目次
- 「協調性」の自己PRの作り方! アドバイザーが解説
- 題材別! 「協調性」の自己PR|内定者例文5選
- 【内定者例文①部活】26卒 岩手大学 IT業界
- 【内定者例文②サークル】26卒 近畿大学 IT業界
- 【内定者例文③アルバイト】26卒 島根大学 IT業界
- 【内定者例文④ゼミ】26卒 新潟大学 人材業界
- 【内定者例文⑤ボランティア】26卒 近畿大学 IT業界
- NG例文|アドバイザー添削付き
- ①「優しい人」で終わっている
- ②受け身な印象に映ってしまう
- ③行動が抽象的で具体性に欠ける
こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。
自己PRで協調性をアピールする際、「誰とでも仲良くできます」と伝えるだけでは評価にはつながりません。厳しいようですが、企業がビジネスの現場で求めているのは、単なる「良い人」ではないのです。
そこでこの記事では、26卒学生が実際に内定を獲得した「協調性」の自己PR例文を紹介。採用担当者の評価を得るための効果的な伝え方や注意点について詳しく解説します。
※本記事の実例文は、キャリアパーク就職エージェントの利用者の許可を得て作成しております。個人情報の保護と例示としてのわかりやすさを重視し、編集部にて固有名詞の変更や内容の編集をおこなっています。 なお、NG例文については解説の便宜上、生成AIを活用して作成。その後、編集部にて内容の精査と編集を加えて完成させたものです。
採用担当者が「協調性」に抱く印象や、絶対に盛り込むべき3つの要素など、より深く掘り下げた解説は以下の記事でおこなっています。
協調性は自己PRとして弱い? キャリアアドバイザーの本音を公開!
「協調性」の自己PRの作り方! アドバイザーが解説
題材別! 「協調性」の自己PR|内定者例文5選
【内定者例文①部活】
26卒 岩手大学 IT業界
私の強みは、異なる価値観を持つメンバーの間に立ち、目標達成に向けて組織を整える協調性です。
大学の軟式野球部では、勝利を追求したい層と楽しく活動したい層で対立が起き、上級生が相次いで退部する事態に直面しました。私は「全員が納得感を持って活動できる環境」が必要だと考え、双方の意見を個別にヒアリングしました。
そのうえで、練習試合では全員に出場機会を確保しつつ、試合中の戦略立案には全員が意見を出し合う場を設けました。互いの価値観を否定せず、役割を明確に分担することで、チームの一体感を取り戻しました。
この経験から、真の協調とは個々の違いを認め、共通の目的に向かって調整することだと学びました。入社後も、多様な意見を尊重し、チームの力を最大化させる調整役として貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「具体的な仕組み」での解決こそ評価される
部活動における「意識の差」という、どこの組織でも起こり得る普遍的な課題を題材にしている点が良いですね。また、単に「話し合った」で終わらせず、出場機会の提供といった「具体的な折衷案」で解決した実績を伝えられている点も評価ポイントです。
日々学生を支援するなかで、不満を裏で聞くだけの「相談役」を協調性と呼ぶ人が多いですが、それではただの「良い人」止まりです。この例文のように、制度や仕組みにまで踏み込んで解決を図る姿勢こそが、ビジネススキルとして評価されます。
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【内定者例文②サークル】
26卒 近畿大学 IT業界
私の強みは、初対面の相手とも迅速に信頼関係を構築し、プロジェクトを遂行する協調性です。
大学時代はモノづくりサークルの代表を務め、その技術力を背景に、学外の技術系コンテストに「外部助っ人」として多数参加しました。見ず知らずのチームで即座に成果を出すため、私は参加直後に必ずメンバーの「思考の癖」を把握するための対話をおこないました。
たとえば、知識の豊富なメンバーには専門用語を交えて技術解説をおこない、論理派のメンバーには数値的根拠を提示するなど、相手の理解の枠組みに合わせたコミュニケーションを徹底しました。
その結果、円滑な連携が可能となり、短期間の制作期間でも「君がいて助かった」と評価される成果物を完成させることができました。
貴社においても、顧客や他部門の担当者のニーズを素早く汲み取り、円滑な協力関係を築くことで、付加価値の高い提案を実現したいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「協調性」の裏にある戦略にフォーカスしよう
ただ単に「誰とでも仲良くできます!」ではなく、相手の趣味嗜好に合わせて伝え方を変えるという、一歩踏み込んだ具体的かつ再現性の高いテクニックが示されています。これは営業職やエンジニア職など、対人折衝が発生するあらゆる職種で高く評価される強力なアピールになります。
この例文のように、「協調性」をアピールするのであれば、その裏の戦略的な部分に焦点を当てられると、より頼もしい印象に映ります。
ビジネスにおける協調性は、「相手に動いてもらうこと」が目的です。いかにして相手を動かすかという視点からあなたの協調性を深掘りしてみましょう。
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【内定者例文③アルバイト】
26卒 島根大学 IT業界
私の強みは、主体的に組織の隙間を埋め、円滑な連携を生み出す協調性です。
3年間継続している飲食店アルバイトでは、調理担当と接客担当の連携不足により、提供遅延やオーダーミスが常態化していました。私はこの状況が顧客満足度の低下に直結すると危機感を抱き、自ら志願して両方の業務を兼務する形を取りました。
双方の現場を経験することで「調理側の忙しさ」と「接客側の焦り」の両方を理解し、情報伝達の優先順位を明確にするルール作りを提案。また、両者の橋渡し役として意識的に声を掛け合う環境を作りました。
その結果、ミスが激減し、大手グルメサイトでの評価点向上にも寄与しました。この経験から得た、組織全体の最適化を考える視点を活かし、貴社でも部門を超えた連携を推進していきます。
キャリアアドバイザーが読み解く!「主体性をともなった協調性」こそが最強
「キッチンとホールの対立」という典型的な課題に対し、自ら「兼務」というハードな手段を選んで解決した行動力が素晴らしいです。実際に自ら実務を把握したうえでのルール作りという、まさに主体性をともなった協調性が示せています。
ただ「仲良くしよう」ときれいごとを言うだけなら誰にでもできます。企業が求めているのは、口先だけの調整役ではなく、このように能動的に動ける調整役。「協調性」をアピールするときは自ら積極的に改善に動いた経験を伝えるようにしましょう。
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【内定者例文④ゼミ】
26卒 新潟大学 人材業界
私の強みは、意見対立を乗り越えチームをまとめる「協調性」です。
私が所属していたゼミで、メンバー間の意見の相違から進行が停滞した際に発揮しました。私は全員の意見を丁寧に聞き取り、それぞれの長所を活かせる役割分担を提案しました。結果としてチームに一体感が生まれ、期限内に質の高い成果物を完成させることができました。
貴社でも多様な価値観を受け入れ、チームの力を最大化することで貢献します。
キャリアアドバイザーが読み解く!「説得しました!」では評価されない
協調性をアピールする際に「意見を調整しました」と言う学生は多いですが、その手法が「多数決」や「説得」だとアピールとして少し弱いです。この自己PRは「意見の対立」を「長所と役割の不一致」と分析し、「役割の再分担」という組織にとって最適な手段で解決している点がお見事です。
このように「意見を調整したエピソード」で高評価を得るには、単に「説得した」のではなく、対立の原因に対して仮説を立て、論理的な施策で解決したプロセスを強調できると効果的なのでぜひ真似してください。
ビジネス現場でも、異なる意見は「排除すべきもの」ではなく「統合すべき資源」です。単なる妥協ではない、プラスアルファの価値を生む協調性を示しましょう。
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【内定者例文⑤ボランティア】
26卒 近畿大学 IT業界
私の強みは、状況を客観的に分析し、納得度の高い合意形成を導く「協調性」です。
中高生の支援をおこなうボランティアの活動において、月1回のイベント企画をおこなう際、4人のチーム内で実施方法を巡り議論が紛糾することが多々ありました。私は、議論が平行線を辿る原因は「各案のメリット・デメリットが可視化されていないこと」にあると考えました。
そこで、各案の長所・短所を整理した比較表を作成し、さらに第三者視点でのリスクを提示する役割を買って出ました。
論点を構造化したことで、メンバー全員が納得して意思決定をおこなえるようになり、職員の方からも「最も議論がスムーズで、企画の背景が論理的だ」と評価をいただきました。
仕事においても、周囲を巻き込みながら最適な解を導き出し、着実に成果へつなげたいと考えています。
キャリアアドバイザーが読み解く!「優しい」ではなく「再現性ある解決」が重要
「メリット・デメリットをまとめる」という再現性の高い解決策が示されているのが良いですね。ビジネスにおいて「なんとなく」の合意はトラブルの原因になるので、こういった「論点の可視化」によって全員を納得させるプロセスは、実務能力として高く評価されます。
協調性をアピールする学生は「コミュニケーション能力」だったり「優しさ」を押し出しがちですが、企業が知りたいのは「仕事での再現性」です。「課題の原因の特定→それに対する合理的なアプローチ→客観的な成果」という鉄板の構造を守るようにしてください。
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ボランティア経験を伝えるときは目的や学んだことをアピールしよう
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履歴書でボランティア活動について書くのはあり? 書き方や例文を紹介
NG例文|アドバイザー添削付き
①「優しい人」で終わっている
私の強みは協調性があることです。
高校時代に所属していたサッカー部では、マネージャーとして常に選手が気持ちよく練習できる環境づくりを心掛けていました。具体的には、選手からの要望をほかのマネージャーに伝えたり、ドリンクの準備や片付けを率先して欠かさずおこなったりしました。
その結果、選手から感謝されることが増え、チームの士気が上がりました。この経験から、周囲と協力することの大切さを学びました。
入社後も、チームの輪を大切にして、みんなが気持ちよく働けるようにサポートしていきたいと考えています。
「協調」ではなく、ただの「雑用」
この内容では、残念ながら「言われた雑務を真面目にやっただけ」という印象になってしまいます。
マネージャーであっても、チームが勝つために「仕組みをどう改善したのか」という変革の視点がなければ、ビジネス上の強みとしては評価されません。
私の強みは、チームの士気を高めるために自ら働きかける協調性です。
サッカー部のマネージャーとして、当初は選手と運営側の意識の乖離が課題でした。私は「感謝される存在」に留まらず、「勝つためのパートナー」を目指し、各選手の練習データの数値化と共有を提案しました。
最初は手間に感じる選手もいましたが、個々の課題を可視化することでチーム全体の練習密度が向上。結果として、リーグ戦での順位向上に貢献しました。
貴社でも、周囲を巻き込みながら共通の目標達成に向けて動ける人材として貢献します。
②受け身な印象に映ってしまう
私の強みは、協調性です。
私は大学のゼミでグループワークをおこなう際、意見が対立したときはいつも聞き役に回るようにしています。
どちらの意見も尊重したいので、自分の意見はあえて主張せず、みんなが納得するまで話し合いを見守ることに徹しました。
その結果、最後には全員が納得できる発表内容になり、教授からも「君たちの班は揉め事がなくていいね」と言われました。
仕事でもこの柔軟さを活かして、波風を立てずにチームを支えたいです。
「見守る」のは協調ではなく「責任の放棄」
厳しいことを言いますが、会議で発言せずに見守るだけなら、そこにあなたが存在する意味はありません。
ビジネスにおいて、結論をむやみに先延ばしにすることはリスクです。「意見を言わない」ことが柔軟さだと勘違いしていると、採用担当者に「当事者意識がない」と思われてしまいますよ。
私の強みは、対立する意見を整理し、合意形成へと導く協調性です。
ゼミのグループワークで意見が二分した際、私は単に傾聴するだけでなく、各案のメリット・デメリットを整理し、議論の評価軸を整えました。さらに、双方の案から共通の目的を抽出し、折衷案を自ら提示することで、納得感のある結論を導き出しました。
結果として、短い時間で質の高い発表準備ができ、教授からも高い評価を得ました。
貴社でも、限られた時間のなかで最善の意思決定を支える調整役として活躍します。
③行動が抽象的で具体性に欠ける
私の強みは、高い協調性を発揮してチームで成果を上げられることです。
アルバイト先の飲食店では、常に従業員全体のバランスを考えながら行動することを意識していました。そのおかげで、最後まで全員で協力して忙しいシフトを乗り切ることができ、店長からも良い評価をもらうことができました。
この強みを活かして、貴社でもチームワークを大切にして働きたいです。
もう一段階解像度を上げよう
「常に従業員全体のバランスを考えながら行動する」。たしかに素晴らしい心掛けなのですが、ビジネススキルとして評価されるためにはもう少し行動の中身やあなたの思考が知りたいです。
これでは、具体的に何をして「店長からの良い評価」につながったのかがまったく見えてきません。成果の要因を明確に分析できていないと、「自己分析が浅い」と見なされてしまいますよ。
私の強みは、現場の状況を俯瞰し、適切なフォローをおこなう協調性です。
飲食店のアルバイトにおいて、ピーク時に提供遅延が頻発する課題がありました。私は個人の声掛けレベルでは限界があると考え、ポジション間の情報共有の仕組み化を提案しました。
具体的には、キッチンとホールの連携不足を解消するため、オーダー状況を可視化する簡易サインを導入し、手が空いたスタッフが即座にフォローに入れる体制を構築しました。
結果として提供スピードが改善し、顧客満足度の向上に貢献しました。
貴社でも、全体最適の視点を持って組織に貢献します。
キャリアパーク就職エージェントは、東京証券取引所グロース市場に上場しているポート株式会社(証券コード:7047)が運営しているサービスです。
キャリアアドバイザーは実際にこうアドバイスしています!「周囲に合わせる」ではなく「能動的な行動」が大切
キャリアアドバイザー
川﨑 瑛久
プロフィールをみる採用活動において、単に周囲に合わせるだけの協調性では、評価につながりません。なぜなら、ビジネス現場での協調性とは、組織の目的を達成するために周囲のモチベーション維持に努めたり、対立する意見の落とし所を見つけたりする「能動的な働きかけ」を指すからです。
つまり、自己PRで「協調性」をアピールする際は、「主体性」とのセットで伝えることが非常に大切です。自分の協調性が主体的に発揮されたエピソードがないか、過去の経験を深掘りしてみましょう。
また、選考で伝える際は「私の強みは、意見の相違を調整してチームを前進させる協調性です」といった、一歩踏み込んだ定義から始めるのがおすすめです。協調性という言葉は少し抽象度が高いので、どのように役立つスキルなのかという点まで解像度を上げて伝えると説得力がアップしますよ。