頻出質問10選|公務員試験の集団面接は対応力と情報収集が鍵になる

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目次

  1. 公務員試験の集団面接は入念な準備が合格の秘訣
  2. 公務員試験の集団面接とは
  3. 自治体によって形式が異なる
  4. 個人面接より志望動機など形式的な質問が多い
  5. 公務員試験の集団面接を突破する3つの対策
  6. ①自治体が求める人物像に当てはまる回答を心掛ける
  7. ②公務員や自治体についての理解度をアピールする
  8. ③回答が被ったときのために切り口を複数用意しておく
  9. 公務員試験の集団面接での頻出質問と回答例10選
  10. ①公務員と民間企業の違いは何ですか?
  11. ②なぜ公務員になろうと思いましたか?
  12. ③この自治体を選んだ理由を教えてください
  13. ④入社後に実施したい取り組みはなんですか?
  14. ⑤この地域の魅力をアピールしてください
  15. ⑥民間企業や他の公務員試験も受けていますか?
  16. ⑦最近はどんなニュースに興味がありますか?
  17. ⑧市民に何度も説明しているのに理解してもらえない時はどう対応しますか?
  18. ⑨どのようにしてストレスを解消していますか?
  19. ⑩自治体の施策で興味があるものは何ですか?
  20. 頻出質問を攻略して公務員の集団面接を突破しよう

公務員試験の集団面接は入念な準備が合格の秘訣

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。公務員試験を控えた学生から

「公務員の集団面接で評価されるポイントがわかりません」
「集団面接ではどんな質問がされるのでしょうか」

という声が寄せられています。集団面接に慣れていないこともあり、どんなことに気を付けるべきか悩む学生も多いのではないでしょうか。

公務員試験の集団面接は入念な準備が合格の秘訣です。民間企業の面接と同様の対策では、自治体への志望度の高さをアピールできない可能性があります。

この記事では、公務員試験の集団面接の概要や集団面接を突破する方法、集団面接の頻出質問を回答例文付きで解説します。公務員の集団面接を控えている学生は、紹介する対策を参考にしてみてください。

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公務員試験の集団面接とは

集団面接とは、複数の学生を同時に面接する試験のことです。人物評価メインの傾向がある自治体では、面接を複数回実施して採用者を絞る傾向にあります

集団面接の概要
  • 面接官の人数:2〜5人前後
  • 学生の人数:3〜5人前後
  • 1人あたりの持ち時間:10分程度
  • 面接全体の時間:30〜50分程度

回答方法は「左から順に」「右から順に」「面接官の指名制」「挙手制」などさまざまです。

集団面接では多くの学生を効率的に面接できたり、マナーや身だしなみ、回答内容から比較検討がしやすかったりするメリットがあります。そのため、個人面接ではなく、集団面接を採用する自治体も多いですね。

集団面接のマナーについて詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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自治体によって形式が異なる

質問の時間や必ず聞かれる質問などを知りたい学生も多いのではないでしょうか。ただ、集団面接の形式は自治体によってまったく異なるため、一括りにはできません。

たとえば、回答時間は30秒の自治体もあれば、1分のところもあったり、最初だけ面接官の指名した順に回答させて、それ以降は挙手制に変わったりするなど形式は自治体や採用担当者の裁量に任されています

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キャリアアドバイザー

大学のキャリアセンターでは卒業生が自治体で聞かれた質問や形式について記載した用紙を保管している場合もあります。形式について把握しておき、面接を有利に進めましょう。

都道府県庁は集団面接を取り入れている場合が多い

集団面接を取り入れる自治体は少なくありませんが、中でも集団面接の傾向が強いのが都道府県庁です。地方公務員の中でも都道府県庁は学生からの人気が高いため、集団面接を用いて効率的に選考をおこなっています。

ただ、もちろんどの都道府県庁でも集団面接を必ず取り入れているわけではありません。集団面接の有無は、公式ホームページ(HP)にある過去の試験内容から調べておきましょう。

個人面接より志望動機など形式的な質問が多い

集団面接は1人当たりにかけられる時間が少ないです。その人の性格や価値観を掘り下げるのではなく、最低限のスキルやマナーを見極める目的で形式的な質問が多くなっています。

つまり、集団面接は「採用したい人を選ぶこと」より「不採用にする人物を弾くこと」に重きを置くネガティブチェックの意味が強い試験でしょう

その中で問われやすい形式的な質問とは、オーソドックスな質問と行動特性(意見・考え方)を問う質問に分けられます。

オーソドックスな質問の例
  • 自己紹介をしてください
  • 学生時代に頑張ったことは?
  • 最近気になったニュースは?
行動特性(意見・考え方)を問う質問の例
  • 市民からのクレームにどう対処するか?
  • 確実に3日はかかる仕事の締め切りが明日だった場合はどうするか?
  • あなたがしたくない行政の仕事は?

吉川 智也

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集団面接では「公務員としてふさわしい人物」を判断している

公務員の中でも行政職と技術職とでは応募者の数に差があり、一般的に行政職は学部学科を問わないため技術職よりも応募者の数はかなり多いといえます。そのため、行政職の面接では時間の効率面で集団面接を実施する場合が多くあります。

集団面接では、まず「公務員としてふさわしい人物」かどうかが見られます。第一印象でいうと服装の乱れや入退室のマナーなど公務員らしい「堅実さ」「誠実さ」が備わっているかが見られます。また公務員の資質として「公平性」「客観性」も重要視されることから、面接では、「思考に偏りがないか」なども見られるでしょう。

そのため、集団面接では公務員に求められる人物像をしっかり理解したうえで面接に挑みます。面接官に「一緒に仕事をしたい」「安心して仕事を任せられそう」といった印象をもたれることを目指すようにしましょう。

公務員試験後の就活について事前に知っておきたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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公務員試験の集団面接を突破する3つの対策

公務員試験の集団面接を突破する3つの対策

公務員の集団面接では形式的な質問が多いですが、簡易的に答えてはいけません。集団面接を突破するには、限られた時間の中で他の学生よりも良い印象を持ってもらう必要があります。全ての質問で自治体や公務員にマッチする人材だということをアピールしましょう。

集団面接ならではの悩みである回答被りの対策も解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

①自治体が求める人物像に当てはまる回答を心掛ける

「自治体が求める人物像って何?」と疑問に思った学生も多いのではないでしょうか。配属先によって仕事が異なるため、求められる人物像も変わってきます。

たとえば、福祉課は生活保護受給の相談に乗る業務があるため、協調性や傾聴力のある人が求められますが、宣伝課では企業とのパイプ役として社交性のある人が求められます。

自分が受ける自治体や職種で求められる人物像を考えたうえで、そこからズレない回答を心掛けましょう。求める人物像を知るには、自治体の採用HPやパンフレットから情報収集するのもおすすめです

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キャリアアドバイザー

どの自治体でもコミュニケーション能力がある人材が求められる傾向にありますよ。

②公務員や自治体についての理解度をアピールする

なんとなく公務員を受けている学生もいれば、どうしても地元の自治体に入社したい学生もいますよね。

採用担当者が学生の志望度の高さを把握する指標として、公務員や自治体についての理解度があります。公務員の役割や自治体に関する理解度が低い学生は「うちの自治体でなくても良さそう」「民間企業に就職しそう」と判断されてしまうでしょう。

自治体について研究する方法の例
  • 自治体のHP
  • 市の広報誌
  • 市役所や図書館の資料

この自治体の公務員を強く志望していることに対して納得感を出すために、上記の方法から研究して、自治体への理解度をアピールしましょう。

仕事への理解度を高めるために、官公庁のインターンシップに挑戦するという方法もあります。官公庁のインターンに参加するメリットや内容はこちらの記事で解説しています。

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③回答が被ったときのために切り口を複数用意しておく

集団面接で回答が被ったときのことを想像して、不安になる学生もいますよね。集団面接では学生に対して、同じ質問が投げかけられるので回答が被る可能性は高いです

必ずしも回答が被ってはいけないわけではありませんが、対処法として複数の切り口を用意しておくと安心です。切り口を増やすためには事前に知識を蓄えておく必要があります。

そのため、次に地方公務員と国家公務員で身につけておくべき知識を紹介しますね。

地方公務員:地域の特色や政策を調べておく

地方公務員は都道府県の市役所や地方自治体に勤務するため、質問内容は地域に関連した内容が中心になります。

地域の人口問題や課題について意見を求められる場合が多いので、地域の特色や事業内容について調べておいてください。自治体の特色や事業内容はHPで調べれば出てきます。

観光業が盛んな町の場合は他の町の観光業と比較したうえで、独自の強みを答えられるようにしておくと切り口が増えていくでしょう。地域の特色や政策は確実に調べておくのをおすすめします。

地域の特色や政策の調べ方
  • 政策:自治体のHPにある「知事・区市町村長のページ」や「報道発表ページ」をチェックしておく。
  • 知識の特色:図書館で資料を見たり、実際に地元の人に話を聞いたりする。

国家公務員:社会情勢や時事問題を勉強しておく

国家公務員は国の社会奉仕や財政運営などおこなう各省庁などに勤務します。よって、聞かれる質問内容も知識に密着したものではなく、国の問題に関することが中心です。

知識として身につけることも大切ですが、社会情勢や時事問題についての質問は自分なりの回答を考えておく必要があり、準備しておくかどうかで評価に差が出る内容になります

採用担当者はどんなものの見方や考え方をする人かを確認しているため、世の中の出来事に対して自分の意見を考えておきましょう。

自分の意見と周りの意見を把握して、フラットな視点を持つと公務員としての中立な視点が養えます。さまざまな意見を知っておけば、切り口も増えていきます。家族や友人に話を聞いたりネット上の意見を調べたりすると良いですね。

社会情勢や時事問題の勉強法
  • 時事問題:試験の1年前から1か月前までの範囲のニュースや新聞をチェックしておく。
  • 社会情勢:ネットで意見を調べたり、自分なりに問題点や改善点を考えてノートにまとめたりしておく。

乾 花穂子

キャリアアドバイザーコメント乾 花穂子プロフィールをみる

公務員を目指すならインターシップへの参加がおすすめ

公務員を目指す就活生は、民間企業同様に「仕事研究」「仕事理解」をしっかりおこないましょう。おすすめはインターンシップの参加です。「公務員もインターンシップが開催されているんですか」といった声がよく聞かれますが、実施している行政機関は多くありますよ。

インターンシップで実際に公務員の仕事を経験すると、仕事のやりがいなどが明確化し志望動機などに活かすことができると思いますよ。参加者の中にはイベントの企画や住民対応の業務を経験し、「仕事理解が深まった」という人もいました。集団面接でインターンシップに参加したことをアピールできれば、面接官の納得感が増し他の応募者と差別化を図れるのではないでしょうか。

公務員のインターンシップは民間企業に比べ情報が得にくいため、まずはHPに募集の情報があるかを確認します。また大学のキャリアセンター(就職課など)で取りまとめている場合も多くあるため、公務員のインターンシップを希望する就活生は、まずは大学のキャリアセンターへ相談してみることをおすすめします。

こちらの記事では、国家公務員の種類について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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公務員試験の集団面接での頻出質問と回答例10選

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就活生

集団面接では形式的な質問が多いですよね?

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キャリアアドバイザー

そうですね。ただ、形式的な質問だからといって、アピールする気持ちを忘れてはいけません。

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就活生

正直、落ちないような回答を心掛けようとしていました……。

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キャリアアドバイザー

集団面接の結果は今後の選考にも影響を及ぼすので、他の就活生と差別化を測るような回答をしておきましょう。

集団面接自体は他の学生と比較される場でもあるので、しっかり回答内容を準備し周囲と差別化することが大切です。

また集団面接の内容は次回の選考の担当者に引き継がれるため、印象の良い回答をしておくと今後の選考が有利に働く可能性があります。そこで公務員試験ならではの頻出質問と回答例から印象の良い回答を学んでいきましょう。

集団面接で聞かれるオーソドックスな質問と解答例を知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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①公務員と民間企業の違いは何ですか?

公務員の役割を把握しているかを確かめる質問です。

民間企業は所属している会社の利益のために働きますが、公務員は所属している自治体のために働くわけではありませんよね。

利益を追い求めるのではなく、すべての業務を市民の生活のためにおこなうことを把握したうえで違いを伝えましょう

回答例

例文

公務員と民間企業の違いは利益を追求するかどうかだと思います。

民間企業は所属している会社の利益のために働きますが、公務員の仕事は公共性が高いので、利益を追求することはありません。住民の方から納めていただいた税金や各団体からの補助金の範囲内で、住民の方々にサービスという形で還元します。民間企業のような利益追求型でないからこそ、住民の皆さまに平等なサービスを提供できると思っています。

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キャリアアドバイザー

公務員と民間企業の違いを通して、公務員の立場をきちんと把握していることをアピールできていますね。民間企業にはできないことで公務員ならできることを回答すると、より公務員への熱意が伝わるでしょう。

②なぜ公務員になろうと思いましたか?

公務員を志望している理由はすでに考えている学生も多いのではないでしょうか。自治体側はこの質問から志望度の高さを測っています。

「安定しているから」といったありきたりな内容ではその他大勢に埋もれてしまう可能性が高いですし、熱意も伝わりにくいです。実体験を元にしたストーリー性のある回答を心掛けましょう

志望動機について詳しく知りたい人はこちらもおすすめです。

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回答例

例文

私は大学時代、児童自立支援施設でアルバイトをしており、児童相談所と連携を取り合ってきました。児童自立支援施設で問題を起こすことが多かった少年に対しても、児童相談所の方は対等な関係性を築く支援をおこなっていました。多くの事案を抱えている公務員である児童相談所の職員の方が一番丁寧な対応をおこなっていたことを知り、身が引き締まる思いでした。そして、福祉を志すものとしてこれ以上ない場所だと確信しました。そのため、御所を志望しました。

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キャリアアドバイザー

実体験をもとにした話なので、志望動機に説得力がありますね。加えて、児童自立支援施設でのアルバイト経験からコミュニケーション能力が伝わりやすいのも良いポイントです。

③この自治体を選んだ理由を教えてください

生まれ育った故郷なら「地元に貢献したい」といった回答が一般的でしょう。ただ、より詳細な志望動機を聞かれている時に、単に生まれ育った故郷に貢献したいだけではアピール不足は否めません。

なぜその自治体ではないといけないか、なぜ貢献したいのかを明確にして伝えてみてください。その自治体にしかない魅力を踏まえて伝えると、説得力のあるアピールになりますよ。

回答例

例文

〇〇市では、性的マイノリティやLGBTの啓蒙や情報発信を実施しています。偏見のない住みやすい町を作っており、実際に私の親戚も仙台に戻ってきました。地方中枢都市でも先進的な取り組みであり、問題に対して声をあげやすく、すぐに行動に移せる環境は理想の職場だと感じました。そうした環境の中で、価値観や文化にかかわらず誰でも住みやすい街作りをするという理念に沿った活動をしていきたいと思い、志望しました。

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自治体の独自の取り組みを見つけることで他の就活生と差別化ができていますね。自治体についての理解度のアピールにもなっており、志望度の高さがうかがえる内容です。

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④入社後に実施したい取り組みはなんですか?

質問の意図としては仕事に対する理解度、熱意を見ることが目的になります。各部門の業務内容や取り組んでいる課題を調べて、自分がやりたいことと結びつけましょう

学生自体の経験を活かして貢献できることがある場合はアピールしてみてくださいね。

回答例

例文

〇〇市では女性の活躍躍進を図るプロジェクトをおこなっています。現在でも十分に活躍していますが、実際〇〇市にある大企業の女性役員は誕生していない状態です。今後より女性が活躍できる場を作るために、定期的に講師を呼んで、セミナーを開くべきだと考えています。私は学生時代、文化祭実行委員としてイベントを企画・実行してきたので、そこで培った企画力や業務遂行能力を活かしたいと考えています。

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地域の課題と自分の経験からできることを結びつけて、自分を採用するメリットをアピールできています。熱意はもちろんのこと、自治体の仕事に対する理解度も高いことが伝わる回答ですね。

⑤この地域の魅力をアピールしてください

いきなり、「地域の魅力をアピールしてください」と言われても、困ってしまう学生は多いのではないでしょうか。

企業としては、受験している地域の知識や関心度から志望度を測る、また価値観や考え方を知る目的があります。前述した通り、特色のある事業はHPに記載されているため、まずは事業内容を確認しておきましょう。

地域の魅力をアピールする際は以下の3点に意識してアピールしてみてくださいね。

地域の魅力のアピールで伝えるべきこと
  • 何を:何を魅力として発信するか
  • 誰に向けて:PRするターゲット
  • どのようにPRするか:ターゲット層に効果的に広報するにはどんな施策を打ち出すべきか

回答例

例文

〇〇市の魅力の1つは独自の高齢者支援サービスを実施している点です。介護保険でカバーしきれない部分を補える制度なので、要介護者や介護している家族の精神的・経済的負担を軽減していると思います。

私自身も地域包括支援センターでの実習経験があります。しかし、訪問先でサービスの利用を提案すると知らないケースが多く、まだまだ認知率が低い印象でした。社会福祉協議会と連携して、要介護者と暮らす家族を対象にした相談会を企画して、認知度を高めていきたいと思います。

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魅力をアピール方法である「何を」「誰に向けて」「どのようにPRするか」がきちんと入った内容ですね。地域に関心があることに納得感が出るので、自治体への志望度の高さも伝わります。

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やみくもに面接を受ける前に、自分の面接力を知っておくことが大切です。

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⑥民間企業や他の公務員試験も受けていますか?

民間企業を受けていたり、他の公務員試験を受けていたりすることも伝えても問題ありませんが、第一志望であることはしっかり伝えましょう。

民間企業で受けている業種が幅広いと公務員を志望する説得力にかけるので、「地元に貢献できる」「広く社会に貢献できる」など就活軸に沿った企業を伝えた方が良いですね

回答例

例文

私には「人々の暮らしを裏方として支えたい」という就活の軸があります。その軸に沿って、〇〇県と〇〇市の自治体を受験しています。また、民間企業はインフラである電力会社の〇〇株式会社を受けております。ただ、減災を進めている理由から〇〇市で働きたいと思う気持ちがより一層強くなり、御市を志望しています。

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最初にきちんと併願状況を話してから、応募先の自治体が第一志望である旨と理由を伝えましょう。また、民間企業・自治体ともに就活軸に沿って受験していることがわかると、説得力が出ますね。

⑦最近はどんなニュースに興味がありますか?

自分が述べたニュースに対して、採用担当者は深掘りしてきます。「印象が良さそう」といった理由で興味の薄いニュースを選ぶと、答えに詰まってしまうので注意しましょう。

必ずしも公務員や自治体に関係するニュースである必要はありません。ただし、地域や社会情勢など仕事に関連するニュースを選べば公務員への志望度や関心の高さをアピールできます。新聞やテレビ、インターネットなどから常にニュースを収集するよう心掛けましょう。

公務員に関連するニュースをチェックする方法
  • 地方公務員志望:ローカルニュースを観たり、地方紙を読んだりする
  • 国家公務員志望:情報の早い「NHKオンライン」で社会情勢関連のニュースをまとめてチェックする。

最近の気になるニュースについて問われた場合の答え方はこちらで詳しく解説しています。

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【例文10選】面接で最近の気になるニュースを聞かれたときの答え方

面接で最近のニュースを聞かれたときに、上手く答えるためには日頃の情報収集と回答のコツが肝心になります。 この記事では、面接で最近のニュースが問われる理由や取り上げる内容、ポイントなどをキャリアアドバイザーが解説します。 回答例文や解説動画も参考に、考えをまとめておきましょう。

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【例文10選】面接で最近の気になるニュースを聞かれたときの答え方

回答例

例文

〇〇市がデジタル技術を使用して持続可能な地位社会を目指す協定を結んだニュースに興味を持ちました。自治体では初めての連携協定ということで、モデルケースになることが予想されています。以前までの市はテレワークの導入している企業が少ない状況でした。課題とされていたデジタル化を進めることで、市の意識を変えていこうとする姿勢を感じ、こうした課題に向かって新しい取り組みを続ける点にさらに〇〇市に魅力を感じました。

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キャリアアドバイザー

興味があるニュースなら深掘りされてもきちんと答えられます。こちらは自治体に関するニュースなので、地域への関心の高さもアピールできているでしょう。

⑧市民に何度も説明しているのに理解してもらえない時はどう対応しますか?

こういった質問では行動特性が見られており、回答次第では「公務員自体に向いていないかも」と判断されてしまうかもしれません。

適切に周囲を頼ったり、折衷案を取ろうとしたりするなどコミュニケーション能力があることをアピールしましょう。極端な考えを話してしまうと、公務員としての最低限の素質がないとみなされてしまいます。

NGな回答例
  • 最終的に理解してもらうまでとことん話し合います。
  • 理解してもらうのが無理だと思ったら、相手の意見に従います。

回答例

例文

まずはもう一度よく話を聞いてみます。もう一度、わかる範囲で説明をしてみて厳しい場合は、その話の分野に詳しい職員や上司に助けを求めます。その際に話の抜け漏れがないように、メモを取って引き継ぎをします。

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キャリアアドバイザー

最初から人を頼るのではなく、自分で最善策を探す姿勢も見せることが大切ですね。人に助けを求める際はその人が困らないような行動まで考えられています。

⑨どのようにしてストレスを解消していますか?

幅広い立場や年齢の人々とのかかわりがあったり、時期によっては繁忙期があったりと、公務員はストレス耐性が重要視されています。実体験ベースでどのようにストレスと付き合ってきたのかがわかる内容にしましょう

「ストレスが堪らない」と答えるのはNGです。学生とは違い、社会人はストレスが溜まることが多いため、「大きなストレスを感じたらどうなってしまうんだろう」と不安視されてしまいます。

ストレス解消法を提示して、ストレスとの向き合い方を伝えてくださいね。

回答例

例文

ストレスを感じた場合は1時間以上ランニングをします。ランニングによって血流が良くなると脳が刺激されて、肺機能が向上し、頭の中が整理されます。これまでもランニングをすることで解決できなかった問題を頭で整理できるようになり、ストレスを解消してきました。

また、ヘトヘトに疲れることで睡眠の質が向上するため、翌日には気持ちを切り替えられる場合が多いです。

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キャリアアドバイザー

ストレスはいつ溜まるものかわからないので、なるべく1人で簡単にできる趣味の方が良いですね。仕事に支障が出ないように、その都度ストレスを解消してくれる安心感があります。

⑩自治体の施策で興味があるものは何ですか?

興味のある施策は志望度の高さの証明になります。自治体研究をしていないと、深掘りされた際に話をうまく展開できないかもしれません。

周りの学生と回答がかぶってしまった場合も考慮して、興味のある施策を複数個考えておきましょう

回答例

例文

私が興味を持ったのは若者世代を呼び込む施策です。高校生の勉強スペースを拡充したり、ストリートスポーツができる場所を作成したりと、若者が住みたいと思える街に変化していると感じました。今まではストリートスポーツをできる場所がなく、よく学生が注意されていました。迷惑がかかっていた近隣住民とストリートスポーツをしたい若者のニーズに答えた施策になっていると思いました。

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キャリアアドバイザー

実体験を組み込むことで、施策に対して思い入れがあることが伝わりやすくなりますね。自分事化できる人なら、入社後も工夫して仕事ができる期待が持てるかもしれません。

高橋 宙

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面接では社会に関心がある人かどうかを問われる

公務員の仕事は「社会問題を解決する」という側面があることから、面接では社会に関心がある人かどうかを問われる質問がよくあります。特に近年起こった出来事や法令の改正などについて、知ってるかどうかだけではなく就活生自身の見解についても問われています。

たとえば、2022年卒の就活生は「東京五輪の開催」や「2022年4月から変わる生年年齢について」など、多く聞かれたようですよ。普段から新聞、テレビ、インターネットなどから情報収集することを習慣化し、更に自らの考えを持てるよう意識して生活するとよいでしょう。

また行政職では「配属されたい課はありますか」といった質問をされることがあります。その場合も課の説明だけを伝えるのではなく、自分の考えを伝えるとよいでしょう。「私の〇〇の特性が活かせると思います」とか「大学で学んだ〇〇の知識が活かせると思います」などのようにアピールしてもいいかもしれませんね。

集団面接では聞かれたことに対して答えるだけではなく、自身の考えをしっかり述べることができると他の応募者と差別化を図れるのではないでしょうか。

頻出質問を攻略して公務員の集団面接を突破しよう

集団面接は形式的な質問がメインですが、公務員ならではの質問も多くあります。事前に頻出質問を把握して、回答を作成しておくことで面接でも自信を持って臨むことができるでしょう。回答が被ったときのために複数の切り口を用意しておき、公務員の集団面接を突破しましょう。

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