目次
- 広告業界の特徴を知って就活準備をしよう
- 広告業界の仕組みと関連業界
- 広告系企業の種類
- 総合広告代理店
- 専門広告代理店
- ハウス・エージェンシー
- 広告業界の職種には何がある?
- 営業職
- マーケティング職
- クリエイティブ職
- 知っておきたい広告業界の動向
- 伸び悩む4大メディア
- アドテクノロジーの進歩
- 動画広告の躍進
- 広告業界に向いている人の特徴
- トレンドに敏感
- コミュニケーション能力が高い
- ストレス耐性が高い
- 広告業界の選考で有利になる資格は?
- Google広告認定資格試験
- ウェブ解析士
- ウェブデザイン技能検定
- 広告業界についてよくある質問
- 広告業界の年収はどれくらいですか?
- 広告業界の仕事はきついって本当ですか?
- 広告業界の企業に入社するのは難しいですか?
- 広告業界の志望動機を書くときのポイントを教えてください。
- 広告業界を目指すなら動向を理解しておこう
広告業界の特徴を知って就活準備をしよう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
広告業界を目指す学生の中には、
「なんとなく憧れているけど業界研究ができていない」
「自分は広告業界に向いているのかわからない」
と悩んでいる人も多いでしょう。
広告業界の仕事は学生から大変人気があるため、内定を獲得するには動向や採用方針をしっかり理解して対策をしなければなりません。
この記事では、広告業界の動向や向いている人の特徴、おすすめの資格について紹介していきます。よくある質問にもお答えするので、ぜひ最後まで読んでくださいね。
広告業界の仕組みと関連業界
広告業界は、広告を打ち出したい広告主(顧客)やそれをプランニングする広告代理店、実際に広告を作る制作会社、広告を消費者に伝える広告媒体から成り立っています。
広告主から依頼を受けた広告代理店や制作会社は自社または他社で広告をプランニング・作成し、その報酬を得ることで利益をあげます。
一般的には広告代理店のことを広告業界と呼ぶことが多いですが、実際は制作会社やイベント会社、広告媒体(テレビやラジオ、雑誌、インターネットなど)などさまざまな企業がかかわっています。
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広告系企業の種類
ひとくちに広告業界といってもさまざまな企業があり、広告業界を目指すならその違いや特徴を知っておくべきでしょう。ここでは、広告業界の中でも大きな役割を果たす広告代理店の種類について詳しく説明します。
総合広告代理店
総合広告代理店とは、テレビやラジオ、新聞、雑誌などあらゆる媒体を扱う広告代理店のことです。対象メディアが広い分規模の大きな企業が多く、誰もが知る有名企業はほぼ総合広告代理店に属するといえます。
総合広告代理店は、発注から広告が消費者の目に触れるまでの全プロセスを包括的に担います。ただし、すべてのプロセスを社内で完結させているわけではなく、制作や運用は子会社や他の制作会社に依頼することが多いです。そのため、総合広告代理店に就職すると制作会社とやり取りをしたり子会社に出向したりすることも少なくありません。
- 電通
- 博報堂
- アサツーディ・ケイ
専門広告代理店
専門広告代理店とは、インターネット広告や雑誌広告、鉄道広告など特定の媒体を扱う広告企業のことです。総合広告代理店との大きな違いは、専門広告代理店は媒体側に立った業務が多いこと。そのため、主に担当する媒体の広告枠を販売するための営業活動をおこないます。
専門広告代理店は、広告媒体は限られますが総合広告代理店よりも安価に広告を打ち出せるという強みを持っています。また、特定のジャンルや地域に根差している企業も多く、専門性の高いプランニングができるのも特徴です。
昨今ではリスティング広告や動画広告などのインターネット広告が急成長を遂げています。テレビやラジオなどの従来媒体が伸び悩んでいることもあり、今後はさらにインターネット広告が拡充していくでしょう。
- サイバーエージェント(インターネット広告に特化)
- ムサシノ広告社(雑誌広告に特化)
- アイアンドエフ(印刷物や販促物に特化)
ハウス・エージェンシー
ハウス・エージェンシーとは、特定の企業の広告を専門に扱う広告企業のことで、特に鉄道業界に多く見られます。大手企業から広告宣伝部が独立したケースも多く、基本的には親会社の広告活動を担うため、外部の案件を扱うことはあまり多くありません。
ハウス・エージェンシーは特定の企業専属であるため、仲介手数料を削減できる分総合広告代理店に発注するよりも安価に広告を打ち出せます。また、広告主とスムーズにやり取りでき情報漏洩のリスクも低いというメリットもあります。
労働者目線で見ると、年収は他の広告代理店よりも低めですが、親会社のもとで安定して事業をおこなえるというメリットがあります。そのため、特定ジャンルで広告活動をしたい人や安定性を重視したい人におすすめの企業形態といえます。
- ジェイアール東日本企画
- 株式会社デルフィス
- 東急エージェンシー
広告業界の職種には何がある?
広告業界の中にはさまざまな職種があり、職種によって仕事内容や役割、求められる適性が異なります。そのため、広告業界を目指すなら各職種の特徴を知っておくべきでしょう。そこで次に、広告業界にある主な職種を3つ紹介します。
営業職
広告業界における営業職は、顧客である広告主と広告媒体を結び付ける仕事です。自社の商品やサービスを宣伝したいと考えている広告主に対して、テレビや新聞、Webメディアなどの広告枠を売ったり効果的なプロモーション企画の提案をしたりします。コンペ形式で営業を書けることも多く、顧客調査やプレゼン準備などをおこなう機会も多いです。
また、広告業界の営業職はスケジュール調整や進行管理など広告主と媒体の窓口としての役割も担います。打ち出した広告にどれくらいの効果があったのかを分析したり、広告主の企業戦略を一緒に考えたりすることも少なくありません。
ただし、営業職としての仕事は企業によって異なる部分も多いです。そのため、広告業界の営業職を目指すなら応募前に必ず各企業の仕事内容を確認しておきましょう。
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マーケティング職
マーケティング職は、営業職からの情報をもとに市場調査や現状把握をして効果的な広告手法を提案する仕事です。広告主の課題やニーズ、企業戦略をもとに、対象となるモノやサービスの市場調査をして現状把握や課題抽出をおこないます。要は、どのような広告を打ち出せば広告主の要望に応えられるかを考え実行する仕事といえます。
昨今は単に広告を打ち出すだけでは売れない時代です。また、SNSや配信ツールなどの普及によりトレンドは目覚ましく変化していきます。そのため、常にアンテナを張ってあらゆる方向から最新情報をキャッチする姿勢が求められるでしょう。マーケティング職は広告業界の中でも特に情報収集力が重要な職種といえます。
マーケティング職に興味のある学生はこちらの記事も読んでおきましょう。
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クリエイティブ職
クリエイティブ職は、営業職やマーケティング職からの指示をもとにCMやポスターなどの広告を制作する仕事です。広告の言葉を作るコピーライターやCM企画をおこなうCMプランナー、映像素材を編集する映像エディターなどに分類されます。
クリエイティブ職で経験を積めば、広告制作にかかわるすべてをまとめるクリエイティブディレクターになることも可能です。肩書きや業務範囲は企業によって異なりますが、いずれも広告そのものを作り上げる重要なポジションといえるでしょう。
クリエイティブ職ではデザインや編集、コピーライティングなどの専門知識や技術が求められます。新卒では入社後に研修をおこなってくれることが多いですが、常に勉強し知識を深めていく姿勢が必要になるでしょう。
CMプランナーについてはこちらの記事で詳しく解説していますよ。仕事内容や求められる適性についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
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広告業界はインターネット広告の需要が高まっており、この分野の広告企業では広告データを分析する仕事もニーズが高まっていますよ。従来のテレビやラジオなどのマスメディア広告に比べると、閲覧者の年齢層や滞在時間など細かいデータを収集できるようになっているのです。そのため、広告効果を高めるためにも、データサイエンティストやエンジニアが活躍しています。
データサイエンティストは、データの収集や分析だけでなく、収集したデータを元に課題の抽出や解決策まで仮説を立てる仕事ですよ。エンジニアは要望どおりのWebサイトやサイトの仕組みを実現する仕事を担当していますよ。プログラミング言語をつかって、インターネット上で広告が表示されるように設計をおこないます。
このように1つの広告を企画・制作するため、さまざまな職種がかかわっていることを広告業界志望のみなさんは覚えておきましょう。これらの仕事は理系のイメージが強いと思いますが、企業によっては知識がない文系の学生を募集していることもあります。興味がある人は、データサイエンティストとエンジニアついても調べておくと良いですね。
知っておきたい広告業界の動向
広告業界は新しい価値観やトレンドを生み出していく業界です。そのため、広告業界に就職するなら業界が今どんな変化を遂げているのか、これから何が必要になってくるのかを知っておかなければなりません。そこで次に、最低限知っておきたい広告業界の最新動向を解説します。
伸び悩む4大メディア
経済産業省の「特定サービス産業動態統計調査」によると、広告業界全体の売り上げに対する4大メディア(新聞、雑誌、テレビ、ラジオ)の割合は年々減少傾向にあることがわかります。
CA 2000年には広告売上高の5割以上を占めていましたが、2021年には3割程度にとどまっています。一方で、2006年以降インターネット広告が伸び続け、2021年には2割を超えました。つまり、広告費が従来の4大メディアからインターネットへ流れているということです。
これは、スマホの普及や企業のマーケティングがデジタル領域にシフトしていることが原因と考えられます。また、2020年以降インターネット広告がぐっと伸びていることから新型コロナウイルスの影響もその傾向に拍車をかけたといえるでしょう。こうした社会背景や流行を踏まえると、今後もインターネット広告は拡充していくと予想されます。
アドテクノロジーの進歩
アドテクノロジーとは、「advertising(広告)」と「technology(技術)」を組み合わせた言葉で、アドテクや広告テクノロジーなどとも呼ばれます。この技術により、ユーザーの嗜好に合った広告を表示させ広告配信の効率化が可能になりました。
繰り返しにはなりますが、昨今ではインターネット広告の売上高が急激に伸びています。一方で、インターネットはユーザー自ら情報を取捨選択できるメディアであるため、一方的な広告は読み飛ばされてしまう傾向にあります。
そのため、広告はテレビや新聞のように多くの人に見てもらうものから、各ユーザーに合った広告活動が求められるようになりました。こうした背景から、その広告に興味を持ちそうなユーザーに絞って広告を表示させるアドテクノロジーが急速に進歩しました。
動画広告の躍進
インターネット広告の中でも特に躍進しているのが動画広告です。ニュースアプリやSNSのコンテンツ間に表示される動画広告の市場はここ数年で一気に拡大しました。これには、配信サービスやオンデマンド型の動画共有サービスの普及、新型コロナウイルスの流行による巣ごもり需要の増加などが関係していると考えられます。
動画には写真やテキストに比べ短時間で大量の情報を届けられるというメリットがあります。そのため、動画広告は記憶に残りやすいだけでなくアクションにもつながりやすいと考えられています。5Gサービスの開始により動画を視聴しやすくなったのも追い風となり、多くの広告主企業がユーザーとコミュニケーションを図る手段として動画広告に着目しはじめました。
広告業界に向いている人の特徴
業界研究をする際はどんな人が向いているのかを知ることも大切です。向いている人の特徴を知ることで選考時の対策に役立つだけでなく、入社後の仕事のイメージも明確化できるでしょう。では、広告業界にはどんな人が向いているのでしょうか。
トレンドに敏感
広告業界に向いている人の一つ目の特徴は、トレンドに敏感なことです。人々の心を動かす広告を作るには、世の中の動きや消費者の真理を理解していなければなりません。そのため、広告業界で働くなら新しい広告技術や流行の移り変わりをいち早く察知することが求められます。
特に昨今は、インターネット広告において新しい価値観や技術がどんどん発展しています。広告にまつわる技術からSNS上で話題になっていること、新しいビジネスモデルなどあらゆる分野に対して常にアンテナを張っておく必要があるでしょう。
コミュニケーション能力が高い
広告業界ではコミュニケーション能力の高さも求められます。というのも、広告業界の仕事では社内外のさまざまな人とやり取りをしなければならないからです。
たとえば、広告枠を提案する際には、広告主から課題やニーズを聞き出しそれに合わせたプレゼンをする必要があります。発注後には、制作会社やプロジェクトメンバーとも連携を取り滞りなく業務を進めなければなりません。
また、広告業界は広告主企業との信頼関係が非常に大切な世界です。そのため、円滑に業務を進めるだけでなくどんな相手や状況でも良好な関係性を築いていくことも求められるでしょう。
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ストレス耐性が高い
広告業界で働くにはストレス耐性の高さも大切です。広告業界は華やかでかっこいいイメージがある一方で、個人の努力では解決できないことも多くあります。たとえば、広告主から無茶な要求をされたり急にスケジュールが変更になったりすることも少なくありません。そのため、失敗してもひきずらないポジティブ思考ができる人は広告業界に向いているといえます。
また、広告主など社外の人とかかわるときに自信を持って発言できない人は信頼されにくいでしょう。社内外の人と良好な人間関係を築くためにもストレス耐性の高さは大切です。
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クリエイティブな仕事に興味があり志望する人が多い広告業界ですが、意外にもコツコツと地道に取り組む仕事もあります。そのため、飽き性な人は広告業界に向いていない可能性もあるので注意が必要ですよ。
たとえば営業の仕事を考えてみると、クライアントからの受注を獲得するまでは、新規企業の飛び込み営業や電話営業などもおこないます。継続的に営業活動を続けることで、企業との信頼関係が構築できます。その結果、広告を出したい企業から広告依頼をもらうことができるのです。
クライアントへのプレゼンテーションや、広告企画、広告制作などの華やかな仕事をイメージしてしまいますが、イメージする仕事をするためには小さな積み重ねが大切になります。特に新卒で入社すると小さなプロジェクトから経験を積み、実績をつくり大きなプロジェクトを担当できるようになるのです。
このように地道に仕事と向き合うことも大切になるので、入社後にミスマッチが起こらないよう、広告業界の仕事のプロセスについてもきちんと理解しておきましょう。
広告業界の選考で有利になる資格は?
広告業界で働くために特定の資格は必要ありません。特に新卒採用はポテンシャル重視であるため、スキルよりも人柄や熱意が重視されるでしょう。
しかし、持っておくと選考時に有利になる可能性のある資格はあります。ここでは、広告業界の選考で有利になる資格を3つ紹介します。広告業界は学生から大変人気があり難易度も高いので、少しでも有利に選考を進めたい人はぜひチャレンジしてくださいね。
Google広告認定資格試験
Google広告認定資格試験は、Google広告に関する基礎知識や応用力を学べるGoogle認定の資格試験です。この資格を取得することにより、Google広告に関する知識を有していることを採用担当者にアピールできます。インターネット広告が主流になりつつある今、Google広告に関する知識を学んでおくと幅広い企業で評価されるでしょう。
試験は全部で6種類(検索広告、ディスプレイ広告、動画広告、ショッピング広告、Google広告アプリ、Google広告測定)があり、80%以上の正答率で合格となります。受験料は無料で、試験勉強もGoogleが提供する動画学習サイトでできます。
試験会場はなく24時間いつでも受験できるため、広告代理店などを目指す人はぜひチャレンジしてみましょう。
ウェブ解析士
ウェブ解析士は、一般社団法人ウェブ解析士協会が主催する民間資格です。この資格を取得することにより、ウェブ解析の基礎やデジタル化戦略などウェブ解析に関する実践的な知識を身に付けられます。また、テキストは毎年改定しているため最新の技術や事例もキャッチできます。
合格までの学習期間の目安は未経験者で2~4カ月、経験者で1~1ヶ月半となっています。合格率は54%(2021年4~5月の統計)とそれほど難易度は高くありません。資格取得には22,000~33,000円の費用がかかりますが、いつでもネット受験できるため特にマーケティングにかかわりたい人はぜひチャレンジしてください。
なお、合格後は上位資格である上級ウェブ解析士やウェブ解析士マスターにステップアップすることも可能です。
ウェブデザイン技能検定
広告業界の中でもクリエイティブ職にかかわりたい人にはウェブデザイン技能検定がおすすめです。ウェブデザイン技能検定とは、ウェブサイト制作に必要な知識力や技術、実践能力を問う試験です。ウェブ業界唯一の国家検定であるため、持っておくと就活時にアピールできるでしょう。
試験は年4回、東京や大阪、福岡などの主要都市で開催されます。3~1級まであり、3級であれば受験資格は特にありません。
インターネットが手放せなくなった今、広告業界においてもウェブサイト制作やデザインの知識は幅広い企業で求められています。そのため、実際に広告を制作したい人はぜひチャレンジしてみましょう。
広告業界についてよくある質問
ここまで、広告業界の特徴や動向などについて説明してきましたが、就職のイメージは膨らんできたでしょうか? 最後に、広告業界への就職についてよくある質問にお答えします。疑問が残っている人はぜひここで解消してくださいね。
広告業界の年収はどれくらいですか?
広告業界というと年収が高いイメージを持つ人も多いでしょう。ですが、実は広告業界全体を見ると他の業種と比較して特別年収が高いわけではありません。
ではなぜ広告業界の年収が高いと言われるのかというと、大手企業数社の年収が高いからです。たとえば、大手広告代理店の電通や博報堂の有価証券報告書を見ると、平均年収は1,000万円を超えています。そのため、大手広告代理店に限定すれば年収は高いといえるでしょう。
しかし、広告業界の多くは中小企業で年収は大手広告代理店よりも低いのが実情です。また、企業によって給与水準は大きく異なるため、業界全体の平均値で判断するのはあまり意味がありません。もし年収について気になるなら、企業ごとに調べてみてくださいね。
広告業界の仕事はきついって本当ですか?
広告業界というと華やかでかっこいい一方で「きつい」「激務」というイメージを持っている人も多いでしょう。結論から言うと、広告業界の仕事は決して楽なものではありません。
たとえば、広告主と媒体の板挟みになったり急な予定変更があったりして、残業が多くなることも多いです。加えて、人間関係が大切な業界であることから接待や飲み会なども多いとされています。そのため、自分のペースで仕事をしたい人や体力に自信のない人にはあまり向いていないでしょう。
ただし、昨今では働き方改革や新型コロナウイルスの影響で職場環境は改善されつつあります。エネルギーを必要とする場面も多いですが、熱意のある人にとってはやりがいのある仕事といえるでしょう。
広告業界の企業に入社するのは難しいですか?
広告業界の企業に入社するのは他と比べて難しいといえます。というのも、広告業界は学生から大変人気があり、毎年非常に多くの応募が集まるからです。特に大手広告代理店は毎年就職人気ランキングの上位にランクインするほど人気で、倍率が数百倍になることも珍しくありません。
そのため、「受かったらラッキー」という甘い気持ちで応募しても受かる可能性は極めて低いでしょう。しっかり対策をしておかないとESさえ通らない可能性が高いです。
ただし、広告代理店の子会社や制作会社であればそれほど難易度は高くありません。広告業界を目指すのであれば広い視野を持って幅広くエントリーするのがおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる
広告業界に興味ある学生の中には、学歴に不安を感じている人がいるかもしれません。たしかに、電通などの大手広告代理店は、早稲田大学や慶應義塾大学、上智大学レベルの出身者が約8割を占めるとも言われています。ですが、必ずしも学歴がなくても広告業界の企業に入社することは十分可能ですよ。
高倍率な選考を通過するためには、学歴よりも学生時代にどのようなことに取り組んだのかが大切になります。たとえば、長期インターンシップへの参加などが挙げられますね。もちろん参加しただけでなく、どのような成長を遂げたのかが大切です。これらのエピソードを通じて「入社後にどのような活躍をするのか」を評価してもらえますよ。
このエピソードは学歴は一切関係ないですよね。つまり学歴よりも入社後に活躍できるような経験をしているかどうかが大切なのです。そのため学歴に自信がない人であっても、これまでの経験次第で広告業界へ就職するチャンスは十分あります。自信を持って広告業界を志望しましょう。
広告業界の志望動機を書くときのポイントを教えてください。
広告業界の志望動機を書く際は、広告業界を志望する理由とその企業を選んだ理由、入社後のプランを明確に述べましょう。この3点を書くことによって、「なぜここで働きたいのか」「入社後にどう活躍してくれるのか」を採用担当者にイメージさせることができます。そのイメージが採用方針とマッチすれば内定獲得はぐっと近づくでしょう。
なお、広告業界は大変人気なので憧れや漠然とした志望動機では通用しません。たとえば「人の心に残るCMを作りたい」「貴社の社員に憧れた」といったありきたりな志望動機では落とされてしまう可能性が高いです。そのため、業界理解を深め志望動機にも業界の特徴や動向を盛り込みましょう。
広告業界の志望動機のポイントについてもっと知りたい方はこちらも読んでくださいね。
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例文6選|広告業界の志望動機に欠かせない3つのポイントと書き方
広告業界の志望動機を作成する際には業界研究が必須です。今回は広告業界の職種やトレンドを解説していきます。また、キャリアアドバイザーが広告業界でもとめられる人物像や志望動機を書く際のポイントを例文付きで紹介するので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む
広告業界を目指すなら動向を理解しておこう
広告業界は学生に大変人気のある業界なので、内定を得るには業界研究が欠かせません。業界研究でポイントとなるのは、世の中の動きやトレンドをキャッチすることと業界全体の仕組みを理解することです。ここの理解を深めておくことで企業選びや選考対策もスムーズにおこなえるでしょう。
また、大変倍率の高い世界なので大手だけでなく子会社や関連企業にも目を向け選択肢を増やしておくことも大切です。広告業界にチャレンジする人はここで紹介した内容をもとに業界研究を進めてくださいね。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
ここまで広告代理店を中心に紹介しましたが、他にも広告系企業はあるので違いを理解することが大切ですよ。ここでは広告制作会社とイベント会社について紹介します。
広告制作会社とは、言葉のとおり広告制作をする企業のことです。制作会社はグループ会社や特定の企業からの依頼の制作を担当する企業と、複数の広告代理店や広告主から依頼を受ける独立系の制作会社がありますよ。
また、広告はテレビやラジオ、新聞などのメディアだけでなく、イベントを通じて広告宣伝をおこなうイベント会社もあります。イベント会社は企画から制作、イベント当日の進行まで担当していますよ。
広告代理店は広告制作会社へ制作依頼をしたり、イベント企画の依頼をしたりするため、広告業界全体を把握しておく必要があります。また、興味があることが明確な人は、広告代理店ではなく、制作会社やイベント会社のように特化した企業を志望することもおすすめです。