【例題付き】ケース問題とは? 初心者でもわかる考え方と練習方法

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目次

  1. コンサル業界志望ならケース問題への対策が必須
  2. ケース問題とは?
  3. コンサルティングファームの選考で聞かれる質問
  4. ケース問題でアピールできるスキル
  5. 論理的思考力
  6. コミュニケーション力
  7. ストレス耐性
  8. 事前にチェック! ケース問題の流れ
  9. 解答作成:15~30分
  10. プレゼンテーション:5分程度
  11. ディスカッション:10分程度
  12. 4ステップで簡単! ケース問題の基本の解き方を押さえよう
  13. ステップ①前提の整理をする
  14. ステップ➁戦略立てをする
  15. ステップ③プランを提示する
  16. ステップ④効果の検証をする
  17. ケース問題の4つの種類と例題を紹介!
  18. ①売上の推計と拡大
  19. ②利益の把握と増加
  20. ③賛成・反対(二者択一)
  21. ④社会問題の解決
  22. ケース問題で評価されるためのコツは?
  23. 数字を使って具体的に解答する
  24. 結論だけでなく思考過程を示す
  25. 自分の考えに固執せず積極的に議論する
  26. 事前の準備が鍵! ケース問題の効果的な対策方法
  27. フェルミ推定を練習しておく
  28. 多くの問題を解く
  29. ケース問題対策におすすめの問題集
  30. 東洋経済新報社『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』
  31. 東洋経済新報社『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』
  32. ダイヤモンド社『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』
  33. ケース問題の対策をして自信をもって面接に臨もう

コンサル業界志望ならケース問題への対策が必須

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

「ケース問題に向けてどんな対策をすべきですか? 」
「ケース問題って難しくて苦手意識があるのですが……。」

コンサル業界志望の就活生から、このような相談や悩みが寄せられています。経営課題の解決を主な活動としている、コンサル業界の選考でよく見られるケース問題ですが、その特殊性から苦手意識を持つ人が少なくないでしょう。

そこでこの記事では、ケース問題の流れから基本の解き方、効果的な対策方法まで詳しく解説していきます。問題パターン別の解き方も紹介するので、ケース問題対策にぜひ役立ててください。

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ケース問題とは?

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就活生

そもそもケース問題って何ですか……?

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キャリアアドバイザー

コンサル業界の面接で出される、与えられた課題に対して仮説を立てながら構造化し、解決策を導き出す問題のことです!

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就活生

なるほど……。難しそうですね。

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キャリアアドバイザー

対策なしでは難しいといえますね。いかに論理的で説得力のある解答を示せるかということが判断されますよ。

グループディスカッションを個人でおこなうのがケース問題、と考えればイメージしやすいかもしれません。数学のようにあらかじめ決まった解答を出すことがもとめられているわけではなく、結論に至るまでの考え方が重視されています。

ケース問題と似た用語でケース面接もあります。ケース面接についてはこちらの記事で解説していますので、参考にしてみてください。

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コンサルティングファームの選考で聞かれる質問

コンサルティングファームの選考では、志望動機や自己PRなどの一般的な質問以外に、ケース問題に関する質問があります。質問の内容は企業の特徴や重視するポイントによってさまざまですが、聞かれるのは以下のような質問です。

ケース問題の例
  • カフェの売上を伸ばすには?
  • 電気自動車の市場規模を20%拡大させるには?
  • 炭酸飲料の売上を伸ばすには?
  • カフェの利益を増加させるには?
  • 宅配事業の利益率を向上させてください
  • 信用金庫の利益を増加させるには?
  • 日本に移民を受け入れるべきか
  • 経団連の就活ルール廃止にあなたは賛成、反対どちらか?
  • キャッシュレス社会を促進すべきか
  • 歩きスマホを減らすにはどうすればいい?
  • 都心の満員電車を改善する方法
  • ◯◯市の観光業の売上を向上させるには?
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キャリアアドバイザー

数学のように決まった正解がない問題が出題されることがわかりますね!

コンサル業界の志望動機の書き方についてはこちらの記事にまとめています。

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吉川 智也

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ケース問題は出される頻度が高く合否にも関係しやすい

「必ず」とまで言い切ることは難しいですが、コンサル業界の選考ではケース問題が出題される傾向が高いと捉えておきましょう。

コンサル業界の新卒採用では、人柄やポテンシャルを評価されることはもちろんですが、即戦力をもとめられることもあります。その場合、残念ですが論理的思考を苦手とする人にゼロから教育するよりも、元々そのようか思考力を少しでも備えていると思われる人を採用したほうが企業にとってプラスに働くと考えられることは、想像しやすいのではないでしょうか。

もちろん、ケース問題がうまくいかなかったからといってほかの選考内容の評価が全て無視されるということはないので安心してくださいね。ただし、ケース問題の回答内容が選考に比較的大きく影響を与えているということは忘れないようにしておきましょう。

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ケース問題でアピールできるスキル

ケース問題でアピールできるスキル

ケース問題は、就活生が入社後にコンサルタントとして活躍していけるかを見極めるものです。そのため、「論理的思考力」「コミュニケーション力」「ストレス耐性」など、コンサルタントに関連するスキルをケース問題を通じてアピールできます。

論理的思考力

結論に至るまでの考え方を重視するケース問題では、物事を筋道立てて考える「論理的思考力」をアピールできます。複雑な課題を整理して自分の考えを伝えられれば、話の内容に根拠があると評価してもらえます

コンサルタントとして働くうえでは、クライアントからの依頼に対し、根拠のない解決策を提示するわけにはいきません。なぜその解決策が有効なのかをクライアントに論理的に説明する必要があり、ケース問題ではコンサルタントに不可欠な論理的思考力がもとめられています。

コミュニケーション力

ケース問題では面接官からの提案や質問に答えていくため、スムーズに自分の考えを伝えられればコミュニケーション力をアピールできます。クライアントとの信頼構築が重要なコンサル業界では、あらゆるビジネスシーンで役立つスキルです。

コンサル業界で重要なコミュニケーション力の例
  • 自己主張力
  • 他者の意見を汲み取る力
  • 自分の考えをわかりやすく伝える力

幅広い意味をもつコミュニケーション力のなかでも、特に大切なのは「自己主張力」と「他者の意見を汲み取る力」です。主体性のない主張や、自分の意見だけを押し通そうとする主張ではコミュニケーション力が備わっているとはいえません。

そのため、ケース問題では他者の意見をうまく自分の意見に取り入れながら、考えを明確に伝える能力がもとめられます。

コミュニケーション力を自己アピールする際の言い換え表現はこちらの記事を読んでください。

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ストレス耐性

面接官からの提案や質問のなかには、自分が伝えた意見を肯定するものだけでなく、否定するものもあります。意見を否定されたときでも感情的にならず、冷静に対応できれば、ストレス耐性の高さをアピールできます

ストレス耐性は、さまざまな企業や部署と連携をとらなくてはならない、コンサルタント職では欠かせないスキルといえますね。

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キャリアアドバイザー

クライアントとの打ち合わせのようなプレッシャーがかかる状況で、冷静な判断と対応ができる人材がもとめられています。

面接でストレス耐性を問われた際の答え方はこちらの記事を参考にしてください。

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酒井 栞里

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コンサルタントを目指すなら「先を見通す力」も大切

当然ですが、コンサルタントには論理的思考力、コミュニケーション力、ストレス耐性の3つが全て備わっていることが望ましいです。しかし、どれか1つの能力が特化している場合もあると思うので、その際はその力を十分にアピールできるような回答を心がけてみてください。 

どのスキルが最も重要かということは、受ける企業の考え方によって変わります。そのため、企業研究をしっかりとして臨機応変に対応ができるようにしておきましょう。

このほかにも、コンサルタントに必要なスキルとしては「想像力」もあげられます。「こうなればこう言われるだろう」「こんなことが起きたらこういう結果が起きるだろう」というように、人とのコミュニケーションや未来に起きることに対して一歩先を見る力がコンサルタントにはもとめられますよ。そのため日頃から受け身ではなく、物事を分析をしていく習慣を身につけていきましょう。

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事前にチェック! ケース問題の流れ

ケース問題の流れ

ケース問題の流れは、解答作成・プレゼンテーション・ディスカッションの3段階に大きく分けられます。限られた時間のなかで1人で結論をまとめ、プレゼンテーションの準備をする必要があるため、適切な時間配分が重要です。

段階別の注意点にも触れながら解説していくので、どんなことに気をつけてケース問題に取り組めばいいのか自分でも考えながら確認していきましょう。

解答作成:15~30分

面接官からケース問題の課題が与えられたら、その場もしくは別室で解答を作成します。制限時間は15~30分程度です。

与えられた課題に対する答えを導き出していくのはグループディスカッションとよく似ていますが、ケース問題では作業のすべてを自分で進めなければなりません。

完璧な答えを出そうとして時間切れになる失敗がよく見られるので、すばやく分析・解答するための練習はもちろん、適切な時間配分が重要になります。焦ってしまい、的外れな解答をしてしまうのもケース問題でよく見られる失敗なので、注意が必要ですよ。

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キャリアアドバイザー

課題の意味がよく理解できない場合や、ルールについて疑問があるときは事前に確認しておきましょう。

プレゼンテーション:5分程度

解答を導き出したら、次は自分なりの考えと解答の根拠を面接官に伝えるプレゼンテーションをします。制限時間は5分程度です。話すときは下記の順番を心掛けると、面接官に理解してもらいやすいプレゼンテーションになります

プレゼンテーションで伝える順番
  1. 結論(解決策)
  2. 結論を導き出すまでのプロセス
  3. 理由を裏付ける根拠や仮説
  4. 最後に改めて結論

プレゼンテーションでは解答そのものだけでなく、結論を導き出すまでの思考過程も評価ポイントです。「なんとなくこう思った」だけでは面接官に納得してもらえないので、どんな考えや仮説をもとに結論を出したのか、論理的に説明する必要があります。

ディスカッション:10分程度

プレゼンテーションをした後は、面接官からの質問に答えたり、より魅力的な解決策に修正したりするディスカッションの時間があります。制限時間は10分程度です。

ディスカッションもプレゼンテーションと同様に、いかに論理的に答えられるかがポイントになります。「たくさん」「いろいろ」などの抽象的な言葉の使用は避け、具体的な数字や知識で根拠を示しましょう

面接官からの質問や指摘には、素直に答えることが重要です。

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キャリアアドバイザー

自分と違う考えを提案されたとしても否定するのではなく、うまく自分の考えに取り入れるよう努力してみてください。

4ステップで簡単! ケース問題の基本の解き方を押さえよう

ケース問題の基本の解き方

ケース問題で与えられる課題の内容は企業によってさまざまですが、基本の解き方に違いはありません。どんな課題が出ても臨機応変に対応できるように、まずは基本の解き方を押さえましょう。

課題の分析からプレゼンテーションの準備に至るまでのステップは、4つの段階に大きく分けられます。

ステップ①前提の整理をする

どんな課題でも、まずは前提の整理から始めます。課題に使われている漠然とした言葉を定義したり、疑問点を面接官に確認したりする段階です

たとえば、

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面接官

都内の交通渋滞を緩和する施策を考えてください。

という課題の場合、まずは交通渋滞について定義づけする必要があります。交通量の多さや信号の数、突発的な事故など、交通渋滞が生まれる要因をはっきりとさせておくのがポイントです。

最初に前提の整理をするのは、勘違いによって一から考え直さなければならなくなる失敗を避けるためです。上記の例でいえば、「突発的な事故による交通渋滞を考慮していなかった」と後になって気づく失敗を、未然に防ぐことができます。

ステップ➁戦略立てをする

課題の前提について理解・整理できたら、どのように解決するか戦略を立てていきます。問題点を洗い出し、その問題点を解決するためにとるべき行動を戦略としてまとめる段階です

「売上の推計と拡大」や「利益の把握と増加」など、販売戦略を考えるタイプの課題では以下のような戦略が考えられます。

販売戦略の例
  • 顧客の数を増やす
  • 1人あたりの顧客が使う金額を増やす
  • 顧客の購入頻度をアップさせる

最終的には論理的な解答としてまとめる必要がありますが、戦略立ての段階では具体的な形でなくても問題ありません。魅力的なアイディアを提案するためにも、まずは多角的な視点で考えてみましょう。

ステップ③プランを提示する

立てた戦略を具体的なプランに落とし込んでいきます。「売上拡大のために顧客の数を増やす」と伝えるだけでは面接官に評価してもらえないため、「顧客の数を増やすには何が必要か」というプランを提示するのがポイントです。

たとえば、「ネット通販の売上を拡大するには」という課題の場合、以下のようなプランが考えられます。

例文

プラン1:SNSを運用する(顧客の数を増やす戦略)
プラン2:まとめ買いを提案する(1人あたりの顧客が使う金額を増やす戦略)
プラン3:次回以降利用できるクーポンを発行する(顧客の購入頻度をアップさせる戦略)

ステップ④効果の検証をする

最後に、思いついたプランの効果をそれぞれ検証し、優先順位をつけていきます。思いついたプランのなかでどれが特に効果的なのかを考え、面接官に伝えるプランに説得力を持たせるのが目的です

効果の検証をする方法の1つに、「コストと実現可能性」の2つの指標を軸に考える方法があります。どのプランが最も低コストでできるのか、実現可能性がどれくらいあるのか、という視点から比較する方法です。

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キャリアアドバイザー

プレゼンテーションをする際は、複数のプランから一つに絞り込んだ根拠が重要となるので、プランの提示だけで終わらず効果の検証までしましょう。

面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります

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ケース問題の4つの種類と例題を紹介!

ケース問題の4つの種類

ケース問題は主に4つの種類に分けられます。テーマは世相に沿ったものや、企業が重視するポイントに沿ったものなど多岐にわたりますが、出題される問題のパターンはそれほど多くありません。

以下に紹介する4つの種類それぞれの例題と解き方を参考に、パターンごとの対策方法を覚えていきましょう。

①売上の推計と拡大

特定の企業や職種をテーマとして、現状の売上の推計と、売上拡大のための戦略を考えるパターンです。フェルミ推定を用いて売上を推計したのちに、効果的な戦略を考えていきます。

ケース問題の4つの種類のなかで、最も出題されやすいのがこのパターンです。テーマや数字が変わっても対応できるように、問題の解き方をしっかりと身に付けておきましょう

「売上の推計と拡大」で出題される問題例
  • カフェの売上を伸ばすには?
  • 電気自動車の市場規模を20%拡大させるには?
  • 炭酸飲料の売上を伸ばすには?

例題と解き方

≪例題≫

以下の前提条件のカフェの売上推計と売上を60%アップさせる方法を考えてください。

前提条件
・営業時間は11時から18時
・座席は30席
・年中無休

戦略を考えるには現状の売上を推計する必要があるので、まずは前提条件で明らかになっている情報を用いて売上を計算していきます。客数と単価を計算の軸にして、「回転数の多い時間帯である11~13時は座席の倍の60人来店する」「1人あたりの単価は600円」というように、わからない情報は常識の範囲内で設定していくのがポイントです。

計算の結果、「売上が18万円」などと導き出せたら、次は売上を60%アップ(売上28万8000円)を達成する方法を考えます。たとえば「追加メニューを作って客単価を上げる」という戦略をとるのであれば、その影響を計算し、目標売上を達成できるか検討します。

追加メニューを作るだけでは目標売上を達成できないようなら、他の戦略に変えたり、複数の戦略を採用したりするのが、このパターンの問題の解き方です。

②利益の把握と増加

「売上の推計と拡大」によく似た問題として、現状の利益の推計と利益拡大の戦略を考えるパターンもあります。「利益の把握と増加」の場合は、コストまで考慮しなければならないのが特徴です

利益については「売上ーコスト」の計算式で導き出せます。つまり、売上を増やすかコストを減らせば利益を拡大できるため、問題を解くときは売上アップとコストダウン両方の視点で考える必要があります。

「利益の把握と増加」で出題される問題例
  • カフェの利益を増加させるには?
  • 宅配事業の利益率を向上させてください
  • 信用金庫の利益を増加させるには?

例題と解き方

≪例題≫

以下の前提条件のカフェの利益を20%アップさせる方法を考えてください。

前提条件
・客数100人
・客単価600円

前提条件で客数と客単価がわかっていれば売上を算出できます。客数×客単価で6万円です。続いて、売上-コストで計算できる利益を算出します。

コストについては情報が与えられていないので、自分で推定するしかありません。家賃・材料費・人件費・水道光熱費などに大まかな数値を当てはめてみましょう。たとえば、「家賃(10%)、材料費(30%)、人件費(30%)、水道光熱費(10%)」と当てはめると売上の80%がコストとなり、1日の利益は1.2万円だとわかります。

利益を20%アップさせるには1万4400円まで伸ばす必要があるので、考えた戦略を実際に計算し、目標達成できるか検討するのがこのパターンの問題の解き方です。

③賛成・反対(二者択一)

賛成か反対かを判断する問題のように、自分の立場を明らかにするパターンです。「売上の推計と拡大」や「利益の把握と増加」に比べ、解答の自由度が高い傾向にあります

また、客数や客単価のように明確な判断基準がないのも二者択一の特徴です。具体的な数字で客観的に評価できないため、自分なりの判断基準を設けて賛成・反対それぞれのメリットとデメリットを評価する必要があります。

「二者択一」で出題される問題例
  • 日本に移民を受け入れるべきか
  • 経団連の就活ルール廃止にあなたは賛成、反対どちらか?
  • キャッシュレス社会を促進すべきか

例題と解き方

≪例題≫

日本に移民を受け入れるべきか

直感的に理解できる問題でも、定義づけはしっかりとおこないます。この例題では、移民を「より良い住環境や労働をもとめ、日本に移り住む人たち(避難民、難民、不法入国者は含まない)」と理解しておきましょう。

定義づけができたら、移民を受け入れることのメリットとデメリットを考え、自分の立場を明らかにしていきます。

<メリット>
  • 労働力を確保できる
  • 新たなニーズが生まれる
  • グローバル化が進む
  • 社会保障の支えとなる
<デメリット>
  • 治安悪化が懸念される
  • 文化や考えの違いによる誤解が生まれやすくなる
  • 日本人の雇用が奪われる
  • 社会保障や権利の問題

二者択一はどちらを選べば正解というものではありません。移民の受け入れに賛成するにしろ反対にしろ、その理由を自分の言葉で説明するのがポイントです。

④社会問題の解決

社会問題のように規模が大きい課題の解決策を提案するパターンです。どんな現状なのか、何をすれば解決に導けるのかを考えていきます

このパターンで重要となるのは、対策を講じる主体者と期間の設定です。市が主体者なのか国が主体者なのか、短期間なのか長期間なのかをはっきりさせる必要があります。

「社会問題の解決」で出題される問題例
  • 歩きスマホを減らすにはどうすればいい?
  • 都心の満員電車を改善する方法
  • ◯◯市の観光業の売上を向上させるには

例題と解き方

≪例題≫

歩きスマホを減らすにはどうすればいい?

このパターンでは、解答を導く前に問題を構造的に捉える必要があります。「罰金を取るように法制化する」「運転免許更新時に歩きスマホの危険性を周知する」といった誰でも思いつくような解決策はすでに取られており、根本的な解決にはならないからです。

そのため、下記のように歩きスマホの現状を明らかにしたうえで、適切な解決策を打ちださなければなりません。

問題を構造的に捉える考え方
  • なぜ歩きスマホを減らす必要があるのか
  • 誰が何の目的で歩きスマホを減らそうとしているのか
  • 現状どの程度の問題で、対策によってどれくらい改善できるのか
  • 対策を講じるにあたっての障壁

ケース問題で評価されるためのコツは?

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就活生

ケース問題ではどんな解答をすると評価されるのですか?

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キャリアアドバイザー

論理的かつ説得力のある解答をするために、以下の3つのポイントを意識してくださいね!

ケース問題で評価を得るためには、回答のコツを押さえることが重要です。詳しく解説しますので、ぜひ参考にしてみてください。

数字を使って具体的に解答する

導き出した解答のなかで数字を使えば、より客観的で根拠のある解答になります。「◯◯の対策を講じれば売上が上がる見込みです」といった抽象的な表現ではなく、売上や客単価などの数字を使って具体的に答えましょう

OK例

追加メニューを作れば現状より客単価が◯円上がり、売上も◯円上がります

NG例

追加メニューを作れば客単価が上がるので、売上も上がる見込みです

NG例では「追加メニューを作る」という戦略を提案していますが、その結果売上が上がると考える説得力に欠けます。OK例のように、どんな過程でどれくらい売上が上がるのかを示すことが大切です。

結論だけでなく思考過程を示す

ケース問題では論理的思考力を見極められているため、結論だけを伝えても不十分です

「追加メニューを作れば現状より客単価が◯円上がり、売上も◯円上がります」などと結論を伝えた後に、その戦略が効果的だと考えた理由や、客単価・売上の数字を導き出した方法を説明しましょう。

思考過程を示すことはケース問題に限らず、コンサル業界の選考のあらゆる質問で重要になります。

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キャリアアドバイザー

結論だけでは自分の考えや価値観を理解してもらえないので、思考過程を伝えられるように、普段から物事を論理的に考えるクセをつけましょう。

自分の考えに固執せず積極的に議論する

ケース問題は面接官を論破することが目的ではないため、自分の考えを無理に押し通す必要はありません。自分の考えに固執せず、面接官と積極的に議論してより魅力的な解決策を提案しましょう

自分の考えを柔軟に変えられる姿勢を見せれば、コミュニケーション力や協調性をアピールできますよ。

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キャリアアドバイザー

ケース問題では根拠のある具体的な提案をすることが大切ですが、考えに固執しすぎるとかえって印象が悪くなってしまいますよ。

長尾 美慧

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あくまで選考の場であることを忘れないようにしよう

ときどき周囲と差別化を図ろうとしすぎて、突拍子もないことや現実離れしすぎたことを答えようとしてしまう学生も見受けられます。もちろん、あまりにも教科書通りの回答だと面接官の印象にも残りにくく、ただ「覚えたことを話しているだけ」と判断をされてしまうリスクもあるでしょう。

ただし、コンサルタントの仕事は突拍子もないアイデアを出すことが1番重要なわけではありません。もし出されたケースの問題に対してある程度知見があったり、何かほかの人とは違う経験をしたことがあったりする場合は、少し補足をしておく程度にとどめておきましょう。

あくまでも選考の場であるということを忘れず、羽目を外しすぎないよう注意してください。

事前の準備が鍵! ケース問題の効果的な対策方法

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就活生

ケース問題についてなんとなくわかりましたが、やはり難しそうですね。

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キャリアアドバイザー

ケース問題は、何の準備もなしに簡単に高評価を得られるものではありません。高評価を得るためには事前の準備が必須ですよ。

以下に紹介する対策方法を参考に、入念な準備を進めましょう。

フェルミ推定を練習しておく

ケース問題では「フェルミ推定」と呼ばれる手法を用います。フェルミ推定は、正確な数字がわからないものを論理的思考を活かして概算する手法です

フェルミ推定で概算できるものの例
  • 東京にあるコンビニの数
  • 今現在、世界中で寝ている人の数
  • 国内にある電柱の数

概算できるとはいっても、まったく情報がない状態から導き出すのは難しいため、フェルミ推定にもある程度の情報は必要です。以下に挙げる情報を頭に入れたうえで、簡単な問題から練習してみましょう。

フェルミ推定をするうえで最低限知っておくべき情報
  • 人口
  • 世帯数
  • 国土面積
  • 平均寿命
  • 労働力人口
  • 年間出生数
  • 大学進学率
  • 企業の数
  • 学校の数
  • 平均年収

フェルミ推定についてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。

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多くの問題を解く

ケース問題への苦手意識を払拭するには、やはり多くの問題を解くことが重要です。本番でどのパターンが出題されても対応できるように、反復練習によってパターン別の解き方を身に付けておきましょう

ケース問題の主な練習方法
  • 問題集を解く
  • OB・OGに面接を頼む
  • 日常で起きる物事を論理的に考えてみる

たとえば、「若者の投票率の低さが問題となっている」というニュースを見かけたら、どうすれば問題を解決できるか自分なりに考えてみると、ケース問題を解くために必要な論理的思考力が養われます。

ケース問題対策におすすめの問題集

最後に、ケース問題対策におすすめの問題集を3冊紹介します。まずはケース問題がどんなものなのか知りたい、理解しやすい問題集で解き方を身に付けたいという人は、ぜひ読んで見てください。

東洋経済新報社『東大生が書いた 問題を解く力を鍛えるケース問題ノート』

戦略コンサル就活の対策を目的に活動する「東大ケーススタディ研究会」がまとめた問題集です。前提確認・現状分析・ボトルネック特定・打ち手立案・打ち手評価の5ステップでケース問題の解き方が紹介されており、問題解決にあたってどんな過程で考えていけばいいのかを学べます。

「大学生が3カ月で100万円貯めるには?」といったユニークな問題も用意されているので、楽しみながら学べるのが本書の特徴です。フレームワークの活用法や、思考過程について知りたい人に最適な問題集といえます

東洋経済新報社『現役東大生が書いた 地頭を鍛えるフェルミ推定ノート』

こちらも上記と同じく、東大ケーススタディ研究会がまとめた問題集です。「そもそもフェルミ推定とはどんな手法なのか」の説明から、基礎体系や実践的な解き方のステップまで紹介しています。

フェルミ推定の基本から学べるので、ケース問題にまったく触れたことがない人や、これからフェルミ推定について学ぼうとしている人におすすめの1冊です。

本書を通じてフェルミ推定の使い方を網羅的に学んでおけば、ケース問題の解き方が頭に入りやすくなりますよ

ダイヤモンド社『戦略コンサルティング・ファームの面接試験』

ハーバード大学の就職課出身のマーク・コゼンティーノ氏がまとめた問題集です。ケース問題の面接に特化した問題集で、基本の解き方だけでなく、面接官とのディスカッションについて解説しているのが最大の特徴です。

各問題に対して就活生と面接官の議論の内容が示されており、どんな形で面接が進んでいくのかをイメージできます。ケース問題の基本を理解したうえで、さらに理解を深めたい人におすすめの1冊です

ただし、本書はアメリカの就活生を想定してつくられています。紹介されている内容すべてが、日本の就活生にも当てはまるわけではない点には注意してください。

加藤 大智

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対策をするときには「わかったつもり」にならないように注意しよう

対策の仕方は人それぞれなので、複数の問題集をたくさん解いても、1つの問題集を解いても自分のタイプに合っていればどちらでもいいでしょう。たとえばこれまでに受験勉強などでどのような学習方法をしていたのかを思い出しながら着手をしてみてください。

ただし、どのような進め方をするにしても「なんとなく」で進めることはご法度です。必ず誰かにフィードバックをもらうことは忘れないようにしましょう。1番危険なことは解説を読むだけで「わかったつもり」になることです。それよりも、ケース面接の「型」や本質を捉えながら、インプットとアウトプットを交互に繰り返すことで自分のものにしていってくださいね。

ケース問題の対策をして自信をもって面接に臨もう

ケース問題で評価されるためには、入念な事前準備が欠かせません。問題集を繰り返し解いたり、日常で見かけるニュースに対して自分なりの意見を考えてみたりして、論理的思考力を養いましょう。

また、ケース問題で大切なのは導き出した数字の正誤ではなく、数字を導き出すまでの思考過程です。面接で自分の考えを伝えるときは、その考えに至るまでの思考過程を示すように心掛けましょう。

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