目次
- インターンシップには給料ありの場合がある! 実態や探し方を知ろう
- まず確認! インターンシップの給料の前提知識
- インターンはほとんどが無給
- 長期インターンは有給が多い
- 無給のインターンシップ=違法ではない! 労働者としてみなされるかで変わる
- どちらをやるべき? 給料ありのインターンシップとアルバイトの違い
- 形式に大きな違いはない
- 目的や仕事内容が異なる
- インターンシップの魅力は給料だけじゃない! 自分に合ったものを見つけよう
- 時間を有効活用したい人へ! 給料ありのインターンシップを探す3つの方法
- ①インターン専用求人サイトで探す
- ②逆求人サイトに登録してスカウトを待つ
- ③SNSなどで検索する
- 事前にチェック! 給料ありのインターンシップに参加する際に確認すべきポイント
- 時給が最低賃金よりも低くないか
- 仕事内容が単純労働ばかりではないか
- 給料ありのインターンシップは税金に注意!
- 年間収入が103万円を超えると親の扶養から外れる
- 社会保険への加入義務が生じることもある
- 給料ありのインターンシップを有意義にする3つの方法
- ①インターンの目的を明確にする
- ②インターン中は積極的に質問する
- ③定期的に振り返りをおこなう
- インターンシップの給料についてよくある質問に回答!
- インターンシップは給与以外の項目もチェック! 目的を明確にして有意義な時間にしよう
インターンシップには給料ありの場合がある! 実態や探し方を知ろう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。インターンシップへの参加を考えている学生から
「インターンは給料が出るのですか?」
「給料が出ないインターンは違法ではないのでしょうか?」
といった疑問の声が寄せられています。インターンには給料が出る場合と出ない場合があり、仕事内容や目的を確認して自分に合ったものを選ぶことが大切です。
この記事では、インターンの給料事情やアルバイトとの違い、参加時の注意点を解説します。インターンの給料の有無について知りたい人ははぜひ参考にしてくださいね。
インターンの種類や就活への活かし方などインターンの基本的な知識を付けたい人はこちらの記事もあわせて確認しておきましょう。
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まず確認! インターンシップの給料の前提知識
せっかくインターンに参加するなら給料が欲しいと考えている学生も多いのではないでしょうか。ただ、すべてのインターンで給料が支払われるわけではありません。ここでは、給料が出る・出ないインターンの特徴や、時給相場を紹介していきます。
インターンはほとんどが無給
結論から言うと、インターンは無給であることがほとんどです。というのも、現状インターンは半日から数日間と短期間で実施され、会社見学やグループワークなど企業説明会に近い意味合いが強いものが多いからです。
採用と大学教育の未来に関する産学協議会が令和4年に提示した「学生のキャリア形成支援に係る産学協働の取組み」によると、インターンは実施期間が5日間以上または2週間以上であるものと定義されています。
- オープンカンパニー:おもに企業や大学のキャリアセンターが説明会やイベントを実施。単日で開催され、就業体験はなし
- キャリア教育:おもに企業のCSR活動や大学の授業の一環として実施。実施期間に決まりはなく、企業や大学のプログラムによって異なる。就業体験は任意
- 汎用的能力・専門活用型インターンシップ:おもに企業単体や企業と大学が連携して実施。長期休暇に開催されるケースが多く、期間は5日間・または2週間以上。対象は学部3・4年生、もしくは修士1・2年生で、就業体験は必須
- 高度専門型インターンシップ:大学と企業が連携して実施。大学院生が対象で、理系博士課程が対象の「ジョブ型研究インターンシップ」(期間2カ月以上)と文系修士課程が対象の「高度な専門性を重視した修士課程学生向けのインターンシップ」(期間2週間以上)の2つがある。就業体験は必須
それを満たさないものは「オープン・カンパニー」「キャリア教育」と呼ばれ、厳密にはインターンではありません。しかし法的効力はなく、半日や1日など短期間でもインターンと呼んでいることが多いのが実態です。
キャリアアドバイザー
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長期インターンは有給が多い
インターンは無給であることがほとんどですが、1カ月以上に渡って実施される長期型のインターンでは給料が出ることも多いです。
長期インターンでは、一定期間その企業の一員として実務を経験し、社員と同じように成果や責任を求められることも少なくありません。労働者としてみなされるため、多くの場合給料が支払われます。しかし長期インターン自体は短期のものと比べると少ないため、給料ありのインターンも必然的に少なくなっているのが実情です。
キャリアアドバイザー
長期インターンは、ミスマッチ回避や定着率アップ、優秀な人材の確保といった目的でおこなわれます。比較的新しい手法であるため、意思決定が早く進むベンチャー企業などで多く導入されていますよ。
長期インターンの特徴やメリット・デメリットを知りたい人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
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有給の理由:実務に近い仕事を任されるため
長期インターンで給料が出る理由は、学生を労働力として受け入れ、実務に近い仕事を任せているからです。
短期インターンでは、学生はあくまで「ゲスト」として受け入れられます。自社のことを知ってもらうことが大きな目的であり、内容も職場見学やグループワーク、簡単な作業体験など実務に直結しないものがほとんどです。
一方長期インターンは、単なる職場見学ではなく、学生の能力や適性を見極め採用につなげることが大きな目的です。企業の一員として業務に携わり、売り上げや利益に貢献することが求められるため、その対価として給料が支払われます。
給料の相場:時給1,000~1,500円程度
インターンは時給制であることが多く、相場は1,000~1,500円程度です。ただし職種や企業によって差があり、エンジニアやデザイナーなど専門性の高い職種では時給2,000円を超えるケースもあります。時給制のほか、1カ月の給料が固定されている月給制や、成果によって報酬が変動する成果報酬制を採用している企業も少なくありません。
また、企業によっては昼食代の支給や書籍代の補助といった福利厚生が用意されていることもあります。そのため、インターンであっても、アルバイトと同等かそれ以上稼ぐことが可能ですよ。
キャリアアドバイザー
時給そのものに加え、勤務時間や福利厚生、インセンティブなども考慮して、給料を想定しておきましょう。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
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無給のインターンシップ=違法ではない! 労働者としてみなされるかで変わる
就活生
給料の出ないインターンは、法律違反ではないのですか?
キャリアアドバイザー
素晴らしい着眼点ですね。実は、無給だからといって違法になるとは限りません。
短期インターンをはじめ、給料についての記載がない場合は無給である可能性が高いです。その場合、法律違反ではないのか気になる人も多いのではないでしょうか。
無給インターンが違法かどうかは、学生が労働者としてみなされるかによって変わります。労働基準法第9条の内容をみてみましょう。
- この法律で「労働者」とは、職業の種類を問わず、事業または事務所(以下「事業」という。)に使用される者で、賃金を支払われる者をいう。
企業が学生に対して指示を出す関係性があり利益につながる実務を任される場合には、労働者とみなされ給料が発生します。逆に、企業説明や見学、グループワークといった実務とは離れた内容が実施される場合は労働者としてみなされません。したがって、無給であっても違法ではないということです。
キャリアアドバイザー
長期インターンでは実務に近い業務を担当することが多いため、「労働者」として扱う場合が多いです。そのため長期インターンで無給の場合は業務内容などを確認したうえで、慎重に判断するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
インターンに参加して「タダ働きかもしれない」「違法かもしれない」と不安を感じたら、まずは家族や大学のキャリアセンターなどに相談してみましょう。一人で抱え込み、無理して働き続ける必要はありませんよ。
また、会社に給与や労働条件を確認することも大切です。違法な労働条件となっていた場合、労働者の権利として改善を要求することができます。それでも変わらない場合は、従業員を大切にしない企業と考えられるので、退職することも検討しましょう。もちろん、働いた分の給料を支払うよう求めても問題ありません。
インターンの途中で労働条件を確認したり、辞めたりすることは気が引けるかもしれません。ただ、インターンをより納得いく形で進めるために遠慮する必要はなく、不安を払拭できる行動を取っていってくださいね。
どちらをやるべき? 給料ありのインターンシップとアルバイトの違い
就活生
給料が出るインターンなら、アルバイトの代わりになりそうですね。
キャリアアドバイザー
お金を稼ぎながら就活準備にもつながるという点では効率的だといえますね。
就活生
では、アルバイトよりも給料ありのインターンに参加した方が良いのでしょうか。
キャリアアドバイザー
そうとはいい切れません。大切なのは、両者の違いを踏まえて選択することです。
給料が出るという点は同じでも、インターンにはアルバイトにはないメリットがあります。しかし、だからといって何も考えず給料ありのインターンを選ぶのはおすすめできません。
給料ありのインターンとアルバイトの違いを解説するので、それぞれのメリットを知って自分に合った選択をしましょう。
形式に大きな違いはない
給料ありのインターンもアルバイトも、契約にもとづき労働をして、それに対する報酬をもらうという形式に大きな違いはありません。どちらも、雇い主からの指示のもと、売り上げに貢献するための業務をおこない、税制などの法律上の扱いも同じです。
キャリアアドバイザー
ただし、目的や仕事内容に関しては、インターンとアルバイトで異なる部分も多いです。詳しくはこのあと解説しますよ。
目的や仕事内容が異なる
アルバイトのおもな目的は収入を得ることです。なかにはやりがいを重視する人もいるかと思いますが、多くの学生はお金のためにアルバイトをおこなっており、雇用側もその認識を持っています。基本的にはマニュアルどおりに、ルーティーン業務をおこなうことが多い傾向にあります。
一方、インターンはお金よりも将来につながるスキルを習得すること、就活のヒントを得ることが大きな目的です。入社後を見すえ、難易度の高い業務にも挑戦しながら幅広い経験を積んでいきます。企業側も、将来自社で活躍してくれる人を育成するという意識を持っていることが多いでしょう。
キャリアアドバイザー
このように、インターンとアルバイトでは目的が異なっており、それにともない仕事内容も変わりますよ。それぞれのメリットを紹介するので、自分にはどちらが合いそうか確認してくださいね。
給料ありインターンのメリット
給料ありのインターンのメリットは、お金を稼ぎながら幅広い業務を経験できることです。簡単な作業から始まり、営業先に同行したり会議に参加するなどアルバイトではできない業務に携われます。普段あまりかかわることのない年齢や業種の人に出会い、そこから自分の進路を選択する気付きを得られることも魅力の一つです。
また、採用に影響することも多く、インターンで結果を残せば本選考を有利に進められる場合もあります。企業によってはそのまま内定につながる可能性もゼロではありません。そのため、踏み込んだ業界研究をしたい人、就活に役立つスキルを身に付けたい人、早期に内定を獲得したい人は積極的に参加しましょう。
インターンからの直接採用について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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アルバイトのメリット
インターンは「週〇日以上」「一日〇時間以上」などの労働条件が定められていることが多い一方で、アルバイトは比較的時間の融通が利きやすい傾向にあります。そのため、授業や部活などのすき間時間を活用して、好きな時間に好きなだけ働きたい人におすすめです。
また、インターンに比べて採用難易度が低く、大きな成果を求められることが少ないのもアルバイトの特徴です。ハードルが低い分、やりたいことにチャレンジしやすいですよ。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
長期インターンにはメリットも多くありますが、参加しなかったからといって就活で不利になることはほとんどありません。そのため、自分が参加したい長期インターンがなければ、無理して参加する必要はありませんよ。
企業がインターンを開催する目的は、学生に自社の雰囲気や業務内容を体験してもらい、入社を検討してもらうためです。ただし、そのインターンに参加しなくても内定をもらっている学生はいますし、反対にインターンに参加しても入社しなかった学生もいます。
長期インターンに参加すると選考の一部が免除されたり、企業研究を深められるというメリットはあるものの、参加しないと選考を受けられないといったデメリットがあることはごくわずかです。インターンは期間や内容を吟味して、自分に合ったものを選んでくださいね。
インターンに何社参加するべきか迷っている人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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インターンシップの魅力は給料だけじゃない! 自分に合ったものを見つけよう
「インターンに参加するならできるだけたくさん稼ぎたい」と思う人もいるかもしれませんが、本来の目的は将来役立つ経験を積むことです。目的もないまま参加しても得られるものは少なくなってしまうので、給料だけに気をとられずインターンの趣旨や業務内容を確認し、自分に合ったものを見つけましょう。
また、給料ありのインターンは無給インターンに比べて参加期間が長く、社員と同じように責任や成果が求められることも多いです。それだけ負担も大きくなると予想されるため、インターンに力を入れすぎて学業に支障が出てしまわないよう、時間的・体力的な負担も考慮して無理なく参加できるものを選択してくださいね。
インターンの目的についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて確認しておきましょう。
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時間を有効活用したい人へ! 給料ありのインターンシップを探す3つの方法
先程説明したように、給料ありのインターンはお金を稼ぎながら就活準備を進められる効率的な方法です。しかし、現状インターンはほとんどが無給で、給料が出るものは一部の企業や職種に限られているため、なかなかインターン先を見つけられず困っている人も多いのではないでしょうか。
ここで紹介する3つの方法を駆使して、自分に適した給料ありのインターンを探してみましょう。
効率的なインターンの探し方は、こちらの記事でも紹介しています。
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①インターン専用求人サイトで探す
昨今インターンは就活の通例となりつつあり、インターンの求人を紹介するサイトが増えてきています。インターン専用求人サイトでは、複数のインターン情報をまとめて確認し、比較しながら自分に合ったインターン先を探し出すことが可能です。
- Infraインターン:長期の有給インターンに特化
- インターンシップガイド:短期も長期も探せる、日本最大の掲載数を誇る求人サイト
- 理系インターンナビ:理系学生のための長期インターン求人サイト
- エンジニア就活:IT系エンジニアを目指す学生向けの就活サイト
- Renew:大学1年生から利用できる長期インターン専用サイト
キャリアアドバイザー
大手求人サイトよりも長期インターンが多く載っているため、有給インターンを探したい場合は特におすすめですよ。
②逆求人サイトに登録してスカウトを待つ
逆求人サイトは、サイトに登録して企業からのスカウトを待つという、従来とは逆のアプローチでマッチングを目指すサービスです。オファー型やスカウト型と呼ばれることもあり、本採用のほかにインターンのスカウトが来ることもあります。
キャリアアドバイザー
逆求人サイトは企業が学生の情報を確認しオファーが届くので、自分に適性のある仕事を見つけることにも役立ちますよ。
③SNSなどで検索する
昨今では、企業ホームページや求人サイトのほかに、SNSでインターン募集をおこなっている企業もあります。興味のある企業のアカウントをチェックするほか、「〇〇職 長期インターン」「〇〇県 長期インターン」といったキーワードで検索してみましょう。求人サイトに掲載されていないレアな求人に出会えることがありますよ。
キャリアアドバイザー
ただし、SNSには個人アカウントや偽装アカウントが紛れていることもあるため、惑わされないよう注意が必要です。すぐに応募するのではなく、あわせて企業ホームページも確認するようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
給料の出るインターンを探す方法はいろいろありますが、複数の方法を組み合わせて探すのが最も効率が良いです。たとえばオファー型の求人サイトに登録しながら、求人サイトやSNSを使うと効率良く探すことができますよ。
オファー型の求人サイトだけに頼っていると自分のペースで探せなかったり、反対に求人サイトやSNSだけを使っていると求人を見落としてしまうこともあります。複数の手段を組み合わせることで、情報を漏れなく収集できるのです。
ほかにも、インターンの合同説明会や大学のキャリアセンターを活用するのもおすすめです。OB・OGからインターンを紹介してもらえると、選考通過につながる可能性もあるので、聞いてみると良いでしょう。
OB・OG訪問についてはこちらの記事で詳しく紹介していますよ。
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事前にチェック! 給料ありのインターンシップに参加する際に確認すべきポイント
- 時給が最低賃金よりも低くないか
- 仕事内容が単純労働ばかりではないか
インターンは就活のヒントを得られる貴重な機会ですが、なかには時間と体力を浪費するばかりで得るものが少ないインターンも存在します。限られた時間を実りあるものにできるよう、応募前に次の2点をしっかりと確認しましょう。
時給が最低賃金よりも低くないか
インターンには有給と無給のものがありますが、有給インターンの場合は時給が最低賃金を下回っていないか確認しましょう。
最低賃金とは、国が定めた「企業が労働者に最低限支払わなければならない賃金」のことです。たとえば、東京都の最低賃金は1,113円(令和5年度)で、アルバイトであれインターンであれ、それ未満の場合は違法になります(ただし職場見学や体験のみの場合は除く)。
最低賃金は都道府県ごとに異なります。詳細を知りたい人は厚生労働省ホームページを確認しましょう。
キャリアアドバイザー
ただし、「業務委託」という契約形態である場合、最低賃金は適用されません。また報酬が最低賃金に達しない可能性も考えられるので、最低賃金を下回る場合は募集要項をしっかり確認しておきましょう。
仕事内容が単純労働ばかりではないか
次に、仕事内容が入力作業や軽作業といった単純労働ばかりではないことを確認しましょう。インターンの目的は、企業理解を深め企業選びに活かすことです。特に給料ありのインターンでは実際の業務に近い仕事を経験できることが多いため、仕事理解や適性を判断するのに役立ちます。
しかし、実務から離れた業務をおこなうインターンでは入社後のイメージを付けることが難しいため、インターンに参加しても入社後にミスマッチを起こす可能性がありますよ。
キャリアアドバイザー
有給であることが多い長期インターンは入社前に実際の業務を経験できる貴重な機会です。就活に役立てるためにも、事前に募集要項を確認し、実務に近い経験ができるのかを確認しましょう。
給料ありのインターンシップは税金に注意!
就活生
給料ありのインターンでチェックすべき項目も確認したので、これでばっちりですね!
キャリアアドバイザー
ちょっと待ってください! 給料ありのインターンでは税金がかかる場合があることも覚えておきましょう。
給料ありのインターンに参加する場合、働き方や収入によって親の扶養から外れることがあります。たくさん働くことによりかえって所得が減ってしまうことがないよう、以下2点に注意しましょう。
年間収入が103万円を超えると親の扶養から外れる
アルバイトなどと同じように、インターンで得たお金も一定の基準を超えると課税対象となるため、稼ぐ金額に注意しましょう。
具体的には、年間収入が103万円を超えると扶養控除から外れ、扶養者(保護者)が支払う税金が増えるとともに、給料から所得税を引かれることがあります。そうなると、稼ぐ金額は増えても家庭全体として損をしてしまう可能性が出てきます。
キャリアアドバイザー
扶養から外れてから対処はできないため、事前に時給や勤務時間から年間収入を計算し、扶養から外れないラインを確認しておきましょう。
社会保険への加入義務が生じることもある
年間収入が130万円を超えると、税制上の扶養に加え社会保険上の扶養からも外れます。国民健康保険料や国民年金保険料の支払い義務が生じることによって、かえって手取りが減ることのないよう注意しましょう。
また、年間収入が130万円未満であっても、働き方によってはインターン先企業の社会保険への加入義務が生じることがあります。厚生労働省の社会保険適用拡大特設サイトによると加入条件は以下のとおりです。
- 従業員数101人以上の企業に勤務(2024年10月より51人以上の企業に拡大)
- 週の所定労働時間が20時間以上
- 所定内賃金が8.8万円以上
- 2カ月を超える雇用の見込みがある
- 学生ではない
キャリアアドバイザー
原則として学生は対象外ですが、休学中や夜間学生は加入対象となります。
インターンの保険についてはこちらの記事でも解説しています。インターン保険の種類や注意点なども紹介していますよ。
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インターンは保険加入で有意義になる! 3つの目的別の選び方を解説
インターンに参加する際はインターン保険に参加するのがおすすめです。この記事ではインターン保険の種類や加入したほうが良いケースについてキャリアアドバイザーが解説します。インターンの種類別に向いている人も紹介しているので、インターンへの参加を予定している学生はぜひ参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
インターンの給料はアルバイトの収入と合算され、課税の対象となる場合があります。具体的には、合算した給料が103万円を超えると、親族の扶養から外れてしまい、税負担や社会保険料の支払いなどが発生するため注意が必要です。
もしも扶養を外れたくない場合は、親などの親族に相談したり、アルバイト先とも相談して出勤回数を調整しておきましょう。また、親族やアルバイト先のいずれも急には対応ができない場合があるので、できるだけ早めに伝えることも大切です。
インターンでの経験をなるべく多く積みたいと考えている人は、給与を事前に想定し、アルバイト先などと調整することを忘れないでくださいね。
給料ありのインターンシップを有意義にする3つの方法
給料ありのインターンはお金に加え就活のヒントを得られる貴重な機会ですが、ただ参加すれば良いというものではありません。「就活で有利になりそうだから」「周りの人が参加しているから」という理由でなんとなく参加しても、得られるものは少なくなってしまいます。
インターンを有意義なものにするために、参加前・参加中に意識すべき心構えを知っておきましょう。
①インターンの目的を明確にする
まずは、インターンに参加する目的を明確にしましょう。明確な目的を持つことで、仕事に対するモチベーションが上がり自身の強みや能力を発揮しやすくなります。
このときのポイントは、「〇〇に役立つ〇〇のスキルを身に付けたい」「〇〇業界での人脈を広げたい」など具体的な目標を設定することです。そうすることで、インターンでの成果や成長を実感しやすくなり、就活にも自信を持って臨めるようになりますよ。
またインターンには選考を実施する企業もあり、目的が曖昧なままだとインターンの選考を通過することさえ難しくなります。希望のインターンに参加する機会を得るためにも、何のためにインターンに参加するのかを改めて考えてみましょう。
インターンの目標設定の秘訣を知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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インターン充実に不可欠な目標設定の秘訣|選考を有利にするコツも伝授
インターンを充実させるために目標を設定していますか? 実は就活生にとってインターンの目標設定はかなり重要です。今回は、目標別のインターンを紹介し、目標や学びたいことを書く時の3つのポイントをキャリアアドバイザーが例文とともに解説していきます。
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②インターン中は積極的に質問する
外部の人が企業のなかに入って業務を体験できるのは、インターンならではの魅力です。貴重な時間を有効活用するために、インターン中は積極的に先輩社員に質問しましょう。業務上でわからないことはもちろん、仕事に対する考え方や就活に関して不安なことなども聞いておくと、今後のキャリアを考えるきっかけを得られますよ。
また、積極的に質問を重ねることで仕事に対する意欲が伝わり、好印象につながります。インターンでの印象は本選考に影響することも少なくないため、就活を有利に進めるためにも質問は積極的におこないましょう。
キャリアアドバイザー
忙しいなか質問をするのは気が引けると感じる人もいるかもしれません。しかし職業体験の場であることは社員も理解しているため、あまり気を遣いすぎず前向きな気持ちで臨みましょう。
インターンでの質問例を知りたい人は、こちらの記事も読んでみてください。
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③定期的に振り返りをおこなう
インターン参加中は、日々の業務をこなしていくことに加え、定期的に自身の働きぶりや成果を振り返りましょう。
長期インターンであっても、企業の一員として業務を体験できる期間は限られています。働くことに夢中になり自分の行動を顧みなければ、貴重な時間を無駄にしてしまうことになりかねません。インターンの時間を有効活用できるよう、インターンで感じた自信の強みや弱みを洗い出し、次の行動につなげましょう。
キャリアアドバイザー
たとえば、3カ月間のインターンであれば少なくとも週に1回は振り返りの期間を設けるのがおすすめです。業務をおこなううえで困ったことやうれしかったことを都度メモしておくと、振り返りのときに役立ちますよ。
インターンの振り返りをする際は就活用のノートを使っておこなうのもおすすめです。就活ノートの作り方や活用方法についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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就活ノートを作ると「自己分析」と「企業研究」を効率よく進めるためのツールとして活用できます。 この記事では就活ノートの作成メリット、ノートの活用方法、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 毎日の習慣にすることで企業選びの軸が明確になりますよ!
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インターンシップの給料についてよくある質問に回答!
インターンに参加するにあたって、給料の有無や相場が気になる人も多いのではないでしょうか。そのような学生に向けて、ここではインターンの給料に関するよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
しっかり疑問を解消して、自分に合ったインターンを探しましょう。
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インターンでは給料をもらえますか?
インターンでは、給料が出る場合と出ない場合があります。半日~数日間と短期で完結するインターンは給料が出ないことがほとんどですが、1カ月以上にわたっておこなわれる長期インターンでは給料が発生することが多いです。求人に給料に関する記載がない場合は無給だと思っておきましょう。
昨今多くの企業がインターンを実施していますが、ほとんどが短期型であるため、全体から見ると有給インターンの数は少ないのが実情です。
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給料なしのインターンは法律違反ではないのですか?
職場見学や簡単な作業体験、グループワークなど実務と離れた内容をおこなうインターンの場合、学生は「ゲスト」として扱われるため、給料が出なくても違法にはなりません。一方長期インターンなど、企業の一員として実務に携わり成果や責任を求められる場合は、「労働者」とみなされ給料が発生します。
その場合、インターンであっても最低賃金が適用され、それより低い賃金で働かせることはできません。無給だから違法とは言い切れず、どのような内容のインターンかが重要となります。
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インターンの給料の相場はどれくらいですか?
有給インターンの場合、給料は時給制であることが多く、時給1,000~1,500円程度が相場となっています。都道府県別の最低賃金(全国平均1,004円※令和5年度)をベースに設定している企業が多いですが、職種や企業によって差があるため一概にはいえません。専門性の高い職種では時給2,000円をこえるケースもあります。
給料が高いから有意義なインターンとはいい切れませんが、限りある時間を有効活用するために、業務内容や勤務時間などの条件もあわせて無理なく働けるインターンを探してくださいね。
インターンシップは給与以外の項目もチェック! 目的を明確にして有意義な時間にしよう
インターンの本来の目的は、就活につながる実践的なスキルや知識を得ることです。「できるだけ多く稼ぎたい」と思うのは自然な感覚ですが、お金ばかりに意識が向きすぎて本来の目的を見失わないよう注意しましょう。何のために参加するのかを明確にして、それを達成できるインターンを選ぶことが大切です。
また、長期インターンは「週〇日」「1日〇時間」など労働条件が定められていることが多く、まとまった時間が必要になります。学業に支障が出てしまっては本末転倒なので、勤務時間なども考慮し、無理のない範囲で参加できるインターンを選択してくださいね。
半日や1日と短期間で実施されるケースが多いため、全体から見ると給料が出るインターンは限られています。