インフラ業界の志望動機|8業種の業務内容・職種を例文付きで解説

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目次

  1. インフラ業界の全体像を理解して志望動機を作ろう
  2. 知っておきたい!インフラ8業種の業務内容と職種
  3. ①電気
  4. ②水道
  5. ③ガス
  6. ④鉄道
  7. ⑤航空
  8. ⑥通信・IT
  9. ⑦道路・建設
  10. ⑧その他サービス
  11. インフラ業界の3つの動向を押さえておこう
  12. ①少子高齢化など変化への適応
  13. ②環境に配慮した取り組みが活発
  14. ③ICTを活用した社会課題の解決
  15. 志望動機に活かしやすい3つの特徴を確認しよう
  16. ①社会貢献性が高く影響範囲が広い
  17. ②事業安定性がある
  18. ③規則や法令・ルールに沿った仕事が求められる
  19. インフラ業界で求められる人物像
  20. 責任感の強い人
  21. コミュニケーション力の高い人
  22. 上下関係やマナー・ルールを遵守できる人
  23. 情報感度が高く自ら提案をできる人
  24. 志望動機を作るときの注意点を押さえよう
  25. インフラ業界の全体像や職種理解をおこなわないと志望動機が浅くなる
  26. 安定性や福利厚生など自分本位の動機に偏りやすい
  27. 基本構成に沿って志望動機をまとめよう
  28. なぜインフラ業界を選んだのか
  29. インフラ業界の中でもなぜその業種なのか
  30. その業種の中でも、なぜその企業を選ぶのか
  31. インフラ業界の中でなぜその職種がいいのか
  32. インフラ業界に入社してやりたいこと
  33. インフラ業界の仕事で活かせること
  34. 業種別の志望動機・例文
  35. ①電気
  36. ②水道
  37. ③ガス
  38. ④鉄道
  39. ⑤航空
  40. ⑥通信・IT
  41. ⑦道路・建設
  42. ⑧その他サービス
  43. 念入りに下調べをしてから志望動機を作ろう

インフラ業界の全体像を理解して志望動機を作ろう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。就活生から

「インフラ業界ってどんな業界ですか」
「インフラ業界の志望動機の書き方がわかりません」

という相談を受けることがあります。

就活で人気のあるインフラ業界ですが、業界の詳細を十分に理解しないままなんとなく第一志望と言っている人も少なくありません。インフラ業界とはどんな業界で、どのような職種があるか説明できない人も多くいます。

インフラ(インフラストラクチャー・Infrastructure)とは、直訳すると「基盤」という意味を持ちます。つまり、私たちの生活基盤となる生活を支える業界と解釈できます。

今回は代表的なインフラ業種を8つに分類し、それぞれの仕事内容を説明していきます。志望動機の作成に役立つよう、インフラ業界の最近の動向もポイントをしぼって説明するので、しっかり知識を身に付けて就活準備にのぞんでくださいね。

知っておきたい!インフラ8業種の業務内容と職種

インフラ業界の分類

インフラ業界はとても幅広く大きく分類すると8つの業種があります。

それぞれの業種が何をやっていてどのような役割があるのか、仕事内容や代表的な職種を理解しておかないと志望動機は作れません。一つずつ一緒に確認していきましょう。

①電気

私たちが生活するのに欠かせない電気を供給するのが電気業界の役割です。

電気を発電し蓄え、私たちの住居や学校、企業などのさまざまな施設、街灯や電気自動車にも電気を提供しています。2016年に電気の小売りが自由化されてから、民間企業の各社が電気事業に参入しています

代表的な企業
  • 東京電力、関西電力、その他各エリアの電力企業
  • 関電工、きんでん、コムシスHDなどの電気工事企業
代表的な職種
  • 技術職(電気の発電や送配電などを担当)
  • 営業職(企業や一般家庭に電気プランを販売)
  • 事務職
  • 電気工事士

②水道

飲用水を水道から供給する事業の中で、給水人口101人以上の簡易水道と、5001人以上の上水道の2種類の管理・運営などをおこなう事業を水道事業と呼びます。水道事業は厚生労働省や都道府県知事から認可を受けないと運営できません。

職種は大きく分けて技術系と事務系に分かれます。技術系は水道管の工事だけでなく、技術開発にも携わります。水は国内外で必要不可欠なものであり、営業部門であれば海外転勤もありえるでしょう

代表的な企業
  • 日立造船、栗田工業、タクマなど
代表的な職種
  • 技術職(水道管工事・開発)
  • 事務職(総務・法務・人事・経理などの管理部門)

③ガス

ガス業界は、企業や一般家庭に向けて、都市ガスまたはLPガスを提供する事業です。ガス企業は全国エリアにあり、それぞれが周辺エリアの担当として事業運営しています。

単純にガスを供給するだけでなく、「環境に優しいエネルギーを供給できるか」という視点も重要で、最近ではエネファームなどガスを利用して発電するシステムが注目されています。

代表的な企業
  • 東京ガス、大阪ガス、東邦ガスなど
代表的な職種
  • 技術職(工事や製造設備の管理・点検など)
  • 事務職
  • 営業職

④鉄道

鉄道業界は、人や物資を輸送する鉄道事業をおこなう業界です。

鉄道に乗せて人や物資を運ぶのがメインですが、最近では鉄道の周辺や駅に、商業施設やホテルを建設するなど、不動産・百貨店・ホテルやレジャー事業まで幅広く展開しているのが特徴となります。

鉄道企業が手掛ける事業は幅広いため、活躍する職種も多種多様です。鉄道そのものにかかわりたいのか、鉄道企業が運営する駅ビルや、レジャー施設の建設・運営にかかわりたいのかなど、どの分野に興味があるかによって応募先やキャリアパスは大きく変わりますよ。

代表的な企業
  • JR東日本、JR東海、JR西日本、近鉄グループHD、東急など
代表的な職種
  • 運転手
  • 駅改札員
  • 技術職(建設、車両整備、電気工事、設備担当など)
  • グリーンアテンダント(車内販売をおこなう)
  • 企画職
  • 営業職
  • 広報

鉄道業界を見る中でホテル業界にも興味を持った学生は以下の記事を参考にしてくださいね。

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⑤航空

航空業界も鉄道業界と並んで、人や物資を運ぶインフラ業界の一つです。航空業界も鉄道業界と同様に、手掛けている事業が多岐にわたります。

飛行機そのものの仕入れ、管理、整備にかかわる部門、空港施設やテナントの運営、イベントなどを手掛ける部門などさまざまです。

その他にも、飛行機のメンテナンスや製造に特化した企業もあるので、文系・理系・専門学校卒など問わず、自分の興味にあわせて応募ができるのが魅力です。ANAやJALのように国内航空企業だけでなく、海外の航空企業も含めると選択肢はより広がるでしょう。

代表的な企業
  • 全日本空輸、日本航空、スカイマーク、ジェットスターなど
代表的な職種
  • 客室乗務員
  • パイロット
  • グランドスタッフ
  • 航空整備士
  • 事務職
  • 営業職
  • 製造職(機内食など)
  • 販売職(空港テナントなど)
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鉄道や航空は、メインの運送事業に付随して商業施設の運営やテナント業、不動産業など幅広く手掛けています。募集職種も幅広いので、じっくり探してみましょう。

航空業界に興味がある人は以下の記事もチェックしましょう。航空業界についてより詳しく解説しています。

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⑥通信・IT

電話やインターネットなどの通信サービスを支え提供するのが通信インフラの業界です。IT業界を入れると幅が広くなりますが、通信・ITは生活に必須の産業といえるでしょう。

電気・水道・ガスでは「現場で機械をさわる」技術職が活躍しますが、通信・IT業界ではパソコンを使った技術職が働いています。どちらも同じエンジニアですが、身に付ける知識や適性は異なるので覚えておきましょう。

営業部門では、大衆や個人に向けたネット回線・スマートフォンなどの機器を複合的に販売したり、企業の基盤システムの構築の案件を獲得したりします。

代表的な企業
  • NTT、Softbank、KDDIなど
代表的な職種
  • エンジニア職
  • 営業職
  • 事務職
  • 企画・マーケティング職

⑦道路・建設

道路やトンネル、橋などの建設物を支える道路・建設業界は、実は勤続年数が高く非常に安定した業界です。どんな建設物を対象としているかによって、企業規模と職種は大きく変わります

道路や建設物を新たに作るだけでなく、1度作ったところをメンテナンスする作業も必要となるので需要があり、国の指示でおこなう公共事業も道路・建設業界が支えています。

代表的な企業
  • 大林組、大成建設、NIPPO、前田道路など
代表的な職種
  • 現場監督・施工管理責任者
  • 職人(土木・電気・建設・内装・水やガスまわりなど)
  • 製図・設計担当や積算などの専門職
  • 営業職
  • 事務職

建設業界についてはこちらの記事で解説しています。

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⑧その他サービス

インフラ業界を「社会の基盤となる、生活に欠かせないものを提供する業界」と捉えると、人材や教育、福祉、観光、外食、冠婚葬祭などのサービス業も含むことができます。

「インフラ業界」定義に明確な基準はありません。インフラ業界と付随して、その他にもサービス業界が隣接しているという理解にとどめておくと分かりやすいかもしれませんね

たとえば私たちの生活に欠かせない食品を扱う食品業界は一般的にはインフラ業界に含まれません。このようなインフラ業界に付随するその他サービスも私たちの生活を構成する一つの要素です。

インフラ業界の中には海運業界も含まれます。海運業界が気になる学生は以下の記事を参考にしてくださいね。

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インフラ業界の志望動機は、ツールを使えば自動で作成できます

「志望動機に時間がかかる......」と悩む就活生は多いでしょう。

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管理部門や営業部門はインフラのどの業種にも存在する

インフラにはさまざまな業種や職種がありますが、どの業種にも存在している職種がありますよ。たとえば、総務・法務・人事・経理などの管理部門や営業部門が挙げられます。管理部は企業の中核を担い、営業部門は企業に利益を生みだします。どちらも企業になくてはならない部門です。

チャレンジ精神豊富な企業も多い

インフラは保守的なイメージを持たれがちですが、海外に事業展開するなど、チャレンジ精神豊富でアクティブな企業もあります。取り扱う金額も大きいので、新しいことへ挑戦する楽しさやダイナミックな仕事を支えるやりがいが味わえますよ。

インフラ業界の3つの動向を押さえておこう

インフラ業界の最近の動向を押さえておくと、企業分析がしやすくなり、志望動機に内容を盛り込めます。これからインフラ業界についてリサーチする人のために、最低限覚えておいてほしい業界動向を3つ紹介します。

①少子高齢化など変化への適応

インフラ業界は人々の生活基盤となる事業のため、情勢の影響を受けにくく安定していると考えられてきました。しかし、少子高齢化で人口減少となり、インフラサービスを提供する相手がどんどん減っているのが現状です

総務省や内閣府の調査を見てみると、人口が1億2000万人以上の2021年から約40年先、2060年には8,674万人まで減少すると言われています。(参考 総務省『平成28年版情報通信白書|人口減少社会の到来』

人口が減ると、サービスを利用してくれる総数が減るので、そのまま何もしなければ売上は右肩下がりです。また、働く人数の中でもとくに働き盛りの若手の人数が減っていくので、採用ができない企業は事業継承ができず、経営の危機に陥るかもしれません。

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少子高齢化の影響を受けるのはインフラ業界だけではないですが、迫りくる変化に対し、変革と行動を起こしていける人材が求められるでしょう。

②環境に配慮した取り組みが活発

ここ数年は、SDGsの影響で再生可能エネルギー、脱プラスチックなど環境保全への取り組みが活発になってきました。SDGsとは、2015年9月に実施された国連サミット内で掲げられた国際目標です。

2030年までに、持続可能でよりよい世界を目指そうと17つのテーマが取り上げられており、その中の「⑥水・衛生」「⑦エネルギー」などはインフラ業界に密接したテーマといえます。

インフラ業界の企業それぞれが、SDGsなどにどう向き合っているのか、取り組み内容や今後の方針をチェックしておくと良いでしょう

③ICTを活用した社会課題の解決

ICTとは「Information and Communication Technology(インフォメーション・アンド・コミュニケーション・テクノロジー)」の略で、情報通信技術という意味を持ちます。ITと似ていますが、IT技術をどう活用して情報伝達をするかという視点で使われます。

インフラ業界の中でも建設業界は、とくにICT活用が推奨されています。具体的には以下の目標を国土交通省が掲げています。

  • 土地の調査・測量や設計、施工、検査、維持管理・更新までのすべてにICTを活用して、現場の生産性を2025年度までに2割向上する

先ほど説明した通り、少子高齢化で人手不足が続く中、インフラ事業の経営を保つためにはICT活用は必要不可欠です。インフラ事業の各所でICT技術を活用し情報のやり取りをスムーズにすること、そして社会課題を解決する責任が求められます。(参考:インフラの中でも建設分野のICT活用について

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志望動機に活かしやすい3つの特徴を確認しよう

インフラ業界の3つの特徴

インフラ業界の業種や職種、業界動向のポイントを押さえたうえで、改めてインフラ業界の3つの特徴をおさらいします。

多くの人が志望動機に盛り込むポイントで、業界理解には欠かせない要素です。他の業界との差別化となる特徴なので、しっかり確認しておきましょう。

①社会貢献性が高く影響範囲が広い

インフラ業界の仕事は非常に多くの人にかかわります。これらの資源の提供を止めてしまったら、人々の命が危険にさらされるでしょう。ライフラインを扱う責任と社会貢献性の高さは業界の大きな特徴と言えますね。

ただし、インフラ業界といっても電気・ガス・水道以外にも、通信や航空、鉄道など種類はさまざまです。どの業種の、どのエリアの事業部に配属されるかによって責任範囲も変わりますよね

地域密着で社会貢献をしたいのか、日本全体にかかわるインフラ事業にチャレンジしたいのか、海外と日本をつなぐ航空会社のようなインフラ事業にかかわりたいのかなど、自分のやりたいことを一度考えてみましょう。

社会貢献性の高さを志望動機に盛り込みたい人はこちらの記事も読んでみてくださいね。

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②事業安定性がある

インフラ業界は、他の業界と比較すると景気に左右されづらく、事業安定性があるのが特徴です。電気や水は生活の必需品となるため、半永久的に需要はなくなりません。

しかし、電気や水そのものの需要はなくならなかったとしても、特定のインフラ企業の需要がなくならないという意味ではありません

たとえば、電力自由化によって異業種が電力事業にどんどん参入していますし、今後は海外から安くて質のよいインフラサービスが提供されるかもしれませんね。

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また、再生可能エネルギーやSDGsなど新たなテーマへの取組みも急務である点を考えると、インフラ業界は社会変動に対して、柔軟な対応が求められている側面もありますよ。

③規則や法令・ルールに沿った仕事が求められる

インフラ業界の3つ目の特徴は、他の業界よりも特有の規則が多く、国や行政とのかかわりが多い点です。

水道であれば水道法、電気であれば電気事業法、航空は空港法、道路は道路法という基盤となる法律が存在します。法律は時代によって改正されるので、その時々で政府ないし省庁からの情報に従って、事業を法令通りに進めなくてはなりません。

法令や行政とかかわる仕事は、どうしても事務的な手続きや書面でのやり取りが多くなる傾向があります。細かい確認作業も多く、企業単体で自由に動けないことも多いでしょう。

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インフラ業界で求められる人物像

インフラ業界の特徴をふまえて、インフラ業界で求められる人物像について詳しく説明していきます。

皆さんの性格、強み弱みと照らし合わせながら、読み進めてみてください。

責任感の強い人

インフラ業界は、電気・ガス・水道・鉄道どれをとっても私たちの生活に必要なものです。そのため「絶対に守らなくてはならない」商材を扱っている点に責任を持ち、意思のある人でなくては務まりません

インフラを守るために、ときには災害時や、誰かが休んでいる時間帯に働く場合もあります。もちろんトラブル対応ばかりの仕事ではありませんが、最後まで責任を持てる人でないと向いていないでしょう。

責任感のアピール方法についてはこちらの記事を参考にしてくださいね。

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コミュニケーション力の高い人

インフラ業界ではコミュニケーション力の高い人が求められます。営業職であれば、他の業界と同じく「自分の意見をまとめて伝える力」や「顧客のニーズをヒアリングする力」が求められます。

技術系の職種であれば、一緒に現場作業をおこなうチーム員同士で、作業進捗などの報連相を欠かさずおこなう、密なコミュニケーション力が必要です。

また、インフラ事業のサービス利用をする相手は老若男女と幅広いです。子どもから高齢者、外国籍や障害のある人まで、さまざまな人と臨機応変に対話できるコミュニケーション力も重要と覚えておきましょう

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電気業界であればゼネコンや行政、現場で手を動かす協力会社や職人たち、建設エリア周辺に住む地域住民など、toB・toC(対企業・対個人)問わず調整が必要です。相手にあわせた高度なコミュニケーション力が求められます。

上下関係やマナー・ルールを遵守できる人

インフラ業界はサービス利用をする人が広範囲となるためかかわる人も多く、企業規模も比較的大きい傾向にあります。また歴史のある業界のため、良くも悪くも古くからの慣習が根強く残っている場合もあるのが特徴です。

そのため、業界特有のしきたりやマナー、大きな企業内での上下関係、コンプライアンスなどを遵守できる人を求められるでしょう

インフラ業界は勤続年数が長い傾向があるため、社内には定年後の60代以上の社員も多くいます。こういった特有の社風を理解して、自分とは違う世代の人と円滑にかかわれる人材が合っているといえます。

情報感度が高く自ら提案をできる人

インフラ業界は歴史が長く古くからの日本企業の風土が残っています。しかし、インフラ業界はICTやSDGs、海外事業、再生可能エネルギーなど、ここ数年でトレンドとなっているテーマに対し挑戦する姿勢も重要視されています。

企業によっては社内ルールが厳しく、ややトップダウンの気質も感じられるかもしれませんが、その風土に飲まれず自ら提案していける人材が求められているのも事実です

今までの歴史を守りながらも、業界変革のため柔軟な発想を持ち、自ら最新の情報にキャッチアップしていける人材が適しているといえるでしょう。

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志望動機を作るときの注意点を押さえよう

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理系だし手を動かすのが好きだからインフラ業界の技術系職種に進もう!

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キャリアアドバイザー

その自己分析と志望理由では高評価につながりにくいかもしれません。

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就活生

えっ、自分では大丈夫だと思ってました。どうしよう……。

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インフラ業界志望動機を作る前に注意点を一緒に押さえておきましょう。

ここまで確認したインフラ業界の全体像や最近の動向の情報を活かして、志望動機を作成してみましょう。インフラ業界の志望動機を作るうえで、とくに気を付けて欲しい2つの注意点を説明します。

インフラ業界の全体像や職種理解をおこなわないと志望動機が浅くなる

インフラ業界に応募するときは、他の業界を受けるとき以上に深く自己分析をおこなう必要があります。インフラ業界は先ほど紹介した通り、8つもの分野に分かれ、活躍する職種と仕事内容は多岐にわたるためです

同じインフラ業界でも、電気業界と鉄道業界の役割はまったく異なりますし、求められる志向性・適性のある性格はそれぞれ違います。

また、同じ技術系といっても、電気施工管理技士、水道工事士、土木業の職人、航空整備士、通信関係のITエンジニアなど、それぞれ深く狭い専門知識や資格受験を求められます

技術の中でもどの分野の技術に興味があるのか、なぜ興味を持ったのか、研究開発と現場の作業者ならどちらが向いていそうかなど、徹底して自己分析をおこないましょう。

自己分析のやり方が分からない、徹底的に自分と向き合いたい人は、次の記事に沿って自己分析の質をあげていくのがおすすめです。

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安定性や福利厚生など自分本位の動機に偏りやすい

インフラ業界は、生活に密着していて安定性があるのが魅力ですが、インフラ業界の安定性や福利厚生の手厚さだけでは志望動機が不十分です。

他の志望動機に加えて補足的に伝えるのは良いですが、インフラ業界や企業の安定性だけを志望動機にすると、やや物足りない印象につながりやすいで注意してくださいね。

また安定性や福利厚生ばかり強調してしまうと、「自分のメリットしか考えていない自分本位な人」という印象を持たれる可能性もあります

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どうしてこの業界や分野がいいと思ったのか、インフラ業界に入って自分の持ち味をどう活かしたいかなどの視点を盛り込むよう意識してみましょう。

福利厚生について詳しく知りたい人はこちらの記事を参考にしてください。

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基本構成に沿って志望動機をまとめよう

志望動機の基本構成

志望動機を作るときは、どんな内容を伝えるか漠然と考えるのではなく、基本構成に沿ってまとめていくとスムーズに言語化できます。

この基本構成は、大きな要素から小さな要素にブレイクダウンしながら整理する方法なので、志望動機の内容を自分の中でまとめるときに役立ちますよ。他の業界の志望動機を作るときにも活用できるので、しっかり読み込んで覚えるのがおすすめです。

志望動機の基本的な考え方はこちらの記事を参考にしてくださいね。

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なぜインフラ業界を選んだのか

まずはじめに、数ある業界の中からどうしてインフラ業界を選んだのかを書き出してみましょう。インフラ業界に興味をもったきっかけや素直な思いをまとめていきます

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日本全体に与える影響範囲が広いので、責任の大きい仕事で成長できると思ったから。

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就活生

老若男女問わずさまざまな人の生活を支える点に魅力を感じたから。

このパートは志望動機の導入部分となるので、難しく考えずシンプルにまとめましょう。

インフラ業界の中でもなぜその業種なのか

インフラ業界の志望動機を作る際、「インフラ業界の中でもなぜこの業種を選んだか」は重要なポイントです。

繰り返し説明している通り、インフラ業界は複数のジャンルに分類されるため「どうして電気なのか?」「なぜ道路なのか?」の軸となる部分は丁寧に説明が必要です。インフラ業界を志した理由を深く突き詰めて考えてみましょう。

「毎日飲んでいる水は誰が管理しているんだろう?と素朴な疑問がわいた」「停電になったときに、電気のありがたみを感じた」「鉄道が好きで鉄道グッズを集めるのが趣味だった」といったきっかけとなるエピソードを思い出しつつ、その後業界研究をして改めてわかった業種の魅力などを盛り込みます。

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他のインフラの業種と比較しながら業界研究をすると、より明確に「この業界の〇〇が気になる」と志望理由が見つかりますよ。

業界研究では、それぞれの業界の魅力や違いを可視化するとさらに理解が深まります。こちらの記事を参考にしながら業界研究ノートを作るのがおすすめです。

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鴨川 未奈

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「興味のある分野にどう携われるか」で業種を絞ろう

インフラ8業種の中から絞り込みをするときは「自分が興味のある分野はどの業種でできるのか」を調べてみることも良いですよ。たとえば「地域の人の生活を支える分野に携わりたい」という興味があれば、各業種がどんな風に地域住民の生活を支えているのかを調べます。

調べ方は企業公式サイトの事業紹介のページや採用サイトの社員インタビューなどを読み込むことです。鉄道なら「地域住民の移動を支えている」「地元を活性化させる取り組みをおこなっている」などが把握できるので、魅力を感じたことを志望動機に盛り込みます。

魅力を感じるようになった原体験を考えてみよう

志望動機を書くときには「なぜ魅力を感じたのか」を自分の言葉で具体的に伝えるようにしましょう。インフラは身近な業界なので、魅力を感じるようになった原体験を見つけやすいですよ。

その業種の中でも、なぜその企業を選ぶのか

インフラ業界を選んだ理由やインフラ業界の中でも特定の業種(電気・水道・ガスなど)に興味を持つまでの過程、その業種の魅力をまとめました。次は、その業種の中でなぜその企業がいいと思ったのかを考えてみましょう。

業界、分野の絞り込みまではできたものの、企業の比較基準が分からない人もいますよね。複数の同業企業を比較検討する際は、以下の3つの観点で見ていくと比較がしやすくおすすめですよ

  1. 企業規模
  2. 事業内容
  3. 独自要素

①企業規模を見比べる

同じ業界・業種でも、企業規模が異なれば仕事の範囲や企業風土、福利厚生や教育制度は大きく異なります

たとえば、数万人規模の企業では、営業、施工管理、現場の職人、経営企画、マーケティング、広報、事務など部署が縦割りの分業制となります。

また、規模が大きく全国展開していれば、関東エリアの担当、関西エリアの担当とエリア分けされたり、個人宅の担当、中堅企業担当、公共施設の担当など割り振りされることもあるでしょう。

一方、同じインフラ業界で同業種だったとしても10数人規模の企業であれば、全国エリアを一人で担当し、営業や技術的な仕事を兼務する可能性もあります。

②事業内容や任せられる業務範囲を確認する

企業規模が異なると、事業内容の広さや一人に与えられる業務範囲は異なります。

事業内容が複数あれば、将来別の事業部へ異動しながらキャリアを広げていけるでしょう。一方、事業の中でも特定の内容に専門特化した企業であれば、キャリアを横ではなく縦に伸ばして追求していくイメージとなります。

同じインフラ業界、同業種、同規模感の企業でも、携わる業務範囲が変わるので、求人募集を細かくチェックしてみましょう

③その企業独自の特徴がないか調べる

企業の大きさ、事業内容、一人ひとりに与えられる業務範囲まで確認したら、その他に企業独自の要素がないか調べてみましょう。

企業によっては環境保全に力を入れていたり、海外事業に注力していたりします。企業ホームぺージをくまなく読んで、企業理念など含めて特徴がないか確認するといいでしょう

インフラ業界の中でなぜその職種がいいのか

業界や業種、企業レベルまで絞り込みができたら、なぜその職種を希望したのか理由をまとめましょう。

今回は「企業を選んだ理由」を構成の先にもってきましたが、先に「なぜこの職種を選んだか」を整理しても問題ありません。希望職種を決めてから、具体的な企業を探す人も一定数いるためです。

インフラ業界に入社してやりたいこと

次に、インフラ業界に入ってやりたいことをまとめます。面接で話すときは、活かせるスキルや経験、性格などとセットで伝えると説得力が増します

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就活生

私は一つの物事をミスなく慎重に進める性格です。この性格を活かして、多くの人の生活基盤を支え、人の命を預かる航空整備の仕事にチャレンジしたいです。

やりたいことやチャレンジしたいことは「電気工事の施工管理の仕事でやりたいこと」などと具体的に伝えると、丁寧に調べてきた印象が伝わるのでおすすめです。

インフラ業界の仕事で活かせること

最後に、自分の強みや特徴が、インフラ業界の仕事上でどのように活かせるかを検討します。

「勉強したい・学びたい」という志望動機で締めくくると受身の印象が強くなってしまいます。できる限り、今の自分にできることを書き出してみましょう。

塩田 健斗

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企業ごとに千差万別! 求める人物像をしっかり理解しておくこと

インフラ業界で自分のどの強みを活かせるかを見つけるには、求められている人材像を知る必要があります。「企業のニーズを把握」して「求められているスキルを自分が持っているか確認する」という流れです。

企業研究をすると「こんな事業内容だから、こんなことができる人材が欲しい」というニーズが分かるので、自己分析で「自分にその能力があるか」を確認します。

インフラ業界は幅が広いため、求められている人材像も千差万別です。新しい事業に挑戦している企業は未来を語る積極的な人材を求めていますし、旧国営で古い体質の残っている企業はミスが少なくそつのないタイプを好むケースもあります。企業研究をしっかりすると、自分のどんなところが活かせるのかを見つけることができますよ。

業種別の志望動機・例文

最後に、インフラ業界の業種別の志望動機の例文を見てみましょう。今回説明した基本構成をどのように使っているか、どうアレンジしているのかを確認してください。

志望動機を伝える際は、結論から話し、話の半ばで具体的なエピソードや思いを伝えてから最後にもう一度結論で締めくくるとすっきりした印象になります。

なお、志望動機の例文はあくまでも参考にとどめ、自分自身の言葉で表現するのが大切です。例文を一通り読み終わったら、必ず自分で一度志望動機を作ってみてくださいね。

ほかの業界の志望動機も参考にしたい人は、こちらの記事もチェックしてみてくださいね。

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①電気

例文

私は、たくさんの人の日常生活にかかわる仕事がしたいと考え電気業界を志し、中でも自分の得意な機械いじりの経験を活かせる技術職を希望しています。

電気業界に関心をもったきっかけは、昨年の台風被害で3日間の停電になったことです。電気は生活にこんなに影響を与えているんだと気付き、電気業界を志望するようになりました。

また、私は昔から機械をさわることが好きで、家のゲーム機を自分で直したり、車をいじったりするのが趣味です。電気業界の中の技術職であれば、実際に電気配線をさわって直すことができますし、自分がつないだ配線で電気が流れ、多くの家庭に電気を送れると考えるととてもわくわくしました。

今は趣味として機械をさわっていますが、ものがどうやって動くのか、自分の手を使って細かい作業をするのは得意です。このスキルを活かしながら御業界で専門の資格をとり、電気工事のエキスパートを目指したいと思っています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

基本構成にある「電気の業種に興味を持ったきっかけ」や、機械いじりが好きという「自分のスキル」が自然に盛り込まれている例文です。

「電気業界の技術職を希望している」と結論から話しはじめ、文末に再度「技術職のエキスパートを目指したい」と自分の言葉で結論を繰り返しながら伝えていて、論理的にまとまった印象となります

②水道

例文

将来的に、海外の発展途上国での水資源の安定供給を実現したいと思い、貴社を志望しました。

私は大学の国際学部に所属してるので、日常的に海外の生活について見聞きする機会が多いです。大学の授業で、世界には水が飲めなくて生活に苦しむ人が多いことを知り、インフラ業界の中でも「水」の事業にかかわってみたいと強く考えるようになりました。

もちろん入社後すぐに海外に行って、いきなり何かできるとは思っていません。まずは日本国内の水道供給の仕組みを学び、海外と日本の違いについて、知識を身に付けたいと考えています。また、20代のうちに貴社の海外事業の公募にチャレンジするために、現在は語学の勉強に注力しています。

一度かかげた目標には粘り強くやりとげる性格を活かしながら、貴社にて発展途上国の支援事業にかかわりたいと思っています。

大学でどういった話を聞いて水道事業に興味をもったのか明確に伝え、さらに入社後の目標も前向きに伝えられています。

ただ単純に「興味をもったから」という志望動機ではなく、実際に語学の勉強をしている行動的な側面や、応募先の公募制度なども調べている点が評価ポイントになります

③ガス

例文

インフラ業界の中でも地元の関西エリアに長年地域密着している企業に入社したいと考え貴社を志望しました。

インフラ業界は、当たり前に存在するサービスを影で支え、人々や社会の生活の質を豊かにする素晴らしい仕事だと思います。私はバスケ部のマネージャーを経験し、黒子として人を支えることの面白さを実感しました。インフラ事業は地域を影ながら支える存在のため、部活動で人をサポートしてきた経験が活かせるのではと考えたのが志望のきっかけです。

複数のインフラ業界の会社を見比べましたが、中小規模で社員の顔が見える社風に魅力を感じたのが貴社を志望した理由のひとつです。また、実は少し前に御社の社員さんにガス点検でお世話になり、親しみやすい印象があったのが、応募の後押しになりました。ぜひ御社のチームに加わり、地元の関西インフラと人々の生活を支えたいと思います。

「なぜインフラ業界に興味を持ったのか」を自分の部活経験と自然に結びつけたり、応募先の社員と会ったことがあるなど自分らしい体験談をいれたりすることで、他の人とかぶりづらい個性のある志望動機になっています

志望動機をまとめる基本構成にあったように、「なぜインフラ業界なのか」を考えたうえで「中小規模で社員同士の距離が近い会社がいいと思った」と、ブレイクダウンしながら説明できているのもポイントです。

④鉄道

例文

私は、貴社の事業の中でも、駅周辺の建物やサービスを企画する事業にかかわりたいと思い、志望しました。

私の出身は1時間に1本しか電車が通らない田舎だったので、駅でずっと電車を待つことが多くありました。しかし都内では、駅に商業施設が隣接していたり、ビジネスホテルがあったり、カフェや本屋が充実するなど、駅そのものが地域のコミュニティスペースになっています。上京したてのときは大変驚きましたが、いつかこの事業を地元の駅に持ち帰りたいと思うようになりました。

私は大学時代に、イベントサークルに所属していたため、一つの空間で人と人をつなぐことにやりがいを感じています。駅という空間の中で、多くの人をつなぎ、その地域を盛り上げたいと考えています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

事業内容が幅広い鉄道インフラの中でも、具体的にこの事業がやりたいと絞って伝えられているのが良い点です

また、複数の事業の中でなぜ、その事業をやりたいのか、自分が何にやりがいを感じるタイプなのかを付け加えて説明できており、説得力があります。

鉄道会社への志望動機についてはこちらの記事でも解説をしています。

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⑤航空

例文

私は、何度も挫折から立ち上がり、食らいついていく性格を活かしたいと思い御社を志望しました。

もともとは、飛行機のかっこよさや多くの人を運ぶインフラ事業になんとなくかかわりたいと思って航空業界を目指していました。しかし、貴社を調べる中で、過去の経営破綻や人命にかかわる事故、テロやLCCによる競争激化など複数の壁に何度もぶつかってきた歴史を知り、考えが変わりました。

私は、過去に受験に失敗し2浪して大学に入りました。金銭面の余裕もなく、アルバイトと学業を両立させる壁にもぶつかりましたが、負けず嫌いのため、絶対にどんな局面でも課題と向き合う自信があります。

この姿勢を活かし、世界情勢の変化・影響に負けず、貴社で世界一安全な運送事業を手掛けていきたいと思います。

ストーリーの中で自分のキャラクターをしっかり伝えている例文です。志望動機の最初に「何度も立ち上がって食らいつく性格」と印象づけているため、その後に話すエピソードがより印象深く伝わります

⑥通信・IT

例文

中小企業の、DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するため、中小企業向けのICTコンサルティングをおこなう御社を志望しました。

私は生まれたときからスマホやパソコンなどデジタル機器に親しんでいますが、日本ではまだまだデジタル活用が進まない現実があります。たとえば市役所で手続きをするとき、すべてが紙ベースだったり、プライベートで利用したとあるサービスでは、書類提出を求められたり不便さを感じることが多いです。

どうしてDXは進まないのかと調べたところ、私個人がデジタル化を推奨するよりも、貴社のような影響力のある企業が推進するほうが効率的だと感じました。中でも、大企業より人手の足りない中小企業のデジタル化を中心に進めたいと思ったのが志望した理由です。

通信企業の中でも、応募先企業が中小企業向けの事業が得意という点まで理解して、志望動機に組み込めています。

書類作業が大変だったという実体験ベースで話を展開しつつ、「なぜこうなんだろう?」と気になったことに対してしっかり調べている行動的な面も好印象です

⑦道路・建設

例文

最近よく利用するフリマアプリの配送や、食べ物の出前サービスがきっかけで、インフラ業界の中でも道路事業に興味を持ち志望しました。

私が家から商品を発送したり、頼んだりしたときにスムーズに物が送られるのは、道路が24時間365日動いているからであり、それを支える影響範囲の広い仕事にチャレンジしたいと考えました。

特に最近はリモートの影響もあり、物流サービス事業は成長していると感じています。私のように物流サービスを使う人々の気持ちを体現しつつ、道路事業にチャレンジしたいです。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

日常の体験から、自分たちの生活が道路インフラに支えられていたと気付き、自然な志望動機として表現ができています。また、道路事業とあわせて物流サービスが伸ばていくだろうと業界分析をしている点も、好印象となっています。

この志望動機をベースに、自分の性格や持っているスキルなどを、どのように道路事業に活かしていくかまで話せると、より具体性が増すでしょう

⑧その他サービス

例文

インフラ企業は数多くありますが、「人と雇用の課題」は、どの業種にも唯一共有するテーマだと思い志望しました。

実は、私は少々飽きっぽい性格です。これから長くかかわる仕事のテーマや商品が一つしかないと、途中で飽きてしまうのではと思い、なるべく幅広いテーマを扱える会社を探して貴社にたどり着きました。

飽きっぽい性格を前向きに表現すれば、私はどんなことにも興味を持って取り組めるタイプです。そのため、扱う商材が「人」のような形のないものであれば一生追求できますし、とことんのめり込めると思いました。

また、人材サービスの中でも、老若男女問わず総合的に展開している企業のほうが、さまざまな切り口からノウハウがたまり、課題解決ができると考えたため御社を志望しました。

人材業界も見方を変えると「人」や「雇用」というインフラ事業となると解釈し、オリジナルの志望動機が作成できています。自分自身の性格の良い面・悪い面を客観視したうえで、その性格が人材サービスで活かしやすいと伝えているのも評価ポイントです

志望動機をまとめる構成にあったように、多くの企業の中でもなぜその企業がいいと思ったのか、企業選びの背景も説明できており、説得力があります。

念入りに下調べをしてから志望動機を作ろう

インフラ業界は、電気・ガス・水道をはじめ、鉄道や航空などの移動にかかわるインフラや、道路・建設やサービスインフラなど、とても幅広い業界です。まずは全体像を知り、インフラ業界ならではの特徴や求められる人材像を理解し、自己分析とともに業種ごとの研究をしっかり進めましょう。

興味を持つきっかけは「安定してそう」「馴染みのある企業だから」など、些細なことでも大丈夫です。興味を持った後に自分なりにリサーチを重ねるのが何より大切です。

先々の私たちの生活、そして社会を作っていくインフラ業界にぜひチャレンジしてみてくださいね。

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