点
- ①接したい相手:誰の悩みを解決したいか
- ②理想の働き方:どのように相手とかかわりたいか
- ③最終的なゴール:相手にどうなってもらいたいか
- 人とかかわることが好きな人が活躍できる! 人の話を聞く仕事の2つの魅力
- 悩みに寄り添い課題解決のサポートができる
- コミュニケーション能力が養われる
- 要チェック! 人の話を聞く仕事を志望するなら自分のメンタル管理にも注意が必要
- 向いてるのはどんな人? 人の話を聞く仕事をするなら身につけたい5つのスキル
- ①傾聴力
- ②共感力
- ③質問力
- ④課題発見力
- ⑤課題解決力
- 希望の人の話を聞く仕事に就くためにできる2つのこと
- ①ボランティア・アルバイトをして傾聴力を養う
- ②資格を取得する
- 人の話を聞く仕事について知りたい学生からよくある質問に回答!
- 人の話を聞く仕事は3つの視点から深掘りして自分に合う職種を見極めよう!
人の話を聞く仕事は多種多様! 希望の深堀りで自分に合う職種を見極めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生から
「人の話を聞く仕事にはどのようなものがありますか?」
「人の話を聞く仕事に就くにはどうすれば良いでしょうか?」
といった質問をよく受けます。一言に「人の話を聞く仕事」といっても、多くの種類や働き方がありますよ。ミスマッチを防ぐためにはあなた自身がどのような働き方がしたいのかしっかりと自己分析をし、希望に合う仕事を見つけることが大切です。
この記事では人の話を聞く仕事20選の紹介や理想の働き方を見つける方法について解説していきます。あなたの特技や好きなことを活かして希望のキャリアを実現するためにも、まずは人の話を聞く仕事への理解を深めて自分にぴったりな職種を見つけましょう。
まず押さえたい! 人の話を聞く仕事は聞くだけでなく「課題解決」がもとめられる
就活生
キャリアアドバイザー
なるほど。確かに人の話を聞く仕事で活躍できるかもしれませんね。けれど、話を聞くだけの仕事の方が少ないことは知っているでしょうか?
就活生
え、そうなんですか……! ほかには何をすれば良いのでしょうか?
キャリアアドバイザー
大抵の場合は話を聞いたうえでの課題解決がもとめられますよ。この先で詳しく解説しますね。
「人の話を聞く仕事」といっても、ただ話に耳を傾けあいづちを打っているだけで良い仕事はほとんどありません。仕事にする以上は誰かの役に立ち、課題を解決することがもとめられますよ。
課題を解決するには、適切な知識やスキルを持っている必要があります。どの程度知識を身につける必要があるかは職種によって異なりますが、決して簡単なことではありません。また人から話を聞くためには、話を引き出すための話力も必要ですよね。
実際に仕事をしてみれば、人の話を聞く以外の仕事の方が多いということも十分に考えられます。まずはこれをしっかりと理解したうえであなたに合う職種を探すことが大切です。
人と話す仕事に興味がある人はこちらの記事もあわせて参考にしてみてください。
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自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
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特徴とあわせて紹介! 人の話を聞く仕事20選
就活生
人の話を聞く仕事には課題解決する力ももとめられるんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです! ただ、どのように課題を解決するかは職種によって違います。それぞれの特徴を知って向き不向きを見極めることが大切ですよ。
就活生
そうなんですね。具体的にはどのような種類があるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
ではここからは20種類の人の話を聞く仕事を解説していきます。
人の話を聞く仕事に就きたいと思った時、まず知りたいのは具体的にどのような職種があるかということですよね。人の話を聞く仕事は多種多様で、働き方や仕事内容もまったく違います。あなたにぴったりな仕事を見つけるために、まずは具体的にどのような職種があるのかを知りましょう。
ここからは、人の話を聞く仕事を特徴とあわせて紹介していきます。
①営業
営業は顧客の抱える悩みに耳を傾け、それを解決できるような商品やサービスを売り込む仕事です。
商品やサービスに興味を持ってもらうには顧客がどのような課題を抱えていて、何を必要としているかを知る必要があります。そのようなニーズをキャッチするには、顧客の話をよく聞くことが欠かせません。
話してもらった内容をもとに、顧客が抱える課題を解決する方法を提案するのが営業の仕事です。一見商品を魅力的に伝えるスキルが第一に思えますが、相手の話を聞くことなしに営業をすることはできません。
キャリアアドバイザー
営業の仕事は相手の話を聞いたうえで、課題を解決したいと考える人におすすめの仕事です。顧客の希望に合致する提案ができたときには大きな達成感を得られますよ。
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②販売・接客
販売・接客の仕事は来店した顧客の悩みやニーズを会話をとおして聞き出し、ぴったりな商品、サービスを提案して顧客に満足してもらう仕事です。提案だけでなく顧客との密なコミュニケーションも必要になることから、人の話を聞く仕事がしたい人におすすめの仕事といえます。
販売・接客の仕事に大切なのは、顧客の話を聞くことで相手が欲しているものを引き出す力です。なかには具体的な欲しいものが定まっていない状態で来店する顧客もいるので、ニーズを敏感にキャッチして適切な提案をすることがもとめられます。
キャリアアドバイザー
販売・接客は何といっても顧客の笑顔が間近に見れたり直接感謝の気持ちを伝えてもらえるのがやりがいにつながる仕事です。人の役に立つ実感がしやすくモチベーションを維持しやすいですよ。
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③窓口対応業務
窓口対応業務はカウンターをとおして利用者とやり取りをし、質問対応や利用者のニーズに応じた書類作成、案内などを担当します。職種によっては用件を聞くだけでなく相談にのる必要もあり、人の話を聞く仕事がしたい人におすすめな職種の1つですよ。
- 銀行
- 役所
- 図書館
窓口対応業務に大切なのは、利用者の要望をいち早く理解して臨機応変な対応をする対応力です。場合によっては非常に困っている利用者の対応に入ることもあるので、そのような相手の悩みを解消することができたときには感謝の気持ちを伝えてもらえることもあるでしょう。
キャリアアドバイザー
窓口対応業務は迅速で丁寧な対応がもとめられます。相手の話を聞いて寄り添う一方、効率を重視して課題解決の案を考えることがやりがいにつながる人に向いていますよ。
④キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーは、就職エージェントや派遣会社を利用する人のサポートをする仕事です。利用者の希望を聞いたうえで相手に合ったキャリアプランを考え、それをもとにぴったりな企業を提案してその企業への就職を支援します。
働く場所は将来を決める重要な決断です。大きな意思決定の場に立ち合い利用者の納得のいく結果へ導くためには、利用者の悩みや希望をしっかりと聞くことが大切ですよ。その点で人の話を聞く仕事に就きたいと思っている人にぴったりな仕事ですね。
キャリアアドバイザー
相手の話を聞き出すことが得意な人や、相談をもとに重大な決断に立ち会う仕事にやりがいを感じる人には向いている仕事です。
⑤カスタマーサポート
カスタマーサポートは、企業の窓口として商品やサービスを利用した顧客からの問い合わせに対応する仕事です。顧客の話を聞いて、疑問や課題の解決をする役割を担います。顧客と顔を合わせるよりは電話やメールでの対応が多いため、顔が見えない分丁寧な対応がもとめられますよ。
また、連絡をしてくる顧客は悩みや困りごとを抱えていたり、何らかの不満を抱いている場合もあります。相手が冷静でないなかで伝えられる話にもしっかりと耳を傾け、言いたいことを正確にキャッチする能力がもとめられますよ。
キャリアアドバイザー
カスタマーサポートの仕事は、困っている人の悩みや課題を解決することにやりがいを感じる人におすすめの仕事です。また商品知識も必要になるので、勉強が苦にならない人も向いているといえますよ。
⑥コンサルタント
コンサルタントの仕事は、顧客が抱えている問題を解決することです。企業の経営方針や仕事の進め方についてアドバイスをする場合が多く、顧客である企業がどのような課題を抱えているのかを聞き、それを解決する提案をして事業を成功に導きます。
- 経営コンサルタント
- 採用コンサルタント
- ITコンサルタント
コンサルタントは1つの企業が進む道筋を提案するので、その企業の未来を背負う存在です。責任が大きい分、見込み通りの成果が出たときの喜びが大きいのがコンサルタントの魅力ですよ。
キャリアアドバイザー
顧客の抱えている問題を根本から解決する方法を考えるには、しっかりと相手の話を聞く必要があります。傾聴力を活かして悩みを解決し、多くの人の役に立ちたいと考えている人におすすめの職種です。
コンサルタントを志望していて、志望動機の書き方について知りたい人はこちらの記事をあわせて参考にしてみてください。
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⑦ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルプランナーは、顧客の目標や長期的な希望を叶えるためにどのように資金を使えば良いのか計画を立て、提案をする仕事です。おもに顧客の希望を叶えるのに最適な投資やローンの組み方を考えるなど、経済的な面からサポートをします。
- 家計管理
- 教育資金の準備
- 各種保険
- ローン
- 投資
顧客の資金繰りの提案をするので、プライベートな部分についてもヒアリングをする必要があります。話しやすい雰囲気作りはもちろん、いかに信頼を得るかが大切な仕事のため、人の話を聞く仕事に就きたいと考えているならやりがいを感じられることも多いですよ。
キャリアアドバイザー
ファイナンシャルプランナーは、顧客の生活に関する幅広い相談を受ける立場です。相手の目線に立って共感できるのはもちろん、同時に客観的な視点を持ち冷静なアドバイスができる人におすすめの仕事といえます。
⑧リサーチャー
リサーチャーはマーケティングリサーチャーとも呼ばれ、顧客のニーズに合った商品を開発するために市場調査をする仕事です。企業が商品・サービスを開発する際、ターゲットにする層が何をもとめているのかを分析し、満足度の高いものを開発するためのサポートをします。
リサーチャーにもとめられるのは、企業の希望を正確に汲み取る力です。企業がアプローチをしたいのはどのような人かを理解したうえでリサーチをする必要があるので、それを聞き出すために入念なヒアリングをします。
キャリアアドバイザー
人の話を聞く仕事に加え、商品開発に携わったり多くの人に貢献できるような仕事がしたいと考えている人におすすめの仕事ですよ。
⑨心理カウンセラー
人の話を聞く仕事というと、一番にこの心理カウンセラーを想像する人も多いのではないでしょうか。心理カウンセラーは悩みを抱える人の話を聞き、気持ちを楽にする手伝いや解決策を提案する仕事です。
- 臨床心理士
- 公認心理師
- メンタル心理カウンセラー
- メンタルケアカウンセラー
- チャイルドケアカウンセラー
- キャリアカウンセラー
相手の話に共感しながら心を開いてもらい、話を掘り下げて悩みの根本的な原因を見つけることが重要なので、人の話を聞く仕事がしたいと思っているならやりがいを持って取り組むことができます。
キャリアアドバイザー
心理カウンセラーは人の話に根気強く耳を傾け、相手と慎重かつ冷静に関係を築いていける人に向いています。多くの場合は課題解決をもとめられるので、問題に対して的確なアドバイスができることも大切ですよ。
⑩産業カウンセラー
産業カウンセラーは、企業で働く人の仕事における悩みを聞いたり、希望のキャリアプランを叶えるためのサポートをする仕事です。ハラスメントや労働条件に関する相談をはじめ、職場の人間関係を良好にするための案を出すなど幅広い支援をしますよ。
- 一般企業や公的機関での従業員のカウンセリング
- 医療機関の患者へのカウンセリング
- ハローワークや人材派遣会社でのキャリアカウンセリング
仕事をするうえで抱えているデリケートな問題に関しての相談を受けたり、相手の今後のキャリアやライフプランに関する相談を受けることもあるので、人の話を聞く仕事がしたいと思っている人はやりがいを持って仕事に取り組むことができますよ。
キャリアアドバイザー
一日の大半の時間を仕事に費やす人も多いことから、相談者の人生を左右する重大な職種です。人の話を聞く仕事をとおして快適に働くためのサポートがしたいと考えている人におすすめですよ。
⑪シニアピアカウンセラー
シニアピアカウンセラーは、一般家庭や施設に出向いて高齢者に特化したカウンセリングをする仕事です。悩みを解決するよりは相手に楽しんでもらったり、癒しを与えることを目的としたカウンセリングをします。
年齢のかけ離れた相手や認知症を患っている人と対話をするケースがあるためテクニックが必要な仕事ですが、信頼関係を築けたときには楽しく仕事ができるシーンも多いですよ。
キャリアアドバイザー
シニアピアカウンセラーは、楽しく会話をすることや相手の話にひたすら耳を傾けることがもとめられる仕事です。人の話を聞く仕事がしたいと思っている人にとってはうってつけの仕事といえます。
⑫メンタルトレーナー
メンタルトレーナーは、相手の課題を聞いてパフォーマンスの向上につながるようなトレーニング法を提案をする仕事です。特にアスリートやビジネスパーソンなど、メンタルの面から心身を強くしたい、能力を上げたいと考えている人をサポートします。
どのような悩みを抱えているのか、将来どのようになりたいのかといった相手の希望を詳しく聞く必要があるのはもちろん、それぞれに合った精神力を強くするためのトレーニング法を提案することも仕事のうちなので、脳科学や心理学の知識も必要ですよ。
キャリアアドバイザー
人の悩みに寄り添うよりは課題を解決したり、相手の仕事や私生活における満足度を上げるための仕事がしたいと思っている人におすすめの職種です。
⑬児童指導員
児童指導員は児童福祉施設に通っていたり、そこで生活している子どもたちの声に耳を傾けサポートをする仕事です。おもに心に傷を負った子どもや発達障害を抱えている子どもが健全な生活をしていけるよう、相談にのってサポートをします。
児童指導員になるための専用の資格はありませんが、その仕事に就くだけの能力があると証明できる学歴や職歴が必要ですよ。
- 社会福祉士・精神保健福祉士の資格
- 大学や大学院で社会福祉学・心理学・教育学・社会学のどれかを専攻していた証明書
- 教員免許
- 児童福祉施設での2年以上の実務経験
キャリアアドバイザー
児童指導員は子どもの話に耳を傾け相談にのる仕事なので、何よりも子どもが好きであることが大切です。人の話を聞く仕事のなかでも子どもの生活を支える仕事がしたいと考えている人が活躍できる仕事ですよ。
児童指導員は児童相談所で働くこともあり、児童相談所での詳しい仕事内容を知っておく必要があります。こちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてください。
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⑭システムエンジニア
一見人の話を聞く仕事ではないように思えるかもしれませんが、システムエンジニアもヒアリングが重要な仕事です。顧客が抱えている問題から何が必要なのかを理解し、課題を確実に解決するシステムの設計が欠かせません。顧客とのコミュニケーションができなければ成り立たない仕事ですよ。
システムエンジニアに必須資格はありませんが、資格を取得し技術を身につけることで仕事の幅が広がります。スキルを持っていればそれだけ成果に現れ評価につながる仕事でもあるので、やりがいを持って取り組むためには資格の取得をすることが大切ですよ。
キャリアアドバイザー
「人の話を聞く仕事がしたいけど今持っているPCスキルも活かしたい」「IT業界にも興味がある」そのような人にシステムエンジニアがおすすめです。
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⑮Webマーケター
Webマーケターの仕事は、インターネット上の情報を使って商品やサービスをたくさんの人に利用してもらうための戦略を考えることです。市場調査をしながら、商品・サービスの売り出し方を提案します。
そのためには顧客が売り出した商品・サービスの良さを誰よりも理解することが大切なので、いかにヒアリングでその情報を引き出せるかがカギになりますよ。
キャリアアドバイザー
人の話を聞く仕事のなかでも、マーケティング分野で活躍がしたい人や広告関係の仕事に興味がある人におすすめです。
⑯Webプランナー
Webプランナーは、顧客からヒアリングしたイメージや要望をもとに顧客の理想とするWebサイトを作成するための企画をする仕事です。いかに顧客の希望通りのサイトを作るかを考える必要があるので、密なコミュニケーションが重要ですよ。
場合によっては顧客自身が漠然としたイメージしか抱けていない場合もあるので、話し合いを重ねてより満足してもらえるサイト作成に尽力することが大切です。相手の話からニーズを正確に汲み取ることがもとめられますよ。
キャリアアドバイザー
人の話を聞く仕事のほかにデザインにかかわる仕事に興味を持っていたり、スキルを持っている場合は活躍しやすいといえますね。
⑰記者・ライター
人の話を聞く仕事がしたいなら、記者やライターの仕事もおすすめです。相手の話を聞いて記事を書く仕事なので、たくさんの人の話を聞くことができます。
基本的な文章力はもちろん、相手の言葉の裏にある意図を正確に汲み取る能力や、相手の言葉を引き出す話術が必要な仕事です。また多くの人から話を聞いた結果を1つの記事にすることも多いので、多くの情報をわかりやすくまとめる能力ももとめられます。
キャリアアドバイザー
たくさんの人の話を聞く仕事がしたかったり、文章を書く仕事にも興味がある人は記者やライターも視野に入れてみるのがおすすめです。
ライターになりたいと考えている場合は、その方法をこちらの記事で詳しく解説しているのであわせて参考にしてみてください。
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⑱ソーシャルワーカー
ソーシャルワーカーは高齢者や体に障がいを持つ人、ひとり親の家庭など、生活をするうえで何らかの不便を抱えている人のサポートをしたり、その家族にどのように当人をサポートすれば良いかアドバイスをする仕事です。
サポートを必要としている人とのヒアリングからどのように困っているのか、どのような支援をすれば良いのかを的確に判断することがもとめられます。
キャリアアドバイザー
ソーシャルワーカーは、相手と同じ目線に立って話を聞くことができる人に向いています。また国の制度では解決できない難しい課題の解決がもとめられる場合もあり、柔軟な対応ができる人におすすめです。
⑲家庭裁判所調査官
家庭裁判所調査官は、家庭内の問題や少年事件の調査をし、判決の材料になる情報を裁判官に伝える仕事です。ただ話を聞くのではなく、たとえば親権争いに関する調査をするときは子どもの思いを敏感に受け取り、本人がもっとも幸せになれる道を探すことが大切ですよ。
また事件を起こしてしまった20歳未満の子どもが立ち直るために必要なことは何かを考える役目も担っており、本人の話を聞いてその思いを汲み取り、中立の立場でサポートをすることがもとめられます。
キャリアアドバイザー
家庭裁判所調査官は、人生の大きな転機ともいえるシーンに立ち会う仕事です。人の話を聞くだけでなく当人へ正しい道を示す仕事でもあるので、そういったことにやりがいを感じられる人におすすめですよ。
⑳地方公務員
地方公務員は、役所や役場、教員、医師、警察官など地方の自治体で働く公務員を総称したものです。特に市区町村の公務員として働く場合は地域に密着した仕事ができることが多く、そこで暮らす住民に寄り添い、快適に生活をするためのサービスを提供します。
より良いサービスを提供するためには地域の住民と密にコミュニケーションを取る必要があり、人の話を聞く仕事がしたい、地域に貢献する仕事にやりがいを持って取り組むことができると感じている人が活躍しやすい職種ですよ。
キャリアアドバイザー
地域住民との距離感が国家公務員に比べて近く、自分の仕事によって多くの人に笑顔になってもらえたり、感謝の声をもらうことが多いのが特徴です。社会に貢献している実感も得やすいですよ。
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キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
人の話を聞く仕事のなかには、資格や専門分野の学部出身でなくとも未経験から挑戦できるものがたくさんあります。たとえば医療系のイメージが強いカウンセラー系の仕事ですが、メンタルトレーナーは資格の取得が必須ではありません。もちろん脳科学や心理学の知識は必要になりますが、心理学系の学部出身である必要はないため、自ら学ぶ意思があれば問題なく仕事ができますよ。
またキャリアアドバイザーやコンサルタントも、人気ながら未経験から挑戦しやすい仕事です。ほとんどの人が社会人になってから挑戦するため、新卒の場合は周囲の人が同じスタートラインに立っているという点も安心できますよね。
営業職や接客業、システムエンジニアやWebマーケターなども人気ながら特別な資格や学歴が必要ない仕事です。このように人の話を聞く仕事でも、未経験から挑戦できる仕事はたくさんあります。興味があったら積極的にチャレンジしてみましょう。
自分の理想の「人の話を聞く仕事」を深掘りするための3つの視点
就活生
一言に「人の話を聞く仕事」といっても、本当にたくさんの職種があるんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。まずはそれぞれの仕事の内容や特徴を知って自分に合った職種を見つけることが大切ですよ。
就活生
でもこんなに職種があると、自分に合った仕事を探すのが難しいです。どのように見極めれば良いのでしょうか……?
キャリアアドバイザー
確かに、職種を見ただけでは合っているかどうかはわからないですよね。ここからはあなたの理想の仕事を見つける方法を解説していきます。
人の話を聞く仕事のなかから自分の理想の仕事を見つけるときは、3つの視点から希望を深掘りしていく方法がおすすめです。一つひとつ整理して考えていくことで、自然とあなたの希望を叶える仕事がわかりますよ。
①接したい相手:誰の悩みを解決したいか
人の話を聞く仕事を志望する場合は、まずどのような相手とかかわりたいのかを考えてみましょう。
- 接する相手の年代:子ども、高齢者、老若男女問わず
- 抱える悩み:家庭について、仕事について、欲しいものについて
- 課題解決の規模:個人の悩み、会社の課題、社会の課題
一言に「人の話を聞く仕事」といっても、接する相手は職種によって大きく変わります。また相手が抱える悩みの種類や解決する課題の規模もそれぞれでまったく違うので、一度ここでどのような相手と接したいのかを整理しておきましょう。
キャリアアドバイザー
どのような人と話すのが好きか、より共感しやすかったりサポートをしたいと思えるのはどのような相手かを考えてみてくださいね。
②理想の働き方:どのように相手とかかわりたいか
接する相手が絞れたら、次はその相手とどのようにかかわりたいのかを考えてみましょう。
- たくさんの人とかかわりたいか、1人と深くかかわりたいか
- 直接顔を合わせて接したいか、オンラインで対話をしたいか
人の話を聞く仕事のなかにも一対一で1人の相手と長く付き合っていく仕事もあれば、1日に何人もの人とかかわる仕事もあります。また直接相手の話を聞く職種や、電話やメールなどのオンラインのツールを使って話を聞くこともありますよ。
キャリアアドバイザー
どのようなかかわり方を選んでも目の前の相手に真摯に向き合うことには変わりありません。相手とのかかわり方については、どちらの方が得意かで考えてみるのも良いですね。
③最終的なゴール:相手にどうなってもらいたいか
人の話を聞く仕事をとおして、最終的に相手にどうなって欲しいかを考えることも大切です。
- 課題解決がしたい
- 笑顔になってもらいたい
- 前向きな気持ちになってもらいたい
最終的なゴールによって重視されるスキルや働き方も変わります。たとえば誰かの課題解決をゴールにするなら課題発見力や課題解決力が必要とされ、笑顔になってもらいたいと思うなら共感力が必要とされることが多いでしょう。
キャリアアドバイザー
最終的なゴールについては、自分の発揮したいスキルや得意なことから考えてみるのがおすすめです。
人とかかわることが好きな人が活躍できる! 人の話を聞く仕事の2つの魅力
就活生
自分の理想の働き方がつかめてきました!ただ、改めて人の話を聞く仕事のメリットも知りたいです。
キャリアアドバイザー
確かに、人の話を聞く仕事を理解するなら職種に共通する魅力が知りたいですよね。
人の話を聞く仕事には、その仕事ならではの魅力ややりがいがあります。具体的にどのような魅力があるのかを知って、仕事に対する理解を深めましょう。ここからは人の話を聞く仕事の2つの魅力を解説していきます。
悩みに寄り添い課題解決のサポートができる
人の話を聞く仕事をするうえでの大きな魅力は、何といっても相手の悩みに寄り添い課題解決の手伝いができることです。場合によっては深い悩みを抱えている相談者もいるため、そういった人たちの悩みを解決できたときの相手の笑顔や感謝の言葉はひときわ大きなやりがいにつながるでしょう。
誰かの相談にのることが多かったり、相手の気持ちに親身に寄り添い共感ができる人は、人の話を聞く仕事をとおして得られる喜びが大きいはずです。
キャリアアドバイザー
ただし悩みを抱えている相手と向き合うからこそ、心ない言葉をかけられたり思ったような結果が出ずに悩まされることもあります。そういった事態に冷静に対処する必要があることは覚えておきましょう。
コミュニケーション能力が養われる
人の話を聞く仕事をすることで、相手と質の良いコミュニケーションが取れるようになることが考えられます。相手の気持ちに敏感でなければならないシーンも多いので、言葉以外の仕草や表情から何を思っているのか、何をもとめているのかがわかるようになりますよ。
コミュニケーション能力を高めることでより顧客に満足してもらえるのはもちろん、社内でのコミュニケーションがスムーズになったりプライベートで人とのかかわり方がうまくなったりと、どのような場面でも活きるスキルを身につけることができます。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
仕事をこなしているだけでも、ある程度のコミュニケーション能力は身につくことがあります。とはいえ人並みではなく仕事に活かして自分自身の市場価値を上げるレベルまで磨くには、積極的に勉強していくことが重要です。
おすすめはコミュニケーションや心理学に関する書籍を読んだり、外部のセミナーに参加してインプットの機会を増やすことです。セミナーに関しては無料で参加できるものも多いので、気軽に参加できますよ。特定の業界や職種に特化した交流会もあるので、そういった会合に積極的に参加することでコミュニケーション能力だけでなく人脈も増えます。
社会人になってから業務外でも積極的にキャッチアップしている人のスキルはどんどん伸びていき、会社の指示だけをこなしている人と比較すると明確な差ができていきます。必須というわけではありませんが「社会人として成長していきたい」という気持ちがあるなら、しっかり勉強を重ねていきましょう。
要チェック! 人の話を聞く仕事を志望するなら自分のメンタル管理にも注意が必要
人の話を聞く仕事のなかには、相手の深い悩みに寄り添い共感しながら仕事を進めていくものもあります。特にそのようなときは、自分自身のメンタルにも気を配るようにしてくださいね。
共感する力の強い人ほど相手の目線に立つことができますが、その分自分事としてとらえてしまい気持ちが落ち込んだりストレスに感じることもあります。あくまで仕事と割り切り、プライベートの時間はできるだけ仕事のことを考えずに過ごすようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
人の話を聞く仕事がしたいけれど、プライベートでも相談者のことを考えてしまって気持ちが落ち込んでしまうかもしれない、と考える学生も多いのではないでしょうか。仕事とプライベートで気持ちをうまく切り替えるには、業務や相談者のことを思い出すような情報を遮断するのがおすすめです。
仮に休日に仕事を持ち込まなかったとしても、SNSやテレビで業務に関連する情報を偶然目にすることで仕事や相談者のことを思い出してしまい、気分が落ち込むことがあります。休日はテレビを見ないようにしたり、SNSはプライベート用と仕事の情報収集用をわけてアカウントを作成するのがおすすめです。
ほかにも友人や家族との時間、自分の趣味の時間を大切にして、考える暇をなくす方法もあります。いずれにせよ「仕事とプライベートを明確にわける」という意思を強く持って過ごすことで、うまく気持ちを切り替えられるようになりますよ。
向いてるのはどんな人? 人の話を聞く仕事をするなら身につけたい5つのスキル
就活生
人の話を聞く仕事は、自分のメンタル管理もできる人でないと難しいんですね。
キャリアアドバイザー
そのとおりです。自分の心を守るためにも相手に影響されすぎず、仕事とプライベートは線引きをする必要がありますよ。
就活生
ほかにも人の話を聞く仕事をするうえで必要なことってあるのでしょうか?
キャリアアドバイザー
もちろんあります。ここからは人の話を聞く仕事をするときに役立つ5つのスキルを解説していきますね。
人の話を聞く仕事が向いているかどうかを見極めるうえでは、今の時点で必要なスキルが身についているかどうかも指標になります。もちろんこれからスキルを身につけていくこともできるので、ここからは必要な5つのスキルと日常生活でスキルを身につける方法を解説していきますよ。
①傾聴力
人の話を聞く仕事をするなら、何よりもまず傾聴力が必要です。傾聴力とは話し手の言葉に耳を傾け、そのうえで相手の言葉を引き出すことのできる聞くスキルを指します。
- 話し手の表情や仕草から気持ちを理解できる
- 話の全容を把握し要約することができる
- 話を途中でさえぎらずに最後まで聞くことができる
人の話を聞く仕事では、たくさんの人とコミュニケーションを取ります。なかには話すことが得意でない人もいるので、そのような相手から話を聞いたときにも正確に意図を汲み取り理解することがもとめられますよ。
傾聴力があれば、話し手が実際に口にした言葉以上の感情を読み取ることができるようになります。相手が本当はどうしたいのか、何をしてほしいのかがわかるようになるので、人の話を聞く仕事がしたいならこの能力はしっかりと鍛えておきましょう。
キャリアアドバイザー
傾聴力は相手の話をしっかり聞く意識をするだけでも鍛えられます。まずは話をさえぎらずに耳を傾け、こちらが言葉を投げかけたときの相手の反応をよく見て、何を考えているのかを察する意識をしてみましょう。
傾聴力を自己PRで伝えたいときなどに役立つ言い換え法は、こちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。
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②共感力
相手の話によく耳を傾けたうえで次に必要となるのは、共感力です。これは相手の考えや感情を理解するスキルを指します。
- 相手に自分の意見を押しつけない
- 人に興味を持っている
- よくもらい泣きをする
共感力が高い人は、相手の考えや意見を受け入れ同意することができます。これによって話し手は否定される不安を抱くことなく安心して自分のことを話すことができ、心を開きやすくなる場合がありますよ。
また共感力の高い人は相手が間違っていたとしても頭ごなしに否定せず「ほかの考え方もある」というふうにやんわりと考えを正す提案をすることができるので、人の話を聞く仕事をするうえでも相手と良好な関係を築きながら仕事を進めやすくなるのです。
キャリアアドバイザー
共感力を高めるには、周囲の人に関心を持ちましょう。かかわる人の仕草や表情を観察することで、少しずつ相手に興味を抱くようになります。そのうえで相手の気持ちを想像しながら会話をすることが大切です。
③質問力
人の話を聞く仕事では、相手が口にできない感情を質問をとおしてうまく引き出すスキルも大切です。これを質問力といいます。
- 情報の整理が得意
- わからないことをそのままにしない
- 質問から会話を広げられる
人の話を聞く仕事をしていると、自分の考えを整理できていない人と会話をすることもあります。そのような相手の考えを質問によって整理し、本音を引き出せる人は人の話を聞く仕事でもスキルを活かすことができますよ。
キャリアアドバイザー
質問力を高めるには、日常のあらゆることに疑問を持つ習慣をつけることから始めましょう。1つの物事を多くの角度から見ることができるようになるので、質問のバリエーションを広げることができますよ。
④課題発見力
人の話を聞く仕事をするうえでは、相手が抱える悩みの根本的な問題を見つけるためにも課題発見力が重要です。これは現状を客観的に見て分析し、課題を見つける力を指します。
- 物事を論理的に考えられる
- 改善するべき課題を見つけるのが得意
- 向上心が高い
人の話を聞く仕事をしているうえでは、課題解決をもとめられるシーンが多くあります。その場限りの解決策ではなく、相手が同じような問題で悩まされることがないよう根本的な原因を解消するためにも、まずはこの課題発見力を身につけることが大切ですよ。
キャリアアドバイザー
課題発見力を身につけるためには、日常の物事に「もっと良くする方法はないか」と向上心を持って向き合うことが大切です。何事にも問題提起をする意識を持ちましょう。
課題発見力についてもっと詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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⑤課題解決力
先程解説したとおり、人の話を聞く仕事をするうえでは課題の解決がもとめられます。課題をどのように解決するか方法を考え、実行に移す能力を課題解決力といいますよ。
- 臨機応変な対応が得意
- 自ら進んで行動ができる
- 計画を立てるのがうまい
課題を発見できたとしても、それを解決する適切な対策が考えられなかったり、自分から進んで解決のために行動ができなければ人の話を聞く仕事をするうえで活躍するのは難しくなってしまいます。相談者に可能な限り負担をかけず、相手が満足のいく結果になるような案を考えるにはこの課題解決能力が不可欠なのです。
キャリアアドバイザー
課題解決力を養うには見つけた課題の原因を分析し、解決策を立てて実行することを繰り返すのが有効です。人の話を聞く仕事に就いたときもスムーズな問題解決ができるようになりますよ。
課題解決力を就活でアピールしたい、身につけたいと考えている人にはこちらの記事がおすすめです。課題解決力と同様な能力である「問題解決能力」について詳しく知ることができますよ。
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希望の人の話を聞く仕事に就くためにできる2つのこと
就活生
人の話を聞く仕事で活躍するには、いろいろなスキルが必要なんですね。これらを身につければ希望の仕事ができるでしょうか?
キャリアアドバイザー
就活の場でのアピールにはなりますが、より就活成功率を上げるなら経験を積んだり資格を取得することもおすすめですよ。
希望の人の話を聞く仕事に就くには、就活の場で周囲に差がつくアピールになるような経験を積んだり、資格を取得することがおすすめです。早いうちから対策に取り組んでおくことで成功率を上げられますよ。
ここからは、希望の人の話を聞く仕事に就職するためにできることについて解説していきます。
①ボランティア・アルバイトをして傾聴力を養う
ボランティア・アルバイトをとおして誰かの声に耳を傾ける経験を積めば、就活でも経験を活かしたアピールがしやすくなります。人の話を聞く仕事には何よりも相手の言葉によく耳を傾け共感する姿勢が大切なので、ボランティアやアルバイトでこの力を養っておきましょう。
- 高齢者傾聴ボランティア:自分とは違った立場の人との会話に慣れることができる
- カスタマーセンターのアルバイト:顧客と接し「仕事」という意識を持って取り組む経験が積める
キャリアアドバイザー
ただ経験をするのではなく、何らかの学びを持ち帰る意識で取り組むことでいっそうアピールがしやすくなります。相手と真摯に向き合いながらも、自分自身の知識を深める意識も忘れないでくださいね。
人の話を聞く仕事に役立つアルバイトの経験を自己PRで伝えるコツについてはこちらの記事で紹介しています。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
人の悩みに寄り添うような経験を積みたいときは、学童保育でのアルバイトがおすすめです。施設によりますが、小学校低学年から高学年が対象ですよ。子どもたちのなかにはストレートに物事を伝えてくれる子もいれば、予想外の動きをする子や自分の思いをうまく伝えられない子もおり、相手に合わせたコミュニケーションを取る力が養われます。
また友達同士で喧嘩をしてしまったり、勉強がうまくいかなかったり、悩みを抱えている子はたくさんいます。そういった子に寄り添い、悩みを解決するのも仕事の1つです。ただコミュニケーション能力を上げるだけでなく、相手の気持ちに寄り添う経験を積むことができますよ。
ほかにも電話やチャットで匿名の人の悩みを聞いたり、話し相手になるアルバイトもあります。相手の話を聞くまでどのような悩みを抱えているのかわからないため、相手の気持ちに寄り添うのはもちろん即座に課題解決する力や共感する力が身につきますよ。
②資格を取得する
希望の人の話を聞く仕事に就くためには、資格を取得することも非常に有効です。なかには資格を取ることが必須な職種もあるので、希望の仕事にどのような資格が必要かを事前にチェックしておきましょう。
また資格が必要でなかったとしても、業務に役立つ資格を取得しておくことで就活をするうえでの選択肢を広げることができます。スキルの証明にもなるので、これから仕事をとおして接することになる相手にも安心してもらうことができるでしょう。
キャリアアドバイザー
資格を持っていることで就職先の選択肢が広がったり、将来のキャリアを自由に選びやすくなります。就職すると勉強時間の確保が難しくなる可能性もあるので、早いうちに取得しておくのがおすすめですよ。
- キャリアアドバイザー:キャリアコンサルタント試験
- ファイナンシャルプランナー:FP技能検定
- リサーチャー:Webアナリスト検定
- 心理カウンセラー:JADP認定メンタル心理カウンセラー
- Webマーケター:マーケティング・ビジネス実務検定
人の話を聞く仕事について知りたい学生からよくある質問に回答!
人の話を聞く仕事にはどのような職種があるのか、どうすれば就職できるのかが気になるところですよね。そのような学生の疑問にキャリアアドバイザーが回答します。
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人の話を聞く仕事にはどのような職種がありますか?
人の話を聞く仕事は多種多様にありますが、代表的なのは販売・接客業やカウンセラーです。ただしどのような仕事でも人とかかわることはあり、人の話を聞く機会があります。たとえばシステムエンジニアも、顧客へのヒアリングを重ねてどのようなシステムを作るかを決める必要がありますよ。
顧客とどのようにかかわりたいか、どのように相手に貢献したいかを考え、数ある職種のなかから希望の仕事を見つけることが大切です。
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人の話を聞く仕事に就くには何を意識すれば良いですか?
人の話を聞く仕事に就くなら、必要なスキルを磨くことが大切です。特に傾聴力や課題解決能力は人の話を聞く仕事に必要不可欠なものなので、普段の生活で意識をして鍛えておいてくださいね。そのうえで資格の取得もできれば就活にはかなり有利に働きますよ。
人の話を聞く仕事は3つの視点から深掘りして自分に合う職種を見極めよう!
人の話を聞く仕事には多くの職種があり、そのなかから自分に合ったものを見極める必要があります。まずは3つの視点から理想の働き方について考え、就職先への希望を深掘りしてみましょう。
そのうえで職種理解を深め、希望に合った仕事を見つけることが大切です。魅力と大変なことの両方をふまえ、あなたが熱意を持って働くことができると思える職種を見つけてくださいね。
人の話を聞くのが好きなので、それを仕事にしたいと思っています!