面接が苦手……就活生と乗り越えたアドバイザーが向き合い方を語る

「面接が苦手」アドバイザーが語る向き合い方と乗り越え方

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。

アドバイザーとして面談をするなかで、半数以上の学生が口にするのが「面接が苦手」という悩み。実際に面接に苦手意識を持っている学生と話をしていると、苦手な原因は大きく以下の4つに分けられることがわかりました。

この記事では、そんな多くの学生を支援し、実際に内定獲得へと導いてきた経験をもとに、理由に合わせた対処法を解説します。アドバイザーとして学生に実際にしているアドバイスをふんだんに盛り込んだので、ぜひ参考にしてください。

キャリアアドバイザーから面接が苦手な人へ贈る一言

面接に苦手意識を持つ学生のなかには、具体的な理由があるというよりも「なんとなく怖い」と感じている人が多くいます。こうした漠然とした恐怖心は、経験の少なさや、「何を見られているかわからない」という不安から生まれることがほとんどです。

そこで重要なのは、「慣れる」「実感する」「とらえ方を変える」という3つの視点で恐怖を小さくしていくこと。ここからは、面接への漠然とした不安を払しょくするために有効な3つの対策を紹介します。

面接の恐怖心を払しょくする方法はこちらの記事でも紹介しているので、あわせてチェックしておきましょう。

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①本番と同様の環境で模擬面接を実施する

面接本番に強くなるには、「実際に体験して慣れる」ことが最も効果的です。そこで学生の皆さんにおすすめしているのが、模擬面接の実施。それもできる限り本番と同じ状況で臨むのが効果的ですよ。

友人やキャリアセンターの職員に面接官役をお願いし、リアルな質問やフィードバックをもらうのも有効です。また模擬面接を録画して自分の話し方や表情を客観的に見直すと、改善点を具体的に把握でき次第に自信へとつながっていきます。

模擬面接のコツについてはこちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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②場数を踏む意識をする

面接の緊張は、場数を踏むことでしか和らぎません。大切なのは、「うまくいかなかった＝失敗」と考えず、「経験を重ねて成長している」と前向きにとらえることです。

たとえば、本命企業の面接前に他企業の説明会に参加したり、インターンシップの選考を受けてみたりするのもおすすめです。質問への答え方や姿勢などを少しずつ修正していけば、面接の感覚がつかめるようになります。

③互いに評価する場であることを意識する

面接というと「評価される」「落とされるかもしれない」というプレッシャーを感じがちですが、面接官は「合否を決める人」ではなく、「一緒に働けるかを見極める相手」。自分を一方的に売り込むのではなく「相互理解の時間」だと考えましょう。

面接での回答において、企業が求めているのは完璧な答えではなく、あなたがどう考え、どう成長してきたかという部分です。

とはいえ、自信を持つにはある程度の「準備」と「客観的な確認」が必要になります。

ここからは、回答に自信を持てるようになるための具体的な2つの対処法を紹介します。どちらも特別なスキルではなく、誰でも今日から取り入れられる方法です。

①志望企業ならではの頻出質問に備えておく

自信を持って回答するためには、まず「どんな質問が来るか」を事前に想定しておくことが欠かせません。特に志望企業ごとに重視されるポイントや、よく聞かれる質問には傾向があります。

志望企業ならではの質問をもっと詳しく知りたい場合は、エージェントに相談してみましょう。多くの企業との接点を持つプロの目線で、アドバイスがもらえますよ。

また、面接での頻出質問はこちらの記事でも紹介しているので、あわせて参考にしてみてくださいね。

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②第三者に回答内容を添削してもらう

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学生と面談をしていると、「話すこと自体が苦手」という人も思いのほか多くいます。しかし、面接で重要なのは「完璧に話すこと」ではなく、「相手に自分の考えを伝えようとする姿勢」です。面接官は、その前向きさや努力の姿勢をしっかり見ていますよ。

ここからは、話すこと自体が苦手でも、面接でのコミュニケーションを円滑に進めることができる3つの対処法を解説します。

①質問への回答でなく「会話」を意識する

面接を質問への一方的な回答の場と考えると、どうしても緊張やプレッシャーを感じやすくなります。そこで大切なのは、「面接官との対話」という意識を持つことです。会話のキャッチボールであることを意識できれば自然と緊張も和らぎ、あなたらしい話し方ができるようになりますよ。

面接での会話のコツはこちらの記事でも紹介しているので、あわせてチェックしておきましょう。

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②表情や姿勢に意識を向ける

話す内容に自信がないと、どうしても表情が固くなったり自信のなさが現れやすいもの。そういうときこそ表情や姿勢、声のトーンを意識しましょう。話すのが苦手だとしても、前向きさや印象の良さを補えます。

面接での話し方のコツはこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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③事前に話すことがあまり得意でないことを伝えておく

緊張して言葉が出にくい場合、面接の冒頭で、

と伝えるのも一つの手です。

これは逃げではなく、自己開示による信頼形成のテクニック。面接官も人間なので、正直に伝えることで安心感を持って話を聞いてくれるようになります。同時に、「苦手でも努力して答えようとする前向きな姿勢」をアピールできます。

面接が苦手な学生のなかには、「面接の場だとどうしても極度に緊張してしまう」という人もいると思います。

過度な緊張は回答内容や表情にまで影響を与え、せっかくの準備の成果が十分に発揮できないことも。しかし、事前に対処法を知って練習しておけば面接中でも落ち着いて自分の考えを伝えやすくなります。

ここからは過度な緊張を和らげ、面接で実力を出せるようにする具体的な方法を紹介します。

①回答を丸暗記せずキーワードで覚える

丸暗記をしてしまうと、どうしてもその「台本」に頼りきりになってしまいます。しかし、面接は相手との対話であり、いわば「ナマモノ」。次に何が聞かれるかは誰にもわかりません。

「暗記した内容を忘れたらどうしよう」「想定外の質問が来たら答えられない」

そうした不安が、かえって緊張を増幅させる。丸暗記こそが緊張の元凶といえます。

②緊張をほぐすルーティンを作る

面接当日は、誰でも少なからず緊張します。その緊張を完全に消すのは難しいですが、「落ち着けるルーティン」を自分で作っておくことで、心と体を安定させることができます。

これらを毎回同じ手順でおこなうことで、体が自然に「落ち着くモード」に切り替わり、緊張を最小限に抑えられます。

面接の緊張を和らげる方法はこちらの記事でも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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③無理にでも笑顔を作る意識をする

面接で緊張すると、表情が硬くなりがちです。そんなときこそ意識してほしいのが、「無理にでも笑顔を作る」こと。笑顔を作ると脳がリラックス状態だと認識し、声のトーンも自然に落ち着きやすくなります。

面接が苦手なときは自分に合った対処法を実践して内定獲得につなげよう！

面接が苦手だと感じる原因は人それぞれで、「漠然と怖い」「回答内容に自信がない」「話すこと自体が得意でない」「過度に緊張してしまう」などさまざまです。大切なのは、自分がどのタイプに当てはまるかを理解し、それぞれに合った対処法を実践することですよ。

面接は「完璧に話すこと」を求められる場ではなく、自分の考えを伝えようとする努力や前向きな姿勢を見せる場。自分に合った方法を取り入れ、少しずつ実践することで、緊張や不安を和らげ、面接本番で実力を発揮できるようになります。

苦手意識をそのままにせず、自分に合った対処法を意識的に取り入れることが内定獲得への近道です。自信を持って一歩ずつ挑戦していきましょう。