6例文付き|公務員になりたい理由は「貢献意識」を軸に組み立てよう

この記事のアドバイザー

公務員 なりたい理由 サムネイル

目次

  1. 公務員になりたい理由で伝えるべき3要素を例文と合わせてチェックしよう!
  2. なぜ聞かれる? 公務員になりたい理由を聞く面接官の意図
  3. ①しっかり自己分析できているか知りたい
  4. ②公務員の仕事を理解できているか知りたい
  5. ③公務員としてどう貢献してくれるのか知りたい
  6. 公務員としてどう貢献したいのかを自分の言葉で語れるかが超重要!
  7. 要チェック! 公務員になりたい理由を考えるための4つの準備
  8. ①公務員になりたいと考えたきっかけを掘り下げる
  9. ②公務員の仕事に活かせる強みを自己分析して探す
  10. ③公務員という仕事について理解を深める
  11. ④地域の魅力や課題について調べる
  12. 明確な軸がカギ! 説得力のある「公務員になりたい理由」を作成する3ステップ
  13. ステップ①公務員としてどんな仕事に携わりたいか明確にする
  14. ステップ②志望先を選んだ理由をエピソードを交えて伝える
  15. ステップ③公務員としてどう貢献できるかでまとめる
  16. これで差を付けよう! 公務員になりたい理由に具体性を持たせる方法
  17. ボランティア活動などの地域活動に参加する
  18. 公務員のインターンシップに参加する
  19. これだけは避けよう! 公務員になりたい理由を答える際の注意点  
  20. 福利厚生など条件面だけを理由にしない
  21. 民間企業でも通じる志望理由にしない
  22. 1つの仕事にこだわりすぎた内容にしない
  23. 回答作成の参考にしよう! 公務員になりたい理由の回答例文4選
  24. 例文①:地域社会に貢献したい
  25. 例文②:人の役に立つ仕事がしたい
  26. 例文③:市民の課題を解消したい
  27. 例文④:地域に恩返しがしたい
  28. 提出前にチェック! 公務員になりたい理由のNG例文
  29. NG例文①:安定性だけを理由にした例文
  30. NG例文②:自分が携わる理由が明確でない例文
  31. 公務員になりたい理由についてよくある質問に回答!
  32. 自分ならではの公務員になりたい理由を考えるために早期から準備を進めよう!

公務員になりたい理由で伝えるべき3要素を例文と合わせてチェックしよう!

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。

「公務員になりたい理由をうまく伝えることができません。」
「安定性を理由にするのは印象がよくありませんか?」

公務員を目指している学生から、このような相談を受けることがあります。

公務員を進路先に考えていたとしても、いざ公務員になりたい理由を聞かれたら具体的に説明するのは難しいですよね。自分の言葉でうまく説明できず、行き詰まっている人は実際多いです。

この記事では、公務員になりたい理由を聞く採用側の意図や、考えるために必要な準備をキャリアアドバイザーのアドバイスを交えて紹介します。ポイントと注意点を知り、公務員になりたい理由を自分の言葉で伝えられるようにしましょう。

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なぜ聞かれる? 公務員になりたい理由を聞く面接官の意図

公務員になりたい理由を聞く面接官の意図
  1. しっかり自己分析できているか知りたい
  2. 公務員の仕事を理解できているか知りたい
  3. 公務員としてどう貢献してくれるのか知りたい
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就活生

そもそもどういった意図があって「公務員になりたい理由」を採用側は聞いているのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

実はさまざまな意図があってこの質問をしているのですよ。まずは採用側の質問の意図からチェックしていきましょう。

採用側がどういったことを考えて「公務員になりたい理由」を質問しているのか、その意図を理解しないままでは、一方的なアピールや、的外れな回答になってしまう可能性があります。

質問の意図に沿った回答をできるよう、公務員になりたい理由の質問から、面接官が何を知りたがっているのかを正しく理解しましょう。

①しっかり自己分析できているか知りたい

公務員になりたい理由を質問する意図としては、自己分析によって自分を客観視できているかを確認したい、というのも挙げられます。

しっかりと自己分析をして自己理解を深め、そのうえで明確な動機があって志望しているということがわかれば、ミスマッチな就職ではなく、早期離職の可能性も低いと判断できますよね

採用側としては採用後にすぐに退職されることは避けたいものなので、この点は入念に見極めています。

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キャリアアドバイザー

しっかりと自己分析をし、明確な動機があって志望していることを伝えられたら、内定にぐっと近づきますよ。

自己分析方法についてはこちらの記事で解説しています。

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②公務員の仕事を理解できているか知りたい

公務員とひとまとめにいっても実際には多様な職種があり、それぞれの役割と仕事内容は異なります

仕事について正しく理解していないと、いざ公務員になっても自分のやりたいことを実現できない可能性があり、ミスマッチな就職となってしまう可能性があります。

そういった事態を未然に防ぐため、公務員の仕事を理解できているかを確認する目的で質問しているケースもあります。

また、労働環境や給与が安定していて、一見ルーティンワークな仕事にみえる公務員は「楽な仕事」と思われやすい傾向にあります。そうした世間一般の印象だけにとらわれず、公務員の大変な面を正しく理解できているかも重要なポイントです。

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キャリアアドバイザー

こうした面も理解したうえで応募していることがわかれば、採用する側も安心して内定を出すことができます。

公務員という仕事の理解を深めるうえでは、ぜひこちらの記事もチェックしておきましょう。

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③公務員としてどう貢献してくれるのか知りたい

試験では採用予定人数が定められている以上、どれだけ魅力的な志望者が集まったとしても、全員を採用するわけにはいきません。

より公務員の仕事にマッチする人を採用する必要があり、そのなかの評価ポイントの一つになるのが「どう貢献してくれるか」です。採用するうえでどのようなメリットがあるのか、その点を計りたいという目的をもって質問しているケースは実際多いですよ。

堀内 康太郎

キャリアアドバイザーコメント堀内 康太郎プロフィールをみる

理想と実態のギャップを埋めることが最初の一歩

「楽な仕事」や「安定した仕事」というイメージを持って公務員を志望する人がいることも事実です。ただ、公務員は一般的な周りからの印象と実際の仕事の中身には大きな違いがあります。

公務員といっても、実際にはさまざまな部署での仕事があります。覚えることも多く、地域の企業や住民との丁寧なコミュニケーションも求められます。

また、近年ではどの自治体でも、人口減少や財政の問題などを解決するために、さまざまな企業や他の自治体との連携をするなど、その業務の幅はどんどん広がっています。そうした実態を知ったうえで、本当に自分が求めている環境は公務員で叶えられるのか、じっくりと検討したうえで選択することが大切です。

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公務員としてどう貢献したいのかを自分の言葉で語れるかが超重要!

公務員になりたい理由を答えるときは、「どう貢献したいのか」を伝えることが特に重要です。貢献の仕方を伝えることで、自分と公務員の仕事がマッチしているとアピールでき、さらにほかの学生との差別化にもなります

反対に、公務員になりたい気持ちだけでは、採用するメリットを見出してもらえません。公務員は人気の職業であり、自治体などによっては高い選考倍率になることもあります。

面接では自分を採用するメリットを納得感をもって説明できるよう、公務員としてどう貢献したいのかをじっくり語れるように準備していきましょう。

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キャリアアドバイザー

公務員になりたい理由を前提として考え、そのうえでどう貢献したいのかを重点的に語るようにしましょう。

要チェック! 公務員になりたい理由を考えるための4つの準備

公務員になりたい理由を考えるための4つの準備

面接官の意図は理解できたものの、具体的にどう理由を考えていけばわからない人も多いですよね。いきなり結論を出そうとすると行き詰まりやすいため、順を追って考えていくことが大切です。

ここからは公務員になりたい理由を考えるために必要な4つの準備を紹介するので、ぜひ参考にしてください。

①公務員になりたいと考えたきっかけを掘り下げる

なりたい理由を自分の言葉でうまく説明できない人でも、何かしらのきっかけがあって公務員を目指し始めたはずです。たとえば、就活をするなかで公務員に興味を持ったのなら、どんな点に惹かれたのかを掘り下げてみましょう。

公務員になりたいと考えたきっかけの例
  • テレビで公務員の活躍を目にして憧れを抱いたから
  • 警察官の制服がかっこよくて憧れたから
  • 親が公務員だから
  • 公共のために仕事ができるから

例のような「制服がかっこいいから」「親が公務員だから」といったきっかけだけでは、公務員になりたい理由として不十分ですが、そこからどのように考えて志望するに至ったのかまで詳細に伝えるなど、伝え方によっては魅力的な回答にできる可能性があります。

広い視点で検討するためにも、きっかけを掘り下げる際は、まずは面接での評価をあまり気にせずに考えて、それから深く掘り下げてみましょう

②公務員の仕事に活かせる強みを自己分析して探す

自分の強みから逆算して、公務員になりたい理由を考えることも大切です。自己分析で自分の強みを明らかにし、公務員のどのような仕事で活かせそうかを考えてみましょう。

公務員の仕事に活かせる強みの例
  • チャレンジ精神がある→志望以外の配属先でも熱意をもって取り組める
  • トラブル対応に慣れている→行政職の窓口業務で活かせる
  • 人の悩みに寄り添うのが得意→福祉職・心理職の相談業務で活かせる

専門的な職種を志望する場合は、その職種のどんな業務で強みを活かせるかを考えてみるのがポイントです。強みを活かせる業務が詳細なほど、公務員になりたい理由も具体的に説明できますよ

③公務員という仕事について理解を深める

「公務員になりたい理由」と、広い視点で捉えすぎると考えがまとまりづらくなってしまいます。公務員といってもさまざまな職種があるので、もう少し焦点を絞って考えられるように、仕事への理解を深めましょう。

公務員の主な職種
  • 行政職(省庁職員、県職員、市職員など)
  • 公安系(警察官、消防士など)
  • 心理職、福祉職
  • 技術系(土木、建築など)
  • 専門職(外務省専門職員、保護観察官など)

たとえば、窓口業務をおこなう市役所職員と保護観察官では仕事内容が大きく異なるため、なりたい理由も当然変わりますよね。

「公務員になりたい理由」ではなく「保護観察官になりたい理由」と捉えることで考えやすくなるので、まずは公務員の職種を知り、特に興味のあるものを探すのがおすすめです

公務員と民間企業の違いや仕事の種類についてはこちらの記事で確認してくださいね。

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④地域の魅力や課題について調べる

地域に貢献したい気持ちを志望理由にする人は多いと思いますが、どんな形で貢献したいのかを説明できないと、具体性に欠けてしまいます。地域の魅力や課題を引き合いに出しながら公務員になりたい理由を答えられるよう、事前によく調べておきましょう。

地域の魅力や課題の調べ方
  • 国や自治体のホームページから情報を集める
  • 地元の新聞やニュースで情報を集める
  • 地域活動に参加する
  • 地元の商店街などで話を聞く
  • 公共施設を利用する
  • 実際に街中を歩いて魅力を探す

ホームページから集められる情報だけでは、どうしてもほかの学生と似通った回答になりがちです。自分にしか言えないオリジナリティのある回答にするには、さまざまな手段を用いながら、地域の魅力や課題への理解を深めることも大切ですよ

上村 京久

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職種理解と自己理解がギャップを埋める!

公務員といっても仕事の範囲は幅広く、漠然と公務員になりたいというだけでは、自分のなりたかった、もしくはやりたかった理想から大きく離れてしまい、結果的に早期退職につながってしまうかもしれません。だからこそ、まずは自分が目指す仕事や活動ができる公務員のなかの職種について、理解を深めることが大切です。そして、やりたいこと、自分の強みは何か、自己分析も丹念に進めておきましょう。

そうして職種理解と自己理解を深めていけば、就職後に「こんなはずではなかった」と後悔してしまうようなことも避けられますし、就活段階でもスムーズに選考対策を進められます。対策の第一段階として、まずはこの2軸で理解を深めていくことをおすすめします。

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明確な軸がカギ! 説得力のある「公務員になりたい理由」を作成する3ステップ

説得力のある「公務員になりたい理由」を作成する3ステップ

公務員になりたい理由が明確になったら、次は選考でどう伝えるかを考えていきましょう。よく考えられた回答でも、伝え方が悪いと魅力が伝わりづらいため、話の構成にも気を配る必要がありますよ。

以下に紹介する3ステップを意識しながら、公務員になりたい理由をわかりやすく説明しましょう。

ステップ①公務員としてどんな仕事に携わりたいか明確にする

はじめに、公務員としてどんな仕事に携わりたいかを伝えましょう。自分の志望する職種にあわせ、「〇〇の仕事で強みを活かしたい」「特に〇〇の仕事に魅力を感じている」などと伝えると、その後に続く内容をイメージしてもらいやすい回答になります。

ここで注意したいのは、ダラダラと話しすぎないことです。わかりやすく具体的に説明することは大切ですが、一気に説明しようとすると、かえって話の要点がつかみにくくなってしまいます

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キャリアアドバイザー

まずは結論を簡潔に伝えたうえで、その後に説得力をもたせるためのエピソードや、公務員としての貢献の仕方を伝えましょう。

ステップ②志望先を選んだ理由をエピソードを交えて伝える

次に、志望先を選んだ理由を裏付けるエピソードを交えて伝えましょう。具体的なエピソードを交えることで、どんな考えをもとに公務員を目指しているのかがわかりやすい回答になります。

県職員や市職員のような地方公務員を志望する場合は、ほかの地域ではなく、志望する地域でこそ働きたいという強い意思を示すことが必要です。

「地元に貢献したいから」という気持ちだけでは説得力に欠けるため、地域の特色を踏まえたうえで、志望先を選んだ理由を伝えましょう

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キャリアアドバイザー

専門的な職種を志望する場合は、業務内容とエピソードを絡めながらアピールするように意識してみてくださいね。具体的な伝え方は例文として後で解説します。

ステップ③公務員としてどう貢献できるかでまとめる

公務員としてどう貢献できるかまで言及すると、採用後に自分が活躍する姿をイメージしてもらいやすくなります。また、「地域や地元住民にこんな形で貢献したい」と具体的に伝えることができれば、意欲と同時に、公務員の仕事への理解度の高さもアピールできますよね。

貢献の仕方を伝える際は、志望する自治体に合わせて内容を変えるのがポイントです。同じ県でも、地域によって抱えている課題は異なるため、そうした違いを事前にリサーチして回答に盛り込みましょう

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キャリアアドバイザー

違いを正しく把握することで、その地域を志望する理由が明確な回答になります。情報収集の方法については続く内容で詳しく解説しているので、そちらもチェックしておきましょう。

これで差を付けよう! 公務員になりたい理由に具体性を持たせる方法

務員になりたい理由に具体性を持たせる方法
  • ボランティア活動などの地域活動に参加する
  • 公務員のインターンシップに参加する
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就活生

公務員になりたい理由を考えてみたのですが、いまいち具体性に欠ける気がします……。どうすればいいでしょうか?

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内容に具体性を持たせるためには、実体験を伴うリサーチが効果的です。考えられる手段を2つ紹介しますね。

実体験に基づいたエピソードがあると、話の内容により説得力が生まれます。公務員になりたい理由に具体性を持たせられるよう、ぜひ次のような行動を起こしてみましょう。漠然としていた思いを言葉にできる可能性が高まりますよ。

ボランティア活動などの地域活動に参加する

地域への理解を深めるためには、実際に地域活動に参加してみるのがおすすめです。自分の目で確かめることで、自治体のホームページや新聞などではわからなかった魅力や、課題を発見できるかもしれません

地域活動の例
  • 学校支援ボランティア
  • 環境整備活動
  • 社会福祉施設への訪問
  • 子どもとの交流イベント
  • スポーツ教室

さまざまな人との交流を通じて「なぜ自分は志望したいのか」ということが言語化されていくこともあります。時間があればぜひ参加を検討しておきましょう。

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地域活動への参加は、公務員になりたい理由に具体性を持たせること以外に、就活中のちょっとした息抜きになるメリットもありますよ。

公務員のインターンシップに参加する

「インターンシップは民間企業の就活で参加するもの」という印象があるかもしれませんが、実は公務員でも自治体や職種によっては実施しています。

業務内容と職場の雰囲気を把握できるほか、面接で話すエピソードにも使えるので、ぜひ参加してみてくださいね。公務員のインターンには「個人応募型」と「大学公募型」があり、それぞれで応募方法が異なります

個人応募型と大学公募型の違い
  • 個人応募型:就活サイトや自治体ホームページから直接応募
  • 大学公募型:大学のキャリアセンターを通じて応募

大学公募型の場合は個人で直接応募できず、大学からの推薦状が必要になるケースがあります。興味のあるインターンを逃してしまわないよう、応募方法は事前によく確認しておきましょう。

公務員のインターンの内容についてはこちらの記事で解説しています。

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公務員のインターンは参加することで業務理解や社風理解が深まるメリットがあります。この記事では、キャリアアドバイザーが公務員インターンの開催時期や探し方などの基本情報から、詳しい内容、公務員インターン選考を勝ち抜くための対策などを紹介します。公務員志望なら、一度はインターンに応募してみましょう!

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長尾 美慧

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インターンは加点要素であり必須要素ではない

公務員になりたい理由に具体性をもたせるために、ボランティアや地域活動、インターンに参加することはとても効果的です。活動をもとに何を学んだのか、何をおこなっていきたいかなどがより明確になり、かつ実体験ベースで話もできるため、面接官にもイメージしてもらいやすくなりますよ。

しかし一方で、そもそもインターンを受け入れていないところもあり、採用側もそうした体験を評価項目としてはいるものの、必須としているところはほとんどありません。プラスアルファの要素として、可能なら取り組むという意識でチェックしておきましょう。

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これだけは避けよう! 公務員になりたい理由を答える際の注意点  

 公務員になりたい理由を答える際の注意点

公務員になりたい理由は自身の熱意をアピールできる大チャンスです。ただ、自分ではアピールのつもりでも、伝え方によってはむしろ評価が下がってしまうケースもあります。

自分の考えを知ってもらえるせっかくの機会を逃さないためにも、これから解説する3つの注意点をしっかりと理解して公務員になりたい理由を答えるようにしましょう。

福利厚生など条件面だけを理由にしない

「週休2日制」「安定した給与を得られる」といった点を公務員の魅力として感じる人は実際多いです。

ただ、その点だけを志望理由として回答してしまうと、「公務員という仕事を理解していないのかも」「条件だけが理由ならなぜここを志望したのかな」と採用側に不安を抱かれてしまう可能性があります。

条件面はあくまで自分にとってのメリットであって、採用するメリットにはなりません。自分がどんなメリットを得るかより、自分を採用することでその地域にどんなメリットがあるのかを重点的に示すようにしましょう

民間企業でも通じる志望理由にしない

民間企業でも通じる志望理由だと、公務員になりたい気持ちに疑問を持たれてしまいます。公務員と民間企業にはどんな違いがあって、なぜ公務員を選んだのかを説明できるようにしましょう

公務員と民間企業の違いを考えるときは、「公務員にしかできない仕事」に着目してみてください。たとえば、地方公務員なら、その地域に住む人の支援を直接できるという点も、ならではの仕事といえます。

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キャリアアドバイザー

また生活保護の認定業務のように、公務員にできて民間企業にはできない仕事が多々あります。志望する公務員の仕事を調べていくことで独自の役割が見えてくるので、そういった視点でもリサーチを進めていきましょう。

1つの仕事にこだわりすぎた内容にしない

行政職の場合は、数年単位で部署異動となるのが一般的です。やりたい仕事を限定してアピールしてしまうと、ほかの部署での活躍に不安をもたれる可能性があるので注意しましょう

やりたい仕事に触れつつも、その仕事を通じて、公務員としてどう貢献したいかを中心に伝えるのがおすすめです。

専門的な職種の場合は、やりたい仕事や貢献できる分野を言及しながらアピールすると、活躍をイメージしてもらいやすくなります。行政職なら地域や地元住民にどう貢献したいか、専門的な職種ならどんな仕事をしたいか、というように志望先によって使い分けましょう。

酒井 栞里

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条件面だけを志望理由にしているとミスマッチな結果につながることも

公務員になりたい理由が、安定や福利厚生といった条件面だけにあるという人もいるでしょう。もちろんこれらの要素は働くうえで欠かせないものであり、決して軽視はできません。

ただ、公務員にもさまざまな職種があります。条件面だけをみていると、仕事内容とのギャップに苦しみ、せっかく採用されても、早期離職してしまうというような事態につながるかもしれません。

また、面接の際にも、条件以外の志望動機がなければ、なぜ志望をしたのか問われても具体的な回答をすることが難しいです。なぜ公務員になりたいのか、なぜその職種に就きたいのか、この点について入念に検討して、自分なりの軸を見つけることをおすすめします。

回答作成の参考にしよう! 公務員になりたい理由の回答例文4選

公務員になりたい理由の回答例文
  1. 地域社会に貢献したい
  2. 人の役に立つ仕事がしたい
  3. 市民の課題を解消したい
  4. 地域に恩返しがしたい

ここまでの内容を踏まえ、公務員になりたい理由の回答例文を4つ用意しました。伝え方を参考にしながら、自分なりの回答を考えてみてくださいね。

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漠然とした内容にならないよう、きっかけとなったエピソードを盛り込み、具体性を持たせるよう意識しましょう。

例文①:地域社会に貢献したい

例文

〇〇市の活性化に貢献したいと思い志望しました。

私は大学進学を機に〇〇市に住み始めたのですが、駅や公共施設などの暮らしに役立つ機能がコンパクトにまとまっており、住みやすい街だと感じました。

〇〇駅を中心に再開発も進められており、これからどんな街になっていくのか見てみたい、自分も携わってみたいと思ったのが志望動機です。

もともとまちづくりに興味があり、大学では都市計画や経済学を学びました。身に付けた知識を活かし、〇〇市をさらに住みやすい街にできるよう貢献していきたいと思います。

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地元以外を志望する場合は、自分とのかかわりや、地域独自の取り組みに触れるのがおすすめです。たとえば、「〇〇の事業を通じてこんなことを実現したい」と語ると、その地域を志望した理由に説得力が生まれますよ。

例文②:人の役に立つ仕事がしたい

例文

自身が生まれ育ったこの地域に住む人の役に立つ仕事がしたいと思い、〇〇市の職員を志望しました。

市職員に興味を持ったのは、転出・転居手続きや国民健康保険の手続きのように、地域に住む人の生活に直接的にかかわる業務を担当できるからです。民間企業も人の役に立つという点では公務員と同じですが、それに対して市職員は〇〇市に住む人に対して、より直接的にサポートをすることができます。生まれ育ったこの町のために、そしてたくさんお世話してくれたこの町の人々のために働ける点が大きなやりがいにつながると感じました。

私はこれまでの地域交流のボランティア活動を通じて、さまざまなバックボーンをもつ人とかかわることの大切さ、楽しさを知り、その気づきをもとに、コミュニケーション能力を自分の強みとできるよう普段から意識的に人前に立ってきました。こうした強みも、住民とのコミュニケーションが不可欠な市職員の仕事に役立つと思います。

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「人の役に立つ仕事がしたい」は便利な言葉ですが、民間企業との差別化が難しい言葉でもあります。人の役に立ちたいなら民間企業でもできるため、なぜわざわざ公務員を選ぶのかを説明できるようにしましょう。

人の役に立つ仕事にどのようなものがあるのかは、こちらの記事で詳しく解説していますよ。ぜひ参考にしてくださいね。

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【人の役に立つ仕事23選】自分に適した仕事の選び方や注意点を解説

例文③:市民の課題を解消したい

例文

〇〇市で働きたいと思ったのは、市民が抱える問題を解決したいと思ったからです。今この町には少子高齢化に伴う過疎化や空き家問題などを抱えています。実際に自身が住んでいる地域でも放置された空き家が増えており、地域の寄り合いなどでも対処について悩む声が度々上がっています。

こうした問題はもはや地域の力で解決することは難しく、市全体で取り組むべき課題であると自身としても考えています。そして、昨年市から「少子高齢化問題に関する対策」として、これから課を新設し対処を検討していくと発表があったことを受け、この度志望いたしました。

もちろん、市職員の仕事は配属された課によって大きく異なり、新設される課へ配属されない場合があることも理解しております。どんな課への配属であっても、その環境で全力で業務に邁進し、さまざまな角度から市民の課題解決に取り組みます。

またそのうえでは、大学2年生時に総合商社でインターンをしていた際に身に付けた、課題を見極め対処法を提案できる課題解決能力や、どんな環境でもすぐに対応できる柔軟性が活かせると考えています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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明確に公務員になりたい理由を伝えられていますね。希望通りの配属でないことを理解したうえで、それでもしっかりと対処できると、納得感をもってアピールできているのもポイントです。

例文④:地域に恩返しがしたい

例文

生まれ育った〇〇市の活性化に貢献したいと思い志望しました。

私が住む〇〇町には小さな商店街があり、かつては催し物が頻繁に開催され、大きな賑わいをみせていました。しかし現在では、地域の需要低下や後継者不足を背景に、閉店に追い込まれる店が増えており、私自身も寂しさを感じています。

そんな地元の商店街のように、衰退を避けるのが難しい地域の活性化に貢献したいと思ったのが市職員を志望した理由です。

市職員としてまずは地域の現状と課題を正しく把握し、どんな取り組みが必要かを考えながら貢献していきたいと思います。

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「地域に愛着があるから」という理由にとどまらず、なぜ地域に貢献したいのかを具体的に説明できていますね。地域への愛着や恩返しを理由にする場合は、好きな気持ちがどう公務員の仕事に結びついたのかを説明することが大切ですよ。

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提出前にチェック! 公務員になりたい理由のNG例文

続いて、公務員になりたい理由のNG例文を2つ紹介します。

よくありがちなのは「安定性だけを理由にした回答」と「公務員の仕事に自分が携わる理由が明確でない回答」です。回答を考えるときは、以下のNG例文のような内容にならないよう注意しましょう。

NG例文①:安定性だけを理由にした例文

例文

民間企業に比べ、財政破綻と解雇のリスクが低い点に惹かれて〇〇市の職員を志望しました。

近年は、経営者の高齢化や働き手の減少によって、衰退傾向にある業界・企業が増えています。なかでも、従業員を雇用し続けるだけの力がない中小企業の場合は、入社できても常に倒産や解雇のリスクがつきまとう点が懸念材料です。

公務員でも財政破綻や解雇がまったくないわけではないものの、民間企業と比べるとリスクがほとんどありません。先行きが見えない時代でも安定していることが、公務員を志望する決め手となりました。

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安定性だけを理由にしては、「公務員として貢献したい」という気持ちが伝わりません。公務員になったらどう貢献できるか、何を実現したいのかに重点を置いてアピールするようにしましょう。

こちらの記事では公務員の安定性について詳しく解説しています。ミスマッチを防ぐための確認項目についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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公務員が安定とは限らない! 実態把握と3つの確認が適性判断の秘訣

公務員は一般的に安定したイメージがありますが、一概に安定だとは言い切れません。この記事ではキャリアアドバイザーが、公務員が安定だと言われる理由や目指す際の注意点などを解説します。ミスマッチを防ぐ確認項目も紹介するので参考にしてくださいね。

記事を読む

公務員が安定とは限らない! 実態把握と3つの確認が適性判断の秘訣

NG例文②:自分が携わる理由が明確でない例文

例文

家庭に居場所がない子どもの支えになりたいと思い、〇〇市の児童指導員を志望しました。

〇〇市を選んだのは、子どもの居場所づくりに力を入れている点に魅力を感じたからです。特に、保護者が日中家庭にいない小学生を対象にした「放課後児童クラブ」を充実させ、子どもの孤立化を防いでいることに惹かれました。

子どもが他者とコミュニケーションをとり、正しい習慣を身につけるためには、居場所づくりが欠かせません。両親が共働きの家庭や、ひとり親家庭の子どもが孤立化しないよう、持ち前の行動力を活かして貢献していきたいです。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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キャリアアドバイザー

子育て支援に興味を持っている様子は読み取れますが、なぜ自分が携わるべきだと考えているのかが伝わりません。「自分が子どもの頃、児童養護施設のスタッフさんによくしてもらったのがきっかけで公務員を目指すようになった」など、きっかけとなったエピソードを伝えましょう。

公務員になりたい理由についてよくある質問に回答!

公務員になりたい理由を考えるための準備や、作成するステップを紹介しましたが、まだまだ疑問や悩みが尽きない人もいるかもしれません。

最後に、よくある質問にお答えしていくので、疑問の解消に役立ててくださいね。

  • 公務員になりたい理由が見つからない場合はどうしたらいいですか?

    まずは公務員の仕事について調べてみるのがおすすめです。公務員のなかにはさまざまな職種があり、どんな仕事が合うかは人それぞれです。たとえば窓口対応や事務仕事にあたる行政職には興味を持てなくても、土木・建築のような技術系の職種には興味を持てる場合がありますよね。なりたい理由を見つけるには、自分が何に興味を持てるかを知る必要があるので、まずは公務員の職種と仕事内容を調べてみましょう。

  • 公務員になりたい理由を正直に答えてはいけませんか?

    「安定性」のように、マイナスの印象につながりやすい理由は避けるのが無難です。労働環境や福利厚生は自分にとってのメリットであり、公務員として地域や地元住民に貢献したい気持ちが伝わりません。「公務員になると自分にこんな得があるから」ではなく、「公務員になってこんな仕事をしたいから」という方向性でアピールしましょう。公務員になりたい理由を偽ったり、誇張したりする必要はありませんが、正直に答えすぎてもマイナスの印象につながる可能性があると理解しておいてくださいね。

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自分ならではの公務員になりたい理由を考えるために早期から準備を進めよう!

公務員になりたい理由は、「どう貢献したいのか」を伝えることが特に重要です。どんなことを通じて地域に貢献したいのか、どんな強みを活かして貢献したいのかを伝えて、公務員の仕事への意欲をアピールしましょう。

公務員になりたい理由を考えるにあたっては、自己分析をしたり、地域の魅力や課題について調べたりと、さまざまな準備が必要になります。1つの志望先について調べるだけでも多くの時間を要するため、早いうちから少しずつ準備を進めていきましょう。

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