目次
- 市役所面接の質問には地域理解と貢献意欲で対策! 効果的なアピール法を知ろう
- 質問対策の土台! 市役所職員に求められる仕事と人物像を理解しよう
- 仕事:快適で安心して暮らせる地域を作ること
- 求められる人物像:全体の奉仕者として市民目線に立てる人材
- 市民への窓口対応をイメージ! 市役所の面接で意識すべき基本ポイント
- 伝え方|落ち着きのある丁寧な説明を心掛けよう
- 聞き方|質問の意図を正しく汲み取ろう
- 回答の方針にしよう! 市役所面接の質問における3つの評価軸
- ①公共性:公務員という特性の理解度や公平・公正な判断力を持っているか
- ②市民感覚:住民目線で多様なニーズに応えられる思考力があるか
- ③実務能力:正確な事務処理能力や問題解決能力があるか
- 市役所の面接でよく聞かれる! 8つの頻出質問と回答例
- ①数ある職業のなかで公務員を選んだ理由を教えてください
- ②市役所で活かせるあなたの強みを教えてください
- ③市役所で役立つ学生時代に力を入れた取り組みについて教えてください
- ④希望する仕事内容について具体的に教えてください
- ⑤希望する配属先にならなかった場合はどのように対応しますか?
- ⑥公務員に求められる能力は何だと考えますか?
- ⑦あなたが考える地域の課題やその改善点を教えてください
- ⑧クレームを受けたときはどのような対応をしようと考えていますか?
- 市役所面接での回答精度を上げるのに役立つ! 3ステップ回答準備
- ステップ①自己分析で地域に貢献したいと思ったきっかけを見つける
- ステップ②自治体分析をしてその地域ならでは課題を理解する
- ステップ③地域課題を分析して具体的な自分の意見を持つ
- 市役所面接を突破! 4段階でわかりやすく説得力のある回答を作ろう
- 結論|「市民のため」を意識した回答を簡潔に述べる
- 理由|地域社会での経験をもとに論理的に説明できるとなお良い
- 具体例|実体験に基づく具体的なエピソードを提示して説得力を高める
- 結論|市民サービスへの貢献意欲の高さをアピールする
- 面接官がうなずく! 市役所面接の回答を作るときの3つのポイント
- ①その地域の特性や課題に目を向けた内容を含める
- ②具体的な数値やデータを活用し説得力を高める
- ③実現可能で具体的な貢献イメージを提示する
- これだけは注意! 市役所面接の回答を作るときに避けたい3つの落とし穴
- ①公務員の安定性を理由にしない
- ②分析不足による抽象的な表現を用いない
- ③民間企業を否定しない
- 最後のアピールチャンス! 面接官の印象に残る逆質問例を3つのジャンル別に紹介!
- ①市民との具体的なエピソードに関する逆質問
- ②市民との信頼関係の構築に関する逆質問
- ③市役所に入職するまでの準備に関する逆質問
- 市役所面接の質問対策は自分と自治体への理解を深めることから始めよう!
市役所面接の質問には地域理解と貢献意欲で対策! 効果的なアピール法を知ろう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。市役所への就職を目指す学生から
「市役所の面接試験では、どのような質問がされるのでしょうか。」
「面接を突破するための準備を進めたいけど、やり方がわかりません。」
といった相談をよく受けます。市役所の面接で最も重要なことは、地域に対する理解度と貢献意欲の高さをどれだけアピールできるかです。これは公務員特有の性質とかかわっており、「利益を求めずに住みやすいまちづくりのために貢献したい」という思いを持っている人が求められています。
「市民のために自分の強みを活かして貢献したい」という抽象的な回答では、市役所で働くことに対する情熱や本気度が感じられませんよね。
面接官が納得できる回答を準備するには、正しい知識と準備が必要です。この記事では、市役所の面接に臨むにあたって知っておいてほしいことや、ほかの応募者と差別化できる回答の作り方、そして8つの頻出質問とその回答例を紹介します。
市役所の面接試験を突破できる回答の準備を一緒に進めていきましょう。
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質問対策の土台! 市役所職員に求められる仕事と人物像を理解しよう

市役所の面接で地域に対する理解度と貢献意欲の高さをアピールするには、市役所職員が具体的にどのような仕事をしているのかを理解している必要があります。
業務内容について理解を深められると、求められる人物像が見えてきて、面接でどうアピールすれば良いかがわかりますよ。
質問対策の最初の準備として、市役所職員に求められる仕事と人物像をチェックしましょう。
仕事:快適で安心して暮らせる地域を作ること
市役所職員の仕事は市役所での窓口サービスをはじめ、道路や水道などのインフラ整備、防災や消防などの命にかかわることも担っており、私たちの生活のあらゆる場面で重要な役割を果たしています。
事務職と技術職に分かれており、どちらも快適で安心して暮らせる地域を作るという大切な使命を担っていますよ。
- 窓口サービス:住民票や戸籍謄本、マイナンバー関連の手続き、各種証明書の発行
- インフラ整備:道路、公園、水道などの整備や維持管理
- 福祉支援:子育て支援、高齢者・障がい者への支援、市立学校の運営
- 地域振興:商店街の活性化、観光PRや特産品の開発支援
市役所には、3〜4年ごとに部署異動があるという特徴があります。これは高卒・大卒に関係なく同じ仕組みで、さまざまな行政サービスを経験できる魅力的な制度です。

キャリアアドバイザー
求められる人物像:全体の奉仕者として市民目線に立てる人材
市役所職員として大切なのは、市民のために貢献する使命と責任を感じながら、市民一人ひとりの思いに寄り添える温かい対応です。
- 市民目線に立てる:一人ひとりの声に耳を傾け、全体の奉仕者として信頼に応える意識
- 専門性と協調性がある:豊富な知識を活かしながら、部署を超えて連携できる柔軟さ
- 変化への適応力がある:既存の発想にとらわれず、新しい課題に前向きに取り組む意欲
この市役所職員に求められる3つの要素は、窓口での証明書発行や相談対応など、日々のさまざまな業務で求められます。
市民と直接かかわる機会が多いため、コミュニケーション能力や論理的思考力、そして行動力があると、就職後に活躍できますよ。
市役所を含む、公務員の種類についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。市役所以外の公務員も興味がある人はあわせて参考にしてください。
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市民への窓口対応をイメージ! 市役所の面接で意識すべき基本ポイント

市民と一対一で接する窓口業務は、信頼関係の構築や満足度の向上など、公共サービスの質に直結する重要な業務です。面接はその姿を評価するのに最適な機会なので、実際の窓口対応をイメージした伝え方と聞き方を意識する必要があります。
市民の対応が安心して任せられそうであれば、内定獲得に近づく大きなアピールになりますよ。
まずは、市役所面接の基本となる、伝え方と聞き方のポイントを頭に入れておきましょう。
面接のポイントについて知りたい場合はこちらの記事を参考にしてください。
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伝え方|落ち着きのある丁寧な説明を心掛けよう
市役所職員には市民に寄り添い、わかりやすく丁寧な説明ができるスキルが必要です。そのため、面接のときも実際の窓口業務の対応力を評価されていると思い、落ち着きのある丁寧な説明を心掛けましょう。
- 声のトーン:緊張で早口にならないよう、意識的にゆっくりと話す
- 目線の合わせ方:面接官の喉元あたりを見て話すと、自然な印象になる
- 説明の組み立て:結論から話し始め、その後に理由や具体例を添える
- 言葉遣い:語尾までしっかり発音し、ビジネスにふさわしい丁寧な表現を選ぶ
これらの要素は一朝一夕に身に付くものではありません。友人との会話や、アルバイト先での接客など、普段から意識的に練習を重ねてみてくださいね。

キャリアアドバイザー
面接時は緊張して早口になってしまうかもしれません。緊張は誰にでもある自然な感情なので、それを隠そうとするのではなく、「市民のために働きたい」という熱意に変えて、落ち着いて伝えていきましょう。
面接で好印象を得られる話し方についてはこちらの記事で詳しく紹介しているので、あわせて参考にしてください。
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キャリアアドバイザーコメント長尾 美慧プロフィールをみる
面接など慣れない人や場所、場面に身を置くと、動悸が早くなるなど緊張しやすいものです。これはどうしても起こりうる、ある意味避けられないものといえます。そのようなときに大切なのは、緊張しないことではなく、緊張した状態でも自分自身をコントロールできることですよ。
これは技術であり、意識をして繰り返し練習すると身に付けることができます。まずは「緊張しないように」という考えを捨て、自分をコントロールする具体的な方法に意識を向けましょう。最も簡単かつ落ち着きを取り戻す効果が高いのは「笑顔を作ること」と「呼吸を深くすること」です。
具体的には口角を上げ、深呼吸をすること。これで身体が緩みます。心の中で「笑顔、笑顔」と唱えるのもおすすめです。これを練習のときからやっておくと、本番でも使えます。そのため、面接練習でもできるだけ緊張しやすい場所や人にお願いするのが大切です。
緊張して早口になってしまう人は、伝えたいことの一文が長くなりがちです。そういう人はできるだけ短く区切ることを意識しましょう。短く言い切ることで一呼吸おけるため、早口になりにくくなりますよ。
面接で緊張しない方法についてはこちらの記事で詳しく紹介しています。緊張しやすい人はぜひ参考にしてください。
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聞き方|質問の意図を正しく汲み取ろう
面接官の質問には、あなたの「傾聴力」を見極めようとする意図があります。質問の本質を理解し、的確に応答する力は、将来の市民対応にもかかわる重要なスキルですよ。
- 目線の合わせ方:面接官の目を自然に見つめる(緊張時は眉間を意識)
- 適切な反応:会話のリズムに合わせた自然な相づちとうなずき
- 傾聴の基本:面接官の話を最後まで遮らず、しっかりと聞き切る
- 前向きな姿勢:少し前傾姿勢を取り、背筋を伸ばす
市役所の面接では応募者の過去の行動や経験を掘り下げて、本質を見極めるための質問が多く取り入れられています。求められている情報を提示できるよう、聞き方のポイントを意識して意図を正しく汲み取ってくださいね。

キャリアアドバイザー
もし、面接官の質問内容について理解しにくいことがあれば、素直に聞き返しましょう。曖昧なまま進めて的外れな回答をするよりも、勇気を出して聞き返したほうが良い印象を残せますよ。
回答の方針にしよう! 市役所面接の質問における3つの評価軸

市役所面接の質問における3つの評価軸に基づいた回答をすることで、市役所職員にふさわしい人材であることをアピールできます。
3つの評価軸は市役所職員としての使命と責任を果たすために必要なものです。これが感じられない人は、市役所職員としての適性が低いとみなされ、採用される可能性が低くなることが考えられるので注意してくださいね。
さっそく、それぞれの評価軸の内容とアピールするためのポイントを確認しましょう。
①公共性:公務員という特性の理解度や公平・公正な判断力を持っているか
市役所の面接においては、公共性の理解度や公平・公正な判断力を持っているかどうかが重視されます。
まずは「公平」「公正」「公共性」という3つの単語の意味をチェックしましょう。
- 公平:えこひいきや偏見がなく、誰もが平等に扱われる状態
- 公正:法的な観点で正しく、私情や欲望に左右されない姿勢
- 公共性:個人や特定の集団の利益ではなく、社会全体の利益を考えること
どれも市役所の職員として欠かせない要素であることがわかりますね。この3つの要素を感じられる意見を取り入れると、公共性があることをアピールできますよ。
そのためには公務員と民間企業の役割の違いを正しく理解することが大切です。公務員である市役所職員には、利益を追求する民間企業と違い、どのような使命や責任があるのかを考えましょう。
自分の意見が公務員としてあるべき姿と合致しているのかを考えることで、公共性を感じる回答を作れますよ。

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公平・公正な対応には、一定の基準を設けて、どんなときもその考えを貫くことが求められますが、ときには状況に応じた柔軟性を持つことも必要です。このバランスを意識することが、市民から信頼される職員としての第一歩になります。
②市民感覚:住民目線で多様なニーズに応えられる思考力があるか
市民感覚とは、市民の多様なニーズに耳を傾け、住民目線で物事を考え行動する能力を指します。
法律で「全体の奉仕者」と位置づけられる公務員にとって、市民感覚を持つことは公共サービスの質を上げるための必須条件です。
- 共感力:相手の感情や考えに寄り添い、異なる価値観を受け入れる姿勢が見られる
- 多様な声を拾う力:幅広い世代や背景を持つ市民の声を、公平に汲み取る能力がある
- 公平な判断力:社会全体の利益を考え、多くの人が幸せになれる判断ができる
たとえば、地域で起きた小さな交通問題についても、高齢者や子どもを持つ家庭の立場を考え、柔軟に解決策を探す姿勢が大切です。
面接で市民感覚を効果的にアピールするためにも、以下のポイントを意識してくださいね。
- 自分が「市民ファースト」の気持ちを持って行動した具体例を用いる
- 地域課題の解決に向けた考えや行動力を伝える
- 住民全体の利益を意識した判断や対応の視点を強調する
市民感覚は、住民一人ひとりの生活を支える行政職員にとって欠かせない能力です。自身の経験やビジョンに基づき具体的に表現することで、面接官に強い印象を残せますよ。

キャリアアドバイザー
市民目線のエピソードを準備し、説得力のあるアピールを目指してくださいね。
③実務能力:正確な事務処理能力や問題解決能力があるか
実務能力は、公務員が行政サービスを正確かつ効率的に提供するために必要なスキルです。市役所職員として住民の税金を扱う以上、計画的なタスク遂行や問題解決力が求められます。特に「無駄を省き、住民のために結果を出す姿勢」が重要視されますよ。
- 企画力:問題を発見し、解決に向けて具体的に計画を立てる力
- 計画立案力:仕事を進める手順を段階的に考えて計画する力
- 実行力:計画を実現可能な形で着実に進める力
- 対策立案力:想定外の事態に柔軟に対応する能力
- 改善力:業務効率を高めるための方法を見つけ出す力
実務能力とは、 課題を発見し、それを解決するために計画を立て、実行に移す力のことです。市民のために、実務を遂行できる能力があるかを面接をとおして評価されますよ。
- 課題発見力:課題に気づき、それを解決する方法を見つけ出せるか
- 論理的思考力:物事を筋道立てて考え、適切な行動を取れるか
- 視野の広さ:複数の選択肢を比較し、最適解を見いだせるか
実務能力があることを示すには、学生時代のグループ活動やアルバイト経験をもとに、どのように課題を発見し解決に導いたかを具体的に話すことがポイントになります。

キャリアアドバイザー
エピソードは「背景」「行動」「成果」の流れで話すと、面接官に伝わりやすいですよ。説得力を増すために、具体的な数字や成果を盛り込んでみてくださいね。
市役所の面接でよく聞かれる! 8つの頻出質問と回答例
市役所の面接では、3つの評価軸をもとに上記の8つの質問がよくされます。
どれも定番の質問ですが、重要度の高い質問です。評価軸を意識した回答を用意するだけで、ほかの就活生よりも魅力的で印象に残りやすくなりますよ。
定番な質問であるからこそ、周りと差を付けたいですよね。この先の内容から、それぞれの質問のポイントと回答例をチェックしましょう。
①数ある職業のなかで公務員を選んだ理由を教えてください
あなたの志望動機の本気度を測るために、「なぜ公務員を選んだのか?」という質問がされます。面接官は、応募者が公務員の安定性に目を向けているわけではなく、地域社会や行政をより良くしたいという前向きな姿勢があるかどうかを確認したいと考えているからです。
- 待遇や収入以外の具体的な志望理由を述べる
- 自治体が推進する施策や事業に触れる
- 民間企業ではなく公務員として市民に貢献したいと思ったきっかけと結びつける
- 民間企業の否定的な意見は避ける
4つのポイントをふまえた回答例もあわせて参考にしてください。
私が〇〇市職員を志望したのは、地域社会への直接的な貢献を実現したいと考えたためです。
具体的には、〇〇市が推進する環境保全プロジェクトに共感しており、大学で学んだ環境科学の知識を活かして、持続可能な地域づくりに携わりたいと思っています。さらに、学生時代に地域防犯活動をおこなった経験から、行政が市民生活に与える影響力を強く実感しました。
この経験を通じて、行政の立場から市民の生活向上を支えたいと考えるようになりました。

キャリアアドバイザー
「環境保全プロジェクト」や「地域防犯活動」といった具体例を交えることで、志望理由に説得力を感じられますね。さらに、自治体の施策について触れることで、その市役所で働きたい本気度を示せているところもポイントです。
市役所の志望動機について詳しく知りたい場合は、こちらの記事を参考にしてください。
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【例文6選】市役所の志望動機では5つの必須ポイントを押さえよう!
市役所の志望動機には、その地域ならではの理由を盛り込むことが重要です。この記事ではキャリアアドバイザーが市役所の志望動機に書くべき5つのポイントや注意点を解説します。例文6選もあわせて紹介しているので、市役所を志望する学生はぜひ参考にしてくださいね。
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②市役所で活かせるあなたの強みを教えてください
「市役所で活かせるあなたの強みを教えてください」という質問には、応募者が「公務員として適性があるか」「入庁後に成果を発揮できるか」を判断する目的があります。
民間企業とは異なり、公務員には市民の生活に直結するサービスの提供が求められるため、応募者が強みを市民のために発揮しようとしているかどうかに注目していますよ。
- 具体的なエピソードを盛り込む
- 行動と成果を明確に示す
- 公務員ならではの資質(協調性、課題解決力、責任感など)を強調する
- 市民サービスへの応用の仕方を盛り込む
回答を考えるときの4つのポイントをふまえた例を紹介します。
私の強みは、協調性を発揮してチームの連携を高められることです。学生時代、地元商店街の来場者数を増やすためのイベントにボランティアとして参加しました。
その際、10名以上のメンバーが各自の役割を理解し、スムーズに行動できるよう情報共有を徹底しました。具体的には、タスク管理ツールを用いて進捗状況を可視化し、コミュニケーションの活性化を図りました。チームの円滑な連携の成果により、来場者数は前年より20%増加し、商店街の皆さんから感謝の言葉をいただくことができました。
この経験を市役所での業務にも活かし、部署間や市民との連携を深め、市民サービスの質を向上させたいと考えています。

キャリアアドバイザー
強みを述べるだけでなく、それを裏付ける具体的なエピソードがあるとても良い例です。また、結果や成果を数値で示していることで説得力を高めています。市役所での具体的な活用方法を明確に伝えることで、即戦力としての期待感を持たせられますよ。
自分の強みがわからない場合は、こちらの記事がおすすめです。ぜひ参考にしてくださいね。
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③市役所で役立つ学生時代に力を入れた取り組みについて教えてください
「市役所で役立つ学生時代に力を入れた取り組みについて教えてください」という質問は、あなたの行動力や課題解決能力、そして地域社会への貢献意欲を見極めるためにされます。
市役所の職員には住民の多様なニーズに応えることが求められるため、自分の経験をどのように市役所業務に活かせるかをアピールすることが重要ですよ。
- 公務員に求められる資質(責任感、協調性、柔軟性など)に関するエピソードを選ぶ
- 具体的な課題や行動を挙げて実践的なスキルを強調する
- 経験から得た学びと市役所での活用法を示す
質問に対する回答のポイントをふまえた例はこちらです。
学生時代、地域住民と大学生が協力しておこなう「地域清掃プロジェクト」にリーダーとして参加しました。
当初は参加者が少なく、住民の方々からは「大学の活動だから私には関係ないよね」という声が多くありました。そこで、プロジェクトの意義を地域住民に直接伝えるため、商店街や自治会を回り、清掃活動がもたらす地域の安全性向上や美観維持の重要性を訴えました。その結果、参加者が倍増し、プロジェクト終了後には自治会から感謝状をいただきました。
この経験を通じて、住民の声をしっかり聞き、信頼関係を築くことの大切さを学びました。この学びを活かし、市役所では市民ニーズに寄り添いながら、信頼される施策を提案していきたいと考えています。

キャリアアドバイザー
活動内容の紹介ではなく、具体的な課題に直面し、それを解決するプロセスを詳細に語っている良い例ですね。エピソードにリーダーシップや地域貢献といった公務員に求められる資質が盛り込まれており、非常に説得力がある回答です。
もし、学生時代に力を入れた取り組みが思いつかない場合は、こちらの記事で対処法を確認しましょう。
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④希望する仕事内容について具体的に教えてください
応募者の仕事に対する熱意や理解度を確認するために「希望する仕事内容について具体的に教えてください」という質問がされます。
また、自治体が直面する課題をどれだけ理解し、その解決にどのように貢献したいのかを具体的に語れるかも重視されていますよ。自分の将来像と自治体の方向性が一致していることをアピールすることが重要です。
- 希望する具体的な部署名や業務内容を明示する
- 志望自治体の課題や特徴に触れた内容にする
- 自分の経験や強みと仕事内容の関連性を示す
- 市民の視点に立った貢献方法を提案する
4つのポイントをふまえて回答を考えました。ぜひ参考にしてくださいね。
私は、防災課で災害リスク軽減の分野に取り組みたいと考えています。
当市は山間部が多く、土砂災害のリスクが高い地域です。大学では地理学を専攻し、防災地図の作成をテーマに卒業研究をおこないました。
この経験を通じて、住民一人ひとりに寄り添った災害対策の重要性を学びました。市民が災害リスクを正確に認識し、適切に備えるための啓発活動や、災害時の迅速な避難計画の策定に力を入れたいと思っています。

キャリアアドバイザー
自分の経験やスキルが希望する業務と密接にかかわっていることを具体的に示せていますね。特に災害リスク軽減という明確な分野に焦点を当てているため、自治体の課題に対する理解度と解決意欲が伝わる良い回答です。
⑤希望する配属先にならなかった場合はどのように対応しますか?
あなたの柔軟性や組織への適応力を測るために「希望する配属先にならなかった場合はどのように対応しますか?」という質問がされます。
市役所の業務は多岐にわたるため、必ずしも希望通りの部署に配属されるとは限りません。
そのようなときでも、前向きに取り組む姿勢を持ち、市民サービスという本質的な目的を果たせるかが確かめられていますよ。
- 希望先でない場合にも前向きに取り組む姿勢を伝える
- 配属先での経験を自分の成長や市民サービス向上にどう活かすかを示す
- 長期的なキャリアビジョンを結び付ける
回答を考えるときの3つのポイントをふまえた回答例はこちらです。
希望する配属先でない場合でも、積極的に業務に取り組みたいと考えています。
自治体の運営は多岐にわたるため、どの部署であっても市民の生活を支える重要な役割があります。新しい業務に挑戦することで、自分自身のスキルを広げ、より多角的な視点を持つことができるため、たとえ希望する配属先でなかったとしても、積極的に市民のために全力を尽くします。
さまざまな経験を積むことで市政全体の課題を俯瞰的にとらえられるようになり、より効果的な施策を提案できる職員になることを目標としています。

キャリアアドバイザー
配属先の希望にこだわりすぎず、公務員としての使命やあるべき姿を正しく理解していることが伝わってくる例文ですね。市民サービスの向上という公務員の本質を理解し、長期的なキャリアビジョンを持っていることを強調できる良い回答例です。

キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
面接では基本的に「どの部署に配属されても頑張る」という姿勢を見せることが大事です。なぜかというと、市役所に勤めるにもかかわらず「希望の部署じゃなければ頑張れない」という人は市役所職員として長く続かないのではないかという印象を残しかねないからです。
配属後にも毎年上司との面談はあり、その際異動の希望を出すことは可能ですし、組織全体としてもその人の特性や能力を鑑みて部署異動がなされます。何年か自分の希望とは異なる部署で勤務したとしても、興味のある分野で働ける可能性は大いに残されています。
そもそもこうした働き方になるのが市役所職員であるということを理解したうえで、自分にとって市役所が本当に合っているのかどうかを慎重に判断することも大切です。働くうえで、自分にとって何が最も大切なことなのか、自己分析のなかでよく考えてみましょう。
⑥公務員に求められる能力は何だと考えますか?
面接官は、応募者が公務員という職業の本質を理解しているか、また実際の業務に必要な能力を把握しているかを確認するために「公務員に求められる能力は何だと考えますか?」という質問をします。
応募者の強みと職務に必要なスキルが合っているかを見極め、公務員として活躍できるかを評価するための重要な質問ですよ。
- コミュニケーション能力:市民との対話や部署間調整に不可欠なスキル
- 論理的思考力:複雑な行政課題に対し、客観的かつ体系的に解決策を導く力
- 責任感:市民の信頼を得るために、最後までやり遂げる姿勢
- 柔軟性と対応力:多様な課題や急な変化に適応する力
このポイントをふまえて、回答を考えてみたので参考にしてくださいね。
公務員に求められる能力は、コミュニケーション能力だと考えています。
市役所の職員は、それぞれに異なる立場・状況におかれた市民と接する機会が多くあります。そのため相手の立場に立って考え、わかりやすく伝えることができなければ、市民との信頼関係を築くことは不可能だと思うからです。
私は、大学のサークル活動でメンバー間の意見のすれ違いを調整し、全員が納得できる結論を導き出したことがあります。この経験が、状況に応じた柔軟なコミュニケーションが信頼を得ることに欠かせないと思うきっかけになりました。
市役所職員として働くときも、この力を活かして市民一人ひとりに寄り添った対応を心掛けていきます。また、市民だけでなく同僚や他部署とも円滑にコミュニケーションを図ることで、組織としての協力体制を築き、より良いサービスを提供することに貢献していきたいです。

キャリアアドバイザー
公務員としての特性をふまえ、具体的な能力を挙げながら、その根拠がしっかりと述べられていますね。市民との信頼関係やより良いサービスを提供することについて具体的に伝えられている点が非常に参考になります。
⑦あなたが考える地域の課題やその改善点を教えてください
応募者が自治体の現状や課題をどれだけ理解しているか、またそれに対してどのような視点で解決策を考えているかを確認するために「あなたが考える地域の課題やその改善点を教えてください」という質問がされます。
公務員にとって重要な地域課題を適切に把握する力を確かめつつ、応募者の意欲や現実的な提案力もチェックされていますよ。
- 地域特有の課題を明確に挙げる
- 課題の背景や影響を具体的に説明する
- 現実的で実行可能な改善策を提案する
- 自治体の既存の取り組みに触れたうえで付加価値のある提案をおこなう
4つのポイントをふまえて回答を考えました。ぜひ参考にしてくださいね。
当市の主要な課題は、少子高齢化にともなう地域経済の縮小です。特に、若年層の都市部への流出による労働力不足と商店街の衰退が深刻で、これが地域の活力低下につながっていると考えます。
この課題に対して、2つの改善策を提案します。一つ目は、デジタル技術を活用した地域産業の活性化です。具体的には、テレワーク施設の設置やサテライトオフィスの誘致をおこない、地域外からも人材を呼び込む取り組みを進めます。2つ目は、子育て世代への支援の強化です。保育施設の整備や医療費助成の拡充、さらに育児中の親が参加しやすい地域イベントの開催により、若い世代が安心して暮らせる環境を整備できると考えています。
これにより、人口の定着化と地域経済の循環が期待できると思います。

キャリアアドバイザー
課題の背景やその影響をしっかりと述べたうえで、改善案を提案できています。デジタル化や子育て支援など、時代に即した現実的な施策を挙げている点が参考になりますね。
⑧クレームを受けたときはどのような対応をしようと考えていますか?
クレーム対応は、市民サービスに携わる公務員にとって避けられない重要な業務の一つです。
この質問を通じて、面接官は応募者が住民対応に必要な心構えを持っているかを評価します。さらに、冷静で柔軟な対応ができる適性があるか、そして市役所職員の一員として適切に行動できるかも見極められていますよ。
- 傾聴と共感を第一に考え、相手の話を丁寧に聞く
- 感情的にならず、冷静かつ柔軟に対応する
- 問題の本質を理解するために、事実確認を徹底する
- 自分だけで解決しようとせず、組織として対応する意識を持つ
- 必要に応じて、規則や法令に基づいた対応をおこなう
クレーム対応の5つのポイントをふまえて、回答を考えたので参考にしてくださいね。
クレームを受けた際には、まず相手の話に真摯に耳を傾けることを最優先にします。
相手が感じている不満や課題をしっかりと受け止め、共感の気持ちを持って接することを心掛けます。そのうえで、5W1Hを意識しながら丁寧に事実確認をおこない、問題の本質を把握します。対応方法については法令や規則に基づいた適切な判断をおこない、自分だけではなく上司や同僚と相談しながら組織としての対応を徹底します。
目の前の住民の声に真摯に向き合い、市民全体の利益を考えた対応を心掛けていきたいと考えています。

キャリアアドバイザー
事実確認や法令遵守、そして組織的対応といった公務員として必要な視点が具体的に示されています。市民全体の利益を考えた対応という言葉を用いることで、公務員としてあるべき姿への理解度の高さが感じられますね。
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市役所面接での回答精度を上げるのに役立つ! 3ステップ回答準備

8つの頻出質問と回答例をみて、どうしたら高評価を得られる、自分ならではの回答が作れるのだろうと気になったのではないでしょうか。
市役所の面接で面接官の心をつかむ回答を作るには、この3ステップの事前準備を丁寧に進めることが大切です。それによって、市役所の面接で重要な地域に対する理解度と貢献意欲の高さをしっかりとアピールできるようになりますよ。
ここからは、市役所面接での回答精度をあげる準備について解説しています。各ステップを進めることで得られる効果とやり方をチェックしましょう。
ステップ①自己分析で地域に貢献したいと思ったきっかけを見つける
まずは自己分析を通じて、なぜその地域に貢献したいのかを過去の経験や自分の価値感をもとに考えましょう。自己分析で回答の根拠を見つけることで、あなたの適性と熱意を説得力をもって伝えられるようになりますよ。
- 時系列に沿って過去の経験を書き出し、地域や他者に貢献したエピソードを見つける
- 各エピソードに対し「どのように考え、行動し、何を得たか」という視点で掘り下げる
- 気付きや価値観の変化を振り返り、市役所で働きたいと思ったきっかけを見つける
これまでの経験を洗い出し、どのような出来事からどのような価値観を得たのかを明確にすることが大切です。人生を振り返るときは「自分史」を使う方法がわかりやすくておすすめなので、ぜひ試してみてくださいね。

キャリアアドバイザー
自己分析をすると質問に具体的なエピソードを絡めて答えられるようになります。回答の説得力が上がるだけでなく、面接官の印象にも残りやすくなるので、丁寧に進めましょう。
自分史を進めるときのポイントについてはこちらの記事を参考にしてください。
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就活をするうえで自分史を作成すると、自己分析を効率的に進められます。今回は自分史の作成方法と自己分析の仕方をキャリアアドバイザーが解説します。自分史を活かせる質問例や回答例も紹介しているので、自己分析の際の参考にしてみてくださいね。
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ステップ②自治体分析をしてその地域ならでは課題を理解する
市役所の面接では、応募者が自治体特有の課題をどのように認識しているかが重視されます。自治体分析をしっかりおこなうことで、面接時の回答が具体的になり、志望度の高さをアピールできますよ。
- 人口動態と産業構造の課題把握
- 環境対策や子育て支援、防災施策などの注力する政策や活動
- 地理的特徴や歴史的背景が影響している地域特有の課題
- 市長のマニフェストや組織体制
ある程度情報収集が進んだら、ほかの自治体と比較をすることで、その地域ならではの課題をより深く理解できます。
自治体分析で得た情報をもとに具体例や数値を交えた回答を作り、自治体への理解度の高さをアピールしてくださいね。

キャリアアドバイザー
面接官は理解の深い学生から志望意欲や問題解決能力の高さを感じるため、内定獲得に一歩近づけますよ。
ステップ③地域課題を分析して具体的な自分の意見を持つ
地域課題を分析して自分なりの意見を持つことで、市役所面接での回答に説得力とオリジナリティを持たせられるようになります。
自治体に対する理解と貢献意欲の高さを効果的にアピールできますよ。
- 自治体が実施している取り組みを評価し、具体的な改善案を考える
- 他地域の成功事例を調べて取り入れられるか判断する
地域課題に対し自分の意見を持つときは、市民の目線を重視し、実現可能なものであることが重要です。
課題に対する解決策とあわせて、自分の強みをどのように活かせるかを示すことで、説得力のある回答につながりますよ。

キャリアアドバイザー
市民目線で実現可能な提案は、面接官も思わず聞き入ってしまいます。ぜひ地域の具体的なデータや事例を活用して、説得力のある意見を見つけてくださいね。
市役所面接を突破! 4段階でわかりやすく説得力のある回答を作ろう


就活生
3ステップの準備を進めたら、自分が市役所の職員としてどのような活躍をしたいのかが明確になりました。

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良いですね。それは、その地域に対する理解が深められて、明確な貢献意欲がある証です。あとは、その思いを土台として、説得力のある回答を作っていきましょう。
ここまでしっかりと準備を進めてくると、自分が市役所の職員になって何を成し遂げたいのかやその地域の取り組むべき課題が見えてきます。
あとは、その「市民のために貢献したい」という思いを回答のなかに織り混ぜ、魅力的な回答を作り上げていきましょう。
ここからはどのような質問にも対応可能な、市役所面接を突破するための説得力のある回答の作り方について解説します。
結論|「市民のため」を意識した回答を簡潔に述べる
回答の冒頭では、常に市民のためになる結論を簡潔に述べることが重要です。
明確な結論を最初に提示することで、相手に強い印象を残せます。短時間で応募者の適性や価値観を判断しなければならない面接では特に大切ですよ。
私の強みは、市民の声に耳を傾け、相手の立場に立って問題解決に取り組むコミュニケーション能力です。この力を活かして、市民の方々に信頼される行政サービスを提供したいと考えています。
結論を明確に述べることで、質問に対する回答が論理的でわかりやすくなります。面接官にとっても、その後の説明を理解しやすくなるので、高評価を得やすくなりますよ。
理由|地域社会での経験をもとに論理的に説明できるとなお良い
結論を簡潔に示したら、その根拠となる理由をこれまでの経験をもとに論理的に説明しましょう。そのときに地域社会に関する経験を提示できると、市役所に就職することに対する熱意を効果的に伝えられます。
地域社会での活動を通じて、多様な意見を尊重しながら最適な解決策を導き出すことの重要性を学びました。この経験は、市民一人ひとりのニーズに応える市役所の業務において特に活かせると考えています。
結論の根拠にあたる理由を考えるときは、公務員の業務内容との接点を意識することと、個人的な感情だけでなく、客観的な視点を交えて論理的に語ることが大切です。
具体例|実体験に基づく具体的なエピソードを提示して説得力を高める
理由の説得力を高めるために、実体験に基づく具体的なエピソードを提示しましょう。
大学時代、地元の商店街で地域活性化プロジェクトに参加しました。イベントの企画段階で、店舗側と住民の意見が対立する場面がありました。そこで私は双方の意見をヒアリングし、両者の要望を反映したイベント内容を提案しました。
その結果、参加者数が前年の1.5倍に増加し、住民と店舗の協力関係も強化されました。この経験により、相手の立場を理解し解決策を見出す力を磨くことができました。
具体的な行動とその結果を強調することで、面接官が納得できる回答に仕上がります。
実際にエピソードを取り入れるときは、行動・結果・学びの流れを明確にして、簡潔に説明することを意識しましょう。

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具体的なエピソードを取り入れるときは、自分の役割や行動にフォーカスし、他人の成果と区別することが大切ですよ。
結論|市民サービスへの貢献意欲の高さをアピールする
最初の結論を再び提示し、志望度や公務員としての意欲の高さを強調しましょう。
エピソードから得た教訓や成長を市役所の仕事にどう活かすかを具体的に述べることもポイントです。
これらの経験から、私は市民の方々の声をしっかりと受け止め、信頼を築くことができると自負しています。この力を市役所の業務に活かし、地域の課題解決や住民サービスの向上に積極的に貢献したいと考えています。
どのように市民のために役立ちたいかを具体的に述べて、面接官に就職後に活躍する姿をイメージしてもらいましょう。
面接官がうなずく! 市役所面接の回答を作るときの3つのポイント

4段階で作り上げた回答の精度をさらに上げるためのポイントが、こちらの3点です。
この回答を作るときの3つのポイントを意識することで、地域に対する理解度と貢献意欲の高さを示すことができ、市役所の職員として働くことへの情熱をアピールできます。
地域を良くするために情熱を持って働いてくれそうな学生がいたら、採用担当者もそのチャンスを逃したくはありません。
そのような学生であることをアピールできるよう、3つのポイントの詳細をチェックしましょう。
①その地域の特性や課題に目を向けた内容を含める
市役所の面接では、志望する自治体の特性や課題に対する深い理解をアピールしましょう。
市役所職員は地域の課題解決を担う存在であるため、面接官は、応募者が地域の実情をどれだけ理解し、具体的な貢献イメージを持っているかを評価されていますよ。
〇〇市は、豊かな自然環境と伝統的な文化を持つ一方で、少子高齢化や若年層の都市部への流出といった人口動態の課題を抱えていると認識しています。これらの課題に対して、私はまず、地元の特産品を活用した観光業の発展を通じて地域経済を活性化させる施策が重要だと考えます。大学で学んだマーケティングの知識を活かし、市外の若年層に地域の魅力を発信する取り組みに貢献したいと考えています。

キャリアアドバイザー
地域特性や課題への理解を示しながらも、あなた自身のスキルや経験を活かした解決策を示すことで、より具体的な貢献意欲を伝えられますよ。
②具体的な数値やデータを活用し説得力を高める
市役所や自治体の面接では、回答に説得力を持たせるために「具体的な数値」や「データ」を活用すると効果的です。
回答の内容が抽象的にならず、成果や行動の裏付けを示せるので、面接官が納得できる回答を作れますよ。
- 悪い例:サークル活動でリーダーをしていました
- 良い例:昨年度は10チーム中5回優勝し、20%の成果向上を達成しました
悪い例のように、抽象的な表現だと印象に残りづらいですが、具体的な数値を含めることで、努力と結果がしっかり伝わりますよね。
さらに、具体的なエピソードからはあなたの行動力や実行力、客観的に自分を分析する能力など、市役所職員にとって求められる能力があることもアピールできますよ。

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数値を活用する際には、必ずその根拠を示すことが大切です。「1カ月で売上を15%アップさせました」と伝えるだけでなく、「新規キャンペーンを企画し、ターゲット層に合わせたSNS広告を実施した結果」といった過程を説明することを意識してくださいね。
③実現可能で具体的な貢献イメージを提示する
面接官は応募者の自治体への理解度や、就職後どれだけ貢献できるかを評価しています。そのため、自分の経験やスキルをもとに、どのように自治体の課題解決に取り組むかをしっかりと示すことが大切です。
- 悪い例:観光部門で地域の活性化に貢献するために、新しいイベントを企画したい
- 良い例:観光地の訪問者数を前年比10%増加させることを目標に、新たな観光大使の指名やSNSを活用したプロモーションを実施したい
漠然とした内容では、面接官が納得することはないため、具体的な施策や目標を考えることが大切です。さらに、その貢献イメージが実現可能なものだと、より深く理解していることをアピールできますよ。
面接官の心をつかめる回答を作れるよう、データや根拠、現場の情報を積極的に盛り込んでみましょう。
これだけは注意! 市役所面接の回答を作るときに避けたい3つの落とし穴

この回答を作るときに避けたい3つの落とし穴は、市役所職員に対しての情熱を感じられるかを左右する重要なポイントです。もし、面接のなかでこの3点のどれかが垣間見えてしまうと、採用担当者はあなたから市役所職員になりたいという情熱を感じづらくなります。
採用しても貢献してくれないという評価を受ける可能性が高いので、当てはまらないかを念入りにチェックする必要がありますよ。
それでは、各ポイントを避けるべき理由とその対策について確認しましょう。
①公務員の安定性を理由にしない
公務員の安定性は確かに魅力的ですが、それを押し出すだけでは面接官から良い評価を受けられません。面接官が見ているのは「国や地域にどれだけ貢献できるか」という部分です。
安定性を強調しすぎると、仕事への本気度が不足していると判断されたり、環境が変化した場合に離職する可能性を懸念されたりと、ネガティブな印象を持たれてしまいます。
安定した収入と週休二日制が魅力的で、公務員を志望しました
父が失職した際、家族が生活保護を受けたことで支えられた経験があります。その時、公的な制度がどれだけ人々の人生を守っているのかを実感しました。私も市役所職員として、地域の方々が安心して暮らせるよう、支え合える地域づくりに貢献したいと考えています。

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公務員の安定性を理由にするのではなく、自分が公務員として地域社会にどんな価値を提供できるのかを具体的にアピールすることが大切ですよ。
公務員になりたい理由で悩んでいる場合はこちらの記事がおすすめです。ぜひ参考にしてください。
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6例文付き|公務員になりたい理由は「貢献意識」を軸に組み立てよう
公務員になりたい理由は公務員を目指すなら必ず聞かれるといってもいい頻出質問です。回答を考えるためには、早い段階から志望先について調べ、自己分析を入念におこなう必要があります。この記事では、キャリアアドバイザーのアドバイスを交えて、公務員になりたい理由を考えるための対策から伝え方を例文付きで解説しています。ぜひチェックしてくださいね。
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②分析不足による抽象的な表現を用いない
市役所の面接では、具体的なエピソードを交えて回答することがとても重要です。ただ、分析が中途半端にしかできておらず、根拠のある考えがない状態だと、面接官の印象に残る回答は作れません。
自分なりに自信を持って回答できるよう、自己分析や自治体分析を念入りに進める必要があります。
本市の高齢化は深刻な問題であり、早急な対策が必要です。私は高齢者の方々が安心して暮らせるまちづくりに貢献したいと考えています。そのために、高齢者支援の充実や地域コミュニティの活性化に取り組みたいと思います
本市の高齢化率は30%を超え、独居高齢者が5年間で1.5倍に増加しています。私は地域包括支援センターでのボランティア経験から、見守りネットワークの構築が急務だと考えています。具体的には、民生委員との連携強化、ICTを活用した安否確認システムの導入を提案したいと思います

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しっかりと現状と課題が見えていることで、実現可能で筋の通った回答を作れますよ。

キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる
面接に限らず、仕事のなかでも不確定な要素がある状態で自分の意見を伝えなければならない場面はよくあります。そのような場合に工夫すべきことがいくつかあります。これらの工夫をすることで、不確定要素があるなかでも意見を述べやすくなりますよ。
まず「あくまで私見ですが」というクッション言葉をつけることで「自分が見聞きした範囲での考え」という前提で話ができます。この言葉を述べた後だと、すべてを調べたわけではなくても、比較的安心して自分の考えを伝えることができます。
また、言い回しの最後に「と個人的には感じております」という表現で終わると、あくまで「個人の感想」という意味になり、相手からの突っ込みを避けられます。完璧に事実に基づいているわけではないが、そう感じていること自体は嘘ではないからです。
③民間企業を否定しない
市役所面接の回答を考えるときに、民間企業を否定するような表現を用いてはいけません。
- 社会的役割の違いを理解していないと判断されるから
- 現代では民間企業との協働が不可欠だから
- 世間を見る視野の狭さや社会性を疑われる可能性があるから
民間企業は利益を求めるのに対し、公務員は利益を求めずに地域や社会に貢献することを目的としています。それぞれが違った形で社会に貢献していることを頭に入れておきましょう。
民間企業を否定するような発言は、市役所職員に対する理解度や適性が低いという悪い印象を抱かれてしまう可能性があります。
それぞれの社会貢献の形を理解したうえで公務員を選んだことが伝わるよう、前向きな表現を用いて回答することを心掛けてくださいね。

キャリアアドバイザー
民間企業との役割の違いを正しく理解したうえで、公務員としてどのように社会に貢献したいかを表現することが大切ですよ。民間企業を尊重しながら、自分が公務員としてできることを前向きに表現しましょう。
最後のアピールチャンス! 面接官の印象に残る逆質問例を3つのジャンル別に紹介!


就活生
面接で逆質問を求められたときに、どのような質問が内定獲得に効果的なのかわかりません。

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逆質問は自由度の高い質問なので、採用担当者がどのような質問を求めているのかイメージしにくいですよね。面接官の印象に残る逆質例を一緒に確認しましょう。
面接の最後に時間を設けられることがある逆質問のタイミングでは、この3つのジャンルを参考にすると、志望度の高さをアピールできます。
面接官の印象に残る最後のアピールチャンスなので、効果的な質問例をチェックしましょう。
①市民との具体的なエピソードに関する逆質問
市民との具体的なエピソードに関する逆質問は、応募者の業務への理解と熱意を効果的に伝える効果があります。
また、市役所職員としての役割が、実際の現場でどのように展開されているかを理解することもできるので、就職後のミスマッチを防ぐことにもつながりますよ。
- 市民の方から特に印象に残っている感謝の言葉やエピソードを教えていただけますか
- 高齢者や障がいをお持ちの方など、配慮が必要な市民の方への対応で、工夫されていることはありますか
- 自治会や地域団体との協働事業で、特に成果を感じられた取り組みについて教えていただけますか
質問をするときは、その質問の意図もあわせて伝えるとより効果的です。
たとえば「入社後は営業職として活躍したいと考えています。業務のイメージをつかみたいので、市民との具体的なエピソードを教えていただけますか」といった具合に、意欲を感じさせる理由を添えることで、より良い印象を残すことができますよ。

キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
社会人経験がないなかでは、ビジネスパーソンに対してどこまでの質問が失礼に当たるかというさじ加減は難しいかもしれません。
たとえば、ほぼ初対面の面接官に対して、年収など個人的な質問をするのは失礼にあたると判断しやすいですが、仕事の内容などに関することはどこまでが失礼になるかわかりにくいでしょう。そこで意識したいのが、自分がどういう意図でその質問をしているのかを伝えることです。
また、基本的には前向きな姿勢があることを伝えたうえでの質問なら比較的ふみ込んだ質問でも問題ありません。たとえば給与が低いことが気になるときなどは「御社で長く頑張りたいと思っているので、失礼に当たるかもしれませんが、お聞きしても構わないでしょうか」と、一言ポジティブな思いを伝えた後に質問するよう意識してください。質問の意図が相手に伝わり、前向きな雰囲気のままやりとりできますよ。
②市民との信頼関係の構築に関する逆質問
市民との信頼関係の構築に関する逆質問は、社会貢献への意欲の高さと就職後に市民との良好な関係を築いていきたいという前向きな姿勢をアピールできます。
志望意欲と適性の高さを伝えられる絶好の機会なので、ぜひ参考にしてください。
- 個人の市民と接する際に、特に心掛けていることや大切にしている考え方があれば教えてください
- 信頼関係が必要な場面で、特に難しかったエピソードとその対応方法を教えていただけますか
- 市民との信頼関係が成果につながった具体例があれば、ぜひ教えてください

キャリアアドバイザー
市役所職員としての信頼関係の重要性を理解していることを伝えつつ、そのスキルの習得に前向きであることをアピールしましょう。
③市役所に入職するまでの準備に関する逆質問
入職までの準備に関する逆質問は、志望度の高さと入社後の具体的なイメージを持っていることをアピールできる質問です。
この質問をすることで、「積極性があり、真面目な人だ」という好印象を残せますよ。
- 市役所に入職する前に、特に身に付けておいたほうが良い知識やスキルはありますか
- 現在活躍されている若手職員の方々は、入職前にどのような準備をされていましたか
市役所に入職するまでの準備に関する逆質問は、準備の確認ではなく組織への適応意欲と成長意欲をアピールする機会として活用してくださいね。
調べればわかるような基本的な内容は避け、具体的な準備内容や自身の取り組みと組み合わせて質問することが大切ですよ。
市役所面接の質問対策は自分と自治体への理解を深めることから始めよう!
市役所の面接では、地域に対する理解度と貢献意欲の高さをアピールすることが大切です。そのためには、まず自分とその自治体への理解を深めることから始め、自分なりの根拠のある意見を見つけましょう。
その考えや意見を土台に回答の準備を進めることで、ほかの就活生とは一味違った印象に残りやすい回答を作れますよ。
まずは自分がなぜ市役所の職員として地域に貢献したいと思ったのか。そのきっかけを自己分析を通じて見つけてみましょう。
市役所の職員は、市民の安心と安全、そして笑顔を守る仕事なので、強いやりがいを感じられます。あなたの「地域に貢献したい」という思いを存分に活かせる環境ですよ。