目次
- 就活に失敗しても人生終了ではない!
- 就活に失敗しても人生終了ではない理由
- 大手企業に入社しても安定しているとは限らないから
- 志望している企業に入社できない人のほうが多いから
- 新卒で入社した会社に勤め続けると限らないから
- 雇用形態にとらわれすぎる必要はないから
- 就活に失敗する人の特徴5選
- ①大手企業ばかり受けている
- ②自分の興味のある業界しかエントリーしない
- ③営業職を避けすぎている
- ④待遇や福利厚生についての質問が多い
- ⑤自己分析や企業研究などの基本的なことができていない
- 就活に失敗し人生終了だと思わないために今からできる対策5選
- 自己分析をやり直す
- ②業界研究や企業研究の精度をあげる
- ③将来のキャリアプランを明確にする
- ③面接対策を繰り返しおこなう
- ④業界や職種の視野を広げて応募する
- ⑤1人就活を避ける
- 就活に失敗し人生終了と思っている人がまずやるべきこと
- 一度就活から離れてみる
- 就職以外の選択肢も考えてみる
- 就活に失敗したくないなら人手不足の業界を狙うのもおすすめ
- ①建設業
- ②福祉業
- ③飲食業
- ④宿泊業
- ⑤運送業
- 「就活失敗=人生終了」は大きな間違い! できることを進めよう!
就活に失敗しても人生終了ではない!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、
「就活に失敗したので、もう人生終了です……」
「就活に失敗したら人生終了と聞いたのですが、そうならない対処法を教えてほしいです」
といった質問を受けます。就職することをゴールだと考えてしまう学生は、大手企業に入社したら人生が上手くいくという思い込んでいる学生も多いのではないでしょうか。
しかし、大手企業に就職することだけが、就活の成功ではありませんし、就活に失敗したからといって人生が終わるわけではありません。
この記事では、就活の失敗が人生終了ではない理由を解説します。また、失敗を回避するための対処法も紹介するので、ぜひ最後までお読みください。
就活に失敗したことで人生を悲観している学生の思い込みを取り払い、広い視野をもつことで「失敗」と感じている状況から逆転させましょう。
就活に失敗しても人生終了ではない理由
就職することが人生のゴールではありません。就活が思うようにいかなくても、悲観的にならず前向きであり続ければ逆転することは可能です。就職中は孤独や焦りとの戦いになりがちで、特に最終面接まで行ったのに、内定につながらないと自分自身が否定されている気持ちにもなりますね。
先が見えない不安から、人生終了と考えてしまう学生も多いのではないでしょうか。あなたが卒業後に進む道は、あくまでもキャリア形成におけるファーストステップに他なりません。
あなたの不安の原因を明確にすることで、その不安を解消し、より良い選択肢を発見しましょう。
大手企業に入社しても安定しているとは限らないから
世の中を取り巻く環境が目まぐるしく変化する昨今、大手企業であっても変化のスピードについていくことができなければ経営が不安定になってしまいます。さらに、名の知れた大手企業でも数千人規模のリストラや早期退職が実施されています。
また、正社員ではなく契約社員やパート、アルバイトなどの非正規雇用が増加しており、大手企業であっても終身雇用を確保できないケースが増えています。
また、新型コロナウイルス感染症の拡大に代表されるように今後も想定外の要因によって大企業であっても経営危機にさらされるリスクはますます高まってくるため、安定している保証はどこにもないといえるでしょう。
志望している企業に入社できない人のほうが多いから
現在は売り手市場であるとはいえ、必ずしも全員が第一希望の企業から内定をもらえるわけではありません。就職白書の2022年のデータによると実際に第一志望群の企業に入社する割合は5割を超えていますが、あくまでも第一志望群であって第一志望の企業に入社できる人はもっと少ないといえます。
どれだけ企業研究、自己分析、エントリーシート(ES)、面接対策を頑張っても努力が実らないことの方が普通とも言えるでしょう。
就活での失敗を「人生終了」となる結果に導かないように、落ち込んだ気持ちを早めにリセットし、次の選考で教訓を活かすようなマインドセットを身につけることが良いでしょう。
新卒で入社した会社に勤め続けると限らないから
厚生労働省のデータによると入社3年以内に約3〜4割が転職をしている結果をみてもわかる通り、終身雇用の概念は徐々に薄れており働き方が多様化しています。
就活中にイメージしていた仕事内容・職場環境と実態が異なっていたり、実際に仕事をしてみたら自分に向いていないと感じたり、人間関係が合わなかったり、さまざまな理由で転職に踏み切る人が多くいます。
第一希望の会社から内定をもらえたとしても、本当に自分に合う会社とは限りませんし、社会人での経験を通して、本当に自分がやりたいこと、進みたい道が見えてくることもあります。
転職市場は活発的に動いている
実際に転職市場も過去に比べると活発的に動いています。転職求人倍率も1.0倍程度だった2014年と比較しても、足元は約2倍と倍増していることがわかります。
そのため、たとえ新卒向けの就活がうまくいかなかったとしても、豊富な社会人経験やスキルを身につけておくことで、自身のキャリア形成に見合う求人に出会えるチャンスがあるといえるでしょう。
第二新卒として転職をおこなうメリットについてはこちらを参考にしてください。
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雇用形態にとらわれすぎる必要はないから
「働く=正社員」という固定観念も持たないようにしてみることも大切です。今の時代、正社員でなく、契約社員やフリーランスなどでも、社会人経験は積めますし十分にスキルは身に付きます。
また、必ずしも就職することだけが選択肢ではなく、起業をすることも選択肢としてはあります。もしあなたが正社員としての内定がもらえなかった場合でも「人生終了だ……」と諦めるのではなく、雇用形態に捉われない柔軟な考え方を持つようにしましょう。
自分の強み・適職を知るためにも、まずは自己分析を済ませましょう
就活を成功させるためには自己分析が必須です。しかし、自分自身のことを分析するのは意外と難しいですよね。
そんなときは「自己分析ツール」を活用しましょう。このツールを使えば、簡単な質問に答えていくだけであなたの強み・弱みが簡単にわかります。
無料で使えるので、自分の強みを確かめたい人は今すぐ診断しましょう。
就活に失敗する人の特徴5選
就活生
就活に失敗しても「人生終了」ではないとはいえ、やはり失敗はしたくはないです。
キャリア
アドバイザー
それは当然の考えですね。誰も失敗したいと思っている人はいないでしょう。まずは失敗してしまう人の特徴を把握しておきましょう。
就職活動に失敗したと感じる学生の多くは似たような行動を取っているケースが多いです。就活に成功する人と失敗する人の違いを知ることで、失敗を未然に防ぐことができます。
就活に失敗しやすい学生は労働市場について、根本的な認識を間違っている傾向が強いといえます。ぜひ参考にして失敗を回避しましょう。
①大手企業ばかり受けている
希望する会社からなかなか内定がもらえない場合、身の丈に合っていない会社ばかり受けている可能性があります。特に大手企業の場合、高学歴な学生が集まりやすいということもあって、競争倍率は必然的に高くなりがちです。
就活で失敗しないようにするためには大手企業ばかりではなく、中小企業などの企業も視野に入れながら受けるようにしましょう。
大手企業に就職できないと人生終了というマインドがある
大手企業ばかり受ける人の中には「大手企業に就職することこそ就活の成功」と考えている人がいます。確かに大手企業は社会的にも信頼があり、給料が比較的高い、福利厚生が充実している、というメリットもあります。
ですが、就職はこれからあなたが長い時間をかけて築き上げていくキャリアのファーストステップです。 あなたが10年、20年後になりたい自分を思い描くうえで大手企業であることが本当に重要かどうか改めて考えてみましょう。
キャリア
アドバイザー
中小企業やベンチャー企業は、大手企業に比べ風通しが良くスピード感があるメリットがありますし、裁量権を持って仕事ができるので、自己成長のスピード感は大手企業よりも早い可能性がありますよ。
大手病からの脱却方法についてこちらで解説しています。
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②自分の興味のある業界しかエントリーしない
自分の興味がある業界しかエントリーしない学生の多くは視野が狭くなっている可能性が高いのです。視野を絞りすぎることでエントリーした業界そのものが自分に向いていなかった場合、全落ちする可能性もあります。
さまざまな業界の面接を受け、自分に向いている業界を判断してもらうことで、今まで気が付かなかった自分の特性を知るチャンスかもしれません。
特に就活序盤は業界を絞りすぎずに進めるのが良いでしょう。
③営業職を避けすぎている
就活生の中には営業職はノルマが厳しく精神的にキツイというイメージを持つ人もいるかもしれません。実は就活に失敗する人に多い傾向として営業職を過剰に避けようとするケースが挙げられます。
しかし新卒で就活する多くの場合、企業側はその人の適正判断のためや業界を理解を深めてもらうために、まずは営業職を経験させることが多いです。
最初は営業職であっても、どうしても自分に合わない場合は、入社後に異動の申し出をすることもできますし、転職という選択をすることもできます。営業職をはじめから避けて、就職先の選択肢を狭めないようにしましょう。
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④待遇や福利厚生についての質問が多い
誰しも待遇や福利厚生は気になることの1つでしょう。そのため、面接の場で質問したくなる気持ちは理解できます。
ただ、待遇や福利厚生の質問をすることによって、仕事のやりがいやキャリアよりも優先しているようなマイナスイメージをあたえてしまうので、避けた方が良いでしょう。
また、待遇や福利厚生については求人情報や企業ホームページに記載されている場合が多いため、調べていないという印象を与えてしまうので注意が必要です。
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⑤自己分析や企業研究などの基本的なことができていない
就活に失敗する人の中には、そもそも自己分析や企業研究などの基本的なことができていない人もいます。
就活を進めるうえでの基本である自己分析企業研究を怠ってしまうと、さまざまなデメリットが生じてしまいます。
- 面接で話す内容に一貫性がなくなる
- なぜその企業に入社したいのか、志望動機が不明瞭になる
- 入社しても企業とのミスマッチが生じる
- 将来どうなっていきたいかが伝わらない
就活を失敗させないためにも、過去の経験をしっかりと分析し、あなたの価値観ややりたいことを把握し、どんな企業であなたの強みを活かせるか把握したうえでアピールできるように準備しておきましょう。
キャリアアドバイザーコメント吉川 智也プロフィールをみる
就活に失敗してしまう人の特徴を紹介しましたが、とくに自己分析や企業研究といった基本的なことができていないパターンがよく見受けられます。
なかでも気をつけたいのは自己分析です。自己分析とは、自分の性格をよく理解し、長所や短所、価値観を整理するものです。しかし「自分のことは自分がよく知っている」と思い込み、自己分析に時間をかけなかったり、誤った分析をしてしまう学生もいます。自分の性格や長所・短所は、自分だけではなかなか気づかないことも多いです。誤った自己分析をしてしまうと、企業にうまくアピールできなかったり、そもそも自分に合っている企業を見抜くことができず、結果的に就活に失敗しやすくなってしまうのです。
また、企業研究も企業の採用HPやパンフレットを眺めるだけにとどまっていないでしょうか。これらの基本的な情報は、他の学生も基本的に全員調べており、差別化にはなりません。説明会やOB・OG訪問で独自に情報を仕入れたり、IR資料を読み込むなど、徹底的におこないましょう。企業に関する情報はあればあるほど有利になりますよ。
就活に失敗し人生終了だと思わないために今からできる対策5選
就活生
失敗しやすい人の特徴はよく理解できました。自分も失敗しないために今からやっておくべきことがあれば教えてもらいたいです。
キャリア
アドバイザー
良い心構えですね! ではこれから失敗して人生終了と思わないために、今からできることを5つ紹介しますね。
就活は失敗したからといって決して人生終了ではありませんが、失敗しないに越したことはありません。そのため、どのような対策を取れば失敗せずに成功できるのかを考えていきましょう。
自己分析をやり直す
失敗しないためにはまず、何よりも自己分析が大切になります。そのため、今からでも自己分析をやり直しましょう。
自己分析が重要な理由は、
- 就活の軸を明確にするため
- 自分のことをわかりやすく伝えるため
の2つにわけられます。
自分の価値観や考え方、長所、短所を詳細に知ることで、より明確で具体的な自己PRができるようになります。また、自分が希望している企業が本当に自分に向いているのか、他の業界にも向いている仕事はないか、などの選択肢を増やすことにもつながります。
自分史やマインドマップを活用してみる
自己分析の方法で悩んでいる場合は、自分史やマインドマップを活用してみるのがおすすめです。
自分史とは、自分がこれまで経験してきたことをまとめ、そのときどきにどのような感情だったか、何を学んだのか、後の人生にどのような影響を与えたのかを客観視するためのものです。
また、マインドマップとは1つのテーマから考え方やアイデアを連鎖的に自由に表現するものです。自分史で挙げられたイベントをテーマに、過去の自分の行動や思想の共通点を発見することで自分の価値観を明確にすることができます。
自分史についてはこちらで解説しています。
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自分の強みをベースに就活の軸を定める
就活の軸とは業界を選ぶ基準、企業を選ぶ基準になる自分の価値観のことです。なんのために働くのか、社会人になって成し遂げたいことができるかどうか、なりたい自分になれるかどうか判断するための基準になるものです。
あなたの価値観は、あなただけの個性だからこそ強みになります。その強みを軸に、自分ができることや得意なことを考えて、業界や企業、そして職種を選択しましょう。
②業界研究や企業研究の精度をあげる
業界研究や企業研究をしっかりとおこなったかどうかは、就活が成功するかどうかに大きく影響します。志望動機を書く際には、より具体的にその企業を選んだ理由があることで他の学生と差をつけることが可能です。
具体的には、あなたが志望する企業の、業界での立ち位置、同業他社や競業他社との違いを比較してみてください。また、企業の売り上げ比率を調べ、日本市場での売上高が高いのか、外国市場での売上が高いのか、業界としてどのように発展してきたのか等正確に把握するようにしましょう。
あなたが目指す業界を理解することで企業の特性をつかむことができ、面接でどんな質問を問われても自信を持って回答できるようになるでしょう。
業界研究ノートを駆使して業界研究を進めていきましょう。
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憧れだけではなく事実をもとにした企業理解をする
会社名を聞いたことがある、商品を知っているなど、なんとなくのイメージで会社の特徴を捉えるのは避けた方が良いでしょう。事実をベースにして、企業理解を深める癖をつけてください。
たとえば、テレビのCMでよく見かける会社名だからといってすべての企業が優良企業とは限りません。その企業の属する業界の立ち位置や将来性、その企業自身の財務健全性など客観的事実をもとに企業を判断できるようにすることが大切です。
ネットの情報だけを鵜呑みするのではなく自分の頭で考える
ネットにはさまざまな情報が溢れているため、情報収集には非常に便利である反面、就活の情報収集においてはネットの情報だけを鵜呑みにするのは避けましょう。
ネットは匿名で書かれた情報が多く存在するため、その信ぴょう性は定かではありません。また、口コミサイトも書き込みをしているのは元社員が多いということもあり、事実であっても誇張しているケースもあります。
大切なのは、ネット情報を自分で咀嚼して考え、自分にとってもメリット、あるいはデメリットになり得るのか精査することです。
キャリア
アドバイザー
会社のイメージだけでなく、事実に基づいた精度の高い企業研究をしておくことで正しい判断ができるので意識しましょうね。
③将来のキャリアプランを明確にする
キャリアプランとは、いつまでにどうなっていたいか、今後の計画を具体的にすることです。中長期的な目標を決めることで企業は、あなたの将来性や意欲を評価することができます。
あなたが面接でキャリアプランをたずねられたとき
面接官「それ、うちの会社でなくても実現できるよね」
と思われないよう、企業研究で捉えたその企業の独自性を踏まえたプランを立ててみましょう。
会社が進んでいく方向と、社員が進みたい方向(キャリアプランの方向性)が一致していない場合、ミスマッチが生じてしまいます。たとえ希望していた会社に入社できたとしても、結果として離職という選択をすることになれば、就活が成功したとは言えません。
キャリアプランを明確にすることで、あなたが希望する業界・企業があなたにとって本当にふさわしいか、改めて考えるきっかけになるでしょう。
キャリア形成についてはこちらを参考にしてみてください。
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Will・Can・Mustの視点から考える
あなたの希望や能力を「Will・Can・Must」に当てはめてフレームワークをおこなってみましょう。自己分析の結果をこの3つの視点に分類することで、あなたが1番活躍できる進路を発見する手立てになるでしょう。
- Will:やってみたいと思うこと、あなたの価値観
- Can:過去の経験からあなたが得意だったこと、できること
- Must:どのように社会貢献したいか、どんな価値を提供したいか
やってみたいことだけではなく、できることや、どう貢献したいのかの視点も交えてキャリアを考える癖をつけておきましょう。
③面接対策を繰り返しおこなう
就活に成功するためには面接を突破することが必要不可欠です。どんなに話が得意な人でも慣れていない面接の場では準備を怠ってしまうとなかなか良い結果は期待できません。
面接を突破するために面接対策をおこない、自信を持って本番に挑めるよう準備を怠らないようにしましょうね。
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1人で面接の練習をしてみる
面接対策でおすすめなのは、まずは1人で面接の練習をしてみることです。想定質問の回答を準備していても、いざ本番になるとスムーズに言葉が出てこないこともあります。
そのため、1人練習で声に出すことで、
- 話は長くなりすぎていないか
- 話すスピードは適切か
- 声の大きさは問題ないか
をチェックすることが可能です。
また、意外と自分のことを説明しようとすると、しどろもどろになりやすいためボイスレコーダーで録音して客観的に確認することも有効です。まずは1人で練習をしてみて、考えや思いを他人に伝える練習をしておきましょう。
選考つきの説明会に積極的に参加する
会社説明会と同時に選考をおこなう企業も少なくありません。面接対策の一環として、この選考つきの説明会に積極的に参加することはおすすめできます。
選考つきの説明会に参加することで、選考の雰囲気に慣れることができることはもちろんのこと、選考結果は思わしくなかったとしても振り返ることで次に活かすことができるようになります。
ぜひ積極的に参加を検討してみましょう。
④業界や職種の視野を広げて応募する
業界や職種を絞りすぎてしまうと失敗するリスクは高まるため、特に序盤は業界や職種の視野を広げて応募するようにしましょう。きっとあなたが見えていない業界・職種の中にあなたにマッチする仕事があるはずです。
いろいろなジャンルの企業説明会に参加するだけでも、狭まっていたあなたの視野が広がるきっかけになるかもしれません。合同説明会などに積極的に参加することをおすすめします。
初めから絞りすぎると選択肢が狭くなる
就活を始めたときから、業種や職種を絞って進めてしまうと、視野がなかなか広がらず自ずと選択肢が狭くなります。
選択肢が限られてしまうと、選考に落ちたときにリカバリーが取りづらくなるため、失敗する可能性は高くなってしまいます。
そのため、就活序盤は選択肢を絞りすぎることがないよう、まずは先入観を捨てて視野を広く持って活動するように心掛けてみましょう。
業界を絞るおすすめのタイミングについてはこちらを参考にしてください。
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就活が一気にはかどる業界を絞る方法|絞り方・注意点・時期まで解説
就活で業界を絞る際には、焦らず自分でしっかりと判断することが大事です。今回は就活で業界を絞る際に気をつけたいことや、業界の絞り方を4ステップでキャリアアドバイザーが解説します!正しい絞り方を身に付けて、自分に合った業界を選びましょう!
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⑤1人就活を避ける
いざ就活が始まると自己分析や説明会への参加、企業へのエントリーなどさまざまなことをやらなければなりません。そのため、多くの学生は忙しさに忙殺されて、つい1人で就活を進めてしまいがちです。
ただ、就活に失敗しないようにするためには他の誰かに頼って就活することが意外と大事になります。1人就活を避ける具体的な方法を見てみましょう。
就活エージェントを利用する
就活エージェントを活用することで、一般公開されていない求人を紹介してもらうことができます。また就活エージェントは、担当のアドバイザーが親身になって相談に乗り、あなたの思考や強み、現在の状況など丁寧にヒアリングしてくれます。
そのうえで、あなたが望む条件にフィットする求人を提示してくれるため、就活がうまくいくケースが多くあります。また、エントリーシートや履歴書の書き方について相談することもできるので書類選考で悩んでいる方にもおすすめです。
大学のキャリアセンターに相談する
大学のキャリアセンターは就活の強い味方です。漠然とした将来への不安や悩み、就活がうまくいかないときに1人で抱え混んでしまうときにも相談に乗ってもらえる場所です。
そんなキャリアセンターの3つの活用方法について紹介します。
- 求人を紹介してもらう
大学には独自の求人があります。特に地域に根ざした企業は、昔からのつながりがあることや卒業生が多く在籍しているなどの理由から、優先的にその大学の卒業生を採用している場合もあります。 - OB・OG紹介してもらう
自分が希望している企業で働く人がいる場合、大学経由で先輩を紹介してもらいOB・OG訪問することも有効です。実際に企業で働く先輩から直接話を聞ける貴重な機会になります。 - 先輩の就活体験記を読む
キャリアセンターには、先輩方が残してくれた就活体験記がまとめて公開されていることが多いです。どのような企業で、どのような準備をしたのか、面接ではどのような質問をされたのか、リアルな体験が書かれているため、就活準備をするうえでさまざまなヒントになることでしょう。
キャリアアドバイザーコメント吉田 実遊プロフィールをみる
対策のなかでもとくに重要なことは、業界や職種の視野を広げて応募することです。自分の得意なことや長所を活かすことができる企業や職種であれば、企業へのアピールとなり内定にもつながりやすくなります。しかし、もしも今まで受けていた業界や職種が自分の長所を活かせないような環境だったり、むしろ苦手分野であれば、選考をスムーズに進めるのはなかなか難しいですよね。自分の長所・短所を考えずに、興味や憧れを理由に受ける企業を決めている場合は、こういったことが生じやすいです。
今まで業界を絞り、何社も受けたにもかかわらず一度も内定をもらえなかった場合は、自分の長所を活かすことができない環境かもしれません。まずは自己分析をもう一度おこない、自分に合った業界や職種は何か見直しましょう。自分が本来受けたいと思っていた企業とは別に「自分の力を発揮しやすい企業」といった軸で視野を広げて受けてみることをおすすめします。受ける企業の幅を広げることで案外すんなりと内定を獲得できるかもしれませんし、内定を獲得することで自信がつくようになりますよ。
就職できないときに行う対処法についてはこちらの記事でも詳しく解説しています。就活フェーズ別のつまずきやすい原因と対処法についても紹介していますので、あわせて参考にしてみてくださいね。
「就職できない」は打開できる! 7つの就活フェーズごとの対処法
就活に失敗し人生終了と思っている人がまずやるべきこと
就活が思うようにいかないとき、多くの場合視野が狭くなっている可能性があります。就活をしていると、「就職が人生のすべて」のように感じてしまうかもしれません。
就活に失敗しても人生の失敗ではないため、長い目で見て、あなたが満足できるキャリアを形成できる方法を考えることが重要です。
就活に失敗して途方に暮れている人はここを何度も読んでみてください。今の苦しい状況を打破できるヒントがあることでしょう。
一度就活から離れてみる
就活が上手くいかなくて「もう辞めたい……」と思ったときは一度足を止めて就活から離れてみましょう。
今感じている不安や焦り、プレッシャーで視野が狭くなってしまうと、ますます望む結果につながりにくくなってしまいます。自己分析をし直したり、他の業界を見たりするのも大切ですが、躍起になって行動する前に一度就活から離れて 気分転換してみましょう。
また、就活そのものから離れて趣味や外出、信頼できる人に話を聞いてもらうことで、新しい気付きがあるかもしれませんね。就活が失敗しそうになったときには無理せず休むことも大切ですよ。
就職以外の選択肢も考えてみる
「大学卒業後は必ず就職しなければならない」という考えを改めてみるもの良いでしょう。働き方が多様化している現在では、さまざまな働き方が存在します。
いくつか紹介するので参考にしてみましょう。
- フリーランス(個人事業主)として働く
仕事内容、労働時間、労働日数に拘束されず好きなように働けます。自己管理ができる人であれば正社員よりも高収入が得られるかもしれません。 - 起業する
フリーランス同様、自分の意思で判断して仕事ができます。目的や、やりたいことが明確な場合は、就職するよりもやり甲斐を感じるかもしれません。 - 大学院への進学
就活したくない、という理由で進学するのはおすすめしませんが、学びたいことや身につけたいスキルがある場合は、就職後にも給与面で優位になることもあります。 - インターンに参加する
インターンに参加することで興味のある業界理解、仕事理解につながります。インターン期間にスキルが認められればそのまま採用に至るケースもあります。
就職以外の選択肢についてはこちらでも詳しく解説しているので参考にしてみてください。
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「就活がくだらない」から脱却! 前向きに捉える5つの方法
就活がくだらないと感じてしまったときは、その理由を知ることで前向きに捉えましょう。今回は就活がくだらないと感じてしまう人の特徴や理由3つを紹介します。またそこから脱却する方法もキャリアアドバイザーが紹介しているので、就活をくだらないと感じてしまう人はチェックしてみてください。
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就活に失敗したくないなら人手不足の業界を狙うのもおすすめ
就活生
就職以外の選択肢があるとは言え、現時点で就職以外の選択は考えられません……
キャリア
アドバイザー
確かに現時点では想像しにくいのも事実でしょう。では、最後に絶対に就職はしたいという場合におすすめの考え方を解説しましょう。
何がなんでも就活に失敗したくないと考えているのであれば、人手不足の業界を狙うのがおすすめです。自己分析の結果、業界研究の結果、自分に向いているものがあればチャレンジしてみましょう。
①建設業
建設業界は人手不足が最も深刻な業界と言われています。その理由として、若者の入職者数が減少傾向にあること、また、長時間労働などの労働環境が原因で離職率が高いことが挙げられます。
ただし、最近では労働環境の改善や省人化が進んでいることもあり、かつてのイメージで学生から敬遠されている傾向もあります。
建設業界は企業投資のほか政府投資があり、国からの投資があるため安定した業界ともいえます。業界研究をして自分に合っていると思ったらぜひチャレンジしてみましょう。
- 大林組
- 大成建設
- 清水建設
キャリアアドバイザー
建設業の営業業務は難易度は比較的高いされています。そのため、営業志望の学生にとってはやりがいのある仕事といえるでしょう。
建設業界についてはこちらで詳しく解説しています。
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②福祉業
福祉業界は高齢化社会が進展しているにもかかわらず、人手不足が深刻化している業界です。そのため、今後伸びる業界でありながら比較的就職しやすい業界とも言えるでしょう。
大手企業と比べると給料が少ない、待遇や福利厚生が良くないという理由で新卒で入社する人が少ない業界であることも事実です。ただし、今後の活躍を期待して採用されているため教育が手厚いこと、専門スキルを身につけることができること、若いうちから管理職や昇進が期待できることなどさまざまなメリットがあります。
- ニチイ学館
- ツクイ
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③飲食業
飲食業も離職率が高く、人手不足に悩まされている業界の1つです。人手不足だからこそ、若いうちからでも店舗運営を任されるなどの店長やマネージャーとして部下をまとめる立場になりやすいです。
若いうちから管理する立場になり、スピード感をもって経験を積むことができるため、ゆくゆくは企業したいとおもう人にもおすすめです。
もっとも身近な業界だからこそ、入社前後のイメージの乖離はあまり大きくならないのではないでしょうか。
- ゼンショーHD
- すかいらーくHD
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④宿泊業
宿泊業も人手不足である業界の1つですが、宿泊業の中でも高級ホテルや外資系で働くチャンスが広がるのは新卒の特権です。というのも、転職市場では、経験者が優遇される業界であるため、中途採用で内定をもらうより、新卒で内定をもらう方がハードルは低いといえます。
最近はコロナ影響もあり、インバウンド需要の落ち込みから厳しい状況に立たされている宿泊業ですが、インバウンド需要が戻ってこれば市場規模は拡大する余地のある業界です。
人から直接感謝されることにやりがいを感じるようであればぜひおすすめの仕事といえるでしょう。
- 帝国ホテル
- リゾートトラスト
ホテル業界についてはこちらで詳しく解説しています。
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⑤運送業
運送業は業界として右肩上がりで、新卒採用を積極的におこなう企業が多いため、今が狙い目です。運送業界の中でも離職率が高い職種はドライバーであって、実は管理職や事務職の離職率は他の業界と変わりません。
ドライバーの離職率が高い理由としては、同じ業界内で横のつながりが強く就職した会社の社風が合わなければ、他社から引き抜かれる展開も多いことが挙げられます。
運転手という仕事が合う場合には、より良い条件・待遇の良い会社に出会えるチャンスが多いといえます。運送業界はキツイという情報に惑わされず、車両の保有台数、ドライバーの人数、教育制度などを事前にしっかりと調べておくことで、ホワイト企業を見抜くことができるでしょう。
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キャリアアドバイザーコメント高橋 宙プロフィールをみる
人手不足な業界と聞くと、離職率が高く、ブラック企業が多いと感じてしまうかもしれませんが、一概には言えません。
人手不足の業界のなかには、世間的なニーズが高まるも採用が追いついていない業界や、成長産業だけれど将来性が認知されておらず応募が集まりづらい業界もあります。 こういった業界は今後も伸びることが期待されるため、倒産やリストラのリスクが少なく、また給与や待遇が上がりやすい傾向にあり、安定性があります。
とはいえ、業界で一括りにできるわけではなく、同じ業界でも企業によって異なります。成長している業界のなかでも、人手不足にもかかわらず採用数を減らし、社員一人当たりの負担を増やすようなブラック企業もあります。優良企業か見抜くためには、事業の成長性はもちろん、社員を大切にしているか確認しましょう。一例ですが、社員の負担を減らすためにITツールを導入しているか、制度や福利厚生が充実しているか、といった観点で判断するとわかりやすいですね。
「人手不足=ダメな業界」と思い込まず、まずは一度情報収集をしてみることをおすすめします。そのうえで、自分に合いそうな業界や企業があれば、積極的に受けてみましょう。
「就活失敗=人生終了」は大きな間違い! できることを進めよう!
希望の企業に就職できず落ち込んでいる人もいることでしょう。しかし、さまざまな選択肢がある状況を考えれば、就活に失敗したからといって決して人生は終了ではありません。
ただし、就活を進めるにあたっては失敗したくないと思うのは当然です。そのため、失敗したと感じないためにも、今のうちからできる対策をきちんと進めておくようにしましょう。
また、たとえ思い描いていた進路でなかった場合も、この記事を読んでさまざまな選択肢を知ったあなたは、人生を好転させることができるでしょう。なによりも、諦めないことが大切です。まずは自分にできることを進めていきましょう。
キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
就活が失敗すると人生終了だと考える人は、就活をゴールと考えているパターンが多いです。就活はゴールではなく、あくまで通過点です。ゴールは「自分が生き生きと働けること」や「将来家族を養えるようにある程度収入を得られること」といったような、より長期的な視点で考える人生の目標であり、就活はそれを叶えるための一つの手段なのです。
そもそも新卒で入社した企業が自分にぴったりで、人生の目標を叶えられる環境である、といえる人はなかなかいません。また、人生の目標は年齢を重ねるにつれて変化します。たとえば、新卒で入社した当初は「お金を稼ぐために時間を気にせずバリバリ働きたい」と考えていても、次第に「家族との時間を大切にしたい」と考えが変わることもあるでしょう。お金を稼ぐための環境と、プライベートの時間を大切にできる環境は異なるため、転職が必要になります。このように、ライフステージによって働く環境を変えることは当たり前のことなのです。
新卒で入社する企業がすべてではありません。就活はゴールではなく、あくまで手段だと考えることで、少し気が楽になるかもしれませんね。