目次
- 協調性の自己PRはアピールの仕方に注意しよう
- 企業が考える協調性の意味とは
- 周囲と協力して力を発揮できること
- 違う意見もまとめて解決策を提示できる
- 好評価を得るための3つのポイント
- ①どのような協調性なのかを明確にする
- ②具体的なエピソードを提示する
- ③仕事での活かし方を伝える
- 協調性を自己PRする際の注意点
- 主体性がないと思われないようにする
- エピソードはひとつに絞る
- 自己PRに使えるOK・NG例文
- OK例文①焼き鳥屋のアルバイトの経験
- OK例文②居酒屋のアルバイト経験
- OK例文③飲食店のアルバイト経験
- OK例文④ボランティア活動の経験
- OK例文⑤部活動の経験
- NG例文①協調性の定義づけがない
- NG例文②マイナスと捉えられる協調性
- NG例文③具体的なエピソードがない
- NG例文④周囲を批判する
- NG例文⑤仕事への再現性がない
- 企業目線でアピールしよう
協調性の自己PRはアピールの仕方に注意しよう
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から
「協調性ってアピールになりますか?」
「協調性ってどうアピールすればいいんですか?」
という質問を多く受けます。協調性とは周囲と上手くコミュニケーションが取れたり同じ目標に向かって物事を遂行する性質のことを指し、協調性がある人材は業界や企業に関係なく好まれやすい傾向にあります。
しかし、協調性を提示したからといって、必ずしも評価されるとは限りません。アピールの仕方によってはほとんど評価されなかったり、場合によってはマイナスの印象を与えたりもします。協調性を上手にアピールするには何を心がけるべきか、ポイントを知っておきましょう。
企業が考える協調性の意味とは
就活生
サークルのみんなと仲が良かったことを題材に、協調性をアピールしようと思います
キャリア
アドバイザー
仲が良いだけでは、就活の自己PRとしては不十分ですね。「どうして仲良くできたのか」を深掘りしていくと、企業が求める協調性に気づくかもしれません。
協調性を自己PRするには、まずは企業が考える協調性の意味について知っておかなければなりません。協調性のアピールで失敗する原因となりやすいのが、企業と就活生の認識のギャップです。就活生が考える協調性と企業が考えるもの、求めているものは必ずしもイコールとは限りません。
この認識のギャップを正しく埋めておかないと、認識のずれからうまく自己PRできずに面接官に評価される可能性が低くなります。企業目線で協調性の意味を考え、どのような観点からアピールすべきか考えていきましょう。
周囲と協力して力を発揮できること
企業が考える協調性とは、周囲と協力して力を発揮できることです。チームワーク力とも言い換えることができ、力を合わせて行動できることが求められます。企業は自社に貢献してくれる人を求めていますが、実際に成果をあげて貢献するためにはチームとの連携や協力が欠かせません。
自分勝手な振る舞いをしていても企業に貢献することはできず、反対にチームのメンバーをはじめとした身近な人にも迷惑をかけることになります。個人での活動が中心になる職種もありますが、仕事をする上で必ず他の人との助け合いが必要になります。それなのに自己中心的に振舞っていたら仕事になりませんよね。仕事を円滑に進めるためにも協調性は重要なのです。
「周囲と協力して力を発揮できる」という資質は、スポーツ経験などでアピールするのが効果的でしょう。スポーツ経験が豊富にある、体育会系の学生の就活のついてはこちらの記事を参考にしてくださいね。
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違う意見もまとめて解決策を提示できる
単に協力できるだけではなく、違う意見をまとめて解決策を提示できるのも企業が考える協調性のひとつです。仕事はチームでおこなうことが多いため、全員が同じ目標に向かって進む必要があります。しかし、仕事の進め方ややりたいことで方向性が違ってしまうこともあります。チーム内で意見が分かれて対立した際に、意見をまとめることも協調性がある人ならではの行動と言えるでしょう。
協調性のある人は違う意見もそれぞれ取り入れ、両者が納得できるよう働きかけることができます。ポイントは一方の意見をねじ伏せるわけではなく、両者を納得させるということです。チームで言うならバランスを取る役割を担っており、これも評価されるポイントのひとつになります。
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好評価を得るための3つのポイント
協調性は業界・企業を問わずに求められる能力のひとつですが、自己PRで高評価を獲得するには、アピールの方法を考えなければなりません。上手に伝えるためには、ポイントを踏まえたアピールをすることが大切です。
少し意識を変えるだけでも、印象は格段によくなります。似たような内容でも、ポイントを押さえているかどうかで評価は違ってくるため、上手に伝えるには何を意識すべきか知っておきましょう。
①どのような協調性なのかを明確にする
ひとくちに協調性といっても、人によってイメージするものは違います。自分に備わっているのはどのような協調性なのかを、明確に定義付けしなければなりません。単に「協調性があります」とだけ伝えてしまうと、どのような協調性で何ができるのかがわかりません。
せっかく冒頭で結論から示してインパクトを高めても、内容自体が理解してもらえないと記憶に残らず評価の獲得も難しいでしょう。明確に伝えることが大切です。提示する能力をしっかり定義付けすることで、より印象的に伝わりやすくなるでしょう。
- チームの力を高めて活躍できる
- 違う意見も取り入れ、代替案を提示できる
- 全体の状況を把握してフォローできる
- 円滑にコミュニケーションを取ることができる
- チーム内での自分の役割を把握して行動できる
キャッチコピーを付けるのもおすすめ
協調性を提示するには、キャッチコピーを付けるのもおすすめです。キャッチコピーを付けることで、どのような能力が備わっているのか一言で明確にアピールできます。また、アピール内容が一言に凝縮されていることで、よりインパクトを持たせることができ、記憶にも残りやすいでしょう。
キャッチコピーは、短く分かりやすく、覚えやすいことが大切です。数字を使ったたり、カタカナの言葉を入れたりすると、全体にリズムが出て覚えやすくなるでしょう。自己PRは面接官に評価されるだけでなく、印象に残ることも大切です。キャッチコピーがあることで、他にも協調性をアピールした就活生がいた場合に差別化することが出来るでしょう。
- セキュリティシステムのように周囲の変化を素早く察知します
- ドローンのように色々な角度から物事を見ることができます
- 人と人をつなぐ接着剤の役割をします
②具体的なエピソードを提示する
本当に協調性があることを証明するためにも、身に付けた・発揮したエピソードを伝える必要があります。協調性を身につけたことを伝える場合は、きっかけとなった出来事を取り上げましょう。発揮したことを伝える場合は、どのような状況で協調性を発揮したのかがわかるように、取り組みの内容や役割を伝えることが大切です。
アルバイトやサークル、ゼミなどの周囲との関わりの中で協調性を身につけた・発揮したエピソードを伝えることで、入社後も周囲と上手くやっていけそうというイメージを持ってもらえるでしょう。ただし、周囲に合わせるだけで何もしていない内容はアピールにならないので注意しましょう。
具体的なエピソードが見つけられない人はこちらの記事も参考にしてみてください。
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③仕事での活かし方を伝える
「協調性があります」とだけ伝えても意味がないのが自己PRです。自己PRでは企業に自分を売り込む必要があるため、「協調性を〇〇に活かす」「協調性を活かして〇〇したい」という内容に繋げなければなりません。自分の強みを仕事にどう活かすのかが見えている学生は、企業側としても活躍できるイメージができます。
協調性をどう活かすのかを伝える場合、企業や志望する職種で協調性が求められていることが大切です。企業が求める人物像と強みが一致すると、採用の可能性がグッと上がります。反対に協調性が求められていない場合、その企業にとって魅力とは判断されず、適性が低いと判断されるでしょう。事前に企業が求める人物像を確認して、自分の強みとのマッチ度が高いかどうかを確認しておくことも大切です。
キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
協調性をアピールする場合、自分と2人以上で関わる話をするのがいいです。自分ともう1人の2人でおこなうことについて協調性をアピールしても、それは協調性を活かせているとは言えません。3人以上で関わる仕事について話をしましょう。
例えば、会社で大きなプロジェクトに関わりたい場合、「周りの意見を尊重しながら自分も意見することで問題点の把握と改善をおこない、協力してプロジェクトの大成功を収められるようにしていきます」などとすると、どういった場面で協調性を生かしていこうと考えているのかが人事の人にも伝わりやすいかと思います。
協調性を自己PRする際の注意点
協調性を自己PRの題材にする上で注意すべきなのは、評価されるばかりではなく、短所にもなりえるということです。協調性も見方を変えると別の短所が浮かび上がってきます。自分では長所の面からアピールしているつもりでも、捉え方によっては短所の面が浮き出てしまい、思わぬところでマイナス評価を受けることも多いです。
主体性がないと思われないようにする
協調性の見落としがちなのが、主体性がないと思われることです。周囲に合わせたり、バランスを取ったりできることを提示していると、自分がなく周りに流されているだけという印象も与えかねません。周りを上手にコントロールできることと周囲に流されることは、実は紙一重の差です。
新卒では、就職後の成長を見越したポテンシャル採用をする傾向が強いです。そのため、仕事へのやる気や熱意、自発性は特に重要視されています。「とりあえず周りに合わせる」「自分では物事を決められない」などは主体性のなさが伝わります。自己PRでは積極的に伝えず、短所を聞かれた際に改善策と合わせて伝えましょう。
エピソードはひとつに絞る
協調性の自己PRで伝えるエピソードは、ひとつに絞りましょう。いくつもエピソードがあると印象が薄くなってしまいます。協調性がある人であれば、いくつも証明できるエピソードがあると思いますが、その中でも以下の流れに沿って話せるエピソードを選ぶといいですよ。
- 課題が生じた出来事
- 課題を解決するためにとった行動(協調性を発揮)
- 結果
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自己PRに使えるOK・NG例文
この流れのエピソードを伝えることで、面接官が「入社後も同じように課題を解決してくれそう、協調性を発揮してくれそう」と考えます。協調性を発揮したエピソードをいくつも用意するよりも、面接官が知りたい情報を詰め込んだエピソードをひとつ用意しましょう。
協調性をアピールするなら、実際にどのような内容で伝えるかイメージを膨らませておかなければなりません。自己PRは完成した後も何度もブラッシュアップすることが大切です。よい点と悪い点の両方を把握して、より魅力的な自己PRを考えていきましょう。
OK例文①焼き鳥屋のアルバイトの経験
私の強みは、異なる意見をまとめ、全員を納得させられる協調性です。大学時代は焼き鳥屋でアルバイトをし、キッチンを担当しました。アルバイト先ではじっくり良く焼く派と、素早く火を通して提供する派に分かれ、半ば対立していました。
私は両方とも良いところがあると感じていたため、食べ比べを提案しました。食べ比べの結果、部位ごとにじっくり焼くべきものと、素早く火を通すべきものがあることがわかり、全員が納得して業務改善を図れました。
御社でも周囲の意見をまず一度受け止め、自分の中で咀嚼してから代替案の提示を考えます。出た意見を無駄にせず、良い点をピックアップし、チーム全体での力を高め活躍したいと考えています。
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キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
周りを巻き込んで主体的に自走している経験から話せているのでいいと思います。改善するポイントとして、代替案のところですかね。代替案の意味としては、今ある案に代わる案になります。そのため企業の方によっては「今弊社でやっているサービスを良いと思っていないかもしれない」と受け取ることがあります。
自発的に動きたいなどアピールできるかもしれませんが、1年目は先輩に教えて頂く側になるので、謙虚さも必要になります。そのため代替案というよりは、将来的に自身でサービスを立ち上げたいなどの方がマイナスの印象を与えずに意欲もアピールできますね。
OK例文②居酒屋のアルバイト経験
私は協調性があり、異なる意見をまとめて周囲の人が納得できる妥協案を提示できます。大学時代は居酒屋のホールでアルバイトをしていました。忙しさからとにかく効率を重視して動かなければなりませんでしたが、接客業としてもっとお客様に丁寧に接しようという声もありました。
両者で意見が別れた時、私はバックヤードでの作業をとことん効率化し、お客様に割ける時間を少しでも多くしようと提案しました。結果、仕事のスムーズさを保ちつつ、お客様からの喜びの声も聞け、スタッフ同士での不満もなくなりました。御社でも協調性を発揮し、チームの不満を解決して最大の力を発揮し活躍したいと考えています。
キャリアアドバイザーコメント桑原 翔
起承転結に構成が出来ているため、この自己PRを読む人事の方もその情景をイメージでき共感しやすいかと思います。改善するとさらによくなる点としては、自己PRの中に数字を取り入れることが重要になります。
数字がない場合、読む人事によってこの自己PRがどれだけすごいことなのかということにばらつきが出てしまいます。そうならないためにも、例えば「どのくらいの忙しさ」なのか「喜びの声」はどのくらいの数いただけるようになったのか、いままではどのくらいだったのかなどを入れると、人事の方も「なるほど。このくらいすごいことなのか」と共感してもらえるかと思います。
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OK例文③飲食店のアルバイト経験
私の強みは、周囲のために課題を解決しようとする協調性があるところです。学生時代に2年間、飲食店でのアルバイトをしていました。20名ほどのアルバイト生が在籍しており、連絡事項が共有されないことやシフトがバランスよく組めていないなどの課題がありました。
これらはすべてバイトリーダーが1人で請け負っていたので、何か力になりたいと思い、アルバイト生の連絡先や連絡方法をまとめたり、希望休の管理をしたりしました。また、仕事のやり方を全員で統一できるようにマニュアルの作成もおこないました。
この結果、半分以上のアルバイト生から「仕事がやりやすくなった」という声を聞くことができました。御社に入社後も協調性を大切にし、困っている人の力になるような行動を心がけていきます。
この例文では、「周囲のために課題を解決しようとする協調性」というように、どのような協調性なのかを具体的に伝えています。アルバイトで他のアルバイト生の連絡先や希望休の管理のほかに、マニュアルの作成をしたという具体的な内容があり、ただ考えるだけでなく実際に行動に移すという行動力もアピールできている例文です。アルバイト生からの感謝の言葉があることで、独りよがりではなく本当に周囲の役に立った行動だったことがわかります。
複数で仕事をするアルバイトは協調性をアピールする具体例としておすすめです。
こちらの記事ではほかにも例文を載せているので参考にしてみてくださいね。
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厳選5例文|自己PRでアルバイトを魅力的に伝えるための3つの要素
アルバイト経験は自己PRのテーマにおすすめです。「どのように考え行動したのか」を押さえれば効果的なアピールが可能になります。 この記事では、アルバイト経験を伝えるメリットや伝え方、例文をキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考にして魅力的な自己PRにしましょう!
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OK例文④ボランティア活動の経験
私の強みは、色々な年代の人とも分け隔てなく交流できる協調性です。学生時代は吹奏楽サークルに所属し、高齢者施設や保育園に出向いて演奏するボランティア活動をおこなっていました。ボランティアではただ楽器を演奏するだけでなく、利用者の方との会話も大切にしていました。
年の離れた高齢者の方や保育園児とどう交流すればいいか悩んでいましたが、「仲良くできない」と思い込んでいることに途中で気付きました。
それからは、「誰とでも仲良くできる」と思い壁を取り払い、年齢はもちろん置かれた環境が異なる人とも自然に交流できるようになりました。御社に入社後も協調性を活かして、年齢や立場が異なる人とも協力して事業に貢献していきたいです。
選考の通過率を上げたい人は、自己PR作成ツールを活用しましょう
この例文では、さまざまな人と分け隔てなく交流できる協調性をアピールしています。最初は高齢者や保育園児とどう交流すればいいか悩んでましたが、仲良くできないという思い込みを捨てたことで自然に交流できたとあります。就活生の心境の変化や成長が見られ、課題を乗り越えたことで協調性の大切さを理解できたという風にも捉えられます。入社後に協調性を活かしたいという姿勢からも、現在は身についていることが伝わります。
ボランティア経験をエピソードとして使用したい学生はこちらの記事も読んでみてください。
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自己PRでボランティア経験をアピールすときは、能力や人柄が伝わる内容にすることで効果的に伝えましょう。今回は、自己PRでボランティア経験で効果的に自己PRする4つのステップや自己PR例文をキャリアアドバイザーが紹介します。
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OK例文⑤部活動の経験
私は人と人をつなぐ接着剤の役割をします。大学時代はテニス部に所属し副キャプテンを務めていました。主にキャプテンのサポート役を担っており、部員からの相談もよく聞いていました。
特に人間関係の悩みを聞くことが多く、話し合いの場を設けて双方の意見をまとめることもありました。先輩との関係で悩んでいる後輩から相談を持ちかけられた際も、私が仲裁役となり話し合いの場を設けることで、お互いに誤解していたことがわかり和解出来ていました。
私はこのように人と人をつなぐコミュニケーションが取れるので、チーム制の御社においてもスムーズな連携で利益に貢献していきたいと思っております。
この例文では、部員間の人間関係トラブルを仲裁し解決に導いてきたことがわかります。冒頭がキャッチフレーズになっているのもポイントです。例文のように、キャッチフレーズの根拠となるエピソードを具体的に伝えて、面接官に納得感を与えましょう。本文の流れは「課題となる出来事」→「課題を解決するためにとった行動」→「結果」を意識してください。
チームプレイの場合は特に部活での経験も具体例として挙げやすいです。
効果的な伝え方を意識してみてくださいね。
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自己PRで部活経験を魅力的にアピールするコツ|例文あり
自己PRで部活のエピソードを話すのは好印象? こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活で部活の経験をアピールする就活生は多いですよね。マイナビの2024年卒マイナビ企業新卒採用予定調査によると、採用担当者が選考時 […]
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NG例文①協調性の定義づけがない
私の強みは協調性があることです。大学時代はサッカー部に所属し、副キャプテンを務めました。キャプテンでは自分の意見をどんどん推し進める人で、これに反発すると意見が円滑にまとまらないと考えました。
そのため、時には自分の意見を飲み込み、キャプテンの意思に従うことで円滑なチーム運営を心がけました。反発せず、チームの調和を保つことで、対立も起きず人間関係も円滑に築くことができたと思います。御社でも協調性を活かし、チームの調和を意識して働くことで、スムーズに仕事を進めて利益に貢献したいと考えています。
冒頭で協調性を示せてはいるものの、それがどのような能力か、明確な定義付けができていません。また、提示している内容も、単に人に流されているだけで、企業が求める協調性とは違っているでしょう。協調性があることよりも主体性のなさが目立ってしまい、かえってマイナス印象になっています。
NG例文②マイナスと捉えられる協調性
私の強みは協調性があることです。周りの空気を読み、雰囲気よくみんなが過ごせるように気を配ることができます。大学時代は合唱サークルに所属していたのですが、他のパートに対して不満が出てもなるべく言わないようにしていました。
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この例文では空気を読むことを協調性としてアピールしていますが、ただ単に自分の意見がない、もしくは言えないという風に捉えられます。この内容だと、協調性というよりも消極的なイメージの方が大きくなりマイナスです。
NG例文③具体的なエピソードがない
私の強みは、周囲とコミュニケーションが円滑に取れる協調性です。コミュニケーションは仕事をする上で大切だと感じており、日頃から多くの人と話すことを心がけています。実際にたくさんの人と話すことでコミュニケーション力が身につきました。
この例文には具体的なエピソードがなく、本当に協調性があることが証明できていません。また、「コミュニケーション力が身についた」と強みとしてアピールする内容が変わってきているのもNGです。
NG例文④周囲を批判する
私の強みは、他の人よりも協調性があることです。私は野球部に所属していたのですが、自分勝手な部員が多く、まとまりがありませんでした。しかし、私は周囲との和を大切にすることを大切にしていました。チームで動くからには協調性が求められるので、自分勝手な行動をする人は御社に向いていないと思います。
この例文では、他の部員と比べて自分をよく見せるように作られています。自分勝手な部員がいたとすればチームのためにも改善すべきですし、そもそも本当に自分勝手かどうかもわかりません。具体的な内容がないので、何を自分勝手と定義しているのかが不明確です。最後の「自分勝手な人は御社に向いていない」という終わり方も、批判的で印象がよくありません。
NG例文⑤仕事への再現性がない
私の強みは協調性があることです。私はカフェでアルバイトをしていたのですが、協調性を持って全員が仲良くすることが大切だと考え、アルバイト生でSNSのアカウントを教え合うようにしました。
プライベートのことで盛り上がったり一緒に出かけたりできたので、SNSで繋がることは大切だと実感しました。周囲と仲良くする協調性の高さで、御社に入社後もチームの中心となって活躍したいです。
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この例文では協調性を全員が仲良くすることと捉え、SNSを教え合ったと伝えています。しかし、SNSのアカウントを交換して仲良くなったとしても、仕事においてメリットになるわけではないと言えます。もし仕事の効率化に結びついたのであれば、その具体的なエピソードを交えるべきです。
協調性を使ったアピールの例文はこちらの記事でも紹介していますので、参考にしてみてくださいね。
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例文10選|自己PRのアピールポイントが必ず見つかる5つの方法
アピールポイントの効果的に伝えるコツは、結論を冒頭に述べて具体的なエピソードを後に述べることです。今回はアピールポイントを見つける方法5選とアピールポイントの効果的な伝え方を紹介していきます。キャリアアドバイザー監修のもと、アピールポイント別の具体例も紹介しているので、自己PR作成の参考にしてみてください。
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企業目線でアピールしよう
自己PRの題材として協調性は選ばれやすく、高評価を獲得しやすくもあります。しかし、高評価を獲得しやすいことと確実に評価されることはイコールではありません。評価されやすい題材であっても、アピール次第ではマイナス評価を受けてしまうため注意が必要です。上手にアピールするには、企業目線に立ち、企業が求める協調性とは何かを考えることが大切です。
就活生と企業の認識にはずれがあることも多く、このギャップを解消できていないと上手くアピールできないことも多いでしょう。企業が求める協調性とは主体性や能動的な能力で、自分から動いてチームに影響していけることです。企業の目線に立ち、仕事で再現することを具体的にイメージしながら、協調性を上手にアピールしましょう。
就活で協調性をアピールする方法|強みを自己PRにしよう
キャリアアドバイザーコメント伴 美寿々
「キャッチコピーが作れる学生さん=自己分析が徹底的にできている学生さん」だと思うのでいい印象を持ちます。自分の強みをどう活かしたいのかが明確になっていないと、キャッチコピーは作れないですよね。ただかっこいいキャッチコピーを考えることだけに注力して、「背景や中身」がない学生さんがいらっしゃいます。
キャッチコピーのエピソードや、今後実現していきたいことについてズレがある学生さんもいます。せっかくいいフレーズができていても中身がなければ逆にマイナスの印象になりますので、気を付けていただきたいですね。