目次
- 事務職の志望動機は5ステップでほかの学生と差別化!
- 事務職の志望動機を考える3ステップ|「なぜ志望するのか」から考えよう
- ①事務職の業務内容を理解する
- ②なぜ事務職に興味があるのかを過去の経験から考える
- ③事務職に向く強みを明確にする
- 事務職の志望動機をわかりやすく伝える5ステップ
- ステップ①事務職を志望する理由を簡潔に答える
- ステップ②理由の裏付けとなったエピソードを具体的に話す
- ステップ③その企業で事務職をしたい理由を答える
- ステップ④入社後のキャリアビジョンを話す
- ステップ⑤どのような強みを活かして企業に貢献できるかを話す
- 種類別! 事務職の志望動機例文5選
- ①一般事務
- ②営業事務
- ③経理事務
- ④総務事務
- ⑤医療事務
- 志望理由別! 事務職の志望動機例文4選
- ①自分の強みを活かせる
- ②企業理念に共感した
- ③他者をサポートすることににやりがいを感じる
- ④アルバイトで培った経験を活かせる
- 事務職の志望動機でNGな内容
- どの企業の事務職にも共通する内容
- ネガティブな理由
- 給与や待遇面にまつわる理由
- 事務職の仕事内容や必要な能力を把握して魅力的な志望動機を作ろう
事務職の志望動機は5ステップでほかの学生と差別化!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。
「事務職に就きたいけれど、どう志望動機を練ればいいかわかりません……」
「どんなアピールをすれば面接官に響くかを知りたいです」
事務職のポジションは多くの会社に存在する職種だからこそ、差別化するポイントが難しく志望動機の作成に迷ってしまう人も多いのではないでしょうか。
この記事では、簡単にほかの学生と差別化ができる志望動機を作る5ステップを解説します。例文も掲載するため、事務職の採用シーンに役立てたいという人は、ぜひ目を通してみてください。
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事務職の志望動機を考える3ステップ|「なぜ志望するのか」から考えよう

就活生

キャリアアドバイザー
なんとなく「事務職をしてみたい」という思いから、志望する理由が曖昧になっていませんか。まずはその点を深めていきましょう。
「事務職として働きたい」と思っていても、その理由がいまいちわからない、という人もいるでしょう。そのような状況から抜け出すには、順序を追って「なぜ事務職を志望するのか」を明確にすることが大切です。
ここで解説する3ステップから、事務職を志望する理由を改めて考えてみましょう。
①事務職の業務内容を理解する
事務職の志望動機を練るうえで、そもそも事務職の仕事内容について詳しく知る人はあまりいないのではないでしょうか。
業務内容を正しく理解したうえで志望動機に入れ込めると、志望企業においてどのように事務職として携わりたいかの方向性をわかりやすくすることができます。
ここで解説する事務職の種類や業務内容を押さえて、志望動機への手掛かりにしてください。
事務職の種類
事務職には、おもに5つの種類があります。
- 一般事務:事務作業全般を担い、特定の部署内だけで完結しない横断的な事務を担当することが多い
- 営業事務:見積書や請求書などの書類作成など、営業部門をサポートするための事務作業をおこなう
- 経理事務:売上や経費の計算など、企業の財務や会計にかかわる業務を担当する
- 総務事務:備品やオフィス自体の管理など、企業全体のサポートをおこなう
- 医療事務:医療機関において受付や文書作成をおこなう
「事務職」という点では共通していますが、それぞれ使う知識や仕事内容がまったく異なり、専門性が求められるものもあります。それぞれの求められるスキルをきちんと把握するようにしましょう。
事務職の業務内容
事務職の仕事内容においても、多岐にわたっており、以下のような業務内容があります。
- 書類作成・整理:社内外問わず展開する資料を作成する
- データ入力:顧客情報や売上データなどを入力する
- 社内環境の整備:社員が過ごしやすいように備品管理や設備の定期点検をおこなう
- 来客対応・伝達業務:来客時に受付や案内をする
- 小口金管理・伝票処理:社内の経費や伝票など金銭面の管理をする
- 郵送物の管理・発送:他社におくる発送物の管理や送付をおこなう
ひとりでコツコツとおこなう作業もあれば、人とかかわる業務もあります。さまざまな業務のなかから、自分の得意分野は何かを見つけてみてください。
事務職の業務内容については、この記事で詳しく解説しています。参考にして業務への理解度を高めましょう。
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②なぜ事務職に興味があるのかを過去の経験から考える
事務職の業務内容が理解できたら、なぜ事務職に興味を抱くのかを考えてみましょう。そこでただ考えるのではなく、過去の経験を振り返って興味の源を探ることが大切です。
過去を振り返ると、一貫して変わらない考えや、大事にしていたい思いが見つかりやすくなります。それらを手がかりに、事務職で役立ちそうな考え方を考えてみましょう。
過去の経験:いつも効率化を考えながらアルバイトや勉強をおこなっていた
役立ちそうな考え:業務の効率化を図り仕事量をこなす
過去の経験:さまざまな情報を集めたうえで旅行や遊びの計画を立てていた
役立ちそうな考え:情報収集をして詳細な資料を作成する

キャリアアドバイザー
振り返りを通して、いろいろな経験が事務職に役立つことが理解できると思います。
③事務職に向く強みを明確にする
事務職は「人のサポートがメインの仕事」と思われがちなゆえに、「それを軸に志望動機を作成すれば良い」と考える人もいるでしょう。
しかし、事務職に求められる能力はサポート力だけではありません。事務職の業務内容からわかった、それぞれの業務の特性を思い返したうえで、活かすことができそうな強みを考えてみてください。
ここでは、事務職に活かせる強みを3つ解説します。
「自分の強みがどのようなものかわからない」という人は、これらの記事を参考に自己分析を進めてみましょう。
自己分析の質を上げる4つの方法|オススメの本・サイトも紹介
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法|OK・NG例文付き
正確性・丁寧さ
事務職では、情報を正しく入力し、ミスや抜け漏れなく処理することが求められるスキルの一つです。そのため、正確性と丁寧さが何よりも重要と言えるでしょう。
スピードばかりで正確性が欠けている場合、ダブルチェックに時間を取られたり、誤った情報のまま使用してしまって現場が混乱する恐れがあります。
一つひとつ丁寧に取り組む姿勢や集中力がアピールできれば、より評価してもらいやすくなりますよ。
サポート力
他人を助けること、人をサポートすることに抵抗がなく、そのための努力を厭わない姿勢が事務職には求められます。
事務職の仕事にスポットライトが当たることは少なく、基本的に会社全体や誰かをサポートするような仕事が多くなるでしょう。一見地味に感じられるかもしれませんが、実は縁の下の力持ちであって会社にとっては不可欠な存在なのです。
「縁の下の力持ち」という強みをアピールする際はこちらも参考にしてくださいね。
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協調性・コミュニケーション能力
事務職は部署・職種・役職・年代などを限定せずさまざまな人とコミュニケーションを取る機会が多いです。そのため、誰とでも良好な関係性が築けるスキルが求められます。
また、一人で黙々と作業をするイメージがあるかもしれませんが、同じチームのメンバーと協力して仕事をするシーンが多く、ときには膨大な事務処理を担当したり、期限まであまり日がない業務を担当することもあるのです。
自分一人だけではどうにもならない場合は、役割分担と情報共有をしながら適切に仕事を進める必要があるため、協調性が特に重視されることを覚えておきましょう。
協調性をアピールする際はこちらも参考にしてくださいね。
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キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!事務職に活きるのは「コツコツと継続した経験」
チーム全体を見渡して行動したことを思い返そう
長い間何かに対してコツコツと継続してきた経験は活きると思います。たとえば、資格を取った経験や、受験勉強などで計画を立ててしっかりと遂行した経験はアピールしやすいでしょう。
私は事務職を志望する学生に、「組織という観点での業務効率を注視した」「周りの人が行動しやすいように基盤を整えた」など、「全体感を見渡して行動した経験」から、アピールポイントを考えてもらうようにしています。
これらの経験を引き出すためには、「アルバイトや授業、ゼミなどの際にチームにおいてどのように貢献したのか」を深掘りしてみてください。些細なことからでも、チームの全体を見て行動した経験が見つかるはずです。
実際に、「タスク管理能力」を強みとしてアピールし、経験と紐づけて話せていた学生は難易度の高い事務系総合職で内定をもらっていました。
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事務職の志望動機をわかりやすく伝える5ステップ

就活生
事務職を志望する理由がだんだんわかってきました!

キャリアアドバイザー
それでは、次は面接官に伝える段階ですね。わかりやすく伝えるにもコツがあるため、一つずつ理解していきましょう。
事務職を志望する理由が理解できても、それをうまく表現できなければ、面接官に熱量や思いが伝わりません。
ここで解説する5ステップを押さえて、自分の思いがきちんと伝わるようにわかりやすい話し方を心掛けましょう。
ステップ①事務職を志望する理由を簡潔に答える
まずは、事務職を志望する理由を簡潔に伝えましょう。
チーム一人ひとりが能力を十分に発揮できるように、その場を円滑に回すためのサポートがしたいため、事務職を志望します。
はじめに理由を伝えることで、面接官が話の流れを理解しやすくなります。自分自身が話の方向性を見失わないようにする目的もあるため、前提としてあらかじめ伝えておきましょう。
とは言っても、志望動機の書き出し方には迷ってしまうものですよね。この記事を参考に、ほかの学生と差別化できる書き出しを学んでみましょう。
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志望動機の書き出しは、実際に読む採用担当者の印象に残るためにはとても重要なポイントです。志望動機の書き出し作り方からコツ、例文までキャリアアドバイザーが徹底解説します。
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ステップ②理由の裏付けとなったエピソードを具体的に話す
次に、その理由の裏付けとなったエピソードを具体的に話しましょう。
私はバスケットボールサークルでマネージャーを努めています。選手たちのスケジュールや練習メニューを選手ごとに細かく整理したことで、それぞれの課題ややるべきことを明確にしていったことがありました。その点が明らかになったことで、試合にも勝ち進むことができ、皆に感謝された経験から、「細かくチームのサポートをすることで、一人ひとりの能力を引き出し、チームを円滑に回す」ことにやりがいを感じました。
こうすることで志望理由に説得力が生じます。また、たとえほかの学生と似たような志望理由を話していたとしても、エピソードに具体性があれば、差別化を図ることができますよ。
ステップ③その企業で事務職をしたい理由を答える
「事務職の志望動機」であっても、ただ事務職を志望する理由のみを話すだけではいけません。「それならばほかの企業でも良いのではないか」と思われないように、その企業で事務職をしたい理由をきちんと答えるようにしましょう。
御社の企業理念として「個人とチームの両方から力を発揮する」というものがあります。この考えと、私が事務職を志望する理由には一致する点があると考えました。事務職を通して、個人が力を発揮してチームに還元できるよう、これまでの経験を活かしていきたいです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!企業への価値提供から考えるのがコツ
説明会の内容に打ち手を示せると良い志望動機に!
「安定した仕事をしたい」「資格を取得したい」という理由で事務職を志望する学生が多いです。しかし、そのような志望動機だと、どの企業にでも通用するありきたりなものになってしまいます。
そのため、「その企業にどのような価値をもたらせるのか」「その企業で事務職をするなら、どういう取り組みができると喜ばれるのか」という視点で考えるのがおすすめです。
取り組み内容を深めるためには、ぜひ企業説明会を活用しましょう。説明会の活用法として例を挙げると、飛び込み営業に対し、事務職ではリスト作成や受注作業、契約書類のまとめなどをおこなっている企業があったとします。その業務に対し「どのようにリストの管理をしているのか」「書類をまとめているのか」という点を聞いてみてください。
志望動機にそこに対する打ち手を盛り込むと、「どのように貢献できるか」の具体性が増し、良い志望動機にできると思います。
ステップ④入社後のキャリアビジョンを話す
面接官は、学生の入社後のビジョンから、その学生が自社で働く姿を想像しやすくなります。
その像が具体的であるほど、学生が抱く「志望度の高さ」や「働くことに対する解像度の高さ」を汲み取ることができるのです。
御社に入社した後は、配属された部署の業務内容を迅速に理解し、基本的な事務スキルを磨きたいと考えています。また、個人だけでなくチームがどのようにしたら成果を残せるのかということを常に考え、御社の製品の売上貢献に、事務職の立場からできることを模索していきます。
「入社後のキャリアビジョンを明確にしにくい」という人は、この記事で上がっている例を参考に、目指す方向性を定めてみてくださいね。
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キャリアビジョン例11選|例文から選考で刺さるビジョンを作成!
就活においてキャリアビジョンを考える際は、例を参考にするのも方法の1つです。この記事では例だけでなく、キャリアビジョンの考え方についてもキャリアアドバイザーが詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください
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ステップ⑤どのような強みを活かして企業に貢献できるかを話す
最後は、自分の強みもあわせてアピールし、企業への貢献度を示すようにしましょう。そうすることで、自己理解と企業理解が一致していることを示すことができ、より一層、入社後のイメージをしやすくなるでしょう。
私の、「広い視野を持ち、周囲の細かな変化にも気が付く力」を活かし、チームメンバーの状況にあわせて最適なサポートをおこなうことで、「売上向上」という目標の下支えができるのではと自負しています。
「企業に貢献できる強みなんてあるのかな……」と考えてしまう人は、この記事を参考に強みを見つけてみてくださいね。
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キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ「どのような強みを活かして企業に貢献できるか」が一番大事
自分の得意なことを通じて企業に貢献したいと伝えよう
「事務職の志望動機をわかりやすく伝える5ステップ」のなかでも、1番大切なのは「どのような強みを活かして企業に貢献できるか」です。
なかには「給料が良さそうだからこの会社にした」「楽そうだから事務が良い」という学生もいるでしょう。しかし、積極的な理由でないと採用されるのは難しいです。
採用に近づくためにも、自分の得意なことを伝え、「企業に対してどんなことができるか」をアピールしてみてください。たとえば「強調性のあるところが強みなので、先輩たちが仕事に集中できるようサポートしていきたい」などとまとめると良いでしょう。
自分の強みやスキルを盛り込んで、企業にどのように貢献できるかを伝えることをおすすめします。
種類別! 事務職の志望動機例文5選
志望動機の考え方や、話す順番が理解できたところで、「実際にどのようにして話せば良いのか」と気になる人もいますよね。
ここで、事務職の種類別で志望動機の例文を5つ解説します。面接での話し方が具体的に思い浮かばないなら、例文からそのヒントを得てみましょう。
どのような話の流れになるかを細かく知ることで、回答の全体像がより明確にイメージしやすくなりますよ。
事務職に限らない志望動機の例文はこちらで紹介しています。
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①一般事務
私が貴社を志望している理由は、学生時代の経験を活かしてたくさんの人のサポートができると考えたからです。私は学生時代、野球部のマネージャーとして部員をサポートすることで、チームの勝利に貢献してきました。
具体的には、部員それぞれの試合ごとのスコアブックをつけることで部員の得意・不得意を可視化し、不得意分野の改善に貢献できました。
一般事務にも積極的な姿勢を求める貴社であれば、ただ仕事のサポートをするだけでなく仕事を通じて感じる課題点や改善点を一緒になって考えられると感じています。貴社の一員として他の社員を支えて貢献したいと思います。

キャリアアドバイザー
この例文では、自身の経験から一般事務として貢献できることをアピールできている点が良いですね。
②営業事務
私が貴社の営業事務を志望した理由は、チームで連携を図って活気ある仕事ができると考えたからです。私は学生時代、文化祭の運営委員として各委員のメンバーと連携し、文化祭成功に向けて取り組みました。
他の人が能力を発揮できるように最前線ではなく、サポート役に徹することで文化祭が成功することにとてもやりがいを感じ、社会人になってもサポートする形で会社に貢献したいと考えました。
以前貴社の説明会で、営業社員の方から「営業事務の丁寧なサポートのおかげで良い成績を残すことができている」というお話を伺いました。貴社の営業事務として営業担当とチームワークを発揮して連携することで、貴社の営業活動の発展に貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
営業事務の役割を自分のやりがいにうまく変換しながら志望動機にまとめられている例ですね。
③経理事務
貴社の経理事務を志望した理由として、経営において数値やロジックが最重要とし、確かな戦略の元で方針を決める貴社の考え方に賛同したからです。私は経営学部の学生として日々多数の統計資料や数値処理にかかわり、企業運営においていかに数値が大事かということを実感しました。
そのため、私は数字という客観的なデータで物事を判断できるようになるために簿記の勉強を始め、大学在学中には日商簿記2級を取得し、経営管理や分析力を高めました。
この強みを持って経理や財務の目線で会社の課題を抽出できるように貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
企業の経営方針に共感したうえで、仕事内容と自分の強みをリンクさせていることが良いポイントです。
④総務事務
私が貴社の総務事務を志望した理由は、社員の皆様がより快適に、そして効率的に業務に取り組める環境を整備することで、貴社の事業発展に貢献したいと強く感じているからです。
以前、御社のインターンシップに参加した際に、社員の〇〇様が「総務事務の人たちがインターン用の資料を作成してくれました。事務職と聞くといろいろなイメージを持つ人もいるかもしれないけれど、うちの会社経営をするうえで欠かせない存在です」と感謝の気持ちを述べられていました。このときに「誰一人として置いていく姿勢の無い、チーム感のある御社で働きたい」と強く思うようになりました。
入社後は私の強みである「細かな点まで気を配る姿勢」を活かして、社員の皆様がストレスなく仕事ができるサポートをしたいです。

キャリアアドバイザー
インターンでの社員の一言を入れることで、オリジナリティあふれる志望動機にできていますね。
⑤医療事務
貴院の医療事務を志望した理由は、医療現場の専門職の方々の事務負担を軽くすることで社会に貢献したいと考えたからです。私は、大学時代のサークルで補佐を担当しておりました。メンバーの活動を支援する補佐の仕事を通して、メンバーの負担を軽減する対応力を身につけることができました。
貴院は災害拠点病院に指定されており、日々患者に対応する以外にも、地震・洪水・大規模火災など予測できない災害への準備をおこなっているかと思います。そのため貴院では、専門職同士の架け橋になるような存在や、幅広い事務作業を引き受けて専門職の方が自分の仕事に専念できる取り組みが不可欠であると感じています。そのため貴院に就職することで医療現場の専門職の方々の事務負担軽減に貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
その病院ならではの解決しなければならない課題を調べていることがわかる例文ですね。それによって他の病院ではなく、なぜその病院が良いのかが伝わる内容となっています。
志望理由別! 事務職の志望動機例文4選

就活生
事務職をしたい理由や自分の強みはわかるのですが、それをどのように書き表せば良いかがよくわかりません……

キャリアアドバイザー
実際に文章にしてみようとなると、案外悩んでしまう学生も多いんですよ。いくつかの例文から、実践的な方法を学んでみましょう。
次に、志望理由別で事務職の志望動機を4つ解説します。自分の志望理由に近いものを参考にし、書き方や伝え方のコツをつかんでくださいね。
①自分の強みを活かせる
私が貴社の事務職を志望する理由は、幅広い世代と円滑にコミュニケーションを取ることのできる自分の強みを活かせると考えたからです。
大学4年間はほとんど研究に没頭しており、教授や研究職の方々に知識やアドバイスを授けていただくシーンが多くありました。そのため、目上の方とのコミュニケーションや、立場・年代・言語の壁を超えた交流を多く経験してきました。
誰とでも緊張せずに話せ、齟齬のないやり取りができるのは私の強みであると感じています。事務職は多種多様な部署・年代・役職・企業の方とやり取りする機会の多い仕事だと知り、今回自分の強みを活かすためにも事務職を志望させていただきます。

キャリアアドバイザー
事務職に必要なスキル・要素を理解したうえで志望動機にしていることが伝わる例文ですね。
②企業理念に共感した
私は貴社の『顧客第一主義』の企業理念に共感し、志望しました。飲食店のアルバイトを通じて、顧客に喜んでもらうことが売上アップにつながると実感しています。
ただ飲食を提供するだけでなく顧客と会話し、どんなサービスを求めているのか、どんな料理をおすすめしたらよいかなど一人ひとりの好みを考えながら接客してきました。その結果、全国に50店舗ある同チェーン店の中で顧客満足度が第1位の店舗に選出されました。
この経験を通して顧客のことを第一に考えることの重要性を知りました。事務職としてどうすれば顧客満足につながる仕事になるのかを考え、貴社の企業理念を達成するために貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
この例文では企業理念に共感した理由を自分のエピソードと絡めて伝えている点が良いですね。
志望動機に企業理念を入れる際のポイントはこちらで詳しく解説しています。
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例文6選|志望動機で企業理念を盛り込む方法と失敗パターンを解説
志望動機に企業理念を盛り込む場合に気をつけたいのは、しっかりと事業内容や会社の沿革を調べることです。今回は企業理念を志望動機にする際の志望動機の作り方を、例文とともにキャリアアドバイザーが解説します。面接官が評価するポイントも紹介するので、参考にしてみてください。
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③他者をサポートすることににやりがいを感じる
誰かをサポートすることにやりがいを感じているため、貴社の事務職を志望させていただきました。高校時代にバレー部のマネージャーを務めていたことも、大学時代に演劇部の裏方を務めていたことも、思い返せば全て「誰かをサポートしたい」ということが原動力になっていました。
「ありがとう」と直接言ってもらえることや、チーム全体を俯瞰しながらサポートできる立場に魅力を感じています。貴社の営業チームは営業担当と営業事務でお互いに声を掛け合い「お互いに感謝する」という考えを大切にしていると伺いました。貴社の事務職に就くことで営業担当をサポートして貴社の発展に貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
この例文では過去の行動が志望動機の裏付けになっているとわかる点が良いですね。
④アルバイトで培った経験を活かせる
貴社を志望する理由は、正確性とスピードが重視される事務職にやりがいを感じたからです。大学4年間を通し、出版社で事務のアルバイトをしています。内容が多岐に渡るため苦労することも多かったですが、ミスなく仕事ができて褒められたり、新しい書類フォーマットを作って効率を上げられたりすることを、楽しいと感じるようになりました。
普段の業務以外に加えて業務効率化を進めるためには、通常業務をミスなくスピーディーに対応することが求められると考えています。貴社の事務職は効率的に行動できる人材が活躍できると説明会で伺い、アルバイトで培った経験が活かせると考えました。
学生時代に培ったスキルを活かして業務効率化を進めて、貴社の発展に貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
苦労話も交えながらやりがいと感じるポイントを伝えられているため、前向きなモチベーションを感じられる文章に仕上がっている点が良いですね。
事務職の志望動機でNGな内容

就活生
エントリーシート(ES)の段階でなかなか選考に通過しない場合や、一次面接でほとんど落ちてしまう場合、やっぱり志望動機が悪いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
その可能性はありますね。もう一度基本に立ち返り、志望動機を見直す必要があるかもしれません。
どのような面接の質問内容にも共通するように、事務職の志望動機を話すにもNGな内容が存在します。ここでは、そのNG内容を解説するため、志望動機でマイナスな印象を与えないように、ポイントを踏まえた志望動機を作るようにしましょう。
どの企業の事務職にも共通する内容

就活生
誰かを支えることにやりがいを感じるため、御社の事務職を志望しています。

面接官
(どの会社の事務職でも良いんだろうな……)
事務職はどの企業にもある職種だからこそ、どの企業にも共通する内容の志望動機になっていないか、確認が必要です。企業・業種を問わずどこにでも当てはまりそうな志望動機になっている場合、当然ながら熱意は伝わりません。
「その企業だからこそ入社したい」「この企業の事務職に就きたい」という視点を持って志望動機を考えるようにしましょう。
熱意を持って話すのにもコツが必要です。この記事から熱意を持って伝える方法を学び、面接に活かしましょう。
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面接で熱意を伝えるために必要なものは何か知っていますか? 面接で熱意を伝えるためには、事前の準備と話し方がとても重要なんです! そこで今回は、面接で熱意を伝える5つの準備と4つの話し方について、キャリアアドバイザーが紹介していきます。
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ネガティブな理由

就活生
営業など人と積極的にコミュニケーションを取ることが得意ではないので、御社の事務職を志望しています。

面接官
(仕方がないから事務職を選んだのかな……)
ネガティブな理由内容の志望動機も、マイナスなイメージを持たれかねません。場合によっては、消去法で事務職を選んだと思われる可能性も出てきてしまうでしょう。仕方なく事務職を選んだと思われてしまうと、前向きに採用を考えにくくなってしまいます。
- 営業職には向いていないかなと思った
- 親や先輩に事務職を薦められた
- 仕事が楽そうだと思った
このような後ろ向きな理由は仕事への意欲が伝わりにくいため避けましょう。事務職の志望動機を考える際は「なぜ事務職がいいのか」「事務職でなければならないのか」というポジティブな視点で考えてくださいね。
給与や待遇面にまつわる理由

就活生
御社の事務職は仕事量が多くないと聞いたので、プライベートを充実させることができると思い志望しました。

面接官
(意欲的に仕事に取り組む姿がイメージできないな……)
給料が良いから、福利厚生や待遇が良いから、という理由だけで事務職を選ぶのも避けましょう。もちろんそれも仕事選びの大きな要因ではあるため、より高い給料、より高い待遇を求めて会社探しをすることは悪くありません。
しかし、選考の場で給料や待遇ばかり前面に出してアピールしすぎてしまうと、面接官に「仕事に対するやる気がないのかもしれない」という不安を抱かせてしまいます。
キャリアアドバイザーの体験談志望動機は必ず企業ごとに書き分けよう
さまざまな観点から企業ごとの違いを考えるのがコツ
事務職を志望する学生のよくある失敗例として、どの企業にも当てはまるような内容を書いてしまうことが非常に多いです。事務職といえど企業によって求められる人物像が異なるので、企業ごとに書き分けるようにしましょう。
たとえば、大企業であれば行政との渉外活動や、海外事業所で活躍できる人材の育成なども事務職の仕事になることがあります。その場合、社外の責任者ともやり取りできるコミュニケーション能力や語学力は志望動機に盛り込めるポイントです。
小さい企業なら明確に職域が定まっていないことも多いため、経費の処理からオフィスの掃除、営業のような仕事まで任されることもしばしばです。そのため、職種の幅を超えて明るく働ける性格がアピールポイントになります。
このように、同じ「事務職」でもたとえば企業規模によって求められる能力が違うことがわかりますよね。企業規模だけでなく、事業内容などさまざまな観点から企業ごとの違いを考えることもできるでしょう。
志望動機は、その会社で求められているスキルなどを盛り込んで書くことがポイントです。どの企業でも使える志望動機でなく、その会社ならではの内容にしてくださいね。
事務職の仕事内容や必要な能力を把握して魅力的な志望動機を作ろう
志望理由は、基本的にどの会社でも質問される項目です。そのなかで「なぜ事務職なのか」「どのような強みを活かせるのか」ということをしっかりと話すことができれば、ほかの学生との差別化になり、面接官の印象に残すことができます。
また、どの企業においても存在する事務職だからこそ、「なぜその会社なのか」を明らかにできれば、志望動機としてぐっと深みを出すこともできますよ。
これらの点を押さえたうえで、自分の経験や強みが存分に活かされた、魅力的な志望動機を作成し、内定獲得を目指してくださいね。
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事務職の志望動機を考えるのって、案外難しいですね……