目次
- 「自分をものに例えると」は対策必須の質問
- 「自分をものに例えると」は面接の中でも差が出やすい
- 「自分をものに例えると」の「もの」の定義
- 誰もが知っていてイメージが浮かぶ物品
- 概念や触れることができないものはNG
- 面接官が「自分をものに例えると」を問う3つの意図
- ①自己分析ができているのかを知りたい
- ➁瞬発力と発想力を見たい
- ③抽象的な質問に対しての対応力が見たい
- 「自分をものに例えると」が聞かれやすい3つのケース
- ①他者とのコミュニケーションが中心業務となるケース
- ➁もの作りや販売業務が中心となるケース
- ③独創性や発想力が求められる業務が中心となるケース
- 4ステップで完成!「自分をものに例えると」の回答の作り方
- ①ものに投影する要素を決める
- ➁ものの特徴を多面的に分析する
- ③根拠となるエピソードを盛り込む
- ④企業への活かし方や将来の展望で締める
- 「自分をものに例えると」を伝えるときのコツ
- ものの特徴を的確に伝える
- 手早く簡潔に答える
- 製品を選んだ根拠を論理立てて話す
- 無理にユーモアを盛り込む必要はない
- 例文12選! 高評価につながる「自分をものに例えると」の答え方
- 食べ物
- 家電
- 文房具
- 日用品
- 「自分を○○に例えると」にはバリエーションがある
- 動物
- 色
- 「自分をものに例えると」を活用して自分の個性をアピールしよう
「自分をものに例えると」は対策必須の質問
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「自分をものに例えると、という質問に答えられませんでした」
「自分をものに例えるとってどういう意図で面接で聞かれるんですか?」
という相談を寄せられることがあります。「自分をものに例えると」は志望動機や自己PRなどの定番質問よりも発想力が必要なため、突然聞かれた場合にはうまく答えられる自信がない、という学生もいるかもしれませんね。
今回は「自分をものに例えると」を質問する企業の意図から、回答作成のコツや例を解説します。「自分をものに例えると」をもとにしたほかのバリエーションの質問についても解説するので、参考にしてみてくださいね。
こちらの記事では、自己PRで発想力をアピールする方法について詳しく解説しています。発想力を鍛える方法も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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発想力は企業から見ても魅力的な強みなので、自己PRとしてはうってつけのテーマです。ただ、だからこそ多くの学生が自己PRに選んでいるため、印象づけるためには差別化の工夫が必須です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、発想力をアピールするためのテクニックから、職種別の自己PR例文を11個用意。発想力を就活で押し出すなら必見の内容なので、ぜひチェックしてくださいね。
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「自分をものに例えると」は面接の中でも差が出やすい
「自分をものに例えると」は、就活でよく聞かれる他の質問に比べて回答の幅が広く、就活生の工夫によって受け答えに差が出やすい質問でもあります。過去に突如「自分をものに例えると」という質問を受けて、困ってしまった経験がある学生もいるかもしれませんね。
また話の内容が学生生活の中でのエピソードに偏りやすい定番の志望動機や自己PRよりも学生の独創性や表現力が表れやすい質問でもあるので、「自分をものに例えると」は面接の中でも他の学生と差が出やすい質問であるといえるでしょう。
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「自分をものに例えると」の「もの」の定義
就活生
「自分をものに例えると」のものって、たとえば水とかでもいいんですか?
キャリアアドバイザー
食べ物や家電など、ジャンルに指定がない場合にも、ある程度の共通のルールはあります。簡単に説明しますね。
そもそも、「自分をものに例えると」の「もの」が何を指すのかがいまいち理解できていない学生もいるかもしれませんね。まずは「自分をものに例えると」の「もの」の定義を一緒に確認していきましょう。
誰もが知っていてイメージが浮かぶ物品
「自分をものに例えると」の「もの」は誰もが知っていてイメージが浮かぶ物品でなければなりません。固有名詞や特定のグループや団体の中でしか通用しない呼称では、面接官に回答がうまく伝わらないでしょう。
難しく考えずに、一般的な身の回りにあるもので例えることがベストです。
概念や触れることができないものはNG
前提として「自分をものに例えると」の「もの」はあくまで物品を指します。たとえば「わたしをものに例えると太陽です」という回答は、「もの」の定義がずれてしまっているので、回答の内容も軸から外れてしまっていますよね。
回答に対して具体的なジャンルの指定がない場合には、概念や触れることができないものは避けたほうが無難でしょう。
- 水
- 太陽
- 空気
- 宇宙
キャリアアドバイザーコメント上原 正嵩プロフィールをみる
一概にNGとはいえないのですが、たとえば食品会社などを受けている場合にその会社の商品名をそのまま出すことは控えた方が無難でしょう。よっぽど上手に理由を述べることができる場合を除き、媚びを売っているように見えてしまう恐れがあります。「この人は別の会社を受けるときには別の会社の商品名を述べるのだろうな」という風に、軸がない人と思われてしまうこともあります。
自分はそんなことはしない、と思っていたとしても、「調味料の会社だから何か近しいものを答えなければ」「ペットサービスの会社だから動物にしなければ」など、無意識のうちに自ら選択肢を狭めてしまう学生が見受けられます。悪いことではないのですが、良かれと思ってあまりにも企業のことを考えすぎた回答を準備するのではなくて、自分の軸を持ったうえで考えていきましょう。
面接官が「自分をものに例えると」を問う3つの意図
面接官が「自分をものに例えると」を問うのには意図があります。また、就活における頻出質問の中でも「自分をものに例えると」は学生の個性が出やすい傾向にあります。そのため「自分をものに例えると」の回答だからこそわかる要素もあるのです。
①自己分析ができているのかを知りたい
「自分を物に例えると」に正確に答えるためには自分の性格や特徴を複数の視点から分析しておく必要があります。自分自身を客観的に捉えることができなければ、自分の特徴をものに投影することも難しいでしょう。
企業は「長所や短所を含め自己理解をしっかりとできているか」という点を知りたいのです。
自己分析に自信のない学生はこちらを参考にしてくださいね。
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➁瞬発力と発想力を見たい
「自分を物に例えると」という質問は志望動機や自己PRなどに関する質問と比較すると出題頻度は低いかも知れません。さまざまな表現が期待できる質問でもあるので、学生の個性との掛け合わせやオリジナリティが垣間見える質問でもあるでしょう。
事前に準備できていない場合には、「自分を物に例えると」という質問の回答からその場の瞬発力と発想力を試されることになります。
③抽象的な質問に対しての対応力が見たい
「自分を物に例えると」は抽象的な質問ですよね。具体的な正解が決まっているわけではなく、例える対象も「自分」というざっくりとしたテーマです。
自分の中の長所短所を例える人もいれば、自分の将来像やスキルを例える人もいますよね。粒度の粗い質問に対して、自分なりの答えを導く対応力の有無も企業が見たいポイントの1つです。
「自分をものに例えると」が聞かれやすい3つのケース
就活生
「自分をものに例えると」ってどんな企業で聞かれますか?
キャリアアドバイザー
その企業の業務内容や、特徴によっても傾向がありますね。
ここでは「自分をものに例えると」が聞かれやすい3つのケースについて解説します。あくまで傾向ではありますが、自分の志望企業を想像しながら読んでみてくださいね。
①他者とのコミュニケーションが中心業務となるケース
入社後、他者とのコミュニケーションが中心業務となる場合に「自分をものに例えると」という質問が聞かれることがあります。臨機応変な対応が求められる接客業や、わかりやすい商品説明や取引を求められる営業などで、「自分をものに例えると」の回答を介してコミュニケーション能力の高さを測っているケースです。
質問への切り返しやユーモアが求められる側面からも他者とのコミュニケーションが中心業務となる企業での選考で聞かれることがあるでしょう。
キャリアアドバイザー
他者とのコミュニケーションが中心業務となる職種例としては、営業職などが挙げられます。
➁もの作りや販売業務が中心となるケース
「自分をものに例えると」はもの作りや販売業務が中心となるケースでも聞かれます。特に、企業で製品の製造をおこなっている場合や特定の種類の物品に対して力を入れている企業の選考を受ける場合は注意しましょう。
詳しくは後半で説明をしますが、たとえば家電販売を中心業務とする企業だと「自分を家電に例えると?」などのバリエーションをつけた内容が出題されることもあります。もの作りや販売業務が中心となる場合には「自分をものに例えると」がさまざまな形で聞かれやすいとあらかじめ覚えておきましょう。
キャリアアドバイザー
もの作りや販売業務が中心となる職種例としては技術・研究系やサービス・販売系の職種が挙げられます。
③独創性や発想力が求められる業務が中心となるケース
クリエイティブな業務をおこなう企業や遊び心を大切にするエンターテインメント業界などでは、学生に対して独創性や発想力が求められることがあります。ただ単にインパクトがある回答を求められているのではなく、自分の魅力を的確に例え、面接官を納得させることが大切です。
そういった能力の有無を図るために「自分をものに例えると」は、入社後に独創性や発想力が求められる業務が中心となるケースでもよく聞かれる質問です。
キャリアアドバイザー
独創性や発想力が求められる業務が中心となる職種例としてはクリエイティブ系・専門系の職種が挙げられます。
4ステップで完成!「自分をものに例えると」の回答の作り方
「自分をものに例えると」の回答の作り方には手順があります。一見難しそうにも見える質問ですが、4つのステップを踏めば誰でも簡単に回答を作れますよ。
①ものに投影する要素を決める
まずはものに投影する要素を決めましょう。最初に自分の何をものに例えるのかを明確にしなければ、面接官を納得させることは難しいでしょう。いくつか例える要素を紹介しますね。
性格や人柄
自分の性格や人柄をものに例えてみるのも良いでしょう。性格や人柄は、企業が面接を通して知りたい要素の1つです。あなたが普段どのような人だと周囲に認識されているのかをアピールするのもおすすめですよ。
性格や人柄が自分で把握するのが難しい学生には他己分析がおすすめです。
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強みや長所
強みや長所もものに例えられる要素の1つです。ものの使い方や使用目的と掛け合わせて表現するのも良いですね。強みや長所はあなただけの良さでもあるので、ものに例える際にもオリジナリティのある回答を作りやすくなります。
自分の強みがわからない学生はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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能力やスキル
能力やスキルは表現を誤ると場合によっては自慢話のように聞こえてしまう要素でもありますが、ものに投影することであなたの得意分野を上手にアピールすることができます。このように自分の得意なことや、習得したスキルをものに投影するのもおすすめですよ。
➁ものの特徴を多面的に分析する
ひとつのものをとっても、ものにはさまざまな特徴がありますよね。まずはものの特徴をなるべく多面的に分析しましょう。
使用目的
ものをどのようなシーンで、何のために使うのかも 「自分をものに例えると」を考える際のヒントになります。日常的に使うものの場合、ものが日常の中でどんな役割を果たし、何のために作られたのかに着目して分析をしてみましょう。
- ビジネスで使うものなのか
- 日常的に使うものなのか
- 持ち歩くものなのか
形状
ものの形やぱっと見の特徴もヒントになります。「尖っている」「丸い」などの形状を表す言葉はそれだけで性格や人柄との掛け合わせもできますし、硬さや匂い、重さにも注目してみましょう。ポイントはなるべく複数の側面からものの形状を把握することです。
形状はものの特徴を多面的に分析するうえで外せない要素でしょう。
- 重さ
- 硬さ
- 形
- 匂い
③根拠となるエピソードを盛り込む
「自分をものに例えると」の回答には、回答の裏付けとなる具体的なエピソードを盛り込みましょう。あなたのスキルや長所、人柄がわかりやすく表れた今までの経験をアピールすることで「自分をものに例えると」の回答をより説得力のある内容にできますよ。
エピソードそのものは学生生活のよくあるシーンでもかまわないので、ものを選んだ理由を裏付けできる内容のエピソードを探しましょう。
④企業への活かし方や将来の展望で締める
最後にものに例えた要素を「どのように仕事に活かせるのか」について具体的な目標や目的をまとめましょう。仕事に対して前向きに取り組んでいこうという積極的な姿勢を見せることができますよ。
面接官も具体的なイメージがしやすくなるので、採用したら活躍してくれそうだという印象につながります。
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「自分をものに例えると」を伝えるときのコツ
「自分をものに例えると」を伝えるにはコツが有ります。比較的回答の自由度の高い質問ではありますが、だからこそわかりやすくイメージのしやすい答えを伝える必要があるのです。ひとつずつ見ていきましょう。
ものの特徴を的確に伝える
まず、ものの特徴は的確に伝えましょう。身近なもので誰もがパッとイメージできることが前提にはありますが、そのものがどんなものなのかや目立った特徴は自分の言葉でしっかり表現できるようにしておきましょう。
手早く簡潔に答える
「自分をものに例えると」といきなり聞かれて動揺してしまう学生もいるかもしれませんね。しかし、繰り返しにはなりますがこの質問から学生の瞬発力を見ている企業もあります。回答に時間がかかってしまうよりも、簡単なもので構わないので手早く回答してしまう方が得策です。
製品を選んだ根拠を論理立てて話す
なぜその製品を選んだのかを論理的に話すこともコツの一つです。どんなにユニークでインパクトなものを選んだとしても、その製品が自分とつながる理由を順序立てて話せなければ、説得力に欠けてしまうでしょう。製品を選んだ根拠はなるべく簡潔に、明確な論理で話せるようにしましょう。
無理にユーモアを盛り込む必要はない
「面白くて独特な回答を作らなきゃ」と無理にユーモアを盛り込む必要はありません。もちろん、ユーモアを盛り込んだ回答が評価される場合もありますが、話すことが苦手な学生や場の雰囲気がつかみきれない場合には無理に笑いにつなげようとすると裏目に出てしまう場合もあります。
自分らしさが伝わる回答と、ユーモアで笑いを取る回答が同義ではないことは覚えておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
まったくアイディアが浮かばない場合には、少し気楽にすでに世の中に出ているメディアに目を向けてみることもおすすめします。企業が自社商品を擬人化させてPRをしていたり、芸能人が「自分を〇〇に例えると」といったインタビューに答えていたり、さまざまなものが擬人化されたアニメやゲームコンテンツが人気だったりと、「ものに例える」のヒントがたくさんあることに気づくでしょう。
もちろんそのまま真似をすることはNGですが、どういう理由でこのキャラクターはこのような性格なのだろうか、など客観的に分析をしてみると、自分のことが見えてくるきっかけになります。就活での実際の回答は、上記に書いた通り働くうえでのことを意識して準備をしなければいけませんが、何も思い浮かばないときには深刻に捉えすぎずにたくさんのヒントに触れてみましょう。
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例文12選! 高評価につながる「自分をものに例えると」の答え方
ここからは、 高評価につながる「自分をものに例えると」の答え方を例文付きで紹介します。「もの」のジャンル別で解説をしていますが、スタンダードに「自分をものに例えると」と聞かれた場合には冒頭の定義に基づいて、なるべく食べ物以外で答えましょう。
自分の状況に合わせた例文を活用してくださいね。
食べ物
「自分を食べ物に例えると」という質問の聞き方をされることもあります。コツとしては以下のポイントを押さえながら回答を作ってみましょう。
- 素材であれば育つ過程にも注目する
- 食べ物や食材がどのように料理の中で使われているかを盛り込む
- 素材や料理の味以外の特徴にも触れる(見た目など)
例文
私を食べ物に例えると「おにぎり」だと思います。バイト先の居酒屋で臨機応変な対応を求められることが多く、都度状況に合わせて問題を対処してきました。中身を食べる人によって変えられるおにぎりは私を表すのにぴったりの食べ物だと思います。御社の営業の業務でも、相手に合わせて最適のプランを提案していきます。
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キャリアアドバイザー
おにぎりの特徴を良くとらえた例文ですね。臨機応変な対応に対して「水」という例えを持ってくる学生が多いので、周りとも被りにくいと言えます。
自分を食べ物に例えると「塩」だと思います。塩は素材の魅力を引き立たせるとともに、料理全体の味を整える役割を担うこともあるからです。わたしはチームのなかでバランサーの役割を担うことが多い存在でした。入社後もチームの中で、さまざまなバックグラウンドの人々の架け橋になれるような人で有りたいです。
キャリアアドバイザー
調味料も食べ物として表現の対象になりますよ。調味料は料理の中でも単体で使うことはあまりないので、チームワークや仲間との関係の比喩で役に立ちますね。
自分をものに例えると「大根」だと思います。自分は責任感が強く、幼少期から曲がったことを好みません。学生時代もバスケ部の主将として、チームを勝利のためにあるべき方向へと引っ張ってきた自覚があります。
また、努力はなるべく人には見せずコツコツと努力するタイプなので、土の中で育つ大根は自分を例えるのに適していると感じました。この大根のような根性で御社の仕事も頑張ります。
キャリアアドバイザー
上記のような例だと「ごぼう」などの根菜でアレンジすることもできるでしょう。根が張る食べ物は比較的使いやすい例えですね。
家電
「自分を家電に例えると」という質問の聞き方をされることもありますね。コツとしては以下のポイントを押さえながら回答を作ってみましょう。
- 固有名詞を使う場合にはなるべく全員が聞いたことがある物を選ぶ(「ルンバ」や「ダイソン」など)
- 家電がどのように使われているのかを明確にする
- 家電のデメリットを盛り込むのもあり
例文
私を家電に例えると、電子レンジだと思います。普段あまり人前で感情を露わにすることが得意な方ではないので冷たく見られがちな一面も有りますが、自分が興味を持ったことや気になることに対してとことん熱くなれる性格だからです。
大学時代には所属していた美術部で製作した作品で全国レベルの賞をいただいたこともあります。また、入社後は電子レンジのように中に入った人も巻き込んで一緒に温かくできるようにという願いも込めて、この製品を選びました。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
「これから自分が目指す人物像」を取り入れるのも良いですね。自分の短所を説明しつつも、電子レンジのたとえを踏まえてきちんと長所でカバーできるような構成になっています。
私を家電に例えると掃除機です。さまざまなものを吸収し、自分の中に取り入れることができるからです。学生時代のアルバイトや部活動の中でも「飲み込みが早い」とお褒めの言葉をいただく場面が多々ありました。新しいことを学ぶのが好きで、探究心や好奇心も強い性格です。
実際の掃除機はゴミも含めてなんでも吸い取ってしまいますが、そこは人間ならではの判断力で自分にプラスになるものをきちんと分別して自分のものに変えていきます。
キャリアアドバイザー
掃除機のデメリットをユーモアに変換してまとめていますね。わかりやすいたとえはどんな年代の面接官にも伝わりやすく高評価を得やすいです。
自分を家電に例えると、スピーカーだと思います。私はもともと声が大きいのもあって、周りを巻き込んでコミュニケーションをとるのも得意ですし、明るい印象を持っていただけることも多いです。そして何より人と会話することが好きなので過去に問題や課題があったときにも、説教的に相手と話し合い問題を解決してきました。御社に入社後もスピーカー(話し手)として、御社の製品の魅力を世間に広く伝えていきたいです。
キャリアアドバイザー
言葉の掛け合いをうまく使った例文ですね。話に自信がある学生はアピール内容の中にオチをつけてみるのも「自分をものに例えると」だからこそできる工夫になりますよ。
文房具
「自分を文房具に例えると」という質問の聞き方をされることもありますね。コツとしては以下のポイントを押さえながら回答を作ってみましょう。
- 文房具ならではの特徴を活かす
- 文具のバリエーションによっては、重なる可能性があるので複数の回答を用意しておく
例文
私を文房具に例えると、シャープペンシルだと思います。私には、折れても折れてもめげない強さがあります。学生時代にTOEICで900点を取るという目標を掲げ、日々コツコツと勉強を重ねました。なかなか目標に届かず時には諦めそうにもなりましたが、3ヶ月前にようやく目標を達成しました。入社後は、御社の業務にも一本の「芯」を持って取り組んでいきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
こちらも言葉遊びを取り入れた例文ですね。具体例が明確になっているので説得力もあります。資格やテストの得点を盛り込む際には数字を用いて説明しましょう。
私を文房具に例えるとコンパスです。私は一つの場所に軸足を置きつつも、広い範囲でのマルチタスクを正確にこなすことができます。また自分を中心に周りの人とも適切な距離感で接することが得意なので、同期だけでなく後輩や上司の皆さんを含む周りの環境に打ち解けるスピードも早い方だと自負しています。御社との円(縁)を描けるように、この選考を含めこの先も尽力していきます。
キャリアアドバイザー
コンパスならではの特色が強くアピールされている例です。文房具は身近な品物だからこそ、普段よく使う品に回答が偏る傾向があります。視点を変えて、自分だけの文具の例を用意しておくと当日も焦りませんよ。
私を文房具に例えるとクレヨンです。私は2年ほどイギリスに海外留学をしており、さまざまな文化に触れる中で柔軟性を身につけました。濃淡や太さを自分で決めることができるクレヨンは私にぴったりだと思います。また、一度ついたら離れない我慢強さも私の特徴に合っていると感じました。
キャリアアドバイザー
クレヨンの短所を、自分の長所のアピールとしてまとめている例です。ものに関するデメリットも表現を変えればあなたの強みを表現するための言葉になりますよ。
日用品
「自分をものに例えると」の参考例として今まで紹介した3パターン以外だと日用品もおすすめですよ。日用品の場合はバリエーションが多岐にわたるので共通した特別なコツはありませんが、今までの内容を踏襲してもらえれば問題ありません。
例文
私をものに例えると、時計だと思います。私は几帳面で物事を計画通りに進めたり、自分の目標に向けて地道に努力することが得意です。一見地味な長所にも思えますが、大学時代の授業も無遅刻無欠席で単位を取り卒業しました。御社の業務に取り組む際も、自分なりのスケジュールを守り、納期までのタスクを正確にこなせるよう努力いたします。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
キャリアアドバイザー
自分に特徴がなく悩んでいる学生におすすめなのが時計です。時間を守ることや日々のタスクを安定的にこなすことも十分なアピールポイントになりますよ。
無遅刻無欠席をアピールしたい学生は以下の記事が参考になりますよ。
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私をものに例えると、照明だと思います。私は「明るい性格だね」と周囲に言われることも多く、自分自身、笑顔を絶やさないようにしています。みんなで楽しいことをするのが大好きで、アルバイトも和やかな雰囲気を作れるように積極でにメンバーとコミュニケーションを取るように心がけていました。
社会に出た後も職場の皆さんと良好な関係を築きつつ、スイッチのオンオフはきちんと切り替えができるような人物で有りたいです。
キャリアアドバイザー
性格を照明に例えた内容ですね。自分が明るく振る舞うために心掛けていることも盛り込まれた、人柄がよく表れたアピールになっています。
自分をものに例えると、タオルだと思います。知識に対する吸収力が高いのもちろんですし、洗えば何度でも使えるように、つらいことがあったときには絞られても最初の状態からスタートを切り直せるメンタルの強さがあります。タオルが日常生活に欠かせないものであるように、私も御社にとって欠かせない存在になれるように自分のスキルを磨いていきます。
キャリアアドバイザー
吸収力の定番としてスポンジを挙げる学生が多いのでこちらも注意しましょう。そのほかには、人と人との間に入る潤滑油なども定番回答例の1つなので言い換えを意識しましょう。
「自分を○○に例えると」にはバリエーションがある
ここまで「もの」を中心に「自分を○○に例えると」を解説してきましたが、このシリーズにはバリエーションがあります。よく聞かれる2つのパターンをお伝えしますね。
動物
「自分を動物に例えると?」もこのシリーズではよく聞かれる質問です。考え方はものの場合と同じです。動物ごとの特徴を捉えて、あなたの特性にかけあわせましょう。動物はものよりも特徴が分かれやすい側面もあるので、企業が求める人物像により沿った回答を心掛けましょう。
- チーター→決断力が早い
- イルカ→好奇心が旺盛である
- アリ→計画性がある
- ゾウ→周囲への気配りができる
- ライオン→リーダーシップがある
「自分を動物に例えると?」はこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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色
「自分を色に例えると?」もよく聞かれますね。会社が求める人物像やグループの中での自分のポジションを参考に、自分を表す色を選びましょう。
- 赤→行動力がある、情熱的
- 青→冷静に物事を考えて行動できる
- 黒→染まらない芯の強さ、一途な心
- オレンジ→元気がいい
- 緑→穏やかで勤勉
こちらの記事では「自分を色に例えると?」について詳しく解説しています。
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「自分を色に例えると」という回答を考える際、まずは企業の質問意図を理解することが重要になります。相手が何をもとめるのかを知ることで、適切な回答をすることができますよ。回答のコツや例文を紹介していますので、是非参考にしてみてください。
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また、自分の性格を四字熟語に例えるとという質問をされることもあります。もっと詳しく知りたい方はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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四字熟語で性格を表すには、事前準備が必須になります。今回は四字熟語で性格を表すことのメリットを解説するとともに、性格を表す四字熟語を50選紹介していきます。また、キャリアアドバイザーが四字熟語で性格を表す回答の作り方も紹介しています。
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キャリアアドバイザーコメント鴨川 未奈プロフィールをみる
どんなに準備をしていても想定外の質問をされて答えに詰まってしまうこともあるでしょう。しっかりと自己分析をおこなってきた学生の場合には、おそらく「自分の〇〇という性格をアピールしたい」が先行し、それに匹敵する「もの」が思い浮かばない、ということがほとんどだと思います。
しかし、思い浮かばないからといって黙り込んでしまうとマイナスの評価になってしまう恐れがあります。少々荒業かもしれませんが、その場合には結論ではなくて自分のアピールしたい性格を先に述べてしまうのも1つの手です。話ながら何かを思い出すことはよくあることです。最後に「すぐにものを思い浮かべることが難しかったのですが、〇〇だと思います」という風に結論付けましょう。咄嗟のアドリブ力や柔軟性が求められるため、まずはパニックにならないことが最優先です。
「自分をものに例えると」を活用して自分の個性をアピールしよう
「自分をものに例えると」は学生の個性が出やすい質問です。しかし独自性をアピールできる分、盛り込みたい情報が多くなってしまい、何を伝えたいのかがあいまいになってしまうケースもあります。例文に倣って正しい答え方のコツを押さえ、アピールのチャンスをしっかりとつかみましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
企業は、学生の価値観を深く知るために自分をものに例える質問をしています。たとえば学生時代にがんばってきたことのエピソードとして、縁の下の力持ちであることをアピールしながらゼミの話をした学生がいたとします。しかし、このようなエピソードを話す学生はほかにもいる可能性があり、大きな差をつけにくい側面もあります。
更に言うと、この学生は自らリーダーシップを発揮できるタイプなのか、リーダーが居るからこそ自分は2番手として行動することが得意なのか、競争心が少なく協調性を大切にする人なのか、など真の特徴までつかむことは難しいです。
そのようなときに自分をものに例える質問をすると、企業は学生のことを特徴だけではなく発想力や着眼点の独自性、瞬発的に回答をする力など様々な観点から判断をすることができます。このことは下記にも詳しく書いてありますが、多面的に判断ができるから面接の中で差が出やすい、ということを認識したうえで準備をおこないましょう。