目次
- 正しい知識を身につけてクレジットカード業界への理解を深めよう
- クレジットカード業界のビジネスモデル
- クレジットカード業界の業務
- イシュア業務
- アクワイアラ業務
- セキュリティ業務
- クレジットカードの5つの種類
- ①銀行系カード
- ➁信販系カード
- ③小売店・コンビニ系カード
- ④航空系・交通系カード
- ⑤ガソリン系カード
- クレジットカードの主要国際ブランドを押さえよう
- クレジットカード業界の動向
- 取扱高は上昇傾向にある
- 決算方法が多様化している
- クレジットカード業界・営業収益
- イオンファイナンシャルサービス
- クレディセゾン
- 三菱UFJニコス
- JCB
- 三井住友カード
- オリエントコーポレーション
- クレジットカード業界の職種
- マーケティング・企画
- 営業
- 信用調査
- 債権管理
- 顧客サポート
- セキュリティ
- クレジットカード業界のやりがい・魅力
- 人々の生活に役立っているという実感が得やすい
- 加盟店に貢献することができる
- 他の業界と比べて年収が高い傾向がある
- 業績によってインセンティブを獲得できる
- クレジットカード業界の志望動機の書き方
- ①志望理由を簡潔に述べる
- ②志望理由につながる経験・エピソードを述べる
- ➂経験・エピソードと絡めて改めて志望理由を述べる
- ④入社後の展望を述べる
- クレジットカード業界の志望動機のコツ
- 業界の専門用語には説明を加える
- 企業やカードごとの特徴を盛り込む
- 入社後の展望はクレジットカードを通して何をしたいのかを述べる
- 職種別! クレジットカード業界の志望動機の例文
- マーケティング・企画
- 営業
- 信用調査
- 債権管理
- 顧客サポート
- セキュリティ
- クレジットカード業界の知識に基づいたアピールで自信をもってエントリーしよう
正しい知識を身につけてクレジットカード業界への理解を深めよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活が始まる時期になると、
「クレジットカード業界とは、どのような業界なのでしょうか?」
「クレジットカード業界に興味があるのですが、具体的な業務内容がわかりません」
など、クレジットカード業界に関する質問が多く寄せられます。
学生の中にも、クレジットカードを日常的に使用している人は多いと思います。しかし、クレジットカードが身近な存在だからといって、クレジットカード業界について何も知らないまま志望してしまうのは危険です。
なぜなら、業界への理解が浅いと、入社後に働く自分の姿を具体的に想像することが難しいため、自分がクレジットカード業界に向いているのか、本当に興味のある仕事なのか、ということが判断しにくいからです。
そこで今回は、クレジットカード業界について解説します。クレジットカード業界のビジネスモデルや職種はもちろん、クレジットカード業界の志望動機の書き方や例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。
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クレジットカード業界のビジネスモデル
クレジットカード業界を理解するためには、まずはビジネスモデルを知ることが必須です。ビジネスモデルとは、簡単に言うと、利益を生み出すための構造やしくみを表したものです。
クレジットカード業界のビジネスモデルは、以下の三者で成り立っています。
- クレジットカードを使用して支払いをする利用者
- クレジットカードで支払いができる加盟店
- クレジットカードを発行し、運営をするクレジットカード会社
利用者は、クレジットカードを使って、加盟店で買いものをします。買いものをする際に、クレジットカードを利用すれば、その場で代金を払う必要はありません。ただし、後日カード会社から利用代金が引き落とされることになります。
加盟店は、クレジットカードの利用者が買いものをしたその場では代金を受け取りませんが、後日カード会社から代金を受け取ります。また、カード会社に対しては、サービスを利用するための手数料を支払います。
カード会社は、利用者がカードで支払った代金を請求し、受け取ったお金を加盟店に支払います。また、加盟店からサービスを利用するための手数料が支払われ、この手数料が、クレジットカード会社の主な利益となります。
クレジットカード業界の業務
クレジットカード業界を志望するのであれば、クレジットカード業界の会社がどのような業務をおこなっているのかを知っておくことが大切です。
会社がおこなっている業務を把握することができれば、その業務にかかわっている社員の姿を想像しやすくなり、職種について理解しやすくなるからです。
そこでここからは、クレジットカード業界の業務について解説します。カタカナ表記で少し覚えづらいかもしれませんが、ぜひ業界研究のために覚えてみてくださいね。
イシュア業務
イシュア業務は、クレジットカードサービスの出発点となる業務です。主な業務は以下の通りです。
- クレジットカードのサービス内容や特典の決定
- クレジットカードのブランドとの契約、ライセンスの取得
- クレジットカード発行希望者の審査・手続き
- 入会手続き
- クレジットカードの発行
イシュア業務では、どのようなクレジットカードを作るか、どのような特徴を持たせるかという企画段階の業務をおこないます。また、そのほかにもクレジットカード発行希望者の手続きや審査、クレジットカードの発行もイシュア業務に含まれます。
アクワイアラ業務
アクワイアラ業務とは、加盟店に向けた働きかけをおこなう業務です。主な業務は以下の通りです。
- 新規加盟店の開拓
- 既存加盟店の管理・フォロー
- 利用者から預かった代金を加盟店へ受け渡す
アクワイアラ業務では、新たな加盟店を獲得するための営業や、今ある加盟店の状況を把握するための営業をおこないます。また、利用者から加盟店の代金の引き渡しという重要な業務も担っています。
セキュリティ業務
セキュリティ業務は、その名前の通りクレジットカードの安全性を確保するための業務です。主な業務は以下の通りです。
- クレジットカードの安全性の向上
- 不正利用防止対策
- 保険会社との契約
セキュリティ業務では、利用者に安心してクレジットカードを利用してもらえるよう、システムの安全性を向上させたり、不正利用への対策をおこなったりしています。また、企業にもよりますが、不正利用がおこなわれた場合の補償ができるように、保険会社との契約をおこなうこともあります。
クレジットカードの5つの種類
クレジットカードは、さまざまな企業が発行しているもので、企業がおこなっているサービスによってクレジットカードのサービスや特典などが大きく異なります。
そのため、クレジットカード業界を志望しているのであれば、クレジットカードの種類を把握し、それぞれの特徴やサービスの内容などを把握しておく必要があるのです。
そこでここからは、クレジットカードを5つの種類にわけて解説します。クレジットカードと言われても、漠然としたイメージしか思い浮かばないという人は、ぜひ目を通してみてください。
①銀行系カード
銀行系カードとは、銀行やその系列会社が発行しているクレジットカードを指します。
銀行系カードは、その銀行の口座と一緒に持つことで、お得なサービスを受けられるものが多いです。たとえば、ATM利用の手数料が無料になったり、他行への振り込み手数料が無料になったりするサービスがあります。
また、銀行系カードは、ほかの企業が発行しているクレジットカードと比べると審査の基準や難易度が高いことで知られており、信頼性の高さも魅力の1つとなっています。
➁信販系カード
信販系カードとは、信販会社が発行しているクレジットカードです。
信販会社とは、信用販売会社を略したもので、信用をもとに代金の立て替えをおこなう会社です。たとえば、自動車ローンや教育ローン、ショッピングローンなどのサービスをおこなっています。
信販系カードの特徴は、歴史が長いため信頼性は高いものの、銀行系カードと比べると審査の難易度が高くないということです。また、信販会社の中には、国際ブランド自身が発行しているプロパカードの発行をおこなっている会社もあります。
③小売店・コンビニ系カード
小売店・コンビニ系カードとは、その名前の通り、スーパーや百貨店などの小売店やコンビニが発行しているクレジットカードです。
小売店・コンビニ系カードは、特定のスーパーやコンビニで買いものをして支払いの際にカードを使うと、ポイントが貯まったり、割引を受けられたりします。そのため、日用品や食料品を購入する際に使われる傾向が強いカードです。
また、小売店・コンビニ系カードは、申込みの条件や審査の難易度があまり高くないことが魅力で、主婦や学生が手軽に持てるクレジットカードです。
④航空系・交通系カード
航空系・交通系カードは、航空会社や鉄道会社と提携して発行されているクレジットカードです。
飛行機や電車を利用する際にカードで支払いをすることで、独自のポイントが貯まっていくため、通勤で電車を使う人や出張で飛行機をよく利用する人に使われる傾向が強いです。
また、交通系カードには、電子マネーの機能が搭載されているものが多いので、日常的に手軽に使えることが魅力です。航空系カードは、空港のラウンジが無料で利用できたり、海外旅行の際の保険が無料で付帯されていたりするなどの特典があります。
⑤ガソリン系カード
ガソリン系カードとは、ガソリンスタンドの運営をおこなう企業やその関連企業が発行しているクレジットカードです。
ガソリンスタンドでガソリン系カードを使って支払いをすると代金が割引されるサービスがあるので、車をよく利用する人によく使われています。また、多くのガソリン系カードには、高速道路の利用料金の支払いができるETCの機能が搭載されています。
カードによって異なりますが、トラブルや事故の際にロードサービスを受けられるという特典がついたカードもあります。
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学生のうちにクレジットカードを何枚も所有することは少ないかもしれません。持っていたとしてもECサイトやショッピングセンターなど、自分の身近な存在のカードが多いのではないでしょうか。このように、知っているカードに偏りがあったり特に思い入れがなかったりすると企業選びに苦戦してしまうでしょう。
そのようなときには、自分1人の力で進めようとせずに周囲がどのようなカードをなぜ使っているのか聞いてみたり、クレジットカードの業界地図などを読んで情報を得たりしてください。自分では思い入れはないけれども、第三者からみるとこのようなメリットがあるのか、など新たな発見を得ながら興味の幅を広げていきましょう。
クレジットカードの主要国際ブランドを押さえよう
クレジットカードを作ったことがある人であれば、知っているかもしれませんが、クレジットカードには国際ブランドというものがあります。
国際ブランドとは、さまざまな国に加盟店があるクレジットカードのブランドで、クレジットカード会社は、この国際ブランドと契約してライセンスを取得することで、クレジットカードを発行することができます。
- VISA
- Mastercard
- American Express
- JCB
世界で最も使われているクレジットカードの国際ブランドはVISAで、シェアが50%を超えます。Mastercardは約25%、American Expressは約3%のシェアですが、日本では非常に有名な国際プランドです。また、JCBは、日本の国際ブランドで、国内ではとても利用しやすい国際ブランドとして知られています。
クレジットカード業界の動向
- 取扱高は上昇傾向にある
- 決算方法が多様化している
どの業界を志望する人にも共通することですが、自分が志望する業界の動向については必ず調べておく必要があります。
なぜなら、業界の動向を把握できていれば、その業界がどういった方向で発展していくのか、その業界で働くためにはどのようなスキルや知識が必要なのかがわかってくるからです。
そこでここからは、クレジットカード業界の動向について解説します。業界の将来や今後必要とされそうなスキルや知識などを考えながら読んでみてくださいね。
取扱高は上昇傾向にある
株式会社矢野経済研究所が2023年に実施した「クレジットカード市場に関する調査」に掲載されているように、2020年に約70兆円だったクレジットカードの取扱高は、2022年に約89兆円まで拡大しています。
2020年は新型コロナウイルス拡大の影響もあり、2019年と比べて取扱高が減少しましたが、ネット通販などが活発に使われるようになったことや、行動制限の解除によってレジャーや旅行への人出が戻ったことでクレジットカードの利用回数が増え、回復しました。
また、買いものだけでなく、公共料金や納税などの支払いにもクレジットカードが使われるようになってきており、年々クレジットカードの活用範囲が拡大している状況にあるといえます。
決算方法が多様化している
クレジットカードは、キャッシュレス決済の代表格ですが、ほかにもさまざまな決済方法が誕生しており、徐々に社会に浸透しつつあります。
たとえば、スマートフォンで支払いが可能な電子マネーやQRコード決済などです。これらの登場により、日本のキャッシュレス化はこれまで以上に進んでいくことが考えられます。
しかし、クレジットカード業界にとっては、競争相手が増えることになるため、競争に耐え抜くだけのサービス開発やほかの決済方法との差別化が求められています。
クレジットカード業界・営業収益
営業収益とは、その企業の営業活動によって生み出された収益で、無形のサービスや手数料などによって生み出された利益を表す数値です。つまり、クレジットカード会社の売上は、営業収益というのです。
クレジットカード業界を志望している人の中には、そんな営業収益の状況からエントリーする企業を選ぼうと考えている人もいるのではないでしょうか。
そこでここからは、2022年から2023年までの1年間におけるクレジットカード業界で有名な企業の営業収益を紹介します。エントリーする企業をなかなか選べないという人は、ぜひこれから紹介する企業を参考にしてみてください。
イオンファイナンシャルサービス
イオンファイナンシャルサービスは、ショッピングモールで有名なイオン株式会社の金融事業をおこなっている企業です。
具体的な営業収益は約4,517億円で、クレジットカード業界で大きなシェアを誇っています。
イオンファイナンシャルサービスが発行しているクレジットカードは「イオンカード」です。このカードは、イオングループが運営する店舗で使用すると、ポイントをお得に貯められたり、割引を受けられたりするため、日用品や食料品の買いものなどでよく使われています。
クレディセゾン
クレディセゾンは、クレジットカードの発行や運営をおこなうクレジットカード会社で、営業収益は約2,524億円となっています。
クレディセゾンが発行しているクレジットカードは「セゾンカード」で、永久不滅ポイントという使用期限が設けられていないポイントを貯められることで有名です。
また、国際ブランドの1つであるAmerican Expressと提携して「SAIZON AMERICAN EXPRESS CARD」というクレジットカードも発行しています。
三菱UFJニコス
三菱UFJニコスは、日本最大のメガバンクである三菱UFJフィナンシャル・グループの金融事業をおこなっている企業で、営業収益は約2,676億円となっています。
三菱UFJニコスが発行しているカードは「三菱UFJカード」で、ゴールドカードやプラチナカードの年会費が比較的低価格で発行されていたり、提携カードも多いため多くの人から需要があるのが魅力ですね。
JCB
JCBは、日本で唯一国際ブランドとしての決済代行機能をもつカードブランドで、営業収益は約3,312億円となっています。
扱っているカードは「JCBカード」で、一般のカードからプレミアムなカードまで段階別にさまざまなカードを展開しています。
招待制のカードも発行しており、会員であれば世界中の専用ラウンジなども活用できるのが魅力の1つといえるでしょう。
三井住友カード
三井住友カードは、SMBCグループのなかでカードを扱う企業で、営業収益は約4,694億円となっています。
扱うクレジットカードは「三井住友カード」で、一般カード、ゴールドカード、プラチナカードとランク別に分かれており、あらゆる人が手を出しやすいカード展開になっています。
また、ポイント還元制度が充実していることに加えて、銀行などのほかのサービスとの連携も多く取り扱いがしやすいことから、多くの人に支持されているカードといえるでしょう。
オリエントコーポレーション
オリエントコーポレーションは、自動車購入時に融資をおこなうオートローン事業やショッピングクレジット事業をおこなっている大手信販会社で、営業収益は2,298億円となっています。
オリエントコーポレーションが発行しているクレジットカードは、「オリコカード」です。オリコカードは、ほかのクレジットカードと比べてポイントが貯まりやすいという大きな特徴があります。
また、みずほ銀行や家電量販店のエディオン、倉庫型スーパーのコストコなど、さまざまな企業と提携したクレジットカードを発行しています。
クレジットカード業界の職種
クレジットカード業界のビジネスモデルや業務から、クレジットカード会社がおこなっているビジネスについて大きくは理解できたと思います。
しかし、業界研究では、自分自身が働いている姿を想像できるようになることが大切なので、会社規模ではなく社員1人ひとりの業務内容にまで落とし込んで、業務を理解することが大切なのです。
そこでここからは、クレジットカード業界の職種について解説します。自分自身がどういった業務に携わりたいか、自分の強みを活かせる職種はどれかということを考えながら読んでみてください。
マーケティング・企画
マーケティング・企画では、クレジットカード業界の業務の中で解説したイシュア業務に携わります。
新たなクレジットカードを生み出すために、市場調査や競合他社・顧客のニーズの分析をおこない、その結果をもとに企画を立案して、新たなクレジットカードを開発していくのです。
また、企業そのものの経営方針や戦略のための、市場調査や企画立案をおこなう場合もあります。
企業によってはマーケティングと企画で部署がわかれているということもあるので、エントリーをする際はしっかり募集要項を確認するようにしましょう。
マーケティング職を目指す人の志望動機のポイントはこちらの記事で解説しています。
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営業
営業は、新規加盟店の開拓や既存加盟店の管理など、つまりアクワイアラ業務に携わります。
また、加盟店への営業に限らず、クレジットカードの新規利用者を獲得するための企画立案、実施などをおこなう場合もあります。
このように、営業と一括りに言っても、クレジットカード利用者向けの営業と加盟店向けの営業があるので、営業職を志望する場合はどちらに携わりたいかを明確にしておくことが大切です。
営業職に合格するには志望動機の差別化が大切です。差別化のポイントはこちらの記事で解説しています。
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信用調査
クレジットカードを発行する前に、申込者の審査をおこなうのが信用調査です。
主な仕事内容は、申込書類の確認をおこない、企業が独自に持つデータベースと照合し、クレジットカードを発行するかどうかを判断していきます。
また、申込者の情報をもとに、ゴールドやプラチナなどのカードのランクを決めたり、限度額を決めたりするのも、信用調査の仕事です。
債権管理
債権管理は、クレジットカード利用者の利用金額を管理し、滞りなく支払いがおこなわれているかをチェックすることが仕事です。
また、万が一支払いがされない場合は、きちんと支払いをするように督促をおこないます。それでも支払いがされない場合は、クレジットカードの利用を停止するなどして、債権を回収します。
顧客サポート
顧客サポートとは、自社のクレジットカードの利用者からの問い合わせに対応する業務です。
問い合わせの内容は、クレジットカードの使い方やサービスの説明を求めるものからクレームまでさまざまです。ほかにも、支払いが滞っている利用者に対して、督促の連絡をおこなうのも顧客サポートの業務に当たります。
セキュリティ
セキュリティは、クレジットカード利用者の個人情報や利用履歴などさまざまな情報が漏洩することなくきちんと管理できるよう、システムを運営していくことが主な業務です。
クレジットカード会社は、信用のうえに成り立っているビジネスであるため、サイバー攻撃や人為的ミスにより情報漏洩などが起きてしまうと、会社の存続が危ぶまれます。そのため、クレジットカード会社のセキュリティ業務は非常に重要なのです。
また、セキュリティに携わる社員は、エンジニアやプログラマーなど技術職として採用された人が多い傾向があります。
クレジットカード業界のやりがい・魅力
この記事を読んでいる人の多くは、クレジットカード業界に魅力を感じているかもしれません。しかし、どの部分に魅力を感じているかがはっきりせず、漠然としたイメージでエントリーをしてしまうと、エントリーシート(ES)を書いたり、面接での回答を考えたりするときに行き詰ってしまう可能性があります。
そこでここからは、クレジットカード業界のやりがいや魅力を解説します。すでに魅力を感じている人は、自分がどこに魅力を感じているのかを原画化できるように考えながら読んでみてください。また、クレジットカード業界の魅力がわからない人は、これから解説する内容を読んで理解を深めてみてください。
人々の生活に役立っているという実感が得やすい
クレジットカードは、多くの人に利用されているものです。そのため、日常生活の中でクレジットカードを利用して買いものをする人を見ることも多いので、そういった時にやりがいを感じることができます。
特に、自分が働く会社のクレジットカードを使っている人を見ると、自分の仕事が人々の生活に役立っているということをより強く感じることができるでしょう。
加盟店に貢献することができる
クレジットカード会社は、加盟店から手数料を受け取りますが、その分加盟店はクレジットカード決済を導入することで、集客や売上アップにつながります。
そのため、営業職などであれば、自分が開拓した加盟店が繁盛している光景を見ると、自分の営業が加盟店の集客や売上に貢献できていると感じられるので、やりがいにつながるでしょう。
他の業界と比べて年収が高い傾向がある
クレジットカード業界の平均年収でも解説したとおり、ほかの業界と比べると年収の水準が比較的高い傾向があります。そのため、もらえる給与の高さがモチベーションにつながるという人は、魅力敵に感じられるでしょう。
また、クレジットカード業界には、給与面以外にも福利厚生などの待遇面が良い企業も多いので、そういった部分でも非常に魅力のある業界といえます。
業績によってインセンティブを獲得できる
クレジットカード業界の企業では、ノルマが課されることは少なくありません。
ノルマと聞くと、ネガティブなイメージを持つ人も多いかもしれませんが、ノルマを達成することができれば、業績に応じたインセンティブが支払われます。
そのため、自分の努力や成果を何らかの形で評価してほしいと考えている人や、自分の努力によって給与が上がることがモチベーションになるという人にとっては、大きな魅力を感じるでしょう。
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
クレジットカードは、個人顧客だけではなく法人顧客にもビジネスを行っています。学生のみなさんも働き始めると「法人カード」という言葉を耳にすることが多くなるかもしれません。
多くのお金が動く企業では、従業員が支払う経費などに対応することが大変です。そこで、法人が持つカードで対応をする方針を持っていることもあります。このことにより、企業の業務の効率性をアップさせることが可能となります。このように、法人顧客に対しても貢献ができるという点もやりがいの1つに繋がるでしょう。
その他にも、日本だけではなく世界中でキャッシュレス決済が推進され始めているため、時代の流れに乗った様々なサービスを展開できる可能性があるという点もやりがいと言えます。
クレジットカード業界の志望動機の書き方
業界研究が一通り終わり、いざ志望動機を書こうと机に向かっても、思っているように書けなかったり、ペンが進まなかったりする人は多いと思います。
このような状態になってしまうのは、何を書けばいいのか、どのように書けば良いのかということを知らないまま志望動機を書こうとしてしまっているからです。
そこでここからは、クレジットカード業界の志望動機の書き方について解説します。志望動機が上手く書けずに悩んでいる人は、これから紹介する内容と構成をもとに書き進めてみてください。
①志望理由を簡潔に述べる
志望動機の冒頭では、まず志望理由を簡潔に述べます。たとえば、「私が貴社を志望した理由は、貴社のクレジットカードを通して、人々の生活を豊かにしたいと考えているからです」といった文章です。
これは、読み手に話の内容をより深く理解してもらうための工夫です。冒頭で話のテーマや結論を述べると、読み手は全体像を理解したうえで文章を読むことができるため、書かれている文章が読みやすくなり、理解もしやすくなるのです。
これは、プレゼンテーションでよく使われる話し方を応用したもので、志望動機以外にも、自己PRやガクチカでもこの書き方を使うことができます。
②志望理由につながる経験・エピソードを述べる
次は、志望理由につながる経験やエピソードについて書いていきます。
経験やエピソードを書くのは、志望理由に説得力を持たせるためです。単に志望理由を述べただけでは、志望理由に至った背景や思い、考えが伝わらないので、読み手に納得してもらうことが難しくなってしまいます。
そのため、志望理由の後には、志望理由につながる経験やエピソードを書き、自分の思いが経験に基づくものであり、真剣なものであることを伝えましょう。
➂経験・エピソードと絡めて改めて志望理由を述べる
次は、経験やエピソードと絡めて、改めて志望理由を述べましょう。
冒頭でも志望理由を書きますが、経験やエピソードと絡めて書くことで、より思いの強さや熱意が伝わる文章となります。また、志望動機の中で志望理由を二度述べることになるので、より読み手の印象に残りやすくなるのです。
そして、次に紹介する入社後の展望ともつながる部分となるので、前後のつながりを意識して書くことが大切です。
④入社後の展望を述べる
最後は、入社後の展望を述べます。入社後の展望とは、自分がその企業に入社することができたら何をしたいか、どんなふうに働きたいかなどを述べたものです。
何をしたいか、どんな目標を持っているのかということを丁寧に書くことも重要ですが、どういった手段でそれらを実現しようと考えているのかということも、しっかりと書くようにしましょう。
そうすることで、将来についてきちんと考えられている学生というイメージを読み手に与えることができます。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
近年、ワークライフバランスを重視するが故に仕事のやりがいだけではなく福利厚生などを理由に企業を選ぶ学生も増えてきています。自分の人生なので、この考え方は決しておかしいことではありませんし大切な視点です。しかし、企業が福利厚生を整えることができているのは、社員1人1人がきちんと仕事を行い、会社の売上に貢献をしているからとも言えます。
その意味で、働きやすさを志望動機の1つに挙げることは問題ありませんが、それだけにならないようにしたほうが望ましいでしょう。「カードを使うことでポイントも貯まり自分の生活が豊かになった」「普段カードを使っているが、海外でも同じように使えて世界共通の事業に携わりたいと思った」など、エピソードは何でも構いません。自分の実体験や周囲の意見を取り入れながら、アイディアを広げてください。
クレジットカード業界の志望動機のコツ
さきほど解説したクレジットカード業界の志望動機の書き方は、志望動機を書く際の基本中の基本になります。基本ができることは非常に重要なことではありますが、基本ができている学生は多いので、ほかの学生との差別化にはつながりづらいです。
そこでここからは、クレジットカード業界の志望動機のコツを解説します。これから解説するコツを押さえることができれば、ほかの学生との差別化ができ、高評価を得られる可能性が高まるので、ぜひ取り入れてみてください。
業界の専門用語には説明を加える
この記事の中でも解説してきたように、クレジットカード業界には、一般的に知られていない業界の専門用語があります。
こういった専門用語を志望動機で使う場合は、必ず説明を加えるようにしましょう。志望動機が書かれているESを確認するのは、企業の人事部の社員であることが多く、必ずしも専門用語を理解しているとは限らないからです。
また、専門用語の説明がない場合、専門用語の意味や使い方が間違っていると、まったく意味の伝わらない志望動機となってしまう可能性もあります。そのため、志望動機の中で専門用語を使う場合は、その言葉の意味の説明を加えるようにしましょう。
企業やカードごとの特徴を盛り込む
企業研究が甘い状態で志望動機を書いてしまうと、同じ業界であればどの企業にでも当てはまってしまうような内容になる可能性が高まります。
そのため、志望動機では、きちんと企業研究を深めたうえで、志望している企業やその企業が発行しているクレジットカード独自の特徴を盛り込むようにしましょう。企業の経営方針やおこなっている事業、社風でも良いですし、その企業が発行しているクレジットカードの特徴や特典の内容でも構いません。
そうすることで、ありふれた内容の志望動機との差別化ができるうえに、しっかりと企業研究をしていることもアピールできるので、読み手に好印象を与えることができます。
入社後の展望はクレジットカードを通して何をしたいのかを述べる
入社後の展望と言われると、クレジットカードをより多くの人に使ってもらいたい、より便利なクレジットカードを生み出したいというようなことを思いつく人が多いと思います。
しかし、この内容では不十分です。なぜなら、なぜそれをしたいのか、それをすることによって何を実現したいのかということ、つまりクレジットカードを通して何をしたいのかが伝わらないからです。
クレジットカードを通して何をしたいのかが伝わらなければ、クレジットカード業界で働きたいという思いも伝わりづらくなってしまいます。そのため、自己分析を深めて、クレジットカード業界に携わることで最終的に実現したいことや目標となることを明確にするようにしましょう。
職種別! クレジットカード業界の志望動機の例文
自分が書いた志望動機を見ると、本当に今書いてある内容で良いのか、ありきたりな感じがして心配など、迷いや不安を感じる人がほとんどだと思います。
そんな時は、志望動機の例文を見て比較してみることがおすすめです。比較をして自分が書いたものの方が良ければ自信を持てますし、例文の方が良いと思えばさらに改善を加えることで良くなる可能性があるということになるからです。
そこでここからは、クレジットカード業界の志望動機の例文を、6つの職種にわけて紹介します。志望動機が書けずに悩んでいる人は、ぜひ例文をもとにして自分自身の志望動機についても考えてみてください。
ほかの業界の志望動機と見比べながら参考にしたい人は、こちらの記事もおすすめです。
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記事を読む
マーケティング・企画
私が貴社を志望する理由は、クレジットカードを通して、安全な社会を実現したいと考えているからです。
私は、大学2年生の頃にアメリカに1年間留学していたのですが、その留学期間中に2度も窃盗の被害に遭い、財布を盗まれてしまった経験があります。1度目は現金を持ち歩いていたためお金を取られても何もできませんでした。
しかし、2度目の時は1度目の経験を活かして、クレジットカードのみを持ち歩くようにしていたので、お金を取られるということはなく、カード会社に連絡をすることで不正利用の防止ができました。
私はこの経験から、クレジットカードは人々の財産を守り安全な生活に必要なものであることに気づきました。そして、クレジットカード業界の中でも特にセキュリティシステムの開発に力を入れている貴社で働きたいと考えるようになりました。
私が貴社に入社できた際には、マーケティング・企画に携わり、セキュリティの制度が高く誰でも安心して使用できるクレジットカードを生み出したいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
冒頭に結論となる志望理由が述べられているため、志望動機全体がとても読みやすくなっています。
また、自分の実体験をもとに書かれている志望動機なので、クレジットカード業界を志望する理由や入社後にやりたいことにも説得力が感じられます。
営業
私は、加盟店に寄り添う貴社の営業スタイルに魅力を感じ、貴社を志望いたしました。
私の実家は自営業をしています。しかし私が高校生位の頃は、集客が上手くいっておらず、売上もあまり良くありませんでした。そんな時に、貴社の営業担当者の方が訪れ、クレジットカードを導入しないかという提案をしてくれました。はじめは、両親も私もあまり効果を期待してはいませんでしたが、貴社の営業担当者の方が何度も訪れて、クレジットカード以外に関してもたくさんのアドバイスをくださったことで、徐々に売り上げが回復していきました。
この経験から、私も貴社の営業担当となり、より多くの加盟店に貢献したいと考えるようになりました。また、OB・OG訪問の際に、貴社の営業部では既存加盟店のフォローに力を入れているということを教えていただき、貴社で働きたいという思いがより強くなりました。
私が貴社に入社することができたら、加盟店として貴社のサポートを受けた経験を活かして、顧客の不安や心配に寄り添いたいと考えています。また、既存加盟店のフォローだけでなく、新規加盟店を開拓し、より多くの自営業の方のサポートをしたいと考えています。
選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう
キャリアアドバイザー
志望動機全体が、読みやすく理解しやすい構成となっているので、読み手に思いや考えが強く伝わるでしょう。
また、入社後にやりたいことからは、自分の経験を活かしたいということや具体的にやりたいことが述べられているので、高評価を得られるでしょう。
信用調査
私は、クレジットカードの利用者を増やすことで、便利で豊かな社会を実現したいという考えから貴社を志望したしました。
私は20歳からクレジットカードを利用していますが、それまではネットショッピングや動画配信サービスの支払いをコンビニでしなければならず、とても不便でした。しかし、クレジットカードを持つようになってからは、情報を入力するだけで支払いができるようになったため、手間と時間を省くことができました。
私は、この経験からクレジットカードの利用者が増えれば、今まで以上に便利で豊かな社会になるのではないかと考えるようになりました。貴社は、学生や主婦など、収入が少ない人でも手軽に持つことができるクレジットカードを多く発行しています。さらに、ビジョンの中にもクレジットカード利用のハードルを下げることを掲げられているため、私は貴社を志望いたしました。
貴社に入社することができた際には、信頼に基づいたサービスであるクレジットカードにおいて非常に重要な信用調査業務に携わりたいと思っています。また、学生時代に取得したパソコン操作の資格を活かして、正確かつ効率的に業務を進めていきたいと考えています。そして、日々の業務を通じてクレジットカード利用者の増加に貢献します。
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キャリアアドバイザー
エピソードの内容は、誰もが経験したことがある内容ですが、そこからきちんと自分自身の目標に結び付けられているので、高評価が期待できます。
また、志望する企業のビジョンや発行しているクレジットカードの特徴も押さえられているので、この企業でなくてはいけないという思いが強く伝わります。
債権管理
私は、貴社の債権管理業務に携わりたいと考え、貴社を志望いたしました。
私は貴社がおこなっている長期インターンシップ(インターン)に参加し、3ヵ月間債権管理業務に携わらせていただきました。はじめは、債権管理業務の意味すらわかっていませんでしたが、インターンの中で、さまざまな業務を経験し、クレジットカードサービスにおいて、債権管理業務がなければ、信頼が失われサービス自体が危うくなってしまうほど、重要な業務であることを知りました。
また、貴社の債権管理業務を担当している社員の方々は、仕事に一切の妥協がなく、自分たちの仕事に誇りを持って働いており、その姿に感銘を受け、私自身もこの部署のメンバーとして働きたいと思うようになりました。
私が貴社に入社することができた際には、インターンで学んだことを活かして、日頃の債権管理はもちろん、債権回収にも積極的に取り組みたいと考えています。そして、貴社の信頼性を維持することはもちろん、さらに向上させられるよう貢献していきたいと考えています。
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キャリアアドバイザー
インターンを通して多くの学びを得て、その企業に強く魅かれたことがしっかりと伝わる内容となっています。
また、あまり知られていない債権管理業務の意義について自分なりの理解を深めているところから、業界への理解が深いことが伝わります。
顧客サポート
私は、クレジットカードが今以上に社会に浸透してほしいという思いから、貴社を志望しました。
私は、大学でキャッシュレス化に関する研究をしています。その研究を通して、日本でキャッシュレス化が進まない理由の1つは、クレジットカードの申込み手続きや使い方の難しさにあるのではないかと思うようになりました。そして、日本のキャッシュレス化を進めるためには、クレジットカード会社の顧客サポートの質を向上させることが近道だと考えるようになりました。
貴社の顧客サポートでは、顧客に寄り添った対応を第一としていることをOBOG訪問で教えていただきました。私もその環境の中で、顧客サポートのノウハウを学びたいと考え、貴社を志望いたしました。
貴社に入社することができた際には、顧客がクレジットカードを積極的に使いたいと思っていただけるような顧客サポートをしたいと考えています。また、将来的には、「顧客サポートに相談すればクレジットカードは誰でも簡単に使える」という考えを日本社会に浸透させたいと考えています。
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キャリアアドバイザー
とても壮大な目標を掲げていますが、その考えに至った過程が丁寧に書かれているので、読み手も納得しながら読み進められるでしょう。
また、OBOG訪問をしたことを伝えていることで、志望度の高さが伝わってきます。
セキュリティ
私が貴社を志望する理由は、クレジットカード業界のセキュリティシステムを向上させたいと考えているためです。
私が小学生の頃、父親のクレジットカードが不正利用されたことがありました。当時の私は、その深刻さに気づいていませんでしたが、高校生位の頃に、かなりの額を不正利用されたという話を聞きました。父はいつも家族のために一生懸命働いてくれているということを知っていたので、不正利用をした相手に大きな怒りを感じました。また、こういった被害をなくすために尽力したいと考えるようになりました。
貴社はほかのクレジットカード会社と比べて、セキュリティシステムに多くの資金を投じており、安全性の向上に熱心に取り組まれています。私も貴社で働きながらその技術を習得したいと思い、貴社を志望いたしました。
私が貴社に入社することができた際には、貴社の知識や技術を吸収しながら、更なる安全性の向上に貢献できるよう自分自身の考えを積極的に発言したいと考えています。また、将来的には、貴社で培った知識や技術を継承し、クレジットカード業界全体のセキュリティシステムを向上させたいと考えています。
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キャリアアドバイザー
実体験に基づいて具体的にエピソードが述べられているので、思いの強さが感じ取れる志望動機となっています。
また、その企業でなくてはならない理由として、企業の特徴をしっかりと述べられているので、高い評価を得られるでしょう。
クレジットカード業界の知識に基づいたアピールで自信をもってエントリーしよう
日頃からクレジットカードを使っており、そこから得た経験や思いから、クレジットカード業界を志望する人は多いと思います。
しかし、本当にクレジットカード業界で働きたいと考えているのであれば、利用者としての目線ではなく、企業側の目線や業界内で働く人の目線に立って、業界研究を進めていく必要があります。
また、クレジットカード業界の理解が深まれば、その知識をもとに自信をもってESを作成できたり、面接で自分自身をアピールできたりするので、積極的に業界研究に取り組んでみてください。
キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
クレジットカード会社を受けるために事前に必ず取得しなければいけない資格というものはありません。入社後は、クレジット債権管理士など業界ならではの資格取得を進める企業も多いでしょうが、就活時には他にやることがある場合そちらを優先しても構いません。
しかし、クレジットカード業界のことをもっとよく知るために金融の勉強に関心があることは大切です。もし余裕がなくて資格を取ることができなかったとしてもファイナンシャルプランナーの本を読んでみるなど、積極的な情報収集は行っていきましょう。
また、近年ではフィンテックなどIT化の波もあるため、ITパスポートなどITに関連する知識を備えておくこともアピールポイントになることがあります。いずれにしても、優先順位を付けながら検討をしてください。