目次
- 大学で部活に入ると就職に有利! 人事にも効果的にアピールできる
- なぜ部活に入ると就職が有利になると言われているのはなぜ?
- 理由①忍耐力があると思われるから
- 理由②変化への対応力が身に付くから
- 理由③上下関係が学べるから
- 理由④苦労を乗り越えた経験があるから
- 企業が部活の経験について聞く理由
- 理由①学生の人間性を知るため
- 理由②部活を通した成長過程を把握するため
- 就活が有利になる部活の特徴
- 団体競技
- 未経験からスタートした学生が多い
- 相手選手との勝負がある
- 就活に有利な部活
- 体育会系
- 文化系
- 部活動経験を有利にアピールするための4つのコツ
- ①自分の経験を客観視する
- ➁視野を広げて業界研究をおこなう
- ③自分の役職を活かしたエピソードを用意する
- ④経験から学んだことを言語化する
- 部活をやめると就職に影響する?
- 体育会系の経験重視の企業では不利になる
- 嫌なことから逃げた印象をもたれると不利になる
- 経験から学んだことをアピールできれば問題ない
- 部活をやめた理由を聞かれたときの対応
- 退部理由をポジティブに説明する
- ほかに打ち込んだことを伝える
- 部活動の経験をアピールする例文
- 体育会系の部活動
- 文化系の部活動
- 部活以外の経験をアピールする例文
- サークル活動をアピール
- アルバイト経験をアピール
- 学業をアピール
- 大学で部活に入る際の注意点
- 自由な時間が減る
- コミュニティが狭くなりがち
- お金がかかる
- 部活動を通して学んだことを就活でアピールしよう
大学で部活に入ると就職に有利! 人事にも効果的にアピールできる
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「大学で部活を続けると就職でかなり有利になるというのは本当なのか知りたいです」
「大学で部活に入ったのにやめてしまうと就職に響くのか知りたいです」
といった質問を受けます。就職における部活経験について、有利になるという話を聞いたことがあり、実際のところどうなのか疑問に感じている人も多いことでしょう。
この記事では、大学で部活に入ると就職が有利な理由や効果的なアピール方法について例文を交えながら詳しくお伝えしていきます。記事を読むことで、部活経験の有無にかかわらず、人事に刺さる自己アピールができるようになるでしょう。
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なぜ部活に入ると就職が有利になると言われているのはなぜ?
就活生
キャリア
アドバイザー
たしかに部活経験が就職に有利に働く場合はあります。
就活生
やはりそうなんですね。私も就職に有利そうという理由で軽音部に入っていて良かったです。
キャリア
アドバイザー
しかし、ただ部活に入っていることに安心して正しい対策を怠ると、有利になるどころか就活で苦労することになります。まずは、なぜ部活に入ると就職が有利になるのかを理解しましょう。
部活が就職が有利になる理由を知ることで、企業に適切なアピールができるようになります。就職に部活経験が有利になる理由を押さえたうえで、有利になる部活の特徴や適切なアピール方法を学んでいきましょう。
理由①忍耐力があると思われるから
部活に入っていると毎日のように部活動に励むため、ほかの学生と比べて自由な時間が限られています。そのため、きつい練習や複雑な人間関係などのタフな経験を乗り越えてきたという「忍耐力がある人」と面接官に感じてもらえるでしょう。
きついことがあっても逃げ出さない忍耐力は、逃げ出さずに忍耐強く取り組める人材であると評価をしてもらうことができます。
忍耐力をアピールする方法はこちらを参考にしてみてください。
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理由②変化への対応力が身に付くから
部活では、対戦相手やチームメンバーの状況などそのときどきに応じて適切な対応を求められます。このような日々の変化と同時に中長期的にも強いチームづくりをしていく変化に対して、臨機応変な対応をしていく必要があります。
変化を恐れず、真摯に向き合っていく対応力は、より良い組織をつくるのに必要な人材であり、採用したいと評価してもらえます。
さらに、臨機応変な対応ができる人は、面接で予想外の質問や深掘りされた際に、焦らず相手に納得してもらえる伝え方が可能です。結果として、適切な受け答えができると高い評価をしてもらうことができるでしょう。
キャリア
アドバイザー
仕事において、常に想定通り進むということだけではなく、変化への対応力が常に求められます。学生のうちから変化への対応力が身についていると、入社後にもそのポテンシャルを期待し採用してもらえる確率が上がるでしょう。
理由③上下関係が学べるから
部活をしている方は経験があると思いますが、競合の部活ほど先輩後輩の上下関係が根強い傾向にあります。挨拶を徹底することはもちろん、後輩は先輩に対して適切な気配りや礼儀・敬語を心掛けます。
一方、先輩は後輩に対してわかりやすい指導や適切なサポートをすることが求められます。会社によって上下関係の特徴はそれぞれですが、特に日系企業では上下関係が根強く浸透している企業も多いため、上下関係に対して意識の低い人が入社してしまうと、会社全体の風土が乱れて悪影響を及ぼします。
そのため、部活で上下関係をきちんと学び、行動できる人は良い印象を持たれやすいのです。
理由④苦労を乗り越えた経験があるから
部活では、楽しいことや上手くいくことだけではありません。強いチームづくりやきつい練習、部内の人間関係において苦労する壁が立ちはだかるときがしばしばあります。
そのような壁に対して試行錯誤をして乗り越えてきた経験はその人の資産であり、企業で活躍していく力になるのです。学生時代に苦労した経験のない人とある人とでは、忍耐力や考え方の深みが異なります。
長い仕事人生を通して、苦労することは多かれ少なかれ誰もが通過することになります。その中で、学生時代に苦労した経験があれば、同じように乗り越えていくことができるという再現性の高さの表れになるのです。
部活動でどんな行動をしたかが評価のポイント
部活で培ったストレス耐性や忍耐力といったメンタル、変化に対応していくための思考や行動力は企業での活躍において期待できます。つまり、目の前の学生が入社後に活躍する姿が想像できるため、企業側は評価をしやすくなります。
部活を輝かしい実績としてただ伝えるだけでは入社後のイメージにつながらないので、「部活でどんな役割を担い、何を考えどう行動に移した結果、どんな成長をしたのか」を言語化することが高い評価を得られるポイントになることを理解しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
サークルと比べると部活に所属している人の方が、大会やコンクールへの出場、上位成績を収めることに力を入れていることが多いですよね。このような環境で成果にこだわって部活に取り組み続けていることが高い評価が得られるポイントですよ。
社会人になると学生時代より自由な時間が減ってしまい、限られた時間内で成果を出すことが求められています。たとえば、営業職であればノルマが課せられて、月間や年間で目標達成しなければなりません。また事務職のようなノルマがない仕事であっても、残業時間は少なく仕事をやり遂げることが必要になります。
このように、部活に所属している人は、社会人で求められることを限られた練習時間で実現できるように練習へ向き合っているイメージが強く、高評価につながるのです。ただし、大会成績が良い部活に所属しているだけで行動をしていないとプラス評価を得ることはできません。自分が部活で取り組んだことを就職後どのように活かせるのか考えることがポイントですね。
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企業が部活の経験について聞く理由
企業が部活の経験について聞くのは、どんなスポーツでどれだけの実績があるかということを知りたいのではなく、あくまで学生の理解を深めるための1つの質問材料に過ぎません。
面接官の質問における理由や意図に沿って受け答えをするために、「企業が部活の経験について聞く理由」を詳しく見ていきましょう。
理由①学生の人間性を知るため
企業は採用活動を通じて、学生の人間性を知ることに努めています。そのため限られた面接時間の中で、さまざまな角度からの質問をします。部活に関する質問も例外ではなく、学生の人間性を理解するためにおこなっています。
企業は学生の人間性を知ることによって、「自社で活躍できる人材か」「自社の仲間とともに働いていける人か」という自社への適性を見ています。
仮に、自社への適性が合わない学生を採用してしまうと、早期離職や人材活用が上手くいかず、業績不振へとつながる恐れがあります。そのため、「学生の人間性を知るため」のさまざまな質問を通じて、慎重に学生への理解に努めるのです。
理由②部活を通した成長過程を把握するため
部活では勝利や目標達成のために、個人としてもチームとしても日々成長していきます。企業は、学生の成長過程を把握するために、部活経験を質問するのです。
例として以下のような経験を通じて成長過程を示すことができます。
- チームメンバーの目標における方向性を統一させ、チームとしての成長に貢献したこと
- 技術面のできない課題に対して、理由を考え粘り強く練習を続け、できるようになったこと
- 常に状況を把握して適切な判断ができるようになったこと
成長過程における学生の苦労や目標達成に近づくための思考・行動、価値観が入社後に活かすことができるだろうと判断されます。
就活が有利になる部活の特徴
就活生
部活経験が就活において1つのアピール材料になるということとその理由について理解できました。さらに踏み込んで、就活がより有利になる部活というのはあるのでしょうか?
キャリア
アドバイザー
必ずしも有利になる部活というわけではありませんが、面接官の印象が良く有利に働きやすい部活の特徴は存在します。以下にその特徴を示します。1つ1つ詳しく見ていきましょう。
- 団体競技である
- 未経験からのスタートした学生が多い
- 相手選手との勝負がある
団体競技
企業で働くビジネスパーソンは、組織の中でさまざまな人とコミュニケーションを取りながら仕事を進めていく場面が多いです。したがって、個人競技よりも団体競技であるチームで何かを成し遂げていく部活経験の方が入社後の再現性を示すことができます。
入社後に活躍できるイメージを与えることが大切です。
部活動の経験を通じてチームでの役割を質問されることもあります。チームでの役割の回答の仕方についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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就活にて「チームでの役割は? 」と聞かれた際、答え方にはコツがあります。チームでの役割は、入社後の働き方をイメージしやすいエピソードの1つです。この記事では企業の意図や回答のコツを例文付きで解説するので、是非参考にしてみてください。
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未経験からスタートした学生が多い
大学で未経験からスタートする人が多い部活の学生は、以下のような特徴を持つ傾向があります。
- 新しいことに挑むチャレンジ精神のある学生
- 学業との両立ができる学生
新卒採用では、スキルよりもポテンシャルが重視され、かつ会社に新たな発想を持つ人材を採用することで組織を活性化する狙いがあります。そのため、新しいことを恐れずに果敢に挑むチャレンジ精神は企業で高く評価される素質の1つです。
相手選手との勝負がある
相手選手との勝負があることで、勝つためにどのような目標設定をし、どう行動していくべきかということを意識するため、成長が可視化されやすいです。企業が知りたい成長過程を伝えることができます。
また、勝つためには相手の情報をよく調べますよね。これは就活にもそのまま応用することができます。選考を受ける企業についてよく情報収集することで、企業理解および万全な対策をおこなえます。
企業もビジネスをおこなうにあたり、多くの場面で同業他社と競争することになります。そのため、勝負事に敏感である人を企業は求めるのです。
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ここまでの説明を読むと、「有利になるだけでなく不利になってしまう部活もあるのでは」と不安になる人もいるのではないでしょうか。ですが、「〇〇部だから就活で不利になる」ということはないので安心してください。ただし、どのような部活であってもあなたの部活への取り組み方次第ではマイナス評価になってしまうため、注意が必要です。
マイナス評価になってしまう例としては「受け身で部活に参加していること」が挙げられます。部活で役割を全うして部活の成果に貢献をしたとしても、その役割を自ら進んではたしていないと評価を得ることはできません。たとえば、サッカー部でキャプテンを務めていたとしても、コーチからの指示で役割を果たしただけでは評価されないということです。
プラス評価を得るためには、自ら進んで取り組むことが大切です。肩書きや成果よりも、社会人になって活躍できるかどうかを部活の取り組みで判断されるので、積極性をアピールするためにも就活では特に意識しましょう。
就活に有利な部活
就活生
有利になる部活の特徴はわかりました。具体的にどの部活が有利になるのかをズバリ聞きたいです。
キャリア
アドバイザー
これから部活に入ろうか迷っている人は、特に気になるところですよね。必ずしもこの部活だから有利というわけではありませんが、比較的、就活での印象が良く有利になりやすい部活を解説していきます。
就活に有利な部活として、体育会系と文化系それぞれ以下の3つです。
- ラグビー部
- 野球部
- アメフト部
- 軽音楽部
- 写真部
- 合唱部
体育会系
上下関係や練習が厳しく、勝敗のある体育会系は、礼儀や忍耐力、ストイックさをはじめさまざまな強みを評価してもらえます。
たとえば、営業職で数字を求められる状況になっても、持ち前の忍耐力やストイックさがあれば乗り越えていくことができるでしょう。体育会系の中でも特に3つの部活が有利になる理由について、掘り下げて解説していきます。
ラグビー部
ラグビー部は、前述した「就活が有利になる部活の特徴」の3つをすべて満たしています。
それに加えて、ラグビーはぶつかり合って戦うスポーツであるため、身体的な強さも求められます。社会人になった後は、ハードな仕事をこなすタフさや体力も必要不可欠です。
ラグビー部で培った仲間と協力する力や学業との両立をする器用さ、身体的な強さなど評価されるポイントの多いラグビー部は就活に有利な部活として挙げられます。
野球部
大学で野球部に入部する人は、未経験から始める人は少なく、経験者であることが多いです。その分、野球に対する想いが強く、大学まで野球をしようという熱意を感じることができます。
1つのことを長期的に熱意を持って継続できる人は、それを仕事にも活かすことができ、すぐには辞めない人だろうと評価してもらえる可能性があります。このような人は自己PRで、「継続力」をアピールするのも良いでしょう。
また、野球部は上下関係もメリハリのある環境が多いことから、組織での立ち振る舞いや誠実性の高さも評価してもらえます。
継続力をアピールする方法はこちらで解説しています。
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継続力をアピールする際は、具体例と仕事での再現性を意識すると高評価が得られます。 この記事では企業が求める継続力やアピール時のポイント、例文などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、自分の強みを効果的にアピールしましょう!
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アメフト部
アメフト部もラグビー部同様に、前述した「就活が有利になる部活の特徴」の3つをすべて満たしています。さらに、他のスポーツに比べてアメフトは各ポジションの役割の明確化と戦略的なプレーが特徴のスポーツです。
そのため、個人のスキルを最大限高める責任感や判断力、思考力など評価してもらえるポイントが多くあります。
キャリア
アドバイザー
アメフトのルール自体を知らない人も多く、内容自体に興味を持って話が盛り上がることもあります。面接では、言葉のキャッチボールが大切なので、会話を通じて面接官に「この人との会話、楽しいな」と思わせることは案外大切なんですよ。
文化系
体育会系には評価されるポイントがたくさんありますが、文化系の部活に所属する学生のなかには「自分は文化系だから就活で特に有利にならないのかな」と悩む方もいるでしょう。
しかし、文化系の部活においても評価されるポイントはしっかりあるので、安心してください。文化系は勝負事よりも自分たちの作品を観客などの相手にどう魅せるかという相手視点を常に持って、より良いものを完成させていきます。
したがって、相手の立場になって考える力が評価してもらえるポイントになります。この強みを活かして、相手視点の企画立案や顧客ニーズに基づいた営業をすることができるでしょう。
軽音楽部
軽音楽部は、ボーカル・ギター・ベース・ドラム・キーボードなどのパートにわかれてバンド活動をおこないますよね。したがって、自分のパート・役割に責任を持って全うしていくことになります。
誰か1人が足を引っ張ってしまうと、バンド全体の演奏はクオリティの低いものになってしまいます。仕事でも社員が各役割に責任を持って全うすることで、組織の利益を最大化することができます。
部活を通じてそのポテンシャルを養っている学生は、仕事でも高い責任感を持って仕事をしてくれるだろうと評価をしてもらえます。
責任感をアピールする方法はこちらで解説しています。
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写真部
写真部は、自分の納得する写真を撮影するため、細部まで意識を張り巡らせる集中力がつくようになります。
これまでの経験からわかると思いますが、集中しているときはミスが少なく、生産性を上げることができます。ミスが許されない仕事において、集中力は必要不可欠です。
合唱部
合唱部はソプラノ、アルト、テノールなどそれぞれのパートにわかれているため、自分たちの役割を全うすることで、1つの作品が形作られていきます。
また、透き通った声で歌うためには、複式呼吸や口の動きをハキハキとする練習が必要になります。そのような練習を普段からしている合唱部の人は、声が透き通っていて相手にとって聞きやすい話し方ができます。面接で、部活のアピールとして伝えるのに効果的であるだけでなく、話し方においても良い評価を得られるでしょう。
部活動経験を有利にアピールするための4つのコツ
部活経験は適切に伝えることで、自分自身を最大限理解してもらうことができ、アピールする際の大事なエピソードになることを解説してきました。
しかし、「ラグビー部で全国大会の優勝を果たしました」という事実だけでは高い評価を得ることや自分を理解してもらうことは難しいです。自分のことをまったく知らない相手に、部活の経験を通していかに自分を効果的にアピールできるかが重要です。
ここでは部活動経験を有利にアピールするための4つのコツを詳しく解説していきます。ぜひ実践して適切なアピールをしましょう。
①自分の経験を客観視する
貴重な経験をしていたのに、自分では過小評価し、エピソードが見つけられないという学生は非常にもったいないです。自分にとって当たり前の経験でも、他人からするととても貴重な経験である可能性は大いにあります。
どんなに小さなことや決して成功で終わらなかったことでも良いのです。自分がチームのために何かしら貢献をした、苦労したことを思いつく限りたくさん挙げていきましょう。
面接官はあなたのことをまったく知らない人です。自分では理解できていても、初めて聞く相手にとっては理解しづらい部分があります。「客観的な視点を持つ」ということを常に意識しましょう。
➁視野を広げて業界研究をおこなう
部活で培った人間性は、「この業界にしか通用しない」というものではありません。また、体育会系の部活だからスポーツに関する業界や営業職しか自分には合わないだろうと安易に考えるのは、ミスマッチにつながる原因です。
1つの選択肢と考えるのは良いですが、世の中には他にも多くの業界や職種が存在します。部活で培った人間性は、汎用性が高いため、さまざまな業界や職種に通用することができます。
興味を持って多方面の業界研究をおこないましょう。「知らなかった」ということは後悔する要因になります。就活ではどれだけアンテナを張って情報収集できるかがとても大切です。
周りと差がつく業界研究のやり方はこちらを参考にしてみてください。
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③自分の役職を活かしたエピソードを用意する
部活の中で、
- 自分はどんな役職を担っていたのか
- その役職でどのようにチームへ貢献を果たしたのか
が伝わるエピソードを必ず用意しましょう。
組織の中でどんな役職を担い、行動をしたかを伝えることで、どんな役回りをしてくれる人材なのかという入社後のイメージを面接官につかんでもらうためです。チームの中での立ち振る舞いや強み、人間性を面接官に伝えることができます。
それらが、企業の求める人材や社風にあっている特徴だと、「自社で活躍してもらいたい」と評価を得ることができます。
④経験から学んだことを言語化する
前述しましたが、事実だけでは面接官に自分自身を理解してもらえませんし、心に響きません。経験からどんなことを学んだのかということを言語化して、適切に伝えることができて初めて面接官に評価をしてもらえるのです。
せっかく企業で評価されうる経験をしているのに、言語化できないことで、上手く伝えられないのは非常にもったいないです。
スポーツでは、感覚的におこなう部分も多いため、言語化するのに苦労してしまいます。状況における課題やそのときに自分の取った行動をまずは箇条書きをして、言語化する練習をおこないましょう。
嘘や話を盛るのは避ける
自分の経験を良く見せようと思い、嘘や話を盛る学生がいます。しかし、面接官は学生のスポーツスキルや輝かしい実績を知りたいのではなく、あなたの人間性や価値観、強み、成長過程を知りたいと考えています。
決して誇れるような結果ではなくとも、困難にぶつかったときにどう考え行動して何を学んだかということを言語化し、相手にわかりやすく伝える力の方が仕事に直結します。
そのため、話を偽ったり盛ったりする必要はありません。むしろ、深掘りをされた際に矛盾が生じる方が信頼性は欠如し、悪影響になる場合があります。
就活で噓をつくリスクについてはこちらで解説しています。
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就活で嘘をつくことには、たくさんのリスクがあります。この記事では、嘘と嘘ではないの境界線や、嘘のエピソードを話さなくていい対策もキャリアアドバイザーが紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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専門用語をできるだけ使わない
相手が理解できないような競技や部活の専門用語を使用しないようにしましょう。
ビジネスをおこなう現場で、他業界の取引先と仕事をする場面があるとします。その際に、自分の業界ではよく使用されている業界用語であっても、他業界の人はなんのことかわからず、話を理解するのに苦労させてしまいます。 苦労させるというのは、相手の立場に立った行動ができない表れです。ビジネスパーソンとして、相手への配慮をおこなえる人はどんな業界でも評価をされます。
認知度の低い競技や部活の場合は、軽くルールを添えてあげると親切です。また、誰もが知っているような競技や部活でも、詳しくは知らない人もいるので、注意が必要です。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
部活経験を就活でアピールしようとすると「成果を残していないから別のエピソードにしようかな」や「役職を担当していなかったからアピールできない」などと感じることはありませんか。ですが、大切なのは成果や役割ではなく、自分がどのような経験をしたのかアピールすることです。そのために自分の経験を客観視することが大切になります。
確かに部活では自分より活躍している人がいたり、就活を始めると自分よりも実績を残している人がいたりして不安になることもあると思います。ですが、部活で良い成績を残した人が必ずしも企業で求められるとは限りません。たとえば、企業が求める人材が「人をサポートすることにやりがいを感じる人」であれば、部活で実績を出しているだけでは評価されませんよね。
あなたが経験したことが企業に求められている可能性は十分あるため、自らを過小評価せずに客観視してアピールポイントを自己分析するようにしましょう。
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部活をやめると就職に影響する?
就活生
正直、今の部活をやめようか迷っているんです……。でも辞めたという事実が就職に響くのではないかと不安でなかなか辞められません……。
キャリア
アドバイザー
就活のことを考えると部活をやめることに抵抗を感じてしまいますよね。しかし、嫌々部活を続けているだけでは就活で有利になりません。むしろ就活に向き合う時間が十分に取れず、不利になってしまう場合もあります。
部活をやめると就職に影響するかどうかを心配して、部活をやめたくてもやめられない人がいると思います。そこで、「部活をやめると就職に影響するのか」「面接ではどんな対応をすると良いのか」を解説していきます。
体育会系の経験重視の企業では不利になる
体育会系の経験を重視する企業では、部活をやめたことで不利になってしまう場合があります。自社の社風とは合わない学生であり、入社後自社で活躍しづらい人材と判断されてしまう可能性があるのです。
体育会系だから就職が有利になるというのは「過去の話」という意見も散見されますが、体育会系の部活を経験した学生を積極的に採用したい企業が存在するのも事実です。
自社に多く在籍する体育会系出身の社員が、目の前にいる体育会系の学生の入社後のロールモデルとなり、入社後に活躍してくれるイメージをしやすいのでしょう。
体育会系が評価されやすい企業の特徴はこちらで解説しています。
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体育会系の学生は就職に有利って本当? 意外な弱点の克服方法も解説
体育会系の学生はその経験を上手にアピールすると就職に有利になりますよ。この記事では体育会系学生の就活のコツ、アピール方法などをキャリアアドバイザーが解説します。 企業が抱く印象や体育会系学生の課題も参考に、効果的にアピールしましょう。
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嫌なことから逃げた印象をもたれると不利になる
嫌なことや苦労したことから逃げたという印象を持たれると、仕事でも嫌なことがあったらすぐに逃げてしまうのではないかと面接官は不安になります。
入社後活躍してもらいたいことはもちろん、採用や教育に多くのコストをかけているので、早期離職されてしまうのは企業にとってリスクにつながるからです。
退部した理由を伝える際は、注意が必要です。決して嫌なことから逃げたわけではないことを理解してもらえるように伝えましょう。
経験から学んだことをアピールできれば問題ない
部活を途中でやめたとしても、経験から学んだことをアピールできれば問題ありません。
最後まで部活を続けようが途中でやめようが、経験を通してどんなことを考え行動した結果、どんなことを学んだのかを言語化できる人が高い評価を得ることができます。
部活に所属している間に学んだことでも部活を退部後の経験で学んだことでも適切に伝えることができればどちらを選択しても良いでしょう。
部活をやめた理由を聞かれたときの対応
途中まで続けていた部活の経験を話すと、やめた理由について聞かれる場合があります。それを恐れて、貴重な経験や自分の強みが表れる経験を部活でしていたのに話さないというのはもったいないです。
退部した理由についてポイントを押さえて適切に伝えることができれば、不利になることを最小限に抑えるもしくはより高い評価をしてもらえることが可能です。途中まででも、自分の成長過程やチームでの役割と貢献するためにおこなったことがあればきちんと伝えましょう。
退部理由をポジティブに説明する
退部した理由については、ポジティブな内容で伝えるようにしましょう。
たとえば、部活で培ったチャレンジ精神を他の場面でも活かしたいため、退部してビジネスコンテストの出場を目指し代表を務めたといった具合です。この場合は、決して部活がつらくてやめたのではなく、より自分の強みを高めたいという精神による挑戦というわけですよね。
部活を続けたい気持ちもありながら、学生という限られた時間の中で、他のことにもチャレンジしていきたいという想いを伝えることができれば、自分の強みをより裏づけることができ、面接官にもプラスに理解してもらえるでしょう。
- 部活環境に留まらずより広い視野を持つために海外へ留学したため
- 部活で身につけたリーダーシップを他の環境でも活かして自分の可能性を高めたかったため
- 学業成績が学部内で1位となり、学会発表の準備に注力したため
ほかに打ち込んだことを伝える
部活に入部したものの、自分の想定していた部活とは違っていてやめてしまった場合、必ずしも部活の経験をアピールする必要はありません。
部活という場では、自分の力を発揮することができなかったけれど、他の場では自分の強みを最大限発揮できる人もいます。大学生は社会人になる前に、さまざまなことを経験して「自分にはどんなことが向いているか」「自分の興味は何か」など自分について向き合う大切な期間でもあります。
部活経験が就活を有利にする絶対条件ではありません。自分の強みが発揮できた部活以外の経験を伝えましょう。
自己PRが思いつかない就活生は、AIツールを使うのが一番おすすめ!
自己PRのネタを決めても、それを裏付けるエピソードに悩む学生は多いです。しかし、特別なエピソードがなくても受かる自己PRを作ることはできます。
そこで紹介したいのが「自己PR作成ツール」です。ツールを使えば、簡単な質問に答えるだけで裏付けるエピソードが思いつかなくてもあなたの強みが完璧に伝わる自己PRが自動で完成します。
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部活動の経験をアピールする例文
就活生
せっかく部活を頑張ってきたので、なんとしてでも就活で部活経験をアピールしたいです。でも、上手く伝えられるか心配です……。
キャリア
アドバイザー
自分の経験を知らない人に伝えるのは難しいですよね。でも、構成や伝えるべきポイントを押さえれば適切に伝えることができますよ。例文とともに解説していくので、参考にしてみてくださいね。
以下のフレームワークを基本に構成を考えていくと上手く伝えることができます。
- 「結論」
- 「結論に対する理由」
- 「課題」
- 「課題に対する解決行動」
- 「学んだことおよび入社後の活かし方」
部活に熱心に取り組んできた人は、ぜひ就活でアピールしていきましょう。
体育会系の部活動
まずは、体育会系の部活動であるラグビー部、野球部、アメフト部の例文を見ていきます。ほかの部活でも活かせる部分はあるので、ぜひ体育会系の部活に所属している人は参考にしてみてください。
例文①ラグビー部
私は「恐怖心に立ち向かう忍耐力のある人間」です。大学で未経験ながらラグビー部に入部したことでこの力を養いました。
はじめは、相手の選手に飛びかかるタックルに対して強い恐怖心を抱き、練習メニューをこなすことができない日々が続いていることに課題を感じました。そこで以下の3つの取り組みを強化しました。
①タックルの入り方やタイミング、基礎トレーニングを学ぶ
②小さな成功体験を積み重ねる
③活躍している先輩に恐怖心との向き合い方について質問する
結果、3ヶ月後には恐怖心を払拭した状態で練習メニューをこなすことができるようになりました。
この経験を通じて培った「恐怖心に立ち向かう忍耐力」を通じて、貴社に入社させていただいた暁にはどんなつらいことを目の前にしても真摯に向き合って努力をしていきます。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリア
アドバイザー
ラグビー部は忍耐力以外にも協調性や判断力、リーダーシップなどがアピールできます。また、自身の課題を捉えて何に取り組んだかがよくわかる内容になっています。
例文②野球部
私の強みは、「組織が最適な環境になるような気配りができること」です。具体的には大学で所属していた野球部でこの強みを発揮しました。
経験者の多い部内で、私は練習試合にしか選手として出ることができず、ベンチ入りばかりでした。その状況に悔しさを感じつつも、自分はどうしたら好きな野球を辞めずにチームでの役割を果たせるのかを考えました。
考え抜いた結果、自分は表舞台で活躍するよりも縁の下の力持ちとなって働きかけをおこなう方が自分の性に合っていると確信したのです。そこで、選手に対して相手選手に関する情報共有や休憩時間に選手の肩もみを率先しておこないました。
今ではチームから頼られる存在になり、自分自身もプレーにおける注意すべきポイントを客観視することができました。貴社に入社させていただいた暁には、この強みである縁の下の力持ちとして気配りをすることで、組織により良い還元をもたらすことができると考えます。
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選手として活躍したという輝かしい経験がなくとも、裏でチームのために努力をする存在が欲しい企業も多く、評価をしてもらえます。ありのままの自分を認められているため、お互いがミスマッチになることも防ぐことができます。
例文③アメフト部
アメフト部に所属をしていた経験から、「素早く状況を把握し、常に最適な解決策を提示する判断力」が私の強みです。アメフトでは、情報共有や次の戦略について話し合うハドルという時間が40秒もしくは25秒以内におこなわれます。
はじめは、適切な指示や情報共有をすることができず、次へのアクションを上手く踏むことができませんでした。そこで、常に状況を把握し、チームが最適なアクションを踏むことができるような指示出しや情報共有を毎回おこなう努力を習慣化しました。
結果、「素早く状況を把握し、常に最適な解決策を提示する判断力」を磨くことができました。貴社に入社させていただいた暁には、この強みである判断力を活かし、限られた時間の中で高いパフォーマンスを発揮することに貢献します。
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アメフトはルールを知らない人も多いので、長くならない程度にエピソードの前提となるルールを添えてあげると相手が話を理解しやすくなります。
文化系の部活動
続いて文化系の部活動の例文について見ていきます。
文化系の部活も基本的な構成や気をつけるべきポイントは、体育会系の例文と変わりません。「文化系の部活に所属をし、就活でアピールしたい」という方はぜひ参考にしてくださいね。
例文④軽音楽部
私の強みは「組織最適化のために働きかける力」です。
私は軽音楽部で、バンド内のリーダーを務めていました。その際、コンサートまでのスケジュール管理を1人でおこなうのに疲弊し、個人練習の時間を確保することができませんでした。
バンド活動は、各メンバーの技術の高さによって全体の完成度はまったく異なるため、何としてもこの状況を打開しなくてはならないと考えました。そこで、バンドのメンバー内での役割分担、進捗報告・情報共有のための毎回30分間ミーティングを実施しました。
結果、自分の個人練習に向き合う時間が増えたうえに、コンサートに向けて全員が楽しみながら準備をおこなう環境をつくることができました。
この経験を通じて培った「組織最適化のために働きかける力」は、貴社に入社させていただいた際に、チームの生産性を上げることに貢献できると考えます。
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働きかけ力は、経済産業省が提唱する社会人基礎力の3つの能力である「前に踏み出す力」の能力要素の1つです。経験から自分の強みが見つからないという方は、社会人基礎力の3つの能力と12の能力要素を参考にしてみることをおすすめします。
例文⑤写真部
私は「常に客観的な視点を持って行動することができる人間」です。大学の写真部での活動を通じて培いました。
自分の撮影する写真は毎回同じような仕上がりのものばかりで、撮影技術が上がっているように感じられないことに悩みを抱えていました。そこで、以下3つの取り組みを率先しておこないました。
①プロの写真を見てどのような点が優れているかの徹底分析する
②部員に自分の撮影写真における良い点・悪い点を聞き出す
③書籍で学んだ撮影技術を活かし、意識したことについて毎回メモを取る
結果、自分の写真の特徴を客観的に把握し、改善点を常に意識した撮影をすることができるようになりました。この経験を通じて、自分の固定観念に囚われず、常に客観的な視点を持つ行動習慣を身につけました。
この力は、顧客の潜在的なニーズをプロダクト化する貴社の業務において貢献することができると考えています。
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アドバイザー
取り組んだ施策が複数にわたる場合は、箇条書きにして相手が見やすくなる配慮をしましょう。
例文⑥合唱部
私の強みは「状況に応じた課題解決力があること」です。これは合唱部に所属していたときに発揮しました。
私の所属する合唱部は男子学生が少ないため、低音パートの声量が小さく、全体のバランスが取れないことに課題がありました。そこで、新入生の男子学生が合唱部に入部してもらえるように、男子学生向けのチラシ配りと合唱コンサートを企画しました。
結果、過去5年間の男子学生の入部は5人以下のところ、今年度は15人に増やすことができました。貴社に入社をさせていただいた暁には、持ち前の課題解決力を活かし、そのときどきに応じて適切な解決策の提示をおこなうことで、仕事が円滑に進むよう努力します。
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アドバイザー
結果について数字を示すことで具体性や信憑性が増し、相手に話を理解してもらいやすくなります。
部活以外の経験をアピールする例文
就活生
部活の経験をアピールする方法を把握できました。私は部活に入っていなかったのですが、他の経験でも同様にアピールすることができれば、就職が不利になることはないでしょうか?
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もちろんです。大学で経験することは部活だけではなく、人によって多岐に渡ります。自分の経験してきたことに誇りを持ち、そこで活かした自分の強みや成長過程を伝えましょう。
ここからは、以下3つの部活動以外の経験についての例文を紹介します。
- サークル活動
- アルバイト
- 学業
サークル活動をアピール
「部活だと練習量が多く、他のことに視野を広げられなくなりそう」という方もサークルであれば参加をしたいもしくは参加していたという方もいるでしょう。
確かに大学では、社会人になる前にさまざまなことに視野を広げ、経験の引き出しを増やすことも重要です。その過程の中で、自分の興味や価値観、やりたい仕事を発見できることもあります。
もちろん、サークル活動も効果的に伝えることができれば立派なアピール材料になります。以下でサッカーサークルの例文を紹介します。
例文⑦サッカーサークル
私は30人のサッカーサークルでサークル長を務め、チームをまとめ上げるリーダーシップのある人間です。サークルでは、当初地区大会優勝を目標としていたのですが、出席率が低く、練習が上手く進まないことが課題でした。
そこで、メンバーの意識を高めるために、1人1人の中長期的な目標設定と3ヶ月に1回どれだけ目標達成ができたかを共有し合う時間をつくりました。
その結果、地区大会で優勝はできなかったものの、1人1人が目標を持ってサークルに取り組み、5割程度であった出席率を毎回9割以上にすることができました。
この経験を通じて、チーム1人1人のやる気を出し、強いチームを構築していくためのリーダーシップを養うことができました。チームで働くことの多い貴社で、このチームビルディングをするリーダーシップを活かすことができると考えています。
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合唱部の例文同様に、数字を用いることで、初めて自分のエピソードを聞く相手に理解してもらいやすくする工夫をしています。
アルバイト経験をアピール
部活だけではなく、当然アルバイト経験も充分にアピールする材料になります。部活をやっていないからといって悲観的になる必要はありません。
結局どんな実績があるかという事実よりも、自分が経験してきたことの中でどんな壁にぶつかり、その壁に立ち向かうために何を考え、どう行動に移したのかということを伝えることが重要です。
アルバイト経験をアピールする際はこちらを参考にしてみてください。
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例文⑧飲食店
私の強みは「相手に求められること以上の価値を提供すること」です。飲食店のアルバイトで、顧客に注文されていないことまで心配りをすることに注力しました。
ある出勤日に、お子様が泣き止まずに困っている顧客の状況を目にしました。そこで、お店に用意されているお子様用の玩具を貸し出したところ、お子様は夢中になって遊び、泣き止んでもらうことができました。このような顧客の気持ちに配慮し、求められていること以上の価値を提供するということが私の強みです。
貴社に入社させていただいた暁には、顧客のニーズに寄り添い、求められていること以上の価値をご提案することで、信頼関係を構築していくことに貢献できると考えます。
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アルバイト経験を話す人は多いので、具体的なエピソードで差別化していき、いかに自分自身を理解してもらえるかが重要です。
学業をアピール
本来、学生は学業が本分であるため、熱中したことが学業であるというのは、やるべきことをきちんとおこなう人という印象を面接官は持ちます。やるべきことをきちんとおこなう人=きちんと仕事にコミットしてくれる人と認識してもらえます。
学業をアピールする人に向けて、ゼミ活動についての例文を以下に示します。
例文⑨ゼミの活動
私の強みは、「その場に応じた提案力」です。この強みは所属するゼミで、過疎化が進む地域の魅力を伝える地域創生活動に取り組んだことで発揮しました。
広大な自然が広がる魅力がありながら、若者世代の人口減少により、過疎化が進んでいる地域があります。当初地域の魅力を伝えるためのワークショップをおこなうことにしたものの、若者の参加が集まりませんでした。そこで、若者を集めるために以下3つの施策を提案しました。
①若者が興味を持つプログラムの考案
②大学掲示板を活用した宣伝
③SNSを通じたワークショップ案内の拡散
結果、30人中22人が大学生の若者による参加をしてもらうことができました。この経験を通じてその場に応じた柔軟な提案力を身につけることができました。
貴社に入社をさせていただいた暁には、持ち前の提案力を活かし、その場に適した提案をすることで、利益に貢献する努力をします。
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アドバイザー
アピールがゼミの内容であっても課題をどう捉えて、その課題解決に向けたアプローチをどうおこなったかを伝えていけば充分アピールできるでしょう。
大学で部活に入る際の注意点
就活生
部活に入ると就活に有利なことが多いので絶対に入るべきですね!
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アドバイザー
ここまで部活に入るメリットをお伝えしてきましたが、就活に有利になるからといって部活に入ろうとすると後悔してしまう場合があるので注意が必要です。
これから解説する注意点を把握したうえで入部するかどうかを判断しましょう。
自由な時間が減る
まず、部活に入ることで自由な時間が減ります。これは当然で部活の方に出席している分、その時間は部活動に捧げることになります。ほかの学生は遊びや大学生のうちにしかできないことに熱中しているのを見て、羨ましく思ってしまうときがあるかもしれません。
また、部活の引退時期にもよりますが、就活の時間を充分に取れない場合があります。そのせいで、自己分析や業界・企業研究が甘く、インターンシップに参加できないと部活の経験が有利になるどころか不利になってしまいます。
コミュニティが狭くなりがち
次にコミュニティが狭く偏ってしまうということが挙げられます。1つの部活に所属していると、部活の先輩や同期、後輩と過ごす時間が長くなります。そのため、自分の所属する部活の人の就活情報ばかりが耳に入って、視野や選択肢が狭くなりがちです。
1番避けなければならないことは、先輩もギリギリまで部活に励んで有名企業に入社できているし、このまま部活に励んで就活しなくてもなんとかなるだろうと安易に考えてしまうことです。
部活経験があるということだけでは評価を得ることは難しい就活において、自分にマッチした企業を探して、経験を適切に伝える就活対策を部活と合わせておこなう必要があります。
お金がかかる
部活をしているとお金がかかります。部活の費用は、その部活の種類によってさまざまですが、競技に必要なものをそろえるだけでも何万、何十万とする部活もあります。そのうえで、部費や合宿代、飲み代などが別途かかるとなると、かなりお金がかかります。
部活にお金がかかるから、部活以外の時間はほぼバイトに時間を捧ぐという場合、充分な就活の時間が確保できないことはもちろん、大学の勉強時間を確保することも難しいでしょう。
学生の本分は学業であり、単位を落としてしまったら本末転倒です。就活で卒業までに取得する残りの単位数やGPAを見る企業もあります。部活動にはお金がかかるけれど、それでも余裕を持って取り組むことができるか入部前に考えておきたいですね。
部活動を通して学んだことを就活でアピールしよう
部活に入っているかどうかが重要ではなく、その経験から自分の人間性や学んだ成長体験を相手に適切にアピールすることがもっとも重要なポイントです。
部活を経験した人は、他の学生でもいますが、あなたの部活経験はあなたしか経験していないオリジナリティのあるエピソードになります。
ぜひ、部活で得た貴重な経験を就活でアピールし、自分に合った企業からの内定を獲得していきましょう。
就職で部活経験が有利って聞きますけど、実際のところどうなのでしょうか?