SPI対策はいつから? 本番より3カ月前以上前に始めるのがベスト

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勉強の進め方4ステップ SPI対策はいつから始める? 理想は本番◯カ月前

目次

  1. SPI対策をいつから始める? 高得点を取るための対策スケジュールを理解しよう
  2. SPIとはそもそもどんな試験? 理解しておきたい4つの特徴
  3. ①試験内容:能力検査と性格検査の2つがおこなわれる
  4. ②受検方法:テストセンターなど4つの試験スタイルがある
  5. ③難易度:中学校〜高校レベルの知識で解けるがスピード重視
  6. ④用途:応募者の能力水準の把握や配属先の検討に活用される
  7. SPI対策はいつから始めるべき? 必要な勉強時間数から考える開始時期の目安
  8. SPI対策に必要な勉強時間はトータルで30〜60時間
  9. 本選考の試験の3カ月前(卒業前々年の12月)に始めるのが一般的
  10. 夏のインターンに参加するなら卒業前々年の3月に開始する
  11. SPI対策はどう進めるべき? 参考にしたいスケジュール例を紹介
  12. 3カ月前:試験の特徴を掴むためにWeb上の簡単なテストを一度受ける
  13. 2カ月前:問題集を1冊購入して毎日30分程度でコツコツ進める
  14. 1カ月前:苦手分野に集中して問題の傾向が掴めるまで何回も解く
  15. 1〜2週間前:本格的な模擬試験を受けて試験に慣れておく
  16. SPIは対策の「量」が如実に結果に出る! 早期対策を徹底しよう
  17. 早めに対策しておきたい! SPI試験の5分野の試験内容と対策のカギ
  18. ①言語分野
  19. ②非言語分野
  20. ③英語分野(実施の有無は企業による)
  21. ④構造的把握能力分野(実施の有無は企業による)
  22. ⑤性格検査
  23. 問題が難しいと感じたらチェック! SPI対策で挫折しないためのコツ3つ
  24. ①解き方のコツを手厚く解説している問題集を選ぶ
  25. ②自分が理解しやすい単元から勉強を始める
  26. ③わからない問題はすぐに答えを見て解き方を覚える
  27. SPI対策は3カ月前からの準備が必要! 余裕を持った勉強計画を立て自信を持とう

SPI対策をいつから始める? 高得点を取るための対策スケジュールを理解しよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。インターンシップの選考や就活の本選考を控えている就活生からよく、

「SPI対策はいつから始めたらいいですか? 」
「SPI対策って何をすればいいのかわかりません…… 」

といった質問を受けます。多くの企業が、学生の基礎能力や性格などを把握するために選考で導入している適性検査の一つがSPIです。就職の場面ではじめて経験する試験であるため、準備に戸惑ってしまうこともあるのではないでしょうか。

そこでこの記事では、高得点を取るためにSPI対策をいつから始めたらいいのか、そして試験対策として何をすればいいのかを解説します。余裕のあるスケジュールを立てたうえで計画的に対策を進め、自信を持って試験当日を迎えましょう。

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SPIとはそもそもどんな試験? 理解しておきたい4つの特徴

SPIの4つの特徴
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就活生

SPIは何のために受けるのかわかりません……。

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キャリアアドバイザー

SPIは、選考だけじゃなくて入社後の配属などにも使われる重要な試験ですよ。

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就活生

そうなんですね。じゃあ頑張らないと!

SPI対策の始め方を説明する前に、まずそもそもSPIとはどんな試験か理解しておきましょう。なんとなく問題が難しそうなイメージがあるかもしれませんが、実は問題自体は高校までに習った知識で解けるものが多いのです。

ここからはSPIの「試験内容」「受検方法」「難易度」「用途」についてくわしく解説します。SPIの全体像をつかんでおけば万全な試験対策ができ、本番で失敗するリスクを下げられます。

①試験内容:能力検査と性格検査の2つがおこなわれる

SPIは、リクルートマネジメントソリューションズが開発した適性検査です。検査の内容は大きく「能力検査」と「性格検査」の2つに分かれています。

能力検査の内容
  • 検査概要:言語分野(語彙や読解など)や非言語分野(推論や確率など)の問題を解く
  • 出題数:ペーパーテスティングなら70問、それ以外は解答ペースによる
  • 検査時間:ペーパーテスティングなら70分、それ以外は35分
  • 検査の目的:職種に関係なく必要な「知的能力」がどれくらいあるか測る

能力検査は「◯点以上とれば合格」といった一律の基準はありません。選考を受ける企業それぞれが独自に基準を設けて判断します。

性格検査の内容
  • 検査概要:日頃の自分の行動や考え方の傾向に関する質問に答える
  • 出題数:300問
  • 検査時間:30〜40分
  • 検査の目的:受検者の「性格特性」を測る

性格検査は正解・不正解がないため、いつもの自分の考え方や行動を思い浮かべて直感で答える形になります。

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キャリアアドバイザー

能力検査は、企業によっては英語能力検査や構造的把握能力検査なども含まれることがあります。

②受検方法:テストセンターなど4つの試験スタイルがある

SPIには主に4つの試験スタイルがあり、試験スタイルによって問題の出題形式や解答時間などが異なります。

SPIの試験スタイル
  • テストセンター:専用会場のパソコンや専用システムを使って監督者がいる状況で受検す
  • Webテスティング:自宅などのパソコンからインターネットに接続して受検する
  • ペーパーテスティング:選考を受ける企業が用意した会場でマークシート形式で受検する
  • インハウスCBT:選考を受ける企業に直接行って企業のパソコンで受検する

このなかで、一番多くの企業が採用しているのが「テストセンター」です

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キャリアアドバイザー

SPIを受けるときはどの形式でおこなわれるのか事前にチェックしましょう。

SPIのペーパーテストの対策は以下の記事で詳しく解説しているため、受検予定のある人はぜひチェックしてみてくださいね。

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③難易度:中学校〜高校レベルの知識で解けるがスピード重視

SPIは、中学校〜高校レベルの知識で解ける問題が出題されます。そのため、これまでに習ったことのない数式を覚えたり、特殊な語彙を勉強したりする必要はありません。

しかし、時間をかけて一つひとつの問題にじっくり取り組むタイプの試験ではなく、1問数十秒〜数分程度で解いていく形になるため、解答スピードが重要です

また、テストセンターやWebテスティングなどWeb形式でおこなわれる試験の場合は、テスト中の解答の正答具合に合わせて、次に出題される問題の難易度が変化します。たとえば難しい問題に正解すると、次の問題はより難しい内容になるイメージです。

そのため最初の問題で油断せず、最後までスピーディーに解き進めていく必要があります。

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キャリアアドバイザー

限られた時間で良い結果を出すには、わからない問題をスキップして次に進むなど工夫が必要ですよ。

④用途:応募者の能力水準の把握や配属先の検討に活用される

SPIの用途
  • 選考時:選考の合否の判断、面接の補助ツール
  • 内定後:配属先の検討、新人教育の方針検討

SPIは選考の初期段階でおこなわれることが多く、企業側が応募者の能力水準や性格特性を把握して、次の選考を案内するかどうかの参考材料として活用するケースが一般的です。また面接に進んでからも、限られた時間で応募者のことを理解するためにSPIの結果を参考にする企業もあります。

さらに、SPIの結果は選考段階だけでなく、内定をもらった後にも活用されることがあります。人事がより一人ひとりに合った配属先を考えたり、新人教育の方針を検討したりする際に役立つ情報として重宝されています。

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キャリアアドバイザー

SPIの結果は長く活用されるので、真剣に試験に臨み本来の能力を発揮できるように準備しましょう。

公務員試験を受ける予定の人は以下の記事も確認しましょう。SPIと公務員試験の対策の両立方法について解説しています。

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吉川 智也

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希望の企業が過去にどの試験をおこなったか調べよう

新卒就活の採用試験で実施されるのはSPIだけではありません。論理的思考力や問題解決能力などを測定する「玉手箱」、思考力や知的能力を評価する「GAB試験」のほか、企業が独自に作成した一般常識問題など、SPI以外の試験もたくさん存在します。

それぞれの試験で評価項目や測定内容が異なるため、企業や業界によって導入している試験の種類も違います。たとえば、玉手箱であれば大手企業や難易度の高い選考、GABであれば論理的思考力や分析力を重視する総合商社やコンサル業界などが用いている傾向にあります。

試験対策を進める際には、自分の希望業界や企業が過去にどの試験をおこなったのかを調べることが不可欠です。どれだけ試験対策を入念におこなったとしても、その試験が選考に含まれていなければ意味がないため、事前のリサーチを徹底してくださいね。

自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう

就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。

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SPI対策はいつから始めるべき? 必要な勉強時間数から考える開始時期の目安

SPI対策に必要な時間はトータル30~60時間!
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就活生

授業やアルバイトで忙しくて、SPIにかける時間があまり取れません……。

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キャリアアドバイザー

まとまった時間を取れない人こそ、早めに対策を始めるのがおすすめですよ。

SPIは、短期間ではあまり変化しない能力や個人の特性を把握するために開発されています。そのためこれから試験対策を進めるうえでも、勉強をして学力をつけて高得点を狙うというより、本来の自分の能力を100%出し切るために準備する、という意識で取り組みましょう。

ここからは、SPI対策に必要な時間や開始時期の目安を紹介します。これからスケジュールを考える際の参考材料として役立ててくださいね。

SPI対策に必要な勉強時間はトータルで30〜60時間

必要な勉強時間の目安
  • 30時間:必要最低限の準備をしたい場合
  • 40時間:テストセンターで試験を受ける場合
  • 50〜60時間:8〜9割の高得点を取りたい場合

SPI対策は、自信がある人でも最低30時間以上はかけると良いでしょう。問題集を1冊終わらせて出題のパターンを掴むのに、おおよそこれくらいの時間がかかるからです。

テストセンターで受検する場合は、Webテスティングよりも出題範囲が広かったり非言語分野で電卓が使えなかったりするなどテストの難易度が少し高いため、40時間程度の勉強時間を確保しておくことをおすすめします

また、大手企業や有名企業など多くの学生がエントリーする人気企業は、SPIの結果をもとに応募者の絞り込みがおこなわれることが多く、8〜9割以上の高得点を目指して準備しておく必要があります。この場合、50〜60時間は勉強したほうが安心です。

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キャリアアドバイザー

自分が受ける試験や目指したい点数に合わせた勉強時間を確保しましょう。

SPIの一般的な合格基準や試験を突破するコツについては以下の記事で詳しく解説しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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本選考の試験の3カ月前(卒業前々年の12月)に始めるのが一般的

SPI対策は、本選考の試験が始まる3カ月前から始めるのが一般的です。具体的には卒業前々年(大学3年生)の12月ごろになります。

1日1時間程度勉強すれば1カ月前からの対策でも問題ありませんが、大学の授業や卒論作成、サークル活動、アルバイトなどほかにもやることがたくさんあるなかで毎日欠かさず1時間勉強するのは大変ですよね。また、試験まで日数がないなかで勉強しても問題のパターンをつかみきれず本来の力が十分に発揮できない可能性があります。

そのため、余裕をもって3カ月前からコツコツ取り組むのがおすすめです

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キャリアアドバイザー

時間をかければ、それだけ準備が十分にできたと自信をもって試験に臨めますよ。不安な人ほど早めに試験対策を始めましょう。

夏のインターンに参加するなら卒業前々年の3月に開始する

卒業前々年(大学3年生)の夏のインターンに参加する場合は、選考が6月ごろから始まるため、3月ごろから少しずつSPI対策を始めたほうが良いでしょう。

大手企業など人気企業のインターンは倍率が100倍以上になることもあるからです。そのため、選考の初期段階でおこなわれるSPIで一定以上の点数を取り、絞り込みで落とされないようにする必要があります

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キャリアアドバイザー

インターンに向けてSPI対策を進めておけば本選考での準備は試験内容を思い出す程度で済むので後が楽ですよ。

成瀬 遼

キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる

事前に問題内容や出題範囲を確認して必要な勉強時間を把握しよう

SPI対策に必要な勉強時間や開始時期の目安をお伝えしましたが、これらはあくまで一般的な目安になります。当然ながら能力や知識は人それぞれで異なるため、SPI対策に必要な勉強時間なども人によって大きく異なります。

そのため、実際に勉強を開始する前の段階で、どのような問題が出題されるのか、勉強する範囲はどの程度なのかなどを確認し、自分に必要な勉強時間を検討することが大切です。自分に合ったスケジュールを組むことで、余裕を持って試験対策に取り組めますよ。

一般的な目安や周囲の人に合わせたスケジュールで試験対策を進めた場合、間に合わなくなる可能性も十分に考えられます。SPI試験を通過できなければ、面接にも進めず、就活自体が滞ってしまうため、自分に合った計画を立てるようにしましょう。

自己分析がまだの人は、ツールを活用して今月中に終わらせよう

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SPI対策はどう進めるべき? 参考にしたいスケジュール例を紹介

SPI対策のスケジュール例
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就活生

3カ月というと先のことに感じて、今からどんな対策をすればいいのかわかりません。

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キャリアアドバイザー

ではこれから紹介するスケジュールを一つの参考として取り組んでみてください。

本選考やインターンの選考の3カ月前からSPIの勉強を始めたほうが良いという解説をしました。3カ月間で何をどのように勉強するべきか気になりますよね。限られた時間でSPIの問題に慣れるには、勉強の進め方も工夫することが大切です。

ここからは、3カ月間の試験対策のスケジュール例を紹介します。今回紹介する進め方を参考に、自分の状況に合わせた計画を立ててくださいね。

3カ月前:試験の特徴を掴むためにWeb上の簡単なテストを一度受ける

選考の3カ月前になったら、いきなり問題集を買って解くのではなく、まずWeb上で簡単なSPIのテストを受けてみることをおすすめします。試験の流れや解答方法などが理解できた状態で本格的な勉強を始めたほうが、本番をイメージしながら学習を進められ、全体の効率を上げることができるからです。

Web上でSPIの簡易的なテストが受けられるサイトの例

Web上のテストは本番よりも問題数が少なかったり無料で受けられたりするので、気軽に取り組めるのも魅力です。問題集を始める前の実力試しとして一度受けてみましょう。

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キャリアアドバイザー

ただし出題範囲が限定されていることもあるので、テスト結果が良かったからといって安心するのは危険です。あくまで試験のイメージをクリアにするためのテストととらえましょう。

2カ月前:問題集を1冊購入して毎日30分程度でコツコツ進める

模擬テストを受けたら、市販の問題集を購入して勉強を始めましょう。試験問題に慣れるために、できれば本番まで毎日コツコツ進められると理想的です。

1日30分程度確保すれば、2カ月で約30時間分の対策ができます。高得点を目指す場合や試験が不安な人は1日あたりの時間を増やしたり、休みの日にまとめて勉強したりすると必要な勉強時間を確保しやすくなりますよ。

問題集はいろいろな会社から出版されていますが、何冊も買って解く必要はありません。解説の内容を含めてわからないところがない状態まで1冊を深く理解するほうが、漏れのない試験対策ができますよ。

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キャリアアドバイザー

1冊を徹底的にやり込むことで達成感が生まれ、本番での自信にもつながりますよ。

1カ月前:苦手分野に集中して問題の傾向が掴めるまで何回も解く

本番1カ月前くらいになったら、問題集を解く過程で自分が苦手に感じた単元を集中的に練習しましょう。問題や解き方の傾向が掴めたと感じるまで繰り返し問題を解くことが大切です。目安として、苦手な分野は問題集を3回以上繰り返し解いておくと安心ですよ。

問題を解くだけでなく、たとえば非言語分野でよく出る数式を一枚の紙にまとめるなど、体系的に整理するのもSPI対策として有効です。必要な知識をまとめておくと本番で難しい問題が出たときも、まとめた内容を思い出しながら「あの方法で解くのかな?」と次々当てはめて、効率的に正解を探すことができます。

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苦手分野で時間をかけすぎず、且つできるだけ点数を取りこぼさないようにできるかどうかがSPIの結果を大きく左右します。

1〜2週間前:本格的な模擬試験を受けて試験に慣れておく

本選考の1〜2週間前になったら、試験の緊張感や時間配分などに慣れるために、40〜50分程度かかる本格的な模擬試験をWeb上で受けてみましょう。

本格的な模擬試験が受けられるサイト

本格的な模擬試験であればほかの就活生と同じタイミングで同じ試験を受ける形になるため、全体の順位や各分野の平均得点なども知ることができます。自分が全体でどれくらいできているのか、希望の会社に入れるくらいの得点が取れているかなどを確認することができますよ。

模擬テストの結果を受けて、想定よりもできたところ・できなかったところを振り返り、本番までのラストスパートをかけましょう。

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キャリアアドバイザー

本選考のSPIを受ける前に模擬試験の結果が受け取れるよう、スケジュール管理は徹底しましょう。

試験の時間配分について詳しく知りたい人はこちらの記事も確認してみてくださいね。

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吉川 智也

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試験対策期間が短い場合は過去問や模擬試験で出題傾向を掴もう

なかには試験まで1カ月など、準備をする余裕がないケースもあると思います。いざというときに焦らないためにも、残り期間が短い場合の対策を知っておくことが重要です。

試験本番まで残り期間が少ない場合は、まず出題傾向を掴むことに集中してください。SPIの問題は、毎年ある程度出題傾向が決まっているため、SPI対策本にある問題や模擬試験を使い、出題傾向を掴むことで、その後の対策も効率的に進めることができます。

集中的に取り組む科目の選別や時間配分の練習が得点アップにつながる

また、重点的に取り組む科目を決めるのも有効な手段の一つです。数的推理や言語理解、論理的思考など、主要科目の対策を集中的におこなうとともに、そのなかで苦手科目があれば、さらに時間をかけて対策することで、得点アップにつながります。

このほか、SPI試験は制限時間内に多くの回答が求められるため、過去問などを活用し、時間配分の練習もしておいてください。試験対策期間が短い場合は、すべて網羅するのではなく、効率性を重視し、集中的に取り組むことが大切ですよ。

SPIは対策の「量」が如実に結果に出る! 早期対策を徹底しよう

SPI対策は早く始めて「量」をこなそう

SPIは、一つひとつの問題の難易度はそれほど高くありませんが、スピード重視のテスト形式であると説明しました。そのため、本来の能力を発揮するには問題に慣れておくことが非常に大切です。

もともと学力が高い人でも、制限時間が細かく設けられていると焦りから頭が回らず、本来の能力よりも低い結果になってしまうことがあります。

そのため、油断は禁物です。早期に試験対策を始め、内容に慣れるまで問題の「量」をこなすことが試験攻略のカギと覚えておきましょう。

早めに対策しておきたい! SPI試験の5分野の試験内容と対策のカギ

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就活生

SPIにはどんな問題が出るのでしょうか?

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全部で5分野あります。そのうち3分野はほぼすべての企業で出題されるので、試験内容は必ず確認しておきましょう。

ここでは、能力検査の4分野と性格検査を合わせた5分野について、それぞれの試験内容や試験までにできる対策を解説します。

特に、言語分野と非言語分野はほぼすべての能力検査に含まれる内容であるため、準備不足にならないよう集中的に取り組んでくださいね。

①言語分野

言語分野で出る問題は、主に次の6項目に分けられます。熟語の知識を問うものから長文の読解力を問うものまで、幅広い言語能力を測る試験内容になっています。

言語分野の主な出題内容
  • ニ語の関係
  • 熟語の意味・成り立ち
  • 語句の用法
  • 文の並べ替え
  • 空欄補充
  • 長文読解

言語分野をスムーズに解くには語彙力を上げる必要がありますが、語彙は無限にあるので、やみくもに語彙を増やしても効果的な対策にはなりません。そのため確実に結果につなげるために、次の3つを意識しながら対策を進めるのがおすすめです。

試験までにできる言語分野の対策
  • 過去のSPIで出題された熟語をピックアップして意味や成り立ちを調べる
  • 二語の関係、熟語の成り立ちのパターンを覚える(対立の関係、目的語と動詞の関係など)
  • 長文を早口で音読する
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試験まで時間がない場合は、パターンを覚えるだけでも問題を解きやすくなりますよ。

言語分野の対策方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、参考にしてみてくださいね。

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②非言語分野

非言語分野で出る問題は、主に次の12項目に分けられます。このなかでも「推論」「損益算」「確率」「順列・組み合わせ」などはよく出題される傾向がありますよ。

非言語分野の主な出題内容
  • 推論
  • 損益算
  • 確率
  • 順列・組み合わせ
  • 割合と比
  • 集合
  • 速度算
  • 分割払い
  • 代金精算
  • 図表の読み取り
  • 資料の読み取り

非言語分野は公式や解法パターンが決まっているものが多く、言語分野よりも試験対策の効果を発揮しやすいと言えます。しかし出題範囲が広く解答の時間制限もあるため、次の3つを意識して勉強を進めましょう。

試験までにできる非言語分野の対策
  • 各項目の公式や解法パターンを復習する
  • よく出る分野を優先的に勉強する
  • 計算スピードを鍛えるために制限時間を設けて練習問題に取り組む(1問1分が目安)
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非言語分野は苦手意識が強い人も多いですが、前もって対策しておけば十分結果を出せますよ。

③英語分野(実施の有無は企業による)

SPIには、20分・30問程度の英語能力検査もあります。英語能力検査はすべてのSPI試験で実施されるわけではありません。グローバル展開をしている企業や海外との取引が多い企業など、英語での業務が必要になる企業が採用していることが多いです

英語分野の主な出題内容
  • 語彙
  • 文法の穴埋め
  • 長文読解

英語分野の問題が出るかどうかは、テストセンターの試験を予約したときの画面で確認できます。ペーパーテストの場合は直接企業にコンタクトをとって確認するか、過去に同じ企業を受検した人の口コミを参考にしましょう。WebテストやインハウスCBTの場合、英語の出題はありません。

上記の方法で英語が出題される可能性が高いと思ったら、以下の対策に取り組みましょう。

試験までにできる英語分野の対策
  • 大学受験の英単語を復習する
  • 短い時間でも良いので毎日英語に触れる
  • 試験の出題形式が似ているTOEICの勉強をする
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英語が出題されるケースの方が少ない可能性が高いため、言語分野・非言語分野の勉強を優先するのがおすすめです。

英語についての詳しい勉強法を知りたい人はこちらの記事で解説しているので、あわせてチェックしてみましょう。

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④構造的把握能力分野(実施の有無は企業による)

SPIには構造的把握能力分野の試験もあります。構造的把握能力とは「物事の背景にある共通項や関係性を見つける力」のことです。試験では1問につき4〜5つ程度の文章が提示され、構造が似ているかどうかで文章をグループ分けします。

構造的把握能力分野の試験は、テストセンター受検でしか採用されていません。また英語分野と同様に実施企業も限られていて、総合商社や広告業界、コンサルティング業界など高い問題解決能力が求められる企業で採用される傾向があります。

上記の業界・企業を受ける予定がある場合やテストセンターでの受検がある場合などは、試験対策として練習問題を繰り返し解いて文章の関係性のパターンを把握しておくのがおすすめです。

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ただし言語分野や非言語分野ほど事前の勉強が結果につながるわけではないため、ほかの分野を優先的に対策しましょう。

⑤性格検査

SPIの性格検査は、たとえば「自分は粘り強いほうだと思うか」といった質問に対して、自分にどれくらい当てはまるかを回答します。30分程度で300問を答える必要があるため、素早く直感的に回答を選ぶことになります。性格検査は正解がない検査であるため、何カ月も前から対策する必要はありませんよ。

しかし「普段の自分」といっても、たとえば家でくつろいでいる「オフ」のときと、アルバイトやサークルなどで頑張っている「オン」のときでは自分の思考も少し違いますよね。性格検査の結果は企業で働く際の参考として活用されるものなので、オフの状態ではなくオンの状態をイメージして回答に臨むのがおすすめです

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動画サイトやインターネット、対策本などで、どのような質問をされるのか簡単に調べておくと心構えができて安心ですよ。

堀内 康太郎

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嘘の回答をすれば自分に合わない職種や部署に配属される可能性が高まる

SPI試験の性格検査において、良い結果を出そうと嘘の回答をした場合、さまざまなデメリットがあります。能力検査でどれだけ良い結果を残したとしても、性格検査で嘘をつけば、これまでの努力が無駄になってしまう可能性があるため、決して嘘をついてはいけません。

もし、性格検査で嘘の回答をした場合、自分の適性や性格に合わない職種や部署に配属される可能性が高まります。自分に合わない仕事を続ければ、モチベーションの低下につながるだけでなく、早期離職してしまうリスクも考えられます。

企業側に嘘がバレる・一貫性がないと判断されるなどで選考から外さることも

また、SPI試験の測定内容のなかには、回答の一貫性や正直さなどをチェックする項目もあるため、自分を良く見せようとした結果、企業に嘘がバレる可能性も十分あります。企業に嘘の回答がバレれば、当然ながら選考を通過することはできません。

たとえ企業に嘘がバレなかったとしても、回答内容が矛盾しており、一貫性がないと判断されれば、企業側が不信感を抱く可能性もあります。評価にもつながらないため、注意しましょう。

問題が難しいと感じたらチェック! SPI対策で挫折しないためのコツ3つ

SPIで挫折しないためのコツ3つ
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就活生

SPIの問題にチャレンジしたのですが、難しくてやる気を失いました……。

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最初は難しいかもしれませんが、継続して取り組むうちに慣れていきますよ。モチベーションをうまく保ちながら対策を進めましょう。

SPIは中学〜高校レベルの知識で解けますが、大学生活であまり使わない内容なら忘れてしまっていることも多いですよね。そのためSPI対策を始めた就活生のなかには、問題が想像以上に難しくて手が止まってしまったり、モチベーションが下がってしまう人も多くいます。

そこでここからは、SPIの勉強で挫折しないために、対策を進める際のコツを3つ紹介します。SPIの問題が難しいと思ったらぜひ実践してみてくださいね。

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SPIが難しいときは原因把握が最重要|高得点を狙う5つの対策

①解き方のコツを手厚く解説している問題集を選ぶ

まず1つ目のコツは、問題の解き方のコツを手厚く解説している問題集を選ぶことです。SPIは、言語・非言語分野を問わず、パターンを理解していればスムーズに解ける問題が多くあります。そのためSPIの問題に慣れるまでは、解き方のコツを参考にしながら勉強を進めるのがおすすめです。

SPI対策の本は数多く出版されていますが、問題を多く解いて練習量を確保する目的の本もあれば、問題を体系的にまとめて解き方の解説に力を入れている本もあります。そのためまずは書店に行き、いくつか対策本を見て自分がわかりやすいと思う解説をしている本を選びましょう

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過去の就活生からの口コミで評価の高い本のなかから選ぶのもおすすめです。

②自分が理解しやすい単元から勉強を始める

2つ目のコツは、自分が理解しやすい単元から勉強を始めることです。これは特に非言語分野の勉強で役立ちます。

非言語分野では推論や確率など幅広い単元があり、それぞれの単元によって求められる知識や解法が異なります。そのため、学生時代に得意だった単元など、自分がなるべく苦なく取り組めるものから勉強を始めると、勉強が行き詰まりにくくなります。

SPIの問題形式に慣れてから難しい単元に取り組めば、苦手分野の対策に十分な時間をかけることができ、効率的に時間を使えます。SPIの対策本で最初のほうに苦手分野の単元がある場合は、一度飛ばして取り組みやすい部分から勉強を始めましょう。

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SPIは出題範囲が広いので効率的に勉強を進めることが非常に大切です。

③わからない問題はすぐに答えを見て解き方を覚える

3つ目のコツは、わからない問題はすぐに正解を見て解き方を覚えることです。一般的に試験対策や勉強というと、わからない問題があってもすぐに諦めず、試行錯誤して考えることが重要と言われますよね。

しかし、SPIは上記で解説したようにパターンを覚えれば解きやすくなるものが多いので、効率的に勉強を進めるうえでは解き方を覚える方法が有効です。まずはわからない問題の解き方を確認しながら問題集を1周し、2周目以降で解き方を思い出しながら問題を解いてみると理解が深まりやすくなりますよ

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SPIは選考対策の一つで、ほかにも企業研究や自己分析など取り組むべきことがあるため、トータルで選考対策がうまく進むように工夫しましょう。

詳しい対策方法は以下の記事で解説しています。分野ごとに解き方のコツを紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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学業やサークル、自己分析や企業研究などほかにもやるべきことがあると思うので、それぞれのバランスをうまく保ちながらSPI対策を進めましょう。

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