面接練習はまずは一人で始めよう! 練習の準備物と練習方法も紹介

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コラムの目次

  1. 面接練習はまずは一人で始めてみるのがおすすめ
  2. 面接に臨むにあたっては万全な対策をしよう
  3. 事前の面接練習は必要不可欠
  4. 一人での面接練習に効果はある? 4つのメリット
  5. ①時間や場所に関係なく自分のタイミングで練習できる
  6. ②声に出して練習することで内容の定着が早い
  7. ③本番で緊張しにくくなる
  8. ④自分の話し方を客観的に見て修正できる
  9. 一人で面接練習をする前に準備しておくもの
  10. 基本の必須アイテム
  11. 音声録音する場合
  12. 動画を撮影する場合
  13. 一人で面接の練習をする方法4選
  14. 録音する
  15. 動画で撮影する
  16. 鏡を見て練習する
  17. Youtubeを使用する
  18. 一人でおこなう面接練習の効果を高める方法
  19. 質問に対する回答を書き出す
  20. 声に出して練習をおこなう
  21. 1つの質問を深掘りされることも想定しておく
  22. 面接練習の風景を録音・録画する
  23. 時間を計測する
  24. 面接練習を一人でおこなう時に意識しておくこと
  25. 臨場感を出す
  26. 回答を丸暗記しない
  27. 自分の話し方や癖をチェックする
  28. あなたは大丈夫? 一人で面接練習をおこなう際のチェック項目5選
  29. 声の大きさは適切か
  30. 表情や目線に問題はないか
  31. 話し方は適切か
  32. 話す内容は簡潔か
  33. 口癖・手癖がでていないか
  34. 一人で面接練習をした後さらに効果を高める方法
  35. 友達や家族を相手に面接練習をする
  36. キャリアセンターなどで模擬面接をする
  37. 就活エージェントに面接練習をお願いする
  38. 練習で実際の面接を受けてみる
  39. 面接で頻出の質問と回答例
  40. 志望動機
  41. 自己PR
  42. 部活動やサークル・アルバイトの経験
  43. 他の企業の選考状況
  44. 一人で面接練習をしてライバルと差をつけよう!

面接練習はまずは一人で始めてみるのがおすすめ

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生からよく、

「面接練習を一人でおこなうには、どうしたら良いのでしょうか?」
「自分だけで面接練習をしても効果はあるのかわかりません。」

といった質問を受けます。就活の選考過程で必ず通る面接ですが、事前に練習をしておくのは必須といえるでしょう。しかし、いつでも面接官役の人がいるとは限らず、自分一人で面接練習をしなければならない場合も想定されます。

この記事では、一人でおこなう面接練習の効果や、面接練習の方法、準備しておくと良いものについて解説します。ぜひ、効果的な面接練習の方法を習得して、実践に役立つ面接練習をしてくださいね。

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面接に臨むにあたっては万全な対策をしよう

就活において面接は書類選考のあとに実施されます。履歴書やエントリーシート(ES)は紙面上で判断されてしまうため、入念に書類をつくりこむ学生が多いです。

一方で、面接は企業の採用担当者との会話形式でおこなわれるため、特に準備は必要ないと思っている方もいるかもしれません。

実際は、面接官からの質問に対してその場で適切な回答をする面接の方が、入念に準備をした人とそうでない人の差が出てしまうのです。面接に臨む前に万全な対策を心がけましょう。

面接を円滑に進めるコツはこちらで解説しています。

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事前の面接練習は必要不可欠

面接で自分自身をしっかりとアピールするためには、事前の練習は必要不可欠です。なぜならば、面接練習をせずに本番の面接に臨むと過度に緊張してしまったり、何を答えたら良いのか判断に迷ったりしてしまう可能性があるからです

一方で、しっかりと事前の対策をおこなうと次のようなメリットがあります。

  • 受け答えがスムーズになる
  • 緊張せずに面接に参加できる
  • 話し方や伝え方のコツを理解できる

面接練習をおこなうことで、本番の面接でも高評価をえることができ、スムーズに選考を進められるでしょう。

面接練習は最終的には誰かとおこなうのがおすすめ

面接練習は最終的には友達や家族など、身の回りの人などに手伝ってもらい、誰かとおこなうのが良いです。面接官役がいることで本番と同じような流れでシミュレーションすることができます。

質問から応答するまでの間の取り方や、想定していなかった質問への対応は自分一人の練習では磨くことができないものです。また、客観的な視点で良かった点や改善点を振り返り、練習を重ねるごとに内容をブラッシュアップできるでしょう。

いきなり誰かと練習するのが嫌な場合は一人でやってみる

なかには、いきなり誰かと練習するのは気がひけるという方や、誰かと実践形式でおこなう前に自分一人で面接練習をしたいという方もいるでしょう。その場合は、まずは一人で面接練習をやってみましょう。

自分一人で面接官役と学生役をおこない、実際に会話のキャッチボールを意識しながら練習をします。声に出して練習をした方が質問の流れを想定できるので良いです。

のちほど一人で面接練習をおこなうための方法について詳しく説明しますが、録画や撮影をすることで、練習後に振り返りをすることも可能です。また、録画したものを誰かと一緒に確認するという方法も効果的でしょう。

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一人での面接練習に効果はある? 4つのメリット

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就活生

面接練習をした方が良いことはわかっているのですが、本当に一人での面接練習に効果はあるのでしょうか?結局、いい加減な練習になってしまいそうな気がしています。

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キャリアアドバイザー

なるほど。確かに、他人の目線がないと頑張れないという気持ちも理解できます。しかし、一人での面接練習には4つのメリットがあります。

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就活生

4つもメリットがあるのですね。

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キャリアアドバイザー

はい。正しい方法で面接練習をおこなえば自分一人でも十分効果はありますよ。

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

①時間や場所に関係なく自分のタイミングで練習できる

自分一人で練習をするので、準備ができ次第いつでもどこでも練習ができます。さらに、自宅など自分の好きな場所でおこなえる手軽さがメリットの1つです。

友達やOB・OGなど誰かに面接練習をお願いする場合は、予定を調整し練習場所を確保する必要があるため、事前の準備が必要になります。この準備が手間でなかなか面接練習を実施できていないという方もいるかもしれません。

一人の面接練習であれば自分のペースでいつでもどこでも練習ができます。隙間時間を活用して面接練習ができるため、面接練習の数を増やせるでしょう

②声に出して練習することで内容の定着が早い

対人型の面接練習の場合は、面接官役の質問を「聞いて答える」必要がありますが、一人で面接練習をおこなう場合は、発声練習がメインとなります。

相手との掛け合いがないことや、想定される質問を用意したうえで話すことに集中して練習できるため、回答の内容を早く定着させられます

想定される質問に対しては、事前に紙に書いておくといった対策も必要ですが、声に出して練習すると記憶にも定着しやすくなり、自信をもって答えを伝えられるようになるのです。また、言い回しや話すスピードも意識できるので、より実践的な練習になるでしょう。

③本番で緊張しにくくなる

本番に強い人や、面接に自信がある人でも、実際に面接会場に足を運び、目の前に面接官がいる環境になると、緊張してしまうものでしょう。

しかし、心と体には相互作用があるため、繰り返し練習したという自信があり、実際の質問に対してすらすらと口述できると、次第に心も落ち着いていきます。自分の考えをスムーズに伝えるためにも、何度も一人で面接練習をおこなうことは効果的と言えるでしょう

その結果、本番で緊張しにくくなり、落ち着いて振る舞えるようになります。

面接で緊張を和らげるコツはこちらで解説しています。

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④自分の話し方を客観的に見て修正できる

自分一人で面接練習をする際は録画や録音をして、練習後に振り返りができるようにしましょう。自分の録音を聞いたり録画を見たりすることは、照れくさいと感じる方もいるかもしれません。

しかし、自分の話し方や答え方を客観的に見て修正できるのも、一人面接練習のメリットと言えます。自分が面接官の立場だったら、どのように感じるかを考えながら、言葉遣いや話すスピードなど改善点を見つけていきましょう

何度か録音や録画を繰り返し、比較をすることで自分自身でもより良くなっていることが実感できると自信にもつながりますよ。

キャリアアドバイザーコメント

吉田 実遊

吉田 実遊プロフィール

一人で練習する際は動画を撮影してみよう

1人での面接練習の具体的な方法としては、やはり動画撮影がおすすめです。ポイントはカメラのレンズに目線を合わせることです。表情や身振り手振りはもちろん、視線も同様に重要です。キョロキョロしたり下を向いていると自信がないように見えてしまいます。カメラのレンズを面接官の目と想定し練習しておくと安心です。

また、話すシーンだけでなく入室・退出までセットで録画するようにしましょう。入室・退室の方法を頭に入れるのみで済ませてしまう学生も多いですが、本番で緊張し作法を忘れてしまい、挙動不審になってしまうシーンも見受けられます。入室・退室の作法は面接特有のもののため、緊張でド忘れしてしまわないよう身体に染み込ませましょう。

このように動画撮影には、一連の流れをチェックできるというメリットもあります。面接中のすべての動作をスムーズにおこなうことを意識して練習しましょう。もし途中で失敗しても、本番の面接ではやり直しができないため、中断せずに最後まで続けることをおすすめします。終わった後に動画を確認し解決できれば問題ありません。この流れを繰り返し練習すれば、面接でもスムーズな立ち振る舞いができるようになるでしょう。

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一人で面接練習をする前に準備しておくもの

一人で面接練習をする前に準備しておくもの

一人で面接練習をするときは、何も用意せずにおこなうのではなく、事前に準備をしましょう。まず、必須のアイテムは「鏡」「面接での想定QA集」「時計」の3点です。音声や動画を撮影する際には、スマホや三脚があると便利です。

また、録画をする際には「実際の面接の場で身に付ける予定のスーツ」も用意しておくと臨場感が出て良いでしょう。それぞれのアイテムをどのように使うのかということについて解説していきます。すぐに用意できるものばかりですので、しっかりと揃えてから練習してくださいね。

基本の必須アイテム

まずは、面接練習の必須アイテムである「鏡」「面接での想定QA集」「時計」について説明します。これらは、家にあるもので活用できたり、そもそも就活を円滑に進めたりするために必要なものですので、すでに用意を済ませている方も多いでしょう。

まだ、用意をしていないという方は今後の就活でも活用ができるので、ぜひ、用意してから面接練習に臨むようにしてください。ここからは具体的に一人で面接練習をする際の活用方法について紹介していきます。

鏡は話すときの表情、口や目の動きを確認するために使います。自然な表情で話せているか、緊張感の漂った表情になっていないかを見るようにしましょう。

なお、鏡は洗面台に備え付けてあるものや手鏡で良いですので自分の顔全体が映る大きさのものを使用しましょう。

面接では表情によって相手に与える印象が変わります。張をするのは当然ですが、緊張感を保ちつつ硬すぎない表情を心がけたいものです。

鏡の前で練習すると、自分が思っているよりも口角を上げないと明るい表情に見えないことがわかると思います。鏡の前で笑顔の練習をしたり、実際に回答を伝えるときの表情を練習しましょう。

面接での想定QA集

新卒採用はポテンシャル重視のため、学生の人柄や企業との相性を確認するための質問が多いです。新卒の面接でよく聞かれる質問には次のようなものがあります。

  • 自己PR
  • 志望動機
  • 学生時代に頑張ったこと
  • 長所と短所
  • 就職後はしたいこと
  • 最も苦労した出来事
  • 尊敬する人
  • 転勤の可否
  • 企業への志望度
  • 逆質問

もちろん、これ以外の質問をされる可能性もありますが、特によく聞かれる頻出質問を事前に書き出して、自分の回答を用意しておきましょう。実際の面接練習では、この想定QA集を活用して質問を進めていきます。

面接の質問対策はこちらで解説しています。

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時計

自分でおこなう面接練習では時間を計りながら進めましょう。面接練習の時点では、あくまでも所要時間を計るために使うため、家庭で使用している時計やスマートフォンの時計機能を活用しても問題はありません。

一方で、今後の就活で実際の面接に参加する際には腕時計を身に付けていることが望ましいとされています。

実際、腕時計をすることが当たり前だった時代に就活を経験している人事担当者の場合は、腕時計を身に付けていない学生に対して「常識がない」という印象を抱くこともあるようです。

腕時計は必須ではないという意見も見られますが、リクルートスーツやネクタイといった基本的な服装の一部として腕時計を事前に用意しておくと良いでしょう。

就活時の身だしなみのポイントについてはこちらで解説しています。

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音声録音する場合

面接練習を音声録音する場合は、スマホやボイスレコーダーの録音機能を活用しましょう。音声を録音することで、自分の話し方のクセを振り返ることができます

声のトーン、間の取り方、話すスピード、回答に掛かる時間など、聞き手である面接官の立場になってチェックをするようにしましょう。

また、通学中や面接会場に向かう際にも自分が録音した音声を聞くことで、伝える内容を復習できます。想定質問に対してスムーズに答えられるようになるでしょう。次は、スマホを活用した音声録音方法について紹介します。

スマホ

スマホには音声録音機能が備わっていたり、必要なアプリをダウンロードしたりすることで、手軽に録音ができます。

もちろん、録音するだけでも十分面接練習になりますが、他にも便利なアプリを使うことでより効果的に練習ができます。その方法はスマホのメモアプリやドキュメントアプリなどの音声入力モードを活用することです。

自分の話した内容が自動でテキスト化されるため、どの質問に対して何と回答したかを視覚的にも確認できるでしょう。回答に矛盾はないか、意味のわかりづらい言葉が多用されていないか、などをチェックしましょう。

動画を撮影する場合

音声だけではなく、映像とともに振り返りたい場合は、動画を撮影して録画すると良いでしょう。

自宅にビデオカメラがある場合にはそちらを活用しても良いですが、特別な機器を用意する必要はありません。録音と同様にスマホがあれば十分と言えます。

動画を撮影する場合に用意しておくと良いものは次の3点です。

  • スマホ
  • 三脚
  • スーツ

動画では、自分の声や表情、立ち振る舞いを確認することができます。面接官からはどのように見えるのかという視点で確認できるでしょう。では、実際にどのように活用していくのか説明します。

動画を撮る前にはこちらの記事も読んでおきましょう。

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スマホ

スマホのカメラにはビデオ撮影モードがあるので活用しましょう。ボタンを押すだけで録画が開始できるので手軽で便利です。

内側に設置されているインカメラで撮影をすれば、撮影しながら、映像を確認することができます。

撮りたい動画によってカメラの置き場所などを工夫することで、部屋全体を映して入室から退室までの一連の流れを録画したり、スマホを自分の正面に置くことで面接官の視点から録画をしたりすることもできるので、さまざまな工夫をすると良いでしょう。

三脚

三脚はスマホを固定するために使用します。面接練習の途中でスマホが倒れてしまうと、せっかく録画しながら練習していたのにさえぎられてしまうことになります。自分のスマホに合った三脚を用意してスマホを固定し、安定した動画を撮影するようにしましょう。

また、三脚は今後の就活でも役立ちます。たとえば、企業によっては選考の仮定で自己PR動画の送付が必要になったり、Web面接に参加したりすることがあります。そのときも三脚があるとスマホを安定した状態で使えるでしょう。

スーツ

面接練習を動画で撮影するならスーツを着用すると良いです。練習のうちからスーツを着て置くと、面接本番同様の自分の姿を確認することができます。

普段スーツを着慣れないという学生もいることでしょう。自分がスーツを着たときに相手からどのように見えているのかを知ることで、清潔感など見た目から与える印象も確かめることができます。

もちろん、私服で動画撮影をおこなっても良いのですが、より実践的におこなうのであれば、リクルートスーツに着替えることをおすすめします。

面接本番まで時間がない人は、頻出質問の模範解答だけでも必ず押さえておこう

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答集」です。この資料があれば、伊藤忠商事や森永製菓、トヨタ自動車などの人気企業の面接でも実際に聞かれたような質問とその答え方が一目でわかります

どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

一人で面接の練習をする方法4選

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就活生

一人で面接の練習をしてみることにしたのですが、具体的にはどのような方法でおこなったら良いのでしょうか?

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キャリアアドバイザー

やる気があって素晴らしいですね。一人で面接の練習をする方法は4つあり、なかにはYoutubeを活用する方法もあります。

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就活生

なるほど。Youtubeを使う方法はまだイメージが湧かないのですが…

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キャリアアドバイザー

Youtubeを使うことでより効果的に練習を進めることができます。後ほど詳しく解説するので、この部分を読めばそれぞれの方法の特徴がわかりますよ!

自分にあった練習方法を見つけて、面接内容をブラッシュアップしていきましょう。

録音する

自分一人で面接官役、学生役の両役となって、本番の面接と同様に進めていき、その音声を録音します。スマホの録音機能を活用すれば、特別な機械を用意せずともすぐに音声を録ることが可能です。

面接練習後に、録音内容を聞くときには、次のようなポイントを意識して振り返りましょう。

  • 声の早さと大きさ
  • 声のトーンや声色
  • 不適切な口癖の有無
  • 質問に的確に答えられているか

自分の声を聞いてみると自分が思っていた声とは違っていたという印象をもつ方も少なくありません。客観的にチェックをすることで改善点を見つけられるでしょう。録音であれば移動中に聞いて振り返ることもできるので便利です。

動画で撮影する

一人で面接練習している様子を動画で撮影することもできます。より実践に近づけるためには部屋の中に面接会場と同様に椅子や机を並べて見ると良いでしょう。

入室から挨拶、着席、質疑応答、退室と一連の流れを動画に収めることで、面接のすべての流れを確認することができます。このとき、途中で気になることがあっても流れを止めずにそのまま通すことで、より気を付ける点が明らかになります。

また、カメラの位置も、入室や退室まで収められる位置にするのか、それとも自分の正面に置くのかで撮影できる範囲が変わってきます。ぜひ、さまざまな角度から動画を撮影するようにしましょう。

鏡を見て練習する

動画や録音以外にも鏡を見ながら練習するのも効果的です。鏡は動画や録音と異なり、一連の流れを通すというよりも、細かい部分を一つ一つ丁寧に確認する際に役立ちます。

ここで使用する鏡としては「手鏡」と「全身鏡」の2種類がありますが、チェックしたいポイントによって使いわけると良いでしょう

自分の顔の表情を確認したいときには手鏡を使います。硬い表情になっていないか、ハキハキとした話し方か、口の開き具合は適切か、目線はきちんと1点を見つめているかなどを確認しましょう。

全身鏡は身だしなみやお辞儀など全身の姿を確かめたいときに使います。背筋の伸び具合やお辞儀の角度、座り方や手の位置を確認するようにしましょう。

Youtubeを使用する

これまで紹介した方法は、自分の今の姿を確かめブラッシュアップしていく方法でした。一人で練習するための方法としてはFを活用した練習もあります。Youtubeでは、面接に関する知識を動画で得ることができます。

「面接練習」と検索することで、面接官の代わりになって質問を投げかけてくれる動画や、入退室のマナーを解説している動画など、多数の動画が見つかるでしょう。

特に、質問を投げかけてくれる動画は模擬面接のような感覚で練習を進めることができて大変便利です。知識を獲得するための方法としても実践練習の幅を広げる方法としてもおすすめできますので、ぜひ活用してみてください。

キャリアアドバイザーコメント

高橋 宙

高橋 宙プロフィール

模擬面接の動画を見てイメージトレーニングをしよう!

Youtubeを使用した練習方法を紹介しましたが、模擬面接の風景を公開している動画を視聴することもおすすめです。普段、他人の面接風景を見るといった機会はなかなかありません。そのため練習していても「これで良いのか」と不安になる人もいると思います。Youtubeには面接官からのフィードバックまで含めた模擬面接の動画もあるため、実際にどのような回答が評価されるのか知りたい人はぜひ視聴しましょう。

その他練習方法として音声入力機能の活用もおすすめ

他にもおすすめの練習方法として、音声入力機能を使用する方法もあります。音声入力ができるアプリを開き、マイクを有効にしてスマホに向かって話すと、話した内容がメモにテキストとして反映されます。話した内容を実際にテキストに起こしてみると、自分では気がつかなかった口癖が発見できたり、質問に対して回答がズレていたりすることを発見できます。

もちろん動画や音声録音でも確認できますが、文字にすることで客観的な視点から確認できるため、問題点を認識しやすくなるのです。口癖や回答のズレの他にも、話の内容に矛盾点がないか、知識がないとわからないような専門用語を使っていないか、といった観点からも確認するようにしましょう。

一人でおこなう面接練習の効果を高める方法

一人で面接練習をおこなうメリットやその方法について解説しましたので、これから一人で面接練習をしようと考えている方にとっても具体的なイメージが湧いてきたと思います。

せっかく面接練習をするのであれば、一回一回の練習で高い効果を得たいと思うことでしょう。次は、一人でおこなう面接練習の効果を高める方法について説明していきます。

  • 質問に対する回答を書き出す
  • 声に出して練習をおこなう
  • 1つの質問を深掘りされることも想定しておく
  • 面接練習の風景を録音・録画する
  • 時間を計測する

就活でおこなうべきことは面接練習だけではありません。限られた時間で最大限の効果を得られるように工夫しましょう。

質問に対する回答を書き出す

一人で面接練習をする前に、面接の想定QA集を用意しましょうとお伝えしました。面接練習の効果を高めるためには、質問に対する回答を事前に書き出しておくことが大切です。

一人で面接練習をおこなうということは、質問も自分で用意をしておく必要があります。面接練習を始めてから質問を調べたり回答を考えたりすることは、練習時間の無駄につながってしまいます。事前に質問やそれに対する回答は考えておきましょう。

このときに、文字に書き起こしておくことで自分の思考が整理され、後で振り返ることもできるようになります。就活用の質問集についてはネットやYoutubeでも多数公開されています。

要点のみ書き出そう

回答を書き出すときには要点だけを書くようにすると良いです。というのも、書き出すことの目的が想定される質問に対して、答える内容の軸のイメージを明確化することだからです。

たとえば「志望動機を教えてください」という質問に対しては「〜です」と答える、という具合で要点のみだけを書くようにしましょう。詳細な補足まで書き出してしまうと、面接の回答原稿を作っているようになってしまい、面接練習に不自然さが出てしまいます。

また、実際の面接の場でも答えを明確に決めすぎていると、面接官が抱く印象も必要以上に堅苦しい印象になってしまう可能性があります。

あくまでも答えたいポイントを明らかにするために書き出していることを忘れないでください。

声に出して練習をおこなう

質問に対する回答を書き出したことで、回答内容を整理できたら、次は声に出して練習をおこないましょう。実際に面接官が目の前にいると想像すると良いです。

声に出すときには次の3つの点を意識してみてください。

  • 回答にかかる時間の長さ
  • 声の大きさ
  • 話すスピード

文字にすることで回答内容が整理されたら、目の前に面接官がいることを想定して実際に声に出して回答をしてみます。声に出すことで、自分の伝えたいことがよりはっきりとしてくるという効果もあります。

声に出して練習するときにチェックすべき点は、「声の大きさ」「話すスピード」の2点です。声の大きさが大きすぎても小さすぎても聞き手には不快感を与えます。他人にとって聞き取りやすい大きさになっているのかを考えましょう

また、面接では緊張すると話すスピードも早くなりがちです。普段の練習から一定のスピードで話せるように繰り返しましょう。

1つの質問を深掘りされることも想定しておく

面接の想定QA集を作り、声の出して練習を重ね、慣れてきたら次のステップとしては「質問に対する深掘り」についても想定ができると良いでしょう。

実際の面接では、面接官とのやりとりの中で予想をしていなかった質問をされることもあります。

面接で深掘りをされるということは面接官に興味をもたれているということなので、良い印象につながっているということです。ただ、なかなか事前の対策ができないためつまってしまう学生もいることでしょう。

「自分が面接官だったらこの内容について深く聞いてみたいと思うかもしれない」という回答については、深掘りされることも想定をして、練習をしておきましょう。そうすることで本番でも落ち着いて対応ができるでしょう。

面接での深掘り対策についてはこちらで詳しく解説しています。

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1時間の面接は深掘り対応が重要! 絶対にやるべき5つの準備

面接練習の風景を録音・録画する

深掘りされることも想定をしたうえで回答が用意できたら、スマホで録音・録画しながら面接の練習を進めていきましょう。スマホを使って録音や録画をする機会があまりないという人は、事前に短い録音や動画を撮って操作に慣れておくとスムーズです。

スマホを使って録画する際は、三脚を使ってスマホを固定しておくとずれたり途中で余計な音声や映像が入ることがありません。スマホを手で持つと映像がぶれたり、音声が乱れたりする原因になりますので、面接練習のときは避けるのが良いでしょう。

パソコンで録画や録音ができるという人は、スマホと合わせて活用すると、一回の練習で複数の角度から振り返ることもできます

時間を計測する

面接練習をするときには時間を計測するようにしましょう。一般的に就活の面接は一人当たり30分程度に設定されています。限られた時間の中で自分を有効にアピールするためには、練習のときから時間を意識する必要があります。

入室から退室までにどのくらいの時間がかかっているのかを把握しましょう。また、1つの質問に対しては1〜2分程度で回答できると良いです

回答が短すぎると熱意が伝えきれませんが、長すぎると面接官に対して一番伝えたい内容がわかりづらくなってしまうからです。回答が短すぎたり長すぎたりする場合には、書き出したQA集を見返してもう一度内容を精査しましょう。

キャリアアドバイザーコメント

高橋 宙

高橋 宙プロフィール

自分専用の質問集を用意してみよう

一人でおこなう面接練習の効果を高める方法として、事前に質問集を用意しておくこともおすすめです。自己紹介やガクチカ、志望動機といった頻出の質問以外にも、受ける企業の業界動向や価値観に関するものなど、質問の種類は多方面に渡ります。想定できる質問とその回答まであらかじめ考えておくことで、面接練習の幅も広がるでしょう。

実際の面接ではどのような質問が飛んでくるかわからないため、一つでも多く質問に対する回答を考えておくと安心ですね。就活の記事やYoutubeにも質問集が掲載されているため、その中から探すのも良いでしょう。

また、質問に対する回答は要点のみ書き出すことをおすすめしましたが、面接に慣れていないうちは回答の大まかな構成まで考えておくと良いかもしれません。おすすめの構成は、PREP法と呼ばれるフレームワークです。最初に結論を述べ、その理由と具体例を述べた後に再度結論を述べる構造で、回答の内容が整理され非常に伝わりやすくなります。PREP法を意識しながら回答の練習を進めれば、面接官に伝わりやすい回答方法が次第に身に付くようになりますよ。

面接練習を一人でおこなう時に意識しておくこと

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就活生

なるほど。だいぶ面接練習を一人でおこなう方法がわかってきたので、早速やっていこうと思います。

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キャリアアドバイザー

やる気にあふれていていいですね。一方で、一人で練習するからこそ陥りがちなポイントもあるんですよ。

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就活生

確かに、誰も見ている人がいませんからね。ついついダラダラと進めてしまいそうな気がします。

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キャリアアドバイザー

そうですね。面接練習をおこなう際の心構えについてもお伝えしますね。

初めはやる気があっても、つい言い訳を並べて練習が適切に進まないこともあるでしょう。次は、一人で面接練習をおこなうときに意識しておくことについて解説します。

臨場感を出す

一人でおこなう場合も、誰かと一緒にやる場合も、練習だからと手を抜くのではなく臨場感を出して取り組むことが大切です。どんなに練習を重ねても面接本番では緊張もしますし、想定していなかった状況になることもありえます。

そんなときに落ち着いて対処できるかどうかは、何度本番同様の環境の中で練習ができたかによって決まるものです。自分一人でリラックスしすぎた状態で練習をしていても、その経験値が本番で活きるとは言いがたいでしょう。

本番で練習通りの力を発揮するために、緊張感をもって練習するように心がけましょう。臨場感を出すためには、自分の服装・髪型を整え、練習する場所を面接会場のように再現すると良いです

服装・髪型は整える

一人だから、誰かに見られるわけではないから、とついつい服装や髪型は普段通りのままで練習をしてしまう方もいるかもしれません。

普段着で練習をして撮影をしても、後で動画を見返したときには「今は本番用の服装・髪型だから今は関係ない」と確認の観点から漏れてしまうことでしょう。

実際の面接では、受け答えの内容だけではなく身だしなみや清潔感といった見た目にも気を配る必要があります。実際の面接同様にスーツに着替え、髪型も整えることで、身もひき締まるでしょう。

また、撮影した動画を見返すときにも、自分の身なりを確認することができます。

就活のヘアスタイルのポイントはこちらで解説しています。

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面接会場を再現する

臨場感を出すために、面接会場を再現することも方法の1つです。といっても、自分一人の練習のために、公共の会議室をレンタルする必要はありません。

あくまでも椅子や机といった小物を用意して、面接会場でおこなう挨拶や着席、入退室が再現できるような環境を整えるだけで十分と言えます。

一人での練習だと、机や椅子は用意せずにおこなう方もいるでしょうが、椅子や机は家にすでにあるものや簡易的なものでも構いませんので、用意することをおすすめします。

自分が正しい姿勢で座れているか、歩き方が不自然になっていないかなど、実際の面接でチェックされるポイントを網羅的に確認しましょう。

回答を丸暗記しない

一人でおこなう面接練習の場合、質問と回答をどちらも自分一人でおこなうため、一方的に話を進めていく形式になってしまいます。そのため、どうしても質問に対して回答を覚えるという流れになってしまいがちです。

たしかに、回答のメインとなる内容は、ある程度覚えておく方が安心して面接で応対ができるでしょう。しかし、面接は丸暗記した回答を披露する場所ではありません。

また、あまりにも事前に用意した回答一辺倒で進めてしまうと、それは面接官との会話、やりとりではなくなってしまいます。面接で大切なことは、面接官の質問に対して自分の考え方を端的に話すことです。回答を丸暗記する必要はないことを肝に銘じておきましょう。

自分の話し方や癖をチェックする

一人でおこなう練習の場合、第三者の目線から客観的に評価をしてもらうことは難しいでしょう。そのため、間違った解釈のまま練習をおこなってしまい、本番の面接に進んでしまうという危険性も否定しきれません。

せっかく練習をおこなっても、方向性を誤ると良い結果にはつながりませんので、客観的に自分の話し方や癖をチェックするようにしましょう。具体的には、次のような点に気を付けてみましょう。

  • 無意識に髪や顔に触れていないか
  • 回答が冗長になっていないか
  • 「えっと」「えー」といった言葉をむやみに使っていないか
  • 語尾まではっきり発音できているか

キャリアアドバイザーコメント

北浦 ひより

北浦 ひよりプロフィール

本番で緊張しないためには、普段の練習から本番を想定しよう!

本番の面接は、想像以上に緊張感があります。いくら練習を重ねても、練習と本番の環境がまったく異なれば緊張にのまれて力を発揮できなくなってしまうものです。そのため、手間はかかりますが、服装や環境を整えたり、質疑応答に関しても本番を想定した練習をおこなうことが重要になります。

また、一人での面接練習をより効果的に実践するための意識として、練習の目的をはっきりさせることもおすすめです。たとえば、回答をスムーズに口に出せるようにしたいのか、笑顔で話せるようにしたいのか、噛まずにハキハキと伝える練習をしたいのか、など練習のゴールはさまざまです。一度にすべてを意識して練習すると中途半端になってしまうこともあります。

また、一人で練習すると途中でだらけてしまう可能性もあるかもしれません。練習を始める前に「今日はここだけはマスターできるようにしよう」と目的とゴールをはっきり定めることで最後までやり遂げられ、達成感も得やすくなるでしょう。

あなたは大丈夫? 一人で面接練習をおこなう際のチェック項目5選

一人で面接練習をおこなう際のチェック項目5選

面接練習は、実際に面接官の立場になって、チェックするポイントを意識しながら実施・振り返りすることで、適切にブラッシュアップができます。

家族や知人に面接官役をお願いするときは、第三者の目線で意見をもらえますが、自分で自分をチェックする際にはどうしても確認が甘くなったり見過ごしたりしてしまいがちです。

次は、一人で面接練習をおこなう際の5つのチェック項目について解説します。ぜひ、これらのチェック項目を漏れなく確認して、面接官からの高評価につなげていきましょう。

声の大きさは適切か

面接では、普段よりも少し大きめの声を心がけると良いです。メラビアンの法則によると、聴覚の情報が相手に与える影響は38%と言われています。それほど、音声情報が与える影響は大きいのです。

しかし、声が大きすぎても相手を不快な気持ちにさせてしまいます。面接会場での入退室と面接の受け答えのタイミングでは声の大きさを使いわけると良いでしょう。

入室・退室の際には部屋の出入り口付近と面接官からは遠くにいるため、普段の1.5倍の声の大きさに、質疑応答中は普段の1.2倍程度の声の大きさを心がけると面接官からも聞こえやすいでしょう。

表情や目線に問題はないか

実際の面接で、面接官を目の前にすると緊張するのは当たり前です。しかし、緊張から、表情が曇ったり、目線が定まらずキョロキョロと落ち着かなかったりすると、面接官からも心配されてしまいます。

表情がこわばっていると、不機嫌そうな印象を与えてしまうこともあるでしょう。意識的に口角を上げ、柔らかい表情をつくるようにしましょう。

また、目線は面接官に合わせるのが基本です。一人で練習するときには自分の正面にスマホを置いて、カメラが面接官の目というつもりで視線を合わせてみましょう。目線を合わせることで自分の熱意や真剣さを伝えることができます

話し方は適切か

面接官の質問に対して、自分の考え方をきちんと伝えるためには、聞き取りやすい話し方を心掛けることが大切です。声の大きさ以外にも、話すスピードや、間の取り方、滑舌や言い回しなどが適切かを振り返りましょう

緊張すると早口になったり、語尾が濁ったりしてしまうことがあります。口を大きめに開いて、母音を意識して発音することでハキハキとした話し方になりますので、練習から意識してみましょう。

また、面接ではビジネスマナーについても確認されています。社会人として適切な言葉遣いで話すことができているのかもチェックしましょう。

話す内容は簡潔か

面接では、自分を精一杯アピールしたい、熱意を伝えたい、という気持ちからどうしても回答内容が長くなってしまうことがあります。

しかし、どんなに詳しく説明しても、面接官から見ると話がまとまっていない、要約力が足りないという評価につながってしまう可能性もあるでしょう。自分の回答内容が簡潔にまとまっているかという点についても繰り返し確認をするようにしましょう。

長すぎるという場合には、もう一度軸として答える内容を見つめなおすことも必要です。詳しく説明したい内容は、面接官から深掘りされた際の回答内容として残しておくことも想定しておくと良いでしょう。

口癖・手癖がでていないか

緊張したり想定していた回答が上手く答えられなかったりすると「えー」「えっと」「あのう」といった口癖が出てしまうこともあるでしょう。なかには、手で太ももをさすったり、両手をこすり合わせてしまうなどの手癖がでてしまう方もいるかもしれません。

そのような口癖や手癖は一人で面接練習をしているときから、できるだけおこなわないように意識付けておくことが大切です。癖は無意識にでてしまっていますから、動画を見返して客観的に振り返るようにしましょう。

「えっと」などは、自分の考えをまとめる時間が欲しいときに使いがちな言葉です。考える時間が欲しいときは質問内容を復唱してから話始めるようにすると良いです。

一人で面接練習をした後さらに効果を高める方法

一人で面接練習をした後さらに効果を高める方法

ここまで、自分一人でおこなえる面接練習について解説してきました。しかし、一人でおこなった練習の効果をより高めるためには第三者から客観的に評価をしてもらえる面接練習をおこなうことが必要不可欠です。

一人での練習の後には、上のような方法で面接練習をおこなうようにしましょう。

対人練習をおこなうことで、自分一人では気付くことができなかった改善点を見つけることができますよ。

友達や家族を相手に面接練習をする

一番面接練習を頼みやすい相手は友達や家族でしょう。身近な友達や家族だからこそ、面接で想定される質問に対する自分の回答に対して率直な感想をもらえることでしょう。

特に、大学の友人であれば同じ就活に励む仲間として切磋琢磨しながら練習を進めることができます。お互いに面接官役と学生役を交換することで、相手の良いところを真似できます

また、面接官の立場にたってみて感じたことを正直に伝え合うことでお互いにとっても改善点を見つけられるでしょう。数名の友人が集まればグループ面接の練習をすることもできますので、ぜひ友人同士のつながりも大切にしていくと良いです。

キャリアセンターなどで模擬面接をする

大学にある「キャリアセンター」や「就職課」で模擬面接に参加することができます。模擬面接の内容は一対一のものやグループ面接など、大学によって異なります。

キャリアセンターには、各大学の就活に詳しい職員がおり、これまでの学生へのアドバイス経験も豊富です。

多くの大学のキャリアセンターでは、職員が企業からの研修を受けており、人事の視点から学生への助言ができるように専門的なトレーニングを実施しています。ESの添削や進路の相談などもおこなっていますので、ぜひ情報を集めてみると良いでしょう。

就活エージェントに面接練習をお願いする

就活エージェントは就活に詳しいキャリアアドバイザーが就活の開始から終了まで一貫して支援してくれるサービスです。ESの添削はもちろんのこと、自己分析や面接練習の相手役もおこなってくれます

回答のブラッシュアップだけではなく、面接におけるマナーや敬語についても教えてもらえるのが特徴と言えます。独自の情報網で集めた志望企業の面接傾向を教えてもらえる可能性もあるのです。

他にも求人情報を教えてくれたり、優良企業を紹介するといったサポートもおこなってくれますので、まだ登録をしていないという方はぜひ上手に活用してみましょう。

練習で実際の面接を受けてみる

より実践的な面接練習としては実際に選考に参加してみることです。どんなに練習しても一回の本番の面接での緊張感には変えられません。面接は経験を積むごとに上手に話せるようになるものです

本命企業の選考に参加する前にベンチャー企業や早期選考をおこなっている企業の面接に参加してみるのも良い練習と言えます。

面接官とのやり取りの中で上手に答えられたものや上手く答えられなかったものを分類し、準備不足だった点については第一希望の企業の選考前までに自分の考えをまとめなおしておくと、自信をもって面接に臨めるでしょう。

面接で頻出の質問と回答例

面接で良く質問される内容とその回答例を紹介します。

  1. 志望動機
  2. 自己PR
  3. 部活動やサークル・アルバイトの経験
  4. 他の企業の選考状況

これら4つの質問は、面接のなかで必ず聞かれるといっても良いでしょう。回答例を参考にして、自分なりの答え方を用意しておくと安心して面接練習や本番の面接に臨むことができます。ぜひ参考にしてくださいね。

志望動機

志望動機では、面接官に対して企業への入社意欲や熱意を伝えることができます。どうしてその企業に入りたいのか、入社後にどんな仕事に携わりたいのかを明確にして伝えることが大切です。

志望動機を考える際には、企業の事業展開の方向性や企業の強みと自分が将来やりたいことを関連付けると良いでしょう。そうすることで、自分が入社したときに活躍するイメージを面接官に想像させることができます。

また、他の企業にはない志望企業の強みを伝えることで、しっかりと企業研究をしていることもアピールできるでしょう。

志望動機では、「結論」「その業界・企業を志望する理由」「入社後に貢献したいこと」の順で答えると良いです

志望動機の作り方はこちらを参考にしてみてください。

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回答例

例文

私が御社を志望した理由は、スポーツ用品の提供を通じて、より多くの方々にスポーツに触れてその楽しさを知ってもらいたいと考えたからです。

御社が取り扱っている製品は、日本国内で知名度のある有名なスポーツのものはもちろんのこと、他社では購入できないマイナースポーツの用品にも及びます。中には国内で御社しか取り扱っていないものもあります。

御社は幅広いスポーツ用品を取り扱うことで、よりたくさんの人にスポーツを楽しむ機会を提供していると考えております。

私は大学時代にフィットネスジムでアルバイトをしていました。そこでは顧客の要望を聞き、適切なアドバイスをおこなうというコミュニケーション能力を身につけました。御社に入社した際には販売促進事業部として、日本や海外にも御社製品の魅力を伝えていきたいです。

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キャリアアドバイザー

自分のアルバイト経験に関連した志望動機で、入社後にどのような活躍をしたいかも述べられていますね。

自己PR

自己PRでは、自分の強みを面接官に伝えることができます。まずは、自分の強みが何かを把握する必要があるので、十分な自己分析が欠かせません。自分はどんな考えをもち、何が強みなのかをしっかりと把握したうえで、回答内容を考えていきましょう。

自己PRというと、「何か秀でているものがないといけない」と気負ってしまう方もいるかもしれません。しかし、自己PRとは決して大それたものではなく、自分らしさ、自分の強みを明確に伝えることができれば良いのです

面接では、深掘りされることもありますので、自分の強みは何か、どうしてそのように考えたのかを合わせて用意しておきましょう。

自己PRのコツはこちらで解説しています。

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回答例

例文

私の強みは「人の期待以上の成果を残せる行動力」です。昨年参加したインターンシップでは、実施設計を担当しました。企業の担当者からは、内容が多いため、期限までに終わらせなくても問題はないとの指示をいただきましたが、私は期待以上の成果を残したいと思い、インターン期間中に終わらせるための計画を考えました。

疑問が合った場合には、持ち越さずに設計部の方々に積極的に質問をしました。また、作業時間を確保することで、ノルマ以上の作業をおこなうことができました。その結果計画よりも2日早く作業を完成させました。

人の期待に応えることはもちろんのこと、期待以上の成果を残すためにはどうしたらいいのかを常に考えて行動する力を御社でも発揮して、クライアントの要望以上の提案ができる構造設計者になりたいです。

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キャリアアドバイザー

インターンでの経験から、自分の強みをわかりやすく述べていますね。

部活動やサークル・アルバイトの経験

学生の本業は大学での学業ですが、部活動やサークル・アルバイトなど、学業以外の活動で身に付けた力をアピールしたいと考える方もいるでしょう。

企業側も、学業以外で学んだことを知りたいという意図で、部活動やサークル・アルバイトの経験について質問をすることがあります。学業以外の活動について答える際には、次の4点を踏まえるようにしましょう。

  • その活動をしようと思った理由
  • その活動をするうえで大変だったこと
  • その活動で改善したこと・身についたこと
  • その活動を通して学んだこと

活動の過程で経た思考プロセスは入社後にも活かせるものであることを伝えると良いです
部活経験をアピールする方法はこちらで解説しています。

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回答例

例文

私は「居酒屋でアルバイト」をしていました。もともとは、大学以外の友人とのかかわりや年齢や立場の異なる人との関係性を作りたいと思って、始めたものでした。

2年目にはバイトリーダーを任されるようになり、繁忙期には冷静に状況を見極めて他のバイトメンバーに指示を与える立場となりました。

また、自分1人では見切れず、気付けないことも多くありましたので、他のバイトメンバーから悩みをヒアリングするように意識をしました。まとめた内容は自分で改善案を立てて、社員さんに直談判をしたこともありました。その結果、お店の雰囲気が良い方向に変わり、みんなが働きやすい環境になりました。

アルバイトを通して、状況判断力や意見を集約する力が身に付きました。御社へ入社した際には、さまざまな人の意見をまとめてプロジェクトを成功させていきたいです。

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キャリアアドバイザー

リーダーシップを発揮した経験がわかりやすくまとめられていますね。

他の企業の選考状況

選考の過程で、他の企業の選考状況を聞かれることがあります。企業側が他社の選考状況を聞く目的は次の2つです。

  • 就活の軸を知るため
  • 自社への志望度を測るため

どのような業界や企業を受けているのかで、軸をもって就活を進めているのかを確かめています。また、内定を出した際に自社に入社をする意思はあるのだろうかということも確認しているのです。

選考状況について聞かれた場合には、まずは就活の軸を示してから、他の企業の選考状況を正直に答えると良いでしょう。このとき、不採用となった企業や受けている企業をすべて答える必要はありません。答えやすい企業を一例として挙げる程度で十分と言えます

回答例

例文

私は、生活に密接にかかわる有形C社商材を扱う企業を中心に就職活動をおこなっています。また、利便性を高めたいという点からICT分野にも興味があります。

具体的にはA社やB社、C社の選考を進めているところです。A社とB社は来週最終選考を控えており、C社は現在選考の結果待ちです。

しかし、御社から内定をいただくことができれば、その時点で就職活動を終了したいと考えております。

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キャリアアドバイザー

就活の軸を示した後に、面接している企業が第一志望であることを伝えているのが良いですね。

一人で面接練習をしてライバルと差をつけよう!

面接は誰かと一緒におこなわないといけないと考えている方もいるでしょうが、一人でも面接の練習を進めることはできます。

また、一人でおこなうメリットもあることがこの記事を読んでおわかりいただけたと思います。一人での練習と対人での練習をおこなうことで第一志望の企業の面接にも自信をもって臨めるでしょう。

ぜひ、効果的な面接練習の方法を習得して実践に役立つ面接練習をおこなってくださいね。

記事の編集責任者

北原 瑞起きたはら みずき

新卒でポート株式会社へ入社。入社2年目に年間1億2千万円の売上を記録し、全社の年間MVPを獲得。現在は、リクルーティングアドバイザーグループの責任者として、年間300社の採用支援及び、年間2,000人の学生の就活相談に乗り、企業と学生の最良なマッチング機会の創出をおこなっている。プロフィール詳細

全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-190515132-01458)

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