就活失敗して引きこもり……現状を変えられる3つの処方箋

就活に失敗して引きこもりなったあなたへ｜今できることから始めてみよう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

「就活がうまくいかず、それ以来引きこもりになってしまいました……」
「一度引きこもりになってしまったらやり直すのは難しいでしょうか？ 」

1日に何社も説明会や面接を受けたり、企業ごとに志望動機を考える必要があるなど何かとやることが多い就活。学業やアルバイトなどほかの活動とも両立する必要もあり、肉体的・精神的に疲れ切ってしまうことも多いでしょう。

頑張って就活に臨んだのに不採用が続いてしまうと、何もかもが嫌になって引きこもりがちになってしまうこともめずらしくありません。

ただ一度引きこもりになってしまったからといって「もう就職できない」「人生終了」などということはまったくありません。自分のペースで少しずつ着実に努力を積み重ねていけば必ず状況は変えられますよ。

この記事では引きこもりの脱却に向けて知っておくべきことや対処法について、詳しく紹介していきます。引きこもりの脱却に向けて、まずはできることから始めてみましょう。

就活で失敗して引きこもりに……そんなあなたにまず知ってほしい3つのこと

真面目な人ほど引きこもりになると自己嫌悪に陥ってしまうことが多いです。しかし引きこもり＝ダメな人間というわけでは決してありませんよ。

ここでは引きこもりになってしまったあなたにぜひ知っておいてほしい3つのことを紹介します。これらの「事実」は必ずあなたが前を向くための手助けになるはずです。引きこもり脱却に向けた活力を得るためにも、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

①就活に失敗して引きこもりになることはめずらしくない

引きこもりになってしまったあなたにまず知ってほしいのは、実は就活に失敗して引きこもりになっているのはあなただけではないということ。

内閣府が2023年3月に発表した「こども・若者の意識と生活に関する調査」によると、15〜39歳で広義の引きこもりに当てはまった人のうち10.4％が就活の失敗を引きこもりの要因にあげていて、これは人口推計（2025年4月統計局発表）から換算すると約6万4000人にもおよびます。

引きこもりになってしまうと「どうして周りの人にはできることが自分はできないんだろう……」と苦しく思うこともあるかもしれません。しかし実はあなたと同じような状況に悩んでいる人はたくさんいます。自信を失う必要はまったくありませんよ。

②引きこもりからでも就職はできる

引きこもりになったら「もう就職はできないのかも……」と気持ちが後ろ向きになりがちですが、実は引きこもりから就職に成功した人が多くいるのも事実です。

引きこもりの就職支援をおこなっている「地域若者サポートステーション（サポステ）」は利用者の約7割がのちに就職や公的職業訓練へ進路を決めたというデータを発表しています。つまり引きこもりであっても公的機関の支援を受けてしっかりと就活に取り組めば就職はできるということです。

③就活に失敗し引きこもりになっても人生終了ではない

引きこもりになると思考がネガティブになり「このままでは人生終了だ……」などと考え込んでしまうこともありますよね。そんなあなたに知ってほしいのは就活がすべてではないということ。

そもそも働くことは人生の一部でしかなく、仕事や家族、友人、趣味などを通じて人生を豊かにすることが真の人生の目的と言えます。今は働くことに前向きになれないとしたら、まずはほかのことで充実した時間を送ることを意識してみましょう。

マイナスな感情というのは何事にも悪影響を及ぼします。気分が沈んでいる時に就活してもうまくいかないことが多いので、まずは自分の機嫌を取るところからはじめましょう。

就活がすべてではないことはこちらの記事でも紹介しています。なかなか気持ちの整理がつかない人はぜひ読んでみてください。
就活失敗は人生終了ではない！ 失敗を避ける対策5選と失敗する人の特徴
就活に失敗したときはその後の行動が挽回のカギを握る｜状況別に解説

引きこもりを辞めたいけど何をすべきかわからない……そんな人に贈る3つの処方箋

引きこもりから脱却するためには何か大きな変化が必要と考える人もいますが、実はそうではありません。まずは小さな一歩を踏み出すことがなにより大切ですよ。

ここからは引きこもりから一歩前に進むためにできる3つの行動を紹介します。自分のペースで問題ないので、できそうなものから取り掛かってみましょう。

①小さな目標から設定してみる

就職を目指して、「面接を〇社受ける」「内定をもらう」といった目標を立ててしまいがちですが、まずはもう少し身近な目標を立ててみましょう。引きこもりから脱するには、大きな目標を掲げるより、毎日コツコツ何かに取り組んでみるのがおすすめですよ。

小さな目標でも、毎日継続して達成することが自分の自信につながります。小さなことでも何もしないよりは確実に前に進んでいるはず。自分のなかでできそうなことから一つずつクリアしていきましょう。

②引きこもりを脱却した人の体験談を読む

引きこもりを脱するには、実際に引きこもりを経験して、その後脱却した人の体験談を読むのもおすすめです。同じような経験をしたことがある人の実体験だからこそ、当時の感情に共感を感じられたり、引きこもり脱却に向けた糸口を見つけられるかもしれません。

なかには引きこもり脱却に向けて公的機関を利用した人の体験談もあり、具体的な支援内容が掲載されています。支援を受けるか迷っている人・支援内容に不安を抱えている人はぜひ一度目を通してみてくださいね。

③第三者に相談してみる

悩みを自分一人で抱え込んでしまうと、どんどんとネガティブな方向へ思考が膨らんでしまうことも少なくありません。そんなときは家族や友人などに話を聞いてもらうのがおすすめです。引きこもりになってしまったきっかけや今の気持ちなど、口に出して発することで思考が整理されて気持ちがすっきりする場合もありますよ。

また家族や友人に相談するのが難しい場合は、引きこもり支援の公共機関に相談するのも一つの手です。あまり知られていませんが日本には引きこもりを支援するための公共機関が数多く存在します。各都道府県・指定都市には「ひきこもり地域支援センター」が設置されていて、ここでは社会福祉士や精神保健福祉士の資格を持ったコーディネーターにさまざまな相談をすることができますよ。

無料の面談は以下のボタンから申し込みが可能です。少しでも今の状況を変えたい方は気軽に相談してくださいね。

こちらの記事ではひきこもりから脱却する方法をさらに詳しく紹介しています。一歩踏み出す勇気が欲しい人はぜひ読んでみてください。

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ここまで引きこもりの脱却に向けて知っておくべきことや対処法について詳しく紹介してきました。

絶対に覚えておいてほしいのは、たとえ引きこもりになってしまっても何度だってやり直せるということ。この記事で紹介した対処法を参考に少しずつでも歩みを進めればきっと引きこもりを脱却することはできますよ。

あなた自身に変わりたい気持ちがあるならきっと大丈夫。自分のペースで良いので一歩ずつ歩き出しましょう。