インターンシップの自己紹介は要練習! 基本構成と種類をおさえよう

この記事のアドバイザー

目次

  1. インターンシップの自己紹介は複数パターン準備しよう
  2. インターンシップの自己紹介が重要な理由
  3. よい第一印象を与えてインターンシップを進めやすくなる
  4. インターンシップの自己紹介の基本構成をマスターしよう
  5. ①簡単な挨拶と基本情報(大学名・学部・名前)
  6. ②プライベートや自分らしさが伝わる話題
  7. ③参加理由やインターンシップへの意気込み
  8. ④指導のお願い・締めの言葉
  9. さまざまな自己紹介のやり方をマスターしよう
  10. 口頭で行う自己紹介
  11. 自己紹介カードや自己紹介シート・自己紹介書を使う方法
  12. パワーポイントや資料を事前準備する場合
  13. メールで自己紹介をする場合
  14.  オンラインで行う自己紹介
  15. インターンシップの自己紹介で好印象を与える4つの秘訣
  16. ①履歴書やESに書いた内容を端的に伝える
  17. ②相手が興味を持ち質問しやすい内容にする
  18. ③自己PRにつながるキーワードを盛り込む
  19. ④表情・声に気を配る
  20. あなたは当てはまらない? 6つのNGチェックリスト
  21. ①話が長すぎて要点がまとまらない
  22. ②笑顔がない・声が小さい・目線を合わせない
  23. ③自己PRを盛り込みすぎ
  24. ④内容が薄すぎて質問しづらい
  25. ⑤口癖が多すぎる
  26. ⑥他のインターン生の自己紹介を聞いていない
  27. 自己紹介をうまくするための練習や準備
  28. 声に出して練習する
  29.  スマホで撮影する
  30. 人に聞いてもらう
  31. インターンシップの自己紹介の例文
  32. インターンシップ開始前の挨拶時(1分間バージョン)
  33. インターンシップ初日に全員の前で行うとき
  34.  インターンシップ中に就活生同士で行うとき
  35. 社外の人に会ったとき
  36. オンラインのインターンシップで自己紹介をするコツ
  37. 声のトーン
  38. 表情
  39. 視線
  40. 服装
  41. 自己紹介を工夫してインターンシップの初日で差をつけよう

インターンシップの自己紹介は複数パターン準備しよう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

インターンシップに参加すると、自己紹介をする場面が多くあります。インターン開始前の挨拶時や、初日の挨拶、インターン開始後のグループワークなどをするときのチームごとの自己紹介や、社外の人に会ったときなどです。

この記事では自己紹介の重要性と、自己紹介でいい印象を持ってもらうために押さえるべきポイント、オンラインインターンでの注意点を紹介します。

またインターンで自己紹介が必要になる3つのシーンを想定して解説していきますので、具体的なシーンを思い浮かべながら読み進められるといいですね。

インターンに自己紹介が必要になる3つのシーン
  1. インターン参加前の顔合わせ(担当社員)
  2. 参加した初日(全員の前で)
  3. インターン中(学生同士、社外の人に会ったとき)

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インターンシップの自己紹介が重要な理由

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就活生

インターンの自己紹介ってそこまで気にしてなかったんですが……しっかり準備しておいた方がいいんですか?

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キャリアアドバイザー

はい、自己紹介はとても重要です。自己紹介でマイナスの印象を持たれると、挽回に時間がかかってしまいますよ。

インターンの時点では本選考に進まないつもりでも、インターン参加後に「やっぱり選考を受けよう」と気持ちが変わることもあります。そのため、インターンの最初に「ここはどうせ本選考を受けないから」と決めつけず、しっかり準備をして自己紹介にのぞむことが大切です。

自己紹介で自己PRのきっかけとなるエピソードを盛り込むことができれば、インターン中に自分をアピールするチャンスにつながります。工夫次第で数分の自己紹介から得られるメリットはたくさんあるのです。

またインターン選考の面接で自己紹介の対策を練りたい人は以下の記事が詳しいので、参考にしてみてくださいね。

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よい第一印象を与えてインターンシップを進めやすくなる

人の第一印象は出会って数秒(3~5秒)で決まるのをご存知ですか。自己紹介はたった一瞬ですが、第一印象が与える影響は短くて半年ほど効果が続くといわれています。

仮に、よく知らない人に仕事を頼まなければいけない場合、「第一印象がいいAさん」と「第一印象が悪いBさん」どちらにお願いしたいか考えてみましょう。AさんもBさんも出会ったばかりであれば、第一印象がよい方に頼みたくなりますよね。

インターンでは他のインターン生や会社の先輩、社外の人とコミュニケーションを取る場面が多くあります。自己紹介を通して「話しかけやすい」「仕事を任せやすい」「頼りになりそう」という印象を持ってもらえれば、周囲の人とコミュニケーションが円滑になり、その後のインターンも進めやすくなります。

また、インターンは内定に直結したり、その後の選考で優遇されたりする場合もあるので、なるべく好印象を残しておくことは重要です。 第一印象にもかかわる就活のマナーについては以下の記事で紹介しているので、対策に役立ててみてくださいね。

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吉川 智也

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「当たり前」のことにも気を配ろう

企業は毎年たくさんの就活生を目にしています。それはつまり、就活生に対してある程度の「予想」と「期待値」の基準を持っているということを意味します。そして、企業は自分達が持つ期待値と比較をして就活生を評価をしていきます。

期待値を下回らないためにも、自己紹介の場合は、服装が整っているか、姿勢の良さ、清潔感、目を見て話すことができるか、人の話を聞いているかなど、一見すると当たり前のことにしっかりと注意を払いましょう。

「なんだ、それくらいのことか」と思ったかもしれません。しかし、たとえば口コミサイトで人気の飲食店に期待を持って入店した際、思っていたよりも雰囲気が悪いと、そこからそのお店のイメージをプラスにすることは難しいのではないでしょうか。同様に、その「当たり前」ができなかった場合、そこから印象を向上させることは非常に難しくなってきてしまうのです。

 企業の予想をいい意味で裏切る目立つ就活生を目指すことも大切ですが、その期待値を大幅に下回らないようにすることも同じくらい意識していきましょう。

英語を用いるインターンにも興味のある学生はこちらの記事を参考にしましょう。インターンの具体的な内容や応募する際の注意点について解説しています。

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インターンシップの自己紹介の基本構成をマスターしよう

自己紹介の基本構成

インターンの自己紹介では話をする順番がとても大切です。名前を名乗らずいきなり意気込みを熱く語られても、聞き手は困ってしまいますよね。自分本位で話したいことをずらずら並べたてるのもNGです。

インターンの自己紹介は、聞き手ありきで準備をしてください。自己紹介の例文を解説する前に、自己紹介の台本作りに役立つ基本の構成を説明します。

構成ポイントさえ押さえれば、さまざまなパターンの自己紹介に活用ができるので、しっかり読んでぜひマスターしてくださいね。

①簡単な挨拶と基本情報(大学名・学部・名前)

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就活生

はじめまして、〇〇大学〇〇学部の港太郎です。

まずは「はじめまして」や「こんにちは」と挨拶をし、大学名、学部、名前など基本情報を伝えます。つい忘れてしまいがちな挨拶ですが、飛ばさないように注意してくださいね。

自己紹介の冒頭できちんと挨拶をするだけで、「きちんとマナーを身に付けている人」と好印象を与えることができます。逆に、挨拶と基本情報を伝えないだけで、「マナーを知らない人だ、仕事は大丈夫かな?」とマイナスの印象を与える可能性もゼロではありません。

また、自己紹介の大事な導入部分のため、必ず笑顔で全体に聞こえる声で話すのもポイントです。この段階で第一印象は大きく左右されます。表情や声だけでなく、背筋が伸びているか、目線が泳いでいないかなどの立ち居振舞いも注意してくださいね。

好印象を与える挨拶のコツについては、こちらの記事を参考にしてください。

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②プライベートや自分らしさが伝わる話題

挨拶と基本情報を伝えたら、続けて趣味や参加しているボランティアについて、アルバイトや出身地などパーソナルな話を構成に入れてみましょう。プライベートを出すことで「自分はどんな人か」を伝えます。特に、インターン生がたくさんいるときは一人ひとりの自己紹介が印象に残りづらくなるため、なるべく自分らしさが残りやすい話題を盛り込むことがポイントです。

ここで基本情報+αの情報を伝えておくと、インターン開始後に「自己紹介で〇〇と言っていた~さんだね」と、思い出してもらえることもあります。たくさん話さなくてもよいので、1~2文でコンパクトに伝えてみましょう。

自己分析が浅く、どんな話をすれば自分らしさが伝わるか決めきれない人は、友達や家族に自分の印象を聞いてみるのもおすすめです。そこからヒントを得て話題を掘り下げていけば、いくつかの「自分らしい」エピソードが出てくると思います。

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キャリアアドバイザー

自己紹介でみんなを笑わせたり、派手なパフォーマンスをする必要は一切ありませんよ。なるべく自然体で、自分自身の日常が伝わるような情報を話しましょう。

趣味や特技選びについて悩んでいる学生は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。

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③参加理由やインターンシップへの意気込み

インターンに参加する理由は学生によってさまざまだと思います。「本命の企業で絶対に就職したいから」という人もいれば、視野を広げて社会に出る準備をしたいという人もいるでしょう。

自分がどういう目的でインターンに参加したかを明確にし、その会社でどう取り組んで何を得たいのかを構成に入れて、真摯に伝えることが大切です。

インターンへの意気込みを伝えることで、「意欲が高い学生」「やる気がある」と会社の人に思ってもらえます。意欲の高さを示し自分を売り込むことができれば、本選考が有利に進むこともあり得ます。ただ漠然とインターンに参加したのではないと理解してもらうために、明確な参加理由を伝えたうえで意気込みを話しましょう。 

意気込みの考え方はこちらの記事で詳しく解説しています。

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④指導のお願い・締めの言葉

自己紹介の構成の最後には、「これからお世話になります」という意味を込め、指導のお願いをしつつ締めくくりましょう。まだ自社に入社すると決まったわけではないインターン生の皆さんに貴重な時間を割き、教育や指導を行ってくれる会社の人に対して感謝の気持ちを伝えるのが大切です。

「ご指導のほど、よろしくお願いいたします」と締めくくるとよいでしょう。また、締めの言葉を述べたあとは、きちんとお辞儀をするとさらに好印象です。お辞儀の角度は30度で、頭を下げたらゆっくり2秒数えて顔をあげ、目線は正面に合わせてください。きれいなお辞儀は意識していないとできません。慌てずに丁寧な動作ができれば、落ち着きのある学生だとアピールすることができます。

酒井 栞里

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どの側面の自分を見せたいのか考える

普段から「自分はこんな人です」と端的に言い表せることができる人は、実は少ないです。というのも、人はその人が所属するコミュニティごとに役割を発揮しているため、その時々で相手に与える印象が変わってくるからです。

では、インターンという場においては自分はどのような人であると見てほしいのか。その意識が抜けたまま当たり障りのない自己紹介をしても「この人はこんな人かもしれない」という印象を与えることは難しいでしょう。少し恥ずかしいかもしれませんが「自分はこんな人だと見られたい」という軸をしっかりと持って構成を考えてみてください。

また、どんなに基本構成を捉えて準備をしていたとしても、他の就活生の自己紹介を聞く中で参加理由や趣味などの内容が被ってしまい、不安になることもあるでしょう。しかし、慌てて内容や構成を変えようとする必要はありません。せっかく一生懸命準備をしてきた自己紹介を、自信を持って話してくださいね。

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さまざまな自己紹介のやり方をマスターしよう

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就活生

企業から「自己紹介カード」での自己紹介を指定されました。てっきり自己紹介は口頭でするものだと思い込んでいました。

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キャリアアドバイザー

企業によっては口頭で伝える形式以外の自己紹介もありますよ。しかし、事前にしっかりと対策をすれば不安に思うことはありません。

自己紹介は、口頭で伝える方法以外にも、自己紹介カードやメールなどさまざまな方法があります。口頭の自己紹介とはやり方が違うので、特徴やポイントをしっかりと押さえることが重要です。

慌てて準備をして、当日ぼろぼろだったなんてことがないようにしましょう。

口頭で行う自己紹介

一番一般的な自己紹介の方法は、口頭で行う自己紹介です。ほとんどのインターンでは、他の学生やインターン担当の社員など全員の前で、一人ずつ順番に自己紹介時間を設けて話していくスタイルをとっています。

インターン生の参加人数が多いときは、自己紹介の時間制限を設けられる場合があります。短ければ15秒、長いと2分程度で行うのが一般的です。会社からの指示にそなえて、「15秒」「1分」「2分」の3パターンの自己紹介を用意しておくと安心です

ちなみに、社外の人へ挨拶するときには15秒程度の短い自己紹介で十分です。また、時間はあくまでも目安なので、ぴったりで話し終えなくても問題ありませんが、時間通りに話す練習をしておくと、仕事でプレゼンなどの機会があったときに役立ちますよ。

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キャリアアドバイザー

原稿を下書きして練習をするときは、15秒の場合は85文字、1分は300文字、2分は600文字を目安として準備してみてください。そこから話すスピードに応じて調整しましょう。

以下の記事では面接の話し方を紹介していますが、うまく伝わるヒントがあるので、目を通して見てくださいね。

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自己紹介カードや自己紹介シート・自己紹介書を使う方法

自己紹介カードや自己紹介シート、自己紹介書と呼ばれる指定の書式を用いて自己紹介を行う方法があります。自己紹介カードなどの紙で自己紹介を行う会社の数は少なく、基本的にはエントリーシート(ES)を提出します。ごく一部の会社が、ESの補足として、または学生の人となりなどを理解する目的で「書く」スタイルの自己紹介方法を取り入れています。

また、外資系企業は語学力を試すため、英語での自己紹介カードの提出を求める場合もあるので覚えておくと良いでしょう

自己紹介カードなどの提出は、指定の用紙を渡される場合と、自由書式で提出を求められる場合があります。特にフォーマットが決まっていなければインターネットでテンプレートを使用して問題ありません。書く内容に指定がなければ、自分の長所や趣味、研究内容や資格、学生時代に力を入れたことなどを記入していきましょう。

「自己紹介書」は現在ではあまり使われていないですが、履歴書やESと別に提出を求める会社もあります。自己紹介書について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

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自己紹介カード・自己紹介シート・自己紹介書の書き方

自己紹介カードや自己紹介シートに記入するときは、スペースが限られているため「最も自分が伝えたいこと」を明確にしましょう。手書きで記入する場合は、丁寧に相手が読みやすい字を心掛けて書いてください。

履歴書やESと同様に、自己紹介カードを記入する際は必ず黒の油性ボールペンを使い、フリクションのボールペンやすぐに消えてしまう鉛筆は使いません。ビジネスシーンのマナーなので、覚えておいてくださいね。

また、外資系の企業を訪問する際は、英語版を用意しておくとポイントアップが狙えます。希望する業界で英語力が必須となっている場合は、ぜひ英語版の自己紹介カードを作ってみてください。

パワーポイントや資料を事前準備する場合

インターンの初日に、パワーポイントなどOfficeツールを用いて、自己紹介資料を作成してくるよう指示されるケースもあります。パワーポイントはどの業界でも使用するメジャーなツールで、会社によっては学生のパソコンスキルを確認するために活用する場合もあります。

または、それぞれが作成してきた自己紹介資料を用いて、インターン中のグループワークで「誰の資料が見やすかったか」「〇〇さんのように動きのある資料作りはどうやって行うのか」とチェックしあったりする場合もあるでしょう

パワーポイントでの資料作成は口頭とは違い、文字の大きさや1枚に書く文字の分量などポイントがあるので、次の3点を確認しておきましょう。

フォント

文字が見づらいと口頭で説明しても資料作成ができない人と思われてしまいます。スライドの見出しではゴシック体を選ぶとよいでしょう。明朝体だと文字がかすれて読みづらくなることがあります。文章を書くときは「メイリオ」や「ヒラギノ角ゴ」が読みやすいのでぜひ試してみてください。また、文字の大きさは最低でも18ポイント以上にしましょう。

キーワードを入れ、長文は避ける

パワーポイントに文字をたくさん入れてしまうと相手は読むことに疲れてしまいます。文字数は減らし、キーワードを書いて口頭で説明をするのがおすすめです。1スライドでは文字数を105字以内にするよう心がけてみてください。

色を使いすぎると1つの色の重要度が下がってしまうため、使用する色は3色までに抑えましょう。原色は避け、もし使う場合は彩度を落としてみてください。色の設定に悩んだら、パワーポイントの「スライドマスター」機能がおすすめです。

メールで自己紹介をする場合

次に、インターンの自己紹介をメールで求められたときに知っておきたいポイントをお伝えします。インターンの自己紹介は参加当日に、全員の前で行うことがほとんどですが、どんな学生が参加するのか会社が事前に把握するために、メールにて自己紹介を求められる場合があります。

また、参加人数が多いときは、事前にメールで集めた皆さんの自己紹介を会社が1つの資料にまとめて、インターン中に全員に配ってくれることもあります。

メールでの自己紹介をするときは、メール特有のビジネスマナーをしっかり押さえることが大切です。学生の皆さんはスマートフォンのアプリやSNSのDMやり取りが多いかもしれませんが、メールは社会人にとって必要不可欠なツールです。学生の内はあまり送る機会がないかもしれないので、今の内にメールの基本をマスターしておきましょう。

メールの構成
  • 宛先
  • 件名
  • 宛名
  • 本文
  • 署名

宛名を飛ばしていきなり本文を書かないよう注意しましょう。本文は、口頭の自己紹介と同じ構成にし、話し言葉にならないようにします。最後の署名は、テンプレートを作っておくと便利です。

 オンラインで行う自己紹介

インターンの自己紹介をオンラインで行うときは、オンラインならではの注意点を意識しましょう。オンラインインターンは「zoom」や「Skype」といったアプリケーションを使うので、パソコンやスマホの事前準備を必ず行ってください。

インターネット回線が安定した静かな場所を選びインターンに参加しましょう。特に次の点を確認しておくと当日に慌てなくて済むので参考にしてください。

カメラ

表情が見えづらくなっていると自己紹介の第一印象がマイナスになってしまします。特にオンラインインターンでは上半身しか映らないので、顔の印象が明るく見えるよう画質や光には注意してください。画質が荒い場合は外付けカメラを使い、部屋を明るくし必要な場合は照明を使うとよいでしょう。

音声

マイクの音量をテストし、音が小さいようならアプリケーションかデバイス(パソコン・スマホ)の設定を変更しましょう。音が聞き取りづらい場合はイヤホンを使用するとクリアに聞こえるので試してみてください。

パソコン台・スマホ用の三脚

パソコンやスマホを机に置いたままの状態だと、目線が下を向き見下ろしているように映るため、台や三脚を使って目線がカメラの位置と同じになるようにするといいですよ。自分の目線が相手にどう映っているかはなかなか自分では気づけないので、ぜひ参考にしてみてください。

以下の記事ではweb面接の注意点を網羅しているので、役立ててみてくださいね。

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加藤 大智

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「一度準備ができたから終了」にはしないこと

やらなければいけないことが多いとその分焦りが生まれてきてしまうかもしれません。しかし、どのツールを使ったとしても、おこなうことは「自己紹介」に変わりありません。

多くの就活生を同時に見ている企業にとって、その就活生がきちんと準備をしてきたかは一目瞭然で判断できます。「一度完成したから終わり」ではなく練習や準備を何度も念入りにすればするほど、自己紹介の内容が磨かれていきます。

また、特に最近増えているオンラインを介した自己紹介の場合、せっかく良いことを言っていても回線が悪かったり音声の調子が悪いとそちらに気を取られてしまいます。基本の環境を整えることを侮らず、しっかりと準備をしましょう。

働き始めると資料を作成したりプレゼンをしたりする機会がぐっと増えます。ぜひ、今から「準備」の大切さを実感してください。

インターンシップの自己紹介で好印象を与える4つの秘訣

自己紹介で好印象を与える4つの秘訣

自己紹介の基本構成をマスターしたら、どのように伝えれば相手に自分をイメージしてもらえるかを考えてみましょう。内容や話し方などポイントを押さえて自己紹介をすれば、あなたの人物像を浮かべやすくなります。

「話の内容がよくわからなかったな」「結局、この人はどんな人なんだろう?」と思われるよりも、あなたらしさが伝わる自己紹介をして「〇〇さんはわかりやすく話をすることができるのだな」「表情が明るくて話しかけやすそうだな」と自己紹介ではいい印象を持ってもらいたいですよね。具体的に、何を気を付けたらいいのか、4つの秘訣を伝授します。

①履歴書やESに書いた内容を端的に伝える

自己紹介は自己PRではありません。履歴書やESに書くような「基本的なプロフィール」を相手に伝えることが重要です。名前や学校名、年齢など必要最低限のことを話し、自分は何者かをまずは知ってもらうために自己紹介をするのだと覚えておいてください

ただし、名前や学校名だけでは物足りないので次の秘訣も参考にして「飽きられない自己紹介」を作ってみましょう。

②相手が興味を持ち質問しやすい内容にする

自己紹介の中に、先輩社員や周りの学生が興味を持ちやすいキーワードを盛り込むのもおすすめです。自分の名前と出身大学・学部を伝えただけでは、なかなか相手に覚えてもらえないので、会話のきっかけになりそうな内容をいくつか用意しておくとよいでしょう

自己紹介に付け加える話題に迷ったときは、次の内容を参考にしてみてください。

自己紹介に付け加えたい話題
  • 出身地や育ったエリアの特徴
  • 名前の由来やあだ名
  • 趣味やスポーツ、習い事
  • 家族構成やペットの紹介
  • 好きな食べ物

インターンは選考の始まりとして第一印象アップを意識したいものの、無理にガクチカなど、アピールを盛り込む必要はありません。あまり悩まずに、身近な話題をピックアップしましょう。

加藤 大智

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趣味のマニアック度合いには注意

相手が興味を持ちやすい話題には、その他にも最近読んだ本や映画の話、好きな旅行先なども人柄がわかる内容なのでおすすめです。

ちなみに、このような趣味や部活の話は定番の内容になりますが、聞き手との温度差には注意しましょう。たとえば、音楽サークルに入っている人が少しマニアックなアーティストのファンだとします。サークル内では盛り上がる内容かもしれませんが、自己紹介の場でそのアーティストについてあまりにも専門的な話をすることはおすすめしません。周囲が知りたいことは就活生の人となりであって、アーティストの話ではないからです。

もし自己紹介に盛り込む場合には、聞き手がその話を聞いてどのような角度から質問や興味を持つことができるのかを想像して、相手目線を忘れない内容にしてください。

自己紹介を趣味として話す秘訣は以下の記事に詳しいので、確認してみましょう。

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③自己PRにつながるキーワードを盛り込む

自己紹介をする場で、自己PRばかりをするのは控えたいところですが、自然な形で自己PRにつなげやすいキーワードを盛り込むことは可能です。せっかく自分一人に注目が集まっている貴重なタイミングなので、うまく活用してみましょう。

一番自然な方法としては、自身の強みとなるエピソード(部活やアルバイトでリーダーを経験した、趣味で培ったスキルなど)に関連するキーワードを入れてみる方法です。「バスケットボール部に10年所属していました」と経験に軽くふれる程度にして、後の選考のタイミングで「実はバスケットボール部では、ずっと主将を務めていました」とつなげると、自然に自己PRできるでしょう。

自己紹介の中で無理にPRを詰めすぎると、自己紹介と自己PRの区別がついていない人と捉えられてしまうので、話す文量に注意しつつトライしてみてくださいね。

キーワード選びのヒントになるセールスポイントの例は以下の記事で紹介しています。

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④表情・声に気を配る

メラビアンの法則

インターンの自己紹介をするときは、話す内容だけでなく、表情や声のトーン、抑揚なども意識してみてください。メラビアンの法則にあるように、人が話し相手から得る情報の55%は視覚情報で、38%が聴覚、そして会話の内容はたったの7%です。

そのため、話す内容やどんな言葉遣いをするかよりも、見た目や声色に気を配ることがとても重要と覚えておきましょう。

最近ではマスクをしたままインターンに参加するため、表情が読み取りにくく、声も曇りがちになりやすいです。いつも以上に大きな声で話すことや、目の周りの表情を意識して自己紹介をしてください。

その他にも次のポイントを意識して、鏡の前で練習をしておくと安心です。

表情・声のポイント
  • ぼそぼそと話していないか
  • 話すスピードは聞き取りやすい速さか
  • うつむいていないか
  • 背筋は伸びているか
  • 適度に身振り手振りをつけているか
  • メガネをかけている人はマスクで曇っていないか
  • オンラインでマスクを外しているときは、口角があがっているか

これらのポイントを意識しながら、本番は一人ひとり順番に見渡してアイコンタクトを意識しながら自己紹介ができるとなお良いですね。目を合わせると緊張する人は、深呼吸してから望んでみましょう。 

さらに印象を良くするためには身振り手振りの活用もいいですよ。以下の記事では上手な身振り手振りの方法を解説しています。

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あなたは当てはまらない? 6つのNGチェックリスト

自己紹介のNGチェックリスト

大勢の人前に立って話をするのは、誰でも緊張するものです。「自己紹介中に失敗しないかな」「想像より周囲の反応がよくなかったらどうしよう」という不安を少しでも減らすため、次の「自己紹介のNGチェックリスト」を一緒に確認していきましょう。

①話が長すぎて要点がまとまらない

自己紹介の話が長すぎて、だらだらまとまりがない話し方になっていませんか?自己紹介はどんなに長くても2分程度が適切です。とくに長さに指定がなければ、自分の名前や学校など基本的な情報を簡単にまとめて紹介することにとどめ、簡潔に話すよう注意しましょう。

話が長すぎると準備をしていないことが一発でばれてしまいますし、自社への志望度が高くないので準備をしていないのでは?と受け取られてしまうことも。

また、自分のことを論理的に説明ができなければ、コミュニケーション能力が低いと判断されかねません。コミュニケーション能力を重視する会社は多いため、適切な自己紹介をしてマイナスの印象を持たれないようにしましょう。 

こちらの記事では自己紹介を1分でおこなう方法を解説していますので、簡潔に話す自信のない人は役立ててくださいね。

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自己紹介は1分程度にまとめると簡潔で面接官も聞きやすいですよ。 この記事では、1分でまとめるための内容やポイント、例文をキャリアアドバイザーが解説します。 10の例文や解説動画も参考に、第一印象を良くして面接の流れを作りましょう!

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1分の自己紹介で面接官に伝えるべき3つの内容|OK・NG例文付き

企業によっては3分の自己紹介をもとめられることもあります。こちらの記事で対策をおこなうとよいでしょう。

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【例文あり】3分の自己紹介の作り方・好印象を与えるコツを解説!

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【例文あり】3分の自己紹介の作り方・好印象を与えるコツを解説!

②笑顔がない・声が小さい・目線を合わせない

マスクの上からでも目や眉の動きなどで表情は相手に伝わります。マスクをしているからといって油断せず、無表情にならないよう注意してください。また、声が小さかったり目線が合わなかったりすると「自信がなさそう」「頼りにならなそう」というネガティブな印象を与えてしまう可能性があります。

明るく元気に、適切な声の大きさで自己紹介をするよう気を付けましょう。 

③自己PRを盛り込みすぎ

自己紹介に自己PRを入れてもよいですが、自己紹介と自己PRを混同しすぎないよう注意が必要です。自己紹介は自分の基本情報を伝え挨拶をして、コミュニケーションのきっかけづくりをするものです。一方、自己PRは、企業に自分の強みや働くための意欲、意思を伝えるものと分けて理解してください。

インターンへの意気込みを伝えるのは問題ありませんが、自分の強みや志望動機ばかりをしゃべり過ぎるのはマイナスの印象になってしまいます。場合によっては、「他の学生より目立とうとしているのかな」と受け取られてしまったり、「質問の意図が分かっていない人だな」と思われてしまう可能性も高いです。 

④内容が薄すぎて質問しづらい

自己PRを盛り込み過ぎはよくないからといって、逆に自己紹介の内容が薄すぎることはありませんか。名前と大学名だけで終わってしまったり、趣味やゼミ、アルバイトの話など+αの情報がなかったりすると、周囲はどうやって話題を膨らませればよいか悩んでしまいます。

自己紹介にオチをつける必要はありませんが、自分の言葉で相手が質問しやすくなるようなエピソードを入れると、自然と会話が弾み周囲と打ち解けやすくなりますよね。なるべくオリジナリティのあるエピソードを交えて話してみましょう。

たとえば「特技はギターです」よりも、「特技はギターで、月に2回はライブをして得意な曲は〇〇です」と言われたほうが質問しやすいですよね。端的に話しを意識しつつも、自分らしさは必ず入れましょう。

⑤口癖が多すぎる

他人の自己紹介をじっくり聞いている際に、「あー」や「えー」という口癖が多いなと感じた経験はありませんか。自分自身を振り返ってみて、つい使ってしまう口癖に心当たりあれば、日ごろから注意して使わないように直しておきましょう。

自己紹介のとき、周囲の人はいつも以上に集中して耳を傾けているため、自分ではあまり気にならないような口癖でも、聞いている側にとっては耳障りなこともあります。もし自分でわからないのであれば、友達や家族に自己紹介の練習に付き合ってもらい、フィードバックをお願いしましょう

⑥他のインターン生の自己紹介を聞いていない

緊張のあまり手元のペンをいじっていたり、別の作業をして他のインターン生の話を聞いていなかったりする人がいますが、自分が話していないときも意外と見られているものです。

もし、自分の自己紹介をしている最中に他のインターン生同士がこそこそおしゃべりをしていたらどんな気持ちになりますか。就職活動やインターン以前に、人の話をきちんと聞くことは大切なマナーです。

もし余裕があれば、自分より前に自己紹介をした人の共通点や話題に触れましょう。「〇〇さんと同じ出身地で~」、「〇〇さんと趣味が同じなので今日の昼休みに語りましょう!」など、ひと工夫することで他の学生とは一味違うとアピールできます。

北浦 ひより

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奇をてらうことはしなくて大丈夫

もしも他の学生と話す内容が被ってしまったとき、「同じことを話していて申し訳ない」という表現をする必要はありません。「内容が被ってしまい恐縮ですが」「他の人も同じことを言っていたので聞き飽きたかもしれませんが」などと過度にへりくだると、自信のない人だと思われてしまうかもしれませんよ。

その他にも、時々自分のアピールをするために自虐的に笑いのネタを披露する人が見受けられますが、あまりおすすめはできません。笑いを取ることに必死になってしまうと自己紹介の本来の目的を見失ってしまうからです。

自己紹介をうまくするための練習や準備

インターンの自己紹介はぶっつけ本番ではうまくいきません。いくら完璧な原稿を用意しても、実際に声に出して暗記するくらい練習をしていないと、緊張してうまくしゃべれない人が多いです。

ここからは今すぐ実践できる自己紹介の練習方法や、インターンに参加する前に必要な準備内容について紹介します。

声に出して練習する

まずは原稿を声に出して読み上げてみましょう。噛みやすいところをチェックし、こまめに原稿を修正しながらブラッシュアップしてください。何回か繰り返し、文章が頭の中に入って慣れてきたら、笑顔や声のトーンを意識してゆっくりと読みましょう。鏡を見ながら練習するのがおすすめですよ。

また、会社は家より広くて声が届きにくい可能性が十分にあります。なるべく大きめの声が出せるよう、しっかりと練習を重ねてください。緊張して声が小さくなったり、早口になったりしていないか、確認するよう注意してください。

 スマホで撮影する

スマホで撮影した動画をチェックするのもおすすめの方法です。話が途切れた際に「えー」を連発していないか、自分が気付いていない口癖はないかなど、客観的に確認して見つけることができます。他にも、目線がキョロキョロしていないか、身振り手振りが大げさになっていないかなどもチェックしてみましょう。

撮影した自分を観察するのは恥ずかしいかもしれませんが、「大勢の前で失敗するよりはいい」と割り切ってチャレンジしてください。

また、スマホで撮影する際は、時間を計って自分が話すスピードを調整することも可能です。無意識に早口になりやすいので、まずは少しゆっくり話してみましょう。話し始める前に深呼吸をするとリラックスできます。

人に聞いてもらう

最もおすすめの練習方法は、第三者に聞いてもらうことです。家族や友達などに聞いてもらって、話した内容に変なところはないか、話し方や声のトーンなどは聞きやすいかなど意見をもらってみましょう。

ただし、友達や家族だと評価が甘くなってしまったり、会社のことをよく知らない場合は的確なアドバイスができなかったりする恐れがあります

そのため、最低でも1回は学校のキャリアセンターや就活アドバイザーの人に聞いてもらうのをおすすめします。自分のことを深く知らないキャリアアドバイザーなどに聞いてもらうことで、より実践的な自己紹介の練習となります。

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キャリアアドバイザー

また、目上の社会人と話すことで、インターンで先輩社員と話すときと同じような緊張感をもって練習することができますよ。

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北浦 ひより

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他人を観察して比べてみよう

どんなに周囲から指摘を受けても、比べるものがないとそれが本当にいいのかどうか不安になることもあるでしょう。

その場合は、他人の観察をして「型」を学ぶことをおすすめします。日常生活において、サークル、ゼミやアルバイトなどで他の人の自己紹介を聞いたことがあるのではないでしょうか。また、誰かと話していた時やテレビなどを観ていた時に「この人の話し方は印象がいいな」と思ったことはないでしょうか。

なぜ好印象を持ったのか、自分なりに分析をしてみてください。そして、言葉の選び方、抑揚のつけ方、表情など、いいと思ったものを自分の中にどんどん取り入れていきましょう。最初はぎこちなくてもどんどんブラッシュアップされていきますよ。

インターンシップの自己紹介の例文

インターンの場面ごとに、自己紹介の例文をお伝えします。

インターンの開始前におこなう自己紹介、インターンに参加した初日に全員の前で行うもの、インターンの最中や終わりのタイミングで行うもの、それぞれのシーンをイメージしながら読んでみてください。

毎回同じ内容を繰り返すよりも、さまざまな自己紹介パターンを用意しておくと臨機応変に対応できるのでおすすめです。 

インターンシップ開始前の挨拶時(1分間バージョン)

まずはインターンが始まる前に、人事担当者などと顔合わせしたときの自己紹介例文です。顔合わせの時間がないときは、メールや電話で挨拶をしてもよいでしょう。

先ほど説明した構成の流れに沿った例文を紹介します。

構成
  1. 簡単な挨拶と基本情報(大学名・学部・名前)
  2. プライベートや自分らしさが伝わる話題
  3. 参加理由やインターンへの意気込み
  4. 指導のお願い・締めの言葉
例文

はじめまして。〇〇大学△△学部3年生の港太郎と申します。大学では■を専攻しており××の分野に興味があります。(①簡単な挨拶と基本情報)

フットサルのサークルに入っていて週末は仲間と汗を流しています。甘いものが好きなので、フットサルのあとはいつも喫茶店めぐりをしています。(②プライベートや自分らしさが伝わる話題)

御社の●●に魅力を感じたので、その製品を開発した背景や実際に働いて会社の雰囲気を知るためにインターンシップに参加しました。今回のインターンでは多くのことを学び、仕事をする上で必要なスキルや業界の知識を得たいと思います。(③参加理由やインターンシップへの意気込み)

ご迷惑をおかけすることもあるかもしれませんが、期間中は精一杯取り組んで参ります。ご指導のほど、何卒よろしくお願いたします。(④指導のお願い・締めの言葉)

 開始前は時間が指定されていないためたくさん話すこともできますが、聞き手の集中力は「70秒」と言われています。長すぎると聞いてもらえないので簡潔にまとめましょう。 

インターンシップ初日に全員の前で行うとき

次に、インターンの初日に、先輩社員や他の学生などの前で行う自己紹介例文です。

例文

はじめまして。〇〇大学△△学部3年生の港太郎と申します。本日から●●課にインターンとしてお世話になります。(①簡単な挨拶と基本情報)

私はアルバイトで3年アパレル業界にいるので、デザインや流行には敏感でこまめに情報をチェックしています。アルバイトリーダーをしていて、お店のレイアウトを任されたことがあります。(②プライベートや自分らしさが伝わる話題)

御社のサービスや地域への取り組みに興味を持ち、ホームページでインターンシップ生募集の情報を見つけ、ぜひ参加したいと思いました。どんな人が働いているのか、また働いてみないとわからない現場のリアルを知り、製品だけでなく御社で仕事をするイメージをつかみたいです。(③参加理由やインターンシップへの意気込み)

至らない点もあると思いますが、ご指導のほどよろしくお願いいたします。(④指導のお願い・締めの言葉)

 アルバイトやサークル、趣味については具体的に取り組んだことや工夫したことを盛り込み、自己PRのきっかけを作りましょう。くれぐれもアピールしすぎないよう注意してくださいね。

 インターンシップ中に就活生同士で行うとき

インターンが始まり、グループワークやグループディスカッションなどで、チームに分かれて自己紹介をするときの例文です。就活生同士の自己紹介なので、あまり自己PRは入れないほうが無難でしょう。

共有の話題になりそうなサークルや趣味の話を多めにしたり、就活の話題を入れて他の学生から話しかけやすい自己紹介にするのがポイントです。

例文

はじめまして。〇〇大学△△学部3年生の港太郎です。大学では××について研究しています。(①簡単な挨拶と基本情報)

私は野球が好きで、■■(応援している球団)の試合は欠かさず観ています。自分自身も小学生からプレーしていて、高校時代は甲子園球児でした。野球が好きな人がいたら、休憩時間などに声をかけていただけたら嬉しいです。(②プライベートや自分らしさが伝わる話題)

インターンシップに参加した目的は、〇〇 業界に興味を持って調べていくうちに、〇〇社が行っている取り組みを知り、大きな魅力を感じたからです。〇〇 業界を目指している皆さんが、この業界のどんなところに興味をもったのかも聞けたらいいなと思っています。(③参加理由やインターンシップへの意気込み)

毎日練習で大きな声を出しているので家族からはうるさいと言われますが、インターンシップではみんなのムードメーカーになれたらと思っています。これから●日間、よろしくお願いいたします。(④指導のお願い・締めの言葉)

社外の人に会ったとき

インターン中は会社の先輩社員と一緒に、実際の取引先との商談や、社内外の人が参加する会議に出席するケースもあるでしょう。丁寧な自己紹介と挨拶をしないと、インターン先の印象を悪くしてしまうので、必ず自己紹介をおこなってください。

例文

はじめまして。〇〇大学△△学部の港太郎と申します。8月の1か月間、■■株式会社のインターンシップで、〇〇の業務に携わらせていただいています。本日はこの会議にて、議事録を務めさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

 ポイントは文字数を85字前後にし、必要最低限の情報を入れることです。社外の人にとっては、インターンの学生も社会人として接してきます。「会社の一員」として振る舞うよう意識してください。

また、社内で来訪者などとすれ違ったときは、明るい声で「こんにちは」と挨拶をしましょう。社内で、社員とすれ違うときは「お疲れ様です」と挨拶するのが一般的です。業界独自の挨拶や自己紹介があるときは、先輩社員の指導をあおぎながら行いましょう。

オンラインのインターンシップで自己紹介をするコツ

オンラインは対面と違って限られた情報しか相手に届けられません。「オンラインインターンは初めてでどうすればいいかわからない」と悩んでいる人は、次に紹介するオンラインで好印象を与えるためのコツを押さえてみてください。

声のトーン

新人社員研修では「電話にでる際は声のトーンを高めにして話すように」と教える会社が多いです。人は低い音よりも高い音が聞き取りやすいので、電波やマイクの影響を受けやすいオンラインでは特に声の高さを上げるようにしましょう。

表情

周囲が暗く表情がよく見えなかったり画質荒かったりするとよい印象を与えられません。部屋が暗い場合や画質が荒いときは、外付けの照明やカメラを準備してください

視線

目の前に相手がいないので、どこを見ていいかわからないという人は、カメラを見るのがおすすめです。つい画面を見てしまいがちですがカメラに目線を合わると、相手は画面越しにあなたと目線が合っているように見えます。スマホでオンラインインターンに参加するときは目線が合いにくいことも多いので、カメラの位置をチェックして、目線が合わないなと会社の人に思われないよう意識してみてください。

服装

服装は指定されているものを身に着け、画面に映っていない部分についても対面と変わりなく身だしなみを整えてください。上半身はきっちりスーツだけど下がパジャマということのないようにしましょう

自己紹介を工夫してインターンシップの初日で差をつけよう

自己紹介は第一印象に大きく影響します。本選考はインターンの初日からすでに始まっていると捉えるとよいでしょう。自己紹介のポイントをおさえて事前準備をしっかりと行えば、他のインターン生との差別化ができると思います。

インターンで培ったスキルは必ず自身の糧となります。短期のインターンから長期に渡るものまでありますが、せっかく時間を費やし参加するのですから、いいスタートを切りたいですよね。ぜひ、インターンの機会を通して、挨拶や身だしなみなど社会人の基本を押さえてくださいね。

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