石油業界は業界理解が内定への分かれ道! 志望動機例文あり

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目次

  1. 業界理解を深めることが石油業界への内定獲得の肝になる
  2. 石油業界とは
  3. 石油業界のビジネスモデル
  4. 石油業界の業界規模
  5. 石油業界の会社の種類
  6. 石油元売り会社
  7. 石油開発会社
  8. 燃料商社
  9. 石油業界の現状の課題
  10. 課題①上流事業への関わりが弱い
  11. 課題②自動車業界の動きにより主力のガソリン需要が減少の一途を辿る
  12. 課題③コロナ禍で石油の需要が世界的に減少し価格暴落中
  13. 石油業界の今後の動向
  14. ①石油元売りが3体制になり極端なガソリン競争が解消された
  15. ②石油・石炭に代わる新エネルギー分野の拡大に進めている
  16. ③アジア市場への事業展開を進めている
  17. 石油業界の関連職種と業務内容
  18. プロセス管理
  19. プラント管理
  20. セールスエンジニア
  21. 研究開発職
  22. 事務職
  23. 石油業界の就職に向いている人の特徴
  24. 語学力に自信がある人
  25. 環境・エネルギー問題に関心がある人
  26. 裏方気質な人
  27. 石油業界の就活を有利に進めるためにおすすめの資格3選
  28. 危険物取扱者
  29. 高圧ガス製造保安責任者
  30. TOEIC
  31. 石油業界の売上ランキングTOP10
  32. 説得力を上げる!石油業界の志望動機の作成するために必要な3つの手順
  33. ①石油業界を志望する理由を明確化する
  34. 課題や動向を絡めた内容を伝えるのがおすすめ
  35. ②その企業を選んだ理由を言語化する
  36. ③入社後どのように貢献できるのかを考える
  37. 企業の種類別で解説!石油業界の志望動機例文
  38. ①石油元売り会社
  39. ②石油開発会社
  40. ③燃料商社
  41. 石油業界の課題や動向を把握して選考突破を目指そう

業界理解を深めることが石油業界への内定獲得の肝になる

こんにちは、キャリアアドバイザーの北原です。石油業界への就職を検討している学生から

「石油業界の特徴や就活を有利に進めるためのポイントを知りたいです」
「石油業界は今後どうなっていくのでしょうか?」

といった声が寄せられています。石油業界は志望する学生の多い人気の業界ですが、灯油やガソリンを扱うなど抽象的なイメージしかない学生もいるのではないでしょうか。周りの学生も知識がない状態だからこそ、業界理解を深めることが石油業界への内定獲得の肝になります。

この記事では、石油業界の概要やビジネスモデル、現状の課題と今後の動向を紹介したうえで、志望動機の作成方法を例文つきで解説します。石油業界への就職を検討している学生はぜひ参考にしてみてくださいね。

石油業界とは

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就活生

石油業界に興味あるんですが、業界研究があまり進んでいません…。

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キャリアアドバイザー

業界研究をしておくと企業の特徴を掴みやすくなったり、独自性のある志望動機を作成しやすくなったりしますね。

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就活生

そうなんですね!まずは業界研究から始めてみます!

石油業界とは、原油を精製した石油を商品に変えて販売している業界のことです。

石油の原料である原油は加熱炉で加温後、常圧蒸留装置に入れられます。ガソリンや軽油などの物質はそれぞれ沸点が異なるため、その温度差を利用して石油蒸気が分けられ、製品へと変化するのです。

  • 常圧蒸留装置:原油をガソリンや軽油などの成分に分ける役割を持っている装置のこと。
石油製品の例
  • LPガス
  • ガソリン・ナフサ
  • 灯油・燃料油
  • 軽油
  • 重油
  • アスファルト
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キャリアアドバイザー

原油の多くは海外からの輸入がほとんどなのが、石油業界の現状ですね。

石油業界のビジネスモデル

石油業界はどのようにビジネスを成り立たせているのかわからない学生もいるのではないでしょうか。石油業界は3つの領域でビジネスがおこなわれています。

石油業界の3つの領域
  • 上流:石油や天然ガスの開発・生産
  • 中流:大型タンカーによる輸送
  • 下流:日本国内での精製と製品販売

これらのプロセスの一部分だけを担う企業もあれば、原油の採掘から輸送・精製・販売までをおこなっている企業もあるでしょう。

上流事業では石油ガス開発事業をおこなったり、アジア新興国に対して石油精製ビジネスを展開したりと日本企業の技術力の高さを世界に知らしめています

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キャリアアドバイザー

近年は石油元売り会社が石油・石炭に代わる新エネルギー分野の拡大を積極的に進めていますね。

石油業界の業界規模

業界動向SEARCH.COMの「石油業界の現状・動向・ランキング・シェアを研究-業界動向サーチ」によると、業界規模は16兆1,935億円となっています。これは190業界のうち19番目の数値であり、非常に大きなマーケットを持つ業界ですね

石油業界は大規模なマーケットを持っていますが、日本の景気だけでなく、世界情勢によっても業績が左右される特殊な業界であることを頭に入れておきましょう。

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石油業界の会社の種類

石油業界の会社の種類

石油業界に属する企業は大きく分けて3つに分類可能です。それぞれの企業は役割が決まっています。自分がどんな事業に携わりたいかによって、志望する企業を決めましょう。そこで石油業界の会社の種類を解説します。

石油元売り会社

石油元売り会社とは、石油の輸入・精製・販売まで一貫しておこなっている企業のことです。現在、日本の石油燃料はほぼ全て輸入に頼っており、石油元売り会社なしでは日本の石油市場は成り立たないでしょう

石油の販売までの過程
  • 資源開発:原油を採掘したり、調達したりする。
  • 原油調達:原油を外航輸送する。
  • 石油精製:燃料用石油や潤滑油、石油化学製品の製造をする。
  • 陸・海上物流:精製した製品を内航輸送したり、陸上輸送したりする。
  • 石油販売:ガソリンスタンドなどで石油を販売する。

業務の流れとしては、海外で調達した原油を日本に運び、原油を燃料や化学品へ造り替えてから商品を消費者へ販売しています。

代表的な石油元売り会社の例
  • ENEOSホールディングス
  • 出光興産
  • コスモエネルギーHD

石油開発会社

石油開発会社とは、石油・天然ガスの採掘・生産をおこなう会社のことです。石油開発の業務スパンは長く、数十年かけて1つのプロジェクトが完結する場合もありますね。

上流事業である石油・天然ガスの採掘・生産をメインにおこなっているため、原油価格の暴落によって打撃を受けやすいのも特徴です

主な業務の流れ
  • 調査・鉱区取得:どのくらい石油・天然ガスが埋蔵しているかを調査する。その後、十分な埋蔵量が見込まれる場合は開発の権利を得るために鉱区取得をおこなう。
  • 探鉱・評価:具体的な埋蔵量調査や杭打ちの場所を決めるための地質調査をする。
  • 開発:石油・天然ガスを地下から掘る設備や貯蔵設備などを建設する。
  • 生産:設備を稼働して、石油・天然ガスを国や企業に供給する。
代表的な石油開発会社の例
  • 国際石油開発帝石(INPEX)
  • 石油資源開発(JAPEX)
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利益率的にも生産段階が最も重要であり、稼働時間が数十年にも及ぶ長丁場になりますね。設備の劣化を防止したり、稼働率を向上させるための増強工事をしたりする業務も大切でしょう。

燃料商社

燃料商社とは、石油元売り会社が販売しきれない石油製品を買い取り、石油会社の系列に属さないガソリンスタンドへ販売する企業のことです

「販売しきれない石油製品なんてあるの?」と思った学生もいますよね。

石油は緊急時や災害時にも安定供給できるよう、常に需要より供給が上回るように生産しています。加えて、原油を精製すると、ガソリン・灯油・経由・重油など全ての石油製品が一定の割合で生産されるため、特定の石油製品のみを生産することはできません。

以上の要因から燃料商社は石油元売り会社が販売しきれない余剰分の石油製品を売ることが可能です。

代表的な燃料商社の例
  • 伊藤忠エネクス
  • 三菱商事エネルギー
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燃焼商社は石油販売以外に電気・自動車事業もおこなっている場合が多いですね。

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石油業界の現状の課題

「石油業界は新型コロナウイルスの影響を受けているのか?」と不安に感じている学生もいるのではないでしょうか。石油業界はコロナ禍の影響だけでなく、徐々に石油製品だけでは売上を伸ばしていけない状況に陥っています。課題を把握すれば、志望するかどうかの基準になるかもしれません。ここで課題をチェックしておきましょう。

課題①上流事業への関わりが弱い

上流事業とは、石油や天然ガスの開発・生産などの事業のことです。ENEOSグループはベトナムで海底油田の開発をおこなっていますが、生産量は中東やロシア、米国の約3%程度しかありません。

加えて、国際石油開発帝石や石油資源開発など石油開発会社などが油田開発事業をおこなっていますが、石油メジャーと比べて生産の権益が小さく、上流事業にはあまり携われていないでしょう

石油メジャーとは、石油の探鉱、生産、輸送、精製、販売までをおこなうシェアの大部分を占める石油系巨大企業複合体(海外企業)のことです。

課題②自動車業界の動きにより主力のガソリン需要が減少の一途を辿る

現状、ガソリン需要は減少の一途を辿っていますね。経済産業省の「2024~2028年度石油製品需要見通し」によると、ガソリンの需要は2028年にかけて12.2%の減少が見込まれています

これには以下の自動車業界の現状が影響しています。

自動車業界の現状
  • 自動車1台当たりの走行距離減少
  • 乗用車の燃費改善
  • 電気自動車やプラグインハイブリット車の普及
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自動車業界の進歩とガソリン需要は密接に関係していますね。自動車業界の動向もチェックしてみてはどうでしょう。

自動車業界の動向について詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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廃業するガソリンスタンドが増加している

消防法」の改正により、設置後40年を過ぎた地下タンクの改修が義務化されました。この結果、膨大な改修費用が必要になり、廃業するガソリンスタンドが相次いでいますね。

事実、経済産業省の「揮発油販売業者数及び給油所数の推移(登録ベース)」によると、2023年度の給油所数は27,414カ所でした。前年度から549カ所が廃止になっており、ピーク時の1994年度から半分以下に減少中です

国内ではガソリンスタンドの減少に歯止めがかからない状況が続いていますね。

課題③コロナ禍で石油の需要が世界的に減少し価格暴落中

2020年の年初、原油価格は50〜60ドル前後を推移していましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大後は外出自粛の影響により、一時1バレル=20ドルまで下落していました

  • 1バレル:原油の場合は約159リットル。

現物の貯蔵容量がいっぱいで買い手が現れなかったという特殊な背景もありますが、2020年4月20日にはWTI先物原油価格が-37.63ドルと、史上初めてマイナス価格を記録する結果となっていますね。

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現在は落ち着いていますが、こうした世界の景気の影響を受けやすい業界であることを頭に入れておきましょう。

石油業界の今後の動向

石油業界の今後の動向
  1. 石油元売りが3体制になり極端なガソリン競争が解消された
  2. 石油・石炭に代わる新エネルギー分野の拡大に進めている
  3. アジア市場への事業展開を進めている

石油業界は課題を受けて、転換期を迎えています。ゆえに石油業界の今後の動向を知っておくと、志望度の高さをアピールできるかもしれません。日頃から業界にアンテナを張っている学生なら入社後も高いモチベーションで、業績に貢献してくれる期待感が持てるためですね。アピールするためにも石油業界の今後の動向を把握しておいてくださいね。

①石油元売りが3体制になり極端なガソリン競争が解消された

ガソリンをはじめとする石油製品の競争激化により大規模な業界再編が起き、石油元売り会社は大手3社体制になりました。

石油元売り会社が3体制になるまでの主な流れ
  • 2017年4月:市場の約5割を占めるJXTG HDが発足。
  • 2019年4月:出光興産と昭和シェル石油が統合した「出光昭和シェル」が誕生し、販売シェアの約3割を握る。
  • 現在:コスモエネルギーHDを加えた3社体制になる。

ただ、ガソリンの販売シェアは上位2社で8割を占めており、寡占化が進んでいる状況ですね。それでも石油元売り会社が3体制になったことにより、極端なガソリン競争が解消されたことは大きな進歩でしょう

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官僚主導による精製設備の削減もあり、国内需要を大幅に上回る余剰ガソリンが減り、給油所での安値競争は落ち着いてきましたね。

②石油・石炭に代わる新エネルギー分野の拡大に進めている

地中から石油などの化石燃料を掘り出して燃やすことで、大気中の二酸化炭素の濃度を増加させます。それが地球温暖化を促進していることを知っている学生もいるのではないでしょうか。

地球温暖化を防ぐためにも国内の石油需要はさらに縮小傾向にありますね。いずれ枯渇する石油・石炭に代わる新エネルギー分野の拡大を進めているのです。

脱炭素や低炭素の流れは国内外でも加速しているため、石油業界では再生可能エネルギー事業やLNG(液化天然ガス事業)、高機能材の開発事業など新たな収益柱を育成するしかありません

そこで経済産業省が施行した「再エネ海域利用法」を受けて、洋上風力発電が四方を海に囲まれた日本では有望株として期待されていますね。

大手企業の動き
  • ENEOSホールディングス:メガソーラー発電やバイオマス発電を展開。新たな再生可能エネルギー事業として洋上風力発電や地熱発電を推進している。
  • 出光興産:メガソーラー・風力発電・バイオ燃料・地熱発電といった再生可能エネルギー事業を展開。

2009年にはエネルギー供給事業者に対して再生可能エネルギーや化石燃料の有効活用を促す法律である「エネルギー供給構造高度化法」が制定されました。今後は従来の化石燃料から再生可能エネルギーへシフトすることが求められるでしょう。

③アジア市場への事業展開を進めている

近年は石油業界ではアジアの発展途上国の開発事業がメインになっています。事実、コスモエネルギーグループでは、海外製油所へ培った技術やノウハウを提供する海外事業を展開中です

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日本の石油業界の技術への信頼が厚いからこそ実現できる取り組みですね。

鴨川 未奈

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石油業界の就活では新エネルギー分野拡大について絶対に押さえておこう

環境への問題意識が高まり新エネルギーの拡大は、日本だけでなく世界が取り組んでいる課題です。そのため石油業界の就職活動を進めるうえでは、絶対に理解しておくべきポイントになりますね。「持続可能な開発目標(SDGs)」を聞いたことがある人は多いと思いますが、その中の目標7では「エネルギーをみんなにそしてクリーンに」が設定されています。

石油業界は世界の環境問題を改善するためにチャレンジしている過渡期にあるため、自分の仕事が業界の発展につながり大きなやりがいが得られますよ。紹介したとおり各社が新しい取り組みを進めていますが、事業をスタートして数年であったり、これから新たにスタートする事業が生まれたりする可能性もあります。このチャレンジを通じてみなさんのスキルアップにも大きくつながるはずです。

このような会社の新たな取り組みを、一企業として見るのではなく業界全体の目線を持つと他の就活生と差をつけることにもつながりますよね。

石油業界の関連職種と業務内容

石油業界の関連職種

石油元売り会社、石油開発企業、燃料商社と3つに分類できる石油業界は職種の数も豊富ですね。これからそれぞれの職種がどんな業務をおこなっているのかを詳しく解説していきます。興味のある職種が見つかるかもしれないため、しっかり確認しておきましょう。

プロセス管理

プロセス管理とは、石油精製や石油化学製造に関わり、石油生産の計画管理全般を担当する職種のことです。

主な業務内容
  • 石油の需要予測
  • 生産計画の立案
  • 実行管理
  • 進捗管理

需要に合わせた適正な生産計画を作成して、正確に進めて石油を供給します。入社後は採掘から輸出までのプロセスに関する網羅的な知識がほしくなるでしょう

プラント管理

プラント管理とは、石油プラントの設計から親切・補修などプラントの管理をおこなう職種のことです。

  • プラント:主に原油を熱するための装置のこと。
主な業務内容
  • プラントの新設
  • 施設の改修・補修
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プラントの新設も重要な役割ですが、建築から数年経過した施設の改修・補修を計画して、施工するのも大切な業務になるかもしれません。

セールスエンジニア

「セールスエンジニアと聞いて、文系だから自分には関係ない」と思った学生もいますよね。ただ、セールスエンジニアは文系でも就ける技術系営業職です。潤滑油や石油化学製品の販売からメンテナンスをおこないます。

原油は日本へ輸入後、常圧蒸留装置により精製されてガソリンや経由として全国の販売店に卸されるため、代表的な卸先であるガソリンスタンドにガソリンを供給するための業務が多いでしょう


主な業務内容
  • ガソリンを供給する専用の機械を使用する
  • 製品を卸す
  • 機器のメンテナンスをおこなう
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営業スキルだけでなく、石油に関する幅広い知識と供給機器の保守メンテナンスの知識が必要になるため、専門性の高い職種かもしれませんね。

研究開発職

研究開発とは精製プロセスや触媒、化学材料の研究開発、石油製品の開発など石油自体を開発して商品化をおこなう職種のことです。

主な業務内容
  • コストをおさえた精製方法の提案
  • 新機器の導入

上記のような新商品開発のための業務が多く、企業の売上に直結しやすいため、やりがいを見出しやすいですね。

研究職の業務内容について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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事務職

経理や人事など一般的な職種もありますが、石油業界の事務は一次エネルギーを調達する業務もおこなう場合が多いですね

それゆえに高い専門性も求められるため、石油業界の幅広い知識も入れておく必要があります。連携を取る必要があるため、他の業種の業務内容などもチェックしておきましょう。

事務職の業務内容について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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石油業界の就職に向いている人の特徴

ここまで、石油業界の概要や職種について解説してきました。石油業界を志望する気持ちが強まった学生は、石油業界ではどんな能力が重宝されるのか気になりますよね。ここでは石油業界の就職に向いている人の特徴を解説します。

自分が石油業界で活躍できる素質があるのか確かめてみてくださいね。

語学力に自信がある人

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留学経験もあり、語学力には自信があります!

石油ビジネスは海外からの輸入によって成り立っています。メールや電話対応をしたり、海外拠点への赴任や出張で現地スタッフとやりとりしたりする場合が多いですね。

ビジネスレベルの英語に加えて、石油が取れる国の言語(ロシア語・アラビア語など)ができると、より重宝されやすいでしょう

現地スタッフとのコミュニケーションや外国人との商談に臨むなら、TOEICのスコアは800点以上は必要になるかもしれません。

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現地スタッフとのコミュニケーションや外国人との商談に臨むなら、TOEICのスコアは800点以上は必要になるかもしれません。

英語力をアピールしたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。

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環境・エネルギー問題に関心がある人

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環境問題には興味があり、ボランティアにも参加しました!

前述した通り、石油業界では従来の石油や天然ガスだけでなく、今後は太陽光や風力、水力など再生可能エネルギーの研究や技術開発に力を入れていますね。

環境への負担の軽減やクリーン化が石油業界の課題になっているのです。エネルギーや地球環境の保全に興味がある学生は高いモチベーションを維持して働けるでしょう

裏方気質な人

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人前に出るのは苦手だけど、裏方的な仕事は得意かも…。

石油業界の業務はあまり目立つものではありませんが、ライフラインに関わるため人々の生活になくてはなりません。暮らしを支えるエネルギーを通じて、多くの人の役に立ちたいと考える学生にとっては魅力的ですね

裏方気質な性格を強みとしてアピールする際は、「縁の下の力持ち」と表現するのをおすすめします。「縁の下の力持ち」をアピールする方法について詳しく知りたい学生はこちらの記事を参考にしてみてください。

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石油業界の就活を有利に進めるためにおすすめの資格3選

石油業界の就活を有利に進めるためにおすすめの資格3選
  • 危険物取扱者
  • 高圧ガス製造保安責任者
  • TOEIC

石油業界で活かせる資格を学生のうちに取得しておくと、効果的なアピールになるでしょう。志望度の高さが伝わりやすく、選考で有利になるかもしれません。自分が希望する企業や職種で有利になる資格を取得しましょう。

危険物取扱者

危険物取扱者とは、消防法で規定する危険物の取り扱い・定期点検・保安の監督をおこなうために必要な資格ですね。

石油業界ではエンジニア系の職種で必要になります。以下のような一定数量以上の危険物を貯蔵して取り扱う施設では、危険物取扱者の有資格者を置かなければなりません。

危険物を貯蔵して取り扱う施設の例
  • 化学工場
  • ガソリンスタンド
  • 石油貯蔵タンク
危険物取扱者の種類
  • 甲種:すべての危険物
  • 乙種:指定の類の危険物(第1類~第6類)
  • 丙種:特定の危険物(灯油・ガソリン・軽油・重油など)

危険物取扱者では上記のように扱える危険物の種類が異なるのです。危険物の取り扱い・保管・管理は必ず有資格者がおこなう必要があり、危険物を扱う企業では重宝される資格でしょう。

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乙種・丙種には受験資格がなく、業務で役立つため、就活前に取得しておくのをおすすめします。

高圧ガス製造保安責任者

高圧ガス製造保安責任者とは、高圧ガスを取り扱うための国家資格のことです。資格を取得することで、高圧ガスを扱う事務所で保安業務をおこなえるようになりますね

高圧ガス製造保安責任者の9つの資格
  1. 甲種化学責任者
  2. 甲種機械責任者
  3. 乙種化学責任者
  4. 乙種機械責任者
  5. 丙種化学(液化石油ガス)責任者
  6. 丙種化学(特別試験科目)責任者
  7. 第一種冷凍機械責任者
  8. 第二種冷凍機械責任者
  9. 第三種冷凍機械責任者
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高圧ガス製造保安責任者は誰でも受験できます。特に高圧ガス製造事業所で保安の実務をおこなえる甲種化学責任者や甲種機械責任者、乙種化学責任者の取得がおすすめですね。

TOEIC

前述した通り、石油業界では海外とのやり取りがあったり、英語の文書を読んだりする場面があります。

「自分は日本支社希望だから関係ない」と思った学生もいますよね。ただ、総合職採用では海外勤務になる可能性も十分にあり得るため、英語力があることで選考で有利になりやすいです。

そのため、ビジネスレベルの英語力を証明するためにTOEICのスコアは800点以上取っておくのをおすすめします

石油業界で評価されるスコアの目安について詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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TOEICで700点以上は就職に有利! 面接でのアピール方法も伝授

TOEICで700点以上は就職に有利になる場合が多くあります。今回は、TOEICで就職が有利になるケースと、有利にならないケースをキャリアアドバイザーが解説します。TOEICスコアを取得するメリットも紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

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TOEICで700点以上は就職に有利! 面接でのアピール方法も伝授

吉川 智也

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石油業界の志望動機で資格取得や学習をアピールすると高い志望度が伝わる

資格を取得したり学習をしたりしても就職活動で効果的にアピールができないと意味がないですよね。資格取得したことや学習をしている人は、志望動機の中で学習意欲の高さをアピールすることがおすすめです。資格を取得しないとアピールできないと思っている人がいるかもしれませんが、勉強をしているだけでも高い志望度は採用担当者に伝えることができますよ。

後に紹介しますが、志望動機をまとめるときには「入社後どのように貢献できるのか」を書くことが大切になります。ここで石油業界で活かせる資格を学習していることを伝えましょう。

志望動機の具体例として、「TOEICの学習で石油業界の特徴に関する英語の文章を読む機会があり、日本で抱えている新エネルギーに関する国際的な課題感の強さをあらためて実感しました。入社後は日本にとどまらず国際的な業界発展に貢献していきます」と答えるとどうでしょうか。石油業界の動向を鑑みて英語学習していることがアピールできますよね。

取得した資格を入社後すぐに活用することは少ないことも多いですが、意欲や志望度の高さは十分アピールできます。ぜひ選考前に勉強してみてください。

石油業界の売上ランキングTOP10

業界動向SEARCH.COMの「石油業界 売上高ランキング(2020 – 2021年)」によると、石油業界の売上ランキングは以下の通りでした。

石油業界の売上ランキングTOP10
  1. ENEOSホールディングス 59,985  
  2. 出光興産 45,566  
  3. コスモエネルギーHD 22,332  
  4. 国際石油開発帝石 7,710  
  5. 三菱商事エネルギー 6,147  
  6. 三愛石油 4,738  
  7. 太陽石油 4,576  
  8. 富士石油 3,446  
  9. 丸紅エネルギー 2,796  
  10. 石油資源開発 2,400

業界再編により、大手3社の業績が飛び抜けているのが現状です。ただ、石油業界は他の業界と比較して業績の水準が高い傾向がありますね。高い業績を出している企業は社員に利益を還元しているホワイト企業である可能性が高いでしょう。

そのため、石油業界の企業は狙い目かもしれません。

説得力を上げる!石油業界の志望動機の作成するために必要な3つの手順

石油業界の志望動機の作成するために必要な3つの手順

志望動機では誰でも書けるような内容ではなく、企業独自の魅力に焦点を当てて差別化を図る必要があります。無難な内容では選考突破は難しいかもしれません。ここでは、石油業界の志望動機を作成する手順を解説します。

①石油業界を志望する理由を明確化する

志望動機は「なぜ石油業界を志望しているのか?」から考えましょう。最初は「日々の暮らしの手助けをしたい」「社会貢献がしたい」などの内容になりがちですが、大半の仕事は人々の役に立つものですよね。

このような志望動機にしてしまうと、石油業界ではなくても良いと判断されてしまうかもしれません。そのため、志望動機を明確にするには他の業界との比較をおこない、石油業界にしかない魅力を考えましょう

課題や動向を絡めた内容を伝えるのがおすすめ

課題や動向を絡めるメリットがわからない学生もいるのではないでしょうか。課題や動向を絡めることで志望動機の独自性が増し、志望度の高さを証明できるのです。

課題や動向まで把握していると、「どうしてもこの業界に入りたい!」といった熱意が伝わるかもしれません

たとえば、

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就活生

地球温暖化防止活動推進員としてボランティアに参加していました。新エネルギー分野を推進して、地球温暖化防止に一役買いたいと思っています。

など今後の動向を絡めた内容だと石油業界で働く姿をイメージしてもらいやすいでしょう。

企業が求める長期的に定着できる人材だと思ってもらえる可能性があるため、課題や動向を絡めた内容を伝えてみてはどうでしょうか。

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キャリアアドバイザー

企業が求める長期的に定着できる人材だと思ってもらえる可能性があるため、課題や動向を絡めた内容を伝えてみてはどうでしょうか。

②その企業を選んだ理由を言語化する

石油業界には大きく分けて、石油元売り会社と石油開発会社があります。それぞれの業種の中でも企業ごとに特徴があるため、どの企業でも当てはまる内容では

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面接官

石油業界の企業を片っ端から受けているんだろうな

思われてしまうかもしれませんね。

自分が応募先企業を選んだ理由をきちんと言語化できるようにしましょう。

企業には独自の強みがあるため、同じ業種の企業を複数社ピックアップして、ビジョンや経営方針、事業内容などを比較検討してみてください

そのうえで志望動機を作成してみると、他の企業にはない独自性のある志望動機に仕上がる可能性が高まるでしょう。

企業が求める人物像を把握しておく

企業が求める人物像は実際に企業で活躍している社員の特徴に近い傾向があります。ただ、業務が大きく異なる事務職と研究職では求める人物像も異なりますよね。

そこでOB・OG訪問で自分が希望する職種の社員を質問してみましょう。現場の社員がひしひしと感じている必要な人材は本質に近いかもしれません

OB・OG訪問をおこなう方法
  • メールor電話で企業に連絡して社員にアポイントを取る
  • キャリアセンターで相談する
  • OB訪問アプリを利用する

OB・OG訪問先を見つける方法を詳しく知りたい学生はこちらの記事も参考にしてみてください。

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③入社後どのように貢献できるのかを考える

企業は自社の業績に貢献できる人材を求めていますね。業務内容と学生時代の経験をリンクさせて、自社で働く姿をイメージしてもらいましょう

たとえば、学生時代に文化祭の実行委員長として文化祭までの進捗管理をおこなっていた経験はプロセス管理として役立つかもしれません。入社後に活躍できる人材だと判断してもらえれば、採用に踏み切りやすいですね。

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企業の種類別で解説!石油業界の志望動機例文

ここでは石油業界の志望動機の例文を紹介します。前述した手順を網羅しているため、志望動機を考える際はぜひ参考にしてみてください。

①石油元売り会社

例文

私は環境ビジネス事業に重きを置いている観点から御社を志望しています。御社は地球環境への配慮として風力発電やソーラー発電にいち早く取り組んでおり、現在は特に再生可能エネルギー事業を重視しているとお聞きしました。私は学生時代、地球温暖化防止活動推進員としてボランティアに参加していました。環境美化活動をしていた際に、ポイ捨てした人と会員が口論になりました。私はすぐに仲裁に入り、会員の口調の強さなど非を認めてから、論理立ててポイ捨ての有害性を伝えました。ポイ捨てについて謝罪をしてもらうだけでなく、その日の活動に混ざっていただく結果になりました。この調整力を活かして、商談でも双方がベストな選択になるような提案をして、業績に貢献したいと考えています。

選考の通過率を上げたい人は、志望動機例文集も参考にしましょう

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キャリアアドバイザー

石油業界の今後の動向や企業独自の魅力にも触れており、志望度の高さが伝わる内容でした。調整力は業務で役立ちやすい強みなのでおすすめですね。

②石油開発会社

例文

私は低炭素社会への移行の背景から​​再生可能エネルギーへシフトしている御社に興味を持ち、志望いたしました。御社は石油開発会社として上流事業を強化するだけではなく、業界を牽引している企業として率先してクリーン化を進めています。その姿勢からNO.1企業としての責任感を感じました。学生時代はバスケットボール部の主将を任されていました。最初は前年度優勝校として常勝軍団を引っ張っていく自信がありませんでした。ただ、持ち前の責任感の強さで部員に合わせた指導をしたり、メニューに対してコーチに進言したりする主将としての役割を全うしました。結果的に県大会を連覇できました。責任感の強さを活かして、御社の名に恥じぬ活躍をし、業績に貢献したいと考えています。

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キャリアアドバイザー

応募先企業を志望した理由が明確にわかる内容でした。企業が求める責任感の強い人材とマッチしているため、採用されやすいかもしれません。

③燃料商社

例文

私は商社としてエネルギーインフラに関わりたいと思い、御社を志望しました。御社はガソリンスタンド向け燃料油販売に力を入れており、地域に欠かせない貴重な社会インフラ機能を維持する役割を担っています。私は車のバッテリー上がりに対応する企業のコールセンターでアルバイトをしました。その際に車がないと何もできなくなる恐怖感を東京生まれ東京育ちの私は初めて体験しました。すぐに対応できない場合はお客様の怒りを鎮める能力が身につき、少しのことでは動じなくなりました。冷静な対応力を活かして、御社の燃料販売事業に貢献していきたいと考えています。

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キャリアアドバイザー

エネルギーインフラに関わりたい理由を裏付けるエピソードにより説得力が増していますね。応募先企業で必要な能力も提示できているため、内定を出したいと考える採用担当者は多いでしょう。

津田 祥矢

キャリアアドバイザーコメント津田 祥矢プロフィールをみる

業界のトレンドを踏まえた志望動機は特に石油業界の採用担当者に刺さりやすい

ここまでで紹介したとおり石油業界は「再生可能エネルギーへの代替」や「アジア市場への事業展開」などのトレンドがあります。このような業界の動向を交えた志望理由が考えられると他の学生と差がつき、採用担当者へ就業意欲の高さがアピールできます。多くの学生は企業の分析にとどまっているので、業界の課題やトレンドを押さえている人はなかなかいませんよ。

実際にここで紹介した例文には「地球環境への配慮」や「低炭素社会への移行の背景」などの業界トレンドがきちんと述べられていますね。些細なことかもしれませんが、この一言が志望度の高さをアピールすることにもつながるのです。

このように企業だけでなく業界の特徴も理解した志望動機を考えるために、何度もこの記事を読み直すのも良い就職活動の対策になりますね。

石油業界の課題や動向を把握して選考突破を目指そう

石油業界は人気の業界ですが、あやふやな業界理解で受けている学生は多くありません。だからこそ、石油業界の課題や動向を把握している学生は企業から高い評価を得られる可能性があります。この記事で解説した内容をもとに、対策をして他の学生に差をつけましょう。

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