目次
- 企業の探し方を身に付けると就活の幅が広がる
- 大手だけが優良企業じゃない!視野を広げよう
- 企業探しをするときにありがちな6つの失敗
- ①BtoCに偏った企業探しをしている
- ②特定の業種・職種にこだわりすぎ
- ③働くイメージができていない
- ④就活の軸がない
- ⑤大手企業や有名企業に絞りすぎ
- ⑥生の情報を手に入れていない
- 就活は情報戦! 企業探しの情報の集め方
- リアルの世界で自分の足で情報収集をする
- ネットの世界から情報収集をする
- 就活生必見!企業探しの3つの秘訣
- ①リアルとネットでバランスよく情報を集める
- ②事実と主観の切り分けをする
- ③集めた情報はきちんと整理する
- 就活生必見!企業の探し方25選
- ①インターネットを使った探し方
- ②実際に足を運ぶ探し方
- ③第三者に相談する探し方
- ④優良な中小企業を見つける探し方
- 探した企業の評判を知る4つの方法
- ①口コミサイトを見る
- ②社員から話を聞く
- ③業界関係者に話を聞く
- ④就活エージェントに聞く
- 企業を探すときは大手や業界にこだわりすぎない
企業の探し方を身に付けると就活の幅が広がる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就職する企業の探し方について、
「優良企業といわれている会社をどう調べればいいか探し方がわかりません」
「企業の評判を知る方法ってありますか?」
と学生から質問をされることがあります。学生にとっては初めての就職、自分に合った企業へ就職したいと考えるものです。無数の企業が存在するため、悩んでしまうのも無理はありません。
この記事では、就活で優良企業の探し方がわからない学生に向け、企業探しでありがちな失敗や企業探しの情報の集め方や秘訣などを解説します。企業の探し方を身に付けると就活の幅が広がるので、ぜひ参考にしてください。
大手だけが優良企業じゃない!視野を広げよう
優良企業と聞いてイメージするのは大手企業ではないでしょうか。確かに「大手=優良企業」と考える人は多いですが、優良企業に規模は関係ありません。優良企業とはどのような会社なのかを知って、就活の視野を広げましょう。
- 社員のストレスが少なく定着率が高い
- 産休や育休、フレックス制度など働き方に柔軟性がある
- 教育や研修制度の環境が整っている
- 福利厚生が充実している
- 継続的に成長し財務状況がいい
- 他社にはないノウハウがある
- 社会に貢献する商品やサービスを提供している
- 高いシェアを誇る製品をつくっている
- 大手や有名企業との取引がある
社会に貢献する商品やサービスを提供することで利益を生み、誇りをもって働いている社員が多い、というのが優良企業の特徴です。
優良企業の特徴についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。
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企業探しをするときにありがちな6つの失敗
企業探しに失敗してしまうと就活が行き詰まってしまうケースもあります。どのような失敗があるのか、ポイントを知っておけば対策もできるでしょう。
ここでは6つの失敗それぞれについて解説します。ありがちな失敗を理解し就活をスムーズに進める準備をしましょう。
①BtoCに偏った企業探しをしている
BtoCの企業ばかりを探すのは、就活の失敗につながる可能性があります。BtoBの世間に名が知られていない企業でも、業界内での知名度が高く世界的なノウハウを持つ優良企業も少なくありません。
- Business to Consumer の略語
- 一般消費者に向け商品やサービスを提供するビジネスモデル
- 積極的に広告を打つため世間からの知名度は高いのが特徴
- Business to Business の略語
- 企業向けに商品やサービスを提供するビジネスモデル
- 一般消費者との関わりは薄いため世間からの知名度が低い企業も多い
キャリアアドバイザー
BtoC企業について詳しくはこちらの記事で解説しています。
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②特定の業種・職種にこだわりすぎ
特定の業種や職種にこだわりすぎるのも、就活を失敗させてしまう可能性があるので注意しましょう。世の中にはさまざまな業種・職種の仕事があり、無数の企業が存在します。
就活生
将来は絶対にメーカーの開発職がいい!
就活生
テレビ業界だけで探しています!
このように、自分は必ず〇〇という職種で働く、と決意し就活を始めたとしましょう。結果、希望職種のどの企業からも内定がもらえなかった場合、すぐに気持ちを切り替えて立ち直れるでしょうか。いつまでも気持ちを引きずっていては、就活は停滞するでしょう。
その業界や職種の仕事が自分に合うとは限りません。企業と自分との相性を重視して就活を進めたほうが、上手く進められる可能性もあります。業務の内容や職場環境、勤務時間や残業、休日など、自分が譲れない条件で絞ったうえで企業探しをするのもおすすめです。
まずは世の中にはどんな業界があるのかを知ることも大切。就職活動で失敗しない業界選びをするためにこちらの記事も読んでおくと良いでしょう。
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③働くイメージができていない
自分が実際に働くイメージができていないと、どの企業を選んでいいのかも判断できません。就活生のなかには、アルバイト経験がない人も多いでしょう。企業を選ぶどころか、これから社会人として仕事をする自覚がない人も少なくありません。
- 企業などの情報が少ない
- 学生気分が抜けずに社会人になる自覚を持てていない
- 就活をしなきゃいけないからやっているなど積極的ではない
- 将来のことを具体的に考えられない
- 誰かがどうにかしてくれると考えている
自分が企業で働いている姿を少しでもイメージできれば、企業選びの方向性も見えてくるものです。後述しますが企業の情報はインターネットなどで無数に調べられます。気になる企業があるなら、自分が気になるポイントを絞って情報を集めてみましょう。
社会人になる自覚が持てない人は、何ができるのか、何をしたいのか、など具体的に考えて気持ちを切り替える必要があります。
こちらの記事では働くイメージを持つことが難しく、就職に意味を感じられない学生に向けてアドバイスをしているので、参考にしてみてくださいね。
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④就活の軸がない
就活の軸は自分と企業とのミスマッチを防ぐうえで、とても重要なポイントです。就活の軸には、自分の軸と企業の軸があります。とくに自分の軸をしっかりと定めておけば、企業選びも進めやすくなるでしょう。
自分の軸とは、自分の就職に対する基本的な考えです。自分の軸は以下の要素で構成されています。
- 自分が社会で働く目的
- どのような仕事内容や働き方を求めているのかなどの条件的要素
一方で企業の軸を構成する要素は以下の通りです。
- 社風、スローガン
- 職場や社員の雰囲気
- 企業や社員の価値観
- 社員教育が充実しているかなど環境的要素
- 地元勤務で転勤が少ないなどの距離や立地面での働きやすさ
もちろん人それぞれ違いはありますが、自分の軸がしっかりしていれば企業とのミスマッチを防ぐこともできます。しかし、当然企業の軸を知るためには情報収集が必要です。
就活の軸の定め方はこちらで説明しています。
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⑤大手企業や有名企業に絞りすぎ
前述したように、優良企業 = 大手・有名企業ではありません。企業探しを大手や有名企業だけに絞ってしまうと、内定がまったくもらえずに行き詰まってしまうケースもあります。絶対に大手や有名企業でなければ嫌だと考えていても、中小企業も選択肢として保険をかけておきましょう。
大手や有名企業ばかりを受けてしまうことを「大手病」と呼びます。論理的な理由があって大手を狙うのであれば良いですが、自慢したい気持ちやプライドの高さだけでは内定はもらえません。大手企業は競争率の高い企業ばかりなので、中小企業も含めて検討しましょう。
大手病に陥るリスクはこちらの記事で詳しく解説しています。
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⑥生の情報を手に入れていない
情報を集めてはいるものの、生の情報を集められていないため失敗してしまうケースもあります。企業の情報収集は、インターネットで誰にでも簡単におこなうことができる時代です。ただ、その情報は信憑性のある情報といえるでしょうか。噂レベルの話だったり、嘘の情報だったりする可能性もあります。
生の情報とは、実際に企業で働いている人や人事担当者から得られる情報です。たとえば、会社説明会や就活イベント、インターンシップやOB・OG訪問などで得られるものが生の情報といえます。インターネットでは得られない生の情報を得るためには、積極的な行動でさまざまな場所へ足を運ぶことも必要になるのです。
就活は情報戦! 企業探しの情報の集め方
就活生
自分に合った企業を探したいのですが、どう始めたらいいかわかりません。
キャリアアドバイザー
企業探しは情報集めが重要です。自分から積極的に行動し、情報を集めましょう。
企業探しにおける情報はどのように集めればいいのでしょうか。大きく分けると「実際に企業と関わっている人からのリアルな情報」「インターネットの世界にある情報」の2つの集め方があります。ここでは、それぞれの方法について説明しましょう。
リアルの世界で自分の足で情報収集をする
自分の足で情報収集するには、以下の方法があります。
- インターンシップ
- 会社説明会
- 就活イベント
- その企業に関わっている大学のOBやOG
- その企業の社員や人事担当者など
- 大学のキャリアセンターなどの就活支援課
- ほかの就活生や内定をもらっている学生
インターンシップや会社説明会など、誰でも参加できるイベントには積極的に参加しましょう。実際にその企業の社員である人事担当者から、生の情報を得るチャンスです。多くのイベントに足を運ぶことで、志望していない業界の企業に興味が湧くなど、企業選びの幅が広がるメリットもあります。
また、大学のOB・OGや既に内定をもらっている学生に話を聞くのも効率的です。その企業で実際に働いている先輩なら、雰囲気や人間関係、やりがいや面白さなど、さまざまな生の情報を得られます。
学内説明会も効率よく情報収集できる場所です。こちらの記事で解説していますので、ぜひ参考にしてみてください。
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ネットの世界から情報収集をする
インターネットなどで情報収集するには、以下などの方法があります。
- 企業のホームページから採用情報などをチェックする
- TwitterやFacebookなどのSNSをチェックする
- 口コミ掲示板や評価サイトなどをチェックする
- 就活体験のブログなどをチェックする
- 転職支援サイトやニュースサイトなどをチェックする
- インターネット以外でも新聞や書籍なども活用できる
SNSなど、リアルタイムな情報を知れる方法はかなり有用ではないでしょうか。実際にその業界で働いていると思われる人物から、生の情報を得ることができます。しかし、すべてが真実とは限らないのもSNSの特徴なので注意しましょう。
ほかにも、その企業で実際に働いている人による、会社に対しての評価を紹介しているサイトも有用です。待遇などのほか、会社の将来性や社風、実力主義なのかそうでないのかなど、参考にできる情報を確認できるので活用しましょう。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
就活で収集すべき情報量は膨大なため、それを一から自分の足を使って調べると必要以上に時間がかかってしまいます。そのため、まずはインターネットで必要な情報を調べたり自分に合いそうな企業を探し、そのあとにより詳しい情報を集めるために説明会や選考、OB・OG訪問をおこないましょう。
情報の信憑性を高めるためにも「ネット⇒リアル」が効率的
インターネットでは多くの情報を短時間で収集することができるメリットがありますが、100%信ぴょう性が担保されているわけではないというデメリットがあります。一方で、リアルの世界では情報収集にかけられる時間と量に限りがありますが、正確な情報が得られるというメリットがあります。これらを活かし、インターネットで可能な限りの情報を集めたうえで、調べた情報が真実かどうか実際に社員に確認するといった意味でもリアルの世界で情報の質を高める方法がもっとも効率的です。
就活生必見!企業探しの3つの秘訣
就活における企業探しには秘訣があります。多くの情報を集めたとしても、すべてを鵜呑みにしたり整理できなかったりしては意味がありません。
リアルにしてもインターネットにしても、情報には「客観的な意見や考え」「主観的な意見や考え」があります。3つの秘訣を理解したうえで、企業の情報を「自分の軸」と照らし合わせるなどして企業選びに役立てましょう。
①リアルとネットでバランスよく情報を集める
たとえばSNSは、誰でも簡単に情報を得ることができるため、SNSからの情報だけを鵜呑みにしてしまうおそれがあります。また、口コミや掲示板なども同様です。すべての情報とはいいませんが、面識もなくどこの誰なのかも分からない人物の話は100%の事実とはいえません。
ただ、その企業や業界で実際に働いている人の貴重な意見でもあるため、参考になることも多くあります。偏ることなくリアルとネットを照らし合わせるなど、バランスよく情報を収集しましょう。
②事実と主観の切り分けをする
企業の情報には事実と主観の情報があり、以下のように分けることができます。
- 社員数や定着率
- 自分が通っている大学からの入社人数
- 財務状況や成長率など
- 福利厚生や働き方などの制度
- 教育や研修を受けられる環境
- 社員の平均年収や新卒採用者の年収
企業からの発表や社内規程・就業規則などで決定している事実で、誰が調べても答えが変わらない情報が「事実の情報」です。
- 大学の先輩から「仕事はやりがいを感じる」と聞いた
- 内定者から「◯◯会社の社員はやさしい」と聞いた
- ネットで「職場の雰囲気は良い」という口コミを見た
- 親や知人から「あの会社は伸びる」と聞いた
やりがいを感じることや、社員がやさしかったなどの情報は、当事者だけが感じた主観的意見です。部署が違えば職場環境も異なり、自分も同じ考えになるとは限りません。
事実と主観の情報は、情報の性質が異なります。自分は何を重視しているのか、集めた情報しっかりと整理しましょう。
③集めた情報はきちんと整理する
事実の情報、主観の情報を整理して、企業を選ぶ参考にします。すべての人にとって万能な会社はありません。自分にとってその企業は合うのか合わないのかが重要です。
集めた情報に対し、自分の就活の軸や就活を進めて感じたことなどを重ねて整理しましょう。事実の情報は変わりようのない事実なので、自分が望む働き方や条件で判断できます。
- 働き方は自分の望み通りか
- 待遇は希望する範囲内か
- 福利厚生や教育・研修制度などの環境
しかし、主観の情報などは、それが本当なのかを知るための確認が必要です。
- 会社説明会に来ていた社員からやる気を感じた
- 人事担当者に質問したら面倒くさそうに対応された
- インターンシップでの業務内容にやりがいを感じた、またはイメージと違った
このように、自分が足を運び実際に経験したことも踏まえて情報を整理してみましょう。
就活生必見!企業の探し方25選
ここからは具体的な企業の探し方25選を、以下4つのジャンルに分けて、それぞれ簡単に解説していきます。
- インターネットを使った探し方
- 実際に足を運ぶ探し方
- 第三者に相談する探し方
- 優良な中小企業を見つける探し方
自分に合った企業を探すため、企業探しの幅を広けるためにも、ぜひ参考にしてください。それぞれの企業の探し方には、有用な情報を得られるメリットがある反面、デメリットがあることもあります。そちらも併せて確認してください。
①インターネットを使った探し方
インターネットは若い世代の就活生にとって、かなり密接な関係にあります。スマホさえあれば、誰でも簡単に情報を得ることが可能ですよね。またSNSなどでは、自分から質問することで有用な情報を聞ける可能性もあります。インターネットを使った探し方をそれぞれ簡単に解説します。
就活ナビサイトを見る
就活ナビサイトとは、学生が就活をおこなうときに利用できるサービスです。自分の情報を登録すれば、企業にエントリーできる機能もあります。就活ナビサイトはエントリーだけでなく、さまざまな企業の情報を得るためのサービスがあるのも特徴です。
- 業界や職種などの簡単な知識を確認できる
- 会社説明会など就活イベント情報を確認できる
- 履歴書やエントリーシート、面接の基本などを確認できる
- 就職試験の模擬試験を受けられる
- 自己分析ができるサイトもある
就活ナビサイトは企業の情報を得るために有用なサービスです。企業の情報だけでなく、イベント情報をいち早く知れたり入社試験や面接の対策もできたりします。就活に必要なすべての情報がそろうといってもいいでしょう。
しかし、注意すべき点もあります。就活ナビサイトは、企業が自社を就活生に売り込む場所です。そのため、企業の良い面しか書いてないケースも考えられます。利用するなら、情報の整理も忘れてはいけません。
スカウト型求人サイトを見る
- スカウト型求人サイト:自己PRを登録することで企業側からスカウトしてもらえるサービス
スカウト型求人サイトで上手に自己PRができれば、ミスマッチの少ない自分に合った企業がスカウトしてくれる可能性があります。
スカウトメールが届けば、書類や一次審査などを免除している企業もあるので、スムーズに選考を進めやすく内定がもらいやすいなどが特徴です。早めに内定をもらいたい人などに向いています。
しかし、自己PRが苦手だったり薄い内容だったりすると、スカウトは届きません。また、ミスマッチなスカウトが届くこともあります。自分が求める業界からのオファーを受けるには、企業の情報を把握したうえでの魅力的な自己PRが必要です。
口コミサイトを見る
志望する企業で実際に働いている社員による口コミがまとめられたサイトも多くあります。口コミ以外にも、待遇や雰囲気、人材育成や実力主義の有無など項目別に星評価スコアでわかりやすく紹介しているのも特徴です。
実際に働いている社員の生の声を確認できるので、かなり有用な情報を調べることができます。しかし、口コミは主観的な情報です。すべてを鵜呑みにせず、情報を整理し参考にするようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
口コミサイトへの投稿は基本的に匿名のため、事実が書かれていることもあれば真実ではない情報が書かれていることもあります。場合によっては、企業に悪意をもった人がわざと嘘を書き込んでいたり、何年も前に退職した人が古い情報を書いているかもしれません。
もし口コミサイトの情報をすべて真実として捉えてしまうと、嘘の情報や古い情報をもとに選考に挑んでしまったり、実際は自分に合った企業なのに選択肢から外してしまう可能性もあるのです。
自分が求めるボーダーを決めてから参考にする
口コミサイトは基本的に投稿者個人の意見や感想であることは念頭に置いておきましょう。たとえば「ボーナスが少ない」といった意見があっても、ほかの人にとっては満足できる場合もありますよね。給料、休日、福利厚生など人によって許容範囲は異なるので、自分が求めるボーダーを決めたうえで「自分が求める基準を満たしているか」といった視点で参考にしましょう。
社会人とのマッチングサービスを使う
- マッチングサービス:実際に働いている人と実際に面談できるサービス。会社説明会などでは人事担当者の話が聞けるが、マッチングサービスでは実際に現場で働く人から直接話を聞ける。
マッチングサービスでは志望する企業の社員をピンポイントで探せるので、大学のOB・OGなどがいれば大学で学んだことが会社でどう活かせるのかなど、具体的な話もきけるでしょう。現場の生の情報を聞ければ、企業が求める人材に合った自己PRを考えることもできます。
話を聞くには直接面談したりオンラインで話したりなど、自分に合った方法を選べるサービスがおすすめです。しかし、ときにこれらのサービスはセクハラなどを目的に悪用されるケースがあるため、面談するなら以下のようなことは避けるようにしましょう。
- 1対1の面談は避ける(特に異性との面談)
- 1対1の面談なら個室は避ける
- 夜遅い時間帯の面談はしない
- 飲酒しながらの面談は避ける
SNSを活用する
SNSは会社員個人が発信する情報も得られますが、企業が採用目的や企業ブランディングを固めるためにで活用しているケースも少なくありません。気になる企業のアカウントがあるならフォローしておきましょう。
- Twitterの活用
ハッシュタグで探す方法が一般的ですが、DMを受け付けている企業も多いので、気になることがあるならメッセージを送ってみましょう。企業の公式Twitterのアカウントの情報も参考になります。
- Facebookの活用
Facebookの投稿は自己PRに利用できます。社会人同士のビジネスのネットワークとして活用している社員も多いので、自分の人となりがわかるようなアカウントを作成しておくのも良いでしょう。FacebookもDMを送れるので、気になる企業がのアカウントがあったらメッセージを送ってみましょう。
SNSの活用方法についてはこちらの記事も参考にしてください。
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中小企業専門サイトを見る
前述したように優良企業は大手や有名企業だけではありません。中小企業やBtoBの企業にも、優良企業は多くあります。しかし、問題なのは無数に存在する中小企業などの情報をどこで手に入れるかです。
- 中小企業に特化した就活サイト
- 中小企業に強みがある就活エージェントの非公開求人
- 地方に特化した就活サイトやエージェント
大手や有名企業の情報はインターネットで簡単に知ることができますが、中小企業の情報はあまり目にすることがありません。
たとえば就活エージェントなら、非公開求人という一般的な求人情報では閲覧できない独自の求人を保有しています。登録することで、その情報を閲覧でき、さらにエントリーも可能です。地方に特化した就活支援サービスも、Uターン就職支援など地域の活性化を目指し独自の求人を保有しているケースも少なくありません。
Uターン就職に興味がある方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみてください。
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②実際に足を運ぶ探し方
実際に足を運んで情報を得る方法は意外と多くあります。人事担当者と直接会話することができたり、現場社員の生の声を聞けたりする貴重な方法です。数多くのイベントなどが開催されているので、積極的に活用しましょう。
実際に足を運ぶ探し方5選は、以下の通りです。
- 就活イベントに行く
- インターンをする
- OB・OG訪問をする
- 会社説明会に行く
- 顧客として店舗に行く
それぞれについて簡単に紹介しますね。
就活イベントに行く
就活のイベントとは、企業による会社説明会や合同説明会、セミナーや選考会などのイベントのことをいいます。主催しているのは、就活サポート会社や大学のキャリアセンターなどさまざまなケースがあります。
- 就活生に情報を提供することで企業や業界への理解を深めてもらうため
- 自らがキャリアについて考え納得したうえで企業選びができる環境をつくるため
などが挙げられます。企業や業界への理解を深められるだけでなく、就活という同じ目的を持つ仲間とのコミュニティの場としても活用できるのもメリットです。
ただ、情報量が莫大なので戸惑ってしまうケースも少なくありません。就活における自分の軸をしっかりと整理したうえで参加しましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
まず、就活イベントに参加する企業の一覧があれば事前にチェックしましょう。そして、それぞれの企業を調べ、どの企業の説明会に参加するか目星までつけておきます。就活イベントでは1社の説明会が30分から1時間程度あることを考えると、ブースを回ることができる企業の数は限られます。興味のある企業を事前にピックアップしておくことで、効率的にブースを回ることができますよ。
イベント当日はどのようにブースを回るか、事前にスケジュールを立てておこう
気になる企業の説明会がバッティングしてしまう可能性もあるので、イベントが始まった段階で各企業の説明会の時間をチェックし、どの時間にどの企業の説明会に参加するか大まかに決めておきましょう。スケジュールを決めておけば、もし説明会がバッティングしてしまっても、空き時間にブースを回って個別で社員に話しかけることもできますね。
就活イベントでは効率性を意識し、限られた時間の中で有益な情報をゲットできるよう、事前に予定を立てたうえで参加すると良いですね。
インターンをする
インターンとは、就活生が実際に企業の業務を体験できる制度です。就活生によっては社会人としてスタートする前の貴重な経験になるので積極的に参加しましょう。インターンに参加するメリットは、以下などです。
- 社会人として働くイメージが湧く
前章で紹介したように、働くイメージができていないという就活生も少なくありません。インターンに参加することで、社会人として働く具体的なイメージを養える可能性があります。
- 年齢や考え方が違う人と出会える
学生のときは、気の合う人としか接しないことがほとんどではないでしょうか。また、年齢の離れた人とは話したことがないという学生も多いでしょう。そのため、知らない人とはコミュニケーションを取れないという学生も少なくありません。インターンで企業の仕事を経験しつつ、さまざまな年齢や考え方の人たちと接する貴重な経験ができるのです。
インターンには種類があります。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
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OB・OG訪問をする
OB・OG訪問とは、志望する業界や職種の企業で働いている大学の先輩などを訪問することです。実際に働いている社員から、業務内容ややりがい、社風や職場の雰囲気、活かせる経験や身につくスキルなどを直接質問できます。
・志望動機や自己PRの参考になる
・自分に合った企業かの参考になるので企業とのミスマッチを防げる
・面接対策としても活かせる、または人事担当者には聞きづらいことも質問しやすい
・部署によって業務内容や雰囲気は異なる
・主観的な意見が中心になるので情報の整理が必要
・希望するすべての企業でOB・OG訪問をおこなえる訳ではない
主観的意見が多くなる可能性はあります。何を質問すべきか、しっかりと準備してから臨みましょう。
OB・OG訪問をする前に全体の流れやマナーを知ることをおすすめします。詳しくはこちらの記事をご覧ください。
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会社説明会に行く
会社説明会とは、企業が就活生に向けて企業理念や事業内容などを紹介し、興味を持ってもらうための説明会です。会社説明会には、複数企業による合同企業説明会と単独会社説明会があります。
- 各企業、数十分のローテーションで説明がおこなわれる
- 事業内容などは簡単な説明であることが多い
- 志望していない業界など企業選びの幅が広がる
- ローテーションの合間に担当者と話せる機会もある
- 一つの企業について2時間ほどじっくりと事業内容など詳しい説明が聞ける
- 企業のホームページで情報を得たうえで説明を聞くと内容も理解しやすい
- 会場には社員が多くいるので職場の雰囲気もイメージできる
説明を聞くだけではなく、質疑応答ができる座談会もおこなわれることがあります。参加するなら、質問すべき内容を整理しておくのもいいでしょう。
顧客として店舗に行く
店舗がある企業なら実際に顧客として訪れ、サービスを受けてみる方法もあります。接客をメインにしている企業のホームページには、顧客への対応について素晴らしいことしか書いていません。その情報だけでは参考にできないので、実際に店舗を利用してみてスタッフがどのように接客しているのかなどを調べられます。
どのような年齢や性別の人たちが活躍しているのか、店長の年齢や性別も参考にできるでしょう。若い年齢でも上を目指せるのか、女性も活躍できる職場なのかなどを知ることができますね。
キャリアアドバイザー
またスタッフの表情や態度を参考にすることで、職場の雰囲気や働き方など環境の善し悪しも見えてくるはずですよ。
③第三者に相談する探し方
第三者に相談する情報の探し方は、就活サポートの専門家や知人や家族に相談する方法です。第三者の客観的な情報や意見など、自分では気づいていなかったことを発見できる可能性があります。第三者に相談する探し方について簡単に解説します。
就活エージェントに相談する
就活エージェントとは、就活支援のプロである専任のキャリアアドバイザーのサポートを受けられるサービスです。
・就活から内定まで、すべてのサービスを無料で利用できる会社がほとんど
・キャリアアドバイザーとの面談により自分の強みが見つかる
・独自の非公開求人を保有しているので優良な中小企業の情報を知れる
・就活企画もを主催しているので多くのイベントに参加しやすい
・エントリーシートや履歴書の添削、面接の対策などサポートが手厚い
・企業とコネクションがある会社も多く早い段階で内定をもらえる可能性もある
就活中なのに自分は何がしたいのかわからない、自分に合う会社はどのような企業なのか判断できない、などの悩みがあるなら就活エージェントに相談してみましょう。
大学のキャリアセンターに相談する
大学のキャリアセンターとは、学生の就活やキャリア支援をする部署です。キャリアセンターでは、以下3つの活用方法があります。
- 多くの企業からの求人情報を確認できる
- インターンシップ募集を確認できる
- 会社説明会や学内セミナーを主催している
- キャリアアドバイザーによる就活対策を受けられる
- エントリーシートや履歴書などの添削をしてもらえる
- 面接対策としての模擬面接を受けられる
- OBやOGと面談できる環境を提供してくれる
- 大学の卒業生から生の声を聞ける
特にOBやOGと面談できるのはメリットです。その大学に在籍していれば無料で利用できるので、積極的に活用しましょう。
知人に紹介してもらう
知人から就職先を紹介してもらう方法もあります。当然、入社しやすいということは考えられますが、紹介であるからこそ苦労しそうな面もあるので紹介しますね。
・選考が有利になる可能性が大きい
・あらかじめ業務内容や職場の雰囲気などの情報を把握できる
・知り合いがいるため、入社後すぐに職場に馴染める
・業務内容など分からないことなども質問しやすい
・入社したてでも知人を通して会社側に質問しやすい
・選考途中や内定後に断りづらい
・紹介で入社したという関係上、退職しづらい
・良い内容の話しか聞いておらず入社後ギャップに苦しむ
・紹介してくれた知人との関係性が悪化すると働きづらくなる
・会社側に不満や疑問などが言いづらい
親や親世代の大人に話を聞く
親や親世代の大人に話を聞くこともできます。年代的に社会人として会社の管理職やベテラン社員といったところでしょうか。業界の情報や職種についての情報は聞けるでしょう。しかし、ほかの方法同様に良い面ばかりではないので注意しましょう。
自分の個性を尊重し就活の悩みに寄り沿ってもらえる
就活に関わる経済的、物質的支援を受けられる
社会人のベテランとしての客観的意見が聞ける
人脈を利用して志望する業界の情報を集めてくれるケースもある
・志望する業界や職種を否定される可能性がある
・他人や親世代の就活環境と比較されるケースがある
・キャリアプラン・就活の進め方などを否定される可能性がある
・就職先が決まってから進路について意見される場合もある
新卒応援ハローワークを利用する
新卒応援ハローワークとは、各自治体で新卒者の就活を支援する施設です。大学院・大学・短大・高専・専修学校などの学生や既卒者を対象に支援をおこなっています。
- 個別に担当者がついて支援してくれる
- 求人情報の提供
- 就活の進め方の相談
- エントリーシートや履歴書などの添削
- 面接対策始動
- 職業適性検査
- 就活に関連するガイダンスやセミナーなどの実施
④優良な中小企業を見つける探し方
優良な中小企業を見つける探し方は、インターネットやその他の媒体を活用する方法です。どちらかというと客観的な情報を得る方法といえます。客観的な情報なので、就活の自分軸と照らし合わせるなど参考にしてみましょう。
大手企業の取引先を見る
大手企業との取引がある中小企業を探す方法です。大手企業のホームページなどの「会社概要」などで、取引先情報が確認できるページがあります。大手企業と取り引きがある中小企業なら、安定した経営状況であることや大手からの信用があることが確認できますね。
就職四季報や業界地図を読む
就職四季報や業界地図では、就活に役立つ情報や企業情報などがわかりやすく可視化できるので、じっくりと企業研究をしたい就活生は準備しておくことをおすすめします。
- 企業の基礎情報を就活生が見やすいようにまとめられている
- 客観的な情報だけを確認できる
- 大手だけでなく業界別で多くの中小企業情報を調べられる
- 給与や残業、有給消化率など条件面も確認できる
- 3年後新卒定着率や離職率、平均勤続年数も確認できる
- 企業同士の関係がわかりやすく解説されている
- 業界ごとに必要な資格なども確認できる
- 業界ごとの規模や好不調傾向も知れる
就職四季報の読み方や就活への活かし方などはこちらの記事で詳しく解説しています。
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賞を受賞している企業を見る
賞を受賞している企業を見る方法もあります。たとえば、日本証券アナリスト協会の「ディスクロージャー優良企業」など、さまざまな企業向けの賞があるので参考にしましょう。
たとえば、日本証券アナリスト協会の「ディスクロージャー優良企業」は、おもに企業の情報開示が審査のポイントになっています。信用できる企業、健全な経営をおこなっている企業などを判断できるでしょう。
- グッドカンパニー大賞
- IT協会によるIT賞
- グッドデザイン賞
- 経済産業省のソーシャルビジネス55選
キャリアアドバイザー
ほかにも女性の活躍を推進している企業に贈られるものや、魅力ある職場づくりを実現している企業に贈られるものなど、世間にはさまざまな企業向けの賞があります。ネットなどで検索し参考にしてみましょう。
新聞を読む
新聞を読むことでも、さまざまな情報を得ることができます。
・一般的な常識や知識を得ることができる
・入社試験や面接時の時事問題対策ができる
・業界や職種、企業情報を得られる
・話題が豊富になりコミュニケーションの場で困らない
しかし、ひとり暮らしの就活生など新聞を取っていない人も多いでしょう。新聞はアプリなどでも読むことができます。無料購読できるアプリもあるので活用しましょう。
厚労省が認めた優良企業から見つける
厚生労働省では健康や安全、働きやすい企業を優良企業と認定する取り組みをおこなっています。認定されている企業は厚生労働省の公式ホームページで確認可能です。また優良企業に認定された企業は、認定マークを公式ホームページや名刺などに表示できるようになります。認定マークを参考にすることも企業選びの目安にできるでしょう。
- くるみん:産休や育休などに理解がある子育てサポート企業
- プラチナくるみん:くるみん認定を受け、さらに高水準の取り組みをしている企業
- えるぼし:女性の採用比率や平均勤続年数、労働条件などが優れた企業
- ユースエール:若い世代の採用に積極的で育成などにも優れた企業
- トモニン:仕事と介護の両立ができる職場環境を目指している企業
- 安全衛生優良企業:建設業や製造業で労働者の安全や健康確保に取り組んでいる企業
身の回りにある製品から探す
身の回りにある製品から探すこともひとつの方法です。大企業が提供している製品でも、その製品に欠かせないパーツを製造している、BtoBビジネスを展開する優良中小企業を調べることもできます。
たとえば自動車を製造販売しているのは、大手自動車メーカーです。しかし、一つひとつのパーツは協力会社である中小企業が製造していることも珍しくありません。そのパーツの生産において高いシェアを誇り、安定した経営を続けている企業も多くあります。
グローバルニッチトップ100選を見る
グローバルニッチトップ100選とは、経済産業省が選定した世界市場のニッチ分野で活躍する企業や、世界的に重要性の高まりをみせる分素材などの事業をおこなっている企業です。
グローバルニッチトップ100選に選定された企業は、世界市場におけるシャアが高い企業なので、成長や安定した経営状態の目安になります。グローバルニッチトップ100選の企業は、経済産業省公式ホームページで確認可能です。
ローカルな求人情報誌を見る
昨今ではインターネットの普及により求人情報誌は忘れられがちな存在です。しかし、各都道府県にはローカルな求人誌やフリーペーパー、新聞の求人欄や新聞折り込みなど、さまざまな求人情報があります。
求人サイトなどには載らない、ローカルな求人情報を見つけられる可能性もあるので、地元限定の媒体などをチェックしてみましょう。全国展開の求人情報との違いは、広告掲載料が比較的安いことです。そのため、地元の優良企業が地元の求人誌だけに広告を打っているケースもあります。
ホワイト企業大賞から見つける
ホワイト企業大賞とは、ホワイト企業を増やしたいという思いから設立された賞です。具体的には、社員の幸せや働きがいの向上や、社会に貢献する企業を増やしたいという目的があります。
ホワイト企業大賞の特徴は、応募した企業で働く社員の意見によって選ばれることです。実際にその企業の職場で働く人の生の声なので、信憑性の高い賞ではないでしょうか。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
優良な中小企業の見つけ方として、大手企業の子会社にも目をつけてみてはいかがでしょうか。子会社の年収や福利厚生は、親元である大手企業と遜色ないケースが多いです。年収に関しては親会社を超えることは少ないですが、親会社の年収水準が高いほど、子会社の年収も高くなる傾向にあります。
また、倒産のリスクも一般的な中小企業と比較すると低いです。大手企業が100%の株式を保有する完全子会社の場合、事業を成長させるための投資や資金調達を親会社から融通してもらうことが可能なため、大手企業並みの安定感があると言えます。
子会社を見る際は親会社との関係性や社風もチェックしておこう
ちなみに、親会社とのつながりが強い子会社ほど親会社の影響を受けやすく、社風も似ていることが多いです。逆に、親会社の決定に意見を述べられず仕事に自分の意思を反映させることが難しいこともあり、仕事において自由や裁量権を重視する場合は窮屈に感じてしまう可能性もあります。親会社との関係性や社風も必ず確認するようにしましょう。
探した企業の評判を知る4つの方法
25種類の就活における企業探しの方法を紹介しましたが、探し出した企業の評価を知るにはどのような方法があるのでしょうか。実際にその企業で働いている社員の意見や、業界についての事情など、就活において整理すべきことは多くあります。
ここでは、探した企業の評判を知る方法として以下の4つを紹介します。
①口コミサイトを見る
口コミサイトには、その企業で働く人からの生の声を知ることができます。また、以下のような評価を知ることもできるので参考にしましょう。
- 20代の若い社員が成長できる環境について
- 職場の活気や雰囲気について
- 会社の成長性や将来性について
- 事情の優位性や独自性について
- 経営陣の手腕について
- イノベーションへの挑戦について
- 事業による社会貢献
- 実力主義なのかそうでないのか
これらは、実際に働いている社員が評価していることです。評価とあわせて口コミを確認することができます。
②社員から話を聞く
実際にその企業で働いている社員から、会社に対する評価を聞くことも重要です。しかし、実際に働いている人からどのような方法で聞けばいいのでしょうか。
- 知り合いのOB・OGから聞く
- 大学のキャリアセンターのイベントなどでOB・OGから聞く
- インターンシップの活用
- OB・OG訪問で聞く
- マッチングサービスを利用する
- SNSやブログなどで聞く
- 会社説明会などで質問する
話を聞くときの環境によって、評価が異なる可能性もあります。その場合は、客観的な意見と主観的な意見とを切り離して整理してみましょう。
③業界関係者に話を聞く
志望する企業の業界関係者の評価も参考になります。業界関係者から評価を聞くには、そのような方法があるのでしょうか。
- その業界で仕事をしている親や親世代の知り合い
- 業界で仕事をしている知人や大学のOB・OG
- 業界で仕事をしている人のSNSやブログ、口コミサイトなど
- 会社説明会や座談会などで質問してみる
- インターンシップで業務を体験しながら質問してみる
- 直接聞く機会がないなら就職四季報や業界地図、新聞なども活用する
業界関係者からの話も聞く環境によって評価は異なる可能性があります。
④就活エージェントに聞く
就活エージェントに登録する方法もあります。転職エージェントのキャリアアドバイザーは、多くの企業に訪問や就活支援を通じて、企業や業界の評価を熟知している専門家です。
・独自の非公開求人を保有している
・企業とのコネクションがある
・書類や面接などのサポートを受けられる
・独自の企業情報がある
・ミスマッチが少ない求人を提案してくれる
就活エージェントに聞けば、一般的には知られていない企業の評価を知ることができる可能性もあります。たとえば企業それぞれの社風や、どのような人がその職場に向いているのかなども把握しています。
就活エージェントは、カウンセリングによって就活生の仕事に対する強みや向き不向きなどを導き出し、ミスマッチの少ない求人案件を提案してくれるサービスです。もし、就活に自信がなかったり行き詰まったりしているなら、就活エージェントへの相談も検討してみましょう。
企業を探すときは大手や業界にこだわりすぎない
就活で企業を探すときは、大手や業界にこだわらず自分に合った企業を選ぶことが重要です。優良企業 = 大手・有名企業ではありません。中小企業でも、大手との取り引きや独自のノウハウで安定した経営を続けている会社は多くあります。
企業を選ぶときは、就活における自分軸をしっかりと設定し、多くの客観的・主観的な情報を整理しまとめることが大切です。自分に合った企業を選べるように情報を整理して就活を成功させましょう。
BtoCのように、自分が知っている企業だけが優良企業だと考えてしまうと、就活の幅を広げることができません。世間からの知名度が低くても、自分に合った優良企業は多くあります。