目次
- 企業からの「潤滑油」の印象
- 評価につながる経験
- 対立する組織や異なる意見の間に入りまとめた経験
- チームの雰囲気を変えた経験
- 注意点
- 「潤滑油」という表現をそのまま使わない
- 受け身のエピソードで終わらせない
- 言い換えられる言葉
- 立場や利害を超えた調整力
- おすすめの業界・職種・会社
- 利害関係の板挟みになりやすい施工管理
- チームワークや細やかな配慮が求められる業界
- 「潤滑油」に対してキャリアアドバイザーがアドバイス!
- 26卒内定者の例文を紹介|アドバイザー解説付き
- 【内定者例文】26卒 明治大学 広告業界
- 「潤滑油」の自己PR例文2選
- ①立場や優先順位が違う人の間に立った経験の例文
- ②チームの雰囲気を変えた経験の例文
- 「潤滑油」を自己PRにしたい人はこちら!
人と人との間に立って、場を和やかに取り持つ。
このように潤滑油的な役割を担えることを自己PRにしたい人もいるでしょう。
結論、「潤滑油」は自己PRとして「アリ」です。ただし使い古された、かつ抽象的な言葉ではあるため、表現方法には注意が必要ですよ。
この記事では、「潤滑油」という自己PRを魅力的に伝えるために方法や企業からの印象を紹介します。
なお、潤滑油の自己PRを考える前に、基本的な知識から理解しておきたい人は、以下の記事もあわせて読んでおきましょう。
【例文9選】大学生必見!自己PRの考え方や書き方を徹底解説
企業からの「潤滑油」の印象
チームの心理的安全性を高め、良好な雰囲気を作れそう
「ただの良い人」で自分の意思や主張がない印象を受ける
評価につながる経験
対立する組織や異なる意見の間に入りまとめた経験
- 意見が対立するなかで特定の主張に流されず、間に入ることで全員を納得させた
- 学生にとってハードルの高い企業との折衝や調整を担当し、円滑なコミュニケーションで成果につなげた
チームの雰囲気を変えた経験
- 熱量が低くサボり気味なメンバーを盛り上げ、チームの雰囲気を一変させた
- 状況が停滞しているなか率先して行動し、チームを巻き込んで目標達成に貢献した
注意点
「潤滑油」という表現をそのまま使わない
- 抽象的かつ聞き飽きた表現であり、仕事でどのような活躍ができるかが伝わりにくい
⇒「調整力」などビジネススキルに直結する言葉に言い換える
受け身のエピソードで終わらせない
- 周囲の意見を聞いて従っただけでは「自分軸がない受け身な人」と判断されやすい
⇒「どのように当事者意識を持って動いたか」という主体的な行動を語る
言い換えられる言葉
立場や利害を超えた調整力
- 考え方が異なる人々の間に立ち、目的達成に向けて物事をスムーズに推し進められる点がビジネススキルとして評価されやすくなる
おすすめの業界・職種・会社
利害関係の板挟みになりやすい施工管理
- 職人とゼネコン、メーカーと顧客など、立場が異なる人々の間に挟まれる環境
- スケジュールや関係性を円滑にコントロールする調整力がダイレクトに活かせる
チームワークや細やかな配慮が求められる業界
- メンバーや顧客に対する先回りの配慮が求められる環境
- チームの心理的安全性を高め、組織全体のパフォーマンスを底上げする姿勢が評価につながりやすい
「潤滑油」に対してキャリアアドバイザーがアドバイス!
26卒内定者の例文を紹介|アドバイザー解説付き
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。
【内定者例文】26卒 明治大学 広告業界
私の強みは、立場の異なる人々の間に入り、チームを円滑に動かす力です。
高校時代の部活動での演奏会では、世代間の認識のズレを解消し、チームの結束力を高めることに注力しました。
当時は数年ぶりの通常開催ということもあり、サポートに回ってくださる卒業生と、演奏会自体が未経験の後輩たちとの間で、連絡の行き違いやモチベーションの差が生じていました。
このままでは本番の質にかかわると考え、私は双方の橋渡し役を自ら買って出ました。具体的には、先輩方には現場の進捗や後輩の課題を細やかに報告して適切な助言を仰ぐ一方、後輩には先輩からの指導意図を噛み砕いて伝え、不安を取り除くためのフォローを徹底しました。
結果として世代間の壁がなくなり、チーム全体が同じ目標に向かって連携できるようになり、演奏会を成功に導くことができました。貴社においても、部署や年代の垣根を越えたコミュニケーションを取ることで、組織全体の成果最大化に貢献します。
広い視座が伝わってくる、良い例文ですね。特に以下の2点については高く評価できます。
・「世代間の意識の差」というビジネス直結する課題に着目できていること
・後輩と先輩のハブ的な存在になることで介在価値を発揮できていること
このように、「自ら考えて動く姿勢」を示しつつ仕事に活かすイメージのできるエピソードを伝えることで、入社後も組織に貢献できる人材として高く評価されるでしょう。
「潤滑油」の自己PR例文2選
①立場や優先順位が違う人の間に立った経験の例文
私の強みは、みんなが納得できる着地点を見出し、物事を前に進める力です。
地域の子供向け体験イベントを運営するボランティアサークルに所属していた際、どんどん新しい体験企画を取り入れたい企画担当と、事故防止や安全管理を最優先したい安全管理担当の間で意見が対立し、準備が完全にストップしてしまったことがありました。
そこで私は、安全基準をクリアしたうえで新企画を実施できる案を考え、すり合わせの時間を設けました。たとえばハサミを使う工作企画に対して安全管理側から「怪我のリスクが高い」と反対が出た際には、「危険なカット工程はあらかじめスタッフ側で事前準備し、子どもたちには組み立てと飾り付けを楽しんでもらう」というやり方を提案しました。
安全管理側の懸念を一つずつ解消しつつ、企画側が求める「体験の楽しさ」を残した運用ルールを作ったことで、お互いに納得して準備を進められるようになりました。
その結果、チームが一丸となって準備に向かうことができ、無事にイベントを開催することができました。来場した保護者アンケートでも満足度95%という過去最高の評価をいただくことができました。
入社後も多様な関係者の間に立ち、双方の強みを引き出す調整役になることで、貴社の事業に貢献してまいります。
この例文の高評価ポイントは、以下の2点です。
・対立を解消するために自ら話し合いの場を設けた点
・すり合わせの内容を具体的に提示できている点
潤滑油のエピソードは「具体的に何をどうすり合わせたのか」が抜けがちですが、この例文ではその点も詳しく説明できているため、エピソードの説得力が増しています。
②チームの雰囲気を変えた経験の例文
私の強みは、組織の士気を引き上げる力です。
学園祭実行委員会の広報チーム8名でWeb集客を担当していた際、初期のアクセス数が伸び悩んだことでチーム内に「どうせ頑張っても集まらない」という諦めの空気が広がり、ミーティングの欠席や作業のサボりが目立つという課題がありました。
そこで私は全員と個別に話をする機会を設け、「何に挫折しているのか」を聞き出しました。すると、担当業務があいまいなこととが原因だと分かりました。
そこで私は、デザイン・文章作成・SNS分析など、各メンバーの得意分野に合わせて細かく役割を分担しました。さらに、日々のSNS閲覧数や予約数の伸びをグループチャットで毎日共有し、お互いの小さな貢献を褒め合う仕組みを導入しました。
自分の行動が数字になって見え始めたことでチームの雰囲気が一気に明るく前向きになり、全員が自主的にアイデアを出し合う活気ある組織に生まれ変わりました。
その結果、広報活動が大幅に加速し、当日は前年比1.4倍となる過去最高の来場者数を達成することができました。この強みを活かし、入社後もチームの士気を向上させることで、組織の目標達成に貢献してまいります。
グループを引っ張る前向きな姿勢が伝わる例文ですね。特に評価したいのは以下の2点です。
・一人ひとりと対話の時間を設けて本音をすくい上げた点
・「チャットで進捗を共有する」などチームの雰囲気を高める工夫を自主的におこなった点
また「過去最高の来場者数」という定量的な成果を示せている点も、客観的な評価がしやすく好印象です。
「潤滑油」を自己PRにしたい人はこちら!
潤滑油は、「協調性」とも言い換えられます。自己PRとして協調性を伝えたい人は、ぜひ以下の記事も目を通してみてください。
協調性は自己PRとして弱い? キャリアアドバイザーの本音を公開!
「協調性」をアピールする自己PR例文! 26卒内定者の実例も紹介
また「潤滑油」をアピールするためには、周囲を巻き込む力も必要になります。以下の記事では「周囲を巻き込む力」を魅力的に伝える方法を解説しているので、気になる人はチェックしてみましょう。
人を巻き込む力とは|自己PRで高評価を得る4つのポイントと例文
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「意見を聞くだけ」では響かない!
キャリアアドバイザー
高橋 宙
プロフィールをみる自ら組織を回す主体性を示そう
「私はチームの潤滑油です」。
自己PRでよく見かける表現ですが、そのままアピールするのは少し危険かもしれません。
なぜなら、そのままだと「受け身で自分の意思がない人なのかな」という懸念を抱かれやすいから。
「ただの良い人」という印象で終わってしまっては、ビジネスでの活躍はイメージできません。
そのため、高評価を得るためには以下の2点が重要になります。
①自ら働きかける主体性を伝えること
②具体的なビジネススキルへ言い換えること
ここからは、好印象に残りやすい自己PRの具体例を紹介していきます。
評価につながる! 潤滑油の自己PR例
【どんな課題があった?】
ビジネスコンテストで、学生チームと連携先の企業との間で意見が割れてしまった
【どんなアクションをした?】
・企業側へ自ら積極的に質問をしてコミュニケーションを深めた
・両方の要素を組み合わせた案の企画書を作成した
【結果どうなった?】
・全員が納得するビジネスモデルが完成し、無事に大会で入賞できた
⇒板挟みになるような困難な状況でも、両者の信頼を得てプロジェクトをまとめている点が高く評価できる!
このように、あなた自身が「どう動いて摩擦をなくしたのか」という点を具体的に伝えられると、企業からも高く評価されやすくなりますよ。