秋採用とは|企業の特徴や秋採用で内定を獲得するポイント4つ

この記事のアドバイザー

熊野 公俊

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間在籍後、22歳で都内の大学へ入学。大学では心理学・教育学などを学ぶ。卒業後、大手総合人材サービス企業にて人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPOでの勤務を経て現職。将来の目標はキャリアコンサルタントとして幅広い人たちの前向きな一歩をサポートすること。皆さんのより良い一歩を応援できるご支援が出来ればと思います。

コラムの目次

  1. 10月以降も採用を続ける企業は43.3%
  2. 企業が秋採用をする理由2つ
  3. 秋採用をする企業の特徴
  4. 秋採用で内定を獲得するポイント4つ
  5. 秋採用をする企業は念入りに対策をして選考に挑もう

10月以降も採用を続ける企業は43.3%

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「10月になっても内定をもらえなくて焦っています」
「内定式の時期を過ぎても採用している企業はありますか?」

という声を毎年聞きます。経団連の採用選考に関する指針では、正式な内定日は10月1日以降と決められていて、10月1日に内定式を執り行う企業も多いです。周りの友人が内定式を終える中、内定がないと「就職できないのかも」と思ってしまいますよね。

しかし、実は10月以降も採用活動を継続する企業は少なくありません。2020卒マイナビ企業新卒採用予定調査によると、43.3%の企業が10月以降も採用活動を続けるとあり、12月までを見込む企業も増加の傾向にあります。このように秋以降も採用を続ける企業は多いので、秋に内定がないからといって諦めるのはまだ早いです。

企業が秋採用をする理由2つ

企業が秋採用をする理由2つ

そもそも、企業がなぜ秋採用をするのかと疑問に思う人もいるでしょう。企業によって細かな違いはあるものの、新卒の採用スケジュールはある程度決まっており、3月にはエントリーや面接が開始されます。順調に進めば春夏の採用で終わるはずなので、秋採用までやる必要はありませんよね。採用活動には膨大なコストがかかります。それでも秋採用をする理由とは何なのでしょうか。詳しく見ていきましょう。

①予定人数を確保できなかった

企業が秋採用をする大きな理由としては、採用予定人数に到達しないことが挙げられます。企業は採用活動を開始する際に採用予定人数を決めており、この人数をクリアするよう人材の獲得に努めます。しかし、誰でも採用すればいいわけではなく、企業の成長に貢献できる人材を採用する必要があります。しっかり基準をクリアした上で予定人数も確保するのが採用担当の務めです。

レベルの高い就活生を採用しようと採用活動をスタートしたものの、内定を出せる就活生が少なく、結果的に予定人数に到達しなかったという企業は多いです。また、企業によっては応募者が集まらず、合否を出す以前に採用活動そのものに苦戦することもあります。

内定辞退者が多かった

内定者を必要な人数確保できた企業でも、秋採用をしないとは限りません。内定辞退者が多い場合は、採用活動を続行する必要があるのです。そもそも内定とは労働契約を結ぶことであり、企業からは簡単に取り消すことはできません。しかし、就活生はいつでも辞退可能です。2020年卒マイナビ企業新卒内定状況調査によると、83%の企業が内定辞退者がいたと答えています。中でも「内定者の4割以上が内定辞退をした」と答える企業が20.9%と最も多く、欠員の補充が必要なことが伺えます。

このように内定辞退者が続出し、予定人数に満たないという企業のケースも少なくありません。企業は内定辞退者が出ることを想定し、ある程度多めに採用していますが、それでも想定を上回って人数が足りなくなることもあります。応募者が殺到するような人気企業でも秋採用を実施するケースはあるので、採用情報を集めておくことが大切です。

キャリアアドバイザーコメント

アドバイザー

秋採用で内定を得るには企業が求める人材の追求が必要

秋採用は、企業にとって採用の終盤と言えます。企業が秋採用で求める人材への基準は非常に高いです。秋採用だからといって、内定を獲得できる可能性が高まる訳ではありません。むしろ採用が終盤に差し掛かっている分、春夏採用より難易度は高いといえます。

そのため、秋採用では春夏採用以上に企業が求める人材を調べ上げることが大切です。そして、企業が求めている情報を的確に伝えるために質の高い自己分析とそれを伝える力が求められます。秋採用といって油断せず、これまで以上に集中力をもって挑みましょう。

②もともと通年で採用している

厳密に言えば秋採用に該当するわけではありませんが、もともと通年採用をしていて、秋採用の時期と採用スケジュールが重なるケースもあります。多くの企業は新卒の就活が一斉にスタートする時期に合わせて採用活動をおこないますが、一部企業では新卒採用の流れに合わせず、別のタイミングおこなうこともあります。

通年採用の場合、秋採用の時期に関係なく年間を通して採用活動を実施しているため、卒業が間近に迫ったタイミングでも、内定が獲得できる可能性はあるでしょう。企業は通年採用により時期に関係なく人員を補充できるだけでなく、より自社に見合った人材を慎重に見極められるのです。

秋採用をする企業の特徴

では、実際にどのような企業が秋採用を実施しているのでしょうか。採用予定人数に満たない場合に採用を継続する企業は多いですが、積極的に秋採用を実施する企業には特徴があります。また、企業によっては採用予定人数に足りない場合でも、採用活動のコストに見合わないとして、秋採用をしないケースもあります。これらも踏まえて、秋採用をしている企業について知っておきましょう。

ベンチャーや外資系

ベンチャーや外資系企業は、通年採用をおこなっていることが多いため、秋採用期間で選考にチャレンジしやすいです。ベンチャー企業の例としては、メルカリが挙げられます。メルカリは、国籍や学歴(学年、学部、学科)など一切不問です。特に外資系の場合は、9月から11月にかけて本格的に選考がスタートするケースも多いため、時期を逃さないよう注意しなければなりません。

これらの企業が通年採用をおこなうのは、基本的には実力主義を採用していて、グローバルな人材が欲しいと考えているからです。実力主義のため、活躍できるならすぐにでも就職、できなら不採用と割り切って考えられています。また、採用スケジュールを柔軟にすることで、多くの人がチャレンジできる環境を作っているのも特徴といえるでしょう。

大手企業も多い

大手企業は一見春や夏採用のうちに選考を終えるとイメージされることが多いでしょうが、実は秋採用をおこなう企業も少なくありません。内定辞退者が増えて補充が必要になった場合に備える企業はもちろん、通年採用に切り替えて時期に関係なく採用活動をする企業も増えてきました。大手では多くの優秀な人材を採用しなければならないため選考の規模も大きくなり、春から夏までの間では不十分と考える企業は多いです。

また、優秀な学生をとり逃さないためにも常に採用をオープンな状態にし、本当に優れた人材を確保しようと考える企業も多いです。冒頭でご紹介した2020年卒マイナビ企業新卒採用予定調査でも、上場企業の23.8%が10月以降に採用活動を終了するとあります。12月になっても7.3%の上場企業が採用活動をおこなっているので、大手の採用情報も確認しておきましょう。

通年採用を取り入れている大手企業一覧

先ほど、ベンチャー企業や外資系企業は通年採用をおこなっていると紹介しましたが、近年、大手企業でも増えてきています。秋採用に特化しているわけではありませんが、季節関係なく応募できるという点では参考になると思うので、ここでは5社を一覧で紹介していきます。

ソフトバンク株式会社
▼新卒が応募可能な職種
総合職(総合コース・営業コース・エンジニアコース)
アソシエイト職/販売職(ソフトバンク クルー)
▼入社時期
4月・7月・10月

ヤフー株式会社
▼新卒が応募可能な職種
エンジニアコース
デザイナーコース
ビジネスコース

株式会社サイバーエージェント
▼新卒が応募可能な職種
ビジネスコース
エンジニアコース
デザインコース

株式会社ファーストリテイリング
▼新卒が応募可能な職種
グローバルリーダー社員(ユニクロ)

楽天株式会社
▼新卒が応募可能な職種
エンジニア職
※ビジネス総合職は4・10月入社

隠れた優良企業もチェック

企業として優れているからといって応募者が殺到するとは限らず、就活生からの知名度が低いために必要な人材を確保できない企業もあります。必要な採用人数に企業の中には経営状態が良好で社内環境もいいいわゆるホワイト企業も多く、就活生は知らなくても、社会人の間では有名ということも少なくありません。

ニッチな分野やBtoBの分野で活躍するような企業は、秋冬まで採用を継続していることが多いです。秋冬も採用を続けているからといって、人気がない悪い企業とは限りません。採用枠が縮小しやすい秋採用でも応募者が少なく競争率が低い傾向にあるため、狙い目といえるでしょう。

キャリアアドバイザーコメント

熊野 公俊

会社の将来性を把握できるIR情報のチェックがおすすめ

優良企業かどうかを考える際は、会社の将来性について調べるのがおすすめです。会社の将来性を把握するには、IR情報を見ておくといいですね。投資家様向けに作られているので、企業HPよりも詳しい内容が載っています。売上高が高いことは大前提として大事な点ですが、純利益も確認してくださいね。

純利益とは、売上高からコスト、税金を引いた利益を示します。売上高がよくてもコストがどれくらいかかったかで、純利益は変わります。また、IR情報では売上推移より主要事業を読み取ることもできますし、今後の事業展開についても記載されています。企業HPのみの下調べより、より深く知ることができますよ。

秋採用で内定を獲得するポイント4つ

秋採用で内定を獲得するポイント4つ

秋採用の募集を見つけたなら素早く応募し、自ら掴むことが大切です。しかし、企業が早く人材を獲得したいと思っているからといって、誰でも採用するわけではありません。秋採用はこれまでの就活と同様、あるいはそれ以上にハードルが高いと考え、真剣に取り組む必要があります。秋採用を攻略するにはどのような点を意識すべきなのか、ポイントを知っておきましょう。

①これまでの就活のやり方を見直す

春夏と就活を続けたけれど内定が貰えず秋採用にチャンレンジする場合は、これまでの就活のやり方を見直して一新しなければなりません。10月までに内定がもらえなかったということは、巡り合わせの運もあるでしょうが、自己分析や業界研究、面接対策などが不十分だった可能性もあります。不採用だった原因を解明せずに秋採用に臨んでも、これまでと同じ失敗を繰り返す可能性が高いです

秋採用に取り組むなら、これまでの就活で何がよかったのか、悪かったのかをしっかり反省し、今後どのように進めていくべきかを練り直しましょう。不採用の原因もわからずがむしゃらに取り組むだけでは、チャンスは掴めません。秋採用で内定を獲得するためにも、これまでのやり方を見直した上で対策する必要があります。

②エージェントを活用する

キャリアパーク!就職エージェントでは、年間を通して就活生のサポートと企業の紹介をおこなっています。「秋採用をしている企業を見つけられない…」「どう対策をしていいのかわからない」という就活生は、エージェントとの二人三脚で秋採用を攻略しましょう。

エージェントの利用が向いている就活生
  • 内定がなくて焦っている
  • 自己分析をしていない
  • 相談できる人がいない
  • どこを受ければいいかわからない
  • 日程調整が面倒

1人の就活生に専任のエージェントがつくので、人見知りという就活生も安心です。サービスはすべて無料なので、気軽に利用してみてくださいね。

③倍率が高いことは理解しておく

秋採用は春夏に比べると応募者数が少なくなるので、ライバルの絶対数は減ると考えられます。しかし、ライバルがゼロになるということはなく、企業側が用意する採用枠も春夏と比べて減少します。そのため、秋採用が春夏以上の倍率になる可能性もあるでしょう。

募集人数が限られているからこそ、他の就活生といかに差別化できるかを考えなければなりません。ただ、就活でいくつも内定をもらうような優秀な学生は早々に内定をもらって秋採用には参入してこないので、全体のレベル感は少し下がると言えます。ここで油断せずに対策を念入りにした就活生だけが内定を勝ち取れるので、志望する企業の業界研究や志望動機の作成は手を抜かずにやり切りましょう。

この記事では、志望動機が書けない就活生に向けて、対処法や正しい志望動機の書き方について紹介しています。志望動機は使い回さずに1社ごとに作成することが大切です。焦る時ほど、就活の細かいテクニックよりも、志望動機を完ぺきにすることを優先しましょう。

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④選考後に振り返りをする

秋採用を実施する企業があるとは言え、就活のピーク時に比べると企業数は格段に減ります。そのため、1社1社の選考を慎重に受けることが大切です。合否に関係なく、選考のたびに必ず振り返りをしましょう。就活はトライアンドエラーの繰り返しなので、ミスをしても改善することで少しずつ成功へ近づきます。

ミスをそのままにするのではなく、何が原因だったのか、次はどうすればいいのかという道筋を立てて考えることが大切です。秋採用は次があるかもわからない極めてシビアな状況と言えます。チャンスを無駄にしないためにも、選考ごとに反省を繰り返して必ず内定を獲得するという気持ちで挑みましょう。

キャリアアドバイザーコメント

未来に関する質問と過去に関する質問のバランスを確認しよう

選考後の振り返りでは、質問されたことが未来の質問だったのか、過去の質問だったのか区分けをしてみましょう。どちらも均等に答えることができましたか?どちらかに傾くようであれば、その部分の整理にとりかりましょう。過去の振り返りが弱いのか、キャリアビジョンが弱いのかが見えてきますよ!そして、面接では自分の見解が重要です。知識を並べた返答だったのか、ご自身の考えが含まれているのか。こちらも振り返りましょう。

秋採用をする企業は念入りに対策をして選考に挑もう

企業は必ずしも秋採用を実施するわけではないので、春夏に比べるとどうしても件数が少なくなります。しかし、全くなくなるわけではなく、知名度の高い大企業でも秋以降の採用をおこなうことはあります。近年は通年採用を取り入れる企業も増えてきているので、こうした制度を利用するのもおすすめです。

就活は早く終わった者勝ちではなく、自分に合った企業に納得した上で就職することが大切です。実際に10月以降も就活を続ける企業はあるので、焦らず、最後まで諦めずに就活を続けることで、理想の企業への就職も実現できるでしょう。手を抜かずに最後まで念入りに対策をしてくださいね。

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