目次
- 就活の出遅れは挽回可能! 現状を把握して効果的な対策をしよう
- 26卒はいつからが「就活の出遅れ」になる?
- 約6割の学生が4年生の6月時点で内定を獲得している
- 就活の早期化にともない出遅れやすい状況になりつつある
- まずは3つの質問で「就活の出遅れ状況」をチェック
- ①就活を本格的に始めた時期はいつ?
- ②現在の選考企業数やそれぞれの選考段階は?
- ③一次面接に通過した経験はある?
- 「就活に出遅れてる」と感じた時点でまずやるべき必須の対策5選
- ①自己分析
- ②業界・企業研究
- ③選考書類の作成
- ④面接対策
- ⑤エージェントやスカウト系求人サイトを活用
- 「出遅れてる」と感じた時期別! 就活で出遅れを感じている人がやるべき対策
- ①情報解禁前:就活の方向性を決める
- ②3年生の3月~4年生の6月:自己分析を徹底して就活の基盤を作る
- ③4年生の7~8月:就活の軸をもとに志望企業の幅を広げる
- ④9~10月:秋・冬採用を実施している企業をメインに探す
- ⑤11月以降:選考ステップの少ない企業に積極的に応募する
- 逆転に必須! 出遅れた人が持つべき4つの心掛け
- ①周りの人の手も借りる
- ②就活情報を積極的に得る
- ③やるべきことを明確にする
- ④自分が納得のいく結果を出すまであきらめない
- 要注意! 就活に出遅れた人にありがちな失敗
- ①一人で自己流の就活を進める
- ②焦りや不安で自らを精神的に追いつめる
- ③やみくもに選考を受ける
- ④深く考えずに入社先を決定する
- 出遅れていてもまだ間に合う! 適切な対策で巻き返して就活を成功させよう
就活の出遅れは挽回可能! 現状を把握して効果的な対策をしよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、
「どのような時期や状況であると、就活に出遅れていると言えるのでしょうか?」
「就活に出遅れた場合の対策について知りたいです」
といった質問をよく受けます。周りよりスタートが遅かったり、なかなか内定を獲得できなかったりすると「出遅れた」と感じて、焦ってしまう人も多いかと思います。
ただ、就活に出遅れたとしても、やり方次第で挽回は十分に可能です。就活に出遅れたと感じたときは現状を正しく把握して、適切な対策を講じることが重要ですよ。
この記事では、就活に出遅れたと感じている人に向けて、挽回方法や時期別の対策などについて解説していきます。今から巻き返しを図るためにも、ここでしっかりとポイントを押さえておきましょう。
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26卒はいつからが「就活の出遅れ」になる?
そもそもですが、いつからが就活の出遅れになるかについての明確な基準はなく、人によってとらえ方は異なります。ただ、一般的な就活の状況から、自身の状況を判断することは可能です。それぞれについて見ていきましょう。
約6割の学生が4年生の6月時点で内定を獲得している

リクルートがおこなった就職プロセス調査によると、2024年卒者の6月1日時点の就職内定率は79.6%となっています。つまり、8割近くの学生が6月1日の段階で内定を獲得しているということです。
内定を獲得した後も就活を続ける学生は少なくありませんが、内定があると心に余裕が生まれ、肩の力を抜いて選考を受けられるというメリットがあります。
6月時点で内定がないからといって過度に焦る必要はありませんが、危機意識を持って就活を進めていく必要があると言えます。
就活の早期化にともない出遅れやすい状況になりつつある
近年は就活が早期化していることもあり、以前に比べて出遅れやすい状況になりつつあります。
- 多くの企業が人手不足に悩んでおり、他社よりも先に内定を出すことで優秀な学生を確保しようとする動きが強まっている
- インターンシップ参加者を本選考で優遇する企業が増えている
- オンライン選考の普及により、企業と学生が早期に接触しやすくなっている
就活が早期化すれば、以前にも増して早くからの行動が重要になってきます。過度に焦る必要はありませんが、情報解禁後の3月に就活に関する行動を起こしていないのであれば、ある程度は危機意識を持ったほうが良いかもしれません。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「出遅れている」と感じたときに意識したいこと
内定獲得の時期にとらわれず自分のペースで進めよう
早い段階で内定が出た学生は、そこから実際に入社をするまでに半年以上時間があります。
その間にいろいろな経験をして考えが変わり、結局せっかく内定をもらった最初の企業を辞退して再度就職活動をする人もゼロではありません。しかし、そうなったときにはすでに募集が締め切られている企業が多くてどうしようもなくなってしまうというリスクもあります。
こうした状況を考えても、内定を貰えていることを「早い」「遅い」だけで判断するのではなく、自分のペースで進めることが大切です。全体的な傾向を知っておくことも必要ですが、それだけに捉われて不安になるのではなくて今できることから進めていきましょう。
まずは3つの質問で「就活の出遅れ状況」をチェック

就活生
就活に出遅れた感覚はあるのですが、具体的にどれくらい遅れているのか、いまいちよくわかりません……。

キャリアアドバイザー
その場合は、これから紹介する3つの質問を自身に問いかけてみて、就活の出遅れ状況をチェックしてみてください。
就活に出遅れたと感じたのであれば、まずはどれだけ自分が遅れているのかを把握することが大切です。周りとの差を知ることで、自分が何をどれだけ頑張れば良いのかが見えてきます。
ここからは、答えていくだけで自身の就活の出遅れ状況をチェックできる質問を3つ紹介するので、順にチェックしていきましょう。
①就活を本格的に始めた時期はいつ?

あなたが就活を本格的に始めた時期はいつでしょうか。
リクルートが2022年卒の大学生を対象に実施した就職プロセス調査によると、大学3年生9月以前に就活を開始した学生は59.9%、大学3年生10月以降に開始した学生は40.1%という結果が出ています。
少し以前のデータではありますが、半数以上の学生が大学3年生の9月前から就活を始めていることがわかります。3年生の夏頃からインターンが本格化するため、それくらいの時期から就活に向けて行動し始める人が多いようです。
3年生の夏から就活を始めている学生は、インターンへの参加を通じて業界・企業研究を進めていたり、選考慣れしていたりする傾向にあります。もし大学3年生の秋以降に就活を始めたのであれば、まずはそうした学生に追いつく必要があります。
就活の一般的なスケジュールについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてください。
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就活が始まる時期やいつから始めるべきか気になる人もいますよね。この記事ではキャリアアドバイザーが、一般的な就活スケジュールを説明したうえで就活をいつから始めるべきかを解説します。スケジュールを立てるコツも紹介するので参考にしてみてください。
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②現在の選考企業数やそれぞれの選考段階は?
あなたの現在の選考企業数や、それぞれの選考段階はどのような状況でしょうか。
マイナビが2025年卒業見込みの大学生と大学院生を対象に実施した活動実態調査によると、3年生の3月末での平均選考受験社数は、未内々定の学生は5.6社、内々定ありで就活を継続する学生は10.6社という結果が出ています。
もちろん、この辺りは志望する業界や職種によって変わってくるため、一概には言えませんが、就活全体を通じて10社以上は選考を受ける必要があると言えます。
もし3年生の3月時点での選考受験社数が10社未満であれば、応募数を増やすことも検討してみましょう。

キャリアアドバイザー
逆に、10社以上受けて1つも内々定を得られていないのであれば、選考対策がうまくできていない可能性があるため、業界・企業選びも含め、一度対策の見直しをしたほうが良いかもしれません。
就活における平均エントリー数についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
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③一次面接に通過した経験はある?
就活の出遅れ状況を判断する基準の一つとして、一次面接に通過した経験の有無も重要です。
一次面接でどのような点を見られるかは企業によってさまざまですが、多くの企業では社会人基礎力やビジネスマナーが見られます。
- 社会人基礎力:コミュニケーション能力、論理的思考力、協調性、ストレス耐性など
- ビジネスマナー:挨拶、身だしなみ、言葉遣いなど
そのため、これまでに一次面接を通過したことがないのであれば、基礎的な対策ができていない可能性が高く、早急に対策の見直しをする必要があります。

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逆に、二次面接以降は企業とのマッチ度が重視されるため、通過できていないからといって、一概に出遅れているとは言えませんよ。
「就活に出遅れてる」と感じた時点でまずやるべき必須の対策5選
ここからは、就活に出遅れてると感じた時点でまずやるべき必須の対策について解説します。これらの5つの対策は就活に出遅れた人には必須と言えるため、最優先で取り組むようにしてください。
①自己分析
就活でまずやるべきことは、自己分析です。これは時期にかかわらず、就活を始めるにあたって必ずおこなうようにしてください。
自分自身のことをよく理解していないと、どのような職種や企業が合っているのかがわからず、選考でアピールするべき強みもはっきりしません。そのような状態では就活を効率的に進めることはできなくなってしまいます。
- 今までを振り返り時系列で書き出す
- 自分の思考を具現化する
- 自己分析ツールを用いる
自己分析のやり方については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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②業界・企業研究
就活対策においては、業界・企業研究も必須です。これも時期にかかわらず、できるだけ早く始めるようにしてください。
当然ながら、手当たり次第に応募していては、時間がいくらあっても足りません。特に情報解禁後は説明会の予約やエントリーが次々と始まるため、ある程度業界や企業などを絞っておかないと、効率的に就活を進めるのが難しくなります。
早くから就活をスタートしている人は、インターンなどを通じて業界・企業研究ができている傾向にあります。その差を縮めるためには、積極的に研究を進めておくことが必要です。
- 業界の上位に位置する企業のサイトをチェックする
- 業界に特化した書籍やサイトを見る
- 業界研究セミナーに参加する
- 企業のコーポレートサイトや公式SNSを確認する
- OB・OG訪問をする
- 企業説明会に参加する
業界研究には、以下の記事がおすすめです。8業界の特徴や適性、業界選びのポイントや注意点について解説しています。
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企業研究のポイントや方法については、以下の記事でより詳しく解説しています。参考にして企業研究を進めましょう。
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③選考書類の作成
就職活動が本格化すればやるべきことが一気に増えるため、選考書類の作成に慣れていないと、応募したい企業を見つけてもチャンスを逃してしまう可能性があります。
効率良くエントリーするためには、企業に合わせてアレンジできる選考書類のひな形を作成しておくことが必要です。事前にひな形を作成しておくことで、スムーズに提出できるだけでなく、内容をブラッシュアップすることもできます。
内容を考えたら家族や友人、OB・OGなどに見てもらい、早めに内容を仕上げておきましょう。
- 自己PR
- ガクチカ(学生時代に力を入れたこと)
- 長所と短所
ガクチカ・長所と短所の考え方や例文については、以下の記事で詳しく解説していますよ。
ガクチカ:
学生時代に最も打ち込んだことの答え方5ステップ! 見つけ方も解説
長所と短所:
10例文|面接での長所と短所の答え方3ステップ! 題材一覧も紹介
④面接対策
早期に選考を開始しインターンに参加していた学生がライバルの場合、インターンの参加にあたって面接を受ける場合もあるためライバルたちはある程度面接に慣れていると考えられます。
インターン経験者との差を埋めるには、入念な面接対策が不可欠です。限られたチャンスのなかで一回一回の面接の通過率を上げるためにも、しっかりと面接対策を進めておきましょう。
- 面接の一般的な流れを把握しておく
- 面接のマナーを理解しておく
- 好印象を残すコツを押さえておく
- 頻出質問に対する回答を用意しておく
- 自分で面接の練習をおこなう
面接対策について網羅的に知りたい場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
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⑤エージェントやスカウト系求人サイトを活用
通常、エージェントサービスやスカウト系求人サイトの活用は必須とまではいきませんが、就活に出遅れた人はこれらの活用は必須と言えます。
就活に出遅れた場合はスピードや情報収集が重要となってきますが、自分一人では限界があります。その点、プロの力を借りたり専門のサービスを活用したりすれば、効率的に就活を進めることが可能です。
- エージェントサービス:自分に合った求人の紹介や、選考対策のサポートを受けられる
- スカウト系求人サイト:企業側からスカウトが届くため、選択肢が増える

キャリアアドバイザー
エージェントサービスは一部のサービスを除き、基本的に求職者側は無料で利用できます。また、合わないと感じたときはいつでも退会できるため、まずは登録だけでもしてみましょう。
「出遅れてる」と感じた時期別! 就活で出遅れを感じている人がやるべき対策
就活に出遅れた際の必須の対策が終わった後にやるべきことは、置かれている状況によって変わってきます。
ここからは、出遅れてると感じた時期別のやるべき対策について解説していくので、自身の状況と照らし合わせながら、今やるべきことを見極めていきましょう。
①情報解禁前:就活の方向性を決める
情報解禁前に就活に関することを何もしていない場合は、すぐにスタートを切る必要がありますが、やみくもに行動するのはおすすめできません。
まずは「どのような仕事がしたいか」「どのような環境で働きたいか」「どのような企業文化に魅力を感じるか」といった、就活の方向性を決めるようにしましょう。
- 自己分析:過去の経験を振り返り、自分の価値観を明確にする
- 業界・企業研究:世の中にはどのような仕事があるのかを知り、興味のある業界や企業を絞り込む
- OB・OG訪問:実際に働いている人の話を聞くことで、現実感を高める
就活の方向性を固めておくことで、情報解禁に向けて自分のやるべきことが明確になり、出遅れのリスクを最小限に抑えることができます。
OB・OG訪問については、以下の記事で詳しく解説しています。参考にしてOB・OG訪問を実りあるものにしましょう。
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②3年生の3月~4年生の6月:自己分析を徹底して就活の基盤を作る
情報解禁後に出遅れを感じている場合は、自己分析を徹底して就活の基盤を作るようにしましょう。
就活が本格化すると、「とにかく行動を起こさなければ」という気持ちになりがちですが、まずは志望動機や自己PRといった就活の基盤づくりが重要です。
書類選考や面接で使える「ネタ」をしっかりと整理しておくことで、後々の選考対策が楽になり、効率的に就活を進められるようになります。
- ガクチカ
- 自分の強み・弱み
- 就活の軸
- 将来のビジョン
- 大切にしている価値観
- モチベーションの源泉
就活の軸の見つけ方については、以下の記事で詳しく解説しています。確認しながら自分だけの就活の軸を見つけてください。
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就活の軸の見つけ方11選! 企業選びの基準を作って効率化しよう
就活の軸の見つけ方がわからない人必見! 今回は就活の軸の見つけ方11選をキャリアアドバイザーが紹介していきます。就活の軸を持つべき理由や、決める時の注意点も合わせて解説。また選考で答える時の例文も業界別に紹介しているので参考にしてみてください。
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キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ就活に出遅れていても最低限すべきこと
まずは自己分析を丁寧に進めよう
どんなに就活に出遅れていると感じたとしても、最初のステップである自己分析を疎かにしないようにしましょう。自分のことを理解するからこそ、業界や企業に対して判断ができるようになります。
出遅れてしまったからといってむやみやたらに企業情報を調べたりOB・OG訪問をしたりしてみても「自分のことを知る」という土台がないままではなかなか物事の判断がつかず就活はうまくいきません。
焦る気持ちを抑えて自己分析を進めていくと、自分ができることが明確になり自信にもつながります。急がば回れだと思い、今やるべきことは何かスケジュールを立てて進めていきましょう。
効率良く自分を知るには他己分析もおすすめ
効率良く自分について知るには、他己分析をおこなうのもおすすめです。
- 自分以外の他者に自分の特徴や強みなどを質問し、客観的な視点から自己理解を深める分析方法のこと
他己分析をおこなうことで、より自己理解が深まるだけでなく、自分では気付けなかった特徴や強みなどが見つかることもあります。ぜひ自己分析とあわせておこなってみましょう。
③4年生の7~8月:就活の軸をもとに志望企業の幅を広げる
前述の通り、8割近くの学生は6月時点で内定を獲得しています。そのため、6月までに内定を獲得していない場合は、就活の軸をもとに志望企業の幅を広げていきましょう。
- 中小企業やベンチャー企業
- 大企業の子会社や関連会社
- 地方企業
上記のような企業にも目を向けることで、新たな選択肢が見つかるかもしれません。夏以降の出遅れを挽回するには、企業選びにも柔軟性を持たせて選択肢の数を増やしていくことが必要です。

キャリアアドバイザー
「この企業でなければダメ」ではなく、「この条件に合う企業ならOK」という方向にシフトしていきましょう。
④9~10月:秋・冬採用を実施している企業をメインに探す
夏までに内定を獲得していない場合は、秋採用(9~11月)や冬採用(12~1月)を実施している企業をメインに探すようにしましょう。
就活は春採用が中心ですが、なかには通年で採用活動をおこなっていたり、春では人数が集まらずに追加で募集していたりする企業もあります。そういった企業に的を絞ることで、効率良く内定を狙うことができます。
- 企業のホームページを確認する
- 大学のキャリアセンターで定期的に求人をチェックする
- 就活サイトの特集ページをチェックする
- 合同説明会に参加する
- スカウト系求人サイトを活用する
場合によっては、人気企業や優良企業が募集するケースもあるため、常に情報を集めておきチャンスを逃さないようにしましょう。
ただし、 秋・冬採用は採用枠が限られる分、競争も激しくなりがちです。以下は夏採用に関する記事ですが、内定を獲得するためのポイントは共通しているため、ぜひ参考にしてみてください。
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就活の夏採用は難易度が高いからこそ対策を入念に こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。 「夏採用を視野に入れているけど実施している企業はどう調べればよいのでしょうか?」「夏採用は難易度が高いって聞いたことがあるけど […]
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⑤11月以降:選考ステップの少ない企業に積極的に応募する
11月以降になると内定式を終える企業も多くなりますが、冬採用をおこなっている企業もあるため、まだあきらめる必要はありません。ただ、年末に近づくほど企業の採用枠も限られてくるので、11月以降は選考ステップの少ない企業に積極的に応募するようにしましょう。
- 就活サイトで「スピード内定」「1Day選考」などのキーワードで検索する
- 就活エージェントに選考フローが短い求人を紹介してもらう
また、中小企業やベンチャー企業、スタートアップ企業などは比較的選考ステップが少ない傾向にあるため、これらの求人を中心に探すのも一つの手です。

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ただし、選考ステップの少ない企業は、一回一回の選考が非常に重視されます。数少ないチャンスをものにするためにも、書類選考や面接の対策は入念におこなっておきましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「出遅れ」打開のカギはスピード感
一刻も早い行動開始が打開のカギ!
大学4年生の6月以降、まだ就活を本格的に始めていない、あるいは順調でないと感じている学生さんに意識してほしいのは、何よりも「スピード感」です。
この時期になると採用枠が少なくなってくる傾向にありますが、「良い企業に入社したい」という強い希望があるならば、まだ採用枠が残っている企業のなかから早期に内定を獲得することを目標に定めましょう。
「まず行動」の重要性を理解しよう
そのためには、とにかく「スピード感」が重要です。なるべく早く多くの企業に応募し、面接をどんどん進めていくことが挽回へのカギとなります。私もアドバイザーとして支援する際には「早くても今月中、遅くても8月上旬には就活を終えよう」と目標設定をしています。
また、説明会への参加もできるだけ早めに進めることが重要です。早い段階で説明会に参加することで、選考に進むための「切符」を手に入れることができます。その切符を使うか使わないかは後で判断すれば良いこと。説明会に参加しないことには何も始まらないため、まずは行動を起こすことの重要性を伝えていますね。
逆転に必須! 出遅れた人が持つべき4つの心掛け

就活に出遅れた人は、焦りから就活の方向性がブレてしまいがちです。そのような事態を防ぐには、就活に出遅れた場合の基本的な考え方を押さえておくことが必要です。
そこでここからは、就活に出遅れた人が持つべき心掛けを4つ紹介します。これらを心掛けることで、やるべきこととやらなくて良いことが見えてくるようになりますよ。
①周りの人の手も借りる
就活に出遅れた場合には、周りの人の手を積極的に借りることを心掛けましょう。
就活に出遅れた人がライバルに追いつき、さらに追い越すためには、周りの人の手も借りながら効率良く就活を進めていくことが大切です。
自己分析や業界研究、選考対策など、就活ではやるべきことがたくさんあります。これらを一人でおこなうには、多くの時間が必要です。就活に出遅れたと感じる人は、周囲の力を借りることも意識しながら、就活を進めるようにしましょう。
- 身近な人:同期の友人、就活経験のある先輩など
- 大学関係者:キャリアセンターの職員、ゼミや研究室の教授など
- プロ:キャリアアドバイザー、就職エージェントなど
②就活情報を積極的に得る
就活に出遅れた場合には、就活に関する情報を主体的に集めることも心掛けましょう。就活に出遅れる人のなかには、周りに就活する人が少なかったなど、就活の情報が耳に入ってこなかったことが原因の人もいます。
気づいたらインターンが始まっていたり、説明会の予約が開始されていたりと、就活の状況はどんどん変化していくもの。タイミングやチャンスを逃さないようにするためには、積極的に就活に関する情報を集め、「いつまでに何をするべきか」を常に把握しておくことが大切です。
- 授業やサークル、バイト先などの友人や先輩
- 就活情報サイト
- インターネットのコラム
- 大学のキャリアセンター
- ニュース
- 就活イベントや説明会
③やるべきことを明確にする
就活に出遅れてしまうと、何から手を付けたら良いのかわからなくなったり、とりあえず周りがやっていることを真似しようとしたりする人も少なくありません。
しかし、よくわからないままやみくもに行動しても、かえって遠回りになることのほうが多くなります。就活に出遅れて時間がないときこそ、いったん冷静になり、まずやるべきことを検討・整理するようにしましょう。
「自分に足りていないものは何か」「まずは何から着手すべきか」を明確にすることで、具体的な計画を立てることができ、効率化の方法を考えることもできます。
就活でやるべきことについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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今日からできる! 就活で絶対やるべきこと15選を時期別に徹底解説
就活でやるべきことが何なのか、実はよくわかっていないという学生もいるのではないでしょうか。 今回はキャリアアドバイザーが、就活で絶対にやるべきこと15選を時期別に紹介していきます。今日から始められることがきっとあるので、参考にしてみてください。
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④自分が納得のいく結果を出すまであきらめない
就活に出遅れた場合の最も大切な心掛けは、絶対に就活をあきらめないということです。
確かに就活に出遅れて、周りが次々に内定を獲得しているのを見ると、自信を失って就活をあきらめたくなることもあるかと思います。
しかし、就活の最終的なゴールは、自分が納得のいく結果を得ることです。早い時期に内定をもらえたとしても、納得できる企業でなければ意味がないですよね。極端な話、自分が納得のいく結果であれば、4年生の3月に内定を貰ったとしても問題はないのです。
「対策がまったく進んでいない」「6月なのに内定が一つもない」という人も、落胆する必要はありません。あきらめなければ失敗にはならないので、納得のいく結果になるまで、自分のできることを一つずつおこなっていきましょう。

キャリアアドバイザー
大切なのは「笑顔で入社式に参加すること」です。心が折れそうになったときは、そのことを思い出して自らを奮い立たせましょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!アドバイザーが解説! 出遅れているときの注意点
むやみに情報に流されないことも心掛けよう
昨今、就活の情報は少し調べるだけで簡単に手に入れることができます。だからこそ不安を煽るような内容や出処がわからない嘘や噂も多く存在しています。
特に「就活に出遅れてしまった」と思う学生はうまくいっている人と比較をしてしまい、就活に関する情報を見て余計に不安になったり「出遅れた自分はもうダメなのではないか」と落ち込んでしまったりする危険性もあります。
しかし、何度も言うとおり就活は最終的に自分が納得をする形で終えることができれば問題ないのです。周囲に左右されすぎずに、今やるべきことにきちんと集中をする心構えを大切にしてください。
要注意! 就活に出遅れた人にありがちな失敗
就活に出遅れたとしても、挽回は十分に可能です。しかし、せっかく巻き返すチャンスがあるにもかかわらず、なかには焦りや不安から適切でない行動をしてしまう人もいます。
ここからは、就活に出遅れた人にありがちな失敗を4つ紹介するので、同じ失敗をしないよう事前にしっかりとチェックしておきましょう。
①一人で自己流の就活を進める
前述の通り、就活に出遅れた場合は周りの人の手を借りたり、主体的に情報を集めたりすることが大切です。逆に、一人で自己流の就活を進めると、出遅れた分を挽回することが難しくなります。
特に周りと情報共有していなかったことが要因でタイミングやチャンスを逃してしまった人は、そのまま自己流で就活を進めてしまうと失敗に至る可能性が高くなるため注意しましょう。

キャリアアドバイザー
周りに就活生がいないという人は、インターネットやSNS、エージェントやキャリアセンターなどを活用するという方法もありますよ。
②焦りや不安で自らを精神的に追いつめる
就活に出遅れてしまうと、誰でも焦ったり不安になったりするものですが、精神的なストレスによって過度に自分を追いつめてしまわないようにしましょう。
過度に自分を追いつめてしまうと、面接で態度や表情に焦りが表れてしまったり、就活自体に意味を見い出せなくなったりする可能性があります。
就活はただでさえ、ストレスがかかるものです。就活に出遅れた場合には、焦りや不安からさらにストレスが大きくなるため、ストレスとうまく向き合っていくことが大切です。
- 十分な睡眠や食事をとる
- 定期的に息抜きする
- 誰かに相談する
就活中のストレス解消法については、以下の記事でより詳しく解説しています。参考にして、ストレスとうまく付き合っていくための工夫をしましょう。
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③やみくもに選考を受ける
就活に出遅れたからといって、やみくもに選考を受けるのは避けましょう。
確かに、「できるだけ多くの企業の選考を受けて場数を踏む」というのも一つの戦略ではありますが、手当たり次第に選考を受けていてはかえって非効率です。
また、「どこでも良いからとりあえず内定がほしい」というスタンスでは、応募先企業に志望度が伝わりにくくなり、仮に内定を得られたとしても入社後にミスマッチが生じる可能性が高くなります。
就活に出遅れた場合であっても、まずは企業選びの軸を決めるようにしましょう。そのほうが自分の希望に合った企業を見つけやすくなり、結果的に就活を効率的に進められるようになりますよ。
企業選びの軸については、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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④深く考えずに入社先を決定する
就活に出遅れた場合であっても、深く考えずに入社先を決定することは絶対に避けましょう。
周りよりも内定獲得の時期が遅れると、やっと得られた内定がうれしくて、深く考えずに就活を終えてしまう人がいます。しかし、そういったうれしさや安心感だけで安易に就職先を決めてしまうと、入社後に大きな後悔をしてしまうかもしれません。
内定を獲得しても、就活を続ける学生はたくさんいます。周りが就活を終えているからといって就職先を決めてしまうのではなく、「本当にこの企業に入社すべきか」をしっかりと検討したうえで、慎重に判断を下すようにしましょう。

キャリアアドバイザー
繰り返しになりますが、就活のゴールは内定を獲得することではなく、自分が納得のいく結果を得ることです。その点は忘れないようにしてくださいね。
出遅れていてもまだ間に合う! 適切な対策で巻き返して就活を成功させよう
近年は就活が早期化していますが、仮に出遅れたとしてもやり方次第で挽回は十分に可能です。出遅れたと感じてしまうと、どうしても不安や焦りが大きくなりますが、そういうときこそ自分が今すべきことを冷静に見極めることが重要です。
今回解説した内容を参考にしながら、適切な対策で巻き返しを図り、納得のいく結果で就活を終えてくださいね。
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キャリアアドバイザーの体験談出遅れた学生が本命企業から内定を獲得するまで
キャリアアドバイザー
北浦 ひより
プロフィールをみる面接経験を積むことで「出遅れ」を挽回!
毎年6月以降に、そうした「出遅れ」の不安を抱えて相談に来られる学生さんが非常に多いです。そういった場合の成功事例として、初めての面談からだいたい2〜3週間後には内定を獲得している実績があります。
なかでも印象的だったのは、出遅れている状態から就活を進めた結果、無事に本命の企業から内定をもらえた学生さんを支援したことです。その方は面接経験がほとんどなく、まず「就活力」を高めることに注力しました。
憧れの進路に進むためにはまず自信をつけよう
多くの学生は「服が好きだからアパレル業界に行きたい」「ゲームが好きだからゲーム業界に行きたい」といったように、自分の「好き」を優先しがちですが、これらの業界は難易度が高いことが多いです。私が支援した学生さんも同様でした。そこで、まずはほかの分野で内定を獲得し、自信をつけてから本命を目指すようにアドバイスしました。
その結果、ほかの企業で順調に内定を獲得し、最終的には本命の企業からも内定をもらうことができました。どんなに就活に出遅れたとしても、納得のいく形で就職活動を終えることはできます。まずは場数を踏んだり、希望を改めて洗い出したり、自分ができることから始めることが大切です。