目次
- ガラスメーカー志望なら理解必須のトレンド情報を押さえて対策を始めよう!
- まずはガラス業界の構造とメーカーの役割を確認しよう
- ガラスメーカーの仕事内容とは? 主な4つの仕事を紹介
- ①研究・開発
- ②製造
- ③生産管理
- ④営業販売
- 目指すならトレンドの理解が欠かせない! ガラスメーカーの現状を解説
- ①建設業界での活用が堅調
- ②自動車や太陽光パネル向けの板ガラスの需要が増加
- ③スマートフォンの普及で液晶ガラス市場が拡大
- 将来性はある? ガラスメーカーの今後の課題と対応策
- ①中国などの安価なガラスに負けない競争力をつける
- ②過剰供給問題に対応する
- ③新興国への建設需要に応える品質と技術力を強化する
- ④エコガラスや高付加ガラスを提供する
- 【ガラスメーカー10選】企業の特徴とそれぞれの違いを理解しよう!
- ①AGC
- ②日本板硝子
- ③セントラル硝子
- ④HOYA
- ⑤日本電気硝子
- ⑥興亜硝子
- ⑦オハラ
- ⑧東洋佐々木ガラス
- ⑨三芝硝材
- ⑩松浪硝子工業
- さらに業界理解を深めよう! ガラスメーカーで働く3つの魅力
- 生活に欠かせない必需品の製造に携われる
- 最先端の技術に触れることができる
- モノづくりの楽しみを感じられる
- これで魅力倍増! ガラスメーカーの志望動機作成4ステップ
- ステップ①:なぜガラスメーカーなのかを明記する
- ステップ②:なぜ志望企業を選んだのかを明示する
- ステップ③:自分の専門性やスキルをアピールする
- ステップ④:入社後の活躍の展望を示す
- アピール内容別! ガラスメーカーの志望動機例文3選
- 例文①チャレンジ精神が旺盛
- 例文②新しいものを生み出す創造力がある
- 例文③コミュニケーション能力が高い
- ガラスメーカーを目指す学生からよく聞かれる質問に回答!
- ガラスメーカーについて入念にリサーチを進めて理想の就職をかなえよう!
ガラスメーカー志望なら理解必須のトレンド情報を押さえて対策を始めよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、
「ガラスメーカーってどんな仕事ですか?」
「ガラスメーカーの就職を目指すためにすべき対策はありますか?」
といった声が寄せられています。ガラスは生活に欠かせない必需品ではありますが、それを製造するガラスメーカーについては、あまり理解できていないという人は実際多いです。
ガラスメーカーへの就職を成功させるためには、まずは業界全体についてやその特徴などを理解することが大切です。
この記事では、ガラスメーカーの仕事内容や現状と課題、そして具体的な企業例をキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて詳しく解説しています。志望動機の書き方のポイントと例文も紹介するので、就職を考えている人はぜひ参考にしてください。
まずはガラス業界の構造とメーカーの役割を確認しよう
ガラス業界にかかわる企業はおもに、「ガラスメーカー」「商社・卸売業者」「各製品メーカー」の3つです。
ガラス業界ではまず、ガラスメーカーが住宅で使われる窓ガラスや自動車用のガラス、医療機器用のガラスなどを製造します。そこで完成した製品を、各製品メーカーに販売するのが商社・卸売業者の役割です。
各製品メーカーの代表例には、自動車メーカーや建設会社、医療機器メーカーが挙げられます。ガラスはあらゆる場面で使われる必需品なので、ガラスメーカー以外の業界・企業とのかかわりも深いのが特徴です。
ガラスメーカーもかかわる自動車業界の仕組みについてはこちらの記事で解説しています。
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ガラスメーカーの仕事内容とは? 主な4つの仕事を紹介
「ガラスメーカーはガラスを製造販売する会社」というイメージはあっても、日常生活でかかわる機会は少なく、どんな仕事をしているのか詳しく知らない人は多いです。
そこで、ガラスメーカーの代表的な仕事である「研究・開発」「製造」「生産管理」「営業販売」を紹介します。自分にどの仕事が向いていそうか考えながら、それぞれの仕事の内容を確認していきましょう。
①研究・開発
研究・開発職は、ガラス製品そのものの開発や、製造設備・加工技術の開発に携わる仕事です。ほかにも市場調査や企画、量産工程の確立など、新製品ができるまでの多くの過程にかかわっていきます。
- 専門的な知識を活かせる
- 新しい製品や技術を生み出せる
- 最先端の技術に触れられる
- 難しい課題を解決することで達成感を得られる
- 企画段階からガラスの製造に携われる
研究・開発職は最先端の技術をとことん追求できる点が大きな魅力です。ガラス製造の企画段階から携わりたい人や、専門的な知識を活かして課題を解決したい人に向いています。
研究職の仕事内容や向いている人のタイプはこちらの記事でまとめています。
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②製造
製造職は工場内での作業を担当する仕事です。たとえば、ガラス製造に使われる機械の監視や操作、ガラス加工、梱包などを業務としています。
- モノづくりの最前線に携われる
- ガラスが製造される工程を実際に目にできる
- 製品が出来上がっていく喜びを感じられる
- スキルアップを実感しやすい
製造の仕事は、マニュアル通りに黙々と進めるような単純作業だけではありません。機械トラブルがあった際には状況に応じて自ら仮説を立てて対処したり、各工程における無駄を排除して効率化を図ったりする複雑な作業も担当しています。
③生産管理
生産管理は、製品を安全に製造するための計画や資材調達、完成品の納入に携わる仕事です。自動車や医療機器にも使われるガラスには厳格な基準が設けられているため、安全で安定した体制を構築する生産管理の仕事が欠かせません。
- 現場全体の司令塔的存在
- 幅広い部署の人とかかわれる
- マネジメントスキルを身に付けやすい
- 汎用性の高い経理知識やPCスキルを身に付けられる
生産管理では、生産計画から品質管理まで広くかかわっていくことになります。正確な仕事ぶりとトラブルへの臨機応変な対応が必要となるため、物事を俯瞰的に考えられる人に向いています。
④営業販売
営業販売は、商社・卸売業者と各製品メーカーを対象に、自社製品を販売する仕事です。グローバルに事業展開しているガラスメーカーであれば、海外の顧客を相手にする場合もあります。
- 会社への貢献を実感しやすい
- 成果が目に見える形で表れる
- 幅広い部門、企業の人とかかわれる
- 顧客の反応を間近で見られる
- 未経験や文系学部からでも目指しやすい
ガラスはさまざまな産業に使われるため、かかわる業界の幅も広い特徴があります。ものづくりの上流工程に位置づけられるガラスメーカーの営業販売として、多様な企業の人と人脈を築ける点が魅力です。
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目指すならトレンドの理解が欠かせない! ガラスメーカーの現状を解説
- 建設業界での活用が堅調
- 自動車や太陽光パネル向けの板ガラスの需要が増加
- スマートフォンの普及で液晶ガラス市場が拡大
就活生
日本のガラスメーカーは好調なのでしょうか?
キャリアアドバイザー
そうですね。日本のガラスメーカーは世界的に高いシェアを誇っていますよ。ガラスは生活に欠かせないものなので、安定した需要があります。
ガラスメーカーを目指すなら、現在の状況や将来性についても考えておきたいところですよね。
また、現状や将来性を理解し、具体的な業界知識にまで切り込んだ話ができると、それだけ高い意欲があることも示せます。業界理解を深めることで、本当に自分にあった業界なのかを正確に判別することもできるため、トレンドの理解は重要な対策といえます。
ガラスメーカーはどのような現状にあるのか、需要が拡大している製品や市場を詳しく見ていきましょう。
①建設業界での活用が堅調
建築用ガラスの需要が世界的に拡大していることは、まず押さえておきたいトレンドの一つです。特にアジアの新興国ではインフラ整備のための大きな需要が生まれており、販売数量の増加によって売上を伸ばしているガラスメーカーが多く見られます。
断熱性や遮熱性の高いガラスなど、環境負荷の低減や快適性を高める機能性ガラスが建設業界で高いニーズを得ています。
キャリアアドバイザー
ただし、少子高齢化に伴い、今後、国内の新たな住宅着工戸数は減少傾向に向かうとの予測もあります。そのため、ビジネスモデルの見直しやさらなる海外事業への移行が検討されていることも理解しておきましょう。
②自動車や太陽光パネル向けの板ガラスの需要が増加
建築用ガラス以外の板ガラスでは、太陽光パネル向けガラスの需要が拡大傾向にあります。
太陽光パネル向けガラスとは、住宅の屋根などによく取り付けられている太陽光パネルに使うガラスです。環境問題への配慮として太陽光発電の注目が高まっており、それに伴ってガラスの需要が拡大しています。
また、太陽光発電の技術を自動車技術と融合させたソーラーカーの動きも見られます。
キャリアアドバイザー
自動車の太陽光発電が確立されれば、ガラスメーカーに新たな需要が生まれそうですね。
③スマートフォンの普及で液晶ガラス市場が拡大
液晶ガラス市場では、スマートフォン(スマホ)やタブレット端末向けのガラスの需要が海外で拡大傾向にあります。
液晶ガラスは製造に高度な技術力を必要とするため、高品質なガラス製造を得意とする日本のガラスメーカーにとっては明るい話題です。
ただし、国内の液晶ガラス市場に限れば、その規模は縮小傾向にあります。たとえばガラスメーカーであるAGCは、原燃材料価格の高騰や国内需要の低下などを考慮し、一部工場での液晶用ガラス基板製品の生産終了を2023年5月に発表しました。
キャリアアドバイザー
今後は海外拠点での生産に注力するとしており、AGCのように国内市場より海外市場を重視するガラスメーカーが増えていきそうです。
将来性はある? ガラスメーカーの今後の課題と対応策
- 中国などの安価なガラスに負けない競争力をつける
- 過剰供給問題に対応する
- 新興国への建設需要に応える品質と技術力を強化する
- エコガラスや高付加ガラスを提供する
日本のガラスメーカーは、中国の企業のように価格競争力に強いガラスメーカーの波に押されつつあります。こうして価格競争が激しくなるなかで、いまどのようなことが課題となっているかを知ることで、ガラスメーカーの将来性を見極めていきましょう。
①中国などの安価なガラスに負けない競争力をつける
日本や欧州、米国のガラスメーカーが世界的に高いシェアを誇っていますが、負けず劣らずの存在感を放っているのが中国のガラスメーカーです。
中国最大手の自動車ガラスメーカー・フーヤオを筆頭に、価格競争力に強いガラスメーカーが台頭してきており、日本の各製品メーカーにも多くの製品を輸出しています。
また、板ガラス市場よりも参入ハードルが高いとされる液晶ガラス市場でも、中国のガラスメーカーが台頭しています。
キャリアアドバイザー
中国製のガラスはただ安いだけでなく品質も急激に向上しており、そこにいかに対抗していくかが国内のガラスメーカーの課題です。
②過剰供給問題に対応する
ガラスメーカーの大きな懸念材料となっているのが過剰供給問題です。
過剰供給とはその名の通り、需要を大きく上回るほど多くの製品を製造してしまう状態のことです。製品価値の低下や管理コストの増加など、さまざまな問題につながる恐れがあります。
国内の大手ガラスメーカー3社(旭硝子、日本板硝子、セントラル硝子)は、日経新聞の記事によると2015年に経済産業省から過剰設備の統廃合を求める報告を受けており、いかに過剰供給を解消するかが課題となっています。
特に過剰供給の傾向にあるのは板ガラス市場です。
キャリアアドバイザー
経済産業省のグローバル・ベンチマーク 検討結果要旨よると、ガラスの過剰供給は世界的な問題になっていくと予測されており、一部工程の共同運営や、価格の見直しなどの対策が求められています。
③新興国への建設需要に応える品質と技術力を強化する
世界的に建築用ガラスの需要が拡大しているなか、特に成長著しいのが新興国の建設市場です。
アジア地域を中心とした新興国ではインフラの需要と建設需要が高まっており、同時にガラスの需要も高まっています。
たとえば日本板硝子は、アジア地域では中国・ベトナム・マレーシア・インドに拠点を持っています。日本板硝子以外のガラスメーカーでも、海外拠点の設備拡充やM&A(企業や事業の合併・買収)の動きが活発化しており、今後もこうした動きが増えていきそうです。
キャリアアドバイザー
新興国での需要に優先的に応えられるよう、品質や技術力の強化が求められています。
④エコガラスや高付加ガラスを提供する
中国のガラスメーカーの台頭などにより国内のガラスメーカーが押されつつある昨今、より品質を高め競争力をつけるとして新たに注目され始めているのが「エコガラス」です。
エコガラスとは、国内の大手ガラスメーカー3社が製造する「Low-E複層ガラス」の呼び名です。断熱性能と遮熱性能に優れていることから、冷暖房の効率が良く、節電効果につながると注目が集まっています。
また、各ガラスメーカーは、次世代自動車に使われるガラスアンテナ(アンテナ機能を持つガラス)や遠赤外線対応ガラス(遠赤外線カメラの物体認識機能を高めるフロントガラス)のような高付加価値ガラスの開発にも力を入れています。
キャリアアドバイザー
価格だけで同業他社との差別化を図るのは難しいため、今後は新しい価値をもつ製品の開発が必要です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
将来性の高いガラスメーカーを見極めるには、「将来的にニーズが高まるガラス製品を取り扱っているか」「成長が見込まれる産業に製品を提供しているか」をチェックしましょう。
たとえば断熱性能と遮熱性の高いガラスは今後もニーズが高まるといわれています。このような将来に期待できる分野で製品開発しているガラスメーカーかどうかを確認しましょう。また将来的に成長が期待される産業で使用されるガラスを製造しているかどうかもチェックしたいポイントです。たとえば半導体産業向けにガラス基板などを提供しているガラスメーカーは、将来性に期待できる可能性があります。
ガラスメーカーの将来性をチェックする際は、現時点での売上高や規模だけでなく、どの分野や産業に力を入れているかなども含めて、広い視点で見ることが大切です。
【ガラスメーカー10選】企業の特徴とそれぞれの違いを理解しよう!
ここからは、国内の代表的なガラスメーカーを紹介します。
同じガラスメーカーといっても力を入れている事業は異なり、強みとする製品にも違いがあります。それぞれの特徴と違いを理解し、どのガラスメーカーなら自分のやりたいことを実現しやすいのか、じっくり考えてみましょう。
①AGC
- 本社:東京都千代田区
- 創立:1907年
- 従業員数:7,412名(2022年12月31日現在)
- 事業内容:建築ガラス、電子、ライフサイエンス、オートモーティブ、化学品、セラミックス・その他
AGC(旧:旭硝子)は1907年創立の世界的ガラスメーカーです。三菱グループに属しており、根幹となる建築ガラス事業と化学品事業を中心に、電子事業やライフサイエンス事業なども手がけています。
1956年にはインドにガラス製造会社を設立し、その後は東南アジアや欧州のガラス市場にも進出しています。他社に先駆け、いち早く海外事業をスタートさせたのがAGCの強みです。
キャリアアドバイザー
2023年現在では30を超える国と地域で事業を展開しており、海外売上高比率は約7割に達しています。
②日本板硝子
- 本社:東京都港区
- 設立:1918年
- 従業員数:単体約1,700人(2023年3月31日現在)
- 事業内容:建築用ガラス、自動車用ガラス、高機能ガラス
日本板硝子はAGCと並ぶ世界的ガラスメーカーです。住友グループに属しており、設立以来100年以上にわたってガラスにこだわった商品を提供し続けています。
海外事業では、2006年に英国大手ガラスメーカー・ピルキントン社を買収したことから、特に欧州市場に強みがあります。
キャリアアドバイザー
幅広い事業を展開するAGCとは対照的に、ガラス事業が売上のほとんどを占めている点が特徴です。
③セントラル硝子
- 本社:東京都千代田区
- 設立:1936年
- 従業員数:単体1,570人(2023年3月31日現在)
- 事業内容:半導体、環境エネルギー、医薬品、肥料、化学品、ガラス繊維、建築・住宅用ガラス、自動車用ガラス
セントラル硝子は、基礎化学製品であるソーダ製品を製造販売する化学メーカーとして設立された企業です。現在は化成品事業とガラス事業を中心に展開しており、ガラスメーカーというより化学メーカーの側面が強い傾向にあります。
ガラス事業の内容は、ガラス繊維、建築・住宅用ガラス、自動車用ガラスの3分野です。
キャリアアドバイザー
なかでも自動車用ガラスの分野では、米国大手ガラスメーカー・ガーディアン社の子会社の買収、フランスの老舗企業であるサンゴバン社との業務提携を通じてグローバルに事業を展開しています。
④HOYA
- 本社:東京都新宿区
- 設立:1941年
- 従業員数:連結36,571人
- 事業内容:光学レンズ、情報通信分野の半導体・液晶関連製品
HOYAは光学レンズメーカーとして創業し、高度な技術力を強みにメガネやコンタクトレンズ、医療用内視鏡、白内障用眼内レンズなどの「ライフケア」と、半導体や精密機器などの「情報・通信」の2つの事業を展開しています。世界に約160の拠点・子会社を有するグローバル企業です。
キャリアアドバイザー
コンタクトレンズや医療用内視鏡など、人々の生活を支え、医療につなげる製品に携わってみたい人におすすめです。
医療機器業界の就活対策についてはこちらの記事を読んでください。
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⑤日本電気硝子
- 本社:滋賀県大津市
- 設立:1944年
- 従業員数:1,687人
- 事業内容:特殊ガラス製品やガラス製造機械の製作・販売
日本電子硝子は「ガラスの持つ無限の可能性を引き出し、モノづくりを通して、豊かな未来を切り拓きます。」という企業理念のもと、事業を展開しているガラスメーカーです。
スマホなどのディスプレイ用の化学強化専用ガラスや、エネルギー・医薬品分野での利用が期待される超薄板ガラスなどの革新的なガラス製品を提供しています。
近年では自動車をはじめ、エネルギー、医療、半導体など幅広い分野で活用される高機能ガラス製品を生み出しています。
キャリアアドバイザー
環境負荷の低減や医療の高度化といった社会のニーズに応える高機能ガラスの発展に貢献する企業です。
⑥興亜硝子
- 本社:東京都江戸川区
- 設立:1943年
- 従業員数:連結約500人
- 事業内容:化粧品用ガラス容器、薬品用・食品用ガラス容器、抗菌材料の製造・加工販売
興亜硝子は化粧品に使われる容器を中心に、各種ガラス容器を製造販売するガラスメーカーです。資生堂や花王などの大手化粧品メーカーを主な取引先としているため、化粧品業界と密接な関係をもっています。
そうした特徴をもつ興亜硝子の強みは、高いデザイン性や使いやすさを実現する創造性と技術力です。
キャリアアドバイザー
美しさと使いやすさにこだわった化粧品用ガラス容器は、国内外の幅広い化粧品メーカーで利用されています。
⑦オハラ
- 本社:神奈川県相模原市
- 設立:1935年
- 従業員数:478人(2022年11月1日現在)
- 事業内容:光及びエレクトロニクス事業機器向けガラス素材の製造・販売
オハラは、1935年に設立された日本初の光学ガラス専業メーカーです。光学ガラスとは、不純物が少なく透明度の高いガラスのことで、おもに透明度が重要なカメラやスマホのレンズに使われています。
社員が働きやすい環境作りにも力を入れており、たとえば子どもが病気・ケガの際に無給休暇を取得できる制度や、育児時短制度など、さまざまな制度が充実しているのも魅力の一つです。
⑧東洋佐々木ガラス
- 本社:千葉県八千代市
- 設立:2002年
- 従業員数:320人
- 事業内容:飲食店向けの業務用ガラス食器、一般家庭向けのガラス食器
東洋佐々木ガラスは、「東洋ガラス ハウスウエア部門」と「佐々木硝子」が統合して誕生しました。国内最大手のガラス食器メーカーとして、独自の地位を築いています。
江戸硝子や八千代切子などの伝統的なガラス製品も扱っているので、美しいガラス製品を手掛けてみたいという人にもおすすめです。
⑨三芝硝材
- 本社:富山県高岡市
- 創業:1957年
- 従業員数:286人
- 事業内容:一般加工ガラス、強化ガラス、合わせガラス、複層ガラス、曲げガラス、印刷ガラス、特殊合わせガラス、化学強化ガラス、ユニタイズ
三芝硝材は、年間約50万枚もの加工ガラスを製造する総合加工メーカーです。国内トップレベルの技術力を強みに、小さなガラスから国内最大級のサイズのガラスまで、幅広い製品を取り扱っています。
建築やインテリアの分野での髷ガラスや和紙・布入りの合わせガラスなど、意匠性の高付加価値のオリジナル商品に注力しているのが特徴です。
⑩松浪硝子工業
- 本社:大阪府岸和田市
- 創業:1844年
- 従業員数:約300人
- 事業内容:臨床検査用ガラス、理化学用ガラス、システム・プリンタ、電子機器用ガラス
松浪硝子工業は、臨床検査用ガラスや理化学用ガラスなど、医療に用いられるガラスで高い国内シェアを誇る企業です。薄く高品質のガラス製造に強みがあり、最新の医療機器にも松浪硝子の製品が多く使われています。
新卒採用の募集は、各種ガラス製品の開発に携わる「研究開発」と、製造設備や加工技術の開発に携わる「技術開発」の2種類です。
さらに業界理解を深めよう! ガラスメーカーで働く3つの魅力
就活生
ガラスメーカーに強い興味が湧いてきました! もっと具体的に知りたいのですが、たとえば実際に働く魅力にはどんなものがありますか?
キャリアアドバイザー
ガラスメーカーは自動車や住宅に使われるガラスを製造する企業であり、人々の生活に欠かせない存在です。生活必需品に携われるという魅力がありますね。最先端技術に携わり、モノづくりの面白さに触れられるところもポイントです。
厳格な基準を満たすために正確な仕事ぶりが求められる大変な仕事ですが、そのぶん働く魅力もたくさんあります。
ここで魅力をしっかりと理解することは、なぜガラスメーカーを志望するのかといった、志望動機の軸を考えるうえでも役立ちます。ガラスメーカーで働く魅力を知り、自分が活躍できそうかイメージを膨らませてみましょう。
生活に欠かせない必需品の製造に携われる
モノづくりにかかわるメーカーはほかにも数多く存在しますが、特殊な製品を扱うメーカーやBtoB企業の場合、自分の仕事がどんな形で人の生活に役立っているのか見えづらいかもしれません。
その点、ガラスメーカーが製造するガラスの多くは、人の生活と密接な関係をもつものです。身近なものに使われるガラスの製造に携われる点がやりがいとなります。
キャリアアドバイザー
ガラスメーカーが扱う製品は生活のあらゆる場面で使われており、社会への貢献を実感しやすいところがメリットです。
最先端の技術に触れることができる
ガラスメーカーは高付加価値ガラスの開発に力を入れており、今までにないような新しい価値をもつガラスが登場し始めています。まだ世に出ていない技術や、世界トップレベルの研究者の成果など、最先端の技術にいち早く触れられる点が魅力です。
たとえば研究・開発は、新しいガラス製品を開発したり、既存の技術を改良したりするのが仕事です。新しいものを生み出すには幅広い知識が必要となるため、最先端の技術に触れながら自分自身もスキルアップできるメリットがあります。
キャリアアドバイザー
仕事に変化や刺激を求める人や、新しいもの好きな人にぴったりです。
モノづくりの楽しみを感じられる
自分の仕事を形にできるのがモノづくりの醍醐味です。ただの構想だったものが実際に製品として出来上がっていく工程に携われる点が、ガラスメーカーならではの魅力となります。
特にモノづくりの楽しみを感じやすいのは製造と生産管理です。いずれも製造現場で働く仕事であり、どんな工程でガラスが出来上がっていくのか、モノづくりにはどんな苦労があるのかを目にできます。
キャリアアドバイザー
ガラスメーカーは「成果を形にできる仕事をしたい」「モノづくりが好き」といった思いを実現しやすい就職先です。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント根岸 佑莉子プロフィールをみる
生活必需品の生産に携わるということは、仕事へのやりがいが感じられやすくなります。世の中に必要なものを作っていることで、社会に貢献しているという実感が得やすいのです。
特にガラスは、自動車用ガラスや食器、IH調理器の天板など幅広い製品に使われています。ガラスがなければ製品として成り立たないものまでありますよね。
そのためガラスメーカーで働くことで、人々が日常生活に必要なものを生産していると自負することができます。また「自分の仕事は社会で役立っている」と考えられるため、働くモチベーションにもつなげやすくなりますよ。
これで魅力倍増! ガラスメーカーの志望動機作成4ステップ
どんなメーカーにも使いまわせるような志望動機では入社意欲が伝わらないため、ガラスメーカーならではの、さらにいえば志望企業ならではの特徴に着目して差別化を図る必要があります。
これから解説する書き方のポイントを参考にしながら、オリジナリティのある志望動機に仕上げていきましょう。
ガラスメーカーを含む素材メーカーの志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。
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ステップ①:なぜガラスメーカーなのかを明記する
食品メーカーや自動車メーカーなど、メーカーと呼ばれる企業は数多く存在します。そのなかで、なぜガラスメーカーを志望するのかを明記しましょう。
たとえば、
キャリアアドバイザー
モノづくりに携わりたいと思ったから。
といった志望動機なら、ガラスメーカーでなくても実現できますよね。
このような志望動機では、入社意欲が伝わりづらくなってしまいます。ガラスメーカーならではの志望動機にするため、ほかのメーカーと比較しながら、どんな点に惹かれたのかを考えてみましょう。
- 他の製品ではなくガラスに携わりたい理由を考える
- ガラスが社会にどのように貢献しているのかを深掘りして考える
- ガラス製造にかかわることによって何を実現したいのかを考える
ステップ②:なぜ志望企業を選んだのかを明示する
ガラスメーカーのなかでも、なぜ志望企業を選んだのかを明確にする必要があります。同じガラスメーカーといっても企業ごとに事業内容や強みは異なるため、同業他社のなかから志望企業を選んだ理由を示すことがポイントです。そのためには、業界・企業研究が重要になります。
- ビジョンや企業理念
- 事業内容
- 今後の展望
- 独自の社内制度
業界・企業研究の際は、自分の志望企業だけでなく同業他社も合わせて調べるのがおすすめです。複数の企業を比較検討すると、他社と比べてどんな魅力があるのかが見えやすくなりますよ。
企業研究を進めるうえでは、ぜひ就活ノートを作成して効率的に進めましょう。作り方はこちらの記事で解説しています。
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ステップ③:自分の専門性やスキルをアピールする
志望動機では「なぜ志望企業を選んだのか」だけでなく、「企業にとってどんな採用メリットがあるのか」という視点も大切です。企業に貢献できる人材だと評価してもらえるように、自分の専門性やスキルをアピールしましょう。
アピールする内容は、ガラスメーカーの特徴や志望する職種の仕事内容に沿ったものにするのがポイントです。
たとえば営業を志望するなら、コミュニケーション能力や課題発見力のように、実際の業務に役立つスキルをアピールしましょう。
キャリアアドバイザー
仕事内容との関連性を意識してアピールすることで、入社後の活躍をイメージしてもらいやすくなります。
自分の強みの見つけ方はこちらの記事で解説しています。
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ステップ④:入社後の活躍の展望を示す
就活は志望企業に入社することがゴールではありません。継続的に会社に貢献し続けられるとアピールするため、5年先や10年先の目標を伝えましょう。
入社後の展望を伝えるのには、会社の目指す方向性と、自分の実現したいことが合致していると示す目的があります。いくら具体的な目標があっても、それがガラスメーカーで実現できないものなら、採用してもミスマッチにつながってしまいますよね。
そのため、会社の目指す方向性をふまえたうえで、入社後の活躍の展望を示す必要があります。たとえば、
就活生
研究・開発として、〇〇のようなガラスを開発したい。
などと伝えると、描いているキャリアを自社で積めるのか企業は判断できるようになります。
将来の目標の考え方はこちらの記事で解説しています。
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将来の目標は、入念な自己分析や企業研究をおこない明確に答えると活躍イメージを持ってもらえます。 この記事では企業が将来の目標を聞く意図、回答のポイント、目標の決め方などをキャリアアドバイザーが解説します。 動画や例文も参考に自分のキャリアに向き合いましょう。
記事を読む
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
企業や職種にもよりますが、ガラスメーカーのキャリアパスは幅広い選択肢が用意されています。プロフェッショナルとして特定の職種に専念する道がある一方で、ゼネラリストとしてほかの職種を経験できるところもあります。
ガラスメーカーでプロフェッショナルとして特定の職種を極める場合、研究開発部門のマネージャーなど、部下を育成する立場に進むことが多いです。一方でゼネラリストは、単一の職種にとどまりません。たとえば新卒入社後に国内で営業職に就いた後、海外での営業を経験して別の職種に携わるケースもあります。
ガラスメーカーのキャリアパスは幅広いため、自身のキャリアビジョンが実現できる可能性もあります。あなたが思い描くキャリアがかなえられる企業を見つけてくださいね。
アピール内容別! ガラスメーカーの志望動機例文3選
- チャレンジ精神が旺盛
- 新しいものを生み出す創造力がある
- コミュニケーション能力が高い
主なアピール内容別に、ガラスメーカーの志望動機例を用意しました。
これまでに紹介した書き方のポイントをふまえ、自分なりの志望動機を考えてみましょう。「結論→具体的なエピソード→入社後の展望」の構成を心掛けると、内容が伝わりやすい志望動機になりますよ。
例文①チャレンジ精神が旺盛
生活に身近なガラスを扱う企業を中心に志望先を探すなか、積極的なチャレンジを促進している御社の社風に惹かれて志望しました。
ガラスの営業販売に興味をもったのは、自分の仕事がどんな形で人の生活に役立っているのか見える職種に就きたいからです。販売したガラスが実際に自動車や住宅に使われている姿を目にすることで、大きなやりがいを感じながら働けると考えています。
社会に出る前に幅広い経験を積んでおきたいと思い、学生時代はイベントスタッフ・飲食店・コールセンター・塾講師の4つのアルバイトを経験しました。私の強みであるチャレンジ精神は、「現状に満足せず飽くなき革新を追求する」という理念を掲げる御社でこそ活きると思います。
キャリアアドバイザー
企業の社風に合わせた強みをアピールできていることから、入社後も強みを活かして貢献してくれそうなイメージができます。
チャレンジ精神を効果的にアピールする方法はこちらの記事で解説しています。
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例文②新しいものを生み出す創造力がある
私は「化学の知識を活かして人の生活に役立つものをつくる」ことを就活の軸にしています。そのなかで御社は、ガラス領域と化学領域の技術を融合して新しい価値のある製品を生み出しており、自分の想いを実現できる企業だと感じました。
大学では、フッ素の特性を活かした機能性材料をつくる研究をしています。研究を通じて学んだのは、既存の方法にとらわれない柔軟な考え方です。自分なりに試行錯誤するなかで、研究者に欠かせない創造力が培われました。
入社後は化学の知識を応用し、高付加価値をもつ新たなガラスの可能性を追求するのが目標です。
キャリアアドバイザー
志望動機の中で大学の研究に触れる場合は、内容を細かく深掘りされることが予想されます。どんな研究をしてきたのか、わかりやすく説明できるように準備しておきましょう。
例文③コミュニケーション能力が高い
次世代自動車に使われる高付加価値ガラスの存在を知ったことをきっかけに、実際にガラスが製造される現場で働きたいと思うようになりました。
大学の文化祭実行委員では広告制作を担当し、内容や価格について広告会社と綿密な交渉を重ねました。お互いが納得できるように交渉していくなかで身に付いたコミュニケーション能力は、製造の仕事にも役立つと考えています。
また、幼い頃からモノづくりが好きで、製造の現場に関心を持ち、大学でも設計製造技術を学んできました。入社後は同僚から信頼を寄せられる従業員を目指し、チームワークで効率的に品質の高い製品作りに貢献したいと考えています。
キャリアアドバイザー
入社後の展望が具体的な例文ですね。目標を実現するために何が必要なのかを理解できている点から、今の自分を客観視できている様子がうかがえます。
コミュニケーション力の言い換え表現はこちらの記事で解説しています。
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ガラスメーカーの仕事内容や将来性についてのよくある疑問にキャリアアドバイザーが回答します。入社後のミスマッチを避けるために疑問を解消し、納得できる志望先を選ぶことが大切です。
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ガラスメーカーの主な仕事内容は何ですか?
主に「研究・開発」「製造」「生産管理」「営業販売」の4つです。研究・開発が製品の企画段階、製造と生産管理が実際に製品がつくられる製造工程の仕事を担当しています。こうした流れで完成した製品を、取引先企業に販売するのが営業販売の役割です。職種は自分のもつスキルや知識から選ぶ方法のほか、携わりたい仕事から考える方法もおすすめです。モノづくりの現場で働きたいのか、それとも製品を販売する仕事がしたいのかといったように、どんな形でガラス事業に関わりたいのか考えてみましょう。
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ガラスメーカーの将来性を教えてください。
国内の需要が伸び悩む一方で、海外の需要が高まっていることから将来性はあります。中国のメーカーなどが提供する安価なガラスに負けないよう、国際競争力を身につけていけば今後のさらなる成長が見込めます。ただし、国内のガラスメーカーすべてが安泰とは限りません。国内の需要低下や過剰供給が課題となっており、経営基盤の弱い企業、国内事業への依存度が高い企業などは淘汰される可能性があります。
企業選びの際は、ガラスメーカー全体の将来性はもちろん、志望企業ごとの将来性も見極めながら研究を進めましょう。
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文系でもガラスメーカーへの就職を目指せますか?
十分に目指せます。ガラスメーカーの仕事では、たとえ理系でも大学で学んだ知識がそのまま活かせるとは限らず、ゼロから学ぶ必要のあることが多々あります。未経験や文系からでも活躍できるよう教育体制を整えている企業が多いので、安心して目指してくださいね。
ガラスメーカーについて入念にリサーチを進めて理想の就職をかなえよう!
ガラスメーカーを目指す場合は、現状と課題を正しく理解しましょう。今どんな動きが活発化しているのか、何が課題になっているのかを知っておけば、業界のトレンドを抑えた志望動機を作れるようになります。
志望動機の作成で特に重要なのは、「なぜガラスメーカーなのか」「なぜ志望企業を選んだのか」の2点です。企業研究によって同業他社との違いを把握し、数ある業界とガラスメーカーの中でなぜ志望企業を選んだのか説明できるようにしましょう。
キャリアアドバイザーコメント
キャリアアドバイザーコメント酒井 栞里プロフィールをみる
ガラスメーカーのなかには、世界規模で事業を展開している企業があります。海外企業と取引する場合は、海外の顧客に合わせて対応を調整する必要がありますよ。
たとえば海外顧客の国の景気が減退した場合、自社の営業販売も影響を受ける可能性は出てきますよね。そのため、これまでの営業販売戦略を変える必要性があります。また海外顧客と生産管理を連携している場合、その国の価値観に合わせられるよう、文化や風土を学んだうえで対応することも求められます。
ガラスメーカーは国際的な取引をすることも多い業界です。スケールの大きい仕事が多いため、求められる基準も高いことが多いですが、その分より成長しやすく、チャンスをつかみやすいという点も魅力の一つですね。