エネルギー業界を徹底分析!選考を突破する志望動機の3つのポイント【例文付き】

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目次

  1. エネルギー業界の現状を把握して就活に臨もう
  2. エネルギー業界の3つの主要な業種
  3. 探鉱・開発
  4. 輸送
  5. 加工・流通
  6. エネルギー業界の現状:安泰とは限らない?
  7. 電力業界の構造と動向
  8. 発電・送配電・小売りの3層構造
  9. 電力自由化によって競争が激化
  10. ガス業界の構造と動向
  11. 製造・供給・小売の3層構造
  12. ガス業界でも自由化によって競争が激化
  13. 災害に強いLP発電機に注目が集まる
  14. 石油業界の構造と動向
  15. 業界再編が加速し、元売り3社に集約
  16. 脱炭素で再生可能エネルギーへの移行が進む
  17. エネルギー業界の主な職種
  18. 営業
  19. 技術開発
  20. 管理
  21. エネルギー業界で働く魅力
  22. 社会貢献度が高い
  23. 達成感が大きい
  24. 比較的安定していて年収が高い
  25. エネルギー業界に向いている人
  26. 常に最新技術を身につけられる勉強家
  27. 社会情勢に興味があり情報取集能力に長けている
  28. 状況の変化に柔軟に対応するチャレンジ精神がある
  29. エネルギー業界の選考を突破する志望動機作成の3つのコツ
  30. ①なぜエネルギー業界を選んだのかを語る
  31. ②なぜそのエネルギーなのかを強調する
  32. ③なぜその企業なのかを明確にする
  33. エネルギー業界の志望動機例文
  34. 電気業界
  35. ガス業界
  36. 石油業界
  37. エネルギー業界の最新知識を身につけて選考を突破しよう

エネルギー業界の現状を把握して就活に臨もう

こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。エネルギー業界に興味を持つ学生から、

「エネルギー業界にはどんな仕事があるのですか」
「エネルギー業界の志望動機の書き方がわかりません」

といった質問が多く寄せられています。

一口にエネルギー業界といっても非常に多くの業種や職種があるため、どこから業界研究を進めていけばいいのかわかりづらいですよね。自分が活躍できるフィールドを見極めるためにも、まずはエネルギー業界がどのような業界なのか理解していきましょう。

この記事では、エネルギー業界の仕組みと主な職種、働く魅力などをご紹介します。分野ごとの志望動機例も解説しますので、エネルギー業界を志望する人はぜひ自分の就活に役立ててください。

エネルギー業界の3つの主要な業種

エネルギー業界における3つの業種
  • 探鉱、開発
  • 輸送
  • 加工、流通

エネルギー業界は大きく3つの業種に分けられ、それぞれの段階を経て私たち消費者のもとに必要なエネルギーが届けられています。各業種の特徴と役割を知り、エネルギー業界への理解を深めていきましょう。

探鉱・開発

世界各地に存在する油ガス田を発見し、石油・天然ガスを採取するのが探鉱・開発の役割です

産油国や土地所有者などの地下資源の権利を持つ人たちと交渉し、交渉が成立したのちに探鉱・開発活動の実施に移行します。また、活動のために必要な処理施設やパイプライン、タンクといった関連設備の設計・建設の役割も果たしています。

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輸送や加工・流通の業務はこれらの活動が前提となっているため、探鉱・開発ビジネスは、まさにエネルギー業界におけるスタート地点とも呼べる存在です。

輸送

石油・天然ガスをそれぞれの性質や輸送先に合わせた手段で世界各地に送り届けるのが輸送の役割です。人々の生活を支える資源を確実に届けるため、徹底的な管理が重要になります。

たとえば、天然ガスにはパイプラインで直接輸送するやり方と、冷却によってLNG(液化天然ガス)に加工してから輸送するやり方の2つの輸送方法があります。

天然ガスの産出地と直接パイプラインでつながっていない日本にはLNGに加工して輸送する、というように輸送先の特性によって適切な計画を立てていくのがこの業種の特徴です。

加工・流通

石油・天然ガスを使いやすいように加工し、一般家庭や企業などの消費者に供給するのが加工・流通の役割です

石油を例に挙げると、海運会社が石油タンカーで日本に運んだのち、石油を電力に変えて消費者に供給する過程の業務を加工・流通が担っています。

3つの業種の中で最も消費者に近い場所に位置する業種であるため、一般的な知名度の高い企業が多いのが加工・流通の特徴です。

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加工・流通に関わる企業は知名度が高いため、就活生からの人気も集まりやすい傾向にあります。

人気の加工・流通は電気、ガス、石油の3分野に分かれる

加工・流通はさらに電気、ガス、石油の3分野に細分化されます。それぞれについて理解し、自分がどの分野に携わりたいのか明確にしましょう。

加工・流通に関わる3分野
  • 電気:石油・天然ガスを火力発電や水力発電などによって電力に変換して供給
  • ガス:都市ガスまたはLPガスとして供給
  • 石油:電気製品や自動車の部品などの石油化学製品、もしくはガソリンなどの動力源として供給

鴨川 未奈

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難易度に捉われすぎずにそれぞれの分野の特徴を理解しよう

電気、ガス、石油それぞれ生活に身近なものなので、この領域が最も人気が高いと言い切ることは難しいです。ただし、電気とガスは自由化が進んでいるとはいえエリアに特化してサービスを提供している傾向が強いため、地域に根付いた仕事をしたい学生に人気です。一方、石油は全国に事業を広げている企業が多いので、さまざまなエリアで幅広い業務に取り組みたいと思っている学生に人気です。

提供エリアに差があるということは、電気、ガス、石油それぞれ少しずつ志望動機が異なってくる可能性もあります。どの業界の難易度が高いかどうかだけに捉われずに、自分の価値観や就活の軸と合致するかどうかを考えるように心掛けましょう。

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エネルギー業界の現状:安泰とは限らない?

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就活生

電気やガスは生活に欠かせないライフラインですから、エネルギー業界の企業は安定しているのではないでしょうか?

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確かに今まではそうでしたが、エネルギー業界を取り巻く状況は変化しつつあります。

エネルギーは確かになくてはならないものですが、必ずしもエネルギー業界の企業が安泰とは言い切れません。

中でも、電力業界とガス業界では小売の全面自由化がスタートし、新規事業者の参入によって競争が激化しています。地位を拡大する新電力の登場が期待される一方で、激しい競争によって事業撤退、倒産に追い込まれる企業も出てきそうです。

また、近年は新型コロナウイルスの拡大や、脱炭素社会実現に向けた流れの加速などの影響で、経営方針を見直す企業の動きが見られます。

業界や企業の将来性を見極めるため、それぞれの業界の現状と課題についても詳しく理解していきましょう。

電力業界の構造と動向

電力供給の仕組み

人々が生活するのに欠かせない電力を供給するのが電気業界の役割です。主に発電、送電、配電、営業の4つの事業を展開し、一般家庭や企業などのあらゆる施設に電力を届けています。

発電・送配電・小売りの3層構造

電力は発電・送配電・小売りの3つの段階を踏んで、各家庭や施設に供給されています。発電から小売までのすべてを受け持つ電力会社もあれば、発電のみ、小売のみといった電力会社も存在するのが特徴です

  1. 発電
    水力、火力、原子力、太陽光、風力、地熱などの発電所を運営し、電力を生み出している
  2. 送配電
    発電所から各家庭や施設をつなぐ送電線・配電線を管理している。実際に電力を供給したり、電力を安定的に供給するためのバランス調整をしたりするのも、送配電の重要な役割
  3. 小売
    消費者と直接やり取りし、ニーズに応じた製品やサービスを販売している。必要な電力を発電部門から調達するのも小売の役割
電力業界の企業例(50音順)
  • 発電事業者:関西電力、東京電力ホールディングス
  • 一般送配電事業者:関西電力送配電、中国電力ネットワーク、東京電力パワーグリッド
  • 登録小売電気事業者:出光興産、エネット、東京ガス

電力自由化によって競争が激化

2016年に電力の小売が全面自由化となって以降、携帯電話会社や総合商社などのさまざまな業種の企業が小売電気事業者として新規参入し、電気業界の競争が激化しています。

実際、経済産業省が2023年8月に公表した「電力・ガス小売全面自由化の進捗状況について」のデータによると、全販売電力量に占める新電力のシェアは、2023年3月時点で約17.7%と判明。2016年4月時点では約5.0%だったのに対し、右肩上がりに増え続けていることがわかります。

少しでも多くの顧客を獲得・定着させるため、各事業者はサービスの見直しや経営の効率化などによって、他者との差別化を図る必要に迫られています

辻 華菜子

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人とコミュニケーションを取ることを臆さない人材が求められます

みなさんは、電力自由化に関するDMや広告を目にしたことはあるでしょうか。おそらく多くの企業がポイントサービスや価格の安さで勝負をしていると思います。それだけ電力小売り事業は、他社とのサービスの差別化が難しい商材と言えるでしょう。

このような中では、人の気持ちを考えてコミュニケーションを取ることができる能力がこれまで以上に求められています。これは特に営業職に言える話ですが、もちろん企画やマーケティングなどをおこなう社員にとっても自社の商品とその強みを明確に伝える力が必要です。

選択肢が多いけれども何を選んだらいいのかわからない、という顧客に対して丁寧な対応やPRができれば、中には「この人だから契約しよう」「ポスターのデザインの印象がいいから信頼できそう」と思ってくれる人も出てくるはずですよ。

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ガス業界の構造と動向

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就活生

考えたら、発電所は国内にありますが、ガスはどこで作られているのかな……。

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主原料のLNGは、海外からの輸入がほとんどですよ。ガスがどのような流れで私たちのもとへ供給されているのか押さえておきましょう。

一般家庭や企業などのあらゆる施設に、都市ガスまたはLPガスを提供するのがガス業界の役割です。ガスの提供を通じて人々の生活を支えているほか、ガスを利用して効率的に発電するシステムの研究開発など、省エネの側面でも重要な役割を果たしています。

製造・供給・小売の3層構造

ガスも電力と同様に、製造・供給・小売の3つの段階を踏んで各家庭や施設に供給されています。各段階の主な業務を解説します。

  1. 製造
    LNG (液化天然ガス)を受入基地やサテライト基地などで気化・熱量調整・付臭し、都市ガスを製造しています。主原料であるLNGは、ほとんど海外からの輸入に頼っているのが現状です。
  2. 供給
    ガス導管を維持・運用し、区域内の消費者にガスを供給しています。一般家庭や商業施設、大規模工場などのさまざまな施設に届けられます。
  3. 小売
    消費者と直接やり取りし、ガスに関連する製品やサービスを販売しています。
ガス業界の企業例(50音順)
  • 大阪ガス
  • 西部ガス
  • 静岡ガス
  • 東京ガス
  • 東邦ガス

ガス業界でも自由化によって競争が激化

2016年4月の電力小売り全面自由化に続き、2017年4月には都市ガスも小売りが全面自由化されました。重い管理責任が課されるガス業界は参入ハードルが高いため、電気業界に比べ全面自由化後も競争が停滞気味でしたが、徐々に激化しつつあります

実際、経済産業省が2023年1月に公表した「電力・ガス小売全面自由化の進捗と最近の動向ついて」のデータによると、ガス小売事業者全体の総販売量における新規小売の割合は、全体で2017年4月の8.2%から19.2%と右肩上がりに増加しています。

このように消費者が他社へ乗り換えるケースが増えており、ガス業界も電気業界同様に競争が激しくなっています。

災害に強いLP発電機に注目が集まる

近年ガス業界で注目されているのが、災害に強いLPガスを活用した「LP発電機」です。着火性に優れ長時間連続稼働できるのが特徴の発電機で、主に停電の影響が大きい工場や医療施設での需要が見込まれているのが特徴。エネルギーベンチャーがLP発電機の需要拡大を見越して市場開拓に尽力するケースなどが見られています。

近年は予測できない災害が増加していることから、「確実なうえに長時間動く」という強みを持ったLP発電機の需要はますます高まっていきそうです。

石油業界の構造と動向

石油業界のプロセス

油田の探査・採掘、原油生産、石油製品の生産・販売などをおこなうのが石油業界の役割です。石油業界のプロセスは主に上流・中流・下流にわかれます。日本は原油をほぼ輸入に頼っているため上流は弱く、中流の石油の輸送と下流の石油の精製・卸をおこなう元売り系企業が中心となります。

業界再編が加速し、元売り3社に集約

日本の石油元売り系企業の例(50音順)
  • 出光興産
  • ENEOSホールディングス
  • コスモエネルギーホールディングス

石油輸出国機構(OPEC)によると、世界の石油需要は2030年代後半には頭打ちとなり、45年までには減少に転じるといわれています。その傾向は長く予測されてきたことであり、1985年にシェル石油と昭和石油が合併したことを皮切りに、石油業界の再編が続いていました。

現在では日本の石油元売り業界はENEOSホールディングス、出光興産、コスモエネルギーホールディングスの3社体制となっています。

脱炭素で再生可能エネルギーへの移行が進む

世界的に脱炭素社会の実現に向けた流れが加速する中、化石燃料に依存する石油業界でも、これまでの経営方針の見直しが迫られています

たとえば石油元売りトップのENEOSホールディングスは、2040年に自社排出分のカーボンニュートラルを達成すると表明。目標達成に向け、再生可能エネルギーや水素関連事業などに投資を集中させています。

また、業界2位の出光興産も、2050年に自社排出分のカーボンニュートラルを達成すると表明。再生可能エネルギー電力の販売や超小型EVの開発など、新たな需要を見込める分野の事業開拓に積極的です。

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石油元売り系企業が、石油にとどまらない総合エネルギー企業に進化できるかどうか、動向が注目されています。

石油業界について詳しく知りたい方は、ぜひこちらの記事を参考にしてみましょう。

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エネルギー業界の主な職種

ここからはエネルギー業界の主な職種を紹介します。各職種の特徴と具体的な業務内容を確認し、どんなポジションで自分の能力が活かせそうか考えてみましょう。

まずは「アルバイトで営業を経験したから、入社後も営業として働こう」などと決めつけず、多角的な視点から各職種への理解を深めていくのがおすすめです。

営業

エネルギー業界の営業は、自社の商品を顧客に提案し、購入・契約につなげる仕事です。一般家庭や企業に対し商品・サービスを提供したうえで、その対価をもらって企業に利益をもたらしていきます。

自由化によって競争が激化しているエネルギー業界では、「個人向け営業」「法人向け営業」のどちらも欠かせない業務です

  • 個人向け営業
    一般家庭などの個人を対象とした営業。目の前の顧客が決定権を持っているため、法人向け営業に比べて成果が出るまでの時間が短い傾向にある
  • 法人向け営業
    企業や団体を対象とした営業。担当者の一存で判断できないケースが多いため、個人向け営業に比べて成果が出るまでの時間が長い傾向にある。また、一つの案件で動く金額が大きい点も法人向け営業の特徴

営業に向いていないかも?と心配な人はこちらの記事を読んでください。

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技術開発

技術開発は、エネルギーに関する既存技術の研究開発や、将来を見据えた先進技術の研究開発などをおこなう仕事です。実験や分析を繰り返し、これまでにない新しい価値を生み出していきます。

技術開発職の主な業務
  • 先進技術の開発
  • 既存技術に新たな価値を見出すための開発
  • データ解析
  • 市場のニーズや現状の課題の分析

時には顧客や他の部署の人とも連携を図りながら、さまざまな技術を市場の顕在的・潜在的ニーズに結びつけていきます。新しい価値を持つ技術を生み出していくことから、エネルギー業界の数ある職種の中でも特に高度な専門知識が必要となる職種です

技術職の志望動機の書き方はこちらの記事で解説しています。

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管理

エネルギー業界に存在する多様な事業が、安全かつ効率的に進むよう管理・監視する仕事です。管理の中でも、仕事の内容によって色々な職種に細分化されています。

エネルギー業界の主な管理職の仕事内容
  • 生産管理:計画に基づいてエネルギー供給が円滑に進むよう管理する仕事
  • 品質管理:製品やサービスの品質を維持、改善する仕事
  • 物流、在庫管理:組織におけるサプライチェーンの最適化を図る仕事
  • 施工管理:工事の現場を監督、管理する仕事

安全かつ効率的に業務を進めるため、組織全体を見ながら的確な指示を出す管理の仕事は欠かせません。営業や技術開発のように表立って活躍する職種ではありませんが、エネルギー業界で縁の下の力持ち的役割を果たしています。

エネルギーを管理する仕事に就くために必要な資格として、「エネルギー管理士」というものがあります。エネルギー管理士について詳しく知りたい人は、この記事を参考にしてみてくださいね。

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エネルギー業界で働く魅力

エネルギー業界で働く魅力
  • 社会貢献度が高い
  • 達成感が大きい
  • 比較的安定していて年収が高い

ここまでエネルギー業界の仕組みや主な職種について詳しく紹介してきましたが、果たしてエネルギー業界で働くことにはどのような魅力があるのでしょうか。

大きなやりがいと高いモチベーションを持って続けられる仕事を見つけるために、自分が仕事に対して求めるものと、エネルギー業界で働く魅力を照らし合わせてみましょう。

社会貢献度が高い

人々の生活と関連性が高いエネルギー業界は、「自分の仕事が社会の役に立っている」というやりがいを感じやすい環境にあります。

多かれ少なかれ、どんな企業でも間接的に社会の役に立っているものですが、エネルギー業界は特に高い社会貢献度があるといえます。電気・ガス・石油のいずれの分野にしても、人々の生活には欠かせない存在だからです。たとえば、家庭に電力を供給する電気業界の仕事では、些細なミスが大勢の人に影響を与えてしまいますよね。

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サービス提供の範囲が広い分、当然仕事の責任は重くなりますが、これほど社会貢献度の高い仕事に携われるのはエネルギー業界ならではの働きがいといえるでしょう。

社会貢献の志望動機で高評価を得るコツはこちらの記事で解説しています。

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達成感が大きい

エネルギー業界の仕事は事業規模、取引金額ともに大きいため、仕事を終わらせたときの感動もひとしおです。大きなスケールの仕事を無事終わらせた際には、何事にも代えがたい達成感を得られるでしょう。

特に大きな達成感を得られる職種としては、法人向けの営業職が挙げられます。

エネルギー業界の営業職は一般家庭に対する営業だけではなく、法人に対しての営業も非常に重要です。産業用エネルギーを取り扱う法人向けの営業は、個人向けの営業よりも遥かに取引金額が大きいため、成果を出せたときには大きな達成感を得られるでしょう

比較的安定していて年収が高い

他の業界に比べ、エネルギー業界の給与水準は高い傾向にあります。「安定した収入基盤がある」「専門性の高い職種が多い」の2点が、業界全体の平均年収が高い主な要因です

平均年収の目安はガス業界が605万円、電力業界が812万円、石油業界が785万円と、比較的高水準であることがわかります。

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脱炭素化や資源の枯渇などによって、需要の高いエネルギーが変化する可能性はありますが、エネルギーそのものの需要がなくなることはあり得ません。そのため、今後もエネルギー業界の平均年収は高い傾向が続くと予想されます。

エネルギー業界に向いている人

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就活生

エネルギー業界に興味があるのですが、自分が活躍できるか不安です。

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キャリアアドバイザー

それではまず、エネルギー業界に向いている人の特徴を理解していきましょう。

自分に適した企業や職種を見つけるためには、まずはどんな人がエネルギー業界で活躍できるのかを理解することが大切です。求められる能力や向いている性格を知り、自分が活躍できるフィールドを探しましょう。

常に最新技術を身につけられる勉強家

「安全で安定的なエネルギー供給」や「脱炭素化への取り組み」など、長期的な視点で事業を展開するエネルギー業界では、常に最新技術を身につけられる勉強家が重宝されます。

特に、エネルギーに関するさまざまな技術を開発する「技術開発」はその代表例です。既存のエネルギー資源を有効利用する技術の開発や、環境リスクを減らす技術の開発など、いずれの研究テーマにしても高度な専門知識は欠かせません

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キャリアアドバイザー

今現在の環境だけでなく、将来の環境についても考慮しながら取り組む必要があるため、常に最新技術を身につけられる勉強家が求められているのです。

社会情勢に興味があり情報取集能力に長けている

たとえば、エネルギーは人々の生活には欠かせないものですが、日本はエネルギーのほとんどを輸入に頼っています。2018年の日本の自給率は11.8%と、他のOECD諸国と比べると低水準です。エネルギーのほとんどを輸入に頼るということは、国際情勢に影響されて安定的にエネルギー源を確保できないリスクが大きくなります。

情報取集能力を活かして社会情勢を正確に読み、失敗のリスクをあらかじめ回避する判断ができれば、企業のチャンスや機会損失を防ぐことにもつながります

状況の変化に柔軟に対応するチャレンジ精神がある

電気やガス、石油など、さまざまなエネルギーを取り扱うエネルギー業界では業務内容も多岐にわたります。時には自分の得意分野以外の業務や、新しい環境での業務に携わる場合もあるため、何事にも柔軟性を持って取り組むチャレンジ精神が必要です

実際、人口減少によって今後の国内市場の成長が見込めない近年は、エネルギー需要が拡大しているアジアを中心に、海外展開を図る電力・ガス会社が増えてきました。

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大きな企業になればなるほど、多様な勤務地・部署で業務にあたる可能性が高くなるため、状況が変化しても前向きに取り組んでいける人材が求められます。

チャレンジ精神の効果的なPR方法はこちらの記事で解説しています。

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チャレンジ精神を自己PRにするときは、3つのポイントを押さえたアピールが重要です。 この記事では、チャレンジ精神をアピールする際のポイントや自己PRの例文、注意点などをキャリアアドバイザーが解説します。 解説動画も参考に、魅力的な自己PRで差をつけましょう!

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エネルギー業界の選考を突破する志望動機作成の3つのコツ

エネルギー業界の選考を突破する志望動機作成の3つのコツ

エネルギー業界がどんな業界なのかは理解できても、志望動機としてうまく言葉にできずに悩んでいる人は多いのではないでしょうか。

いきなり志望動機を考え始めてもうまくまとめるのは難しいため、まずは志望動機作成のポイントを押さえてから考え始めるのがおすすめです。以下に紹介する3つのコツを参考に、自分の考えをまとめていきましょう。

①なぜエネルギー業界を選んだのかを語る

志望動機は「興味があるから志望した」だけで終わるのではなく、どういった点に魅力を感じてエネルギー業界を選んだのかを語る必要があります。

志望動機とは、業界や企業に対する学生の熱意を見極め、長く企業に貢献してくれる人材かどうか確かめるためのものです。

エネルギー業界はその特性から「スケールが大きくて面白そうな業界だから」「社会貢献したいから」といった理由が志望動機としてあげられやすくなりますが、漠然とした考えだけでは差がつきにくく、企業はあなたが入社後に活躍する姿をイメージしにくくなるので注意が必要です

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「エネルギー業界で長く働いていきたい」という熱意が相手に伝わるよう、どんな理由や目的でエネルギー業界を選んだのか、自分ならではのきっかけや体験を交えながら具体的に説明しましょう。

②なぜそのエネルギーなのかを強調する

志望動機では、各企業で取り扱うエネルギーの差別化が重要になります。

電力・ガス・石油に代表されるように、ひとくちにエネルギー業界といっても企業によって取り扱うエネルギーはさまざまです。多様なエネルギーの中から、なぜそのエネルギーに関係する仕事を選んだのかを伝えましょう

たとえば電力会社を志望しているのであれば、なぜガスや石油でなく電力なのか、具体的に電力会社で何を実現したいのかを伝えることが大切です。

例文

災害によって停電を経験した際、電力のありがたみを改めて実感しました。食事などはパンなどでその場をしのぐことができましたが、明かりだけはろうそくだけでは心もとなく、いかに日頃、電力によって安心を得ているかを痛感したのです。

この経験から、生活に不可欠な電力を安定的に配給して人々に安心感を与える仕事に就きたいと考えるようになりました。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

③なぜその企業なのかを明確にする

業界や取り扱うエネルギーを選んだ理由が明確であっても、その企業を選んだ理由が明確でなければ魅力的な志望動機にはなりません。同じ電力会社、ガス会社でも企業によって特徴と強みはまったく異なるため、どこに魅力を感じて志望したのかを伝えましょう

たとえば、東京電力は信頼性の高い設備と高度な技術力により、世界トップクラスの「安定性」を維持し続けている点が大きな強みです。

一方、関西電力は発展途上国での大規模な発電事業やコンサルティング業務に力を入れている、といったように同じ分野の会社でも特徴は異なります。

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「◯◯だからこの企業を選んだ」と自信を持って答えられるよう、まずは企業研究で各企業の特徴を明らかにしていきましょう。

酒井 栞里

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入社後にもエネルギーに関する学びを深めたいと思っているかよく考えよう

エネルギーは生活インフラであるため必要不可欠だということは誰もが理解できます。しかし、具体的に電力やガスが発生する仕組みや構造まで説明できるでしょうか。たとえ文系職であっても基本的な知識を持っていると業務が円滑に進んだり仕事にやりがいを感じられたりします。

「人々の社会基盤に貢献したい」という熱い気持ちも大切ですが、それだけだと入社をしたあとに「熱い思いはあったがエネルギーの勉強にはあまり関心がなかった」となりかねません。その結果、技術職も交えた会議などで話にまったくついていけずモチベーションが下がってしまうかもしれません。エネルギーの仕組みに感銘を受けたエピソードや、そうした領域に関心がある理由を論理的に説明できるようにしましょう。

エネルギー業界の志望動機例文

ここでは電気業界、ガス業界、石油業界の3つの業界別に志望動機例文を紹介します。

これまでに紹介してきたエネルギー業界の概要や志望動機作成のコツを踏まえ、自分なりの志望動機を考えてみましょう。

電気業界

例文

私が貴社を志望したのは、災害時でも電力を安定的に配給して人々に安心感を与えたいと思ったからです。
私の出身地である静岡県は非常に停電被害の多い地域で、幼い頃から、停電時にはいつ復旧するかわからない状況にすごく不安な時間を過ごしてきました。

こうした経験から普段当たり前に使っているエネルギーのありがたさを実感し、電力供給に関わる仕事に興味を持つようになりました。

数ある電力会社の中で貴社を選んだのは、世界トップレベルの安定供給をおこなう知見と技術力を持っている点に惹かれたためです。入社後は、地域の電気の流れをチェックする技術者として、いつどこで起きるかわからない事故に目を光らせていきたいと思います。

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電気業界に興味を持ったきっかけに加え、その企業を選んだ理由も具体的に伝えられています。
「興味があるから」という理由だけに留まらず、過去の経験を志望動機に置き換えられている点が評価ポイントです。

ガス業界

例文

技術開発者としてエネルギー問題の解決に貢献したいと思い、貴社を志望しました。

エネルギー業界の研究を進めていくにつれ、一つのエネルギー源への依存や地球温暖化など、世界的な課題であるエネルギー問題を強く認識するようになりました。

エネルギー問題の解決策の中で、特に興味を持ったのが水素を使った燃料電池です。ガスから水素を取り出し、空気中の酸素と化学反応させて発電させる家庭用燃料電池の存在を知り、私も水素社会実現に向けた取り組みに関わってみたいと思いました。

自分の子どもや孫の世代も安心して暮らせるよう、安全かつ環境にも優しいエネルギーの研究開発に取り組んでいきたいです。

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キャリアアドバイザー

入社後に実現したいことを具体的に伝えられている例文です。「家庭用燃料電池の研究開発にかかわりたい」という話が、ガス業界を選んだ根拠になっています。

石油業界

例文

私は、より広範囲なフィールドで人々に貢献できる仕事をしたいと思い、石油業界の元売りを担う貴社を志望しました。

社会貢献度の高さを就活の軸にしているのは、社会への貢献を実感できることが仕事のやりがいにつながると考えているためです。人々の生活に欠かせない石油に関わる仕事であれば、高いモチベーションで働いていけると思います。

その中で貴社を志望しているのは、「人間尊重」という理念のもと、尊重される人間への成長を目指す環境が整っている点に魅力を感じたからです。

インターンを通じて、若手のうちから責任の大きい仕事を任される企業風土を体感し、貴社でなら一人の社会人として仲間とともに成長していけると確信しました。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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キャリアアドバイザー

エネルギー業界の中で、なぜ石油業界を志望しているのかがよくわかる例文です。理念に共感しただけでなく、「企業が掲げる理念をインターンで体感した」というエピソードがあることで説得力が増しています。

インターンの目的や心構えについてこちらの記事で確認しておきましょう。

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エネルギー業界の最新知識を身につけて選考を突破しよう

エネルギーは人々の生活に欠かせないものとはいえ、今後もエネルギー業界の企業が安泰とは限りません。業界や企業の将来性を見極めるためにも、エネルギー業界では今どんなことが課題となり、どんな動きが見られるのか理解したうえで就活を進めましょう。

また、一口にエネルギー業界といっても、業種や職種は非常に多岐にわたります。エネルギー業界の最新知識を身につけるのはもちろん、それぞれの業種や職種の違いを正しく理解することも大切です。

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