目次
- 地元で働くことの利点から必須準備を押さえてベストな選択を見極めよう!
- 地元に戻って働くことを「Uターン就職」ともいう!
- 地元で働きたい理由は? 押さえておきたい5つの魅力
- ①慣れ親しんだ土地のため住みやすい
- ②地元に貢献できる
- ③家族・友人のそばで暮らせる
- ④生活コストを押さえられる
- ⑤満員電車などの通勤時のストレスが減らせる
- 要チェック! 地元で働くことを選ぶ前に押さえたい4つの注意点
- ①求人数が少ない可能性がある
- ②地方の場合交通手段が限られる
- ③地方の場合都市部に比べ娯楽施設や病院などが少ない
- ④人間関係が固定されやすい
- 当てはまるか確認しよう! 地元で働くことに向いている人の3つの特徴
- ①地元が好きな人
- ②都市部での生活にこだわりがない人
- ③転勤などで左右されず同じ環境で働きたい人
- 地元ならではのパイプを活かすのがカギ! 地元での就職を成功させる3つのポイント
- ①地元で働きたい理由を明確にする
- ②地元に住んでいる家族の意見を聞く
- ③実際に働いている企業の人や先輩に詳しく話を聞く
- 複数の手段を併用しよう! 地元で働くための就職先の探し方3選
- ①地元の新聞やCMなどの求人広告を確認する
- ②地元の就職イベントに参加する
- ③就職エージェントを利用する
- 地元で働きたい学生必見! 魅力的な志望動機作成3ステップ
- ステップ①地元の志望企業で働きたい理由を述べる
- ステップ②志望理由を裏付けるエピソードを述べる
- ステップ③入社後にどのように働きたいかを述べる
- 地元で働きたい想いをアピールできる志望動機例文3選
- テーマ①「地方銀行」
- テーマ②「地方メーカー」
- テーマ③「地元のデパート」
- 地元で働いている自分を想像して就活を成功させよう
地元で働くことの利点から必須準備を押さえてベストな選択を見極めよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく
「今は地方に住んでいるけれど、都市での就職と迷っています。」
「地元で働くメリットとデメリットが知りたいです。」
といった質問や相談を受けます。就活で企業選びをするうえでは勤務地も大きな要素ですよね。地元に残って慣れ親しんだ環境で働くことは確かにたくさんの魅力がありますが、検討しておくべき要素もあります。
そういった背景を理解したうえで、メリット・デメリットの両面を知り、自分に合った道を見極めることが大切です。
ここからは地元で働く魅力や、地元での就職を成功させるポイントなどについてを、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて解説していきます。地元に残って働こうと考えている人も、地元から離れて就職することを検討している人も、後悔のない選択をするためにぜひ最後までチェックしてくださいね。
地元に戻って働くことを「Uターン就職」ともいう!
求人情報を見てみると、「Uターン歓迎」という文言を目にしたことのある人もいるかもしれませんね。Uターン就職とは進学などを機に生まれ育った地元から離れた後、また地元に戻って働くことを指します。
よくある例としては、大学進学で上京し、就職先は地元の企業というケースが当てはまります。慣れ親しんだ地元で働くのは心理的にも楽だったり、家族や友人と会いやすくなるという点でUターン就職を選ぶ人は実は多くいるのです。
キャリアアドバイザー
キャリアアドバイザーコメント石川 愛プロフィールをみる
Uターンの意味はわかっても、なぜそれが世の中では求められているのか、いまいちわからない人もいるかもしれません。一言でいうと、Uターン就職は地方が抱える問題を解決することに非常に役立つからです。
地方にも学校があったり、リモートで大学の授業を受けられる時代になってきたとはいえ、大学進学などの理由で地元から離れ、そのまま都市部などで就職をする人はまだ一定数いるでしょう。しかし、当然ながら地方にも人が住んでおり仕事があります。都市部に人が集中してしまうと、地方で働く人が少なくなってきてしまいます。
たとえば飲食店1つとってみても、売る仕事や物を運ぶ仕事がありますし、住んでいる人たちのために水道や電気を通すインフラ事業も欠かせないでしょう。Uターン就職はこれらの人材不足を補うことにもつながるため、企業のみならず自治体含めて推奨しているところがとても多いのです。
もちろん、企業のためだけではなく学生にもメリットはたくさんあります。自分のライフプランを考えながらUターン就職について理解を深めましょう。
Uターン就職についてもっと詳しく理解しておきたい人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。
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地元で働きたい理由は? 押さえておきたい5つの魅力
進学を機に地元を離れて都市部で就職したり、就職を機に地元から出る人は多いものです。確かに都市部での就職は選べる求人の選択肢も比較的多く、チャレンジのしやすい環境が整っていることも多いため、仕事へのモチベーションを高めやすい面もあります。
しかし実際には都市部での就職ではなく、地元で働くことを希望する人も多くいます。ここでは地元就職を希望した人によくある理由を3つ紹介するので、進路選択をするうえでの参考として確認していきましょう。
①慣れ親しんだ土地のため住みやすい
小さい頃から過ごしてきた地元は、見慣れた景色や街並み、見知った光景に囲まれており、とても住みやすいものです。昔からなじみのあるお店や近所の人、古くからの友人が近くにいる環境は心地よく過ごせるでしょう。
引っ越しに伴い新居を探す場合でも、知らない土地であれば一から調べる必要があります。地元であれば土地勘があるので、比較的スムーズに物件探しもできます。
キャリアアドバイザー
地元で就職するとしても、実家から出て一人暮らしを始める人は多いです。新生活を始めるうえでの負担が少なく済むのは、地元で働くことならではのメリットですね。
②地元に貢献できる
地元に貢献したいという気持ちから、地元での就職を選ぶ人は多いです。生まれ育った愛着のある地元に対し、自分が仕事をすることで地元の発展に貢献できるというのは働くうえでの大きなモチベーションとなります。
働くということは誰かの役に立つということです。好きな地元で、地元に住む人のために働き貢献したいからこそ地元での就職を目指すという就活生は実際多いですよ。
キャリアアドバイザー
地元企業の面接でも「なぜ地元で働きたいのか?」という問いに対して、地元に貢献したいからと答える人は実際多いですよ。
③家族・友人のそばで暮らせる
地元での就職を決める人の理由としては、家族や友人のそばで暮らしたいというのも挙げられます。
都会で一人暮らしだと何もかも一人でしないといけません。特に働き始めの時期では、仕事を覚えるだけで精一杯となるものです。働きながら栄養バランスがとれた食事や、洗濯や掃除といった家事をこなすのは簡単ではありません。
地元で就職し、家族がそばにいる場合はそのような生活面のフォローをしてもらえることが期待できます。もちろん生活だけでなく、いろいろな悩みの相談などもできるでしょう。
キャリアアドバイザー
昔から知っている友人がそばにいるというのも心強いですよね。慣れない環境だからこその悩みや、気分転換などに付き合ってくれる友人がそばにいれば、リフレッシュできて仕事にも身が入るでしょう。
④生活コストを押さえられる
一概にはいえないものの、都心部に比べると、地方では生活にかかるコストが低い傾向にあります。地元が地方にあり、このメリットが得られるために地元での就職を選ぶという人も少なくありません。
もし実家暮らしであれば家賃すらかからないケースもあり、支出を大きく減らすことができます。食費などの生活費を家に入れたとしても、一人暮らしをするよりはかなり楽になるはずです。
そのお金で将来のための貯蓄を増やしたり、好きなことに費やすことができるのは、地元就職のメリットといえるでしょう。
⑤満員電車などの通勤時のストレスが減らせる
都心部で暮らしていくうえでは、通勤時の負担というのは大きなストレスの一つとして挙げられます。オフィスの近くに住めば解決するかもしれませんが、オフィスが並ぶような場所は家賃も高いため、郊外に家を借りて長時間満員電車に耐えなければならない人も大勢います。
一方都心部を離れた地方が地元ということなら、電車を使ったとしても満員電車のストレスからは解放されるケースもあります。車通勤という選択肢も選べるかもしれません。
キャリアアドバイザー
一日の始まりが満員電車で始まるとなれば、通勤時点で体力を消耗してしまうこともあります。その点で考えても、通勤時の負担を減らせるというのは大きな魅力といえます。
キャリアアドバイザーコメント北浦 ひよりプロフィールをみる
地元で働くことならではの魅力は上記で解説した通りたくさんあります。学生から社会人へとステージが変わると生活スタイルも一気に変わるため、肉体的にも、精神的にも大きな負荷がかかるものです。そこに普段の生活まで慣れない環境で過ごすとなると、人によっては大きなストレスを感じてしまうかもしれません。その点でいえば、慣れ親しんだ地元で働くというのは、大きな魅力があるといえます。
しかし、もちろん地元で働くからこそ生じるストレスもあるはずです。どちらにせよステージが変わることによって生活も変わっていくため、そこから生じるストレスにどう向き合うか、どう発散していくのかという点での工夫も、仕事を長く続けていくためには大切ですよ。自分なりの趣味を持ったり、仕事上での目標をもって熱心に取り組むマインドを育てたりなど、仕事に関する書籍などにもあたりながら取り入れてみましょう。
要チェック! 地元で働くことを選ぶ前に押さえたい4つの注意点
- 求人数が少ない可能性がある
- 地方の場合交通手段が限られる
- 地方の場合都市部に比べ娯楽施設や病院などが少ない
- 人間関係が固定されやすい
地元で働くと生活コストが抑えられたり、頼りになる家族や友人がいたりといったメリットがありますが、地元が地方にあるということなら、都心部で働くことと比べて不便に感じやすい部分があるのも事実です。
就活を進めていくうえでは、地元で働くメリットとともにデメリットもきちんと理解したうえで、自分に一番マッチした働き方を見極めていくことが大切です。ここからは地元で働くことを選ぶ前に押さえたい4つの注意点を解説していくので、しっかりとチェックしておきましょう。
①求人数が少ない可能性がある
地元就職でまず注意したいことは、地方の場合は求人数が都市部と比べて少ないということです。現在は少子高齢化の影響もあり、就活としては売り手市場ですが、その多くは企業が集中する都市部で働くことを前提としています。
新型コロナウイルス感染症の拡大をきっかけにリモートワークが主流となり、在宅で仕事ができる企業も増えてきてはいます。とはいえ、まだまだ都市部の方が地方よりも多くの仕事があり、業種や職種の選択の幅は広いのが現状です。
②地方の場合交通手段が限られる
都市部であれば鉄道やバスが常時機能しており、基本的には車がなくてもそこまで困ることはありません。しかし地元が地方にあるということなら、場所によっては車を所持していないと身動きが取れず、交通手段が限られることがあります。
地方であっても鉄道やバスといった公共交通機関は存在しており、朝夕の通勤や通学時間はそれなりの本数が確保されています。しかし、都市部に比べて本数は限られており、1本逃したら次は1時間後などということも考えられます。
キャリアアドバイザー
タクシーがあっても、利用料金を考えると頻繁に使うことは難しいでしょう。交通手段が限られ、身動きがとりづらくなることをストレスに感じてしまう人もいるかもしれません。
③地方の場合都市部に比べ娯楽施設や病院などが少ない
地元が地方にある場合、都市部と比べると娯楽施設や大きい病院などの公共施設が少ない可能性があります。
娯楽施設が少ないということは、あまりお金を使う機会がなく節約できるともいえますが、刺激がなく物足りないと感じることもあるかもしれません。
プライベートも充実させたいと考えているなら、仕事だけでなくその土地に住むという観点から、再度地元で働くことが本当に自分にあっているのかを見つめ直しておきましょう。
④人間関係が固定されやすい
地元は見知った人が多く安心して過ごせる反面、人間関係が固定されやすい傾向にあります。
たとえば都市部の大きな企業で働いていれば、部署移動に伴い環境が変わることもよくあります。それまでの人間関係から脱却でき、新しい仲間と心機一転頑張っていこうという気持ちになることもあるでしょう。新しい環境は自分にとっても良い刺激となり、自身の成長にもつながります。
一方、地元の小さな企業ではそうはいきません。場合によっては、ずっと同じメンバーと退職まで働くということもあるでしょう。
また、交友関係も固定化される傾向にあります。都市部と比べて新しい出会いが生まれやすい機会も少なく、常に同じメンバーと共にすることが多い生活に物足りなさを感じることもあるかもしれません。
当てはまるか確認しよう! 地元で働くことに向いている人の3つの特徴
- 地元が好きな人
- 都市部の生活にこだわりがない人
- 転勤などで左右されず同じ環境で働きたい人
ここまで地元で働くことの魅力や注意点を解説してきましたが、そのうえでどんな人が地元で働くことに向いているのかも気になるポイントですよね。せっかく地元で働き始めたのに、就職後にやっぱり向いてなかったかもと気づくのは避けたいはずです。
ここで解説する特徴に当てはまらないからといって、地元で働くのに向いていないというわけではありませんが、1つの指標として、自分が地元での就職に向いているのかどうか確認してみましょう。
①地元が好きな人
地元が好きな人は地元で働くのが向いている人が多いです。地元には親などの家族、昔からの友人が多くいます。彼らと一緒にいることで安心でき、休日などの余暇も充実させることができるでしょう。
また、地元ならではの自然や雰囲気が好きという人もいます。慣れ親しんだ地形や通いなれたお店、なじみの店が揃っている地元は居心地がよく、ぬくもりを感じることもあるでしょう。
このように、人間関係や環境などにより地元が好きな人は、地元で働くことによって「好きな地元に貢献している」と感じたり、プライベートの充実により、仕事に一層邁進できたりします。
②都市部での生活にこだわりがない人
都市部の生活にこだわりがない人も地元で働くのに向いています。反対に、都市部の便利さが絶対外せない要素だけど、地元が地方にあってその条件がクリアできないなら、地元での就職を選んでもミスマッチな結果になってしまうかもしれません。
都市部での生活の最大のメリットはその便利さです。多くの商業施設があるとともに、公共交通機関も充実しているので、欲しいものや最新の情報もすぐに手に入りやすいです。美術館や映画館、コンサート会場やスポーツ施設なども多く、アートや芸術に気軽に触れることもできます。
とはいえ、仮に都市部から外れる地元で暮らしたとしても、インターネットも充実している現代で生活に困るということはあまりないでしょう。娯楽などもほどほどに、安定した生活をしたいという人は地元で働く方が向いているかもしれません。
③転勤などで左右されず同じ環境で働きたい人
転勤せずに地元でずっと働きたいという人も、地元で働くのに向いています。都心部の大きな企業は各地方に支店を構えていて、全国転勤が前提となることも多いでしょう。
都市部で働くつもりが結局地方勤務になり、さらにまた色々な地方を転々としてその度に一から人間関係を築いていくことになるケースもあります。
地元の企業の場合、比較的一つの場所で腰を据えて働くことができ、家族も同じ生活をずっと続けていける生活を望む方は、地元で働くことが向いているといえます。
キャリアアドバイザー
とはいえ地元の企業で働いたらずっと同じ環境で必ず働ける、とは限りません。転勤の有無などは各企業の就業規則によって変わり、また今後の成長次第では支店拡大などで派遣される可能性もあります。その点も踏まえて、情報を集めてから就職先を選択しましょう。
地元ならではのパイプを活かすのがカギ! 地元での就職を成功させる3つのポイント
就職は人生を左右する大きな岐路です。自分なりに地元で働きたい理由をしっかりと考えることはもちろん、家族や実際に地元で働いている人たちといった、地元だからこそのパイプを活かして情報収集おこなうことが大切です。
地元で働きたいという希望を叶えつつ、充実して働ける環境を見極めるためにも、ここで必要な対策をしっかりと確認しておきましょう。
①地元で働きたい理由を明確にする
地元での就職を成功させるには、まずは地元で働きたい理由を明確にすることが欠かせません。企業との面接でも、なぜ地元で働きたいのか、そして地元のなかでもなぜ自社志望なのかは、ほぼ確実に聞かれます。
そのためにも、まずは入念な自己分析から取り掛かり、自分の性格や強み・弱み、将来の理想の姿から、企業選びの軸までを明確にしていきましょう。
「どこで働きたいのかよくわからないけど、とりあえず地元で働こう」という考えはミスマッチな就職につながる可能性があります。企業との面接で深掘りされたら回答にも困ってしまうので、まずは自分なりの軸を固めていくことが対策の第一歩です。
- 自分史で過去の行動を振り返る
- マインドマップで情報を整理する
- 自己分析ノートで客観的に振り返る
- 他己分析で新たな視点を自分のなかに取り入れる
自己分析についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、合わせてチェックしておきましょう。
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②地元に住んでいる家族の意見を聞く
地元に住んでいる家族の意見を聞くことも大切です。就職は自分だけの問題ではなく、家族もかかわってくるケースがあります。
また、地元企業の情報は大企業と比べると地域のコミュニティのつながりが就職に活きることもあります。場合によっては、家族が志望企業について、地元のつながりで情報を持っている可能性もあります。
勤務地や企業選びについて頼りになるアドバイスも期待できるので、まずは家族の意見を聞いてみましょう。
- 地元で働くとしておすすめの企業はあるか
- 逆にどんな企業に注意した方がいいか
- ○○という志望企業があるが、何か知っていることはないか
- 地元で働くとして、実家から通うことは問題ないか
キャリアアドバイザー
家族に意見を求めることはこのようにたくさんのメリットがありますが、最終的にどこで働くかを決めるのはあなた自身です。周りの意見を取り入れつつも、自分が納得して選択できる道をしっかりと見極めていきましょう。
③実際に働いている企業の人や先輩に詳しく話を聞く
もし地元の企業で働いている人や、地元で働くことを選んだ先輩とのつながりがあるなら、詳しく話を聞いてみましょう。直接詳しく話を聞くことで、地元で働くことがイメージできます。
相手との関係性にもよりますが、朝何時に起きて準備をしているのか、交通渋滞はどうか、仕事内容は地元にかかわるものなのか、終業後はどのように過ごすのかといったことについて、具体的に聞けるかもしれません。
地元で勤める人の話を直接聞くことで、より地元で働きたいと思ったり、面接でどのように地元について答えればよいのかアドバイスをもらえたりもします。機会を見つけて、ぜひ詳しく話を聞いてみましょう。
- なぜその地元で働くことを選んだのか
- なぜその企業を選んだのか
- 地元で働くうえでの今後のキャリアの展望
- 地元で働くことのメリットとデメリット
- 通勤時間や通勤ルート
- 仕事内容はどう地元とかかわっているのか
OB・OG訪問の詳しい手順などはこちらの記事で詳しく解説していますよ。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
当たり前に聞こえるかもしれませんが、「地元」であることだけにこだわりすぎてしまうと、ミスマッチが生まれるリスクもあるので注意してください。たとえば、同じ地元にあったとしても魚屋とアプリ開発企業とスイミングスクールでは、求められるスキルも、その場所の雰囲気も異なるであろうことは容易に想像ができるはずです。
ミスマッチを避けるためにも、地元で働きたい思うなら、「場所」だけではなくどのような強みを活かしたいのかや、どのような企業理念を持っている会社がいいのかなど、別の観点からも企業を探せるようにしておきましょう。もちろんさまざまな求人に目を通すことは大切なので、その姿勢は忘れないようにしてくださいね。
複数の手段を併用しよう! 地元で働くための就職先の探し方3選
- 地元の新聞やCMなどの求人広告を確認する
- 地元の就職イベントに参加する
- 就職エージェントを利用する
地元で働きたいと思っても、具体的にどうやって就職先を見つければ良いのかわからないという人も多いでしょう。地元の規模が小さい企業の場合、大企業のように大々的に採用情報が公開されていなかったり、応募窓口見つからないケースもあります。
就活はいかに情報を集めて自分にぴったりなところを見つけられるかという情報戦な面もあるため、情報収集の手段は複数もち、かつ併用するのがおすすめです。ここからは地元で働くための就職先の探し方を具体的に3つ解説していきます。
①地元の新聞やCMなどの求人広告を確認する
まずは地元の新聞やCMなどの求人広告を確認しましょう。地元の新聞やCMでの求人広告では、大企業ではなく、主に地元に根を張る企業の広告がメインとなっています。
新聞の場合、「毎週▲曜日の〇面」というように定期的に情報発信がされている場合があります。CMは具体的にいつ流れるかはわかりませんが、就職イベントの情報など、自分に有益なものがあればスマートフォンにメモするなど、感度を高めておきましょう。
キャリアアドバイザー
今一人暮らしをしていて、新聞を取っていない人も多いですよね。まずは実家に新聞を取っているかを確認してみてもいいでしょう。また最近は電子版で公開している新聞社も多いため、「〇〇(地元名) 新聞 デジタル」で調べてみるのもおすすめです。
②地元の就職イベントに参加する
求人広告や企業が発信する情報に加えて、地元企業の人の話を直接聞きたいなら、地元の就職イベントに参加することをおすすめします。
地元の就職イベントでは、多くの地元企業で働く人の話を直接聞くことができます。ホームページを見るだけではわからない、その企業ならではの空気感や、社員同士のコミュニケーション、風土といったものを肌で感じることができるでしょう。
地元の就職イベントに参加することで、これまで知らなかった多くの地元企業と出会うことができ、また興味のある企業を比較でき理解が深まります。志望企業がある程度決まっている場合も、視野を広げることができるかもしれませんよ。
キャリアアドバイザー
自治体が発行する刊行物などには就職イベントやフェアの情報が載っていることもあるので、チェックしておきましょう。
③就職エージェントを利用する
就職エージェントを利用することもおすすめです。就職エージェントは基本的には無料で利用でき、かつプロの手厚いサポートを受けながら自分に合った求人も紹介してもらえます。
自己分析やエントリーシート、面接などのアドバイスもしてくれるため、就活を成功させるための強い味方となってくれます。
また、就職エージェントでは一般的に公開されている求人に加え、非公開求人も扱っています。地元企業の中には、求人を就職エージェント経由でしか出していない場合もあるため、思いもよらない良い企業に出会える可能性もあります。
地元企業についてはなかなかインターネットでの情報も少なく、知り合いなどがいないと企業の実態が掴みづらいものです。就職エージェントは幅広く企業のことを知っているので、自分の希望や強みに合った企業を見つけてくれるはずです。
キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
地元の就職先を探すためには、もちろん現地に行ってリアルな情報を探すことができれば理想的です。しかし、時間やお金が限られている人にとっては、現実的には難しい側面もあるかもしれません。そのようなときには、ぜひ求人サイトや就活アプリを使って、地域限定検索やキーワード検索をしてみてください。自分の地元の地名や、「地方」「Uターン」などを入力してみるとさまざまな企業を見つけられますよ。
その際大切になるのは、空き時間を見つけて毎日検索をおこなうということです。自分にぴったりの求人に巡り合うことができるかどうかは、行動をした数に比例するはずです。「求人数が少ない」などと諦めずに、継続する姿勢を大切にしましょう。
地元で働きたい学生必見! 魅力的な志望動機作成3ステップ
先に述べたとおり、地元の企業を受けるとなれば、面接では「なぜ地元なのか」「なぜ自社なのか」という質問はほぼ確実にされます。そこでただ「地元で働きたいから」だけを押し出していては、採用側も納得することができず、せっかくのアピールチャンスを十全に活かすこともできません。
なぜ地元で働きたいのか、そう思った背景や根拠はなにかを体系的に伝える必要があります。ここからはそういった企業の「知りたい」を押さえた、納得感のある志望動機の作り方を3ステップで解説していくので、一つずつチェックしていきましょう。
まずは志望動機の基礎基本から押さえておきたいという人は、こちらの記事の解説が役立ちますよ。
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ステップ①地元の志望企業で働きたい理由を述べる
面接では「なぜ地元で、なぜ自社で働きたいのか」が問われます。面接官としてはどれくらい入社意欲があるのかを確認したいという意図があります。そこであいまいではなく明確な理由を述べて、面接官に地元で働きたい本気度を伝えることができれば内定にぐっと近づくことができます。
単に「地元で働きたいから」だけでなく、「地元を活性化させたい」「お世話になった地元に恩返ししたい」といった軸を伝えつつ、数ある地元の企業のなかから、なぜ志望企業をを選んだのかを明確に伝えましょう。
キャリアアドバイザー
明確にその企業への志望理由を述べることで、「弊社とマッチしているかも」「やりがいをもって働くなかで将来的に成長してくれるかも」と印象アップにつなげることもできますい。
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ステップ②志望理由を裏付けるエピソードを述べる
地元の志望企業で働きたい理由を述べた後は、そう思うようになった根拠をエピソードとともに伝えましょう。具体的な根拠やエピソードを加えることで、説得力のある志望動機を作ることができます。
たとえば、「お世話になった地元に恩返ししたい」という軸があるなら、以下のようにお世話になった具体的な根拠となるエピソードを述べます。
地元での就職を希望しているのは、お世話になった地元に恩返ししたいからです。
高校時代は勉強がとても苦手でしたが、地元の教師を退職した方々が有志で開いている塾に通い、熱心な指導を受けたことで成績を上げることができ、志望大学に合格できました。今の自分があるのは、そうした地元の方々のサポートがあったからこそです。
今度は自分が地元の学生に勉強を教えることで恩返しをし、勉強を通じて地元に貢献したいと考えていまs。そうした軸があるからこそ、○○町で一番生徒の学習指導に力を入れ、毎年ハイレベルな大学への進学サポートをしている御社で働きたいと強く考えるようになり、志望いたしました。
キャリアアドバイザー
このように根拠をしっかりと伝えることで、面接官も話を広げやすくなったり、追加の質問もしやすくなります。結果として熱意も理解してもらいやすくなるでしょう。
ステップ③入社後にどのように働きたいかを述べる
地元と志望企業への熱意を伝えたうえで、最後のまとめとして、入社後に自分がどのように働きたいか、また活躍できるかを伝えましょう。
入社後のことまで伝えることで、高い意欲だけでなく、入社後の活躍ぶりをイメージしてもらうことで自分を雇うメリットを企業にアピールできます。
自分が持っているスキルや知識を使って、地元にどうかかわっていくのか、地元や企業にどう貢献していけるのかを論理的に話しましょう。入社後の働き方をうまく伝えることで、きちんと将来のことを考えたうえで面接を受けていることをアピールすることができます。
ここまでのステップを通じて志望動機を考えられたら、周りに差を付けるための最後の対策として、こちらの記事で魅力的な志望動機の「締め方」についてもチェックし、取り入れてみましょう。
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志望動機のしめの文では、入社してやりたいことをしっかりと伝えることで面接官に熱意を伝えることができます! 今回は熱意の伝わる志望動機のしめ方をOK例文とNG例文とともに紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、魅力的なしめを作るポイントも紹介するので参考にしてみてください。
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入社後の働き方を具体的に伝えるためには、まず自分自身が入社後の姿や目標を具体的にイメージできていることが不可欠です。そのための方法はこちらの記事で解説していますよ。
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例文8つ|入社後の目標で企業を納得させる3つのコツ
就活の面接では入社後の目標についてよく聞かれますが、企業側の質問意図を知ることで答え方がわかってきます。 この記事では、面接官の質問の意図などを考えながら、目標の考え方やヒントなどをキャリアアドバイザーが詳しく解説します。 入社後の目標で面接官を納得させるコツや事務職・営業職などの職種別の回答例文も紹介しているので、ぜひ参考にしてください。
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地元で働きたい想いをアピールできる志望動機例文3選
- 例文①地方銀行志望の場合
- 例文②地方メーカー志望の場合
- 例文③地元のデパート志望の場合
ここまで解説してきたポイントを踏まえ、地元で働きたい想いをアピールできる志望動機の例文を紹介していきます。例文を参考に、文章の組み立て方や企業を選んだ理由など、自分なりの志望動機を作成できるようにしましょう。
テーマ①「地方銀行」
私は地域を活性化したいと思い、地元の企業を志望しています。そのなかでも、御行が第一志望です。
私は生まれも育ちもこの地元ですが、昔と比べてだんだんと閉店するお店が増えてきていることに何とも言えない寂しさを感じています。時代の流れがあるとはいえ、この土地が大好きだからこそ、何とか活性化したいと考えています。
地元を活性化させることに注力している企業を探しているなか、御行での取り組みこそが、私のしたい活性化が最も達成できるということに気づきました。御行の「地域の発展を第一に考える」という経営理念と、実際に地域の発展のために、取引先との良好な関係を重視する経営姿勢に魅力を感じています。
私は大学時代に2級ファイナンシャル・プランニング技能士の資格を取得しました。入行できた際には、この資格を活かし、地域のお客様のために働くとともに、少しでも地域に貢献できる銀行員を目指します。
キャリアアドバイザー
なぜ地元で働きたいのか、なぜその銀行で働きたいのかというのが端的に示されている志望動機ですね。これなら採用側も納得できますし、この人なら入社後も活躍してくれるだろうと期待ができます。
テーマ②「地方メーカー」
私は地元で働くこと、そして地域の方々に貢献することを軸として就活を進めており、そのなかで○○市で先月あった就職イベントで御社のことを知り、ぜひとも御社で働きたいと思い応募しました。
私が地元で働くこと一つの軸としているのは、将来的に両親の面倒を見たいと考えているためです。何不自由なくここまで育ててくれた両親に大きな感謝をしており、これから恩返ししたいと思っています。そして、幼いころから面倒を見てくれた地域の方々にも、今度は自分が何かしらの形で恩返しをしていかなければと考えておりました。
こういった理由があり、できるだけ地元に腰を据えて働くことができる企業を探しているなか、御社のことを知りました。御社は「お客様はパートナー」の理念のもと地域密着型の小売業を展開されており、この▲町では誰もが一度は利用したことのある、なくてはならない存在かと思います。まさに地元に根を張りながらお客様のために働けるのは、自身が求めている環境であると思い、この度御社を志望しました。
入社できた際には、お客様満足度向上に努めつつ、得意なコミュニケーション能力と最後まで諦めない心で邁進してまいります。
キャリアアドバイザー
なぜ地元で働きたいのか、その点に軸を置きつつ企業理念への共感を示した志望動機ですね。理由の説明も具体的にできているので、内容に納得感があります。入社後の展望も示されている点もポイントですね。
テーマ③「地元のデパート」
私が地元での就職を希望しているのは、地元を活性化させたいためです。大学進学によって初めて地元を離れ都市部で生活を始めましたが、帰省するたびにシャッターを閉めているお店が増えており、昔ほどのこの町に地元に活気がないことを実感するようになりました。
小さいころからお世話になったこの土地を元気にし、家族や友人、地元の方々が今よりも楽しく暮らせるようになれたらいいなと思っています。
御社は「地域とともに」をキャッチフレーズに、地元の食材を使ったフェアやイベントを多く企画しています。私も地元の生産者の方々などとかかわりながら、地元のお客様を笑顔にしたいと強く感じています。
入社できた際には、大学時代にレストランの接客アルバイトの経験を活かしてお客様と接するとともに、大学の学祭実行委員で培った企画力を活かし、御社と地元をつなぎ、地元を活性化させていきたいです。
キャリアアドバイザー
地元を元気にしたい、そして地元と密接にかかわりあっている志望企業でその目標を実現したい、という軸の通った志望動機ですね。大学時代に培った経験やスキルをどう活かすかという点のアピールも具体的で、入社後の活躍が期待できるような内容にまとまっています。
地元で働いている自分を想像して就活を成功させよう
昔から慣れ親しんだ地元は住みやすく、地元には通勤のストレスが少ない、家族や友人と近くにいられるといった魅力があります。
とはいえ、一概に地元で働くことと、それ以外の場所で働くことのどちらがいいかは、人によっても、何を求めるかによっても異なります。
地元で働くかどうか迷っているなら、まずは地元で働いている自分を想像してみましょう。そのうえで地元ならではのパイプを活かして情報を集め、自分に合った働き方を見極めて行動を起こしていきましょう。
Uターン就職と同じように時折目にする「Iターン就職」と呼ばれる働き方とは、生まれ育った地元以外で就職することを一般的に指します。よくあるケースとしては首都圏が地元の人が地方に移住して就職することなどが挙げられますよ。