目次
- 新卒でライターになることは可能! 選択肢を知っておこう
- そもそもライターって何? ライターの種類と仕事内容
- Webライター
- コピーライター
- シナリオライター
- テクニカルライター
- 取材ライター
- 新卒でライターになるための選択肢4選を紹介!
- ライター職として企業に就職する
- 編集職や企画職として企業に就職する
- 総合職で入社してライターの仕事をする
- フリーランスのライターになる
- ライターになるための就職先はどんな企業?
- 広告代理店
- 制作会社
- メーカー
- ライターに向いている人の特徴とは?
- 文章を書いたり読んだりするのが好き
- 物事を正確に進めることが得意
- 視野が広い
- 情報収集が好き
- デスクワークが苦痛でない
- 今からできる! 新卒でライターになるための対策方法を紹介
- ブログを書いてみる
- クラウドソーシングでライターの仕事をやってみる
- SEOについて学んでみる
- 知っておこう! 新卒でライターを目指す際に押さえておきたい注意点
- ライティングだけをおこなうケースは少ない
- ライターは中途採用が多い職種
- 資格は必須ではないが勉強しておくのがおすすめ
- 新卒でもライターになれる! 目指すなら広い視野で就職先を探そう
新卒でライターになることは可能! 選択肢を知っておこう
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。就活中の学生からよく
「新卒でもライターになれますか? 」
「どのような企業に入社すればライターになれますか? 」
といった質問を受けます。ライターという職業に興味や憧れはあるものの、本当に自分がなれるのか不安を抱いている人も多いですよね。
結論から言うと、新卒でもライターになることは可能です。ただしライター職として応募している企業は多くないため、ライターの仕事に就くためのさまざまな選択肢を知っておく必要があるでしょう。
この記事では、ライターの仕事内容やなるための方法、向いている人の特徴について詳しく紹介します。ライターになるための選択肢を知って、自分の目指すべき方向を明確化しましょう。
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そもそもライターって何? ライターの種類と仕事内容
ライターというと、何となく文章を書く仕事をイメージする人が多いでしょう。そのイメージはおおむね間違ってはいません。しかし、一口にライターといってもさまざまな種類があり、仕事内容も異なります。新卒でライターを目指すのであれば、まずはその違いを知るところから始めましょう。
こちらの記事でもライターの働き方や職種について詳しく解説していますので、併せて読んでさらに理解を深めてください。
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Webライター
Webライターは、企業サイトやWebメディアなどインターネット上の媒体に掲載される記事の文章を書く仕事です。みなさんが今読んでいるこの記事も、Webライターが取り扱う記事の一部と言えます。読む人の課題や不安を解決するような文章を書き、サービスや商品に興味を持ってもらうことが大きな目的です。
Web記事はGoogleやYahoo!などの検索エンジンで検索したときに、上位に表示されることが重要となります。上位に表示されることで多くの人の目に留まり、効果的な集客につながるからです。そのためWebライターは、わかりやすい文章を書くことに加え、検索エンジンで上位に表示されるための方法(SEO:Search Engine Optimization)の知識ももとめられます。
コピーライター
コピーライターは商品やサービスなどの宣伝に使うキャッチコピーを考える仕事です。広告代理店などに所属することが多く、新聞や雑誌、インターネット上の広告に載せる短い文章を作成します。テレビやネット動画の広告を作成する場合は「CMライター」とも呼ばれます。
コピーライティングは、直接購入を促すというよりは商品やサービス、企業のブランディングやイメージアップを目的とすることが多いです。また、キャッチコピーや商品のネーミングなど短い言葉で商品やサービスの魅力を伝えるほか、「ボディコピー」と呼ばれるある程度長い文章を書くこともあります。
広告主の意図に沿いつつ消費者の印象に残る文言を考える必要があり、豊富な語彙力や広告に関する幅広い知識、コミュニケーション能力がもとめられるといえますね。
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シナリオライター
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シナリオライターは文章作成能力だけでなく構成作りや舞台設定、担当ジャンルへの幅広い知識がもとめられます。ゲームや動画の場合はプログラミングや動画編集など作品作りにかかわるスキルがもとめられることもあります。
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テクニカルライター
テクニカルライターは、専門的な技術に関する文章を書く仕事です。大きく分けると、家電製品やパソコンなどの取扱説明書・仕様書を作成する「マニュアルライティング」と、技術的な文章を翻訳する「技術翻訳」があります。
テクニカルライターにとって重要なのは、製品や技術に関する知識や理解はもちろん、専門的なことをわかりやすく説明する力です。ゼロからアイディアを生み出すというよりは、実際にある技術を正確に理解し表現することが主な目的となるため、この点はシナリオライターやコピーライターとは異なるといえるでしょう。
取材ライター
取材ライターは、実際に現地に出向いて人やイベント、店舗などの取材を行い、取材内容を記事にする仕事です。
取材ライターが担う仕事の範囲は在籍する組織の体制や企画によってさまざまです。たとえば、取材そのものだけでなく取材対象者の選定やアポ取り、簡単な写真撮影まで担当することもあります。一方で、取材する人と記事を作成する人が分かれている場合も少なくありません。
人から話を聞き出す力やスケジュール管理能力、相手のニュアンスをうまくくみ取る力など、ライティングに限らず幅広いスキルがもとめられるといえるでしょう。
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キャリアアドバイザーコメント上村 京久プロフィールをみる
ライターには上述したもののほかに、セールスライターやコラムライター、メディカルライターなどさまざまな種類があります。ライターは文章を書く対象や読者が誰なのかによって、さまざまな種類に分かれているので、一口にライターといっても自分がどのライターを目指したいのかを明確にすることが重要です。
それぞれのライターの特徴も知っておこう
セールスライターとは、商品やサービスが売れるように文章を書くライターを指します。たとえば、商品やサービスを紹介するWebページの文章やダイレクトメールなどを書いているのがセールスライターです。目的は「顧客が商品やサービスを購入し売上を上げる」ことのため、購入検討者が商品やサービスを買いたくなるような文章を書く必要があります。
コラムライターとは、あるテーマに対して自分の意見を文章で述べるライターのことです。書くのは自分の意見ですが、自分の体験や考えをただ書くのではありません。テーマに対して明確な根拠を提示することを前提に、自分の経験や意見を論理的に書くことがもとめられます。
メディカルライターとは、健康や医療に関する専門的な情報を、理解しやすい文章で発信する仕事です。一般向けと専門家向けそれぞれに情報を発信するため、情報を受け取る人の属性に合わせてわかりやすい文章を書くことがもとめられますよ。
新卒でライターになるための選択肢4選を紹介!
- ライター職として企業に就職する
- 編集職や企画職として企業に就職する
- 総合職で入社してライターの仕事をする
- フリーランスのライターになる
ライターは資格が必要な職業ではありませんが、営業職や事務職のようにどの企業でも存在するわけでもりません。また、会社員としてライターをしている人もいれば、フリーランスで活動している人もいます。
ライターは少し特殊な職業であるため、どうすればライターとして働けるのかわからない学生も多いでしょう。ここでは、新卒でライターになるための主な選択肢を4つ紹介しますので、参考にしてみてください。
ライター職として企業に就職する
1つ目の選択肢は、ライター職として企業に就職することです。新卒からライターを目指す場合の最もシンプルな方法です。求人サイトなどでライター職を募集している企業がないか検索してみましょう。もし希望に合う求人があれば積極的に応募してください。
ただし新卒でのライター募集はあまり多くなく、限られた採用枠に応募が殺到することが予想されるため、高倍率になってしまうでしょう。
キャリアアドバイザー
ライター職に捉われずこの後紹介する職種にも目を向けることも重要ですよ!
編集職や企画職として企業に就職する
編集職や企画職として企業に就職するという方法もあります。ライター職として募集している企業は多くありませんが、編集職や企画職であれば選択肢はぐっと増えるでしょう。
- 書籍や雑誌、Webコンテンツの内容を企画して出版・サイト掲載までの工程を管理する職種。企画構成や取材アポ、記事の編集、クリエイターへの依頼、進行管理などをおこなう
- マーケティングに基づいて新商品の発案や販売促進、宣伝・広告企画などをおこなう職種。市場調査や競合製品の分析、コンセプト立案などを担当することが多い
企業にもよりますが、編集職や企画職は外部ライターとやりとりする場面や自らライティングをおこなう場面もあります。そのため、これらの職種に就きつつライターを目指すのも1つの方法といえるでしょう。
企画職の仕事内容についてもっと知りたい学生はこちらも記事も参考にしてください。
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総合職で入社してライターの仕事をする
3つ目の選択肢は、総合職として入社しライターの仕事をすることです。広告やメディアを扱っている企業であれば、ライター職や編集職ではなくても配属先によってはライティングに携われることがあります。仕事内容の一部に記事作成や取材などが含まれている企業を探し、応募してみましょう。
ただし、総合職採用はあらゆる職種・部署に配属される可能性があることを前提としているため、希望通りの部署になるとは限りません。運よく希望通りの部署に配属されたとしても、将来的に他部署に異動する可能性があります。そのため、職種に強いこだわりがある人は慎重に判断しましょう。
総合職の意味について詳しく知りたい人はこちらの記事も読んでくださいね。
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フリーランスのライターになる
ライターになるには、資格の有無や所属先などの明確な基準があるわけではありません。そのため企業に就職しなくても、フリーランスとしてライティングを開始すればライターと名乗ることができます。
企業がライターを必要とする場合、自社で雇うのではなく外部への委託をおこなう傾向も多くあります。そのため、クラウドソーシングや業務委託にてライター活動をするフリーランスのライターも増えています。
ただし、ライターになることはできても稼げるかどうかは別問題です。会社員になればスキルがないうちも給料が出ますが、フリーランスは実力がないと安定した収入は得られません。選択肢のひとつではありますが、実績やスキルが無い段階での挑戦はおすすめできません。
こちらの記事では新卒フリーランスについて詳しく解説しています。メリット・デメリットについても紹介していますのであわせて参考にしてみてくださいね。
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ライターになるための就職先はどんな企業?
ライターになるためには、ライター職や編集職として企業に就職することも1つの選択肢です。しかし、一体どこに就職すればライターになれるのかわからないという人も多いでしょう。
ここでは、ライターになるための就職先として代表的な企業を紹介します。自分がどんなライターになりたいのかを考えながら読んで、就職先選びの参考にしてください。
広告代理店
電通や博報堂といった広告代理店は、テレビや雑誌、インターネットなどあらゆるメディアの広告活動を担う企業です。業務の一部にはコピーライティングやWebライティングなども含まれるため、配属先によってはライター業務に携われる可能性があります。
ただし広告代理店の新卒採用は総合職での募集が多く、ライター専門職を採用している企業はほとんどありません。総合職として入社後、実績や適性次第ではライター職に就けるかもしれませんが、他の職種に就く可能性も十分あります。
また、広告代理店は就活生からの人気もあり入社難易度の高い業界です。そのため、選択肢のひとつではありますが、入社するためには事前の準備や対策が必要であること、ライター以外の仕事に就く可能性もあることを理解しておきましょう。
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制作会社
制作会社は、広告代理店やクライアントから依頼を受けて広告や書籍、雑誌の作成・編集をおこなう企業です。規模の大きな制作会社であれば扱う案件数も多いため、ライターとして採用される可能性も高くなるでしょう。
規模が小さく従業員数が少ない制作会社は、デザイナーや営業など他の仕事と兼務することも多く、ライティング業務は社外に依頼して、自社ではディレクターとして働くケースも少なくありません。そのため、正社員としてライターを目指すのであれば、規模が大きく社内にライターが在籍している制作会社が良いでしょう。
ただしライター専門職の場合、経験者の中途採用がメインとなっている企業が多いため注意しましょう。新卒であればライター以外の職種も視野に入れておいた方が選択肢は広くなりますよ。
メーカー
大手の食品、化粧品、衣料品メーカーなどは、広告代理店に依頼せず自社で広告活動をしていることがあります。そのような企業に入社して、宣伝部への配属を希望することもライターになるためのひとつの方法です。
メーカーは広告代理店や制作会社のように社外から依頼を受けて作成するわけではないため、比較的自分たちのペースで進めやすく、労働環境は安定している傾向にあります。一方で、自社の商品やサービスのみを扱うことになるため、幅広い分野のライティングをしたい人には物足りない可能性があります。
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いきなりライティングを任されることは少なく、まずは業界や商品の知識を深めるために営業やマーケティング職に就くことが多いですね!
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ライターになるための就職先として、Webメディアを運営する企業も挙げられます。Webメディアを運営する企業は、コーポレートサイトやSNSアカウント、ブログ、企業によってはWeb広告まで自社で制作・運用しています。そのため、ライターが活躍する場も多いのが特徴です。ただ、さまざまなメディアを自社で運用していることもあり、ライティング以外の業務を兼任する可能性もあります。業務役割の分担は企業によって異なるため、事前に仕事内容を確認するようにしましょう。
また、人材業界にもライターになる選択肢があります。人材業界におけるライターは、自社メディアの記事を執筆したり、社員インタビューなどの採用にまつわるコンテンツを発信するなどさまざまです。また、企業によっては求人票を制作したり、取引企業の取材をおこなうこともあります。ただし、新卒でのライターの募集はあまりないことも念頭に置いておきましょう。まずは営業職などで入社し、経験を積んでからライティング業務を担う部署へ異動するのが一般的なので、自分のキャリアも考えたうえで就職先を選ぶようにしてくださいね。
ライターに向いている人の特徴とは?
ライターは資格がなくても目指せる仕事ですが、人によって向き不向きがあります。もしライターに向いていなかったら、選考を突破することが難しくなるのはもちろん、仮に入社できたとしてもその後ミスマッチを感じることになるでしょう。
ライターに向いている人の特徴を知って、就活の軸や志望動機を考える際のヒントにしてくださいね。
文章を書いたり読んだりするのが好き
大前提としてライターは文章を書くのがメインの業務です。自分や他の人が書いた記事を読む機会も多いため、文章を書いたり読んだりするのが好きであることはライターとしての最低条件と言えるでしょう。書くより話す方が好きな人や活字が苦手な人は向いていません。
ただし、ライターは才能よりも努力や経験が重要なので、「得意」でなければならないわけではありません。好きであれば普段から多くの文章に目を通したり他人の作品に触れたりできるため、文章のクオリティも上がっていきます。好きであることも才能のひとつなので、純粋に好きかどうかを考えてみましょう。
物事を正確に進めることが得意
ライターというと、クリエイティブで自由度が高いイメージがあるかもしれませんが、実際は自分の好きなように文章を書くとは限りません。クライアントや編集者の意図を汲み取り、提示された細かなルールに沿いながらライティングを進めることがもとめられます。もちろんできあがった作品に間違った情報や誤字脱字があってもいけません。
加えて、締め切りに間に合うように作業を進めるスケジュール管理能力も必要のため、ライターは物事を正確に進めることが得意な人に向いているといえます。「細かいことは気にしない」「間違っていても意味が伝われば大丈夫」という考え方の人はストレスに感じる可能性があるため注意しましょう。
視野が広い
ライターは自分の主張を一方的に伝える仕事ではなく、多くの人の共感を得る文章を書くことがもとめられます。また、クライアントの意図を組み取って文章を書き分けたり、修正に対応したりする場面も多くあります。そのため、広い視野で物事を捉えられる人もライターに向いているでしょう。
たとえば、仮に自分が「仕事で大切なのはやりがいよりお金」と考えていても、世の中にはそうでない人もたくさんいます。広告やメディアの方向性に合わせて、時には自分とは逆の立場に立って執筆しなければならない場面もあるでしょう。そのような場合でも柔軟に対応できる視野の広さもライターには必要な素質です。
情報収集が好き
情報収集が好きな人もライターに向いています。なぜなら、ライターは集めた情報をもとに文章や構成を考えることが多いからです。自分が持っている知識が正しいとは限らないため、Web記事や書籍、論文などさまざまな方法で情報収集しなければなりません。
Webライターはもちろん、シナリオライターやコピーライターなどクリエイティブ性が高い職種でも、正確な情報を集めることは基本中の基本です。疑問に思ったことを普段から調べる癖がついている人や、知らない分野でも抵抗なく情報収集ができる人はライターに向いているでしょう。
さらに、所属する組織によってはWebデザインやマーケティングなどの知識がもとめられることもあります。ライター業務に限らず幅広いジャンルの知識を学ぶ意思も必要でしょう。
デスクワークが苦痛でない
ライターは執筆以外にも打ち合わせや取材などさまざまな業務がありますが、基本的にはパソコンに向かって作業することが多いです。そのため、長時間のデスクワークでも苦にならない人はライターになるうえで必要な要素の1つといえるでしょう。「長時間座りっぱなしはしんどい」「動く方が好き」という人は向いていない可能性があるため注意しましょう。
就活生の中には自分がデスクワークに向いているかどうかわからない人もいるでしょう。その場合は大学の勉強やブログ作成でも良いので、朝から夕方までパソコンで作業する日を設けてみましょう。数日続けても苦痛でなければライターに向いている可能性があります。
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ライターに向いている人の特徴として、物事を多角的に考えられる人も挙げられます。ライターは、読者がもとめていることを書くことが重要ですが、同時に読み手に新しい気づきを提供できるような文章を書くことももとめられます。世間一般的な意見をただ書くのではなく、物事をさまざまな角度で深堀りしていくことで新たな視点が生まれ、読者に新しい価値を提供することができるようになります。
また、コミュニケーション能力が高い人もライターに向いています。多角的な視点をもって文章を書くには、世間の流行りやさまざまな人の意見を取り入れ、自分がもっている情報を常にアップデートしていくことが重要です。そのために、人とのコミュニケーションを通して外にアンテナを張っておけば、いろんな情報が得られやすく知らなかった物事や価値観を得られるきっかけになります。
もちろんインターネット上でも世間の流行りや他者の意見を知るなど、情報収集をすることはできます。しかし、インターネットは基本的に自分が知りたい情報しか得ることができません。他者と直接コミュニケーションをとっていくことで、まったく知らなかった物事や意見などの知見を得ることができるため、文章の引き出しが増えていくでしょう。
今からできる! 新卒でライターになるための対策方法を紹介
ここまでの内容を読んで、ライターという仕事により興味を持った人もいるでしょう。しかし先程も説明したように、新卒でライター職を募集している企業は少ないため選考は高倍率になりやすいです。また、イメージや憧れだけでライターを目指すと入社後にミスマッチを起こす可能性があります。そのため、就活生である今からできる対策をしておくと良いでしょう。
ブログを書いてみる
ライターになりたい人にまずおすすめしたいのが、自分でブログを書いてみることです。実際に文章を書くことで、自分がライターに向いているのか、どんなジャンルのライターになりたいのかを確かめることができます。
ブログの内容は趣味のことや好きな食べ物、自分の信条など何でもかまいません。慣れないうちは日記のような形でも良いでしょう。ブログサービスには有料のものもありますが、就活対策のためであれば無料ブログで十分です。まずは文章を書くことに慣れるため、ひとつでも多くの記事を書いてみましょう。もしそれが楽しいと感じられるなら、ライターの素養があるのかもしれません。
ブログ運営の経験を選考でアピールすれば、ライターへの熱意や入社意欲も伝わりますよ。
クラウドソーシングでライターの仕事をやってみる
次におすすめするのが、クラウドソーシングでライターの仕事をやってみることです。クラウドソーシングとは、仕事をしてほしい人と仕事をしたい人をつなぐWeb上のサービスです。ライターをはじめさまざまなジャンルの仕事が掲載されているため、その中から自分のできそうな仕事を受注し実際に文章を書いてみましょう。
「いきなりライターの仕事をするなんて不安!」と思うかもしれませんが、初心者向けの案件もあるため心配いりません。たとえば、「最近食べたおすすめのお菓子を500字以内で紹介してください」という依頼なら、そこまでハードルは高くないですよね。
仕事として文章を書く経験をすることで就職後のイメージがより明確化するため、アルバイト代わりにぜひ挑戦してみましょう。
SEOについて学んでみる
新卒でライターを目指すなら、SEO(Search Engine Optimization)について学んでみるのもおすすめです。GoogleやYahoo!でキーワードを入力し検索すると、関連記事がざっと表示されますよね。そのときに上位に表示されるための施策をSEOと呼びます。なぜ上位に表示されることが重要なのかというと、その方が多くの人が見てくれるからです。そして多くの人が見てくれればその分広告収入や購買につながるからです。
今やSEOはWebライターにとって必須スキルとも言えるため、就活生のうちから学んでおくと選考時に好印象を与えられるでしょう。SEOを学ぶ方法には色々ありますが、まずはインターネットや書籍を読むだけでもかまいません。興味があればSEO検定などの資格に挑戦するのもおすすめです。
キャリアアドバイザーコメント加藤 大智プロフィールをみる
新卒でライターになるためには、ポートフォリオを持っておくのもおすすめです。ポートフォリオとは、自分が過去に執筆した記事や文章をまとめた作品集のことを指します。ポートフォリオがあれば、自分がどのような文章を書いてきたのかを企業担当者にひと目で伝えることができます。文章を書いた経験があったり勉強した経験があると述べるだけよりも、実際に記事を企業担当者に見てもらう方が説得力が増し、ほかの学生と差別化もできるでしょう。
ポートフォリオを使うメリットとして「情報をわかりやすくまとめる力」をアピールできる点も挙げられます。ライターはただ文章を書くだけではなく、読み手がもとめている情報をわかりやすい形で伝えることが重要です。きちんと情報がまとまっており読みやすい形のポートフォリオを提出すれば、高い評価を得ることができるでしょう。
ライターの選考において、ポートフォリオの有無は結果に大きく影響します。複数の記事の執筆経験があれば、ぜひポートフォリオにまとめてみましょう。
知っておこう! 新卒でライターを目指す際に押さえておきたい注意点
ここまでの説明の通り新卒でライターになることは可能ですが、少し特殊な職種であるがゆえに注意しなければならないポイントもあります。それを知らずに就活を進めてしまうと、思わぬ壁にぶつかることになるでしょう。そこで次に、新卒でライターを目指す際に最低限知っておくべき注意点を解説します。
ライティングだけをおこなうケースは少ない
正社員として企業に就職する場合、ライティングだけをおこなうケースは少ないです。多くは編集者や記者、総合職として採用され、企画や取材、進行管理などさまざまな業務に取り組む中でライティングにも携わるのが一般的です。ライティング自体は社外に依頼する企業も少なくありません。ライターの仕事だけにこだわっていると選択肢が限られてしまうため、少し視野を広げて就職先を考えましょう。
たとえば、編集職や企画職、マーケティング職として経験を積んだ後にライターになるという方法があります。電子機器など専門性の高い分野で知識を身に付け、テクニカルライターを目指すという道もあります。ライターになるまでの道のりは1つではないため、長期的な視点で進路を選択しましょう。
ライターは中途採用が多い職種
ライター職は、新卒よりも中途で編集経験やライター実績のある人を採用する企業が多い傾向にあります。未経験で就職し、いきなりライターに専念できるケースは稀です。そのため新卒採用だけに捉われず、関連する職種や業界で経験を積んでライターに転職するという道も検討しておきましょう。
たとえば、Webメディアの編集やデザイン、広告の企画といった経験があれば即戦力として歓迎してくれる企業も多いです。実績があればフリーランスになる際も軌道に乗りやすいでしょう。採用間口が限られている職種だからこそ、長期的なキャリアプランを立てて就職先を選択できると良いですね。
資格は必須ではないが勉強しておくのがおすすめ
ライターになるのに資格や学歴は必須ではありません。特に新卒採用ではポテンシャル重視の傾向があるため、熱意や適性によるところも大きいでしょう。しかし、関連資格を取っておくと熱意の証明になり、ライターに向いているかどうかを自分自身で確認することもできます。興味があればぜひ以下のような資格に挑戦しましょう。
- 知的財産管理技能検定
- ビジネス著作権検定
- Webライティング能力検定
- Webライティング技能検定
- SEO検定
- 文章読解・作成能力検定
- 日本語検定
- Webデザイナー検定
- 校正士検定
そのほか、金融系であればファイナンシャルプランナーや日商簿記検定、不動産系であれば宅地建物取引士など、扱うジャンルの専門性を高める資格もおすすめです。
新卒でもライターになれる! 目指すなら広い視野で就職先を探そう
新卒でもライターになることは可能です。しかし、現状ライター職として募集をおこなっている企業は少なく、編集職や総合職の中にライティング業務が含まれているケースが多いです。そのため新卒からライターを目指す場合は、ライターだけにこだわらず広い視野で就職先を探しましょう。
また、ライターは実績や能力重視の世界であるため中途採用が多い傾向にあります。新卒だけに限定すると選択肢が限られてしまうため、将来的な転職や独立なども視野に入れ長期的なキャリアプランを立てておきましょう。
制作会社や芸能事務所などに在籍しているケースもありますね。