目次
- 仕事に対する姿勢はアピール材料
- 企業が質問する意図
- やりがいを持って働けるか知るため
- 成果を出せる人材か知るため
- 企業とのマッチ度を知るため
- 仕事に対する姿勢の回答に必要な2つの準備
- 企業が求める人材を知る
- 自己分析で経験を掘り起こす
- 効果的にアピールするための3つの要素
- 責任感の強さ
- モチベーションの高さ
- チームでやり遂げた実績
- 仕事に対する姿勢を聞かれた時は「SDS法」で回答しよう
- 仕事に対する姿勢を聞かれた時の回答例
- 例文①性格編:「ポジティブ」
- 例文②性格編:「行動力」
- 例文③性格編:「諦めの悪さ」
- 例文④性格編:「几帳面」
- 例文⑤性格編:「明るい」
- 例文⑥性格編:「主体性」
- 例文⑦経験編:「部活動」
- 例文⑧経験編:「ボランティア」
- 例文⑨経験編:「アルバイト」
- 例文⑩経験編:「リーダー」
- 例文⑪目標編:「人の役に立つ」
- 例文⑫目標編:「成績でトップになる」
- 例文⑬目標編:「成長したい」
- 例文⑭価値編:「プロ意識」
- 例文⑮価値編:「チーム意識」
- 仕事に対する姿勢をアピールする時の2つの注意点
- ①主体性がない
- ②具体事例がない
- 仕事に対する姿勢を魅力的に伝える準備をしよう
仕事に対する姿勢はアピール材料
こんにちは。キャリアアドバイザーの北原です。学生の中には
「面接で仕事に対する姿勢を質問されてうまく答えられなかった」
「そもそも仕事に対する姿勢ってどういう回答が求められているの?」
という人もいるかもしれません。面接中にこうした直接的な質問がなくても、学生の仕事に対する姿勢は企業にとって重要な指標のひとつです。
「実際に仕事をしたことがないのに、どうやってアピールすればいいの?」と思うかもしれませんが、学生時代の経験を題材にしてうまく伝えることはできます。仕事に対する姿勢をうまくアピールすれば、「うちでやりがいを持って活躍してくれる」「真剣に取り組んで結果を残してくれる」などと好評価をもらえるかもしれません。
この記事では、企業にとって「どうして仕事に対する姿勢が重要なのか」を説明し、例文も交えながら仕事に対する姿勢の答え方について解説します。
企業が質問する意図
就活生
キャリアアドバイザー
どのように答えたんですか?
就活生
想定していない質問で……。一生懸命頑張ります! とだけ言いました
キャリアアドバイザー
仕事をしたことがない就活生にとって、説得力を持たせるのが難しい質問のひとつですよね。企業の意図やよりよい回答を考えていきましょう!
仕事に対する姿勢は、「真面目であること」「真摯に取り組んでいる」「新しいことを学ぶ姿勢」「モチベーションが高い」などさまざまな取り組み方が考えられますが、そもそも企業にとってどうして重要なのでしょうか。企業は、仕事に対する姿勢からどのようなことを知ろうとしているのでしょうか。
やりがいを持って働けるか知るため
仕事に対する姿勢が前向きだと、やりがいや楽しさを見出して働くことができます。「言われたことだけやる」「嫌々ながら仕事をしている」といった人と大きく差が出るのは当然ですよね。
また、企業にとっては早期離職への対応も課題となっており、厚生労働省の新規学卒就職者の離職状況によると、新卒で入社したが学生の約3割が3年以内に離職しています。仕事に対する姿勢がポジティブかネガティブかは、長く働いてもらううえで重要な要素です。このような理由があって、企業は学生の仕事に対する姿勢を知りたいと思っているのです。
成果を出せる人材か知るため
仕事に対して前向きな姿勢を持っている学生には、入社後の働きに関する企業側の期待値が高くなる傾向にあります。
入社後は学びの連続です。そのため、積極的に物事を吸収し、発言することが重要となります。その点、仕事に対して前向きな学生は企業の期待に答えられる可能性が高く、成長の伸びしろがあると判断され、将来的に優秀な社員に成長してくれるかもしれないという期待値も高くなります。
企業とのマッチ度を知るため
学生が考える働く姿勢と業務内容や社風がマッチしているのかどうか、という点も企業は注視しています。たとえば、副業との兼職を希望している学生と副業不可の企業とではお互いの条件がマッチしていませんよね。このように、学生側・企業側の双方が損をしないためにも、学生が考えている「働く姿勢」を知ることが重要になってきます。
企業とのマッチ度を高めるためには、事前に企業の業務内容・社風をリサーチしたうえで回答できるように準備をおこなうと良いでしょう。
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仕事に対する姿勢の回答に必要な2つの準備
それでは、企業に評価される「仕事に対する姿勢」はどのようなものでしょうか。自己分析と企業研究を意識して進めていくことが求められるので、詳しく紹介します。
企業が求める人材を知る
仕事に対する姿勢は前向きであるということは第一条件ですが、企業がその中でどのような人材を求めているのかを知ることが非常に重要です。
たとえば、発想力や変化を強くもとめる社風の企業に対して「他人をサポートすることができる気配りが長所」とアピールしても、評価ポイントになりにくいかもしれません。この企業の場合は「積極的に手を上げ、行動を起こすことができる人材」がもとめられているでしょう。
企業がどのような人材をもとめているのかを知るためには、企業のホームページや社長からのメッセージを確認することに加え、企業説明会などに参加して実際の雰囲気を確かめてみましょう。
自己分析で経験を掘り起こす
就活生
仕事に対する姿勢を聞かれても、働いたことがないのでイメージが湧かないです。
キャリアアドバイザー
実際に働いた経験がなくても、自己分析をおこなうことで自分の仕事に対する姿勢をイメージすることができますよ。
自己分析を進めることで、さまざまな経験から自分の仕事に対する姿勢をひも解くことができます。アルバイトやサークル、ゼミ、大学の講義など、主体的に何かに取り組んだことは誰でもあるはずです。そうした経験を振り返り、分析しましょう。
その際に注意したいのは、過去の経験が仕事でも当てはまるのかという再現性の高さです。取り組んだモチベーションやきっかけをうまく分析し、仕事においても同じ姿勢で取り組めるのかをうまく説得する必要があります。
こちらの記事では、自己分析のやり方を詳しく紹介しています。自分史やモチベーショングラフを使って効率よく自己分析を進めましょう。
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キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
企業が学生さんに対して「仕事に対する姿勢」を質問する場合、①企業の文化に対して学生の価値観があっているかどうか②学生の強みが企業で活かせるのかどうかという2点を見ています。前者は、例えばベンチャー志向の企業であるのにも関わらず、学生さんが「ゆっくり着実に学び成長したい」というような回答をすると「うちの企業の文化わかってないのかな?」と思ってしまいます。
後者は前者よりも大事です。企業は学生の仕事に対する姿勢を聞いて「どの仕事になら活躍できるのかな?」とイメージします。ですので、例えば営業職の募集であれば「前向きに取り組む姿勢」「どんなときでも諦めない姿勢」などの姿勢が、企業に活躍できるイメージを持ってもらえるのではないでしょうか。自分の強みや、自分の価値観をアウトプットしてみるのがおすすめです。
効果的にアピールするための3つの要素
仕事に対する姿勢は前向きなものであり、企業の求めるものと合致していれば問題ありませんが、効果的にアピールするために覚えておきたい要素があります。
責任感の強さ
まずは責任感の強さです。たとえば趣味を題材に仕事に向かう姿勢をアピールする場合、趣味に夢中になった話をしても「仕事でも同じ姿勢で取り組んでもらえる」と認識してもらうことは難しいでしょう。
仕事では大なり小なり責任がともないます。仕事を楽しむことは重要ですが、責任感のない社員は企業側はもとめてはいないでしょう。責任感の強さをアピールしたいのであれば、物事を最後までやり遂げた経験などの具体例を挙げたうえで、仕事に対する姿勢を説明できると良いでしょう。
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モチベーションの高さ
仕事に対するモチベーションの高さも大切な要素のひとつです。なぜなら、モチベーション・意欲の高さは、仕事に対して前向きに取り組める姿勢を持っていると判断する重要な指標だからです。入社前から興味がない・やりたくないと感じている仕事に対して、入社後に前向きな姿勢を持って仕事に取り組むことは難しいですよね。
仕事に対するモチベーションの高さをアピールする場合には「〇〇な点に魅力を感じている。だから前向きに仕事に取り組みます」という根拠のある説明をおこなうと良いでしょう。
前向きな姿勢をアピールしたい人はこちらの記事も参考にしてみましょう。
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チームでやり遂げた実績
多くの企業ではチーム単位で業務を進めていくでしょう。加えて、他社と連携してビジネスをおこなうこともあるでしょう。そのようなチーム単位で働く際に重要となってくるのが「コミュニケーション能力」です。
学生のコミュニケーション能力を図る際の一つの指標となるのが、学生が過去に経験した「チームでやり遂げた実績」になります。具体的な経験談があると、企業も学生の人柄をより深く知ることができ、入社後の働く姿をイメージしやすくなります。
キャリアアドバイザー
独りよがりにならず、周囲とコミュニケーションをとりながらやり遂げたことがあれば、仕事に対する姿勢として高く評価されます。
アルバイトの経験などもチームとしての成果をアピールしやすい実績になります。
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仕事に対する姿勢を聞かれた時は「SDS法」で回答しよう
SDS法とは文章を作成する際に用いられるフレームワークの一つです。フレームワークにはPREP法などさまざまな種類がありますが、会話の中で回答文を考える際は、SDS法のような端的に内容をまとめることができるフレームワークが適しているでしょう。
まずは要点(結論)を提示することで、相手にこれから話す内容の概要を伝えられるため、相手の興味を惹きつけやすくなります。その後、より具体的な詳細を提示し、最後にもう一度要点(結論)を伝えることで、より強く相手の印象に残るような回答を作成することができるでしょう。
具体的な例文は下記にて紹介しているので、ぜひ参考にしてみましょう。
キャリアアドバイザー
回答で迷った際は「まず結論を伝える」ことを意識すると良いでしょう。ダラダラと長く回答してしまうのは、話の要点を適切に相手に伝えられないためNGです。
仕事に対する姿勢を聞かれた時の回答例
仕事に対する姿勢を問う企業は少なくないでしょう。そのため、事前に回答を用意しておくことをおすすめします。
回答の作成に迷っている学生はぜひ下記の例文を参考にしてみてください。例文をもとに、自分の長所・性格・経歴などと組み合わせ、「自分ならでは」の回答を作成してみましょう。
例文①性格編:「ポジティブ」
私の長所は「ポジティブな性格」だと自負しています。そのため、仕事に対しても常にポジティブな姿勢で取り組むことができればと考えています。
私の所属していた吹奏楽部は県内でも屈指の強豪校で、練習はとてもハードでした。練習量の多さから何人もの同期が部活を辞める中、私は「きついけど必ず自分の力になる」という考えで練習に臨むように心掛けていました。その結果、私の前向きな性格が評価され、三年時には部長としてチームを牽引する立場になりました。
社会人となって働くとつらいこともあると思います。しかし、私は持ち前の「ポジティブ精神」で必ず乗り越え、自分の力に変えます。
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キャリアアドバイザー
ポジティブで前向きな性格は仕事するうえで重要になります。「たとえ壁にぶつかったとしてもこの学生なら乗り越えてくれるだろう」という企業からの期待値につながるでしょう。
例文②性格編:「行動力」
私は「行動力」が仕事に対する姿勢として欠かすことができない要素だと考えます。
私が学生時代に所属していたサークルには、新入生が年々減少しているという課題がありました。そこで、SNSを使ったサークル紹介や学外活動を増やし知名度を上げる策を提案し、仲間たちを説得し、行動に移しました。その結果、新入生は前年度の170%を超える加入者数となりました。
御社で働く際は、私の長所である「行動力」を業務の中で発揮したいと考えています。
キャリアアドバイザー
働く際は行動力とスピードが大事になります。行動が遅い人は周囲からの信頼を獲得することができず、上司も仕事を任せることはできないでしょう。
例文③性格編:「諦めの悪さ」
私は「最後まで諦めないこと」を仕事をおこなううえで大切にしたいと考えています。
私は野球部に所属しており、全国を決める最後の大会で9回2点ビハインドでした。チームがあきらめムードの中、私はどうしてもあきらめきれず最後の最後まで声援を送りチームを盛り上げました。結果1点を取り返しましたが、勝つことはできませんでした。しかし、最後まで諦めなかったからこそ、あの1点が生まれたと考えています。
社会人になって御社で働く際も、ノルマに到達するめどがないからと諦めず、最後まで責任をもって仕事をやり抜き、成果を出したいと考えています。
キャリアアドバイザー
「諦めの悪さ=仕事を途中で投げ出さない」という責任感のある行動ができると印象を与えることができます。ただし、諦めの悪さは表現方法を間違えてしまうと自分勝手なイメージを与えてしまう可能性があるため注意が必要です。
例文④性格編:「几帳面」
私は「仕事に対して丁寧に取り組む」ことが重要であると考えます。
私は几帳面な性格で、アルバイトで接客業をしていた際もどれだけ忙しくてもミスだけはしないように心掛けました、その結果、そのような働きぶりが評価され、顧客や社員からのアンケートから社内表彰をいただくことができました。
御社に入社したら、持ち前の几帳面さを活かして社員や顧客からも信頼を獲得し、業績アップに貢献したいと考えています。
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キャリアアドバイザー
仕事をおこなうにあたりスピードも大事ですが、なによりミスなく業務をおこなうことが重要になってきます。そのため、几帳面な性格は社会人として働くうえで長所となるでしょう。
例文⑤性格編:「明るい」
私は常に明るく前向きに仕事に対して取り組むことが大切であるとと考えています。
私は6年間サッカー部のマネージャーを務めました。選手がつらいと感じている時は、少しでも選手の気持ちを引っ張れるよう、ドリンクやマッサージ、相談など積極的にコミュニケーションを取るようにしました。その結果、私が引退の時には選手から「明るさと行動力に助けられた」と言葉をもらうことができました。この経験から私は自分の長所に気づき、今後も大切にしたいと思うようになりました。
仕事では壁にぶつかることもあるかもしれませんが、どんなときでも明るく業務にあたり、自分だけでなくチーム全体の意識も底上げできるように働きたいと考えています。
キャリアアドバイザー
明るい性格は顧客だけでなく一緒に働く仲間も元気づけるような魅力があります。社会人になるとチーム単位で働くことが多いため、そのようなムードメーカーの存在は欠かせません。
例文⑥性格編:「主体性」
主体性をもって業務にあたることが大切であると考えます。
私は1年間留学を経験し、そこで自分から発言をしないと誰にも思いは伝わらず、何も始まらないと痛感しました。この経験から私は主体性の重要性を感じ、サークルでは代表、アルバイトではホールリーダーと積極的に立候補し、主体的に行動するよう心掛けました。
このような経験で得た学びを活かし、社会人として働くうえでも、受け身ではなく主体的に行動することを心掛けたいと考えます。
キャリアアドバイザー
積極的に先輩へアドバイスを聞きにいったり、会議の場で発言をする力というのは、社会人としては欠かすことができない素養の一つです。
例文⑦経験編:「部活動」
私は仕事に対して、コツコツと真面目に取り組みたいと思います。
大学の野球部では、部員がやりたがらなかったボール磨きなどの備品の整理を部活終了後に率先してやりました。すると、周囲も見習うようになり、1カ月後には全員が整理を行うようになりました。引退する時、後輩や同期の部員からは「整理整頓を習慣にしたことで、練習の効率や意欲が上がった」との声をもらいました。
御社に入社後、多くの人が嫌がるような仕事も真面目に取り組み、周囲に良い影響を与えることができると考えています。
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自分から積極的に動いていく姿勢が感じられる点はとてもいいですね。さらに、積極的な行動から組織全体の意識や文化も向上していることは非常にアピールポイントになると思います。しかし、入社後の部分は改善が必要です。入社したいと考えている会社に「多くの人が嫌がるような仕事」と伝えるのは失礼にあたります。「嫌がる仕事」は主観で決められることが多いため、良かれと思って話したことがかえって主観で仕事を選ぶ人だと思われてしまうこともあるかもしれません。 代わりの言葉として「どんな仕事に対しても積極的に行動して、周囲に良い影響を与えることができる」と伝えると活躍イメージが沸きやすいと思います。
真面目なところを自己PRで効果的にアピールする方法はこちらの記事でも詳しく紹介しています。
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例文⑧経験編:「ボランティア」
私は「相手の立場に立つこと」が仕事をおこなううえで大切になってくると考えます。
私は学生時代ボランティア活動に参加し、他者を思いやる人の周りには自然と人が集まり、良いチームがつくられることを知りました。社会人として働く時も、一緒に働く仲間、そして顧客のことを考え、より良い環境で価値のあるサービスを提供できるように心掛けたいと考えています。
キャリアアドバイザー
ボランティアのような「人のための行動」をした経験は、仕事に対する姿勢を主張する際の根拠になります。何を感じたのか、そして何を思ったのかを具体的に話すようにしましょう。
例文⑨経験編:「アルバイト」
私は常に顧客目線を持ち、業務に臨むことが、仕事に対して重要な姿勢だと考えます。
私はカフェのアルバイトでホールを担当しておりました。その際に、心掛けたことが顧客目線でサービスをおこなうことです。自分が顧客ならどのようなサービスを提供してほしいかを考えることで、チーム全員の接客・清掃などのサービス改善をおこなうことができました。
御社に入社したら、顧客目線を大切に、価値あるサービスを届ける一端を担わせていただきたいと考えております。
キャリアアドバイザー
アルバイトで働いた経験は、社会人として働く際の姿勢を説明する際の具体例として用いることができるでしょう。働きぶりを評価された経歴などがある学生は、提示すると良いでしょう。
例文⑩経験編:「リーダー」
私は「積極性」が仕事をおこなううえで重要であると考えます。
私はテニス部の部長として仲間とともにチームを関東大会へ導きました。部長として心掛けたことは「誰よりも努力している姿を見せること」でした。ハードな練習にも積極的に取り組み、雑用があれば誰よりも先に手を挙げ、行動に移しました。このような姿勢が結果、チームの意識を底上げし、関東大会へ進むことができたと考えています。
御社で働く際もこの「積極性」を武器に誰よりも努力できる社員になります。
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キャリアアドバイザー
積極性・行動力・主体性などを主張する際には、リーダーとして活動した実績を提示すると良いでしょう。活動内容だけでなく、自分が何を意識してどのような行動をしたのかを必ず説明しましょう。
例文⑪目標編:「人の役に立つ」
私は仕事に対する姿勢として、人の役に立つことを念頭に置きたいと思います。
大学生の時はボランティアサークルの代表として活動していましたが、常にどのように社会に貢献し、人に喜んでもらえるのかを考えていました。その理由はサークルに入った当初、相手は喜ぶだろうと思ってやったことが、実は相手のためになっていなかったという経験があったからです。そうした反省点を活かし、相手の意見や考えに耳を傾けながら行動するようにしています。
御社に入社したら、本当に人の役に立つことは何かを真摯に考えながら仕事に取り組みたいと思います。
キャリアアドバイザーコメント塩田 健斗プロフィールをみる
「人の役に立つ」という点で、自分が考える「人の役に立つ」ことだけではなく「人が求めていること」を考えた行動をするという点はとても大切な考えです。そこに気づけていることは非常に良い点ですし、評価される点だと思います。
気になった点としては最後のまとめの言葉ですね。「本当に人の役に立つことは何かを真摯に考えながら仕事に取り組みたいと思います」”考えながら”では、結果的に相手の事を考えた”自分の考え”で行動するようにも映ってしまうので「相手の求めていることを把握する」「相手のニーズを聞き出した上で」などの方が自身の経験とも重なるのではないかな? と思います。
例文⑫目標編:「成績でトップになる」
私は御社で働くうえで成績にこだわり、業務に当たりたいと考えています。
学生では努力が評価される環境であったと思います。しかし、社会人ではより強く「成果」がもとめられると考えます。私は「毎朝6時に起きる」という目標を3年間継続しています。それだけ、私は目標・成績に対して貪欲に行動できる人間です。
入社後は成績でトップを目指して業務に仕事に取り組みたいと考えています。
山田太郎
社会人としての目標を提示することも、仕事に向かう姿勢を表す表現の一つとなります。どのように企業に貢献したいのかをアピールし、それに向かって自分は何をするのかを説明しましょう。
例文⑬目標編:「成長したい」
私は「エンジニアとして成長したい」と考えています。そのため、業務に対して常に学びの姿勢を持つことこそが社会人として必要であると考えています。
私は世界シェアを誇っている御社のサービスに携わり、将来的には御社の一線で活躍できる人材になりたいと考えています。そのために、未経験である私は誰よりも勉強する必要があります。はじめは知らないこと・できないことの連続だと思いますが、自身の成長のために常に物事を吸収することが大切になると思います。
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キャリアアドバイザー
自身のキャリアを説明し、将来の目標を提示することで、仕事に対する姿勢を回答する方法もあります。具体的な目標であるほど、説得力のある内容となるでしょう。
例文⑭価値編:「プロ意識」
私は「プロ意識」を持つことが仕事をおこなうにあたって重要な姿勢だと考えます。
顧客にとって仕事をしている私たちは新人社員に関係なく、プロとして見られると思います。入社後は、御社のサービス価値を下げないよう、ひとりの社員としてプロ意識を持ち、責任をもって業務にあたることが重要だと私は考えます。
キャリアアドバイザー
社会人と学生の違いはサービスを提供される側から、提供する側に変わることです。そのため、お金をもらってサービスを提供する「プロ」としての意識を持つことが、社会人として必要となります。
例文⑮価値編:「チーム意識」
私は仲間を大切に、研鑽を重ねることができる「チーム意識」が重要だと考えます。
私は居酒屋でアルバイトをしており、現在はバイトリーダーとして30人以上の仲間とともに働いています。その際にリーダーとして大切にしていることが「メンバー間のコミュニケーションを増やすこと」です。なぜなら、仕事はひとりだけおこなうことはできず、必ず誰かとつながっているため、チーム間の連携強化が重要だと考えたからです。
社会人になって仕事をおこなううえでも、ひとりだけで仕事をする機会は少ないと思います。だからこそ、私は「チーム意識」を大切にする姿勢が大切にしたいと考えます。
キャリアアドバイザー
仕事は必ず他者あるいは他社と連携をする必要があります。そのため、チームで働く意識が欠けていると、仕事の効率が低下し、業績を悪化させる可能性が生まれてしまいます。チームで働く意識を持つことも社会人として必要な素養といえるでしょう。
仕事に対する姿勢をアピールする時の2つの注意点
仕事に対する姿勢を具体的にアピールする時や質問に答える時、企業から評価されづらい注意点があります。2つの注意点をクリアし、好評価な回答を目指しましょう。
①主体性がない
周囲に流されたり、自分の意思に関係なく取り組んだ経験を紹介するのはやめましょう。たとえそれで成果を得られたとしても、「言われたことをやっただけ」と判断される可能性があるからです。自分で考えて行動したことを紹介するようにしましょう。
②具体事例がない
どの自己PRや志望動機にも言えることですが、具体事例がないというのはNG項目のひとつです。「仕事に取り組む姿勢は、人に役に立つことです」というだけでは説得力がありません。主張したいことに沿った具体事例を自己分析から見つけましょう。
仕事に対する姿勢を魅力的に伝える準備をしよう
仕事に対する姿勢は、企業にとって非常に重要な要素です。一方で、実際に働いていない就活生にとっては「うまく伝えるのが難しい」という印象を持ちがちな質問です。自己分析と企業研究をしっかりおこない、自分の魅力が伝わるアピール方法を考えましょう。
「仕事に対する姿勢」の回答で高評価をえるには?
この前の面接で「どのような姿勢で仕事に取り組みますか?」と聞かれました