目次
- 面接では逆質問の終わり方が重要! 理解を深めて面接官の心をつかもう
- そもそも面接で逆質問の時間があるのはなぜ? 企業側の意図を解説
- ①応募者の入社意欲を確認するため
- ②自社とのマッチ度を判断するため
- ③応募者の準備力やリサーチ力を確認するため
- ④応募者のコミュニケーション能力を測るため
- ⑤応募者の疑問や不安を解消するため
- なぜ終わり方が重要? 面接で逆質問をうまく締めくくるべき理由
- 逆質問の終わり方次第で面接全体の印象が変わってくるから
- 逆質問の終わり方を工夫することで他の就活生との差別化を図れるから
- 例文付きで解説! 面接における逆質問の終わり方の3つのポイント
- ①感謝の気持ちを伝える
- ②入社に前向きな姿勢を示す
- ③面接時間が押した場合にはお詫びの言葉を述べる
- 事前のシミュレーションが大切! 面接における一般的な逆質問の流れ
- ①面接官から逆質問の開始を告げられる
- ②質問をする前に簡単な前置きを入れる
- ③面接官に質問する
- ④面接官の回答に応じて次の質問を決める
- ⑤最後にお礼と意欲を示す言葉を伝えて逆質問を終える
- 終わり方以外にも注意が必要! 面接における逆質問の基本マナー
- ①質問を一つもせずに終わらせない
- ②調べればすぐにわかるようなことは質問しない
- ③待遇面の質問は避ける
- ④ネガティブに捉えられるような表現は使わない
- ⑤相手が回答しやすいように質問の仕方にも配慮する
- 選考フロー別に紹介! 面接における逆質問の例
- 一次面接の逆質問例
- 二次面接の逆質問例
- 最終面接の逆質問例
- 面接の逆質問の終わり方で失敗しないための練習法3選
- ①イメージトレーニングをおこなう
- ②模擬面接を受ける
- ③OB・OG訪問やカジュアル面談などで質問することに慣れる
- 面接における逆質問の正しい終わり方を押さえて印象アップにつなげよう
面接では逆質問の終わり方が重要! 理解を深めて面接官の心をつかもう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生から、
「面接の逆質問の終わり方がわかりません。」
「面接の逆質問の終わり方は、どうすれば好印象につながりますか?」
といった質問を受けることがあります。面接では逆質問の終わり方も重要です。逆質問の終わり方次第で面接全体の印象が変わってくることもあるため、事前にしっかりとポイントを押さえておく必要がありますよ。
この記事では、面接における逆質問の終わり方のポイントについて解説していきます。自信を持って面接に臨むためにも、ここでしっかりと理解を深めておきましょう。
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そもそも面接で逆質問の時間があるのはなぜ? 企業側の意図を解説


就活生

キャリアアドバイザー
良いところに気が付きましたね。面接の逆質問には企業側のさまざまな意図があるのです。
まずは、面接の逆質問における企業側の意図を解説します。逆質問の正しい対策を考えるためにも、企業側の意図をしっかりと把握しておきましょう。
①応募者の入社意欲を確認するため
企業が逆質問を実施するのは、応募者の入社意欲を確認したいという意図があります。
ほとんどの学生は複数の企業の選考を同時並行で受けることになるため、志望度の高い企業から優先的に企業研究を進めていかなければならないのが実情です。
そのため、企業側も逆質問を通じて応募者がどれだけ企業研究をしてきたかをチェックすることで、自社への志望度、ひいては入社意欲を推測することができるのです。
企業側からすれば、なるべく入社意欲の高い人に内定を出したいと考えていることから、多くの企業は逆質問を通じて入社意欲を確認しようとしています。
②自社とのマッチ度を判断するため
企業が逆質問を実施するのは、自社とのマッチ度を判断したいという意図もあります。
逆質問では質問の内容から応募者の価値観や人柄を読み取ることができるため、自社の企業理念と照らし合わせることで、「自社にマッチした人材かどうか」を判断しやすくなるのです。
たとえば、「御社は若手でも新規のプロジェクトに参加できる機会はあるのでしょうか?」といった逆質問は応募者の積極性が読み取れるため、積極性を重視する企業では自社にマッチしている可能性が高いと判断できます。
③応募者の準備力やリサーチ力を確認するため
応募者の準備力やリサーチ力を確認することも、企業が逆質問を実施する意図の一つです。
事前にしっかりと質問内容を考えておかなければ、なかなか筋の良い質問をするのは困難です。逆質問の内容がその場で思いついたようなものであったり、調べればすぐにわかるようなものであったりすれば、準備不足やリサーチ不足はすぐに判明します。
そのため、企業は逆質問の内容から、応募者の準備力やリサーチ力を確認しようとしているのです。

キャリアアドバイザー
準備力やリサーチ力は、どんな業種や職種でも役立つ能力です。就活を機にしっかりと備えられるよう意識しておくのがおすすめですよ。
④応募者のコミュニケーション能力を測るため
企業は逆質問を通じて、応募者のコミュニケーション能力を測ろうともしています。
通常、面接は面接官からの質問に応募者が回答する流れで進行しますが、逆質問では応募者から自発的に面接官に質問をして進めなければなりません。そのため、逆質問の一連の流れから、応募者のコミュニケーション能力をある程度測ることができます。
たとえば、的確な質問ができたり、相手の話にじっくりと耳を傾けられたりする人はコミュニケーション能力が高いと判断できますが、相手の回答からうまく会話を広げられなかったり、相手の話を途中で遮ったりするような人はコミュニケーション能力が不足していると判断できます。
コミュニケーション能力はどんな仕事でも求められる能力であるため、逆質問での会話を通じて、企業は応募者のコミュニケーション能力も測ろうとしているのです。
⑤応募者の疑問や不安を解消するため
逆質問には、単純に応募者の疑問や不安を解消するためという意図もあります。
応募者が疑問や不安を抱えたまま入社を決めてしまうと、入社後にミスマッチが生じる可能性が高くなるため、企業側としても応募者にはしっかりと納得した形で入社して欲しいと考えています。
そのため、企業は逆質問を通じて応募者に疑問や不安を解消してもらい、ミスマッチを防止しようとしているのです。

キャリアアドバイザー
また、逆質問を通じて応募者の疑問や不安を解消できれば、自社への入社意欲も高まりやすくなるため、内定辞退を防止できるといったメリットもあります。

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面接における逆質問は、確かに大切な要素ではあるものの、面接の結果を決定的に左右するほど大きなものではありません。逆質問は、ほとんど面接の最後に求められることがあることからも、そう考えて差し支えないでしょう。
そもそも、面接は個別の質問の重要度が極端に高いというものではありません。もちろん自己PRや志望動機が中心とはなるのですが、いくつもなされる質問やそれにともなうやりとりを通して「面接全体からその人がどのような人物か」を判断するわけです。一つのやりとりが面接官の印象に強く残るということはありえますが、それだけが合否の決定打になることは考えにくいと言えます。
逆質問で大切なことは、仕事に対する意欲を伝えられるチャンスだと思って、自己PR同様前向きな話をすることです。最後になされた質問が前向きだと、そのような印象が残りやすくなり、ネガティブな印象を持たれることは少なくなります。
なぜ終わり方が重要? 面接で逆質問をうまく締めくくるべき理由


就活生
面接の逆質問では、なぜ終わり方が重要なのでしょうか?

キャリアアドバイザー
理由は2つあります。順に見ていきましょう。
ここからは、面接で逆質問をうまく締めくくるべき理由について解説します。逆質問の終わり方の重要性を理解するためにも、ここでしっかりと確認しておきましょう。
逆質問の終わり方次第で面接全体の印象が変わってくるから
1つ目の理由は、逆質問の終わり方次第で面接全体の印象が変わってくるからです。
逆質問は一般的に面接の最後、もしくは終盤でおこなわれるため、逆質問をしっかりと締めることで面接全体の印象を良くできる可能性があります。
もちろん逆質問の終わり方だけで合否が決まることはありませんが、逆質問の最後に感謝の気持ちや前向きな姿勢を示すことで、面接官にプラスのイメージが残りやすくなります。
「終わり良ければすべて良し」とまではいかないものの、面接全体の印象を良くするための一つの手段として、逆質問をしっかりと締めくくることが重要です。
逆質問の終わり方を工夫することで他の就活生との差別化を図れるから
2つ目の理由は、逆質問の終わり方を工夫することで他の就活生との差別化を図れるからです。
たとえば、以下の2通りの終わり方を比較してみましょう。
- A:私からの質問は以上です。ありがとうございました。
- B:私からの質問は以上です。貴重なお時間をいただき、ありがとうございました。御社についての理解が深まり、ますます入社意欲が高まりました。
Aの終わり方でも特に問題はありませんが、Bの終わり方はお礼の後に熱意も示しているため、積極的な印象を残すことができます。
細かいことではありますが、少しでも他の就活生との差別化を図りたいのであれば、逆質問の終わり方にもしっかりと意識を向けることが重要です。
例文付きで解説! 面接における逆質問の終わり方の3つのポイント


就活生
面接の逆質問では終わり方も重要なのは理解できましたが、具体的にどんな点を意識すれば良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
ポイントは3つ挙げられます。一つずつチェックしていきましょう。
ここからは、面接における逆質問の終わり方のポイントを紹介します。逆質問をしっかりと締めくくるためにも、しっかりと押さえておきましょう。
①感謝の気持ちを伝える
逆質問の終わりには質問に答えてもらったことや、逆質問の時間を設けてもらったことに対する感謝の気持ちを伝えるようにしましょう。
逆質問の時間はあらかじめ面接に組み込まれていたとはいえ、面接官がわざわざ時間を割いて回答してくれたわけですから、そのことに対して感謝の言葉を伝える必要があります。
逆に回答を聞くだけで逆質問を終わりにしてしまうと、面接官から「基本的なマナーが身に付いていないのでは?」と疑われる可能性もあるため、逆質問は必ず感謝の気持ちを伝えて締めくくるようにしましょう。
- お忙しいなかお時間を割いていただき、ありがとうございました。
- ご丁寧に教えていただき、ありがとうございました。
②入社に前向きな姿勢を示す
逆質問の終わりには、入社に前向きな姿勢も示すようにしましょう。
逆質問は感謝の気持ちを伝えて締めくくる形でも問題ありませんが、入社に前向きな姿勢もあわせて示すことで、志望度や入社意欲の高さを改めてアピールすることができます。
ただし、逆質問は自己PRをする場ではないため、前向きな姿勢は長々と話すのではなく、簡潔に伝えるようにしましょう。
- 御社で求められる人物像がわかり、ますます入社意欲が高まりました。
- ○○の業務内容の理解が深まり、御社で働くイメージがより明確になりました。
③面接時間が押した場合にはお詫びの言葉を述べる
実際の面接では逆質問が長引いてしまい、面接時間が予定より押してしまうことも起こります。その場合には、お詫びの言葉も述べるようにしましょう。
もちろん、逆質問は予定時間内に終わらせるのが前提ではありますが、仮に時間がオーバーしたとしても、そのことに対するお詫びをすれば特に問題ありません。むしろ、しっかりとお詫びの言葉を述べることで、時間を守る意識や周囲に対する気遣いを示すことができます。
- 面接時間が予定より押してしまい、申し訳ございませんでした。
- 私の質問で面接時間がオーバーしてしまい、申し訳ございませんでした。

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もし途中で時間オーバーが心配になった場合は、「○○についてもお聞きしたいのですが、お時間はまだ大丈夫でしょうか?」といった前置きを入れると良いですよ。
事前のシミュレーションが大切! 面接における一般的な逆質問の流れ

就活を始めたばかりの人や初めて面接を受ける人であれば、逆質問が始まるタイミングや一連の流れについてわからないこともあるかと思います。
そこでここからは、面接における一般的な逆質問の流れについて解説します。本番で慌てないためにも、ここでしっかりとイメージをつかんでおきましょう。
①面接官から逆質問の開始を告げられる
逆質問が実施されるタイミングは企業によって異なりますが、面接の最後、もしくは終盤で実施されるのが一般的です。ただし、それ以外のタイミングで実施される可能性もゼロではないため、いつ始まっても大丈夫なように心の準備だけはしておきましょう。
なお、逆質問開始の明確な合図はありませんが、面接官から以下のような発言があれば、逆質問の開始を告げられたと捉えることができます。
- 何か質問はありますか?
- 最後に質問はありますか?
- ○○さんのほうで確認しておきたいことはありますか?
②質問をする前に簡単な前置きを入れる
逆質問が開始したらこちらから質問をしていくことになりますが、質問をする前には簡単な前置きを入れるようにしましょう。
いきなり本題に入っても問題はありませんが、簡単な前置きを入れることでスムーズに質問に移行できるだけでなく、質問の意図が伝わり面接官も回答がしやすくなります。
- ○○についてさらに深く理解するためにお聞きしたいのですが
- 入社後のイメージをつかむためにお聞きしたいのですが
- 私は○○のように考えていますが

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なお、やや踏み込んだ質問をする際は「差し支えなければ」といった前置きを入れることで、相手に対する配慮を示すことができますよ。
③面接官に質問する
簡単な前置きを入れたら、実際に質問をしていきましょう。
面接本番ではあらかじめ用意しておいたもののなかから質問をピックアップしていくことになりますが、面接の時間には限りがあるため、優先順位の高いものから質問することをおすすめします。
また、面接の途中で説明があった質問や、面接官の役職や部署から回答が難しそうな質問は除外するなど、状況にあわせて質問を選ぶことも大切です。

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逆質問について、メモを見て質問をしても良いのかどうかを迷う人もいるかもしれません。結論としては「メモを見ても問題ないが、その際は一言確認するのがおすすめ」です。大切なのはメモを使うか使わないかではなく、どのような内容の質問をするかなので、その部分に重点を置きましょう。
まず、質問内容を忘れてしまうかもしれないという不安が強い場合に、メモを用意しておくのは問題ありません。メモを見て質問をしたからといって決定的に印象が悪くなるわけではないので安心してください。ただし、面接の最中ではメモを取り出す前に一言「質問内容を書いてきたので、確認しても構わないでしょうか」と面接官に確認しましょう。
もし、質問内容を覚えておけそうだと思う人は、メモなしのほうがテンポ良く質問できるのでそうするのがおすすめです。自分にとってどちらの方法を選択したほうが、すべき質問をきちんとできるのかよく考えて判断するのが良いかと思います。
④面接官の回答に応じて次の質問を決める
質問に対する面接官の回答があったら、それに応じて次の質問を決めていきます。
もし面接官の回答で疑問がすべて解消したのであれば、お礼と理解できた旨を伝え、別の質問に移りましょう。
一方、面接官の回答からもう少し詳しく知りたいことがある場合には、さらに深掘りできる質問をしていきましょう。そうすることで、より具体的な情報を得られるだけでなく、会話を展開できるコミュニケーション能力も示すことができます。

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できれば、あらかじめ逆質問に対する面接官の回答を想定しておき、深掘りできる質問をいくつか考えておくことをおすすめします。
⑤最後にお礼と意欲を示す言葉を伝えて逆質問を終える
一通りの質問が終わったら、最後にお礼と意欲を示す言葉を伝えて逆質問を締めくくりましょう。
逆質問の終わり方次第で、面接全体の印象も変わってきます。最後に逆質問の時間を設けてもらったことに対する感謝の気持ちや、入社に前向きな姿勢を伝えることで、面接官にプラスのイメージが残りやすくなります。
仮に面接の途中で失敗があったとしても、それはそれとして割り切り、最後はしっかりと締めくくるようにしましょう。
終わり方以外にも注意が必要! 面接における逆質問の基本マナー

逆質問で重要なのは、もちろん終わり方だけではありません。質問の内容や質問の仕方によっては評価が大きく下がる可能性もあるため、十分な注意が必要です。
そこでここからは、面接における逆質問の基本マナーについて解説します。面接官からの印象ダウンを防ぐためにも、しっかりと押さえておきましょう。
①質問を一つもせずに終わらせない
面接の逆質問において、質問を一つもせずに終わらせるのは避けましょう。
企業は逆質問を通じて、応募者の入社意欲を確認したいという意図があります。質問がないということは、面接官から自社に対する興味や関心がないとも捉えられ、「志望度が低いのでは?」「他に本命の企業があるのでは?」といった疑いを持たれる可能性が高くなります。
そういった事態を避けるためにも、逆質問では最低一つでも質問をするようにしましょう。

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なお、自分が用意していた逆質問の内容が面接の途中で説明されるケースもあるため、逆質問は少し多めに用意しておくことをおすすめします。
②調べればすぐにわかるようなことは質問しない
面接の逆質問では企業のホームページや求人票に記載されているような、調べればすぐにわかるようなことは質問しないようにしましょう。
- 御社の企業理念を教えてください。
- 御社ではどのような商品(サービス)を扱っていますか?
- 御社の従業員数はどれくらいですか?
調べればすぐにわかるようなことを質問してしまうと、自ら準備不足やリサーチ不足を露呈してしまうことになりかねません。逆質問では応募者の準備力やリサーチ力もチェックされるため、十分な注意が必要です。
ただし、調べればすぐにわかるようなことであっても、「御社の企業理念は○○と伺っていますが、具体的にどのような場面で発揮されていますか?」といったように、内容を深掘りする質問であれば問題ありません。
企業研究のやり方やコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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③待遇面の質問は避ける
面接の逆質問では給与や休日、福利厚生などの待遇面に関する質問も避けるようにしましょう。
もちろん、待遇や条件は仕事を選ぶうえで重要な要素ではありますが、逆質問の場でストレートに聞いてしまうと、面接官から「仕事よりも待遇を重視しているのでは?」「待遇面で企業を選んでいるのでは?」といった疑いを持たれる可能性があります。
また、待遇面に関する質問については、面接官が人事に携わっている人でないと詳細な回答が難しいこともあります。
このように、面接の逆質問において待遇面に関する質問をすることにはいろいろとリスクがあるため、なるべく避けることをおすすめします。

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待遇面でどうしても質問したいことがあるときには、その質問一つだけで終わらないように工夫し、待遇だけに関心があるような印象を与えないようにしましょう。
たとえば「質問が2つあるのですが、よろしいでしょうか」と前置きをして、1つ目は仕事の内容などに関することについて、2つ目の質問で待遇面について聞くという形にする方法があります。その際も「2つ目は、待遇に関することについてなのですが、構わないでしょうか」と一言添えてから質問すると丁寧な印象で、さほどネガティブな印象を与えません。
こういう形にすることで、待遇だけに関心があるという印象になりにくく、また「待遇に関して質問することに一定の遠慮があるのだな」と感じさせられるので、むしろコミュニケーション能力があるという、良い印象にもつながる可能性もありますよ。
④ネガティブに捉えられるような表現は使わない
面接の逆質問においては、ネガティブに捉えられるような表現は使わないように注意しましょう。
たとえば、「能力を伸ばしてもらえる環境は整っていますか?」といった質問は受け身に捉えられたり、「ノルマが達成できなかった場合はどうなりますか?」といった質問は自信がないと受け取られたりする可能性があります。
もし、これらの質問をする場合には、下記のようにポジティブな表現に変換して質問するようにしましょう。
- 能力を伸ばしてもらえる環境は整っていますか? → 私は積極的にスキルアップを図りたいと考えていますが、御社ならではの研修制度などがあれば教えてください。
- ノルマが達成できなかった場合はどうなりますか? → 目標を達成するために普段からどのような取り組みや工夫をしていますか?
⑤相手が回答しやすいように質問の仕方にも配慮する
面接の逆質問においては、相手が回答しやすいように質問の仕方に配慮することも大切です。
たとえば、単に「入社後に部署異動はありますか?」と質問するだけでは、相手も「あります」「ありません」の回答で終わってしまい、その後の話を展開するのが難しくなります。
この場合は、「入社後に部署異動をされた方は、どのようなキャリアを積んでいますか?」といった質問の仕方をすれば、自然に会話のやりとりが生まれてきます。
逆質問では応募者のコミュニケーション能力がチェックされることもあるため、質問の仕方にも配慮して、円滑なコミュニケーションを図るようにしましょう。
選考フロー別に紹介! 面接における逆質問の例

就活生
面接での逆質問では、具体的にどのような質問を投げかけたら良いのでしょうか?

キャリアアドバイザー
面接している社員によって、答えられる内容は異なります。そのため、選考のフェーズによっておすすめの逆質問も異なりますよ。
逆質問を用意するにあたって、具体例を知ってイメージをつかんでおきたいと思うこともあるかもしれません。
そこでここからは、面接における逆質問例を選考フロー別に紹介します。逆質問が思いつかない場合は、ぜひ参考にしてみてください。
一次面接の逆質問例
- ○○の業務ではどのようなスキルを持った人が活躍していますか?
- 新入社員にはどのようなことを期待していますか?
- 部署を越えた交流の機会はありますか?
- 業務効率化のために部署全体で取り組んでいることはありますか?
- 自主的に研修やセミナーに参加することは可能でしょうか?

キャリアアドバイザー
一次面接の面接官は人事の採用担当者や現場の社員が務めることが多いため、求められる人物像やスキル、業務の内容や職場の雰囲気などについて聞くのがおすすめです。
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二次面接の逆質問例
- ○○事業のなかで今後特に注力しようとしていることは何ですか?
- 新入社員が最初にぶつかることの多い壁があれば教えていただきたいです。
- 御社で活躍するために今から習得しておくべき知識やスキルがあれば教えてください。
- ○○のポジションで求められる人柄やスキルは何ですか?
- ○○の業務に携われるようになるまでには大体どのくらいかかりますか?

キャリアアドバイザー
二次面接の面接官は人事や現場の責任者などが務めることが多いため、一次面接よりも一歩踏み込んだ質問をして、入社意欲や熱意を示していくのが効果的です。
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最終面接の逆質問例
- ○○の経営理念は具体的にどのような場面で発揮されていますか?
- ○○さんが仕事をするうえで大切にしていることがあれば教えていただきたいです。
- 御社は積極的に海外進出をされていますが、今後は○○の事業も海外へ進出する予定はありますか?
- ○○のポジションに就くまでにはどのようなスキルを得る必要がありますか?
- ○○さんが5年後の御社について考える際、求める人物像があれば教えていただきたいです。

キャリアアドバイザー
最終面接の面接官は役員や配属予定部署の最高責任者などが務めることが多いため、企業のビジョンや方向性に関する質問をして、自分はこの企業に合っていることをアピールしていくのがおすすめです。
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キャリアアドバイザーコメント成瀬 遼プロフィールをみる
逆質問を準備する際、志望する会社の選考フローをきちんと確認しておくことが大切です。なぜかというと、面接の段階によって面接官の立場が変わることが多く、相手によって逆質問の内容も変えるべきだからです。
たとえば、最終面接で社長や役員を前にして「営業では1日のスケジュールはどのようなものになるでしょうか」といった個別な業務内容に関することを質問すると、的はずれな質問をしていると思われる可能性もあります。この場合、「御社にとって必要な人材となるために最も大事な要素を教えてください」のように、会社のビジョンや理念と通じる質問、立場のある人にこそ聞ける質問にするのがおすすめです。
逆に選考の初期段階では、現場で働く社員が面接官を担当することも多く、このときは仕事の具体的なことを質問したほうが相手も答えやすくなります。このように効果的に質問を変えるためにも選考フローを理解しておくことは大切なのです。
面接の逆質問の終わり方で失敗しないための練習法3選


就活生
面接における逆質問の終わり方のポイントは理解できましたが、本番でうまくできるかどうか不安です……。

キャリアアドバイザー
確かに不安になりますよね。効果的な練習法がいくつかあるので、そちらを試してみてください。
ここからは、面接の逆質問の終わり方で失敗しないための練習法を3つ紹介します。自信がない場合は、積極的に取り入れてみてくださいね。
①イメージトレーニングをおこなう
1つ目は、イメージトレーニングをおこなう方法です。
「本番で頭が真っ白になったらどうしよう……」と不安な場合には、イメージトレーニングを繰り返しましょう。頭のなかで逆質問の一連の流れを何度もイメージすることで、記憶が固定化されるため、本番の緊張した状態でも自然と次の動きや言葉が出てくるようになります。
また、逆質問がうまくいった様子を何度もイメージしておけば不安も軽減でき、前向きな気持ちで本番に臨むことができますよ。

キャリアアドバイザー
逆質問の一連の流れは「事前のシミュレーションが大切! 面接における一般的な逆質問の流れ」で解説しているので、イメージトレーニングをおこなう際はそちらを参考にしてみてくださいね。
②模擬面接を受ける
2つ目は、模擬面接を受ける方法です。
面接対策として最も有効なのは場数を踏むことですが、就活を始めたばかりであればそもそも場数を踏む機会がないかと思います。そこで活用したいのが模擬面接です。
模擬面接では入室から退出までの面接の一連の流れをシミュレーションできるため、本番さながらの雰囲気を体験して緊張に慣れることができます。また、模擬面接終了後にはフィードバックをもらえるため、そこから反省点や改善点を見つけ出すことができます。
模擬面接は友人や先輩に依頼しても良いですが、大学のキャリアセンターや就職エージェントでも無料で受けられるため、より有益なフィードバックが欲しい場合にはそちらを活用してみましょう。
模擬面接を効果的におこなう方法については、以下の記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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③OB・OG訪問やカジュアル面談などで質問することに慣れる
3つ目は、OB・OG訪問やカジュアル面談などで質問することに慣れる方法です。
OB・OG訪問やカジュアル面談は面接のような緊張感は味わえないものの、相手とコミュニケーションを取りながら質疑応答を繰り返すため、質問することに慣れる絶好の機会と言えます。何度も質問していれば、相手の反応を見ながら次の質問を変えられるなどの臨機応変さも身に付くはずです。
企業研究の一つとしてOB・OG訪問をおこなったり、選考前にカジュアル面談を受けたりする機会もあるかと思います。その際は、ぜひ「質問することに慣れる」という意識も持って参加してみましょう。
OB・OG訪問やカジュアル面談のポイントについては、以下の記事でより詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてくださいね。
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面接における逆質問の正しい終わり方を押さえて印象アップにつなげよう
逆質問の終わり方次第で面接全体の印象が変わってくることもあるため、逆面接の最後にはお礼と意欲を示す言葉を伝えて、しっかりと締めくくるようにしましょう。
逆質問の終わり方にまでしっかりと意識を向けていけば、他の就活生との差別化にもつながります。この記事で解説した内容を参考にしながら、面接における逆質問の正しい終わり方を押さえて、ぜひ印象アップにつなげてくださいね。
そもそもですが、なぜ多くの面接で逆質問の時間があるのでしょうか? わざわざ面接中におこなう必要はないとも思えるのですが……。