インターン期間は目的に合わせて選択! 3種類の期間別に特徴を解説

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目次

  1. インターンシップの参加期間を考えるときは目的を明確化することが重要!
  2. まず理解しておきたい! インターンの3つの基本情報をチェック
  3. インターンの参加率は約8割
  4. 1日以下のプログラムが約4割を占める
  5. 参加時期は大学3年生の7~3月が多い
  6. 超重要! 「三省合意」により25年卒からインターンの定義が変わっている
  7. インターンの期間は3種類! それぞれのメリット・デメリットを知ろう
  8. ①オープンカンパニー:1日~数日間
  9. ②短期インターン:5日~2週間程度
  10. ③長期インターン:3カ月以上
  11. 迷っている人必見! 各期間のインターンに向いている人の特徴
  12. ①オープンカンパニー:志望業界や企業を絞り込めていない人
  13. ②短期インターン:学業を優先しつつ企業理解を深めたい人
  14. ③長期インターン:実務経験を積んでスキルを身に付けたい人
  15. 目的の明確化がカギ! 自分に合ったインターンを見つける4ステップ
  16. ステップ①何のためにインターンに参加するのかを明確化する
  17. ステップ②各期間のインターンの募集スケジュールを理解する
  18. ステップ③学業とのバランスを考え自分に合ったインターン期間・時期を決める
  19. ステップ④目的を達成できそうなインターンを探して応募する
  20. 短期や長期はどう探す? インターンの探し方5選
  21. ①求人サイト:短期インターンが多い
  22. ②インターン専用求人サイト:長期インターンが多い
  23. ③逆求人サイト:登録して待つだけでスカウトを受けられる
  24. ④大学のキャリアセンター:地元の優良企業を探しやすい
  25. ⑤企業ホームページ:ほかにはないインターン情報もある
  26. インターンの期間に関するよくある質問に回答!
  27. どの期間にもメリット・デメリットはある! 目的に合わせたインターンを選ぼう

インターンシップの参加期間を考えるときは目的を明確化することが重要!

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活を控えた学生から、

「インターンシップはどれくらいの期間のプログラムに参加すべきですか?」
「やはり短期よりも長期の方が良いのでしょうか?」

といった質問を受けることがよくあります。インターンシップは企業によって実施期間が異なるため、何日程度参加するのがベストなのか悩むこともありますよね。

実は、インターンは参加期間が長ければ良いというわけではありません。大切なのは、実施期間による特徴の違いを知ったうえで目的に合ったインターンを選択することです。

この記事では、インターンの期間の種類とそれぞれのメリット・デメリット、参加状況のデータを解説します。長期か短期で迷っている人や、どのインターンに参加すれば良いのかわからない人はぜひ最後まで読んでくださいね。

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まず理解しておきたい! インターンの3つの基本情報をチェック

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就活生

そもそも学生はどれくらいインターンに参加しているのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

ライバルの状況は気になりますよね。ではまず、インターンの参加率や平均的な参加期間を見ていきましょうか。ただし、参加を決めるのは自分なので、あくまでも参考として見てくださいね。

周囲の学生を見て、「自分もインターンに参加しなくては」と焦りを感じている人も多いのではないでしょうか。周囲を気にしても仕方がないとわかりつつも、どうしても気になってしまいますよね。

そこでまずは、昨今のインターン参加状況に関するデータを紹介します。インターンの参加状況を知ることは、インターンがいつどれくらい開催されているかの情報を集めることにつながりますよ。

インターンの参加率は約8割

内閣府が令和5年に就活に関する学生の意識・行動の実態を調査した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」によると、「インターンシップと呼称されるもの」への参加率は77.1%でした。

参加率は年々増加傾向にあり、複数回参加したことがある学生の割合は67.1%と2019年度以降最も高くなっています

インターンと呼ばれるものへの参加経験

参加したことがある学生が8割近くにのぼっていることから、今やインターンは就活における慣例になりつつあると言えます。ただ、だからといって焦る必要はありません。それだけインターンに参加できるチャンスはあるとポジティブに捉えてくださいね。

インターンに参加していなくて不安を感じている人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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1日以下のプログラムが約4割を占める

インターン参加率が8割弱にのぼる一方で、「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」の「インターンシップと呼称されるものに参加したうちの最長日数」で見ると、半日が12.4%、1日が26.0%と1日以下が全体の約4割を占めています。

年々長期化している傾向は見られるものの、現状では短期が多数派だということです

また、16日以上の割合は6.9%となっており、一般的に長期インターンを指す3カ月以上の参加者数はさらに少ないと考えられます。

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キャリアアドバイザー

なお、インターン先の企業から内定を得た割合は、半日・1日よりも5日以上が1.5倍程度高くなっています。一概には言えないものの、内定獲得につなげたいのであれば、期間の長いインターンを積極的に探すのがおすすめです。

参加時期は大学3年生の7~3月が多い

次に、インターンの参加時期を見てみましょう。

インターンと呼ばれるものへの参加時期

グラフを見てわかるように、「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」によるとインターンの参加時期は、大学3年生の7月から本格化し、3月までに参加する学生が多いです。

インターンの参加時期に決まりはありません。しかし、上記の時期を過ぎると就活が本格的に始まって忙しくなったりインターンを実施する企業が減ってきたりして、参加しにくくなる可能性が考えられます

インターンに参加したいのであれば、遅くても大学3年生、もしくは大学院1年生までに準備を始められると良いですね。

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超重要! 「三省合意」により25年卒からインターンの定義が変わっている

三省合意によるインターンの定義

これまでインターンは、就職前におこなう就業体験全般を意味してきましたが、インターンの基本方針を取りまとめた「インターンシップの推進に当たっての基本的考え方」(=三省合意)の改正により25年卒から上記のように定義が変わりました。

実施期間としては、汎用的能力活用型では5日間以上、専門能力活用型では2週間以上が要件となっています。要件を満たさないものは、定義上インターンではないということです。

しかし、三省合意に法的拘束力はないため、オープンカンパニーやキャリア教育をインターンと称して実施する企業もあります。

高橋 宙

キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる

インターンは期間によって目的が異なる! 自分に合ったものを選ぼう

三省合意によりインターンの定義は決まっていますが、実施する日数は企業によって異なります。1日や1週間で完結するものもあれば、数カ月にわたる内容まで、幅広く存在しているのが現実です。

インターンの期間はまちまちですが、それぞれの日数によって、企業が開催する目的も異なります。たとえば、1日で終了するインターンは企業説明会といった要素が強いですが、数カ月間実施するインターンは、実務を通し学生の業務に対する理解を深め、スキルを身に付けることを目的としています。

それぞれのインターンの期間の特徴についてはこの後解説します。インターンとひとくくりにせず、期間の違いについて要点を押さえ、自分の目的に合ったインターンを選ぶようにしてくださいね。

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インターンの期間は3種類! それぞれのメリット・デメリットを知ろう

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就活生

インターンって、半日だったり1週間だったり期間がばらばらですよね。一体何が違うのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

インターンは、実施期間によって内容や目的が異なります。そのため、単純に「何日参加できるか」だけではなく、自分の希望に合ったインターンかを考えることが大切です。

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就活生

そうなのですね! ぜひ実施期間によるメリット・デメリットの違いを教えてください!

インターンの実施期間は企業によってさまざまですが、大きく分けるとオープンカンパニー、短期インターン、長期インターンの3種類があります。

実施期間ごとに特徴が異なるため、単にスケジュールだけで選んでしまうとミスマッチを感じてしまうかもしれません。そんなことのないように、ここではそれぞれの参加メリット・デメリットを見ていきましょう。

インターン期間別のメリット・デメリット

①オープンカンパニー:1日~数日間

1日~数日間と短い期間で実施されるプログラムは、正確にはインターンではなくオープンカンパニーに分類されます。内容としては企業説明や業務内容の紹介、座談会、職場見学などがおこなわれ、企業全体の特徴を知ることがおもな目的です

企業側も、内定者候補を選ぶというよりは、自社のことを知ってもらう機会と捉えていることが多いですよ。

メリット:短期間で完結するため参加しやすい

オープンカンパニーは半日や1日、数日間と拘束期間が短く、参加しやすいというメリットがあります。たとえば、半日で終わるものであれば午後に他の予定を入れたり、遠方からでも日帰りで参加できたりするため、スケジュール調整がしやすいです。

学業やアルバイトが忙しいなかでも、1日であれば参加できるという人も多いのではないでしょうか。

また、オープンカンパニーはエントリーシート(ES)や面接による選考がなく、誰でも参加できることが多いです。選考対策の時間を確保する必要がないことからも、参加のハードルは比較的低いと言えます。

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キャリアアドバイザー

短期間で完結する分、多くの企業のインターンに参加することも可能ですよ。

デメリット:仕事や企業に対する理解が深まりにくい

オープンカンパニーは参加のハードルが低い一方で、企業紹介や職場見学など実務から離れた内容であることが多く、仕事や企業に対する理解は深まりにくいというデメリットがあります。グループワークなどをおこなうこともありますが、短時間であるため内容は簡易的になりがちです。

事業内容を知ったり社内の雰囲気を肌で感じたりするためには良い機会ですが、「就業体験」というイメージで参加すると、ギャップや物足りなさを感じるかもしれません。

そのため、志望企業がある程度絞り込めていて自分で企業研究を深められている人は、オープンカンパニーよりも長期インターンへの参加を検討するのがおすすめです。

オープンカンパニーについてはこちらの記事でも詳しく解説していますよ。オープンカンパニーに参加しようと考えている人は、あわせて参考にしてみてください。

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長尾 美慧

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オープンカンパニーは企業のリアルを知れる絶好の機会

1日のみのオープンカンパニーは意味がないのではないかと心配する学生もいると思います。たしかに、長期間のインターンと比べると、選考を兼ねていないことが多く、就活にあまりメリットがないように感じるかもしれません。

しかし、オープンカンパニーでは会社説明以外にも、社員との座談会や職場見学がおこなわれることが多くあります。企業に関することをさまざまな角度からインプットすることができ、それが1日でおこなえるというのは非常に効率の良い選考対策といえるのです。

また、その企業について直接見たり聞いたりした情報の中には、インターネットには載っていないものもあります。志望動機や自己PRで、オープンカンパニーに参加したからこそわかったことを伝えることができれば、企業に良い印象を残せると考えられるのです。期間の短さだけで判断せず、メリットに目を向けて積極的に参加しましょう。

②短期インターン:5日~2週間程度

短期インターンは、一般的に5日~2週間程度にわたって実施されるものを指します。夏休みや冬休みの期間に実施する企業が多く、サマーインターンやウィンターインターンなどと呼ばれることも多いです。オープンカンパニーと比べると実務に触れたり本格的なグループワークをおこなったりする機会が増えるため、より多くの学びを得られます

また、企業によっては、短期インターンに参加する学生を選ぶための選考がおこなわれることもあります。結果次第で参加できないこともありますが、本選考前にESや面接の経験を積んでおきたい人には良い練習の機会になりますよ。

サマーインターンを本選考に活かすコツについては、こちらの記事で詳しく解説しています。

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メリット:短期間で実務に触れられる

短期インターンはオープンカンパニーよりも実施期間が長くなるため、それだけ多様な経験を積むことが可能です。たとえば、実際に現場に入って業務を経験したり社員の営業に同行したりすることも少なくありません。自分の目で実務を見られるため、企業説明会や見学だけではわからないところまで理解を広げられます。

また、先ほども説明したように、短期インターンは大学の長期休暇中に実施されることが多いです。学業に支障が出ない範囲で参加しやすいのも大きなメリットと言えます。限られた時間でなるべく深い企業研究をしたい人におすすめですよ。

デメリット:仕事の大変さや楽しさまで理解するのは難しい

短期インターンのデメリットとして、実務を経験できるものの、仕事の大変さや楽しさまで理解するのは難しいことが挙げられます。

短期インターンで経験する実務は、パソコンでデータを入力したり製造過程の一部をおこなったりと簡単な作業であることが多く、どちらかというと一つひとつの作業を「体験してみる」という意味合いが強いです。

社員の指示のもと業務のほんの一部を断片的におこなうだけなので、仕事の本質をとらえることには直結しないケースが多いことは覚えておきましょう。

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キャリアアドバイザー

実際に働く際は、自分で考えて行動したり解決方法を見出したりすることが求められるため、短期インターンだけですべてを理解した気にならないよう注意してくださいね。

短期インターンを最大限生かす秘訣については、こちらの記事でさらに詳しく解説しています。

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③長期インターン:3カ月以上

明確な定義はありませんが、一般的に3カ月以上にわたっておこなわれるものを長期インターンと呼びます。おもにベンチャー企業やIT業界で実施されており、企業の一員として社員と同じように働けるのが特徴です。ゲストではなく労働力として扱われるため、給料が出ることも少なくありません。

長期インターンは、オープンカンパニーや短期インターンとは違い、採用活動の一部として実施されている場合が多いです。インターンでの働きぶりや成果によっては本選考で有利になったり内定に直結したりすることもあります

メリット:将来につながるスキルを身に付けられる

長期インターンは企業の一員として実務を任されるため、仕事に役立つスキルを身に付けられます。

具体的には、プログラミングやプレゼン能力といった専門スキルから、社会人として最低限必要なビジネスマナーやコミュニケーション能力まで幅広く学ぶことが可能です。

本来なら入社後に学ぶスキルを先取りできるため、就活で有利になることはもちろん、スムーズに社会人生活をスタートできるようになります。

また、社員と同じように働くことは、入社後のイメージを明確化することにもつながります。万が一インターン先での仕事にミスマッチを感じた場合でも、本選考前に就活のシフトチェンジができれば、自分に合う仕事を探すための大きなヒントになりますよ。

デメリット:学業やアルバイトとの両立が難しい

長期インターンは、「週〇日」「1日〇時間以上」といった条件のもとで働くケースが多く、参加期間が長期にわたるため、うまくスケジュールを調整しないと学業やアルバイトに支障をきたすリスクがあります。

多くの企業は学生の負担にならないよう配慮してくれますが、学生自身もインターンを優先しすぎて私生活が疎かにならないよう注意しましょう。

特に学業は学生の本分であるため、大学の授業の予定と照らし合わせながらインターンの予定を組むことが大切です。くれぐれもインターンが原因で単位を落とすことがないよう、あらかじめスケジュールを確認し、無理のない範囲で参加してくださいね。

長期インターンのメリット・デメリットをさらに詳しく知りたい人は、こちらの記事も参考にしてくださいね。

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各期間のインターンに向いている人の特徴

インターンの期間によるメリット・デメリットの違いは理解できても、具体的にどれが自分に合っているのかわからない人もいますよね。

そこで、ここからはオープンカンパニー、短期インターン、長期インターンそれぞれに向いている人の特徴を解説します。

「長期インターンに参加したいけどやっていけるかな……」など不安を抱えている人はぜひ参考にしてくださいね。

①オープンカンパニー:志望業界や企業を絞り込めていない人

オープンカンパニーは、拘束時間が短く、ESや面接などの選考もないことが多いため、複数参加しやすいというメリットがあります。そのため、短い時間で多くの企業を見て企業選びのヒントを得たい人におすすめです

まだ志望業界や企業を絞り込めていない人、遠方から日帰りで参加したい人などはオープンカンパニーへの参加を積極的に検討しましょう。

ただしオープンカンパニーは、企業紹介や職場見学などがメインであることが多く、実務はほとんど経験できません。募集要項を見て、自分が知りたい情報をインターンで得られるのかを事前に確認しておきましょう。

②短期インターン:学業を優先しつつ企業理解を深めたい人

5日~2週間程度の短期インターンは、夏休みなどの長期休暇中に実施される傾向にあります。そのため、学業との両立を大切にしつつ、興味のある業界や企業への理解を深めたい人におすすめです

内容としては、仕事内容の説明を受けたり現場を見学したりするほか、実務に触れられることもあります。HPや企業説明会だけではわからないリアルな情報を得て、雰囲気を肌で感じたい人はぜひ選択肢に入れましょう。

ただし、短期インターンはあくまでゲストとして扱われることが多く、「体験」という枠組みでの実務経験となります。スキルを磨いたり成果をあげたりするのは難しいことも理解しておきましょう。

③長期インターン:実務経験を積んでスキルを身に付けたい人

3カ月以上にわたって実施される長期インターンは、やりたい仕事が決まっており、そこに向けてスキルを磨きたい人におすすめです。ゲストではなく仲間として、社員と同じように仕事に取り組むため、入社後のイメージを明確化できます。給料が出ることが多いため、お金を稼ぎながら就活準備ができるのもメリットですよ。

また、採用に直結しやすいのも長期インターンの特徴です。参加期間中に成果をあげることで、そのまま内定を獲得できることもあります。

注意点としては、拘束時間が長くなるため、中途半端な気持ちで臨むと途中でつらくなってしまう可能性があることです。学業との両立や体力的な負担を考えたうえで応募しましょう。

根岸 佑莉子

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長期インターンはベンチャー企業やIT系企業が多く募集している

長期インターンは、ベンチャー企業やIT系企業で実施されることが多く、これらの業界を志望する学生におすすめです。それらの企業の社員は年齢的にも若い場合が多く、年齢の差もあまり感じず、フラットな環境で業務が経験できることが多くなっています。

体験できる業務は文系理系で異なる場合があります。文系の場合は営業や企画、ライティングなどが多く、理系の場合はプログラミングやデザインといった仕事のケースが多いです。最初は研修からスタートし、理解が深まったタイミングで実務を担うことになるでしょう。

長期インターンを受け入れている企業は、社員が少なかったり、主体的な人材を重んじる企業が多かったりするため、インターンでも社員と同等の業務を担える場合が多くあります。ベンチャー企業やIT系企業を志望する学生は、時間や体力を鑑みながら積極的に参加してみましょう。

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就活生

参加期間によってメリットが異なることはわかったのですが、具体的にどのようなインターンに参加すれば良いのか、まだイメージがつかなくて……。

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キャリアアドバイザー

インターンを実施している企業は多くあるので、その分選ぶのが難しく感じますよね。その場合は、まず何のためにインターンに参加するのかを明確化することが大切です。

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就活生

目的ですか? 言われてみれば深く考えたことがなかったです。

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キャリアアドバイザー

では、ここで一緒に自分に合ったインターンを見つける方法を確認していきましょう!

多くの企業がインターンを実施する昨今では、選べる選択肢が増えた反面、どの企業を選べば良いのかわからなくなっている人は実際多いです。

インターンはただ参加すれば良いというものではありません。目的もなく参加しても、得るものが少ないばかりか、時間と体力を浪費してしまいます。インターンを実りある時間にするために、以下の4つのステップを押さえて自分に合った企業を探しましょう。

ステップ①何のためにインターンに参加するのかを明確化する

インターンは仕事への理解を深め就活のヒントを得るための機会であり、ゴールではありません。参加することが目的になってしまうと時間を無駄にする可能性が高くなるため、まずは何のために参加するのかをはっきりさせましょう

インターンに参加する目的の例
  • 興味のある業界や企業を絞り込みたい
  • 志望企業の社内の雰囲気を知りたい
  • 実務を経験して志望職種が自分に合っているか確かめたい
  • インターンを通して早期内定獲得を狙いたい
  • ○○業界の人脈を広げたい

また、選考があるインターンの場合は、何となく応募しても浅い考えが見破られ参加することさえできないことがあります。そうなると自信を失い、さらにモチベーションは下がってしまいますよね。

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キャリアアドバイザー

悪循環に陥らないためにも、インターンを通して何を学びたいのかを整理しておくことが大切です。

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ステップ②各期間のインターンの募集スケジュールを理解する

次に、インターンの募集から参加までのスケジュールを把握しておきましょう。

インターンは同じ時期に募集がスタートするわけではないものの、多い時期や少ない時期といったタイミングの違いはあります

たとえば、オープンカンパニーや短期インターンは大学の長期休暇中に実施されることが多いです。その1~2カ月前が募集期間と考え、インターン情報をチェックしつつスケジュールを調整しましょう。

一方長期インターンは企業によって実施・募集時期が異なり、一年の中で特に募集が集中する時期はありません。いつでも応募できるという考え方もできますが、逆に言えばいつ応募できるかわからないということです。

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応募時期を見逃すことがないよう、こまめにチェックしておきましょう。

ステップ③学業とのバランスを考え自分に合ったインターン期間・時期を決める

インターンの参加目的を明確化したら、学業などとのバランスを考え自分に合ったインターンの期間や時期を決めましょう。

インターンの目的が決まった段階で、自然とインターン期間も決まってくるかもしれません。たとえば、実践的なスキルを身に付けたいのであれば、実務を経験できる長期インターンが選択肢に入ってきます。ただしそれだけでインターンを選んでしまうのはおすすめできません。

というのも、インターンに意識が集中しすぎると、学業が疎かになってしまうリスクがあるからです。インターンに時間を割きすぎて、単位を落としてしまうのは本末転倒ですよね。そのため、無理なく続けられるか、大学の授業や研究は大丈夫かなどをしっかりと考えましょう。

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キャリアアドバイザー

忙しい場合は、夏休みなど長期休暇中をうまく活用してくださいね。

ステップ④目的を達成できそうなインターンを探して応募する

インターンの参加目的や期間が定まったら、実際にインターン求人を探してみましょう。このときのポイントは、企業の事業内容に興味があるかだけでなく、インターンの内容が目的に合っているかどうかをきちんと確認することです。

たとえば、実際に業務を経験して仕事への理解を深めたい場合、企業紹介や職場見学をメインとする短期間のインターンでは物足りなさを感じることがあります。反対に、いろいろな企業を幅広く見たいと思っている場合は、拘束期間が長いインターンはあまり向いていません。

募集要項を見て、企業の特徴はもちろん何を学べるインターンなのかをしっかり確認してくださいね

吉川 智也

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リモートワークや有給のインターンも検討し目的に合う内容を探そう

長期インターンの場合は、「参加して実務スキルを身に付けたいのに時間がない」などと、期間の長さと自分の目的がなかなか合わないこともあると思います。その場合は出勤する頻度が少ない企業や、リモートワークが可能な内容を選ぶのがおすすめです。

企業によって出勤の頻度や働き方が大きく変わるので、自分にとって体力的にも時間的にも余裕ができる内容のものを探してみてください。また、フルリモートではなくても、部分的にリモートワークを導入している企業もありますよ。

もし、長期インターンに参加する時間がない理由がアルバイトの場合、アルバイトを辞めたり、出勤回数を減らしたりすることも検討しましょう。長期インターンは給料が出る場合もあるので、アルバイトからインターンに切り替えてもあまり支障がないかもしれません。

短期や長期はどう探す? インターンの探し方5選

次に、具体的なインターンの探し方を解説します。短期インターンが多い、長期インターンが多いなど探し方によって特徴が異なるため、自分に合った方法を選択しましょう。より多くの情報を集めるためには、1つではなく複数の方法を組み合わせるのがおすすめですよ。

①求人サイト:短期インターンが多い

王道の方法として、まずは求人サイトからインターンを探してみましょう。新卒向けの求人サイトには、本選考だけでなくインターンの求人も多く掲載されています。大手求人サイトはインターン掲載数も多いので、一度目を通してどのような企業があるのかを見てみるのがおすすめです

ただし、一般的な求人サイトに載っているインターンは、企業理解を深めることを目的とした短期型であることがほとんどです。実践的なスキルを学びたい人やインターン経由での内定獲得を狙う人は物足りなさを感じる可能性が高いため、他の方法も実践しましょう。

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求人サイトはほとんどの学生が本選考で使うことになるため、インターンの時点で登録しておいても損はないですよ。

②インターン専用求人サイト:長期インターンが多い

昨今では、インターンの普及にともない、インターン求人を専門に扱うサイトも増えてきました。

インターン専用求人サイトの特徴は、実務スキルの習得を目的とした長期インターンが多いことです。給料が出るインターンも多く掲載されています。そのため、長期インターンを希望する人はインターン専用求人サイトを積極的に活用しましょう

おすすめのインターン専用求人サイト
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ただし、インターン専用求人サイトはベンチャー企業や中小企業が多く、大手企業のインターン求人は少ない傾向にあります。大手企業を目指す人はほかの方法も視野に入れましょう。

③逆求人サイト:登録して待つだけでスカウトを受けられる

逆求人サイトに登録してプロフィールを入力すると、それを見て興味を持った企業からのスカウトを受けることができます。

企業側からのアプローチで接点を持てるため、効率的に自分との適性が高い企業と出会えるのが大きなメリットです。視野を広げて自分に合う仕事を見つけたい人はぜひ利用してみましょう

おすすめの逆求人サイト
  • オファーボックス:大手からベンチャーまでさまざまな企業が利用する新卒向けサイト
  • キミスカ:一次選考免除など独自の特典が付いたスカウトを受けられることがある
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逆求人サイトはプロフィールをしっかり作り込んでしまえばあとは待つだけなので、少ない労力でインターンを探せます。スカウトを待っている間にほかの方法でインターンを探すと時間を有効活用できますよ。

④大学のキャリアセンター:地元の優良企業を探しやすい

インターンを探す際は、求人サイトや逆求人サイトといった民間のサービスだけでなく、大学のキャリアセンターもおすすめです。キャリアセンターには、その大学の学生を採用したいと思っている企業の求人情報が集まっています。学内限定の求人も多く、内定獲得につながりやすいため、積極的に活用しましょう。

特に地方の大学の場合は、地元の優良企業の求人など有益な情報を得られることがあります。その大学の在学生であることが有利に働く可能性が高く、また近場で実施されるものが多いため、興味があればぜひ参加しましょう

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ただし、大学のキャリアセンターは時期によっては多くの学生が利用するため混雑しがちです。予約がなかなか取れないこともあるため、早めに足を運んでくださいね。

⑤企業ホームページ:ほかにはないインターン情報もある

インターン情報は、企業ホームページからも確認できます。企業によっては公式ホームページのみで募集をおこなっている場合もあるため、興味のある企業はぜひチェックしておきましょう。

ホームページ上でインターン情報を開示する時期は企業によってさまざまなので、この時期にチェックすれば良いという明確な基準はありません

ただ、大学3年生の夏から参加率のピークを迎えることを考えると、春くらいから気にかけておくのがおすすめです。「気付いたら募集期間が終わっていた」ということがないように、定期的にチェックしておいてくださいね。

インターンの期間に関するよくある質問に回答!

インターンへの参加を検討する際に、「どれくらいの期間参加すべきなんだろう」「やはり長期の方が就活に有利なのでは?」と考える人も多いのではないでしょうか。

そのような疑問を抱える学生に向けて、ここではインターンの期間に関するよくある質問にキャリアアドバイザーが回答します。

インターンの参加期間で迷っている人は、ここで疑問を解消して自分に合うインターンを選んでくださいね。

  • インターンの期間は平均どれくらいですか?

    内閣府が就活生の意識や行動実態を調査した「学生の就職・採用活動開始時期等に関する調査」によると、インターン経験者のうち最も多いのは1日以内で完結するプログラム(約4割)となっています。また、16日以上のインターンの参加者は1割未満でした。インターン参加率は年々伸びているものの、実際には短期間での参加が多いということです。
     
    短期インターンは、長期インターンよりも実務に触れる機会が少ない一方で、拘束時間が短くスケジュールを調整しやすいため、多くの学生が参加していると考えられます。

  • インターンに参加するならどれくらいの期間がおすすめですか?

    インターンの期間には大きく分けてオープンカンパニー、短期インターン、長期インターンの3種類がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあるため、どれがベストかは一概には言い切れません。たとえば、実施期間が短いオープンカンパニーはスケジュール調整がしやすく気軽に参加できるものの、実務に触れる機会はほとんどないため、企業理解は深まりにくいです。

    一方長期インターンは将来役立つスキルを身に付けられますが、拘束時間が長いため学業との両立に支障をきたすリスクがあります。
     
    期間によってインターンの趣旨や内容も変ってくるため、何を目的に参加したいのかを明確にして自分に合ったインターンを選びましょう。

  • インターン期間が長いと就活で有利になりますか?

    長期インターンは採用活動の一環として実施している企業が多く、働きぶりや成果次第では内定に直結することも少なくありません。また、インターンで学んだ実践的なスキルは、本選考時のアピール材料になります。その意味では、インターン期間が長いと就活は有利になると言えます。
     
    ただし、インターン期間が短いからといって不利になるわけではありません。あくまでも就活準備の1つであり、インターン実績だけで合否を判断する企業はほとんどないため、無理のない範囲で参加しましょう。

どの期間にもメリット・デメリットはある! 目的に合わせたインターンを選ぼう

インターンには1日で完結するものから数カ月にわたるものまでさまざまな種類がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。どの期間が適しているかは人によって異なるため、インターンを通して何を学びたいのかを明確化し、それに合ったものを選びましょう。

また、インターンは業界や企業理解を深め就活につなげるための機会であり、参加することがゴールではありません。「長い期間参加すれば有利になるはずだ」「1日だけのインターンは意味がない」など極端な思考にならないよう注意しましょう。インターンの先にある就活、そして入社後の姿をイメージして参加してくださいね。

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