のんびりした性格に向いてる仕事17選｜適職を探す3ステップを紹介

のんびりした性格に向いてる仕事は意外と多い！ 適職を探す方法を知ろう

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就職先について悩んでいる学生から、こんな相談を受けることがありました。

「のんびりした性格でも向いている仕事ってありますか？」
「周りが活発でテキパキしていると、自分の性格に合う仕事がないのではと不安です」

自分の性格にあう仕事にはどんな仕事があるのかは一番気になるところですよね。とくに自分がのんびりした性格だと思っている場合、会社に求められるスピードに追い付けるかという点で特に仕事選びに慎重になる人も多いです。

ただ、「のんびり＝仕事に向かない」というわけではまったくなく、むしろその穏やかさや落ち着きが活きる職場もたくさんあるというのがアドバイザーとしての意見です。

そこでこの記事では、のんびりした性格の人に向いている具体的な職種、そして自分に合った適職を見つける方法について解説していきます。自分らしさを活かせる就活のヒントとして、ぜひ参考にしてください。

のんびりした性格に向いてる仕事17選！ 求められる適性も解説

ここからは、のんびりした性格に向いている仕事を17種類解説します。それぞれの仕事に向いている人の特徴や、就職に向けて今から準備できることも解説しているので、ぜひ参考にしてください。

なお、本記事で紹介している職種は、ビズヒッツがマイペースだと感じている男女503人を対象に実施した「マイペースな人に向いている仕事に関する意識調査」をもとに、編集部独自の観点で厳選したものを紹介しています。

図書館司書は、資料の貸出・返却対応、書籍管理、読書相談などをおこなう仕事です。静かな環境で、丁寧な対応と正確な事務作業が求められるため、落ち着いた性格の人に向いています。

図書館司書になるためには、国家資格である司書資格の取得が必要になります。大学の講義や通信講座で取得できるため、興味がある人は調べてみましょう。

図書館司書を含む、図書館での仕事についてはこちらの記事で詳しく解説しています。あわせて参考にしてみてください。

関連記事

図書館の仕事は7つに分けられる！ 司書資格の必要性と注意点を解説

図書館の仕事は主に7つに分けられます。図書館で働くためには、仕事内容の理解を深めることは必須です。こちらの記事では仕事内容はもちろん、おすすめの資格についても解説しますので、是非確認してみましょう。

記事を読む

総務は、企業全体の事務や備品管理、社内イベントの運営など、裏方として組織を支える役割です。コツコツと正確に仕事を進める姿勢が求められるため、マイペースに作業できる人に向いています。

総務の仕事には、WordやExcelなどの事務ソフトが必須です。学生のうちから慣れておくと選考が有利になったり、就職後もスムーズに仕事を覚えられたりしますよ。

企業や施設の「顔」として、来客対応や案内をおこなう受付スタッフは、明るく落ち着いた対応が求められます。慌ただしい雰囲気ではなく、一定のペースで接客できる点が特徴です。

受付・案内スタッフを目指す場合は、基本的なビジネスマナーや電話応対のスキルを身に付けておきましょう。短期の受付バイトなども良い経験になります。

受付事務についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、気になる場合は参考にしてみてくださいね。

関連記事

受付事務の志望動機は業務への理解が不可欠｜例文7選付きで解説

受付事務は業務内容を理解した志望動機を作ることが重要 こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。 「受付事務になりたいんですけど、志望動機のコツはありますか？」「受付事務の志望動機のポイントはどこでしょうか。」 このよ […]

記事を読む

配送ドライバーや送迎ドライバーは一人での運転時間が長いため、責任感と安全運転の意識が求められるものの自分のペースで働きやすい仕事です。

ドライバーを目指す場合は普通自動車運転免許を取得しておきましょう。中型・大型免許が必要な場合もあるため、希望する職種に応じて準備を進めるのがベストです。

清掃員やビルメンテナンスの仕事は、建物の衛生・快適さを保つ大切な役割です。

朝や夜など決まった時間帯に静かに作業をおこなうことが多く、人間関係に悩むことが比較的少ない環境です。誰かに急かされることなく、決められた内容を丁寧にこなしていけるため、マイペースに仕事をしたい人には最適と言えます。

アルバイトやボランティアなどで清掃業務を経験しておくと職種理解が深まり、選考を有利に進めることができます。

清掃業への就職を希望する場合は、こちらの記事もチェックしてみてください。

関連記事

例文付き｜清掃業の志望動機は5ステップで完成！ 業界知識も解説

清掃業の志望動機を作る時は、清掃業にもとめられる強みや役割を知ることが重要です。今回は清掃業の基礎知識を身に付けるとともに、清掃業の魅力を踏まえた志望動機を作っていきましょう！キャリアアドバイザー監修のもと、清掃業に求められる4つのスキルや専門資格、志望動機作成方法を例文付きで紹介していきます。

記事を読む

製造業や物流の現場で活躍する検品・軽作業スタッフは、商品や部品に異常がないかをチェックしたり、部品の組み立てや仕分けなどを担当します。

基本的には立ち仕事であることが多く、単純作業の繰り返しになりますが、その分余計なストレスや対人関係の悩みが少なく、自分のペースで集中しやすい環境です。

派遣バイトや単発バイトで工場の軽作業を経験してみると、現場の雰囲気や自分との相性を確認できます。気軽に応募できるものも多いため、まずは体験してみましょう。

軽作業スタッフを目指す場合は、こちらの記事も参考にしてみてくださいね。

関連記事

軽作業の志望動機例文10選！ 伝え方のポイントを5ステップで解説

軽作業の仕事に受かる志望動機を作るためには、業務内容を理解し、入社後のことまで意識をしたアピールが必要になります。 この記事では、仕事内容、求められる人材の特徴、志望動機の書き方などについてキャリアアドバイザーが解説します。 人事の心をつかむ参考例文やNG例も紹介するので、参考にしてください！

記事を読む

警備員の仕事は、ビル・商業施設・工事現場などに常駐して安全を守る「常駐警備」や、イベントなどの会場で人の流れを誘導する「交通誘導警備」などがあります。

基本的には立ち仕事で、長時間静かに待機する時間も多いですが、その分一人の時間を大切にしながら働けます。

警備員として働くには、公安委員会が指定する「新任教育（法定研修）」の受講が必須です。未経験から始められる職場も多く、まずはアルバイトや契約社員からスタートし、警備業務検定などの資格取得を目指すことでキャリアアップが図れます。

警備員が働く警備業界についてはこちらの記事で詳しく解説しています。業界理解を深めるためにぜひご活用ください。

関連記事

警備業界ってどんな業界？ 業界の概要から志望動機の書き方まで解説

警備業界は、業界・企業の理解を深め、自分の強みや入社後の展望をアピールすることがポイントです。 この記事では、警備業界の仕事内容、やりがい、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 職種別の志望動機の書き方と例文も参考にしてくださいね。

記事を読む

学芸員は、美術館や博物館で展示品の収集・保管・研究・展示などをおこなう専門職です。

来館者へのガイドやワークショップの実施もありますが、基本的には資料や作品と向き合う時間が多く、静かな環境での仕事が中心です。

学芸員になるためには、学芸員資格を取得する必要があります。大学で関連課程を履修するほか、博物館実習の機会を活かして現場を体感しておくと、将来に向けて視野が広がります。

塾講師は、生徒の学習を支える教育職であり、一人ひとりに向き合いながら丁寧に指導していくことが求められます。大勢を相手にするより、少人数や個別対応を得意とする人に向いており、のんびりした性格でも親しみやすさや安定感を強みにできます。

家庭教師や個別指導塾のアルバイトを通して、実際の教え方や生徒との接し方を学ぶことが可能です。文系・理系問わず、得意教科を深めておくと講師としての幅も広がります。

塾講師になるために必要なことはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事

塾講師に就職するには? アルバイトとの違いや業務内容を解説！

塾講師への就職は業務内容を適切に理解することで熱意が伝わる志望動機が書けますよ！ この記事では塾の業務内容、やりがい、向いている人、必要な準備などをキャリアアドバイザーが解説します。 志望動機例文を8つ紹介するのでES作成の参考にしてくださいね。

記事を読む

カウンセラーは、相談者の悩みや不安に耳を傾け、心理的サポートをおこなう専門職です。声を荒げることなく、相手の感情を丁寧に受け止める姿勢が求められるため、感情の起伏が少なく落ち着いた人が向いています。

心理学に関する知識を学び始めたり、カウンセリングマインドを養う書籍を読むことがカウンセラーへの第一歩になります。

自然に囲まれながら、作物や植物の世話をする農業・園芸の仕事は、時間に追われず、自分のリズムで働きたい人におすすめです。季節や天候に合わせて行動することも多く、自然のリズムに寄り添いながら生きる感覚が得られます。

農業経験がない場合は、農業体験ツアーや市民農園への参加、園芸教室での学びなどから始めてみましょう。農業系の職業訓練校や自治体の就農支援制度を活用するのもおすすめですよ。

在宅ワークは、パソコンやスマートフォンがあれば自宅でできる仕事が多く、時間に縛られず自分のペースで取り組める点が最大の魅力です。落ち着いて丁寧に作業できるのは、のんびりした性格の大きな強み。集中しやすい環境を整えることで、その強みを最大限に活かせます。

まずは、気になる分野についての基礎知識を学びましょう。YouTubeや無料講座で学び始め、少しずつスキルを積み上げることが大切です。

個人でできる在宅ワークのなかでも最近特に人気のWebライターについて以下の記事で詳しく解説しています。Webライターに興味がある人はぜひチェックしてみてください。

関連記事

ライターになるには？ 新卒から目指す場合の選択肢や注意点を解説

新卒からライターを目指すことはできます。この記事では新卒からライターになるための選択肢や就職先をキャリアアドバイザーが解説します。ライターになるために今からできる対策についても紹介しているので、ライターを目指したい学生は参考にしてくださいね。

記事を読む

のんびりした性格に向いてる仕事例から適職を見つける3ステップ

ここからは、あなたにぴったりの「のんびりした性格に合う仕事」を見つけるための方法を3ステップで紹介します。焦らずに一歩ずつ、自分の適職を見極めていきましょう。

ステップ①自分のどこがのんびりした性格なのかを整理する

「のんびりした性格」といっても、その特徴は人それぞれです。

このように、どのような場面で「自分はのんびりしているな」と感じるかによって、向いている仕事は変わります。

たとえば、同じ「のんびりタイプ」でも、黙々と作業するのが得意な人と、人とのかかわりを大切にしながらマイペースに接客するのが向いている人では、選ぶべき仕事の方向性が異なります。

まずは自己分析を通して、「自分のどの部分がのんびりしているのか」「その性格が仕事にどう影響するのか」を言語化してみましょう。それが、適職を見つける第一歩です。

自己分析の方法についてはこちらの記事で詳しく解説しているので、あわせてチェックしておきましょう。
自己分析の質を上げる4つの方法｜オススメの本・サイトも紹介
強み・弱みが必ず見つかる10の自己分析法｜OK・NG例文付き

ステップ②働くうえでの優先順位を明確にする

自分に合った仕事を見つけるには、「何を大切にして働きたいか」を明確にすることが欠かせません。そのため、以下のような譲れない条件を考えてみましょう。

のんびりした性格の人にとっては、仕事内容よりも働く環境や人間関係のほうが重要なことも多いです。職種だけで判断せず、「どんな職場なら落ち着いて働けるか」という視点を持つことが、より良い選択につながります。

企業選びの軸の見つけ方についてはこちらの記事で詳しく解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

関連記事

「企業選びの軸」回答例40選！ 適切な答え方で説得力を持たせよう

企業とのミスマッチを防ぐためにも、企業選びの軸を面接前にしっかりと決めておきましょう。今回は、回答例40選とともに、自己分析によって企業選びの軸を決めるときの手法をキャリアアドバイザーが紹介していきます。企業選びの軸をしっかりと決めることで、ミスマッチを防ぐことができますよ。

記事を読む

ステップ③ライフプランも含めてどんな自分になりたいかイメージする

のんびりした性格に合う仕事を選ぶうえでは、「自分がどんな働き方をしたいのか」「将来どんな暮らしを送りたいのか」といったライフプランまで視野に入れることが大切です。

たとえば、静かな環境で長く働きたいのか、家族との時間を大切にしながら柔軟に働きたいのか、自らの将来像を描けていないと、一見自分に合っていそうな仕事でも、あとから「何か違ったかも」と迷いやすくなってしまいます。

このように、自分が目指したい生活スタイルを思い描いてみましょう。

そのうえで、「その理想に近づくためには、どんな仕事・働き方が合っているのか」を逆算して考えると、今選ぶべき職種や職場がよりクリアになります。

のんびりした性格は、物事にじっくり取り組める・着実に成果を積み重ねられるといった特性から、長く安定して働く力にもつながりますよ。

合わせて理解！ のんびりした性格に向かない仕事の特徴と職種

ただし、「向かないかもしれない」とされる仕事でも、すべての人に共通して合わないというわけではありません。自分のペースを保てる職場環境があったり、強みを活かせる働き方を工夫することで、のんびりした性格でも十分に活躍できるケースもあります。

ここからは、あくまで傾向として、のんびりした性格の人が負担を感じやすい仕事の特徴と職種例をご紹介します。自分の性格や価値観と照らし合わせながら、参考にしてみてくださいね。

厳しいノルマが課される仕事

営業職やテレアポなど、数字目標（ノルマ）が設定される仕事は、のんびりした性格の人にとって精神的な負荷が大きくなりがちです。特に、短期間で成果を求められる環境では、プレッシャーから本来の力を発揮しにくくなることもあります。

また、これらの職種ではノルマ達成のためにスピード感や積極的なアピールを求められる場面が多く、マイペースに仕事を進めたい人にとってはストレスを感じやすい職場と言えます。

のんびりした性格でも、関係構築型の営業や長期的な提案営業のように、自分のペースで信頼を築いていけるスタイルであれば活躍できる可能性は十分にありますよ。

1日に何度も急な対応が発生する仕事

ルーティンが少なく、イレギュラーな対応が連続するような職種では、臨機応変な判断力や素早い対応力が強く求められます。のんびりした性格の人は、事前に準備して取り組むタイプが多いため、突発的な業務が続くと疲弊してしまう可能性があります。

特にテンポの早い現場や常に状況が変わる職場では、自分のリズムが乱されやすく、仕事の達成感よりも消耗感のほうが大きくなってしまうこともあるため、避けておくのがおすすめです。

常に緊張感が求められる仕事

高い集中力と瞬時の判断が常に求められるような職種は、のんびりした性格の人にはプレッシャーが大きく、精神的に疲れやすい傾向があります。

一瞬の判断ミスが大きなトラブルにつながるような職場では、「落ち着き」は強みになりますが、緊張が続く環境が合わないと感じる人も少なくありません。

のんびりした性格に向いてる仕事の共通点を軸に適職を見つけだそう！

のんびりした性格は、せかされる環境や競争の激しい職場ではストレスを感じやすい反面、落ち着き・丁寧さ・安定感といった強みを活かせる場面も多くあります。重要なのは、自分の性格に合った環境や働き方を見極めることです。

今回紹介したように、のんびりした性格に向いている仕事には「自分のペースで働ける」「急な判断が少ない」「丁寧な作業が求められる」といった共通点があります。反対に、ノルマやスピード、臨機応変さが求められる仕事はミスマッチになりやすいため注意が必要です。

自己分析を通して、自分の特性や価値観をしっかり理解したうえで、「どんな仕事なら無理なく働けるか」を見つめ直してみましょう。焦らず、じっくりと探していけば、自分らしく働ける環境は必ず見つかりますよ。