目次
- 「協調性=寄り添う」だけの自己PRは不採用の可能性大!
- <キャリアドバイザー87人に独自調査>
協調性の印象は? - ありきたりでよくあるエピソードと思われている可能性あり
- 主体性がないと思われるのは致命的
- 評価される協調性の3つの要素
- ①主体的にチームをまとめられる
- ②チーム内の対立を成長へつなげられる
- ③周囲にあわせて臨機応変に判断できる
- 4ステップでできる! 協調性の自己PRの作り方
- ステップ①協調性を発揮したエピソードを振り返る
- ステップ②自分の「協調性」のタイプを知る
- ステップ③エピソードを深掘りする
- ステップ④入社後にどう活かすかをまとめる
- 協調性のタイプ別! 刺さる自己PR例文9選
- まとめ役タイプ①
- まとめ役タイプ②
- まとめ役タイプ③
- 裏方タイプ①
- 裏方タイプ②
- 裏方タイプ③
- 士気向上タイプ①
- 士気向上タイプ②
- 士気向上タイプ③
- NG例付き! 企業が採用を見送る協調性の自己PRの共通点
- ①チームの意見に同調しただけになっている
- ②感情に寄り添うだけになっている
- ③やって当たり前の内容になっている
- 協調性の自己PRについてよくある質問にアドバイザーが回答!
- ①協調性の自己PRは埋もれやすいですか?
- ②「主体性がない」と思われる可能性はありませんか?
- ③チーム内で対立した経験がないのですがアピールにつなげにくいでしょうか?
- 協調性の自己PRはチームへの貢献度を示して好印象を残そう!
「協調性=寄り添う」だけの自己PRは不採用の可能性大!
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

学生
そんな悩みを抱える学生を、これまでに数多く見てきました。たしかに「協調性があります!」というだけでは採用される可能性は低いもの。
単に他人に寄り添ったり周囲に同調したりするだけでは、企業への貢献にはつながらないからです。
では、どうすれば受かる自己PRにできるのか。大切なのは、「協調性」と聞いて企業がどのような人材を求めるのかを理解し、それをふまえた自己PRを作成することです。
この記事では、企業が求める協調性をひも解きつつ、効果的な自己PRの作成方法を解説していきます。
自己PRについて詳しく知りたい人はこちらの記事がおすすめ
<キャリアドバイザー87人に独自調査>
協調性の印象は?
そもそも協調性は、自己PRの題材としてふさわしいのでしょうか。もちろん「協調性がある」というのは強みであることは間違いありませんが、人によっては、

就活生
協調性があるのは社会人として当然のことなのでは?
といった不安を抱くこともあるかもしれません。
そこで実際に学生がテーマにする自己PRとその印象について、キャリアパーク就職エージェントの現役アドバイザー87人に独自のアンケート調査を実施。その結果をここから解説します。
まずは協調性の自己PRの実態についてひも解いていきましょう。
| 【自己PRに関する調査】 ・調査方法:アンケート調査 ・調査日:2025年12月10日~17日 ・調査元:「キャリアパーク就職エージェント」を運営するキャリアパーク就職エージェント編集部 ・調査対象者:「キャリアパーク就職エージェント」のキャリアアドバイザー87人 |
ありきたりでよくあるエピソードと思われている可能性あり

協調性は多くの就活生が自己PRで用いる題材であり、採用担当者からすると「また同じタイプか」という印象になりやすいのが実情です。
実際、キャリアアドバイザーへのアンケート調査においても、学生が使う強みのなかで「人とかかわりチームを動かす力」が最も高い頻度となっています。
- 協調性
- 巻き込む力
- リーダーシップ
もちろん、「ほかの就活生と被るから」という理由だけで協調性を避ける必要はありませんが、採用担当者からありきたりなエピソードと思われている可能性がある点は認識しておきましょう。
ありきたりと思われやすいからこそ、協調性の自己PRではほかの学生との差別化がより重要となってきます。
「課題に直面したときに自分は何を思ったのか」「なぜその行動を起こそうと思ったのか」といった感情や動機を盛り込むこむなどして、自己PRに個性を持たせるようにしましょう。
主体性がないと思われるのは致命的

協調性は効果的なアピールポイントになる反面、伝え方によっては「主体性がなく流されやすい」というイメージを抱かれる可能性がある点に注意が必要です。
キャリアアドバイザーへのアンケート調査においては、避けたほうが良い弱みとして「主体性がない」が第2位にランクインしています。
- 指示待ち人間になるのでは?
- 意見が対立した際黙ってしまうのでは?
- ミスを他人や環境のせいにするのでは?
このように、多くの企業は主体性がない人に対して不安を抱きやすく、採用担当者からそのように判断されると致命的です。
そういった事態を避けるためにも、協調性の自己PRでは「主体性」や「自発性」などがカギとなってきます。
エピソード内で「自ら進んで」「先回りして」といった表現を用いるなどして、積極的に行動を起こした点をしっかりと示すようにしましょう。
キャリアアドバイザーが読み解く!協調性へのイメージはポジティブな場合が多い
協調性がある=俯瞰力があるということ
自己PRで「協調性」という言葉が出てくると、まずは「周囲を尊重できる、誠実な子なんだろうな」というポジティブな印象を抱きます。
ただそれ以上に期待しているのは、組織のなかで自分の立ち位置を客観的にとらえる俯瞰力です。
自分の感情や好き嫌いだけで動くのではなく、全体のバランスを見ながら最適解を探る。
そんな強みを持つ学生さんは、チームを目標達成に導く人として企業からも非常に頼もしく映りますよ。
評価される協調性の3つの要素
ビジネスで求められる協調性とは、単に他人に寄り添ったり周囲に同調したりする能力ではないとお伝えしました。
では、ビジネスで求められる協調性とは、どのようなものを指すのでしょうか。
ここからは、企業から評価される協調性の3つの要素について見ていきましょう。
①主体的にチームをまとめられる
前述の通り、協調性の自己PRで注意が必要なのが、主体性がないと思われる可能性があることです。
実際、協調性をアピールしてくる学生に対して、「単に周囲に合わせているだけでは?」と疑う採用担当者は少なくありません。
その点、自身が必要と判断し、率先してチームをまとめた経験や実績があれば、目標達成のために周囲を巻き込める人材として企業側からも評価されやすくなります。
- チームの停滞を抜け出すために自ら行動した
- チーム内の役割分担を自ら提案した
- 意見が出にくい状況で周囲の発言を促した
特に近年はテクノロジーの進化や社会情勢の変化が激しく、将来の予測が困難になっていることから、以前にも増して主体性が求められるようになっています。
主体性のある人は自ら課題を見つけ解決できる人材として、多くの企業から重宝されますよ。
②チーム内の対立を成長へつなげられる
チームで働くうえでは、波風を立てないようにすることも大切です。しかし企業はそれよりも、対立が起きたときにどう向き合えるかを重視しています。
衝突を避けた点ばかりを強調してしまうと、「事なかれ主義なのでは?」「仕事は仲良くやれば良いと思っているのでは?」と捉えられる可能性があります。
その点、協調性を発揮して対立する意見をうまくまとめ、より良い方向へと導いた経験や実績があれば、衝突を価値に変えられる人材として高評価を得やすくなりますよ。
- チーム内の意見が対立した際に折衷案を提示し、建設的な議論にした
- チーム内のコミュニケーション不足を解消するために、話し合いの場を設けた
- チーム内の不満を解消するために、メンバーの役割分担を見直した
基本的に企業は、さまざまな価値観や経験を持つ人々が集まる場所です。
そのため、対立を避けられる人材よりも、対立をきっかけとしてより良いアイデアや解決策につなげられる人材のほうが、企業にとっては魅力的なのです。
③周囲にあわせて臨機応変に判断できる
単に周囲にあわせるだけでは、「流されているだけなのでは?」といった疑念を抱かれやすくなります。
企業から評価される協調性にするには、周囲の状況を見ながら自分がやるべきことを柔軟に変えられるような、臨機応変さを示すことが大切です。
- 会議で議論が白熱しすぎた際に、一度論点を整理して冷静さを取り戻すことに徹した
- チームの士気が上がっているときはサポート役に徹し、逆に下がっているときは前に出た
- 急な欠員が出た際に、作業の優先順位を見直した
ビジネスでは不測の事態が起こることは珍しくありません。
周囲から信頼される人材になるためには、決められた手順や指示に従って業務をおこなうだけでなく、状況を見ながら常に最適な対応を取っていくことも重要ですよ。
キャリアアドバイザーの体験談協調性を「ただ周囲に合わせること」と勘違いしているケースも
協調性のアピールには「バランス感覚」の意識が重要
学生によくあるミスとしては、「協調性」を「ただ合わせるだけ」と勘違いしてしまうことです。
全体の流れにただ従い、自分の意見を言わずに揉め事を避ける……。これは「迎合」であって、組織においては何も生み出していないのと同じです。
企業が求める本当の協調性とは、自分の考えをしっかり持ったうえで、異なる意見を持つ周囲と折り合いをつけていく「高度なバランス感覚」のこと。
ただ波風立てずにやり過ごすのではなく、チームの目的を達成するために周囲とどのように調和を図ったかという点をしっかり説明するようにしましょう。
4ステップでできる! 協調性の自己PRの作り方
企業が求める協調性を理解できても、思うような自己PRが作れない人も多いのではないでしょうか。
そこでここからは、効果的な協調性の自己PRの作成方法を4ステップで解説していきます。
ステップ①協調性を発揮したエピソードを振り返る
自己PRを作るにあたって、まずは自分なりに協調性を発揮したと思えるエピソードを振り返ってみましょう。
- 意見が対立したときに双方が納得できる案を出した
- チームの状況を見てサポート役に回った
- チームの雰囲気が悪くなったときに積極的に前向きな言葉を発した
ここで重要なのは、「協調性を発揮しなければ成果が出なかったと思われる状況」を選ぶことです。
単に協調性を発揮したとアピールするだけでは説得力がないため、成果に結びつけることができたエピソードを選ぶようにしましょう。
協調性の自己PRは企業からありきたりと思われやすい傾向にありますが、だからといって無理に特別な経験を選ぶ必要はありません。
成果が出ていれば、ゼミやアルバイトといった日常的な経験でも十分評価されますよ。
過去のエピソードを振り返るには、「自分史」や「モチベーショングラフ」を作成するのも効果的です。自分史やモチベーショングラフの作成方法については以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。
自分史:
自分史の書き方3ステップ|記入例や就活に役立つ自己分析方法を解説
モチベーショングラフ:
テンプレ・見本付き! モチベーショングラフの書き方&活用法を解説
ステップ②自分の「協調性」のタイプを知る
エピソードを振り返ったら、次は自分の協調性のタイプを把握するようにしましょう。
一口に協調性と言っても、「まとめ役タイプ」や「裏方タイプ」など、その発揮の仕方は人によってさまざまです。
そのため、以下の「協調性タイプ診断」のフローチャートも活用しながら、自分の協調性がどのタイプなのかを把握しておきましょう。

自分の協調性のタイプを把握することで、強みがより明確になり、エピソードや入社後の活かし方にも具体性が生まれやすくなりますよ。
ステップ③エピソードを深掘りする
自分の協調性のタイプを把握したら、続いてエピソードを深掘りしていきましょう。
自己PRのエピソードでは、「どのような課題があり、それに対しどのような行動をし、そしてどのような成果を得たのか」というプロセスを伝えるのが鉄則です。
ただし、単にプロセスを伝えるだけでは採用担当者の印象には残りづらいため、行動の中身を深掘りすることが大切です。
- 課題に直面したときにどう思ったのか
- なぜその行動を取ろうと思ったのか
- ほかの選択肢ではなく、なぜその方法だったのか
動機や感情を盛り込むことで、ありきたりなエピソードにも個性が生まれ、ほかの学生との差別化を図ることができます。
自己PRのエピソードにおいては、「実績」よりも「過程」のほうが重要です。
過程の部分がしっかりと深掘りできていれば、目立った実績がなくても十分に高評価を得られますよ。
ステップ④入社後にどう活かすかをまとめる
最後に、自分の協調性を入社後にどう活かすかをまとめていきましょう。
自己PRは、単に自分の強みをアピールするだけでは不十分です。
企業に「採用したい!」と思ってもらうには、自らの協調性がビジネスにおいて役立つものであり、かつ入社後に再現可能であることを示す必要があります。
なお、入社後の活かし方については、業界や職種にまで踏み込んだ内容にすることでより効果的なアピールとなります。
以下の「業界・職種ごとの協調性の具体的な活かし方一覧表」も参考にしながら、採用担当者に刺さるアピールを考えてみてください。
| 業種・職種 | 具体的な活かし方 |
|---|---|
| ① メーカー・営業 | 他部門と連携しながら、顧客の要望に応える力 |
| ② IT・エンジニア | メンバーと情報を共有しながら、手戻りを最小限にする力 |
| ③ サービス・小売 | 周囲の状況を見ながら適切なフォローをおこない、店舗全体の効率を上げる力 |
| ④ 広告・コンサル | 異なる強みや能力を持つメンバーをまとめ、プロジェクトを成功へと導く力 |
| ⑤ 事務・バックオフィス | 書類作成や備品管理など、周囲が仕事を進めやすいよう環境を整える力 |
| ⑥ 金融・証券 | 法令を遵守しつつ、周囲と連携しながらチームの目標を達成させる力 |
協調性の自己PR作成には『自己PR作成ツール』も役立つ!
協調性の自己PRを作成するなら、キャリアパーク就職エージェント『自己PR作成ツール』が非常に役立ちます。
数多くの学生の支援経験があるキャリアアドバイザーが監修したツールで、自分の強みや自己PRにしたいエピソードを入力するだけで簡単に生成AIが自己PRを作成してくれます。

作成後はプロのアドバイザーからのアドバイスを参考にしながら添削することもできるので、企業に刺さる自己PRを作成しやすいです。ぜひ一度試してみてくださいね。
協調性のタイプ別! 刺さる自己PR例文9選
ここまで協調性の自己PRの作り方について解説してきましたが、実際に作る際は例文も参考にしたいという人もいるかと思います。
そこでここからは、協調性の自己PR例文を協調性のタイプ別に9パターン紹介します。
以下の表から、あなたに合った例文を確認してみてください。
| 協調性のタイプ | 自己PR例文 |
| まとめ役タイプ | ▶ ここからCHECK! |
| 裏方タイプ | ▶ ここからCHECK! |
| 士気向上タイプ | ▶ ここからCHECK! |
まとめ役タイプ①
私の強みは、全員が前向きに取り組める環境を整える協調性です。
大学時代に学園祭で模擬店を出店することになったのですが、準備を積極的におこなう人とそうでない人に分かれ、チーム内で不満が出る状況がありました。原因を探るため全員にヒアリングをしたところ、準備に協力的でない人は現場作業が苦手であることが消極性につながっているとわかりました。
そこで私は、現場作業が苦手な人には買い出しやSNSでの宣伝を依頼するなど、各自の得意分野に応じて担当を明確化しました。その結果、チーム内の不満が徐々に解消され、チームを再結束させることができました。
入社後もこの協調性を活かし、周囲と連携しながらチームの力を最大限に引き出すことで、貴社に貢献したいと考えています。
現場の状況をよく観察したうえで、全体の効率化を図るのもまとめ役の重要な役割です。
この例文では得意分野に応じて各メンバーの担当を明確化しており、うまくチーム全体の効率化につなげられていますね。
まとめ役タイプ②
私の強みは、意見が対立する場でも全体をまとめ、結論へ導く協調性です。
私が以前参加したインターンでは、新商品のアイデアを出すグループワークが実施されました。しかし、そこでは複数の参加者が各自のアイデアを出し続け、議論がまとまらずに時間だけが過ぎてしまうという状況に陥ってしまいました。
そこで私は、ホワイトボードに全員の意見を書き出し、対立点と共通点を整理しました。そのうえで、それぞれの意見の長所を組み合わせた折衷案を提案したところ、全員が納得できる結論を出すことができました。
貴社に入社後もこの強みを活かし、立場や考えの異なる人の意見を調整し、チームの成果創出に貢献していきたいと考えています。
取った行動は一見地味ですが、結果として全員が納得できる結論を導き出しており、十分にまとめ役としてのアピールになっています。
企業によっては「前に出て全体をまとめるタイプ」よりも、「周囲を支えることで全体をまとめるタイプ」のほうが好まれることもありますよ。
まとめ役タイプ③
私の強みは、立場の異なる相手の意見を尊重し、双方が納得できる解決策を導く協調性です。
私は大学時代に地域の参加型スポーツ大会の運営に携わったことがあるのですが、ルールを厳守したい運営側と自由度を求める参加者の間で、意見が対立するという事態に陥りました。
そこで私は、双方の意見を丁寧にヒアリングし、安全にかかわるルールは維持すべき点として整理したうえで、運営側に対し一部ルールの緩和を提案しました。その結果、参加者の満足度を高めつつ運営側の懸念も解消でき、どちらにも不満が残らない形でスポーツ大会を実施することができました。
この経験を活かし、入社後は関係者の立場を踏まえた調整役として、円滑なチーム運営に貢献していきたいです。
意見が対立した際に調整役ができる能力は実務的で、多くの企業から重宝されます。
この例文では、双方の意見を丁寧にヒアリングしたうえで落としどころを提案しており、「考えて動くまとめ役」であることが伝わりますね。
裏方タイプ①
私の強みは、チーム全体の状況を俯瞰し、必要な役割を自ら引き受ける協調性です。
大学時代は経済学のゼミに参加しており、最後にゼミ生が集まってグループ研究の発表をおこなうことになりました。しかし、研究結果の内容の議論に注力するあまり、発表直前になって提出データの不備や、引用文献の確認が後回しになっていることに気付きました。
そこで私は、数値のダブルチェックや資料フォーマットの統一を担当する役割を自ら名乗り出ました。その結果、ミスのない資料を期限内に完成でき、研究発表も円滑に進めることができました。
貴社に入社後も、周囲の動きを見ながら不足している役割を積極的に担うことで、チームの成果と品質を高める存在になりたいと考えています。
裏方タイプは縁の下の力持ちとして評価されやすい反面、場合によっては受け身に捉えられることもあります。
そういった誤解を防ぐためにも、例文のように「自ら名乗り出る」といった自発性が感じ取れる表現を積極的に盛り込むようにしましょう。
裏方タイプ②
私の強みは、周囲の動きを先回りして支え、チーム全体の生産性を高める協調性です。
私は大学時代に飲食店で3年間アルバイトをしていましたが、そこでは繁忙時間帯になるとメイン担当者が作業に追われ、備品不足や情報共有の漏れが頻発していました。
そこで私は、自身の業務を素早く終えたうえで、次に必要となる備品を予測して事前に配置し、引き継ぎ事項を付箋で目立つ場所に貼るなど、次に動く人が迷わない環境を作る工夫をしました。その成果もあり、徐々に作業の滞りやミスが減り、チーム全体の生産性の向上にもつながりました。
貴社に入社後もこの強みを活かし、周囲を支える行動で円滑な運営に貢献していきたいと考えています。
常に先回りして行動することで自発性を示しつつ、チーム全体の生産性の向上につなげたことが具体的に述べられている点が素晴らしいですね。
全体を俯瞰しつつ常に周囲を支えられる人材は、多くの業種や職種で評価されやすいですよ。
裏方タイプ③
私の強みは、周囲が見落としがちな点に目を向け、チームを下支えする協調性です。
大学時代に所属していた軽音楽サークルにおいて、ライブイベントを開催することになったのですが、派手な演出や企画ばかりに注目が集まり、会場設営の段取りや近隣への騒音配慮といった重要な準備が後回しになっていました。
そこで私は、備品リストの作成や会場使用許可の再確認を自ら引き受け、必要事項を一つずつ整理しました。当日は小さなトラブルもありましたが、事前に用意していた予備策で迅速に対応でき、イベントを円滑に進めることができました。
貴社に入社後は、目立たない業務にも責任を持って取り組むことで、組織全体の成果に貢献していきたいです。
チームの士気が高まっていたからこそ、あえて見落としがちな雑務を率先して引き受けた点が際立っていますね。
チームで安定した成果を出すためには、こういったタイプの人材は欠かせません。
士気向上タイプ①
私の強みは、場の雰囲気を和らげ、周囲の力を引き出す協調性です。
以前参加したインターンのグループワークにおいて、難易度の高い課題と進捗の遅れにより、会議で沈黙が続き、誰も意見を出せない重い空気になったことがありました。
そこで私は、「まずは突拍子もない案から出そう」と発言してメンバーの心理的ハードルを下げ、さらにメンバーの意見には肯定的なあいづちを打つことで発言しやすい雰囲気づくりを心掛けました。その成果もあり、次第にメンバーの意見交換が活発になり、議論を前進させることができました。
入社後もこの経験を活かし、周囲が発言しやすい環境を整えることで、チームの創造性と成果を高めていきたいです。
「なぜ重い空気になったのか」という状況説明がしっかりと述べられているため、士気を上げるために取った工夫がより際立っていますね。
ただし、場の雰囲気を良くしただけでは協調性を発揮したとは評価されづらいため、例文のように士気を高めた結果までしっかりと示すことが大切です。
士気向上タイプ②
私の強みは、周囲を気遣いながらチームの士気を高める協調性です。
私が以前アルバイトをしていた飲食店では、繁忙期になるとスタッフにも疲れが見え、ミスが増えるとともに職場に殺伐とした雰囲気が漂っていました。
そこで私は、作業中に「あともう少しです」「ナイスフォローです」といったポジティブな内容の声掛けを積極的におこなったり、作業の合間には小さな冗談を交えたりするなどして、職場の緊張を和らげる工夫をしました。その成果もあり、職場の雰囲気が徐々に明るくなり、ミスの減少とチームワークの向上にもつながりました。
貴社に入社後も、周囲を気遣いながら職場の雰囲気を整えることで、チーム全体のパフォーマンス向上に貢献していきたいと考えています。
職場の雰囲気を明るくするためにどのような言葉を掛けたのか、という点まで具体的に述べられている点が良いですね。
単に「声掛けをした」と伝えるだけでは再現性が伝わらないため、自分が取った行動や工夫についてはなるべく具体的に伝えるようにしましょう。
士気向上タイプ③
私の強みは、周囲の気持ちに働きかけ、チームに前向きな雰囲気を作り出す協調性です。
大学時代に所属していた美術部において、作品展示のイベントを開催することになったのですが、準備期間中に一部メンバーのモチベーションが下がり、全体に「やらされている」という空気が広がってしまいました。
そこで私は、一人ひとりに「当日これができたら絶対におもしろいよね」といった完成後の姿を具体的に共有するなどして、自分自身が準備を最も楽しんでいる姿勢を示すようにしました。その結果、次第にチーム内に前向きな声が増え、自発的に動くメンバーも増えました。
入社後も、前向きな雰囲気を作り出すことで周囲を巻き込み、チームの力を引き出す存在として貴社に貢献していきたいです。
周囲の士気を高められる人材は貴重ですが、場合によってはただのムードメーカーと捉えられることもあります。
協調性のアピールにつなげるためには、例文のように周囲を巻き込んで成果を出した点までしっかりと伝えるようにしましょう。
NG例付き! 企業が採用を見送る協調性の自己PRの共通点
協調性の自己PRは、伝え方や内容次第で評価が大きく下がってしまう可能性がありますが、そういった自己PRにはいくつかの共通点があります。
そこでここからは、企業が採用を見送る協調性の自己PRの共通点について、NG例付きで3つ紹介します。
もし自分の作成した自己PRに不安がある場合には、第三者に添削してもらうのがおすすめです。
キャリアパーク就職エージェントでは自己PRの添削もおこなっているため、不安な人はぜひ一度相談にきてみてください。
①チームの意見に同調しただけになっている
会議でメンバーの意見が割れた際、私は誰の意見にも反対せず、皆がやりやすいように折衷案に賛成しました。
その結果、メンバー同士が衝突することなく、円滑に会議が進みました。
企業が求める協調性は、主体的にチームをまとめられる力です。
チームの意見に同調しただけでは主体性に欠け、流されやすい人という印象が強くなってしまいます。
協調性の自己PRでは単に衝突を防いで終わりというエピソードではなく、主体性を発揮して物事を前進させたエピソードを伝えるようにしましょう。
②感情に寄り添うだけになっている
アルバイトでは職場の雰囲気が重くならないよう雑談を交えたり、積極的に声掛けをしたりして、皆が楽しく作業できるよう心掛けました。
その結果、メンバー同士の会話も徐々に増え、職場全体の空気も明るくなりました。
感情に寄り添うことはもちろん大切ですが、職場の雰囲気を明るくしただけでは、業務や組織にどう貢献したかが不明確です。
また、感情に寄り添うだけでは具体的な工夫がなく、アピールとしても弱くなってしまいますよ。
雰囲気作りはチームを前進させる手段として表現し、空気が明るくなった結果、どのような成果が出たのかを具体的に示すようにしましょう。
③やって当たり前の内容になっている
委員会活動では決められたルールを遵守し、遅刻もせずに割り振られた仕事を最後まで責任を持ってやり切りました。
その結果、特にトラブルもなく最後まで活動を続けることができました。
ルールを守ることや遅刻しないことは、社会人として当然のことです。
やって当たり前のことをアピールしても、まず加点要素にはなりません。
協調性の自己PRでは、ルールを守るなかで周囲のために工夫した行動、そしてその行動が周囲に及ぼした影響を具体的に示すようにしましょう。
協調性の自己PRについてよくある質問にアドバイザーが回答!
最後に参考として、協調性の自己PRについての学生からのよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。
ぜひ最後まで読んで、疑問点を解消する手助けにしてください。
①協調性の自己PRは埋もれやすいですか?
A.自己PRで協調性を取り上げる学生は少なくないため、やや埋もれやすいと言えます。
多くの人が「波風を立てないこと」や「事なかれ主義」を協調性と勘違いしてアピールしてしまいがちです。
しかしただ周りの意見に同調し衝突を避けているだけでは、仕事での活躍イメージは見えてきません。
企業が本当に見たいのは、異なる価値観を持つ人たちの間に立ち、チームを前に進めるために動けるような「能動的な協調性」です。
チームの目的を達成するために「自分がどう動いたか」という主体的なエピソードを添えるようにしましょう。
②「主体性がない」と思われる可能性はありませんか?
A.自己PRの内容によっては、主体性がないと思われる可能性はあります。
たとえば「アルバイト先でルールを守らない人がいて困っていたが、黙ってその人の分まで仕事をした」というようなエピソードだと、衝突を避けているだけで主体性が無い、といった評価になりがちです。
単なる自己犠牲ではなく、チームをより良い方向に導くための意志のある行動ができていたかを念頭に置いたうえでエピソードを整理してみてくださいね。
③チーム内で対立した経験がないのですがアピールにつなげにくいでしょうか?
A.チーム内で対立した経験がなくても、十分にアピールになります。
対立せずに活動できていた背景には、必ずあなたの働きかけがあるはず。チームを円満にするために自分から行動したことはないか振り返ってみましょう。
なかなか思い浮かばない場合は、「もし自分がいなかったらチームはどうなっていたか」を考えてみてください。
仲介役としてチームの不満を受け止めたり、進んで意見をまとめたりしていなかったでしょうか。もしあなたがいたからこそ大きなトラブルなく進んだのであれば、それはあなたに介在価値があったということ。
目を惹くようなドラマチックなエピソードがなくとも、チームを円満にするために働きかける力は、企業にとっても魅力的に映るでしょう。
協調性の自己PRはチームへの貢献度を示して好印象を残そう!
ここまで、協調性の自己PRについて解説してきました。
協調性は多くの就活生が自己PRで用いる題材ということもあり、企業側からするとありきたりと思われやすい傾向にあります。
だからこそ、協調性の自己PRではチームへの貢献度をしっかりと示して、採用担当者に好印象を残すことが大切です。
今回解説した内容を参考にしながら、あなたの魅力が十分に伝わる協調性の自己PRを作成して、選考突破を目指してくださいね。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
協調性はあると思っているけど、アピールとして弱いのかな……。