【他己分析の効果的な方法】メリットや質問項目5つもご紹介

この記事のアドバイザー

増子 航平

大学時代、北海道にてNPO法人の立ち上げ、子供の貧困問題・格差問題に取り組む。その後、新卒でポート株式会社へ入社しキャリアアドバイザーを務める。1年目は新人賞を獲得し、2年目でチーフに就任。仕事には人生の大半を費やすことになります。だからこそ仕事の楽しさを伝えたいです。どんな人にも活躍出来る場はあると思っています。それを見つけていきましょう!

コラムの目次

  1. 他己分析と自己分析の違い
  2. 他己分析のメリット3つ
  3. 他己分析のやり方のポイント2つ
  4. 他己分析で質問する項目5選
  5. 他己分析をして自分の長所や短所を理解しよう

他己分析と自己分析の違い

他己分析とは、他人に自分の性格や長所・短所を分析してもらうことです。自分自身で性格や長所・短所を分析していく自己分析と違って、他己分析では周囲から見た自分を把握することができます。自己分析を進めていく中で、どうしても自分をよく見せたい気持ちが出てしまうことがあります。しかし、そのような心理が働くと正常に分析できずに、本来の自分の性格を導き出しにくくなるのです。その点、他己分析だと主観が入ることなく自分の長所や短所を認識できます。

他己分析のメリット3つ

他己分析は自分の性格を知るのにおすすめの方法ですが、ここからはメリットについて詳しくご紹介していきます。自己分析は気軽にできるため、周囲の人の協力が必要な他己分析を面倒に感じる人も多いでしょう。しかし、自己分析に他己分析をプラスすることで自信を持って強みをアピールできるようになります。具体的にどのようなメリットがあるのでしょうか。

自分では気づけない長所・短所を発見できる

他己分析をすると、自分では気づけない長所や短所を発見できます。自分では長所と思うことが1つしかないというときでも、周囲の人に尋ねることで全く新しい視点から長所を見つけることも可能になります。長所は数が多ければいいというものではありませんが、複数人が同じ長所をあげた場合は、自信を持って自分の強みだと言うことができるでしょう。

短所の場合、自分が短所と思っていることが、周囲の人にとってはそれほど重要視されていないということもあります。複数人に他己分析を依頼して、誰も自分が短所と思うことを取り上げていなかった場合は、他に注意すべき短所がある可能性が高いです。

②自分と他者の評価に対するズレを修正できる

他己分析をすることで、自分と周囲からの評価のズレを認識できます。自分で考える長所や短所が思い込みという可能性も0ではなく、そのズレを修正するためにも他己分析がおすすめです。自分ではリーダーシップに欠けると思っていても、あなたがリーダーシップを発揮した場面に居合わせた人がいるかもしれません。

自分で過去を掘り起こす際は、印象深い出来事ばかり思い出してしまいます。しかし、これまで経験した出来事は1つではないはずです。また、経験の数だけ関わってきた人がいます。他己分析をすることで、経験した出来事ごとに自分がどのような立ち居振る舞いをしてきたかがわかるでしょう。

③客観的な視点を取り入れることで説得力が増す

自己分析や他己分析は自己PRの作成に役立てることができます。自己PRの核となる部分といってもいいでしょう。自分の強みを柱として自己PRを組み立てていきますが、この際に大切なのが説得力です。採用担当者は就活であなたと初めて出会うため、過去を知っている人はいないといえます。

自己PRで説得力を与えるために必要なのが、具体的なエピソードです。自分の強みをどこでどのように発揮したのかを伝えることで、採用担当者にイメージしてもらいやすくなります。困難や課題に直面したときの対応はその人の本質が出やすいため、他己分析をする際にも、長所や短所を感じた際の状況を教えてもらうといいでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

増子 航平

客観的に見ると「すごいこと」に気づいていない学生は多い

「それって普通じゃないですか?」私が学生様を他己分析し、強みをお伝えした時に1番多いリアクションです。例えば、部活に週6日継続して練習に取り組んでいる学生様が居たとします。その練習を続けていること自体、凄いということに本人が気付いていないケースがありました。

自己分析をおこなう際、自分の考え方や性格から強みを探してしまう方が多いです。しかし、他者に対して自身の強みを証明する際の根拠となるのは今までの行動です。周囲の友人と他己分析しあい、お互いの強みを見つけ合うのもいいかもしれませんね。

他己分析のやり方のポイント2つ

他己分析をする上で押さえておきたいポイントについてご紹介します。他己分析は、ただ周囲の人に自分のことを聞いて終わりではありません。他己分析した結果を活用してこそ意味があるのです。他己分析を依頼する人数や、回答を回収し終えた後の流れを押さえて実施しましょう。

10人以上の人に依頼をする

他己分析は、なるべく多くの人にお願いするのがおすすめです。10人を目安にして、余裕があればそれ以上聞けることが理想といえます。他己分析をしてもらう相手が多くなるほど、自分の性格や長所・短所などの情報が多く集まるのです。大変かもしれませんが、情報が多いほどその後の就活に役立てることができます。

依頼する相手としては、友人、家族、アルバイト先の同僚、先輩、後輩などがあげられます。過ごした時間が長い友人や家族であれば、あなたの長所や短所を的確に分析してくれるでしょう。また、それほど接点のないアルバイト先の同僚などであっても、接点が少ない分先入観なしに長所と短所を答えてくれるはずです。親しい人と関わりが少ない人の両方に他己分析を依頼するといいでしょう。

得られた意見と自己分析を照らし合わせる

他己分析で大切な作業が、自己分析と照らし合わせることです。他己分析の結果をそのままにせず、自己分析の内容と重なる点、異なる点を探しましょう。自己分析の内容と重なる場合は、自信を持って自分の強みだといえます。短所が重なった場合も、正しく自分のことを分析できていたという点でプラスになります。

他己分析の内容が自己分析と一致する部分がなかった場合、思い込みである可能性が高いです。それが自分が気づいていない短所だった場合は、改善の努力をする必要があります。周囲の人に短所と思われる部分を放置せずに改善に向かうことで、成長できるでしょう。

★★★CAからのコメント★★★

他人が抱く印象が自分の評価・見え方だと認識しよう

個人的な考えになりますが、人から見られている姿が自分の評価・見え方だと認識しておいた方がいいです!例えば、ご自身では「笑顔」が武器だと思っていても、他者に笑顔の印象を与えられていなければ、それは強みとは言いかねると思います。聞き手が抱く印象がすべてだと思った方がいいです。「協調性があります!」というアピールも、傾聴力はあっても発信がなければ静かで内気な性格に見えてしまうことにも繋がります。

自分の認識と他者からの意見が異なる場合は、素直になぜそのような印象を与えてしまっているのか、ずれるのかを見つめなおしましょう。面接では、具体的にどんなシーンで、どのような発言・行動でそのような印象を抱かせているのかまで話してもらうといいと思います!【笠原】

他己分析で質問する項目5選

他己分析をする場合は、事前に質問を用意しておきましょう。質問を用意せずに他己分析をして欲しいとお願いすると、相手が困ってしまいます。他己分析はただ周囲の人に頼ればいいものではなく、「自分はこれが知りたい」「これを就活に活かしたい」という主体的な気持ちが大切です。ここからは、他己分析で質問する項目を5つご紹介していきます。

①自分の長所・短所は何か

他己分析をする際に必ずしておきたい質問が、長所・短所です。ストレートな質問なので普段なら聞きづらいかもしれませんが、就活に活かすためという目的があるので堂々と尋ねましょう。長所・短所を聞かないと他己分析をする意味がないとも言えるため、欠かせない質問です。

親しい人から自分の短所を聞くと落ち込んでしまうかもしれませんが、短所と長所は表裏一体です。短所の裏を返せば長所になるので、ネガティブにならずに結果を受け止めましょう。また他己分析に協力してくれた人を責めることはNGです。協力してくれたことに対して感謝の気持ちを持ちましょう。

②どんな性格をしているか

性格についての質問は、長所や短所というはっきりしたものよりも答えやすいと思われます。また、ここで長所と短所をどちらを取り上げるかによって、相手が持つあなたの印象がわかりやすくなるでしょう。自分に対してどちらの面を強く感じているのかを把握できるのです。

性格を聞いたときに答えてもらう内容は、長所や短所をそれぞれ別に聞くよりも信ぴょう性が高いといえます。優しい、真面目、明るいなどの長所を答えられることもあれば、優柔不断、融通が利かない、心配性などの短所を答えられるかもしれません。ここでの内容はより強くあなたをあらわしている可能性があるため、丁寧に自己分析と照らし合わせてみましょう。

③第一印象はどうだったか

就活において、第一印象はとても大切です。面接だけでなく、会社説明会などでも採用担当者と会う機会があります。周囲から見た自分の第一印象を知っておくことで、対策に活かすことができるでしょう。第一印象がいい内容であれば問題ありませんが、「怖いと思った」「話しかけずらかった」という印象を持たれていた人もいるはずです。

このような場合は、いつもより笑顔を心がけたり、明るい表情を心がけたりしましょう。声のトーンや大きさも関係している可能性があるため、どういうところが「怖いと思った」「話しかけずらかった」のかをさらに深掘りして聞くことがおすすめです。

④自分との思い出のエピソード

自分との思い出を聞いて答えてもらうエピソードは、それほど印象が強く残った出来事であるといえます。特に「楽しそうだった」「嬉しそうだった」という印象を持たれている思い出が重要です。その出来事を自分でも思い出してみて、具体的に何が楽しかったのか、嬉しかったのかを考えてみましょう。

このような出来事の中に、自分がやりたいことや大切にしている価値観が隠れている可能性があります。自分の中では思い入れが薄かった場合でも、周囲の人から見て印象に残ったということは、いつもと違うあなたの一面を見ることができたということです。自分では知らなかった一面を知れるのも他己分析のメリットといえるでしょう。

⑤どのような仕事が向いているか

自分に向いている仕事がわからないという人は多いと思われます。そこで、他己分析では、どのような仕事が向いているかを聞くこともおすすめです。この質問をするのは、家族やアルバイト先の先輩などの年長者がいいでしょう。業界や企業研究を進めていくと、選択肢が多すぎて絞り込めないという人も多いです。

そこで、自分の性格や強みをよく知っている人に適職について質問してみることで、自分では考えられなかった選択肢が浮かび上がってくることもあります。「自分はこうだ」と決めつけずに、周囲の人からの評価も交えて自分に向いた仕事を探していきましょう。

キャリアアドバイザーコメント

増子 航平

過去に頑張れた原動力が目指している仕事にあるかどうか

「やりたい・憧れる仕事」は学生様が自分でエントリーしていますが、「向いてる・活躍できる仕事」は見つけられていないケースが多いです。面談の際、学生様の考え方や能力面も考慮しますが、最も重視することは「今まで頑張れたことは何か」です。
全国1位だからすごいという話ではなく、自身の範囲内でどれだけ努力出来たのかが大事です。学生様がなぜ頑張れたのかを紐解き、その経験と仕事の共通項を見つけ出すことを心掛けています。あなたが頑張れる原動力は何でしょうか。目指している仕事にその原動力はありますか。今一度考えてみて下さい。

他己分析をして自分の長所や短所を理解しよう

他己分析をすると、自己分析ではわからなかったあなたの性格や長所・短所を知ることができます。自己分析をする上で、「自分は絶対にこうだ」「こう思われたくない」という感情が芽生えてくることは珍しくありません。しかし、それでは本当の自分の性格を把握できなくなる可能性が高いといえます。

他己分析をして周囲の人からの評価を交えることで、自分では思いつかなかった強みなどがわかってくるでしょう。他己分析と自己分析の結果を照らし合わせることで、自分と他者からの評価がどれくらい一致しているのか確かるのがおすすめです。一致している点は自信を持ってアピールし、思いがけない短所の共有があっても否定せずに受け入れましょう。

関連コラム