目次
- 会社選びの基準を決めて、自分に合う会社を見極めよう
- 会社を選ぶ基準を決めた方がいい3つの理由
- ①就活を効率的に進められる
- ➁入社後のミスマッチを防げる
- ③面接で質問として聞かれても答えられる
- 会社選びの基準15選
- 社風
- 業種・仕事内容
- 人の雰囲気・チームワーク
- 待遇
- 企業理念
- 安定性
- 成長性
- 規模
- 仕事のスタイル
- 社会貢献度
- 福利厚生
- 勤務時間
- 勤務地
- 教育体制
- 評価制度
- 自分に合った会社を選ぶための4ステップ
- ①自己分析をする
- ②就活の軸を決める
- ③軸をもとに基準の優先順位をつける
- ④基準に沿って会社を比較検討する
- 基準を満たしている?会社をよく知る方法
- 求人情報や企業サイトを見る
- 会社説明会に行く
- 口コミサイトを見る
- 面接で逆質問する
- OB・OG訪問をする
- 会社選びの基準を面接で聞かれる理由
- 入社後のミスマッチを防ぎたい
- 自社への志望度が知りたい
- 面接に回答する際の3ステップ
- 結論を端的に伝える
- 根拠を話す
- 企業との共通点を伝える
- 会社選びの基準を面接で聞かれたときの回答例
- 例文①社風
- 例文②社会貢献
- 例文③雰囲気
- 例文④教育体制
- 会社選びの基準を面接で答えるときのNG例
- 待遇を重視している
- 消費者目線が抜けていない
- 会社選びの基準を決めるなら自己分析から始めよう
会社選びの基準を決めて、自分に合う会社を見極めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「自分が働きやすい会社ってどう見つけたらいいんですか?」
「自分に合った会社の選び方がわかりません」
学生からこのような相談を受けることがあります。新卒採用している会社は数えきれないほどありますが、すべての会社が自分に合った会社とは限りません。就活をスムーズに進めるには会社選びの基準を設けることが大切です。
この記事では、会社選びの基準や自分に合った会社を選ぶための4ステップを解説します。会社選びの基準を面接で聞かれたときの回答例やNG例も紹介しているので、会社選びや選考の参考としてチェックしてみてください。
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会社を選ぶ基準を決めた方がいい3つの理由
就活生
就活生
会社を選ぶ基準ってそんなに大切?
就活を控えている学生の中には、このような疑問を持つ人もいるでしょう。しかし、就活では会社を選ぶ基準を決めることをおすすめします。その3つの理由を解説します。
①就活を効率的に進められる
会社を選ぶ基準を決めると、就活を効率的に進められます。日本にはたくさんの会社が存在しますから、その膨大な選択肢の中から、自分に合った会社を選ぶのはなかなか難しいものです。何も準備をしないまま就活を始めても、会社に対して「何だかしっくりこない」と違和感を覚えたり、応募したい企業と巡り会えなかったりします。
しかし、会社を選ぶ基準を決めれば「自分が理想とする会社像」が明確になるので、求人を探す段階からある程度会社が絞れます。会社選びが効率よく進むと、その後の説明会参加や面接までの流れもスムーズになります。
➁入社後のミスマッチを防げる
入社後のミスマッチを防げるのも、会社選びの基準を設けた方が良い理由のひとつです。会社選びの基準を設けないまま、「何となくよさそうだから」といった理由で求人に応募した場合、入社後に困るケースは少なくありません。
- 給料が高く福利厚生が整っているが、残業が多く有給休暇が取りづらい
- 人間関係が良好で残業が少ないが、給料が安くキャリアアップが難しい
会社選びの基準を設ければ、自分の中の「優先順位」が明確になるので、入社後に「理想と違った!」と後悔するミスマッチを防げます。
③面接で質問として聞かれても答えられる
会社選びの基準を決めておけば、面接で「なぜこの会社を選んだのですか?」と聞かれても答えられるでしょう。面接官は次のような意図を持って学生に質問しています。
- 学生がどれだけ会社のことを調べているか
- 学生と会社がマッチしているか
- 学生がどれだけ会社に貢献してくれそうか
会社選びの基準があればそれに基づいて、一貫性のある返答をすることができます。志望理由の裏付けにつながるため、面接官にも本気度が伝わりやすくなるでしょう。
就活に関する準備全般については、こちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてください。
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会社選びの基準は、面接においてさまざまな角度から問われます。「就職活動の軸はありますか」「志望動機を教えてください」とダイレクトに質問されることもありますし「他の企業はどのようなところが魅力的に思って受けていますか」と若干遠回しに問われることもあります。
このように、会社選びの基準に関する質問は多くあるため、一度の面接でも複数回質問されることもあります。その際、回答に矛盾が生じてしまうと信憑性に欠けてしまうため、会社を選ぶ基準は確固たるものを用意しておく必要があるのです。
内定獲得後にも会社選びの基準は重要
また、内定を獲得したときにも会社選びの基準は重要なものになります。選考中は「内定が欲しい」という気持ちが高まっているため企業が魅力的に映りますが、いざ内定を獲得して客観的に考えると「この企業に入社を決めても大丈夫かな」と心配になってしまうこともあります。そのような場合でも、会社選びの基準が明確であれば、内定を獲得したあとの意思決定もスムーズに進められるでしょう。
会社選びの基準15選
就活生
会社選びの基準が必要なことはわかったけど、具体的にどんな基準があるんですか?
キャリアアドバイザー
社風ややりがい、社会貢献度など、その人によってさまざまですよ。
就活生
自分にはどんな基準が合うのか、まだピンときません。
キャリアアドバイザー
会社選びの基準の例と、どんな学生におすすめなのかを解説しますね。
ここでは会社選びの基準15個をピックアップするとともに、それぞれの基準の概要や基準に関する注意点などを説明します。基準の立て方がわからない人や、自分に合った基準を知りたい人は、ぜひチェックしてみてください。
社風
「社風」とは、企業の風土や企業文化のこと。たとえば以下のような点でも、その会社の社風があらわれます。
- 商品やサービスに対する考え方・価値観
- 組織の中での上下関係の在り方(縦社会orフランクな関係)
- 職場の雰囲気(きっちりor和やか)
- 業務の進め方(個人orチーム)
- チャレンジ精神の有無(伝統を重んじるor新しいことにチェレンジする)
社風は会社によって異なります。同じ業界であっても、職場での上下関係や業務の進め方などは、会社によって方針が分かれるでしょう。そのため、就活の際は「複数の会社を比較して自分に合った会社を選ぶこと」が大切です。
キャリアアドバイザー
環境によってモチベーションが左右されやすい学生は「社風」を会社を選ぶ基準にするのが向いています。実際の社風は会社を見てみないと分からないため、会社説明会やOB・OG訪問などに足を運びましょう。
自分に合った社風を探す方法や、社風を把握する方法はこちらの記事で詳しく解説しています。
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入社後に後悔しないためにも、社風の理解はとても大切です。今回の記事ではキャリアアドバイザーが、なぜ社風を理解することが大切かを解説した上で、社風を把握するための切り口や方法を紹介していきます。業界ごとの社風の傾向も紹介しているので、自分に合った企業探しの参考にしてみてください。
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業種・仕事内容
自分に合った業種や仕事内容を選ぶことも会社を選ぶ基準になります。代表的な業種は、次の通りです。
- メーカー…食品、建設、機械
- サービス…不動産、ホテル、アミューズメント施設
- 商社…総合商社、専門商社
- 金融…銀行、証券、保険
- 小売…百貨店、スーパー、コンビニ
- ソフトウェア…ソフトウェア、インターネット、通信
- 情報…広告、出版、マスコミ
さらに、同じ業種の中でも仕事内容は細かく分かれています。自分に合った仕事内容かどうかを判断する場合は、次のような部分をチェックしましょう。
- 自分の得意分野を活かせる仕事内容か
- スキルアップにつながる仕事内容か
- 仕事の進め方は自分に合っているか(ひとつのことに集中orマルチタスク)
- キャリアアップが見込める仕事内容か
もちろん、上記すべてをクリアする仕事内容はなかなかありません。そのため、「自分のスキルを生かせる仕事であれば業種は問わない」「出版に携われるなら職種は問わない」など妥協できる範囲をあらかじめ決めておきましょう。それが会社を選ぶ基準のひとつになります。
まずどんな業界があるのかを知りたい学生にはこちらの記事もおすすめです。
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人の雰囲気・チームワーク
人の雰囲気やチームワークも会社を選ぶ基準になるでしょう。職場の人間関係は「この会社に入社してよかった」という満足度に大きく関わるからです。逆に、人間関係が悪ければ満足度が下がり、退職につながりやすいとも言えます。
実際、厚生労働省が発表した「平成 30 年若年者雇用実態調査の概況」によると、初めて勤務した会社を退職した理由として「人間関係がよくなかった」と回答した若年者(満15~34歳)は26.9%でした。同調査の退職理由の中で2番目に多い回答です。そのため、同じ会社で長く働き続けたいのなら、事前に人間関係をチェックしましょう。会社の人間関係をチェックできる場面は、次の通りです。
- 面接
- 会社説明会
- 会社内でおこなわれるセミナー
- 会社見学会
- OB・OG訪問
社員同士の雰囲気や、上下関係、職場の雰囲気などを確認するとともに、年齢層もチェックしましょう。幅広い年齢層の社員がいれば、それだけ勤続しやすい環境であると考えられます。
待遇
キャリアアドバイザー
会社を選ぶ基準のひとつに待遇をあげる学生も多いのではないでしょうか? 待遇といっても見るべきポイントは給与だけではありません。
待遇はモチベーションに直結しますし、ライフスタイルにも関わります。いくら仕事が楽しくても、給与が低いとやりがいを感じづらいという学生もいるかもしれませんね。しかし、給与が高くても休みがないと、心と体が疲弊してしまいます。仕事とプライベートを両立させたい人は、会社選びの際に給与の高さだけでなく、「社員のプライベートを尊重する制度が取り入れられているかどうか」もチェックしましょう。
また、月収だけでなく昇給やボーナスもチェックしておくことをおすすめします。入社後して数年先の平均年収とともに、ボーナスの金額も確認しておくと人生設計が立てやすくなります。
企業理念
「企業理念」とは、会社の目標や事業展開の方針などのことです。会社の個性が表れやすい部分であると同時に、「会社が自分に合うか、合わないか」が判断できる部分でもあります。企業理念は会社によって異なりますが、具体的な例は次の通りです。
- 常に変化し新しいものに挑戦する
- 創立者の意思や伝統を守りながら発展を目指す
- 世界を舞台にはばたく
- 顧客の目線に立って地域に根ざしたサービスを提供する
たとえば、「新しいことにどんどんチャレンジしたい」と考えている学生の場合は、伝統を重んじる会社よりも、変化や成長を重んじる会社の方が向いているでしょう。まずは「自分が会社でどのように働きたいか」を明確に決めてから、会社を選ぶ基準として企業理念を確認してみてください。
安定性
安定性とは、「企業が安定して利益を出しているか」「将来性があるかどうか」を指します。安定性のある会社の具体的な特徴は、次の通りです。
- 利益を上げるための戦略や取り組みが実施されている
- 国内だけでなく国外にも進出している上場企業
- 今後需要がある業界
- 離職率が低い
- キャリア支援制度が充実している
ただし、今は安定性があったとしても、それが持続する保証はありません。そのため、会社選びの際は、安定性だけでなく「その環境の中で、自分がどのように貢献できるのか」を考えることがポイントです。
成長性
成長性とは、「その会社が今後、さらなる成長が見込めるかどうか」を指します。ひとつの企業で長く勤め上げたい学生にとっては、会社に伸び代があるかどうかは重要な基準になります。成長性がある会社の特徴は次の通りです。
- 近年、売り上げが高まっている
- 実績が多い(商品販売数、取引者数など)
- 新しい取り組みを実施している(新規事業の立ち上げ)
- 大手企業と提携している
- 世の中のニーズやトレンドとマッチしている事業を展開している
たとえば、近年はリモートワークが増えてきたことでクラウドサービスの需要が高まっています。こういった「世の中のニーズ」とマッチした事業も今後の成長も見込める企業のひとつです。 もちろん、世の中のニーズやトレンドは移り変わるものです。その中でもニーズが廃れない分野をチョイスすることで、より安定性の高い会社と巡り会えるでしょう。
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成長性がある企業を調べる1つの方法として、成長産業に注目する方法もあります。現代の経済状況や社会の変化をみると、伸びている業界、縮小している業界は顕著なためわかりやすいでしょう。
たとえば、少子高齢化問題を抱えた日本では医療業界や介護業界は年々伸びており、安定した成長性を誇っています。他にも、IT業界もIoTやAIの発達により今後も成長し続けるでしょう。ITといってもさまざまで、金融(Finance)と技術(Technology)を組み合わせた「Fintech」といった領域があるように、ITと他業界が掛け合わさった企業も数多くあります。
求人が多い業界を攻めてみるのも一手
こういった成長産業は拡大期で人手不足なことから、求人数や募集人数が多いこともあり、効率的にたくさんの求人を見つけられます。就活ナビサイトで業界別に検索をかけて求人数をチェックし、求人が多い業界を集中的に攻めてみてはいかがでしょうか。
特に成長性の高い企業を知りたい場合、就職エージェントに相談する方法もあります。就活ナビサイトに掲載されていない成長企業の求人を取り扱っていることもあるので、学生の目にあまり触れられていない優良企業が見つかるかもしれません。
規模
企業の規模も、会社を選ぶ基準のひとつになります。企業は大きく分けて「大企業」と「中小企業」の2つがあります。大企業と中小企業の違いは、次の通りです。
- 社員数が1000人以上
- 資本金や出資額が3億円以上
- 社員数が50人以下~300人以下
- 資本金や出資額が500万円以下~3億円以下
大企業と中小企業にはそれぞれ異なったメリット・デメリットがあります。 それぞれの特色を踏まえたうえで、自分とマッチした規模の企業を選びましょう。
こちらの記事では大企業のメリットについて解説しています。ぜひ併せて参考にしてみてください。
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仕事のスタイル
「チームで働く」「個人で働く」といった仕事のスタイルも会社選びの際に重要です。工事や製造、医療やアプリ開発などの仕事は、複数の社員がひとつのチームとなって業務を進めていきます。一方、不動産営業など個人が目標を背負って個々で働くことがメインの仕事もあります。
それぞれにメリット・デメリットがありますので、自分がチームで活躍したいタイプなのか、一人で黙々と仕事したいタイプなのかを吟味してから、自分に合った仕事スタイルを基準にしましょう。
黙々と仕事をしたいと思っている人はこちらの記事を参考にしてみてください。黙々とできる職種とその魅力について紹介しています。
黙々とできる仕事20選|求人の探し方から適職を見極めるコツを伝授
社会貢献度
社会の役に立ちたい気持ちが強い学生にとっては、社会貢献度の高さも仕事選びの基準に含まれます。社会貢献度の感じ方は、人によって異なりますが、基本的に次のような会社は社会貢献度が高いと言えるでしょう。
- 世の中に役立っている実感が見えやすい:メーカー、サービス業、小売など
- 人の命や生活を守る:医療、看護、介護、保育、警察など
もちろん、社会貢献度が見えづらくてもやりがいを感じる仕事もあります。ただ、「特にやりたい仕事がない」という場合は、社会貢献度を実感しやすい仕事の方がモチベーションを維持しやすいでしょう。
福利厚生
福利厚生とは、給与や賞与などに加えて、従業員やその家族に提供するサービスや報酬のことです。福利厚生の充実度は働きやすさにつながるため、長く働きたい人は会社を選ぶ基準のひとつにすると良いでしょう。福利厚生の具体的な例は、次の通りです。
- 家賃補助・住宅手当
- 社員食堂の提供
- 介護休暇
- 産前休暇・産後休暇
- 育児休暇
- バースデー休暇
- 提携しているリゾート施設の割引
- 貯蓄制度
福利厚生が充実している会社は、社員のプライベートを尊重する傾向があります。ただ、確実に仕事とプライベートを両立したい人は、事前に福利厚生の充実度だけでなく、「利用率」も確認しておきましょう。
気になる企業にどんな福利厚生があるかを調べる方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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勤務時間
勤務時間はライフスタイルに大きく影響します。会社によって、勤務時間は異なります。ただ、基本的には次のような勤務時間が設けられている会社が多いでしょう。
- 8:00~17:00
- 9:00~18:00
- 10:00~19:00
会社の中には、昼から出勤して夜中に退勤するところや、夜勤や早番、中抜けがある会社もあります。起きる時間や帰宅時間にこだわりがある人は、勤務時間も会社選びの基準としてチェックすると良いでしょう。朝が苦手な場合は出勤時間が遅い会社、夕方以降に習い事や趣味に集中したい場合は、早番がある会社や出勤時刻が早い会社を選ぶのがおすすめです。
夜勤についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。夜勤に向いている人の特徴なども紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
職種16選|夜勤の仕事を狙うなら将来から逆算した選び方が最重要!
勤務地
働く場所をこだわりたい人は会社選びの際に、勤務地と転勤の有無についてもチェックしていきましょう。大手企業の場合、支店や支社がたくさんあるので、入社後に自宅から遠い勤務地に配属されたり、異動があったりする可能性があります。
自宅に近い場所で働きたい場合は、ひとつのオフィスしかない会社や、地域密着型の会社などを選びましょう。転勤や移動の有無は、会社説明会や面接時で会社側に質問するのがおすすめです。
教育体制
教育体制が整っているかどうかも、会社選びで欠かせないポイントです。教育体制が整っている会社の特徴は、次の通りです。
- (新入社員の)教育計画が立てられている
- 新人研修やセミナーを実施している(座学・実践)
- テキストやマニュアルを配布している
- 新入社員への面談をおこなう
- フォローアップ制度が整っている
会社の中には、実際に仕事を通じて先輩や上司が新入社員に仕事を教える「OJT(On the Job Training)」という教育スタイルを実践しているところもあります。OJTではいきなり現場で仕事がスタートするので、人によってはなかなか慣れずに苦労することもあるでしょう。しっかり基礎を学んでから実務に入りたい人は、教育体制が充実しているかどうかも会社を選ぶ基準としてチェックしてみてください。
評価制度
評価制度は、入社後の給与や昇進などに大きく影響する部分です。評価制度は主に「実力主義」「年功序列」の2つがあります。
実力主義は、学歴や年齢、勤務年数などにかかわらず、能力や成果を重視して昇進や報酬を決めること。 一方、年功序列は、勤務年数や年齢を重視して報酬や昇進を決めることです。 成果を出して若いうちに昇進したい場合は実力主義、安定を望むのなら年功序列を選ぶのがおすすめです。
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会社を選ぶ基準をいくつか紹介しましたが、中でも多くの学生が重視する基準は、勤務地や勤務時間などの条件面です。たとえば勤務地に関して、配属地が縁もゆかりもない土地になると、家族や友人がそばにいないため、仕事が大変なときでも頼りづらくなってしまいます。また、転勤の頻度が多い企業だとその度に職場での人間関係を構築する必要があるため、新しい環境に馴染むことが得意ではない場合ストレスになってしまい、仕事に支障が出るかもしれません。
しかし「プライベートよりも仕事に重きを置きたい」と考える学生の場合は、労働条件よりも実力で判断される評価制度の有無や、仕事におけるやりがいを感じやすい社会貢献性を重視する傾向にあります。
周囲に流されて意思決定するのはやめよう
このように、会社を選ぶ基準の優先順位は学生によって異なります。「周りの友人が大手企業を受けているから自分も受ける」など、自分の基準を持たずに周囲に流されて意思決定をすることだけは避けましょう。自分の軸を持っていないと、入社後にミスマッチを感じ早期離職につながる可能性もあります。自分がもっともいきいきと働くには、どのような条件や環境が大切なのか、真剣に向き合って考えてみてくださいね。
自分に合った会社を選ぶための4ステップ
会社を選ぶ基準はわかったものの、「具体的にどんな流れで会社を選べばいいの?」と悩んでいる学生のために、自分に合った会社を選ぶための4ステップをまとめました。それぞれのステップの流れとともに、気を付けるべきポイントについてチェックしていきましょう。
①自己分析をする
自分に合った会社を選ぶためには、まず自己分析をしましょう。自己分析の手法はさまざまですが、自分のやりたいことが明確化できていない人は、まずWill・Can・Mustを紙に書き出すことをおすすめします。
- 自分のスキルを生かしてプロダクトを作りたい
- デザイナーとして独立したい
- 誰とでも仲良くなれる
- 努力を継続できる
- デザインスキルを身につける
- 営業の実績を積む
まず「Will」で自分の理想像や、仕事で叶えたい夢を書き出します。そこから向いている業種や職種が見えてくるでしょう。続いて「Can」では今ある自分のスキルや長所を書き出します。先ほどのWillにつながるスキルがあれば、より具体的に自分が活躍できる職場がイメージできるはずです。そして「Must」では未来のためにすべきことを書き出します。夢を叶えるためにすべきことを実践できる職場かどうか判断するための鍵になります。
自己分析の質を上げる方法についてはこちらの記事も参考にしてみてください。
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②就活の軸を決める
就活の軸とは、就活で仕事選びや会社選びをするときに「これだけは譲れない」という、自分の中の判断基準のことです。就活の軸を決めれば、自分の将来の目標が明確になることに加えて、就活で悩んだときの指針にもなります。就活の軸の具体的な見つけ方は、次の通りです。
- 昔から好きだったこと10個書き出す
- 理想の人生プランを書き出す
- 他己分析をする
上記の内容を実践することで、昔から好きだったことを生かせる仕事や、理想の人生プランに合った会社が見つかります。「自分の好きなものも長所もわからない」という人は、他己分析で客観的に「自分像」を捉えてみましょう。
他己分析についてはこちらの記事でやり方を解説していますよ。
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③軸をもとに基準の優先順位をつける
就活の軸が決まったら、基準をリストアップして、優先順位をつけましょう。
- 英語が生かせる仕事がしたい
- 給料が○○万円以上であること
- 年間休日は○○○日以上
すべての基準をクリアする会社は少ないので、「休みが取れなくても年収○○○万ならOK」というように、優先事項と妥協点を明確にしておきましょう。ただ、「その基準に自分の能力が見合っているかどうか」を見極めることも大切です。自分の市場価値を客観的に捉えて、それに見合った会社を選びましょう。
妥協点を考えるにあたってはこちらの記事を読んでみると良いでしょう。
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④基準に沿って会社を比較検討する
自分の中で基準や優先順位が定まったら、その基準に沿って会社を比較していきましょう。同じ業界の会社であっても、会社の規模や特徴は異なります。複数の会社を見比べることで、より自分に合った会社が見つかるでしょう。
社風や社内の雰囲気、勤務時間や福利厚生など、自分が優先したい基準をクリアした会社をピックアップして、仕事スタイルや教育体制などのさらに細かい部分も比較していきます。徹底的に比較すれば、面接時に「ほかの会社ではなくこの会社を選んだ基準は何ですか?」という質問へもスムーズに回答できるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
自己分析の手順としてWill・Can・Mustを紙に書き出す方法をご紹介しましたが、学生の中にはCanやMustは思いついても、Willがなかなか思いつかないという人もいます。しかし、就活の軸ではWillこそ重要になります。新卒の就活はポテンシャル採用のため、面接ではCanである「できること」よりも、Willの「やりたいこと」を重点的に質問されることも多いです。「将来成し遂げたいことやなりたい姿をイメージし、それを叶えるためにこの企業を選んでいます」と述べると、志望動機にも説得性が増しますよね。
もちろん、将来やりたいことは社会人になってから他のものに変わる可能性はあります。それでも、現時点で思い浮かぶWillを見つけ、自分も企業も納得できる会社選びの基準を見つけましょう。
基準を満たしている?会社をよく知る方法
自分の中で「自分に合った会社を選ぶ基準」が定まったところで、次はその会社が基準を満たしているかどうかをチェックする方法を解説します。
具体的には、求人や企業のホームページ、口コミサイトなどを参考にするとよいでしょう。また、面接やOB・OG訪問で質問するのもおすすめです。それぞれの方法をチェックしていきましょう。
求人情報や企業サイトを見る
自分の「会社選びの基準」を会社が満たしているかどうかを知るためには、まずに求人情報や企業サイトをチェックしましょう。一般的に、求人には次のような内容が明記されています。
- 年収・月収
- 年間休日
- 福利厚生
- 勤務地域
- 勤務時間
さらに会社について詳しく知りたい場合は、会社の公式ホームページも見ましょう。会社のホームページには、求人には書かれていないような内容も掲載されています。
- 会社の理念や方針
- 沿革・歴史
- 提携会社
- 社員の顔写真や実際に働いている様子を映した動画
公式ホームページのほか、ブログやSNSを運用している会社もあります。内部の様子を知りたい場合は、企業分析の一環としてそちらの方もチェックしておきましょう。
会社説明会に行く
「会社説明会」とは、企業が就活中の学生や求職者に向けて会社の特色や仕事内容などを紹介する場です。会社説明会は大きく分けて2種類あります。
- 合同説明会…複数の会社がひとつの会場で同時に会社説明をおこなう
- 単独会社説明会…ひとつの会社が自社で会社説明をおこなう
複数の会社を同時に比較したい場合は、合同説明会がおすすめです。目当ての会社が決まっているのであれば、単独会社説明会でも良いでしょう。単独会社説明会なら、会社や事業に関する詳しい情報を収集できますし、自社で開催している場合は会社内の雰囲気もつかめます。
口コミサイトを見る
会社の内部事情について知りたい場合は、口コミサイトもチェックしましょう。口コミサイトでは、実際に働く社員たちのリアルな声から、会社の課題や現場の人間関係などを知ることができます。
- 会社の将来性
- 独自性
- 社会貢献度
- 活気があるかどうか
- 20代が成長できる環境かどうか
口コミサイトによっては、上記のような項目を数値として表示して、グラフ化しています。実際の平均残業時間や有休の消化率、男性・女性別の口コミも書き込まれているので、入社後のビジョンがよりクリアに見えるでしょう。
面接で逆質問する
面接で逆質問するのも、会社をよく知る方法のひとつです。面接時に面接官から「何か質問はありますか?」と聞かれたときに、会社選びの基準にまつわる質問を投げかけてみましょう。
就活生
入社後は○○のポジションに就きたいと考えているのですが、チャレンジすることは可能でしょうか?
就活生
現場の雰囲気を教えていただけませんか? ホームページや採用動画では、活気があふれていて、とても雰囲気の良い現場だと感じました。
面接で逆質問するときは、ボーナスや福利厚生、残業時間などをそのまま聞くのは避けましょう。求人やホームページに記載されていることを質問すると、「リサーチ不足」と思われてしまいますし、会社に対する興味や関心が薄いと捉えられる可能性もあります。リサーチしてきた内容と質問の意図を交えながら質問すれば、熱意が伝わりますよ。
こちらの記事では、一次面接の逆質問について詳しく解説しています。逆質問の考え方なども紹介しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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OB・OG訪問をする
OB・OG訪問とは、志願先の会社に入社した自分と同じ学校の卒業生のもとへ訪問することです。OB・OG訪問では実際に現場で働く先輩方から、リアルな意見や経験談が聞けます。社員しか知らない内部事情を教えてもらえる可能性も高いので、入社後のビジョンも明確になるでしょう。
また、選考にあたってのアドバイスがもらえるケースもあります。ただ、求人の情報を解禁する3~4月はOB・OG訪問が殺到する可能性があります。できるだけ早い段階で志願先を決めて、早めにOB・OG訪問のアポを取っておきましょう。
OB・OG訪問をする際はマナーを守ることが大切です。詳しいマナーはこちらの記事で解説しています。
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就活は、3月の選考開始までにどれだけ準備を進めておけるかで差をつけられますよ。 この記事では、3月が重要な理由、3月までに準備すべきこと9選、解禁後の過ごし方などキャリアアドバイザーが解説します。 就活成功のためのスタートダッシュを切るためにもぜひ参考にしてくださいね!
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会社選びの基準を面接で聞かれる理由
就活生
面接で会社選びの基準を聞かれました。なぜ企業は基準に関する質問をするのでしょうか?
キャリアアドバイザー
気になるところですよね。面接官が会社選びの基準に関する質問をする理由は主に2つあります。
面接官が会社選びの基準に関する質問をする理由は主に以下の2つです。
- 入社後のミスマッチを防ぎたい
- 自社への志望度が知りたい
それぞれの理由から、面接官側の意図や求める回答を見ていきましょう。
入社後のミスマッチを防ぎたい
面接官が学生に対して、会社選びの基準に関する質問をする理由のひとつは、入社後のミスマッチを防ぎたいからです。面接の際、面接官は「この学生が企業とマッチしているか」という点をチェックしています。学生が会社を選んだ基準の中に、会社の理念や方針とマッチする部分があれば、採用の決め手となるでしょう。
一方で、伝統を重んじる会社に対して「新しいことにチャレンジしたいので、この会社を選びました」と回答した場合は、「この学生はこの会社と合わないかもしれない」と判断されてしまう可能性もあります。しかしこの場合、言い方を変えれば、学生が入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないように、会社側が判断してくれているということでもあります。
自社への志望度が知りたい
面接官が会社選びの基準を学生に聞くときは、「自社への志望度が知りたい」という意図もあります。会社選びの基準について回答するときは、少なからず志望先の会社の特徴や、この会社でしか実現できない事柄などに触れることになります。つまり、「この会社と他社の明確な違い」を話すことになるので、面接官側に「どれだけ企業分析ができているか」が伝わるのです。
同業他社にもあるような特徴を回答すると、「分析が甘い」と判断されかねません。会社が独自に取り組んでいる事業やイベント、会社ならではの実績や仕事スタイルなどを含めた回答を心掛けましょう。
面接に回答する際の3ステップ
「面接のときは、いつも焦ってうまく答えられない」という学生のために、面接で会社選びの基準について質問されたときのステップを3つに分けて解説します。 ステップごとのポイントや注意点を確認して、面接に備えましょう。
結論を端的に伝える
面接で回答する際は、まず結論を端的に伝えましょう。結論を先延ばしにすると、面接官側が「結局何が言いたいのか分からない」と混乱してしまいます。まずは「はい、○○です」と結論を短く、そしてはっきりと伝えてから「なぜなら~」と根拠や理由、経緯などを話しましょう。
また、回答する側も、先に結論を答えた方が頭を整理しやすくなるので、緊張していてもスムーズに回答できます。回答が長引くこともないので、面接の時間を有意義に使えるでしょう。
根拠を話す
面接時の質問で、結論に至った根拠や理由、経緯を伝えると、より説得力が増します。結論だけを話した場合、「本音ではなく建前で話しているのではないか?」という印象になってしまう可能性があります。面接官が知りたいのは、結論よりもそれに至る経緯です。
- なぜその結論に至ったのか
- 結論に至ったきっかけ
- 結論を導くまでの具体的なエピソード
上記を語ることで、あなたの人となりや価値観、答えを導く力を面接官に伝えられます。
企業との共通点を伝える
面接で回答するときは、結論や根拠を話したうえで、さらに「企業と自分の共通点」を伝えるのもおすすめです。たとえば、志望先がチームで仕事をするタイプだった場合は以下のように返答できます。
就活生
学生時代は○○サークルに入り、仲間と協力しながら××を完成させました。チームプレーが特徴の御社では、この経験が生かせると思い、志願いたしました。
就活生
ゼミではリーダーとして、活動の指揮を執っていました。入社した暁には、スキルを磨いて仲間から信頼されるリーダーになりたいと考えています。
上記のように、自分と会社の共通点を挙げたうえで、入社後のビジョンを語れば、志望度の高さや熱意が伝わるでしょう。
会社選びの基準を面接で聞かれたときの回答例
実際に会社選びの基準を面接で聞かれたときは、どのように答えればよいのでしょうか? 会社選びの基準を5つの区分に分けて、回答例とそのポイントを解説します。自分の会社選びの基準に近いものからチェックして、文章の構成や内容、言い回し、まとめ方などをチェックしていきましょう。
例文①社風
私の企業選びの基準は、社風です。私は大学時代、大規模なサークルに所属していたのですが、一部の生徒の意見が反映され、そのほかの生徒の意見が反映されにくく、辞めてしまう学生もいました。
しかし、御社のインターンシップに参加したときに、少人数ならではの「社員一人ひとりの意見を取り入れる」という体制を目の当たりにして、「社員一人ひとりが主役」という御社のスローガンの意味を実感しました。
入社した暁には、チームの一人として会社に貢献するとともに、新しいメンバーが加わった際も意見を伝えやすい現場づくりを心掛けたいと考えております。
キャリアアドバイザー
自分の理想の働き方に触れつつ、インターンに参加したという事実を加えているのがポイントですね。
例文②社会貢献
私の会社選びの基準は、社会へ貢献できることです。私の母は看護師で、その影響で私は医療関係に興味を持ち、看護系の大学に入学しました。
その後の実習の中で、現場の看護師による「医療機器が足りない」「安い医療器具すぐに壊れてしまう」という声を聞き、医療機器や医療器具の大切さを実感しました。そこで、「医療をもっと快適に」をスローガンとして掲げる御社へ志願いたしました。
実際に病院と提携している御社なら、より現場の声が反映されやすいと考えています。
キャリアアドバイザー
具体的なエピソードと、会社ならではの特徴を交えながら回答しているのが良いですね。
例文③雰囲気
私の会社選びの基準は、社員同士のチームワークや雰囲気です。私は高校時代にテニス部に所属していました。しかし、なかなかチームワークが取れずにいたため、ひとつの目標を決めて全員で取り組んだり、積極的にコミュニケーションを取ったりするうちに、結束力が強くなりました。
そこで私はチームワークの大切さを感じ、1on1ミーティングやチームエンゲージメントツールなどを活用している御社に興味を抱くようになりました。説明会やセミナー、インターンシップでも現場の方々が和気あいあいと、そしてチーム内の個々の意見を尊重しながら働く姿がとても魅力的でしたので、志望を決意しました。
キャリアアドバイザー
その会社ならではの取り組みや、実際に現場で感じた印象を話すことで、会社のリサーチ度合いや、志望度をアピールできていますね。
例文④教育体制
私の会社選びの基準は、会社理念と教育体制です。私はアパレル系やコスメ系のアルバイトを通じて、お客様を笑顔することの意義ややりがいを感じ、今後もお客様が安心して楽しく買い物ができるような販売員になりたいと考えています。
御社では「顧客一人ひとりを笑顔にする」という理念を掲げているほか、マナー講師による「印象のよい話し方」「会話の広げ方」「お客様に合った商品の提案」などの新人研修が充実していると伺いました。研修でより本格的な接客力を身につけ、お客様が笑顔になれるような心地よい接客ができる販売員を目指したいと思います。
キャリアアドバイザー
会社選びの基準として「教育体制が整っているから」とだけ答えてしまうと、どこか受け身な印象になってしまいます。しかし「教育体制+会社の理念」を基準として挙げたうえで「会社の教育体制を通じてどうなりたいのか」を述べると印象はぐんと良くなりますよ。
会社選びの基準を面接で答えるときのNG例
自分の中で「会社選びの基準」を決めて、面接までたどり着けたとしても、回答によっては熱意や意欲、会社への貢献度が伝わりづらくなってしまいます。会社選びの基準を面接で答えるときのNG例とともに、「なぜその回答がNGなのか」を解説します。
待遇を重視している
就活生
同業他社と比べて給与が高く、福利厚生も充実しているので、御社を選びました。
給与や福利厚生などの待遇面を基準として答えると、仕事への情熱が伝わりづらいので、避けた方が良いでしょう。会社側は面接で「この人はどれだけ会社に貢献してくれそうか」を見ています。この回答の場合、会社へ貢献することではなく、自分のことしか考えていないように受け取られてしまいます。
- 自分はこんな実績や能力、経験があるので、この会社に~といった形で貢献できる
- この会社に入社した暁には、こんな風に働いて利益を上げたい
上記のように、自分の能力や「どのように会社へ貢献したいのか」を含めて回答しましょう。
消費者目線が抜けていない
就活生
昔から車が好きで、車をつくるのが夢でした。車の中でも御社の車は特に好きだったので、この度は志望いたしました。
「興味があることだから」「好きな製品だから」など消費者目線の回答は、悪くはないのですが、主体性を感じにくい傾向があるので注意が必要です。基本的に会社側は、「生産者(社員目線)に立った回答」を求めています。そのため、「興味がある」「好きだから」という理由のほかに、
- 入社してどんなことがしたいのか
- この会社の製品・サービスと他社の製品・サービスの違い
- 同業他社よりもこの会社が自分に合っていると感じた理由
上記のような内容を含めると、より説得力が増します。
面接の受け答えが苦手な学生は多いもの。どう答えたらいいか迷っている学生には、こちらの記事がおすすめです。
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会社選びの基準を決めるなら自己分析から始めよう
社風や雰囲気、安定性や仕事のスタイルなど、会社選びで重視するポイントはひとそれぞれです。自分の中で就活の軸を決めたり、その軸をもとに基準の優先順位をつけたりすれば、おのずと自分の中で特に重視したい基準が見つかるでしょう。
会社の公式ホームページをチェックするほか、説明会やインターン、OB・OG訪問などに参加すれば、会社の内部の様子を知ることができます。早い段階で会社を選ぶ基準を決めてから、複数の会社を比較し、自分に合った会社を選びましょう。
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