志望動機の構成はストーリー作りで差別化|3ステップで作り方を解説

この記事のアドバイザー

OK・NG例も紹介!志望動機の構成は○○を押さえることが最重要

目次

  1. 志望動機の構成はストーリー性が大事! 基本の流れを押さえて自分の意志を伝え切ろう
  2. まずは確認! 志望動機で企業が見極めている4つのポイント
  3. ①入社意欲や熱意はあるか
  4. ②入社後何がしたいのか
  5. ③自社と相性が良いか
  6. ④自社で活躍できる人材か
  7. 作る前に全体像を把握しておこう! 志望動機で必ず押さえておくべき基本の構成
  8. 結論:志望理由を端的に伝える
  9. 背景:志望するに至った経緯を述べる
  10. 意思提示:再度入社したい思いを押し出す
  11. 展望:入社後の将来像を示して締める
  12. 盛り込む要素を集めよう! 志望動機の構成を作る際に考えるべき6つの内容
  13. ①就活の軸や自分の価値観
  14. ②他企業にはない志望企業の魅力
  15. ③志望動機を裏付ける過去のエピソード
  16. ④体験や出来事から学んだこと
  17. ⑤入社後の活かし方
  18. ⑥志望企業での自分の将来像
  19. 取り掛かる順番が大事! 志望動機の構成を考えるときの3ステップ
  20. ステップ①自己分析で過去を振り返り自分の価値観を導き出す
  21. ステップ②企業研究で企業の価値観や魅力を感じる部分を洗い出す
  22. ステップ③自分と企業をつなげて志望理由を明確にする
  23. OK・NG例文で比較解説! 志望動機を見直す際の4つのチェックポイント
  24. ①内容に一貫性があるか
  25. ②志望理由より自己アピールが中心になっていないか
  26. ③他社でも言える理由になっていないか
  27. ④自分の経験とつなげられているか
  28. 志望動機の構成で悩む学生からよくある質問に回答!
  29. 志望動機の構成次第で伝わり方が変わる! 自分なりの意志を示して選考突破しよう

志望動機の構成はストーリー性が大事! 基本の流れを押さえて自分の意志を伝え切ろう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく

「志望動機を書くときは何から書き始めたら良いのでしょうか?」
「志望動機の基本的な構成が知りたいです。」

という質問や相談を受けます。

いざ志望動機を書き始めようと思っても、何から考えれば良いかわからずに手が止まってしまう人もいるかもしれません。志望動機には基本の構成があり、流れに沿って書くことで自分の意思が伝わりやすくなります。

また、ただ構成通りに組み立てていくだけでは採用担当者に響く志望動機にはなりません。内容の一貫性や自分だけのストーリー性を持たせて、説得力のある志望動機を目指しましょう。

この記事では、志望動機の基本の構成を提示したうえで、志望動機に盛り込むべき要素や志望動機を考える際の手順をわかりやすく解説していきます。また、志望動機を見直す際のチェックポイントをOK・NG例文付きで紹介するので、志望動機を作成する際の最終確認に活用してくださいね。

志望動機が書けなくて困っている人は、こちらの記事もあわせて読んでみてください。

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まずは確認! 志望動機で企業が見極めている4つのポイント

志望動機で企業が見極めている4つのポイント
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就活生

志望動機を作ろうとしているのですが、何を書いたら良いかわからず困っています。どうしたら良いでしょうか?

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キャリアアドバイザー

そうなのですね。志望動機は企業側に自分なりの志望理由を伝えることが目的であるため、まずは企業が志望動機で何を見ているのか意図を理解するところから始めましょう。

志望動機はエントリーシート(ES)や面接で必ずといって良いほど聞かれる質問です。企業が志望動機で何を見極めているのかを知っておくことで、企業側に響く志望動機を作りやすくなります。ここでは企業が見極めている4つのポイントを解説するので、志望動機を作る前に頭に入れておいてくださいね。

①入社意欲や熱意はあるか

企業は志望動機から応募者がどれくらい入社意欲があるのか、熱意はあるのかを確かめようとしています。入社意欲や熱意がある人ほど、入社後の業務への熱量が高く、企業に貢献してくれる人材だと考えているため、志望動機を通じて確認するのです。

一方で、入社意欲が低い場合は、早期離職をする可能性が高まるため企業にとって採用するにはリスクになります。採用活動にかかった時間や労力、費用などが今後に活かされるように、入社意欲が高い人を見極めているといえますね。

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キャリアアドバイザー

入社意欲や熱意は、志望動機の内容だけで判断されるわけではありません。選ぶ言葉や使っている言い回しなどからも企業への熱量は伝わるので、言葉遣いも意識しておきましょう。

②入社後何がしたいのか

企業側は志望動機を通して「なぜ自社を志望するのか」を知りたいと思っているのはもちろんですが、入社後に「何をしたいのか」を知りたいとも思っています。

企業は利益を出して会社を経営していく必要がありますが、企業の商品やサービスが好きだからという志望理由だけの場合、入社後に自社のために働いてくれる人材なのかがわかりません。その点、入社後何をしたいのかが明確である人は、目的意識を持って働いてくれる人材だと判断しやすいのです

入社後何をしたいのかを聞くことで、その人が自社で長く勤めてくれる人材か、入社したら終わりと考えている人でないかを見極めているといえますね。

③自社と相性が良いか

企業にとって志望動機は、自社と応募者の相性が良いかを判断する材料にもなります。相性が良い人は仕事へのモチベーションが高く、成果を出しやすい人材だと考えられるためです。

反対に相性の良くない人だと、その人自身が気持ちよく働けずに早期離職につながったり、企業と方向性が合わずに仕事のパフォーマンスが上がらない可能性があります。

志望動機のなかでも特に、自社のどこに魅力を感じたのかや、志望した経緯などをみて、以下の要素から自社に適した人材かを確かめているといえますね

企業が志望動機から自社との相性を見極める要素
  • 身に付けたスキル
  • 備わっている能力
  • 性格や人柄
  • やりたいことの方向性

④自社で活躍できる人材か

企業は志望動機を通じて、入社後に活躍できる人材なのかを見極めています。企業は一般的に、規模の拡大も含めて自社を今よりも成長させたいと考えており、成長させるためには自社で活躍できる人材が必要なのです。

具体的には、志望動機のなかでも以下の観点から、自社で働くことで成長していける人材なのかを判断している傾向があるので、意識してみましょう。

自社で活躍できるかを判断している要素
  • その人ならではの価値観や考え方
  • 仕事で成し遂げたいこと
  • 業務で活用できそうな能力やスキル
  • 過去の学びからの再現性

また、志望動機が明確にある人は仕事で壁にぶつかったときでも、なんとか達成するために頑張ろうとするでしょう。働くなかでつらいことがあったときでも乗り越えて自分を成長させていけるのかを見極めようとしているともいえますね

成瀬 遼

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志望動機で熱意を伝えるためには深い企業研究が大切

志望動機を作る際には、企業研究が大変重要になってきます。なぜなら、どのポイントで企業に自分の思いや強みをアピールしたら良いのかを選ぶ必要があるからです。

よくある失敗例としては、自分がアピールしたい強みと企業が採用したい人物像がズレていることがあります。せっかくアピールしても企業が求める人物像と一致しないと、なかなか採用には至りません。ほかには、志望動機がその企業独自になっていないケースもあります。たとえば入社後やりたいこととしてアピールした内容が、その会社ではおこなわれていなかったり、あまり力を入れていない場合もあるでしょう。そうすると企業からは「あまり調べてきていないから、志望度が低いのかな」と思われてしまいかねません。このようにならないためにも、志望動機を作成する前に自分が受ける企業の研究をしっかりおこないましょう。

企業研究をおこなうときには、企業が求めている人物像はもちろんのこと、企業がどんな思いでその事業をおこなっているのか、入社後にどんな仕事ができるのか、自分の就活軸とどういった点が合っているのかなどを確認すると、志望動機が書きやすいですよ。

企業が求める人物像について悩んでいる人は、こちらの記事で詳しく解説していますのであわせて参考にしてみてくださいね。

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作る前に全体像を把握しておこう! 志望動機で必ず押さえておくべき基本の構成

志望動機で必ず押さえておくべき基本の構成
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就活生

志望動機では志望理由以外のことも見極められているのですね。志望動機を企業に伝わりやすくするためにも基本的な構成を知っておきたいです。

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キャリアアドバイザー

その通りです。志望動機の基本的な構成を理解しておくことで、志望動機を作りやすくもなるので、作り出す前に全体像を把握しておきましょう。

志望動機の構成には基本となる型があります。この基本から逸れた構成で志望動機を作り始めてしまうと、いくら志望動機の内容が良くても伝わりづらくなってしまうので、必ず押さえておいてくださいね。

結論:志望理由を端的に伝える

まず志望動機の一番最初は、志望理由を端的に伝えるところから始めます。この時、伝えたいことが多くなって文章が長くなりすぎてしまわないように注意しましょう。

企業の採用担当者は採用活動中に多くの志望動機を目にします。その際に一文目が長く読みづらい文章だと、読みたいと思う気持ちが薄れてしまうかもしれません

一文目は結論として「なぜその企業を志望しているのか」を一言で伝えるように意識しましょう。また一瞬で目を引くインパクトも大事になるため、わかりやすさとオリジナリティを意識して、志望理由をまとめてみてください。

結論を伝えるときに意識すべきポイント
  • 伝えたいことを端的にまとめ、文章が長くならないようにする
  • 企業側の読みたいと思う気持ちが薄れないようにわかりやすい表現にする
  • 一文目で印象に残るように目を引く言葉を選ぶ

背景:志望するに至った経緯を述べる

志望理由を端的に述べたら、なぜその志望理由に至ったのか背景を具体的に伝えます。結論の根拠となるエピソードを補足するイメージで内容をまとめていきましょう。

具体的には、以下の要素を盛り込みながら述べると良いですね。

志望するに至った経緯を述べるときに盛り込むべき要素
  • 自分の身に起きた出来事やその企業を志望したきっかけ
  • 出来事を受けて何を考えたか
  • 応募企業で魅力に感じたことと志望理由のつながり

根拠となる背景を伝えるときのポイントは、自分が「この企業に入りたい」と思った流れを時系列で整理してつなげることです。そして、その出来事を踏まえて「なぜその企業でなければならないのか」を伝えましょう。

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キャリアアドバイザー

自分の出来事と企業を志望する理由に一貫性を持たせることが重要です。どのような形で自分と企業がリンクするのかを伝える意識を持っておいてくださいね。

意思提示:再度入社したい思いを押し出す

ひと通りエピソードや企業の魅力、自分と企業のつながりなど志望理由の根拠を述べたら、再度入社したい思いを押し出しましょう。

背景を述べた後にまとめをせずに文章が終わってしまうと、締まりのない文章になりかねません。「上記のことから〇〇という強い思いがあるため、貴社への入社を強く志望しています」というように、入社したい旨を熱意とあわせて伝えてくださいね。

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キャリアアドバイザー

直接的に「入社を志望しています」と表現しなくてもかまいません。志望するに至った経緯を説明した後のまとめとして、一言添えるようにしましょう。

展望:入社後の将来像を示して締める

志望動機としては入社したい意思を伝えた時点で完了してはいますが、最後にその企業に入社後にどのような活躍をしたいのかを示すことを忘れないようにしましょう。

志望動機では、志望理由を通して自分の熱意や入社意欲を伝えることはもちろんですが、企業側に「うちで活躍できそうな人材だな」という印象を残すことが重要です。入社後の活躍がイメージしやすくなるように自分の魅力をどのように活かせるのかを示しておきましょう。

具体的には以下を意識して伝えるのがおすすめです。

入社後の将来像を示す際に意識すべきポイント
  • 今までに得た学びや身に付けた力をどのように活かせるか示す
  • 自分が入社後に活かせる力を自分ならではのキーワードにして印象に残りやすくする
  • 志望企業のなかでどのような立場で何をしたいのかを伝える
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キャリアアドバイザー

この際、どの企業にも言えるような内容ではなく、その企業でしかできない仕事や活躍の仕方を示せると良いですね。

こちらの記事では志望動機の締めで熱意を伝える方法を解説しています。あわせて読んで志望動機の締めを工夫してみてください。

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吉川 智也

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自分の魅力を伝えるためにもまずは基本の構成に忠実に作ってみよう

企業は採用期間中に多くの学生の志望動機を確認しているため、志望動機の構成が基本構成から外れた状態でオリジナリティを出そうとすると、読みづらいと感じてしまう場合もあります。そのため、志望動機を書く際は、まず基本構成に忠実に書くように心掛けましょう。

学生の皆さんの志望動機を多く確認するなかで、特に「入社後の将来像」が抜けているものが多く見られます。志望動機は就職を希望する学生側の熱い思いを示すものでもありますが、企業側からはその学生を採用するメリットがあるのかを確認するものでもあるのです。そのため、入社後の将来像が見えないと企業は採用を踏みとどまってしまうかもしれません。

そのため、志望動機を書く際には、まずは基本構成に忠実に記載し、企業にとって自分を採用するメリットが何なのか、そして入社後の将来像をイメージさせるような内容になっているかを考えながら作りましょう。

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盛り込む要素を集めよう! 志望動機の構成を作る際に考えるべき6つの内容

志望動機の構成を作る際に考えるべき6つの内容
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就活生

志望動機の基本の大枠はしっかり把握できました。次はどのような内容を盛り込めば良いのか教えてほしいです。

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キャリアアドバイザー

わかりました! 構成を把握することはもちろん大事ですが、伝える内容次第で志望動機の説得力が変わってくるので、一緒に確認していきましょう。

志望動機の構成ができても内容がしっかりしていなければ、入社意欲や熱意が伝わりにくくなってしまいます。これから紹介する6つの内容を適宜盛り込みながら、自分だけの志望動機を作ってみてください。

また、これらの内容を盛り込む際には、志望動機全体に「一貫性」があるか、内容に自分ならではのストーリー性を持たせられているかも意識しておきましょう。

①就活の軸や自分の価値観

志望動機は自分が定めた「就活の軸」や普段から大事にしている「自分の価値観」を示す場であるといっても過言ではありません。これらが企業を選ぶうえでの判断基準であり、企業と自分のマッチ度を測る指針ともいえるためです。

企業側としても、志望動機を通して「働くうえで何を大事にしているのか」という応募者の根本的な部分を知りたいと考えています。就活の軸や自分の価値観をしっかりと伝えることで企業との相性の良さを示しやすくなるため、明確にしておきましょう

就活の軸や自分の価値観を言語化する3ステップ
  1. 自分の普段の考え方や今後大切にしたいことを書き出す
  2. 書き出した要素のなかから共通点を導き出す
  3. 共通点を仕事や企業選びで大事にしたいことに変換する

就活の軸や自分の価値観は、志望動機の一番最初に志望理由とともに伝えると採用担当者の目に留まりやすく、印象に残りやすくなるので意識してみてくださいね。

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②他企業にはない志望企業の魅力

志望動機は、どの企業にも当てはまる内容であると志望度が低いと企業側に判断されやすくなってしまいます。そのため、他企業にはない志望企業だけの魅力を盛り込んで志望度の高さを伝えることが重要です。

他企業にはない魅力を見つけるには、深く企業研究をする必要があります。特に以下を意識して企業研究に取り組んでみてください。

企業を深く理解するコツ
  • 事業だけでなく、企業理念や事業方針などを見て企業の本質的な価値観などに着目する
  • 経営者のインタビュー記事を読んで、企業の考え方や今後の方向性を把握する
  • OB・OG訪問やインターンシップに参加して、企業のリアルな雰囲気を知る

そして、説得力のある志望動機にするためには「自分の価値観や経験」と「企業の魅力」を紐づけることが重要です。自分と企業のつながりを示すことで、自分にしか書けないオリジナリティのある志望動機になりますよ。

OB・OG訪問のやり方については、こちらの記事で解説しています。

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③志望動機を裏付ける過去のエピソード

志望動機はただ志望理由を伝えるだけでは根拠がないため、説得力に欠ける内容になってしまいます。そこで、志望するに至った経緯に自分の過去のエピソードを盛り込んで、志望理由に納得感を持ってもらえるようにしましょう。

もちろんその企業に魅力を感じたことがメインの志望理由な場合もあるでしょう。ただ、なぜその企業に魅力を感じたのかを深掘りしてみると、自分の過去の経験や体験につながる部分があるはずです。自分と企業のつながりを見つけてどのようなエピソードがあるか考えてみましょう。

また、このときに時系列で整理して伝えると採用担当者も理解しやすいです。過去のエピソードをうまくまとめられない場合は、以下を参考に整理してまとめてみてくださいね。

志望動機のエピソードが伝わりやすいように整理する方法
  • 企業に共感した点や自分が大事にしている価値観を洗い出す
  • なぜ大事だと思ったのか過去の経験をさかのぼる
  • それぞれの経験を一貫性のある出来事になるようにつなげる

自分の過去を振り返る際には自分史を作るのも一つの手です。こちらの記事では自分史の作り方を解説しているので、参考にしてみてください。

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④体験や出来事から学んだこと

志望動機を通じて企業はどれだけ入社意欲があるかに加えて、「体験や出来事から何を学んだのか」や「その学びを経て仕事で何をしたいと考えたのか」を知りたいと思っています。自身の体験からの学びをふまえて、入社後に想定しているイメージを伝えられるようにしましょう。
特に志望理由のきっかけとなったエピソードを述べる際に、新しい気付きを得た出来事や体験を組み込むのがおすすめです。きっかけと仕事でやりたいことに一貫性が生まれ、説得力のある志望動機になります

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キャリアアドバイザー

エピソードを述べる際、感じたことや学んだことを盛り込まないと「あまり新しい気付きや学びを得られない人なのかな」と、採用担当者に思われる可能性があるので意識的に盛り込むことをおすすめします。

⑤入社後の活かし方

企業側は志望動機から、今までに培った力を入社後にもしっかり活かすことができそうなのかを見極めています。そのため入社後にどのような面で企業に貢献できそうなのかを示しましょう。

特に得た学びや身に付けた力を、どのように活かしながら仕事をしていくのかを具体的に伝えると効果的です。また、表すときは「〇〇力」や「〇〇性」など抽象化してキーワードで示すと採用担当者の印象にも残りやすいですよ

以下のように整理して、自分が持つ力を言語化してみましょう。

自分が持つ力を言語化する方法
  • 体験やエピソードを振り返り、自分の魅力や強みと照らしあわせる
  • 周りの友人や近しい人に自分が持つ力を聞いてみる
  • 企業が求める人物像や必要としているスキルと重ねあわせてみる

⑥志望企業での自分の将来像

企業側は採用活動に多くの費用や時間を掛けて人材を選んでいるため、入社後にすぐ辞めてしまわないかを心配しています。そこで、自分が入社後のことをどのくらい考えているのか、できるだけ具体的に伝えましょう。

学生のなかには就活で内定を獲得することが目的となっている人もいますが、大事なのは入社後どのように仕事に取り組み、キャリアを積んでいくかです。企業としても入社後、いかに成長して自社にどのように貢献できるかを見ていますよ。

そのため、ただ将来像を示すのではなく、志望企業のなかでどのようになっていたいかを踏まえた自分像を伝えることが大事です。たとえば、どのような事業やサービスに携わりたいのか、5年後や10年後の理想像は何かを示せると良いですね。うまく想像できない場合は、以下を試してみてください。

志望企業での将来像をうまく想像できないときの対処法
  • OB・OG訪問などで志望企業でのキャリアパスを把握して、自分のなりたい姿と照らしあわせてみる
  • インターンに参加して志望企業の仕事の解像度を上げてから考えてみる
  • 企業がおこなっているプロジェクトや施策から将来やりたい業務を想像してみる
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キャリアアドバイザー

志望企業での将来像から考えるのも良いですが、まずは漠然とでも良いので自分の今後の人生の方向性を考えてみるのも一つの手です。大きな方向性がわかるだけでも志望企業で何がしたいかが見えやすくなりますよ。

自分の将来像が明確にならない人は、こちらの記事も参考にしながら将来の自分について考えてみてください。

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堀内 康太郎

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志望動機に悩んだら「企業の深掘り」をしてみるのも一つの手

志望動機を作成する際には、自分のどのような面をアピールすべきかを知るために自己分析することも重要です。しかし、自己分析に行き詰まるときもありますよね。そんなときは企業から深掘りするのも一つの手です。

たとえば、応募企業の製品やサービスを考えたときに、なぜその製品やサービスに魅力を感じたのかを深掘りする方法があります。具体的には、まずどんな要素に魅力を感じたのか考えてみましょう。次に、なぜそう感じたのか深掘りしてみます。過去の自分の経験と照らし合わせながら考えていくと、その経験が志望動機でも話せる材料になります。ほかにも応募企業で働くイメージをして、仕事のなかで魅力に感じることは何かを考えてみるのも良いでしょう。

このように、企業の製品やサービス、働くイメージなどから自分が魅力に感じることを深掘りし、自分との接点や共通点を見つけていきます。そしてそれらを言語化していくことで志望動機が作りやすくなりますよ。

取り掛かる順番が大事! 志望動機の構成を考えるときの3ステップ

志望動機の構成を考えるときの3ステップ
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就活生

志望動機の基本構成と盛り込むべき要素が理解できました! ただ、まだ何から始めたら良いかわからず取り掛かれなくて……。

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キャリアアドバイザー

たしかに完成形はわかっても、どうやって考えたら良いかわかりづらいですよね。どのような順番で作っていくと良いか解説しますね。

基本の構成に沿って志望動機を書こうとしたけれど、なかなか手が動かないという人もいるのではないでしょうか。ここでは、志望動機を考える際におすすめの3ステップを解説します。何から始めて良いかわからない人は参考にしてみてくださいね。

ステップ①自己分析で過去を振り返り自分の価値観を導き出す

志望動機がうまく書き出せないときは、いったん手を止めて改めて自己分析をしてみてください。過去を振り返って自分が大事にしている価値観や就活の軸は何かを考えてみましょう。

志望動機では「働くうえで〇〇を大事にしたいと思っているから、それを実現できる貴社に入社したい」という旨を伝えることがポイントになります。以下を参考にしながら、自分なりの就活の軸を見つけてみてください。

就活の軸を見つけるコツ
  • 自分の経験から好きなことや大切な価値観を見つけ出して、就活での指針にしてみる
  • 理想の人生を思い描いて、そのために必要なキャリアプランを立ててみる
  • 就活の軸の一覧などから自分の価値観に近い軸を探してみる
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キャリアアドバイザー

自分の過去を振り返ることで長く大事にしてきた価値観や自分の個性が見えてきます。志望動機に詰まったら、まずは自分をしっかり見つめ直すところから始めると良いですよ。

自分ではなかなか就活の軸を定められないという人は、例を参考にするのも一つの手です。こちらの記事では就活の軸を100個紹介しているので参考にしてみてくださいね。

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また、キャリアプランが思いつかないときはこちらの記事にも目を通してみましょう。

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ステップ②企業研究で企業の価値観や魅力を感じる部分を洗い出す

自分のことについて十分に理解ができたら、次は企業の価値観や自分が魅力に感じた部分を洗い出していきましょう。この作業をすることで自分と企業の共通点を見つけやすくなります。

このときのポイントは、ほかの企業にはない魅力や自分が共感した部分に着目して、「なぜ魅力を感じたのか」や「なぜ共感したのか」など理由を考えてみることです。その企業で自分がどう働きたいかが見えてきやすくなりますよ。

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キャリアアドバイザー

企業研究をするときは、特に社風や企業理念、求める人物像など企業の価値観が出やすい項目に注目すると、自分の就活の軸とリンクさせやすいですよ。

企業研究のやり方についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせて読んでみてください。

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ステップ③自分と企業をつなげて志望理由を明確にする

最後に、自分と企業をリンクさせて志望理由を明確にしていきます。就活の軸に沿って、その企業とのつながりを考えてみると志望動機を作りやすいです。

この際、多くの理由を書きすぎてしまわないように注意しましょう。志望理由がたくさんあるのは良いことですが、本当に伝えたいポイントが何かがわかりづらくなってしまう可能性があります。自分の熱意が一番伝わりやすい内容に絞って伝えましょう。

また、企業から「ぜひとも欲しい人材だ」と思ってもらうためには、企業の求めている人材やニーズにマッチした志望動機を意識することも大切です。志望動機を考える際は、企業の視点に立って何を伝えれば良いのかも考えてみてくださいね。

OK・NG例文で比較解説! 志望動機を見直す際の4つのチェックポイント

志望動機を見直す際の4つのチェックポイント
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志望動機の作り方の手順もわかったので自分で作れそうな気がします! ちなみに、作る際に注意すべきことはありますか?

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良い視点ですね。志望動機は一度作ったら客観的な視点でチェックすることが重要なので、具体的に何をチェックすべきか解説していきますね。

志望動機を作るときはもちろん、完成した後に再度見直すことでより精度が上がります。ここでは、OK例文とNG例文を比較しながら志望動機を見直す際のチェックポイントを解説します。一度初めて見る採用担当者の気持ちになって、自分が作った志望動機を確認してみてください。

①内容に一貫性があるか

自分が述べる志望動機に説得力を持たせるには、内容に一貫性があるかどうかを意識することが大切です。

いくら構成がしっかりしていても、エピソードと志望理由がつながっていなかったり、自分の価値観や就活の軸が志望動機のなかでズレていると、「本当に思っていることなのか」と企業側に疑問を持たれてしまう可能性があります。そうなると、話している内容に信憑性がないと思われ、採用結果に響いてしまうかもしれません。志望動機を書き上げたら、話のつじつまがあっているかを再度チェックしましょう。

一貫性のある内容にするには、自分がその企業を志望するに至るまでの過程が一つの「ストーリー」になっているかを確かめてみてください。自分の経験から導き出された物語のように筋が通っていると、採用担当者も内容がスッと頭に入ってきやすいでしょう。

OK例

例文

私は接客に力を入れている貴社で、お客様が商品を買う瞬間をサポートすることでより良い買い物体験を提供したいと思い、貴社を志望しています。

私は元々引っ込み思案な性格で、特にお店で店員さんに話しかけられることが苦手でした。もちろん、悪気があって話しかけてくるのではないとわかっていましたが、話しかけられたら興味がないものでも買わなければいけないのではないかと思っていたからです。そこから、あまり店舗で商品を購入することはなくなっていました。

しかし、機会があり貴社のある店舗に初めて訪れた際、むやみやたらに話しかけるのではなく、私の気持ちや様子を汲み取って適切な接客をしてくださいました。そこで、「店舗での買い物ってこんなに楽しいものだったんだ」と、とても幸せな気持ちになったことを鮮明に覚えています。

貴社の取り組みや大事にしている価値観を見ると、接客に対してとても力を入れていることも伺えました。このような経験から、私も接客力を高めてお客様に良い気持ちで買い物してもらえるようにサポートしたいと思い、貴社への入社を希望しています。

貴社に入社後は、店舗の販売員としての実力を高め、販売のプロとしてお客様に貴社の商品と高品質なサービスを同時に届けられる存在になりたいです。

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過去の体験から「販売を通じて良い買い物体験を届けたい」という思いがしっかり伝わってきますね。最初から最後まで一貫して販売員になりたい熱意が感じられる良い志望動機です。

販売職についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、興味がある人は参考にしてみてくださいね。

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NG例

例文

私は、接客に力を入れている貴社で、お客様が商品を買う瞬間をサポートし、より良い買い物体験を届けたいと思い、貴社を志望しています。

私は内気な性格で、特にお店で店員さんに話しかけられることが苦手だったため、あまり店舗で商品を購入しなくなっていました。

しかし、貴社の店舗に初めて訪れた際に、私の気持ちや様子を汲み取って適切な接客をしてくださったことから、「店舗での買い物体験ってこんなに素敵なものだったんだ」と、とても新鮮な気持ちになったことを覚えています。

そして貴社は店舗の環境整備にも力を入れており、いつも清潔でお客様の気持ちが落ち着くような工夫をされているとお見受けします。このような経緯から、私は将来的に店舗運営や店舗開発の仕事に携わり、お客様に素敵な買い物空間を演出できる存在になりたいと考えています。

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前半は企業の接客力に魅力を感じており、自分も接客に携わりたいと伝えている一方で、後半は店舗運営や店舗開発に携わりたいという内容に変わってしまっています。このように、全体の内容に一貫性がないと志望動機に説得力がなくなってしまうので注意しましょう。

②志望理由より自己アピールが中心になっていないか

志望動機では自分のスキルや魅力をアピールすることもできます。ただし、企業側はあくまで志望理由を聞いているため、自己アピールが中心の内容にならないように気を付けましょう。

自己PRや学生時代に頑張ったこと(ガクチカ)で自分の強みや魅力をアピールするのは良いですが、志望動機でアピールしすぎると「ただ自分の功績やスキルを自慢したいだけではないか」と思われる可能性があります

企業はその人の強みやスキルだけを材料として採用の判断をしているわけではありません。自分のアピールは適度にして、企業を志望している理由やその熱意を中心に伝えるようにしましょう。

OK例

例文

私は、IT分野で地方創生に力をいれている貴社のもとで、地方のITインフラを活性化させたいと考え、貴社を志望しています。

私の実家は地方で小さなパン屋を経営しているのですが、1年前までキャッシュレス決済を導入できておらず、現金を持っていないお客様が商品を購入できずに退店することが多くありました。

このままでは潰れてしまうと危機感を持った私は、ITに詳しい親戚の人の協力を得て、キャッシュレス決済導入のためのITインフラの整備に加えて、ECサイトの立ち上げなどもおこない、なんとか経営を続けられる段階まで売上を回復させることができました。

この出来事を受けてITインフラの重要性を再認識し、今は独学でITの知識とスキルを身に付け始めています。

貴社は、ITの力で危機的な状況にあった地方の地域をいくつも救った実績があるとお見受けします。私も貴社の一員となり、将来的には地方をITの力でサポートできる存在になりたいと考え、貴社を志望します。

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なぜ志望しているのかが明確にわかる良い志望動機ですね。自分がITを活かした仕事がしたいことやITの力で地方を創生するという企業との共通点も述べられており、説得力があります。

IT業界の志望動機の作り方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。IT業界に興味がある人は、あわせて参考にしてみてくださいね。

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IT業界の選考を突破する志望動機の書き方|求める人物像や例文

NG例

例文

私にはIT分野で活躍できる力があり、このスキルを貴社で活かせると感じたため、貴社を志望しています。

ITに興味を持ったのは、実家のパン屋でキャッシュレス決済を導入する際にITインフラを整えたのがきっかけです。そこから独学でITの知識やスキルを身に付け、最終的には実家のパン屋のECサイトを立ち上げて、売上アップに貢献しました。

貴社はITの力でさまざまな課題を解決しているとお見受けします。貴社に入社後は今自分が持っているITの知識やスキルをさらに磨き上げ、ITに関するさまざな仕事に対応できる人材として貴社に貢献したいと考えています。

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志望理由よりも自分の強みやできることを中心に述べており、自己PRのような構成になってしまっています。強みやスキルを押し出すことも大事ですが、自分のことだけでなく企業独自の魅力や志望理由を中心に伝えるようにしましょう。

③他社でも言える理由になっていないか

志望動機では「なぜその企業でなければならないのか」を伝えることも重要です。他社でも言える志望理由になっていないかチェックしましょう。

たとえば、「〇〇の仕事に携わりたい」や「社会に役立つ仕事がしたい」など、志望企業でもかなえられるけれど、ほかの企業でも実現できると思われることは避けたほうが無難です。また、企業の魅力としても企業の安定性や社会貢献を多くしていることなどは、多くの企業が当てはまることであるため、あまり押し出さないようにしましょう。

その企業に入社することでしか実現できない旨やその企業独自の魅力をピックアップして伝えるようにしてくださいね

OK例

例文

私は衣食住すべての面から人々の暮らしを支え、さらに心も豊かにする仕事に就きたいと考え、貴社を志望します。

私は学生時代から貴社の商品が好きで、家族全員で多くの種類の商品を購入し暮らしに取り入れています。貴社の商品のデザインや使いやすさはもちろんですが、私が最も魅力に感じる部分はすべての商品に落とし込まれた考え方や世界観です。衣食住をトータルでサポートできる貴社の商品は、そろえることで独自の世界観を生み出し、人々の暮らしとともに心に豊かさをもたらしていると感じています。

このような経緯から、貴社の商品を広める立場として人々の暮らしと心を豊かにしたいと考え、貴社を強く志望します。

貴社に入社後は、まず店舗で直接人々に商品の価値を届ける立場として経験を積んだうえで、将来的には人々の暮らしを支える商品を企画・制作し、貴社の価値を高めていける存在になりたいと考えています。

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志望企業ならではの魅力を言語化して伝えられていますね。また、企業に共感した部分と自分が大事にしている部分もリンクしていて、説得力がある志望動機になっています。

NG例

例文

私は人々の暮らし全般を支える仕事に就きたいと考え、貴社を志望します。

私は学生時代から自分の暮らし方を考えることが好きで、自分でも多くの家具や洋服、食品を購入し楽しんできました。貴社は衣食住すべての商品を扱っているため、貴社で働くことで人々の暮らし全般を支えることができると思いました。

このような経緯から、貴社の商品を販売する立場になって人々の暮らしを豊かにしたいと考え、貴社を強く志望します。

貴社に入社後は、まず店舗で直接人々に商品の価値を届ける立場として経験を積んだうえで、将来的には人々の暮らしを支える商品を企画・制作していきたいと考えています。

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過去のエピソードから人々の暮らし全般を支えたい思いは伝わるものの、志望理由が「衣食住すべてを扱っているから」という他企業でも言えてしまう内容に終始しています。このままだと「なぜその企業でなければならないのか」が伝わりにくいため、その企業ならではの魅力を盛り込めると良いですね。

④自分の経験とつなげられているか

企業の採用担当者は一日にいくつもの志望動機に目を通すため、自分の経験とつなげられていないとほかの応募者と差別化しにくくなってしまいます。自分の実際の経験に基づいた志望理由になっているかを今一度確認してみましょう。

志望動機で企業の魅力や自分の価値観を示すことはとても大切なことです。しかし、これらだけだと説得力に欠けてしまい、ただ表面的に志望理由を述べている印象を持たれてしまう可能性があります。

そのため、なぜその企業に魅力を感じたのか、自分の価値観はどうやって形成されたのかを過去の自分の経験と紐づけて、根拠のあるエピソードとして盛り込むように意識してみてください。自分の経験を盛り込むことでよりオリジナリティのある志望動機になりますよ。

OK例

例文

私は、食品を通じて人々の健康と幸せの両方を支えている貴社で、食の重要性と楽しさを広めたいと考え、貴社を志望しています。

私は大学生になって上京し一人暮らしを始めたのですが、自炊が面倒になり食事のバランスを考えず安くて手っ取り早く食べられるものばかりを購入していました。その結果、栄養が偏ったうえ体重は増加、身体に発疹が出るまでに食生活が乱れてしまいました。

そのときに出会ったのが貴社の商品です。貴社は「食で健康と幸せを実現する」を企業理念に掲げ、食べるほど健康になる食品を人々に届けています。それだけでなく、時短・簡便という調理手間を省く工夫と飲食店のクオリティにも劣らない美味しさで、食事を通じて人々の「幸せ」も実現しています。実際に私も現在貴社の商品を毎日食べており、健康を維持しつつ食事を楽しむことができています。

このような経緯から、私も貴社の商品を届ける立場となり、食事の重要性と楽しさを同時に広めていきたいと思っています。

また、将来的には貴社の商品をより多くの人々に届けるために、海外事業部の立ち上げも視野に入れて、貴社で活躍できる存在になれるように頑張りたいです。

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自分の経験と企業の魅力をしっかりとつなげて志望動機を述べることができていますね。自分の身体や気持ちがどのように変化して志望するに至ったか、ストーリー性も組み込まれており、オリジナリティのある志望動機になっています。

食品業界の志望動機について詳しく知りたい人は、こちらの記事もあわせて参考にしてみてくださいね。

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NG例

例文

私は、食品を通じて人々の健康と幸せの両方を支えている貴社で、食の重要性と楽しさを広めたいと考え、貴社を志望しています。

貴社は「食で健康と幸せを実現する」を企業理念に掲げ、食べるほど健康になる食品を人々に届けています。それだけでなく、時短・簡便という調理手間を省く工夫と飲食店のクオリティにも劣らない美味しさで、食事を通じて人々の「幸せ」も実現しています。健康維持と食のおいしさ、準備の時間と手間の削減を両立している貴社の取り組みに感銘を受けました。

このような経緯から、私も貴社の商品を届ける立場となり、食事の重要性と楽しさを同時に広めていきたいと思っています

また、将来的には貴社の商品をより多くの人々に届けるために、海外事業部の立ち上げも視野に入れて、貴社で活躍できる存在になれるように頑張りたいです。

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キャリアアドバイザー

志望企業にしかない魅力は多く述べられていますが、自分の経験とのつながりがないため、ただ企業を褒めているだけの印象が強く志望理由に説得力があまり感じられません。なぜ魅力を感じているのかを自分のエピソードと紐づけて、企業が納得感を持てる志望動機を目指しましょう。

上村 京久

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志望動機が完成したら自分以外の人にもチェックしてもらおう

完成した志望動機はぜひほかの人にも見てもらいましょう。具体的には、 家族や友人、大学のキャリアセンターの職員、OB・OGなどにお願いしてみると良いですね。その際には、志望動機の感想だけでなく、自分が伝えたいと思っている内容が適切に伝わっているかを確認しましょう。もし伝えたい内容とズレがあった場合は、作成した志望動機を再考して書き直していきます。

また一人でチェックするときは、「客観的な目線」で確認する意識を持つことが重要です。たとえば、完成した志望動機を声に出して読み返してみるのも良いですね。声に出して読むことで、文章に違和感がないか気付けたり、自分が伝えたい内容がしっかり伝わるかを確認しやすくなります。また、声に出して読んだ志望動機を録音して聞いてみるのもおすすめです。録音した内容を聞くことで、自分の志望動機をより客観的に振り返ることができますよ。

志望動機を見直す際の重要なポイントは、面接官が採用したいと思える内容になっているかどうかです。このポイントをしっかりおさえて志望動機を見直してみてくださいね。

志望動機の構成で悩む学生からよくある質問に回答!

志望動機の構成について調べるなかで疑問に思うことやよくわからないと感じることもあるのではないでしょうか。ここでは、志望動機の構成で悩んでいる学生からよくある質問にキャリアアドバイザーが回答していくので、ぜひ参考にしてくださいね。

  • 志望動機はどのような構成で書いたら良いですか?

    志望動機の構成には基本となる型があります。大きく「結論」「背景」「意思提示」「展望」の順番で4つの段階に分けて書くのがおすすめです。まず、志望動機の結論として志望理由を端的に伝えます。一番最初に目に留まる内容であるため、理解しやすいように簡潔にまとめましょう。

    次に、なぜその志望するに至ったのかの背景を述べて、志望理由に説得力を持たせます。企業の魅力や自分の経験を盛り込みながら、根拠となるエピソードを述べましょう。この背景が浅い内容だと志望度の高さが伝わりにくくなるので、できるだけ具体的に自分なりの言葉で表現してくださいね。

    背景をひと通り述べたら再度入社したい思いを押し出しましょう。一言添えるだけで志望動機全体にまとまりが生まれます。

    そして最後に、今後の展望として入社後に何をしたいのか将来像を示します。もしアピールできる強みやスキルがあればここに盛り込むのも良いですね。自分が企業に入社してから活躍できる姿をイメージしやすくなりますよ。

  • 志望動機の構成を考えるときに意識するポイントを教えてください。

    志望動機の構成を考えるときは、どの順番で何を伝えるのか大枠を設定しつつも、全体に一貫性が生まれるように意識することが大切です。一つひとつの内容がぶつ切りになっていたり、全体の統一感がないと志望理由が伝わりづらくなってしまうので注意しましょう。

    また、志望するに至った流れを伝えるために、自分なりのストーリーを作る意識を持つと自然と一貫性が生まれます。さらに、基本的な構成は同じであっても、自分にしかないオリジナリティのある志望動機になるので、採用担当者の印象にも残りやすくなりますよ。

志望動機の構成次第で伝わり方が変わる! 自分なりの意志を示して選考突破しよう

志望動機はどのような内容を伝えるかが一番重要ですが、その伝わりやすさは構成がしっかりしているかで変わります。基本の構成の型に沿って作成すれば伝わりやすい志望動機になるので、必ず押さえておきましょう。

また、志望動機の構成を考えるときは、志望動機全体に一貫性が生まれるように意識することが重要です。一貫性がありオリジナリティのある志望動機を作るには、志望するに至った自分なりのストーリーを考える意識を持つとスムーズになります。

基本の構成に沿うように意識したうえで、自分なりのストーリー性を盛り込んだ志望動機で入社意志を示して、選考突破を目指しましょう。

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