目次
- 未経験だからこそ志望動機の締めくくりが重要! 意欲と将来性を示そう
- NG例も! 未経験の場合の志望動機の締めくくり例文6つ
- 例文①「自分の強みを活かして成長しながら貴社に貢献したいです」
- 例文②「貴社の理念の実現に向けて主体的に行動し続けたいと考えております」
- 例文③「学生時代の経験を活かし、挑戦する姿勢で柔軟に貢献していきたいです」
- NG例文①「学ばせてください」
- NG例文②「貴社に入りたいです!」
- NG例文③「未経験でも大丈夫であれば、ぜひよろしくお願いします」
- 志望動機はどう締めくくる? 未経験ならではの3つのポイント
- ①未経験だからこその成長意欲と貢献意欲をセットで伝える
- ②企業のビジョンと自分の将来像を重ね経験値以外の魅力を押し出す
- ③未経験であることを補える学生時代の経験を明示する
- 未経験の場合は志望動機の締めくくりを工夫して内定獲得への一歩を踏み出そう
未経験だからこそ志望動機の締めくくりが重要! 意欲と将来性を示そう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活をするなかで志望動機の作成について悩んでいる学生から
「志望動機の締めくくりって何を書けば良いですか?」
「未経験の仕事に応募するのですが、どのような締めくくりなら意欲が伝わるのかわかりません」
という相談をよく受けます。新卒、つまり社会人として未経験の学生に企業が期待するのは熱意とポテンシャル。実際に新卒採用をしている企業の多くは、スキルや知識よりもポテンシャルを見て採用可否を判断しています。
そのポテンシャルをアピールするうえでは、志望動機の締めくくりで「意欲」と「将来性」を伝えるひと工夫が欠かせません。
この記事では、未経験でも好印象を残せる志望動機の締めくくり方を詳しく解説していきます。自信を持って志望動機を語れるよう、一緒にポイントを確認してみましょう。
志望動機全体について書き方のポイントや書けないときの対策などを知りたい場合には、こちらの記事も参考にしてくださいね。
人事に響く志望動機の作り方を徹底解説! 業界・職種ごとの例文付き
印象に残る履歴書の志望動機の書き方|新卒の就活生必見!
志望動機が書けない時の対処法|上手に書くポイントと例文も紹介
NG例も! 未経験の場合の志望動機の締めくくり例文6つ

就活生

キャリアアドバイザー
確かに未経験だと何を書けば良いのかわからないですよね。ただ、あなたの熱意は未経験でも十分に伝えることができます。重要なのは、いかに意欲と将来性を伝えるか。ここから詳しく解説します。
志望動機の最後の一言である締めくくりは、相手の印象に残りやすいもの。たった一言ですが、ここで抜かりなく熱意や将来性を伝えられれば採用の可能性は高まります。
ここからは、未経験者におすすめの締めくくり例文と、避けたいNG例文をあわせて紹介します。文章のニュアンスや伝えたい思いを参考に、あなたらしい志望動機を仕上げていきましょう。
例文①「自分の強みを活かして成長しながら貴社に貢献したいです」
未経験ですが、貴社での経験を通じて自分の強みである〇〇をさらに磨き、将来的には〇〇の分野でも戦力として活躍できるよう努めてまいります。
新卒の場合、経験のある中途採用と違ってポテンシャル採用となるため、「今の自分にできること」と「これからの成長性」の両方を示すことが最も重要なポイント。
あなたの持つ強みを発揮しつつ、積極的に成長しようという姿勢を見せることで、「将来伸びてくれそう」と企業に期待してもらえます。「貢献したい」という言葉を入れることで、主体性と責任感をアピールできるのもポイントです。

キャリアアドバイザー
この例文は、自分の能力を伸ばせる仕事をしたいと考えている人や、向上心をアピールしたい人におすすめです。
例文②「貴社の理念の実現に向けて主体的に行動し続けたいと考えております」
貴社の掲げる『〇〇』という理念に強く共感しており、その実現に少しでも貢献できるよう、自ら行動し続ける社会人を目指したいと考えております。
新卒の就活では、「企業理解」と「入社後にどう動けるか」が重視されます。企業は新入社員に早い段階で環境になじみ、活躍することを期待しており、そのためには企業の文化や業務内容を理解し、入社後にどう貢献できるかを明確にする必要があるからです。
特に理念やビジョンへの共感は、志望度の高さを示す大きな材料の一つ。ただ共感しているだけでなく、「実現に向けて自分がどう行動したいか」まで伝えることで、意欲と行動力の両方をアピールできます。
企業の理念と自分の希望を絡めることで、企業研究を丁寧にしている印象にもつながりますよ。

キャリアアドバイザー
この例文は、志望動機として「理念への共感」を伝えたい人や、企業理解の深さ、行動力の高さなどをアピールしたい人におすすめです。
志望動機で企業理念への共感をアピールしたいときには、こちらの記事もぜひ参考にしてみてください。
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例文③「学生時代の経験を活かし、挑戦する姿勢で柔軟に貢献していきたいです」
学生時代の〇〇の経験を活かし、貴社で〇〇の分野にも挑戦していきたいと考えております。未経験だからこそ、柔軟な視点で貢献できるよう努めてまいります。
新卒採用かつ未経験の場合、企業が最も重視するのは「物事にどのように取り組んできたか」「その姿勢を入社後にどう活かすか」です。
なぜなら、未経験者には即戦力としてのスキルは求められにくいため、これまでの取り組み方や姿勢から「成長できるか」「企業の期待に応えられるか」を見極めることが重要だからです。
学生時代の経験をもとに前向きに挑戦し続ける姿勢を示すことができれば、「いち早く戦力になってくれそうだ」という印象を残すことができます。また「挑戦」「柔軟に貢献」というワードは、変化に強くポジティブな印象を残しますよ。

キャリアアドバイザー
特に学業や課外活動で得た経験を活かしたいと考えている人におすすめの例文です。
志望動機の締めくくりについてさらに多くのパターンを知りたい場合には、こちらの記事もあわせてチェックしてみてくださいね。
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NG例文①「学ばせてください」
未経験のためわからないことばかりですが、入社後に一から学ばせていただければと思います。
新卒で未経験の仕事に挑戦する場合、学ぶことが多くあるのは事実。とは言え、ただ単に「学びたいです」というだけではアピールとして不十分です。
特に志望動機の締めくくりでは受け身な印象が強くなりやすく、「この人は主体的に動けるのか?」と不安を抱かせてしまうことがあります。
入社後に学ぶことは大前提として、企業が知りたいのは「学んだうえで企業にどう貢献するのか」。締めくくりには、学ぶ意欲に加えて「自分から行動し成果を出したい」という前向きな姿勢を添えましょう。
主体的に学びながら、自分の◯◯という強みを活かして少しずつでも貴社に貢献できる人材を目指していきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
企業は「育てる覚悟」があるからこそ、「育つ意志」を持つ学生を選びます。だからこそ「成長した先にどんな自分でありたいか」をイメージして話すことで、印象アップが狙えますよ。
NG例文②「貴社に入りたいです!」
とにかく貴社に入りたいという気持ちが強いため、内定をいただけるよう頑張ります。
新卒の志望動機となると、誰しも似たような内容になりやすいもの。だからこそ、熱意を表すには根拠が必要です。「こういう経緯があるからこそ、強く貴社を志望している」という明確な根拠を持った熱意を伝えることが、ほかの学生との差別化にもつながります。
また企業は、「なぜ自社なのか」「入社後にどんなことをしたいのか」といった具体的なイメージを持っている学生を評価します。締めくくりでも、気持ちだけでなく意欲と将来のビジョンを伝えることが重要です。
貴社の〇〇という考え方に強く共感しており、その実現に向けて自分も行動し続けていきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
未経験である新卒採用では、「どれだけ適応し、学びながら成長できるか」が見られます。そのため、企業理念や業務に対する理解を深め、それを自分の成長にどう活かすのかを具体的に伝えることが重要ですよ。
NG例文③「未経験でも大丈夫であれば、ぜひよろしくお願いします」
〇〇の経験はありませんが、やる気だけはあります。未経験でも大丈夫であれば、ぜひよろしくお願いします。
新卒は基本的に全員未経験であるため、「未経験でも大丈夫であれば~」という表現はむしろネガティブに響いてしまいます。企業は新卒に対して成長意欲や前向きな挑戦姿勢を求めているため、自信のない言い回しは避けましょう。
わからないことはそのままにせず、挑戦を恐れず積極的に学び、早期に戦力として活躍できるよう努力していきたいと考えております。

キャリアアドバイザー
締めくくりでは、自分が未経験であることを前提にしつつも、「だからこそ意欲的に学び、貢献していきたい」といった主体的なスタンスを示すことが大切です。
キャリアアドバイザーが読み解く!志望動機の締めくくりにふさわしくないものはある?
受け身やあいまいな印象につながる締め方は避けよう
志望動機を書くうえで最も注意すべきは、「学ばせてください」といった締め方です。面接官からすると受け身な人柄、受動的な性格というふうにとらえられてしまうことも珍しくありません。
また、自信がなさそうに聞こえる「〜だと思います」といった表現も志望動機を書くうえでは避けましょう。言い切れる部分では「〜です」と断定したほうが熱意が伝わりやすいですし、自信がある印象につながりやすいですよ。
志望動機はどう締めくくる? 未経験ならではの3つのポイント


就活生
例文を参考にしながら、志望動機を作成してみようと思います! 締めくくりで、特に意識することはありますか?

キャリアアドバイザー
意欲と将来性を示すこと、そして自分のこれまでの経験を企業の理念や事業に結びつけることが欠かせません。
新卒の場合、実績よりも「この人と一緒に働きたいか」「入社後の伸びしろがあるか」が重要視されるため、志望動機の締めくくりでは未来の自分を具体的にイメージしてもらうことが大切です。
ここからは、未経験ならではの志望動機の締めくくりのポイントを3つ紹介します。どれも新卒だからこそ意識すべきポイントなので、文章に取り入れてみてくださいね。
①未経験だからこその成長意欲と貢献意欲をセットで伝える
新卒の場合、即戦力としてのスキルは重視されない分、「入社後に成長して活躍してくれそうか」が判断基準になります。だからこそ、志望動機の締めくくりでは「学びたい」だけではなく、「学んでどう貢献していくか」を一緒に伝えることが大切です。
たとえば以下の表現には、現時点での自分の価値と、これからの可能性の両方が込められています。
自分の強みを活かして成長しながら貴社に貢献したいです。
上記のような表現にすることで「この学生ならポテンシャルがありそう」と安心感を持てるため、ポジティブな印象を持ってもらいやすくなります。
②企業のビジョンと自分の将来像を重ね経験値以外の魅力を押し出す
未経験でも、「どれだけ企業を理解しているか」「そのうえで自分がどう企業にかかわりたいか」を示すことはできます。特に新卒の場合はスキルや経験で差別化することが難しいため、企業のビジョンや理念に共感していることをアピールすることが大切です。
貴社の理念の実現に向けて主体的に行動し続けたいと考えております。
このように、単に感情的な共感ではなく、入社後の行動にもつながる意志を示すことも欠かせません。

キャリアアドバイザー
新卒採用では、未経験だからこそ価値観の一致や姿勢の一貫性が評価されるため、それをしっかりと示す必要がありますよ。
③未経験であることを補える学生時代の経験を明示する
新卒の場合、志望動機ではスキルそのものよりも「どんな姿勢で物事に取り組んできたか」が見られます。そのため、たとえ業務に直接関係がない経験でも、考え方や行動のベースとしてアピールすることで志望動機に説得力を持たせることができますよ。
- 失敗を恐れずに挑戦する姿勢
- 素直に学ぶ姿勢
- チームで協力し合う協調性
- 粘り強くやり抜く姿勢
- 柔軟な考え方・適応力
たとえば「学生時代の経験を活かし、挑戦する姿勢で柔軟に貢献していきたいです」という言い回しでは、過去の実績よりも「その経験から何を学び、どう行動してきたか」に焦点を当てています。
企業はその姿勢を見て、「未経験でも吸収力がありそう」「周囲と協力して前向きに働いてくれそう」と評価してくれます。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!志望動機の締めくくりが選考に与える影響は?
大切な要素ではあるがそこまで大きな差はつかない
正直なところ、志望動機の締めくくりの部分をそこまで深く考える必要はないと思っています。もちろん大切な要素の一つではあるのですが、ほかの応募者と評価がまったく同じで甲乙つけがたい、というきわめて稀な状況でない限り応募する企業によって細かく調整する必要はありません。
とは言え、締めの一言によって受ける印象が変わる可能性があるのも事実です。過度に気にする必要はありませんが、雑にはならないよう心掛けてくださいね。
目を惹く志望動機を作りたい場合には、箇条書きを取り入れるのもおすすめです。詳しくはこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
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未経験の場合は志望動機の締めくくりを工夫して内定獲得への一歩を踏み出そう
未経験の新卒が就活で内定を勝ち取るためには、志望動機の締めくくりを単なる意欲表明にとどめず、成長したい気持ちや企業に貢献したいという姿勢を具体的に伝えることが非常に大切です。
自分の強みと将来の可能性をしっかり示しながら、企業の理念や将来像と自分を結びつけることで、経験がなくても十分にあなたの魅力を伝えられます。また、学生時代の経験を通じて培った姿勢や考え方を伝えることも、企業に前向きな印象を残せるポイントです。
志望動機の締めくくりは、あなたの未来の可能性を企業に示す重要な機会です。ここを工夫することで、未経験でも自信を持って選考に臨み、内定獲得への大きな一歩を踏み出しましょう。
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志望動機の締めくくりに何を書けば良いのか迷ってしまって……。「頑張ります!」だと薄いですよね。そもそも未経験なので、伝えられることがあまりないです。