目次
- CMプランナーはCM制作の重要ポジション! 役割と必須スキルを押さえよう
- まずはここから! CMプランナーの役割を押さえよう
- 限られた時間で視聴者の印象に残る企画や演出を考える
- 「企画・撮影・編集」までの全工程の確認をおこなう
- CM制作の流れも解説! CMプランナーの仕事内容
- ①受注:広告代理店経由でCM制作の依頼を受ける
- ②企画:CMコンセプトの策定と制作スタッフとの打ち合わせ
- ③撮影:衣装やセットの確認
- ④編集:編集作業の立ち合いや確認
- 未経験からCMプランナーになるには? 目指すためのおもな3つのルート
- ①CM制作の部署がある広告代理店に入社する
- ②CM制作会社に入社する
- ③宣伝・マーケティング部のある企業に入社する
- 適性を見極めよう! CMプランナーに求められる6つの資質
- ①世の中の流行に敏感である
- ②CM・広告に対する高い興味関心がある
- ③高いコミュニケーション能力がある
- ④目を引くCMを作成できる発想力や独創性がある
- ⑤客観的に物事を見られる
- ⑥納期を守れる進行管理能力がある
- 難易度は高い! CMプランナーを目指す人が知っておくべきこと
- CMプランナー限定の新卒向け求人は少ない
- 大手広告代理店は入社難易度が高い
- CMプランナーを目指す人におすすめの資格
- マルチメディア検定
- CGクリエイター検定
- 色彩検定
- CMプランナーに関するよくある質問に回答!
- CMプランナーの仕事内容を教えてください。
- CMプランナーになるにはどうすれば良いですか?
- CMプランナーをするうえで大変なことはなんですか?
- CMプランナーは求められるスキルが多い! 目指すなら幅広く企業を見ておこう
CMプランナーはCM制作の重要ポジション! 役割と必須スキルを押さえよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。CMプランナーに興味を持っている学生から、
「具体的にどんな仕事をするのですか?」
「CMプランナーになるにはどのような企業に就職すれば良いのですか?」
といった質問を受けることがよくあります。CMプランナーになりたいと考えている場合は、具体的にどのような仕事なのか、どのような人に適性があるのかを理解しておくことが大切です。
この記事ではそんなCMプランナーの仕事内容や求められる適性、CMプランナーの仕事に就くための方法を紹介します。憧れのCMプランナーに近づくために、徹底的に職種理解を深めましょう。
まずはここから! CMプランナーの役割を押さえよう

就活生

キャリアアドバイザー
簡単に言えばそうですが、ただ撮影したり編集する仕事ではありません。

就活生
そうなのですか? 具体的にどのような役割を担っているのか知りたいです。

キャリアアドバイザー
わかりました! ではまずはCMプランナーの役割や担当業務について紹介しますね。
CMプランナーはなんとなくCMを作っている人というイメージがあるものの、具体的にどのような役割を担っているかわからない学生もいるでしょう。CMプランナーに近づくために、まずはCMプランナーの役割や特徴をしっかり理解していきましょう。
ここからは、CMプランナーの役割について解説していきます。しっかりと確認してCMプランナーへの理解を深めてくださいね。
限られた時間で視聴者の印象に残る企画や演出を考える
CMプランナーとは、テレビやラジオ、インターネットなどのCM(コマーシャル)を作る仕事です。
顧客から「この商品のCMを作りたい」「ブランドの知名度を上げたい」といった依頼を受けて、その要望に合うCMの企画や演出を考えます。限られた時間でどれだけ視聴者の印象に残るCMを作れるかが、CMプランナーの腕の見せ所ですよ。

キャリアアドバイザー
顧客に利益をもたらすには、CMの内容だけでなく、放送時間や回数も重要なポイントとなります。予算を考慮しながら、商品やサービスのターゲットに合わせた最適な手法を選択することが求められます。
CMと深い関係を持つテレビ業界について詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。
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「企画・撮影・編集」までの全工程の確認をおこなう
CMプランナーの仕事は企画から撮影・編集、スタッフの管理まで多岐にわたります。顧客から依頼を受けることに始まり、ヒアリング内容をふまえて企画をおこない、制作現場を見届けて完成まで持っていきます。
またCM制作の司令塔のようなポジションであることから、業務においてはコピーライターやアートディレクター、カメラマンなどさまざまな職種とかかわりますよ。

キャリアアドバイザー
多くの職種とかかわるので、発想力や情報収集力といったCM企画にかかわるスキルはもちろん、積極性や協調性、スケジュール管理といったマネジメント能力も求められます。
CMプランナーに必要な積極性や協調性の効果的なアピール方法を知りたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。
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CM制作の流れも解説! CMプランナーの仕事内容

CMプランナーが自分に向いているのかを知るためには、具体的な仕事内容を理解する必要がありますよ。
そこで次に、CM制作の流れに沿ってCMプランナーの仕事内容を解説します。企業の体制や案件の種類によって異なる場合もありますが、大枠としてCMプランナーの役割を理解しておきましょう。
①受注:広告代理店経由でCM制作の依頼を受ける
CM制作は広告代理店経由で顧客から「この商品を売り出したい」「CMでブランディングを成功させたい」といった要望を聞き取るところから始まります。
- どんな世界観のCMを作りたいか、誰に対してどんなメッセージを伝えたいかをヒアリングする
- ヒアリングした内容をもとに予算を考慮しながら出演者候補やストーリー、CMのコンセプトをまとめて顧客に提案する
ここで晴れて企画が通れば、本格的にCM制作がスタートとなりますよ。

キャリアアドバイザー
なお、CM制作の依頼は自社だけに来ることもあれば、複数の企業に声をかけてプレゼン形式となる場合もあります。そのため、CMプランナーにはプレゼンテーション能力も必要となりますよ。
②企画:CMコンセプトの策定と制作スタッフとの打ち合わせ
CMの企画が通った後は、クリエイティブディレクターやコピーライター、カメラマン、デザイナーといった制作スタッフを選定し、打ち合わせをおこないます。
顧客からヒアリングした内容を各スタッフに伝え、コンセプトやスケジュールをすり合わせることがおもな役割です。
- 使う曲や撮影場所、起用する出演者の決定
- ロケ地の下見や許可取り

キャリアアドバイザー
CM制作には多くの人がかかわっており、場合によっては総勢100人以上になるケースもあります。チームをまとめ、滞りなく進行するようサポートすることもCMプランナーの重要な役割です。
キャリアアドバイザーが読み解く!CMプランナーの働き方とは?
CMプランナーは幅広い職種とかかわる
CMは数多くのスタッフと作り上げるため、CMプランナーは幅広い職種とかかわることになります。たとえば、クリエイティブディレクターやCMプロデューサー、映像制作監督などとやり取りする機会があります。制作チーム決めはプランナーが担うことも多く、誰を選ぶかはCM制作においても非常に重要です。
また案件によっては、CMプランナーがクリエイティブディレクターを兼務することもあります。その場合、CMプランナーは営業担当者と密にやり取りをおこない、企業のニーズをヒアリングします。
このようにCMプランナーは、さまざまな職種とかかわり、制作現場を動かしていく司令塔のような存在と言えますね。
③撮影:衣装やセットの確認
制作現場の主導を握るのはクリエイティブディレクターであり、制作に入るとCMプランナーは進行の管理がおもな役割となります。
ただし、CMプランナーも必ず撮影には立ち会い、CMの完成を見届けます。衣装やセットといった演出にかかわる部分をクリエイティブディレクターと詳しく打ち合わせ、イメージを共有して方向性がずれないよう調整していきます。
撮影にかかる時間はCMによってさまざまですが、数十秒しか使用しないCMでも長いときは1日かけて撮影をしたり、内容によっては数日間かかることもあります。

キャリアアドバイザー
コンセプトに合った映像を撮影できるように、スケジュールを意識しつつ妥協せず取り組むことが求められますよ。
④編集:編集作業の立ち合いや確認
撮影が終わったら、編集をしてCMを形にしていきます。CM制作における編集とは、撮影した動画をつなぎ合わせたり、テロップを打ち込むことです。内容によってはCGで合成したりエフェクトをつける場合もあります。
実際に編集をおこなうのは映像クリエイターですが、CMプランナーも「イメージ通りの内容になっているか」「顧客の要望に合っているか」を確認し、方向性がずれないよう調整します。

キャリアアドバイザー
編集が完了し、最終チェックをおこなったら、晴れて納品となります。CMプランナーという名称から、「CMを企画する人」と思われることも少なくありませんが、実際は納品までしっかりと見届けますよ。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!CMプランナーの業務範囲を理解しよう
CMの効果測定もCMプランナーの重要な仕事
制作したCMにどれだけの効果があったか確認することも、CMプランナーの重要な仕事です。顧客はCM制作と放映費に多額の費用をかけているため、それに見合った成果が求められます。
CMを流した後、顧客の商品販売数や問い合わせ数、売上金額などで、企業や商品のイメージが向上したかを測定します。直接的に販促につながったかは数値化できなくても、間接的影響力を確認することが大切です。
なお、どの番組にCMを流すと効果が高いかを考えるには「GRP」という指標を用いて考えます。「GRP」とは、テレビ番組の平均視聴率にCM本数をかけて算出する方法で、この値が大きいほど広告効果が期待できますよ。
CMプランナーは、CM制作の最初の企画立案から最後の効果測定まで見届けられるため、やりがいのある仕事と言えますね。
あなたがCMプランナーに向いてるか、診断してみよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
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応募してから後悔しないためにも、必ず診断しましょう。
未経験からCMプランナーになるには? 目指すためのおもな3つのルート


就活生
CMプランナーは求められるスキルが多いですが、未経験から目指せるものなのでしょうか……?

キャリアアドバイザー
不安になりますよね。ここからはCMプランナーを目指すためのルートについて解説しますね。
CMプランナーは特別な資格や学歴が必須な仕事ではなく、未経験からでも目指すことが可能です。一般的には広告代理店やCM制作会社に就職するところからスタートします。
ここでは、CMプランナーの就職先として人気の広告代理店やCM制作会社について、特徴や違いを紹介していきます。CMプランナーの仕事に就くまでの道のりを知って、今できる準備を進めましょう。
①CM制作の部署がある広告代理店に入社する
広告代理店は広告主から依頼を受け、広告制作のプランの策定と制作をします。ここに入社し、CM制作の部署に配属されることでCMプランナーを目指すことができますよ。
CMの企画から制作までをトータルで担いますが、自社で企画をおこない、制作は他社に外注するケースも少なくありません。そのため実際の業務では顧客や外注先など社外の人とかかわる機会が多くありますよ。

キャリアアドバイザー
広告代理店は規模が大きい企業が多く、職種も多岐にわたるため、希望通りに配属されるとは限りません。広告代理店に就職するのであれば、幅広い仕事を経験する覚悟を持っておきましょう。
広告業界について詳しく知りたい人はこちらの記事も参考にしてくださいね。
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広告業界に入りたい学生がまずやるべきなのは、広告業界の仕組みを知ることです。今回は広告業界の仕組みや職種、動向について解説していきます。また広告業界に向いている人の特徴や、Google広告認定資格試験やウェブ解析士など選考で有利になる資格について、キャリアアドバイザーが紹介していきます。
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②CM制作会社に入社する
CM制作会社は、その名の通りCMの制作をメインにおこなう企業です。顧客から直接依頼を受けることもありますが、基本的には広告代理店からの依頼を受けてCM制作をおこないます。
広告代理店よりも制作に特化している業態であることから、質の高い独創的なCMを作りたい人におすすめです。
ただし、CM制作会社のCMプランナーは企画から携われることは少なく、スタッフの選定や進行管理などどちらかというと制作現場寄りの業務が多いことも覚えておきましょう。

キャリアアドバイザー
広告代理店と比べて採用の間口が広いため、CM制作会社で経験を積んでから、広告代理店への転職を目指す人もいます。
キャリアアドバイザーが読み解く!入社後すぐCMプランナーの仕事はできる?
ある程度の下積み期間があることを覚えておこう
広告代理店やCM制作会社に就職したからといって、すぐにCMプランナーとして仕事ができるとは限りません。まずは、アシスタントやほかの職種で経験を積む必要があります。
たとえば、CMプランナーとして活躍している先輩の下について、CM制作の流れを学んだり、表現技法について知識を深めることが求められます。また、CMプランナーはさまざまな職種に指示を出す立場になるため、マネジメント能力やディレクション能力の習得も必要です。
CMプランナーは取り組む業務や、求められるスキルが多い職種です。入社後すぐにCMプランナーになれないことを残念に感じる学生がいるかもしれませんが、学ぶ機会が設けられていると前向きにとらえるようにしましょう。
③宣伝・マーケティング部のある企業に入社する
初めから広告代理店などに入社しなくとも、入社先の企業に宣伝やマーケティングの部署があればCM制作に携われる可能性があります。
CMプランナーとして専門的な仕事ができるかは企業によりますが、広告の制作に幅広く携わり、ノウハウを学ぶことができる可能性が高いですよ。

キャリアアドバイザー
ただし、本格的な制作は外注している企業も少なくないため、入社企業ではどこまでCM制作をおこなっているのかをしっかり確認しましょう。
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就活の成功は、自分に合う業界・職種を知ることが鍵です。しかし、それがどんな業界・職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
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適性を見極めよう! CMプランナーに求められる6つの資質
華やかなイメージのあるCMプランナーは、幅広いスキルが求められる専門性の高い仕事です。CMプランナーを目指すには、求められる適性を知ったうえで、努力し続ける覚悟を持つことが必要でしょう。
では、CMプランナーはどのような人に向いているのでしょうか。必要な適性を知って、改めてCMプランナーになりたいのかを考えてみましょう。
①世の中の流行に敏感である
ターゲットの心をつかむCMを作るには、世の人が何に関心を持っているのかを把握していなければなりません。
時代ごとに変化する社会の常識、最新の流行、世間の人のニーズをつかむための情報収集力が求められます。そのため、流行に敏感で、世の中の人が何を求めているかを追求できる人はCMプランナーに向いているでしょう。
また、流行は常に変化するため、これまで通用していた手法が長く続くとは限りません。時代とともに知識や常識をアップデートしていく姿勢が必要ですよ。

キャリアアドバイザー
新しいものが好きで、普段からSNSや雑誌などで情報収集をしている人は適性があると言えるでしょう。
好奇心旺盛な人は常に新しいことを取り入れる姿勢があるため、世の中の流行にも敏感であると言えます。好奇心旺盛な点をアピールする方法についてはこちらの記事で紹介していますよ。
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②CM・広告に対する高い興味関心がある
CMプランナーを志すからには、普段からCMや広告に高い興味・関心を持っていることが重要になります。「こうしたらもっと良くなるのに」「自分だったらこういった広告にする」というアイデアが浮かぶ人は、CMプランナーに向いています。
また、世の中のCMや広告には流行があり、今はどのようなCM・広告が目を引きやすいのかといった知識をキャッチアップするうえでも興味・関心があるかどうかが重要になりますよ。
③高いコミュニケーション能力がある
CMプランナーの仕事は、社内外問わず多くの人とかかわりながら業務を進める仕事です。顧客から聞き出した要望を関係者に伝えたり、チームの士気を上げたりなど、高いコミュニケーション能力も重要な適性の一つと言えるでしょう。
クリエイティブなイメージを持たれることが多いCMプランナーですが、自分のペースで黙々と作業をしたい人には向いていないかもしれません。
コミュニケーション能力のアピール方法を知りたい人は、こちらの記事も読んでみてくださいね。
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④目を引くCMを作成できる発想力や独創性がある
テレビやインターネットで流れるCMは、限られた時間で人々の心をつかまなければなりません。キャッチーでインパクトのある映像や音楽で、興味がない人にも好感を抱いてもらうことが、CMの大きな役割と言えます。
そのため、どんな演出でどんなストーリーにするのか、どんな俳優や有名人を起用するのかなど、次々に斬新なアイデアが浮かぶ人は向いているでしょう。

キャリアアドバイザー
頭の中にあるイメージを形にする能力も必要です。絵や文章、音楽などを作ることが好きな人は、その表現力や構成力が武器になるでしょう。
発想力を効果的にアピールする方法は、こちらの記事で詳しく解説しています。
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例文11選|発想力のアピールは課題解決で役立てたエピソードが必須
発想力は企業から見ても魅力的な強みなので、自己PRとしてはうってつけのテーマです。ただ、だからこそ多くの学生が自己PRに選んでいるため、印象づけるためには差別化の工夫が必須です。この記事ではキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、発想力をアピールするためのテクニックから、職種別の自己PR例文を11個用意。発想力を就活で押し出すなら必見の内容なので、ぜひチェックしてくださいね。
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⑤客観的に物事を見られる
CMの目的は多くの視聴者に好印象を残し、商品やサービスに興味を持ってもらうことです。そのため、作成するCMがニーズに合った内容になっているかを客観的に判断する力も求められます。
また、CM制作においては、顧客の商品やサービス、企業方針などについて理解しておかなければなりません。幅広いジャンルの企業や商品に興味を持ち、客観的な視点でニーズを追求していく姿勢も求められるでしょう。

キャリアアドバイザー
一時の思い付きで盲目的に突き進んでしまう人や、ニーズよりも自分のアイデアを優先したい人は良い結果を残せないかもしれません。
⑥納期を守れる進行管理能力がある
いくら良いアイデアを思いついたとしても、CM制作にかかわるほかのスタッフと連携しなければ効果的なCMは作れません。そのためCMプランナーには、独創的なアイデアを生み出すだけでなくチーム全体を見渡し過不足なく物事を進める力も求められます。
特にCM制作には多くの人がかかわるので、一人ひとりがどのようなスケジュールのもとに動いているのか、各作業をいつまでに終わらせれば良いのかを冷静に判断できる能力は重要になります。

キャリアアドバイザー
普段から物事のスケジュールをきちんと立てて実行する習慣のある人は、CMプランナーに向いていると言えますね。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!CMプランナーに活かせるスキル
CMプランナーには音楽や映像の知識も求められる
上記のほかに音楽や映像の知識があると仕事で役に立ちますよ。CMプランナーは、映像制作のスタッフの選定や制作現場にも参加することが多いからです。
音楽や映像に対して知識があると、映像制作スタッフをスタッフィングする際にCMコンセプトに合った分野が得意なスタッフを選ぶことができます。CMソングの選定や各クリエイターの制作作品の良し悪しも、より簡単に判断しやすいですよ。
あなたとCMプランナーの相性は?
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入社後の早期離職を避けるためには、自分に適性のある職種を選ぶことが大切です。しかし、それがどんな職種なのかが分からず悩む人も多いでしょう。
そんな人におすすめなのが「業界&職種マッチ度診断」です。簡単な質問に答えるだけで志望する職種との相性を診断できます。
自分に適性のある職種を早めに知って、就活を成功させましょう。
難易度は高い! CMプランナーを目指す人が知っておくべきこと

就活生
CMプランナーは未経験からでも目指せると知って、ますます興味が出てきました。

キャリアアドバイザー
それは良かったです。ですが、残念ながらCMプランナーの仕事に就くのは簡単なことではありません。

就活生
そうなのですか……? 急に不安になってきました。

キャリアアドバイザー
過度に心配する必要はありませんが、CMプランナーを目指すうえで知っておいてほしいことを2つ伝えておきますね。
CMプランナーは、資格や学歴を必須としない仕事である一方で、人気のある仕事なので目指すのが難しい側面も持ち合わせています。
そこで、CMプランナーを目指す人が知っておくべき注意点を2つ紹介します。CMプランナーを目指すことの厳しさを知って、モチベーションに変えられると良いですね。
CMプランナー限定の新卒向け求人は少ない
新卒採用においては、CMプランナー限定の求人は少ないのが現状です。多くの場合、総合職や企画職として採用され、本人の希望や適性に応じて配属先が決まります。
CM制作にかかわる幅広い知識を身に付けるために、営業や広報といったほかの仕事に就くこともありますよ。
そのため、入社してもCMプランナーという希望をすぐにかなえられるとは限りません。「CM制作にかかわる仕事をしていくなかで、CMプランナーになれる可能性もある」と理解しておきましょう。

キャリアアドバイザー
CMプランナーは他職種とのかかわりが多い仕事なので、ほかの職種を経験することがゆくゆく役に立ちます。たとえ希望が通らなかったとしても、将来のために地道に経験を積んでいく覚悟を持っておきましょう。
大手広告代理店は入社難易度が高い
CMプランナーへの道の一つである広告代理店は、毎年就職人気ランキングに入るほど人気があり、数百倍以上の倍率になることも珍しくありません。特に大手企業では有名大学や難関大学の出身者が多く、大卒者のなかでも狭き門と言えます。
そのため、大手広告代理店を目指すのであれば、インターンシップに参加したり、広告業界に関する本を読むなど徹底的に業界理解を深めておきましょう。CM制作にかかわる資格を取得したり、CMコンテストなどに応募して腕を磨き、実績を作るのもおすすめです。

キャリアアドバイザー
高倍率になりがちな大手広告代理店だけに絞り込むのはリスクがあるため、CM制作会社を含めなるべく幅広い選択肢を持っておくと良いでしょう。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!CMプランナーの選考を勝ち抜くうえで必要な心構え
ストレス耐性×バイタリティの高さをアピールしよう
CMプランナーを目指すうえでは広告代理店などを目指すのが一般的ですが、そういった企業は仕事の性質上ワークライフバランスを整えるのが難しい傾向にあります。それに対して「それでもこの業界で頑張りたい」という強い覚悟が求められます。
また過去の経験を振り返り、困難を乗り越えたりストレス耐性の高さを表すような具体的なエピソードを準備しておくことも重要なポイントの一つです。
実際に広告代理店のなかでは学生がいかにストレス耐性やバイタリティを持っているかを重視している企業も多いので、その点を効果的にアピールできると好印象を残しやすいですよ。
CMプランナーを目指す人におすすめの資格

CMプランナーは特別な資格や学歴が必須ではありませんが、人気の高い職業なので、狭き門となります。そのため就活においては、CM制作への適性や興味の高さをアピールすることが重要です。
そこでおすすめなのが、関連資格の取得です。資格がある=必ずCMプランナーになれるとは限りませんが、少しでも有利に就活を進めたい人はぜひチャレンジしてみてくださいね。
マルチメディア検定
マルチメディア検定は、動画や静止画、文字といったマルチメディアを扱うビジネスパーソン・学生向けの資格試験です。
コンピュータを用いた画像情報分野の人材育成をおこなっている、公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が主催しており、情報技術の基礎知識や知的財産権、コンテンツ作成などマルチメディアにかかわる幅広い内容が出題されます。
- 主催:公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
- 開催日:年2回(7月上旬・11月下旬)
- 受験料:ベーシック 5,600円(税込)、エキスパート 6,700円(税込)
試験は、基礎知識の理解度を測るベーシックと、専門知識の理解度や応用能力を測るエキスパートの2種類があり、どちらも受検資格はありません。合格率2024年度後期でベーシックが60.5%、エキスパートが23.0%となっています。
CGクリエイター検定
CGクリエイター検定は、CG(コンピュータ・グラフィックス)を用いた動画や画像の作成スキルを測る検定資格です。年に2回試験がおこなわれ、毎回約3,000人以上が受検しています。
試験ではCG映像作成における基礎知識や表現技術、ソフトウェアの活用方法といった内容が問われます。構図やカメラワークなどCM制作に欠かせないスキルも学べるため、CMプランナーを目指すのであれば持っておいて損はないでしょう。
- 主催:公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)
- 開催日:年2回(7月上旬・11月下旬)
- 受験料:ベーシック 5,600円(税込)、エキスパート 6,700円(税込)
CGクリエイター検定の試験は、ベーシックとエキスパートの2つのレベルに分かれており、どちらも年齢や学歴関係なく受検できます。

キャリアアドバイザー
CMプランナーは画像編集の現場に立ち会ったり、場合によっては自ら映像編集をおこなう場合もあるため、取得しておくと選考で有利になる可能性もありますよ。
色彩検定
色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催する、色に関する知識を学ぶための公的資格です。色の理論や色彩心理、配色イメージといった基礎から、ビジネスへの活用まで色に関する幅広い知識を学べるのが特徴です。
色と言えば芸術やファッションをイメージする人もいますが、人の心をつかむCMを制作するためにも必要なスキルです。そのため、取得しておくと選考でのアピール材料になるでしょう。
- 主催:公益社団法人色彩検定協会
- 開催時期:夏期:2~3級、UC級/冬期:全級、1級2次
- 受験料:6,000円~15,000円(税込み)※級によって異なる
試験は、1~3級、UC(ユニバーサルデザイン)級の4種類があり、実務に応用したい場合は2級以上を持っておくのが望ましいとされています。
本格的にビジネスへの活用法を学びたいのであれば、1級まで取得しておくとライバルとの差別化につながるでしょう。

キャリアアドバイザー
なお色彩検定は年3回試験が実施されていますが、受検する種類によって受検できる時期が変わるため、事前に受検日を確認しておくようにしましょう。
CMプランナーに関するよくある質問に回答!
CMプランナーの仕事に憧れつつも、具体的な仕事内容や求められるスキルがわからずとまどっている人もいるかもしれませんね。そんな人に向けて、ここではキャリアアドバイザーがCMプランナーに関するよくある質問に回答します。
CMプランナーの仕事内容を教えてください。
CMプランナーは、企画を中心に撮影や編集、スタッフの管理などCM制作にかかわる幅広い業務をおこなう仕事です。
顧客から「こんなCMを作りたい」という要望を聞き、CMのストーリーを考えたりほかの職種と協力しながら完成まで持っていきます。一言で言うと、「CM制作の総監督」のような役割ですね。
CMは限られた時間でいかに多くの人の心をつかめるかが重要です。そのためCMプランナーは、トレンドをつかむための情報収集力や人を驚かせるアイデアを生み出す発想力が求められます。
CMプランナーになるにはどうすれば良いですか?
新卒からCMプランナーを目指す場合は、広告代理店やCM制作会社に就職するのが一般的です。特別な資格や学歴は必須でないものの、人の心をつかむCMを作るにはCM制作の流れの理解やトレンドをキャッチする能力など、必要とされる知識やスキルは多くあります。
入社後はアシスタントや他職種で下積みをしながらCM制作の流れを学び、能力が認められれば CMプランナーに抜擢されます。
なおCMプランナーは、職種限定の新卒求人が少なく、総合職や一般職として採用されることがほとんどです。入社してもCMプランナーの仕事に就けるとは限らないことを理解しておきましょう。
CMプランナーをするうえで大変なことはなんですか?
CMプランナーはクライアントから仕事を受けるため、納期は厳しく管理する必要があります。締め切りに追われることもあり、そのようなときにストレスを感じやすい側面がありますよ。
またクライアントの都合で動かなければならないシーンもあり、急な仕様変更や締め切りの調整などが発生する場合もあります。相手に合わせて柔軟な対応をすることが必要とされますが、それに対して大変だと感じることも少なくないでしょう。
またそれにともない、就業時間が不規則になりやすいのもCMプランナーをするうえで大変なことの一つです。特に締め切り前などは時間に追われることもあり、残業時間が増えることも考えられます。
CMプランナーは求められるスキルが多い! 目指すなら幅広く企業を見ておこう
CM制作における総監督のような役割を担うCMプランナーは、情報収集力や発想力が求められる仕事です。限られた時間でいかに人の心をつかめるかが腕の見せ所となります。また、社内外の多くの人と連携しながら業務をおこなうため、進行管理能力も問われます。
CMプランナーの就職先としては、広告代理店やCM制作会社が一般的ですが、中でも広告代理店は人気が高く狭き門と言えます。CMプランナーだけに照準を合わせると選択肢がぐっと絞られてしまうため、応募先企業や将来のビジョンを幅広く考えながら、就職活動を進めてみてくださいね。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

CMプランナーはCMを作り上げる仕事ですよね。