目次
- 軽作業の特徴を押さえて受かる志望動機の作り方を理解しよう!
- まずは軽作業について深く理解しよう!
- 軽作業とは
- 軽作業の現状
- 軽作業の仕事内容
- 志望理由別! 軽作業の志望動機例文10選
- 例文①今持っているスキルを活かしたい
- 例文②ものづくりにかかわる仕事がしたい
- 例文③大学での研究内容を活かしたい
- 例文④企業の理念に共感した
- 例文⑤事業内容に魅力を感じた
- 例文⑥製品に魅力を感じた
- 例文⑦企業の社風に魅力を感じた
- 例文⑧地元に貢献したい
- 例文⑨社会課題を解決したい
- 例文⑩企業の抱える課題を解決したい
- 5ステップで完成! 軽作業の志望動機を作成する方法
- ステップ①軽作業に興味を持った理由を振り返る
- ステップ②軽作業の業務に活かせる長所をピックアップする
- ステップ③志望企業と自分の間にある共通点を明確にする
- ステップ④その志望企業でなければならない理由を明確にする
- ステップ⑤志望動機の構成テンプレに当てはめて作成する
- 軽作業の志望動機をグッと魅力的にする+αの対策3選
- ①他社との差別化ポイントを明確にする
- ②軽作業で求められる資質を持っていることを示す
- ③軽作業の仕事に役立つ資格を取得し盛り込む
- NG例文を解説! 軽作業で落とされやすい志望動機の特徴
- どこの会社にも当てはまる内容が書かれている
- エピソードトークが具体的でない
- 応募理由がネガティブである
- 自身を過小評価している
- 未経験でも意欲が伝わる軽作業の志望動機を作成して選考を突破しよう!
軽作業の特徴を押さえて受かる志望動機の作り方を理解しよう!
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。軽作業を志望する学生から、
「エントリーシート(ES)に記載する軽作業の志望動機が思いつきません」
「そもそも軽作業ではどのような人材が求められていますか?」
といった相談を受けます。
軽作業といっても職種の幅が広く、またもとめる人材や必要なスキルが変わってくるため、志望動機に悩む学生は少なくありません。
魅力的な軽作業の志望動機を作成するためには、業務内容を深く理解したうえで、自分の長所を効果的にアピールする必要があります。この記事では、軽作業の仕事内容はもちろん、人事から好評価を得られる志望動機の書き方について解説します。
実際にどのような志望動機が好印象につながるのか、例文も紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まずは軽作業について深く理解しよう!

就活生

キャリアアドバイザー
まずは軽作業とはどのような仕事を指すのか、概要を理解しましょう。
効果的な志望動機を書くためには、まずは軽作業の全体像を把握しておく必要があります。軽作業を取り巻く現状も知ることで、もとめられている人材についての理解も深まりますよ。
軽作業とは
軽作業の「軽」とは、重さが軽いという意味ではなく、「比較的シンプルな作業をおこなう取り組みやすい仕事」の意味で使われています。
ただし、シンプルな業務だったり取り組みやすい内容だったりとはいえ、給料が発生する仕事である以上、働くうえでの責任やノルマなどが課されます。
しかし、ほとんどの軽作業では特別な知識やスキル、資格を必要としないケースが多いでしょう。
軽作業の現状
近年、Amazonや楽天などのオンラインショッピングサイトが日常に溶け込み、自宅にいながら不自由なく買い物ができるようになっています。
その影響で、インターネット上で注文された商品の梱包や指定された商品を倉庫から選ぶ仕事といった軽作業の需要が急増加することとなりました。
軽作業の仕事内容

軽作業の職種には、おもに以下のようなものがあります。
- 検品:製品の傷や汚れ、数量の過不足、部品の欠損などを確認する。マニュアルに沿って各項目を細かくチェックするため、集中力と丁寧さが求められる。
- 梱包:商品をダンボールや袋に詰め、配送準備をおこなう作業。緩衝材の使用方法や商品の向きなど、配送中の破損を防ぐための技術に加え、作業効率も重視される。
- シール貼り・値札付け:商品の指定位置にバーコードや価格シールを貼る作業。レジでの読み取りエラーや見栄えの悪化を防ぐため、正確性が求められる。
- 運搬・搬入:商品や資材を台車で運び、指定場所への移動・配置を実施する仕事。重量物を扱うため体力が必要で、安全な運搬技術も習得する必要がある。
- 商品の製造・組み立て:パーツを組み合わせて製品を完成させる作業。電子部品の取り付けや接着など、細かな作業を丁寧におこなう力が求められる。
特別な資格や経験がなくても始められる職種が多く、未経験者でも挑戦しやすいのが特徴です。しかし、上記で紹介したように、それぞれもとめられる適性やスキルは異なるため、自分にはどのような業務が合っているのかを考え、適性に合った職種を選ぶことが大切です。
キャリアアドバイザーが読み解く!軽作業に向いている人とは?
自分で楽しみを見いだせる人やコツコツと丁寧に仕事に向き合える人!
軽作業は一見目立たない仕事に見えるかもしれませんが、世の中に必要な多くの業務を担っています。決まった作業を繰り返しおこなう形の業務になるため、ルーティン化していることに対して、自分なりに楽しみを見つけられる人は軽作業に向いているでしょう。
たとえばこれまでの経験で、試験合格に向けて勉強をコツコツと頑張ることができた人、大量の書類を整理することが苦ではない人、黙々と家の掃除をすることが好きな人などは、軽作業においてもその強みを発揮できるかもしれません。
また、軽作業はその日におこなった作業量が目に見えてわかるため、業務成果が見えることで自分のモチベーション向上につながる人にも向いているでしょう。「何分以内にこの作業を終了するにはどうすれば良いだろうか」など、自分のなかでゲームのように先を読み、テキパキと仕事を進めることができるため、常に面白みを感じながら仕事ができますよ。
志望理由別! 軽作業の志望動機例文10選
軽作業ができる仕事へ応募したいと思っても、実際にはどのような志望動機が高評価なのかわからないと、なかなか不安は拭えません。
見本を参考にしたうえで効率的に志望動機を作成したいと考える人のために、ここからは軽作業の志望動機例文を10選紹介します。志望理由別に掲載していくので、自分に合ったものからチェックしてみてくださいね。
例文①今持っているスキルを活かしたい
コミュニケーション能力を軽作業の現場で活かし、業務効率化に貢献したいと思い志望しました。
大学のアルバイトで倉庫作業を2年間経験し、在庫管理システムの操作や検品作業の精度向上に取り組んできました。その際に重視したのは、特に新人の方とのコミュニケーションです。失敗の多い時期だからこそ、丁寧に寄り添いながらコツを伝授することで、すぐに業務に貢献してくれるようになりました。
貴社は、チームで貢献をおこなうことを重視していると聞いています。組織全体の活性化が、効率化につながる実感を得てきたため、私の考えに近いと思い応募いたしました。
入社後は、まずは貴社ならではの業務を積極的にこなし経験を積みたいと思っています。そして一刻も早く教える側に立ち、効率化を重視した業務をおこなっていきたいです。

キャリアアドバイザー
自らのスキルと企業の方針がマッチしていることについて、情熱を持って伝えられています。
例文②ものづくりにかかわる仕事がしたい
私が貴社を志望する理由は、製品が完成していく過程にこそ美しさがあると感じているからです。
父がパソコンの部品を作る会社を経営しており、幼少期からものづくりの素晴らしさを身近に感じてきました。大学では工学部で学び、製造過程を顧客に見せることが購入意欲の向上に影響するのかという研究をおこなっておりました。
貴社の工場見学に参加した際、ものづくりの過程を重視して紹介をしている様子に親近感を覚えました。そして、部品が結合していく様子などを、顧客へ伝えていきたいと思い貴社へ応募しました。
入社後は、まず現場で製造過程をとことん学んでいく所存です。そして得た知識を最大限に活用し、製品が作られる過程を顧客に見てもらえるような仕組みを作っていきたいと思っています。

キャリアアドバイザー
ものづくりへの過程に対する思いが伝わり、印象に残る志望動機になっていますね。
ものづくりにかかわる仕事の志望動機についてはこちらの記事でも詳しく解説しているので、参考にしてくださいね。
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例文③大学での研究内容を活かしたい
私が貴社を志望する理由は、大学で学んだ物流システム工学の知識を実際の物流現場で活用し、効率的な作業プロセスの構築に貢献したいからです。
私は大学で工学科を専攻し、倉庫内における作業効率化について研究してまいりました。特に力を入れたのは、ピッキング作業の動線最適化やミスを防ぐための仕組み作りに関する研究です。実際に地元の物流センターでインターンシップを経験するなかで、動線の改善を提案し採用された経験があります。
貴社では、毎月のように作業効率化の会議をおこない、最新システムなども積極的に取り入れています。私の研究で得た知識を駆使して、スムーズな業務をおこなう方法を模索していきたいと思っております。

キャリアアドバイザー
作業効率化を軸に、大学時代の研究が企業に役立つことをしっかり提示できています。
就活で大学での研究内容をアピールしたい場合は、以下の記事が参考になります。あわせて目を通し、効果的なアピールにつなげましょう。
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例文④企業の理念に共感した
私が貴社を志望した理由は「誠実が現場を動かす」という企業理念に共感したからです。
もちろん効率化や利益率アップなど、企業として考えるべきことは多くあると思います。しかし、何よりもまずは誠実であることが大切と掲げる貴社の思いを聞き、一緒に働きたいと思うようになりました。
趣味で旅行情報を提供するWebサイトを運営しているのですが、掲載後に記載ミスがあることを発見した際、すぐに修正したものの、間違った情報を見てしまった人のために、お詫び文の掲載もおこないました。
結果、責任を持って運営していることがわかり、誠実さを感じられるとのコメントをいただきました。正直こそが、明日の顧客を作るのではないかと感じた瞬間です。
入社後は、何かに迷ったときでも、そこに誠実さがあるかどうかを念頭においた仕事をしていきたいと感じています。

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誠実さに関するエピソードが具体的で、採用担当者に伝わりやすい内容になっています。
志望動機に企業理念を盛り込む方法については、以下の記事を参考にしてみてください。
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例文⑤事業内容に魅力を感じた
医療機器の製造・検査という社会の健康を支える重要な事業に携わり、多くの人々の命と健康を守る仕事をしたいと感じ、応募いたしました。
大学時代に祖母が入院した際に気付いたのは、医療機器の重要性です。小さな検査機器から大型の治療装置まで、それらすべてが患者の回復を支えていることを目の当たりにしました。
最先端の技術と厳格な品質管理により、世界中の医療現場で信頼されている貴社に惹かれています。入社がかないましたら、医療機器製造の一工程を担う責任の重さを十分に理解し、高い品質基準を満たす正確な作業を心掛けた仕事をする人材になりたいと感じています。

キャリアアドバイザー
志望動機を裏付けるエピソードがしっかり紐づいており、入社への意欲が感じられます。
例文⑥製品に魅力を感じた
貴社が製造するエコフレンドリーな日用品に魅力を感じ応募いたしました。
大学で環境問題について学ぶなかで、日常品の利用が環境に与える影響の大きさを知りました。プラスチック削減や自然由来の原料使用について調べる過程で、環境への配慮に力を入れている貴社と出会いました。
実際に貴社の洗剤や化粧品を使用してみると、品質にもこだわりを持っていることがすぐにわかり、大変驚いたのをよく覚えています。持続可能な社会の実現に向けて、実際に行動を起こしている貴社であれば、やりがいを持って働けると感じております。
入社後は、時代に合わせて製品を常にアップデートできるよう、探究心を持って働かせていただく所存です。

キャリアアドバイザー
実際に製品を使ってみたことに言及しており、思いが伝わる内容になっています。
例文⑦企業の社風に魅力を感じた
私が貴社を志望する理由は「どんな小さな作業でも妥協せず、高い品質を追求する」という力強い社風に魅力を感じたためです。
実際に貴社の工場見学をしてみると、軽作業スタッフの皆様が一つひとつの作業に真剣に向き合い、品質に対して一切妥協されない姿を拝見しました。作業方針をめぐりぶつかり合う様子には、プロフェッショナルとしての誇りを感じました。
私自身、大学時代の茶道部での活動を通じて、細部への気配りと丁寧な作業の積み重ねが最終的に大きな差を生むことを学んでいます。一つの所作を妥協するだけで、全体的な美しさが損なわれることを何度も目の当たりにしてきました。
もし入社がかないましたら、先輩方への敬意は払いつつも、妥協のない意見を出せる人材として働いていきたいと感じています。

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工場見学をしたことも言及しており、魅力を感じたことへの説得力が生まれています。
志望動機に社風を入れたい場合のコツを知りたい人は、以下の記事をチェックしてみてくださいね。
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例文⑧地元に貢献したい
生まれ育った地元の企業で働き、地域の発展と雇用創出に貢献したい思いがあります。
私は生まれてから大学卒業までこの町で過ごし、地域の方々に支えられて成長してきました。地域のお祭りや清掃活動にボランティアとして参加するなかで、地元への愛着がより一層深まっています。今度は、私が地域に恩返しをしたいと強く思うようになりました。
貴社は創業から50年間、地元での雇用創出と地域活動へ貢献し続けています。地元に根差した経営方針と、地域との共生を大切にする企業姿勢は、私が目指したい働き方そのものです。
入社後は、地元で培った人間関係とコミュニケーション能力を活かし、社内外問わず良好な関係を築きながら業務に取り組んでいく所存です。そして、貴社にしかない製品の細部を知るためにも、製造現場に従事したいと考えております。

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地域への思いを1点に掲げており、気持ちが伝わりやすい志望動機になっていますね。
例文⑨社会課題を解決したい
貴社にて、プラスチック廃棄物問題の解決を通じて地球環境を守りたいと思い応募いたしました。
ボランティアサークルで海岸清掃をおこなっていたときに、ペットボトルや食品容器が海に流れ着いている現実を目の当たりにしました。その際、ただ消費するだけでなく、循環させる社会を作りたいと考えるようになりました。
貴社のペットボトルの完全循環リサイクルと、新素材開発を探究する取り組みは、単なる廃棄物処理を超えた環境保護活動だと感じています。会社説明会に参加した際に、環境保護を実現させるキーは、実際に現場で作業をする人員こそが握っていることを理解しました。
入社後は、分別作業を通じてリサイクル技術の最前線を学びたいと感じています。将来的には新しい環境保護技術の開発や、より多くの人に環境意識を広める活動にも貢献したいと思います。

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どのような社会課題を解決したいのかについて、実体験をもとに描けています。
例文⑩企業の抱える課題を解決したい
貴社が取り組んでいる生産効率向上の課題に対し、私の継続的な作業改善への意識で貢献したいと思い応募しました。
食品工場でアルバイトをしていた際、お弁当の盛り付け作業を担当しました。初めは決められた手順通りに作業していましたが、慣れるごとに考えるようになったのが、自分なりの効率的な業務スタイルです。研究を続けた結果、1時間当たりの完成数を平均より1.3倍に増やすことに成功し、現場責任者から「工夫して改善していく姿勢が素晴らしい」と評価していただくことができました。
貴社は生産効率向上を軸にし、社員のワークライフバランスを守ることを目的にしています。限られた時間で成果を出す姿勢に、私自身も共感しております。
入社後は、まず基本的な作業を習得したうえで、積極的に業務改善についての提案をしていきたいと感じています。

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関連エピソードについて、数字を使い具体的な解説をしている点が高評価です。
キャリアアドバイザーからあなたにメッセージ軽作業が持つ「誰かや何かを支える」という特性に注目して
「誰かのために」という思いを仕事に結び付けてみよう
「軽作業の志望動機」といっても、なかなか考えづらいこともありますよね。そのようなときは、これらの仕事が持つ「誰かや何かを支える」という特性に注目してみましょう。
自身の経験のなかから「誰かのために何かをした経験」を挙げ、それを「縁の下の力持ちとして、多くの人を支えるこの仕事に活かしたい」という形で結び付けてみてください。
軽作業は、品質担保のためであったり、誰かの作業が効率的におこなえるようにするためであったりと、まさしく「誰かのためにおこなう仕事」です。そのため、「誰かのために」という思いを仕事に結び付けられると、説得力のある志望動機になりますよ。
5ステップで完成! 軽作業の志望動機を作成する方法

いざ軽作業の志望動機を作ろうとしても、何から考えれば良いのかわからないケースは珍しくありません。軽作業は未経験から始めやすい職種だからこそ、志望動機でほかの応募者と差を付けることが難しいためです。
ここでは、採用担当者の印象に残る志望動機を作る5つのステップを解説します。
ステップ①軽作業に興味を持った理由を振り返る
表面的な志望動機にしてしまうと、採用担当者に「本当にこの仕事がしたいのか」という不安を残してしまうことになりかねません。まずは自分と向き合いながら、軽作業に興味を持った理由の深掘りから始めていきましょう。
志望理由を整理する方法は、紙とペンを用意して「なぜ軽作業を選んだのか」を思いつく限り書き出す手段が有効です。
- 手先を使う作業が好き
- 集中して取り組む作業が得意
次に、それぞれの理由について「なぜ?」を問いかける作業をおすすめします。
たとえば「業務効率化を図るのが好き」という理由に対して「なぜそう思ったのか?」とさらに問いかけてみると「周囲が早く帰れて喜ぶ顔が見られる」ことがあなたのやりがいにつながっているとわかるかもしれません。
そこからさらに「なぜ?」と聞き続けることで、本質を発見できるケースがあるのです。

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深掘りの結果によっては、かならずしも軽作業である必要はないという考えに至る可能性もあるでしょう。この時点で、自分とじっくり対話をしてみることが大切です。
ステップ②軽作業の業務に活かせる長所をピックアップする
軽作業に興味を持った理由を明確にしたら、自らが業務で活かせる長所についても考えていきましょう。
- 正確性
- 集中力
- 持続力
- 協調性
採用担当者は、学生が軽作業に求められる能力を備えているかについても、選考で確認したいと思っています。たとえば「独創性」を積極的にアピールしても、軽作業との結びつきが薄いケースがほどんで、好印象を残しにくいことが考えられます。
過去のエピソードを思い出し、軽作業で求められる能力を自身がもっていないかを振り返ってみましょう。「毎日2時間の勉強を3年間繰り返し、TOEICを400点から950点に上げた」など、長所を裏付ける根拠があるとアピールにつなげやすくなります。
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ステップ③志望企業と自分の間にある共通点を明確にする
会社の理念や特徴と自分の価値観が一致していなければ、入社後にミスマッチが起きてしまいます。採用がかなったとしても、早期に「こんなはずじゃなかった」と思ってしまい、退職を選んでしまうかもしれません。
まずは、企業のホームページで理念や代表者メッセージを確認し、何を大切にして日々業務へ取り組んでいるのかを探っていきます。たとえば、自身の「生まれ育った地域で長く働き、地元に貢献したい」という思いと合致するのであれば、共通点があると考えられるでしょう。
同じ価値観があることが、立派な志望動機として伝えられます。理念に共感していることを自分の考えとともに話すだけで、採用担当者に好印象を残せますよ。

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採用担当者も、学生が企業の考えに共感しているかどうかについて、志望動機を通じて確認しています。選考で自信を持ってアピールするためにも、企業と自分との共通点を見付ける作業をおこないましょう。
ステップ④その志望企業でなければならない理由を明確にする
軽作業を扱う企業は多く、なぜその企業を選らんだのかが明確でないと、選考を突破することは難しいです。
企業ならではの理由を明確にするためには、会社自体の理解を深めることが大切です。おもに、以下のような項目から調べていきましょう。
- 事業内容
- 企業規模
- 職場環境
- 社風
会社説明会やインターンに参加し、実際に感じた内容をミックスさせる意識を持つと、より洗練された志望動機を作れるようになります。
「地域の社会活動への参加を業務の一環としており、住民から長く愛されている」といったような、企業独自の魅力を探ることから始めてみてください。
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ステップ⑤志望動機の構成テンプレに当てはめて作成する
どんなに魅力的な志望動機を考えても、相手に伝わりやすい構成でなければ好印象を残すことができません。
聞き手がいることを意識し、これまでのステップで整理した内容を「結論→根拠→共感→抱負」の順番で組み立てていきましょう。
- 結論:大学で学んだ物流システム工学の知識を実際の物流現場で活用したい
- 根拠:大学で工学科を専攻し、倉庫内における作業効率化について研究してきた
- 共感:貴社では、毎月のように作業効率化の会議をおこない、最新システムなども積極的に取り入れている点に魅力を感じる
- 抱負:私の研究で得た知識を駆使して、スムーズな業務をおこなう方法を模索していきたいと思っている
これら4つの要素を組み合わせることで、一貫した流れの志望動機が完成します。伝えたい順序に迷ったときは、テンプレートに当てはめてみることが大切です。
軽作業の志望動機をグッと魅力的にする+αの対策3選

就活生
とりあえず志望動機を作ってみたのですが、なんだかありきたりな内容になっている気がします

キャリアアドバイザー
オリジナリティのある内容になっているかは、志望動機を魅力的にするうえで欠かせないポイントのため、ここからは差別化のポイントを解説します!
志望動機を作る際には「この会社だから志望した」「私にはこんな能力があるから貢献できる」など、独自の目線を持つことが大切です。ここでは、採用担当者の印象に残る魅力的な志望動機を作る対策について解説します。
①他社との差別化ポイントを明確にする
志望動機でほかの応募者と差を付けるためには、「なぜその企業でなければならないのか」を具体的に示すことが重要です。同業他社との違いを調べ上げ、企業独自の強みや特徴に触れながら志望理由を組み立てましょう。
たとえば「品質基準の高さについて、国から評価を受けている」「地域密着型の経営方針を30年続けている」など、その企業ならではの魅力を具体的に挙げていくことが大切です。ただ企業のホームページを眺めるだけでなく「差別化」を意識することが求められます。
②軽作業で求められる資質を持っていることを示す

上記のような資質を持っていると示すことで、採用担当者に「この人なら軽作業に向いている」という印象を持たせられます。
これらのスキルを持っているのであれば、それを裏付けるエピソードも一緒に想起していきましょう。
アルバイトやサークルなどで「タイムスケジュール管理をした経験がないか?」など、一つひとつ当てはめながらチェックしていくと、アピールできるような体験を思い出せるかもしれません。
③軽作業の仕事に役立つ資格を取得し盛り込む
軽作業に関連する資格を取得しておくことで、仕事への意欲に加えて専門性をアピールできます。資格取得の経緯や、その資格をどのように業務に活かしたいかを盛り込めば、周囲と差の付く志望動機を作れるようになるでしょう。
企業によってどのような資格が活きるかは異なるため、企業研究を進めたうえで、自らのスキルを証明できる資格取得を検討してみてくださいね。
- 普通自動車免許:工場内を車で移動できる人材として重宝されやすい
- 準中型自動車免許:大きな製品を作る現場で重宝されやすい
- フォークリフトの運転免許:人の手では動かせない重い荷物や大きい荷物の運搬をする際に活かせる
NG例文を解説! 軽作業で落とされやすい志望動機の特徴

軽作業の志望動機を書く際に注意すべきポイントがあります。いくら人柄や持っているスキルが魅力的でも、注意点を守れていないと不合格につながる可能性があるため、注意が必要です。
企業からの好評価を獲得し、自分の強みを正しく伝えるためにも必ず確認しましょう。
どこの会社にも当てはまる内容が書かれている
どこの企業でも当てはまるような志望動機は、企業から「入社意志が低い」と判断される要因になります。自社で働きたい理由が明確でない場合は、企業側も「本当に働きたいと思っているのか」と疑心を抱かせてしまう原因にもなるでしょう。
人の役に立つ仕事をしたいと考え、貴社を志望いたしました。商品をお客様にスムーズに届ける物流の一端を担う、ピッキング業務に携わり、貴社の一員として働きたいと考えております。

キャリアアドバイザー
どのような仕事を通じて「人の役に立ちたい」のか、しっかりと企業研究をおこなったうえで説明できるようにしましょう。業務内容や扱う製品、福利厚生などを他社と比較することで、差別化がしやすくなります。
エピソードトークが具体的でない
アピールしたい強みや過去の経験を伝える際に、抽象的で誰でも言えそうな内容を書くことは控えるようにしましょう。具体的なエピソードでないと、せっかくの強みが相手に伝わらないだけでなく、ライバルとの差別化を図ることができません。
私は学生時代、野球部に所属していたため、体力には自信があります。持ち前の体力を活かし、運搬や搬入作業に携わりたいと考えております。

キャリアアドバイザー
なぜ体力があるのか、体力をどのように活かしたいのかがわかりません。企業は「あなたを採用する理由」を探しています。自分ならではの考えや行動をエピソードに含め、具体的かつ相手に伝わるエピソードを考えましょう。
応募理由がネガティブである
軽作業の志望理由として「ほかに興味のある仕事がなかったから」「楽そうな仕事だから」など、ネガティブな理由が述べられている場合には、選考通過は難しくなってしまうでしょう。
ネガティブな表現の志望理由を書いてしまうと、「早く辞めそう」「仕事に対して真摯に取り組んでくれなさそう」などのマイナスイメージを採用側に抱かせる原因となってしまいます。
業務内容が難しくなく、未経験でも挑戦できる環境であると考え、貴社を志望いたしました。軽作業に関して未経験ではありますが、少しでも早く貴社の一員として働くことができるように頑張ります。

キャリアアドバイザー
ネガティブな表現は採用担当者に「長く働いてくれるのか」「仕方がなく自社を選んだのではないか」などと不信感を抱かせる要因になってしまいます。仮に「軽作業は未経験者でも挑戦しやすい職種」という理由で軽作業を志望していたとしても、志望動機では働くことに前向きな姿勢であることを伝えるようにしましょう。
自身を過小評価している
選考は自分の魅力を企業側にアピールする場です。しかし、謙虚さからか志望動機で自分を過小評価してしまう人がいます。消費者がおすすめされていない商品を購入しないように、企業も自分のことを過小評価している人を採用する気にはなりませんよね。
謙虚さをアピールすることと自身を過小評価することは、相手に伝わる意味が全く異なります。どうしても自分の弱点を伝えたい場合は、その弱点をどのように克服したかなど、ポジティブな話に転換できると良いでしょう。
自分は何をするのも苦手で、軽作業くらいの仕事ならできると思って志望しました。それでも自信はないですが、一生懸命頑張ります。

キャリアアドバイザー
ネガティブな表現は採用担当者に「長く働いてくれるのか」「仕方がなく自社を選んだのではないか」などと不信感を抱かせる要因になってしまいます。仮に「軽作業は未経験者でも挑戦しやすい職種」という理由で軽作業を志望していたとしても、志望動機では働くことに前向きな姿勢であることを伝えるようにしましょう。
書類選考で落とされてしまう学生は、こちらの記事を参考にしましょう。書類選考を通過するための対策について、詳しく解説しています。
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書類選考に落ちる人は、書き方や内容を見直す必要があります。 この記事では書類選考で落ちる理由、通過率を上げるポイントをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、熱意が伝わる応募書類で選考を通過しましょう!
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キャリアアドバイザーが読み解く!ネガティブな言い回しのままではNG!
ネガティブになってしまう表現もポジティブに言い換え可能
軽作業の志望動機を話すにあたって、ネガティブな表現の代表例が「福利厚生が整っているから」「業務内容が楽そうだから」です。これらを正直に話してしまうと、面接官の目には良く映らない可能性があります。
もし、どうしても福利厚生について話したい場合には「一人ひとりの社員を大切にしている点に魅力を感じた」「プライベートと仕事のONとOFFがつき、精度の高い仕事ができる」などポジティブに言い換えられるようにしましょう。
また、業務内容に関しても「楽そう」と表現するのではなく、これまでに一つの作業を黙々と続けてきたエピソードを提示することが大切です。そのうえで「達成すべきノルマが明確なため、モチベーション高く業務に臨むことができる」といったポジティブな言い回しにすると、面接官からの印象も良くなるでしょう。
未経験でも意欲が伝わる軽作業の志望動機を作成して選考を突破しよう!
軽作業の仕事の幅は広く、企業によって扱う製品が異なるため、業務内容も変化します。軽作業の志望動機を書く際は、それらの変化の特徴をとらえ「どうして働きたいのか」を明確に主張する必要がありますよ。
そのためには、まず入念に自己分析と企業研究をし、軽作業の仕事を通して何がしたいのか、どのような働き方をしたいのかをイメージすることが大切です。
そのうえで自分の長所と業務内容を結び付け、企業も納得するような効果的な志望動機を書きましょう。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。

軽作業の志望動機を書きたいのですが、何から始めれば良いかわかりません。